JP2544334Y2 - ポリゴンミラーの動圧気体軸受式支持装置におけるバランス調整構造 - Google Patents

ポリゴンミラーの動圧気体軸受式支持装置におけるバランス調整構造

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JP2544334Y2
JP2544334Y2 JP1991003477U JP347791U JP2544334Y2 JP 2544334 Y2 JP2544334 Y2 JP 2544334Y2 JP 1991003477 U JP1991003477 U JP 1991003477U JP 347791 U JP347791 U JP 347791U JP 2544334 Y2 JP2544334 Y2 JP 2544334Y2
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polygon mirror
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Inventor
裕司 坂井
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はポリゴンミラーを動圧気
体軸受により支持する支持装置のバランス調整構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーザプリンタやファクシミリ
では、外周部に複数の反射面が形成されたポリゴンミラ
ーを高速で回転させ、画像情報に対応した光束をその反
射面で感光ドラムやCCD等の受光手段に向けて反射さ
せ走査するようにしている。このようなポリゴンミラー
は、一般に、軸受装置により回転可能に支持される回転
体で支持され、モータ等の駆動源により高速回転され
る。そして、ポリゴンミラーの回転速度、即ち、回転体
の回転速度を速めれば、プリンタ速度や読取り速度を高
める上で有利となる。
【0003】そこで、従来のころがり軸受に換え、回転
体を気体軸受により支持すると、数万回転(RPM)ま
で回転速度を高めることができるが、この場合に、回転
バランスを取ることが重要となる。そこで、従来では、
回転体における上方を向いた面に、回転方向に延出する
溝を設け、この溝に半流動状の重り(例えば、エポキシ
樹脂を主成分とするもの)を埋め込み接着するようにし
ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、重りが硬化し接着されるまで、約
1日程度待たなければならず、バランス調整作業に時間
が掛かる他、回転速度が極めて高いため、ポリゴンミラ
ーの回転時に重りが剥れてしまう虞があった。特に、動
圧気体軸受式では、回転駆動力を受ける箇所にできるだ
け近付けた箇所に重りを取り付けないと、重りにより軸
の長手方向に大きなモーメントが生じ、動圧気体軸受式
支持装置の回転パランスを取りにくくなる。本考案は前
記事情に鑑み案出されたものであって、本考案の目的
は、バランス調整作業を短時間で行なえ、更には、重り
が剥れてしまう虞のないバランス調整構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本考案に係るバランス調整構造は、基台と、中心に孔が
形成され、外周部にポリゴンミラーが取り付けられる回
転体と、回転体の下端に取着される環状のマグネット取
付けフランジと、前記基台の上面から突設され、その外
周面にはスパイラル溝が形成されて、前記回転体の孔に
挿入される固定軸と、前記基台の上面とマグネット取付
けフランジとにわたって設けられたモータとからなり、
前記回転体が回転することで前記スパイラル溝によって
前記孔の内周面と前記固定軸の外周面との間にエアー膜
を形成して前記回転体を非接触で支持するポリゴンミラ
ーの動圧気体軸受式支持装置において、前記マグネット
取付けフランジの真上に位置する回転体の下端箇所に、
回転体の回転中心に向いたねじ孔を、回転体の周方向に
間隔をおいて複数を設け、前記ねじ孔に螺合するねじを
設けたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は実施例に係るポリゴンミラーの動圧気体
軸受式支持装置におけるバランス調整構造の断面正面図
を示す。1は動圧気体軸受式支持装置で、支持装置1は
基台3と、ポリゴンミラー5を支持する回転体7と、回
転体7を回転させるモータ9等からなる。基台3からは
軸11が回転不能に立設され、軸11の適宜箇所には斜
線で示すようにスパイラル溝13が形成され、この軸1
1(支持部材に相当)に回転体7が回転可能に結合され
ている。軸11の周囲における基台3の上面にはコイル
15が収納され、また基板17が配設されている。
【0007】回転体7の上部にはスラスト止めカバー1
9が取着され、また、回転体7の下部には環状のマグネ
ット取り付けフランジ21が取着され、マグネット取り
付けフランジ21には前記コイル15に対向させてマグ
ネット23が取着され、前記コイル15とマグネット2
3によりモータ9が構成されている。回転体7の回転
は、コイル15に電流を供結して回転磁界を発生させ、
これをマグネット23に作用させることで行なわれる。
そして、回転体7の回転に伴い、軸11に形成したスパ
イラル溝13からエアーが回転体7の内周面7Aと軸1
1の外周面11Aとの間に供給され、このエアー膜によ
り軸11に対して非接触で回転体7が高速回転する(例
えば2〜30000rpm)。
【0008】以上の支持装置1において、マグネット取
り付けフランジ21の真上に位置する回転体7の下端外
周面には、周方向に間隔をおいて多数のねじ孔25が回
転中心に向かって形成され、且つ、この各ねじ孔25に
螺合するねじ27が多数用意されている。従って、回転
体7の回転バランスの調整作業は、重りを付ける箇所に
対応するねじ孔25に単にねじ27を螺合する簡単な作
業によりなされ、従来の如く、重りが接着されるまで待
つ必要もなく、短時間で調整作業を終了できる。また、
ねじ27はねじ孔25に螺合されているので、回転体7
を高速回転させても回転体7から外れる虞もない。ま
た、ねじ27は回転体7の回転中心に向かって取り付け
られているので、ねじ27の出し入れによって回転中心
からの距離を変えることができ、バランス調整作業を行
なう上で有利となる。また、回転体のバランス調整時、
重りとなるねじ27とモータ9との間における軸11に
沿った距離が極めて短いため、ねじ27を取着しても軸
11に沿った大きなモーメントを生ぜず、従って動圧気
体軸受式支持装置の回転バランスを取る上で有利とな
る。尚、ねじ27をねじ孔25に螺合する際、接着材を
用いるか否かは任意である。
【0009】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように本考案によ
れば、動圧気体軸受式支持装置において、回転バランス
を取り易く、バランス調整作業を短時間で行なえ、更に
は重りが剥れてしまう虞のないバランス調整構造が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリゴンミラーに用いた動圧気体軸受式支持装
置の断面正面図である。
【符号の説明】
1 動圧気体軸受式支持装置 3 基台 7 回転体 11 軸 25 ねじ孔 27 ねじ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と 心に孔が形成され、外周部にポリゴンミラーが取り付
    けられる回転体と、 回転体の下端に取着される環状のマグネット取付けフラ
    ンジと 記基台の上面から突設され、その外周面にはスパイラ
    ル溝が形成されて、前記回転体の孔に挿入される固定軸
    と、 前記 基台の上面とマグネット取付けフランジとにわたっ
    て設けられたモータとからなり、 前記回転体が回転することで前記スパイラル溝によって
    前記孔の内周面と前記固定軸の外周面との間にエアー膜
    を形成して前記回転体を非接触で支持する ポリゴンミラ
    ーの動圧気体軸受式支持装置において、 前記マグネット取付けフランジの真上に位置する回転体
    の下端箇所に、回転体の回転中心に向いたねじ孔を、回
    転体の周方向に間隔をおいて複数を設け、 前記ねじ孔に螺合するねじを設けた、 ことを特徴とするポリゴンミラーの動圧気体軸受式支持
    装置におけるバランス調整構造。
JP1991003477U 1990-07-11 1991-01-09 ポリゴンミラーの動圧気体軸受式支持装置におけるバランス調整構造 Expired - Fee Related JP2544334Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5984216A (ja) * 1982-11-06 1984-05-15 Canon Inc 情報記録装置
JPS61187007U (ja) * 1985-05-10 1986-11-21

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