JPH06348249A - データ変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウトラインデータから袋文字のドットデー
タを生成する際、キャラクタの構成線を横切る部分のア
ウトラインのドットを配置するか否かを選択可能とす
る。 【構成】 キャラクタの構成線を横切る部分のアウトラ
インデータの軌跡に、ドットを配置した袋文字のドット
データを生成する処理と、配置しない袋文字のドットデ
ータを生成する処理のうち、いずれの処理を行なうかを
入力部により選択する。すると、選択された指示に従っ
て袋文字のドットデータを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文字・記号等のキャラ
クタの輪郭を表すアウトラインデータを袋文字のドット
データに変換するデータ変換装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】アウトラインデータで形状を定義された
キャラクタの袋文字のドットデータを作成する方法は様
々な方法で実現されている。その中の例として以下の２
つの方法を説明する。

【０００３】その１つは、キャラクタのアウトラインを
１つずつ読み出し、その軌跡に沿って、アウトラインが
通る画素からドットを配置する方法である。

【０００４】この方法によれば、アウトラインにそのキ
ャラクタの構成線を横切る部分がある場合、キャラクタ
の構成線を横切る部分のアウトラインにドットが配置さ
れた袋文字のドットデータを得ることができる。

【０００５】もう１つは、本出願人が、先に特願平４−
２３３５２１号の願書に添付した明細書及び図面で提案
した方法である。これは、キャラクタのアウトラインを
外輪郭と内輪郭とを識別して読み込み、そのアウトライ
ンとドットデータを規定する座標面上に想定される互い
に平行な複数の走査線との交点座標を求め、各交点座標
より塗りつぶしの始点及び終点となるドットの位置を抽
出し、その始点及び終点の位置にドットを配置する方法
である。

【０００６】この方法によれば、アウトラインにそのキ
ャラクタの構成線を横切る部分がある場合、キャラクタ
の構成線を横切る部分のアウトラインにドットが配置さ
れない袋文字のドットデータを得ることができる。

【０００７】例えば、図５に示すように、アウトライン
にそのキャラクタの構成線を横切る部分があり、塗りつ
ぶされたアウトラインデータが図６に示すようになると
する。このとき、キャラクタの構成線を横切る部分と
は、図５の符号２１〜符号２４の部分のことを示してい
る。

【０００８】上述した前者の方法で、図５のアウトライ
ンデータから袋文字を生成すると、図７に示すようにキ
ャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインにドット
が配置されたドットデータを得ることができる。また、
後者の方法で、図５のアウトラインデータから袋文字を
生成すると、図８に示すようにキャラクタの構成線を横
切る部分のアウトラインにドットが配置されない袋文字
のドットデータを得ることができる。

【０００９】これらの他にも様々な実現方法があるが、
キャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインに相当
するドットを、配置する袋文字を生成する方法と、配置
しない袋文字を生成する方法のいずれかに分けることが
できる。

【００１０】従来のデータ変換装置は、これらの方法の
うち、いずれか一方の方法で袋文字を生成していた。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ変換装置が一種類の方法で袋文字を生成していた
ため、キャラクタの構成線を横切る部分のアウトライン
がドットとして現われる袋文字と、キャラクタの構成線
を横切る部分のアウトラインがドットとして現れない袋
文字を選択して出力することができず、出力される文字
のレパートリーを増やすことが困難であった。

【００１２】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、キャラクタの構成線を横切る部
分のアウトラインがドットとして現れる袋文字と、キャ
ラクタの構成線を横切る部分のアウトラインがドットと
して現れない袋文字とを選択して出力できるデータ変換
装置を提供することを目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、図１に示すように本発明のデータ変換装置０は、キ
ャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインデータの
軌跡にもドットを配置した袋文字のドットデータを生成
する第一袋文字生成手段１と、キャラクタの構成線を横
切る部分のアウトラインデータの軌跡にはドットを配置
しない袋文字のドットデータを生成する第二袋文字生成
手段２と、袋文字のドットデータの生成を前記第一袋文
字生成手段１を用いて行うか、前記第二袋文字生成手段
２を用いて行うかを指示する指示情報を入力する指示情
報入力手段３と、前記指示情報入力手段３で指示された
指示情報に基づいて、前記第一袋文字生成手段１と第二
袋文字生成手段２とのいずれか一方を選択する選択手段
４とを備えている。

【００１４】

【作用】上記の構成を有する本発明のデータ変換装置０
の第一袋文字生成手段１はキャラクタの構成線を横切る
部分のアウトラインデータの軌跡にもドットを配置した
袋文字のドットデータを生成し、第二袋文字生成手段２
はキャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインデー
タの軌跡にはドットを配置しない袋文字のドットデータ
を生成し、指示情報入力手段３は袋文字のドットデータ
の生成を前記第一袋文字生成手段１を用いて行うか、前
記第二袋文字生成手段２を用いて行うかを指示する指示
情報を入力し、選択手段４は前記指示情報で指示された
袋文字を生成する手段を選択する。

【００１５】

【実施例】以下、本発明をレーザプリンタに具体化した
一実施例を図面を参照して説明する。

【００１６】図２は本発明を適用したレーザプリンタの
制御回路のうち、主としてアウトラインデータからドッ
トデータを発生する部分を示すブロック図である。この
制御回路の主体を成すマイクロコンピュータ部１０は、
ＣＰＵ１２、キャラクタＲＯＭ１３、プログラムＲＯＭ
１４、テキストメモリ１５、ワーキングメモリ１６、ド
ットデータメモリ１７を備えている。これらＣＰＵ１２
等は、バス１８を介して互いに接続されている。更にマ
イクロコンピュータ部１０には、バス１８を介して入力
部１９及びプリントエンジン１１０が接続されている。

【００１７】入力部１９は、外部から供給されるキャラ
クタコード、文字サイズの指定、袋文字の指定、袋文字
の種類の指定等のデータを入力するものである。

【００１８】プリントエンジン１１０は、ドットデータ
メモリ１７から読み出したドットマトリクスデータに基
づいて、周知の電子写真方式によりキャラクタをを印字
するための装置である。

【００１９】プログラムＲＯＭ１４には本実施例で行う
様々な制御を実施するためのプログラムを記憶してい
る。

【００２０】テキストメモリ１５は、入力部１９から入
力されるキャラクタコード、文字サイズの指定、袋文字
の指定、袋文字の種類の指定等のデータを記憶するもの
である。

【００２１】ワーキングメモリ１６は、ＣＰＵ１２がプ
ログラムを実行するときに必要なデータを一時的に記憶
するものである。

【００２２】ドットデータメモリ１７は、アウトライン
データから変換されたドットデータを記憶するものであ
る。

【００２３】キャラクタＲＯＭ１３は、多数のキャラク
タに応じて特有のアウトラインデータを記憶している。

【００２４】尚、上記した入力部１９による袋文字の指
定は、その指定の有無が情報となり、指定が有る場合は
キャラクタの袋文字のドットデータを出力することを指
示する。また、指定が無い場合はキャラクタの塗りつぶ
したドットデータを出力すること、すなわち、図５のア
ウトラインデータから図６に示すようなドットデータを
出力することを指示する。

【００２５】また、上記した入力部１９による袋文字の
種類の指定は、袋文字の指定が有る場合に有効な情報
で、その指定は、「１」あるいは「２」の整数値のデー
タで表わされる。指定が「１」の場合は、キャラクタの
構成線を横切るアウトラインにドットを配置した袋文字
のドットデータを出力すること、すなわち、図５のアウ
トラインデータから図７に示すような袋文字のドットデ
ータを出力することを指定し、指定が「２」の場合は、
キャラクタの構成線を横切るアウトラインにドットを配
置しない袋文字のドットデータを出力すること、すなわ
ち、図５のアウトラインデータから図８に示すような袋
文字のドットデータを出力することを指定する。

【００２６】以下に本レーザプリンタのアウトラインデ
ータから所望のドットデータを生成するドットデータ生
成処理を、図３及び図４に示すフローチャートを参照し
て説明する。

【００２７】ドットデータ生成処理を行なう際には、Ｃ
ＰＵ１２はプログラムＲＯＭ１４より図７及び図８に示
すフローチャートで表わされるプログラムを読みだして
処理を行なう。

【００２８】まず、Ｓ７１では、テキストメモリ１５か
ら文字コード、袋文字の指定、袋文字の種類の指定を、
キャラクタＲＯＭ１３から文字コードの示すアウトライ
ンデータを各々ワーキングメモリ１６に読み込む。次
に、Ｓ７２では、読み込んだアウトラインデータを所望
のサイズに変換する。

【００２９】Ｓ７３では袋文字の指定が有るか否かの判
定を行い、指定が有る場合（Ｓ７３：ＹＥＳ）はＳ７４
の処理を行なう。指定が無い場合（Ｓ７３：ＮＯ）はＳ
７５の処理を行なう。

【００３０】Ｓ７４では、アウトラインデータを塗りつ
ぶしたドットイメージのデータを生成する処理を行う。
また、Ｓ７５は袋文字のドットイメージのデータを生成
する処理を行う。

【００３１】Ｓ７６では、Ｓ７４あるいはＳ７５で得ら
れたドットイメージのデータをドットデータメモリ１７
に書き込む。

【００３２】まお、Ｓ７４で行なわれる処理については
既に様々な方法で実用化されている公知の技術であり、
また、本発明の主たる部分ではないためここでの説明は
省略する。

【００３３】以下に、Ｓ７５で行なわれる袋文字生成処
理について、図８に示すフローチャートを用いて説明す
る。

【００３４】Ｓ８１では袋文字の種類の判定を行う。入
力部１９により指定された袋文字の種類の指定が「１」
の場合はＳ８２を実行し、指定が「２」の場合にはＳ８
３を実行する。

【００３５】Ｓ８２ではキャラクタの構成線を横切るア
ウトラインに対するドットを配置した袋文字を生成す
る。また、Ｓ８３ではキャラクタの構成線を横切るアウ
トラインに対するドットを配置しない袋文字を生成す
る。

【００３６】なお、これらの個々の処理は、本明細書の
従来技術の項で述べたように既に様々な方法で実用化さ
れている公知の技術であるため説明は省略する。

【００３７】本実施例では、レーザプリンタに本発明の
データ変換装置を適用した例を示したが、これに限ら
ず、他の方式のプリンタやディスプレイ装置にはもちろ
ん、アウトラインデータから袋文字のドットデータを出
力する装置ならどのようなものでも応用可能である。

【００３８】また、袋文字の種類の指定は、パネルスイ
ッチから指定したり、予め文字の形状データとともに記
憶してその情報を用いたり、ホストコンピュータからの
コマンドにより指定する方法など、どのような方法でも
指定可能である。

【００３９】その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の応用が可能である。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のデータ変換装置によれば、キャラクタの構成線を
横切る部分のアウトラインがドットとして現れる袋文字
と、キャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインが
ドットとして現れない袋文字とを選択して出力すること
ができるので、出力される文字のレパートリーを増やす
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のデータ変換装置のブロック図である。

【図２】本実施例のレーザプリンタの制御回路の一部を
示すブロック図である。

【図３】本実施例におけるドットデータ生成処理のフロ
ーチャートである。

【図４】本実施例における袋文字生成処理のフローチャ
ートである。

【図５】キャラクタのアウトラインデータの例を示す図
である。

【図６】キャラクタを塗りつぶしたドットデータを示す
図である。

【図７】構成線を横切るアウトラインにドットが配置さ
れる袋文字のドットデータを示す図である。

【図８】構成線を横切るアウトラインにドットが配置さ
れない袋文字のドットデータを示す図である。

【符号の説明】

１２ ＣＰＵ １３ キャラクタＲＯＭ １９ 入力部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字・記号等のキャラクタの輪郭の形状
   を規定するアウトラインデータからそのアウトラインデ
   ータの軌跡にドットを配置することでそのキャラクタの
   袋文字の形状を規定するドットデータを発生するデータ
   変換装置において、 キャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインデータ
   の軌跡にもドットを配置した袋文字のドットデータを生
   成する第一袋文字生成手段と、 キャラクタの構成線を横切る部分のアウトラインデータ
   の軌跡にはドットを配置しない袋文字のドットデータを
   生成する第二袋文字生成手段と、 袋文字のドットデータの生成を前記第一袋文字生成手段
   を用いて行うか、前記第二袋文字生成手段を用いて行う
   かを指示する指示情報を入力する指示情報入力手段と、 前記指示情報入力手段で指示された指示情報に基づい
   て、前記第一袋文字生成手段と第二袋文字生成手段との
   いずれか一方を選択する選択手段とを備えたことを特徴
   とするデータ変換装置。