JPH0634892B2 - 吸着性▲ろ▼過膜 - Google Patents

吸着性▲ろ▼過膜

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JPH0634892B2
JPH0634892B2 JP1079466A JP7946689A JPH0634892B2 JP H0634892 B2 JPH0634892 B2 JP H0634892B2 JP 1079466 A JP1079466 A JP 1079466A JP 7946689 A JP7946689 A JP 7946689A JP H0634892 B2 JPH0634892 B2 JP H0634892B2
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JP
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tannin
adsorptive
cellulose
uranium
present
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JP1079466A
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元秀 ▲鴇▼矢
渡 白土
昇 藤原
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Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
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Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は放射性廃水中に含有されるイオン状及びコロイ
ド状アクチニド元素の分離除去を可能ならしめる吸着性
過膜に関する。
（従来の技術） 原子力施設から排出される放射性廃水にはアクチニド元
素、すなわち、ウラン，トリウム又はプルトニウムがイ
オン状またはコロイド状で存在している。このような廃
水については、可能な限り該アクチニド元素濃度の低減
化が望まれている。
従来、種々の方法でアクチニド元素含有の廃水処理が行
なわれているが、その中に固定化タンニンによる該廃水
処理がある。
（発明が解決しようとする課題） 固定化タンニンの代表的な担体として、セルロース又は
アガロース等があるが、これらは繊維状又は粒状であ
り、イオン状アクチニド元素は吸着除去が可能である
が、コロイド状アクチニド元素は吸着除去できない。
本発明は、上記の従来方法の問題点を解決し、放射性廃
水中に含有するイオン状及びコロイド状アクチニド元素
の分離除去を可能ならしめる吸着性と過性との２つの
機能を有する吸着性過膜を提供することを目的とす
る。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は放射性廃水中に含
有されるイオン状及びコロイド状アクチニド元素を分離
除去するための吸着性濾過膜であって、タンニンを固定
化した粉末状セルロースを１〜１０mmの厚さの層状体と
し、その両面をセルロース製濾過膜で押えてサンドイッ
チ状にしてなることを特徴とする。
次に、本発明のサンドイッチ状の吸着性過膜の製造方
法の１例を示すが、その中心となるタンニンを固定化し
た粉末セルロースの製造方法は次の如くである。
(1) 粉末状セルロースを２５％ＮａＯＨに３０分浸漬
してアルカリセルロースとする、 (2) アルカリセルロースをエピクロルヒドリンと３０
分〜１２０分接触せしめてエポキシ化セルロースとす
る、 (3) エポキシ化セルロースをヘキサメチレンジアミン
と３０分〜１２０分接触せしめてアミノヘキシルセルロ
ースとする、 (4) アミノヘキシルセルロースをエピクロルヒドリン
と３０分〜１２０分接触せしめてエポキシ化アミノヘキ
シルセルロースとする、 (5) エポキシ化アミノヘキシルセルロースをタンニン
溶液と２時間〜４時間接触せしめて本発明の中心のタン
ニンを固定化した粉末状セルロースが得られる。
このタンニンを固定化した粉末状セルロースを１〜１０
mmの厚さの層状体とし、その両面を紙で押えて本発明
のサンドイッチ状の吸着性過膜とする。
タンニンとしては加水分解型タンニンまたは縮合型タン
ニンを使用する。
次に、本発明の吸着性過膜の性能の一例を第１表に示
す。これを図示すれば第３図のごとくなり、吸着過が
アルカリ側だけでなく、酸側までを含めた広い範囲で向
上したことを示している。
（実施例） 次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、以下
の実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
実施例１ コロイド状ウラン化合物２００ｐｐｂ含有のウラン試験
液５００ml（ｐＨ６）を、本発明のサンドイツチ状の吸
着性過膜に通液させた。処理後の試験液におけるウラ
ン濃度は１７ｐｐｂであり、ウラン除去率は９１．５％
であつた。
実施例２ コロイド状ウラン化合物２００ｐｐｂ含有のウラン試験
液５００ml（ｐＨ１０）を、本発明のサンドイツチ状の
吸着性過膜に通液させた。処理後の試験液におけるウ
ラン濃度は３７．６ｐｐｂであり、ウラン除去率は８
１．２％であつた。
実施例３ コロイド状ウラン化合物２００ｐｐｂ含有のウラン試験
液５００ml（ｐＨ４）を、本発明のサンドイツチ状の吸
着性過膜に通液させた。処理後の試験液におけるウラ
ン濃度は３７ｐｐｂでありウラン除去率は８１．５％で
あつた。
比較例１ コロイド状ウラン化合物２００ｐｐｂ含有のウラン試験
液５００ml（ｐＨ６）を、従来の固定化タンニンに２時
間接触させた。処理後の試験液におけるウラン濃度は１
１６ｐｐｂであり、ウラン除去率は４２％であつた。
（発明の効果） 本発明の吸着性過膜は、上記の構成により、吸着性と
過性との２つの機能を有しているので、放射性廃水中
のイオン状アクチニド元素の吸着除去はもちろんのこ
と、従来固定化タンニン処理法ではその分離除去が困難
とされていたコロイド状アクチニド元素の分離除去も同
時に可能である。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明のサンドイツチ状の吸着性過膜の一例
の縦断面図、第２図は本発明のサンドイツチ状の吸着性
過膜を二層以上の多層構造にセツトした使用方法の一
例を示す図、第３図は放射性廃水（アクチニド元素濃度
２００ｐｐｂ）を本本発明のサンドイツチ状の吸着性
過膜と従来の固定化タンニンで処理した場合の排水のｐ
Ｈ値とアクチニド元素除去率との関係を示すグラフ図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 1/28 Ｂ Ｇ２１Ｆ 9/06 ５２１ Ｍ 9216−2Ｇ 9/12 ５０１ Ａ 9216−2Ｇ (56)参考文献 特開 昭63−278515（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−149078（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−16812（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭57−52357（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】放射性廃水中に含有されるイオン状及びコ
    ロイド状アクチニド元素を分離除去するための吸着性濾
    過膜であって、 タンニンを固定化した粉末状セルロースを１〜１０mmの
    厚さの層状体とし、その両面をセルロース製濾過膜で押
    えてサンドイッチ状にしてなることを特徴とする吸着性
    濾過膜。
  2. 【請求項２】二層以上の多層構造よりなる請求項(1)に
    記載の吸着性濾過膜。
  3. 【請求項３】タンニンは加水分解型タンニンまたは縮合
    型タンニンである請求項(1)に記載の吸着性濾過膜。
JP1079466A 1989-03-30 1989-03-30 吸着性▲ろ▼過膜 Expired - Lifetime JPH0634892B2 (ja)

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