JPH06346520A - 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 - Google Patents
隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造Info
- Publication number
- JPH06346520A JPH06346520A JP16415593A JP16415593A JPH06346520A JP H06346520 A JPH06346520 A JP H06346520A JP 16415593 A JP16415593 A JP 16415593A JP 16415593 A JP16415593 A JP 16415593A JP H06346520 A JPH06346520 A JP H06346520A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joining
- plate
- girders
- floor
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ユニットボックスを構成する梁の鋼材使用量
を節減し、かつ梁の剛性を確保する。隣接するユニット
ボックス間における床の不陸も無くす。 【構成】 並設された下階ユニットボックス１Ａ，１Ａ
の隣接する２本の天井大梁３，３と、その上に積まれた
上階ユニットボックス１Ｂの床大梁４，４との間に、こ
れらの梁の長手方向中間部で接合プレート７を介在させ
る。この接合プレート７と共に、上下に重なる大梁３，
４をボルト１０で接合する。接合プレート７には、各床
大梁４，４間の隙間および天井大梁３，３間の隙間に各
々介在する２枚の補強プレート９，９を重ねて溶接す
る。接合プレート７は、上下の大梁３，４の接合用のボ
ルト１０とは別の仮止め用のボルト１２で、下階ユニッ
トボックス１Ａに固定可能とする。
を節減し、かつ梁の剛性を確保する。隣接するユニット
ボックス間における床の不陸も無くす。 【構成】 並設された下階ユニットボックス１Ａ，１Ａ
の隣接する２本の天井大梁３，３と、その上に積まれた
上階ユニットボックス１Ｂの床大梁４，４との間に、こ
れらの梁の長手方向中間部で接合プレート７を介在させ
る。この接合プレート７と共に、上下に重なる大梁３，
４をボルト１０で接合する。接合プレート７には、各床
大梁４，４間の隙間および天井大梁３，３間の隙間に各
々介在する２枚の補強プレート９，９を重ねて溶接す
る。接合プレート７は、上下の大梁３，４の接合用のボ
ルト１０とは別の仮止め用のボルト１２で、下階ユニッ
トボックス１Ａに固定可能とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨系のユニット工
法建物における隣接ユニットボックスの梁中間部接合構
造に関する。
法建物における隣接ユニットボックスの梁中間部接合構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄骨系のユニット工法住宅におけるユニ
ットボックスは、一般に個々のボックスが各々独立して
十分な強度が得られように設計し、ボックス相互の接合
は４隅の柱の上下端のみで行うようにしている。そのた
め、例えばスパンの長い長尺ユニットボックスの場合に
は床大梁や天井大梁となる鋼材もそれだけ大きいものが
使用される。
ットボックスは、一般に個々のボックスが各々独立して
十分な強度が得られように設計し、ボックス相互の接合
は４隅の柱の上下端のみで行うようにしている。そのた
め、例えばスパンの長い長尺ユニットボックスの場合に
は床大梁や天井大梁となる鋼材もそれだけ大きいものが
使用される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来構造
では、並設されたユニットボックスの大梁の隣接部分
や、上下に重ねられたユニットボックスの大梁が重なる
部分においては、建物完成状態として必要強度以上の鋼
材が使用されることとなり、不経済である。また、この
ように上下あるいは左右に並ぶ大梁の中間部は接合され
ていないので、例えば浴槽やその他の衛生設備の有無等
により、隣接する各ユニットボックスの床への積載荷重
がばらつくと、ユニットボックス間で床の不陸が生じる
こともある。
では、並設されたユニットボックスの大梁の隣接部分
や、上下に重ねられたユニットボックスの大梁が重なる
部分においては、建物完成状態として必要強度以上の鋼
材が使用されることとなり、不経済である。また、この
ように上下あるいは左右に並ぶ大梁の中間部は接合され
ていないので、例えば浴槽やその他の衛生設備の有無等
により、隣接する各ユニットボックスの床への積載荷重
がばらつくと、ユニットボックス間で床の不陸が生じる
こともある。
【０００４】この発明の目的は、建物完成状態として梁
の剛性を確保しながら、鋼材を節減することができ、ま
た隣接するユニットボックス間における床の不陸も無く
すことのできる隣接ユニットボックスの梁中間部接合構
造を提供することである。
の剛性を確保しながら、鋼材を節減することができ、ま
た隣接するユニットボックス間における床の不陸も無く
すことのできる隣接ユニットボックスの梁中間部接合構
造を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の隣接ユニット
ボックスの梁中間部接合構造は、並設された下階ユニッ
トボックスの隣接する２本の天井大梁と、前記各下階ユ
ニットボックス上に積まれた上階ユニットボックスの隣
接する２本の床大梁との間に、これらの梁の長手方向中
間部で接合プレートを介在させ、この接合プレートと共
に、上下に重なる各大梁をボルト接合したものである。
前記接合プレートの上下面には、床大梁間の隙間および
天井大梁間の隙間に各々介在する２枚の補強プレートが
重ねて溶接される。
ボックスの梁中間部接合構造は、並設された下階ユニッ
トボックスの隣接する２本の天井大梁と、前記各下階ユ
ニットボックス上に積まれた上階ユニットボックスの隣
接する２本の床大梁との間に、これらの梁の長手方向中
間部で接合プレートを介在させ、この接合プレートと共
に、上下に重なる各大梁をボルト接合したものである。
前記接合プレートの上下面には、床大梁間の隙間および
天井大梁間の隙間に各々介在する２枚の補強プレートが
重ねて溶接される。
【０００６】この梁中間部接合構造において、上下の梁
を接合するボルトとは別に、接合プレートの両端を隣合
う２本の天井大梁に各々固定するボルトを設け、このボ
ルトの頭を逃がす逃がし孔を前記床大梁の下面板部に設
け、かつこの床大梁の上面板部に、梁相互の接合用ボル
トの位置に対応する工具挿通孔を設けるようにしてもよ
い。
を接合するボルトとは別に、接合プレートの両端を隣合
う２本の天井大梁に各々固定するボルトを設け、このボ
ルトの頭を逃がす逃がし孔を前記床大梁の下面板部に設
け、かつこの床大梁の上面板部に、梁相互の接合用ボル
トの位置に対応する工具挿通孔を設けるようにしてもよ
い。
【０００７】また、前記接合プレートの下面には、隣合
う２本の天井大梁の上面板部の下面に各々係合する複数
の係止爪を設けてもよい。
う２本の天井大梁の上面板部の下面に各々係合する複数
の係止爪を設けてもよい。
【０００８】また、上下に重なる大梁を接合プレートと
共に接合するボルトを、床大梁の上面板部と下面板部と
にわたって挿通される長ボルトとし、前記上面板部と下
面板部との間に、前記長ボルトが挿通される補強パイプ
を固定してもよい。
共に接合するボルトを、床大梁の上面板部と下面板部と
にわたって挿通される長ボルトとし、前記上面板部と下
面板部との間に、前記長ボルトが挿通される補強パイプ
を固定してもよい。
【０００９】
【作用】この構成によると、並設される下階ユニットボ
ックスの隣接する２本の天井大梁と、各下階ユニットボ
ックス上に積まれた上階ユニットボックスの隣接する２
本の床大梁とが、長手方向中間部で接合プレートと共に
ボルト接合されるので、これら４本の梁が１つの梁のよ
うに同一の動きをする。そのため、剛性が上がり、長尺
ユニットボックスの場合にも梁を構成する鋼材を大きく
設計することなく十分な剛性を確保できる。また、隣接
するユニットボックス間で床の不陸が生じ難くなる。ま
た、接合プレートには前記床大梁間の隙間および天井大
梁間の隙間に各々介在する２枚の補強プレートが上下面
に各々重ねて溶接されているので、ユニットボックスの
相互間で水平方向に作用する圧縮荷重に対して補強とな
り、接合プレートの座屈を防止できる。
ックスの隣接する２本の天井大梁と、各下階ユニットボ
ックス上に積まれた上階ユニットボックスの隣接する２
本の床大梁とが、長手方向中間部で接合プレートと共に
ボルト接合されるので、これら４本の梁が１つの梁のよ
うに同一の動きをする。そのため、剛性が上がり、長尺
ユニットボックスの場合にも梁を構成する鋼材を大きく
設計することなく十分な剛性を確保できる。また、隣接
するユニットボックス間で床の不陸が生じ難くなる。ま
た、接合プレートには前記床大梁間の隙間および天井大
梁間の隙間に各々介在する２枚の補強プレートが上下面
に各々重ねて溶接されているので、ユニットボックスの
相互間で水平方向に作用する圧縮荷重に対して補強とな
り、接合プレートの座屈を防止できる。
【００１０】
【実施例】この発明の一実施例を図１ないし図６に基づ
いて説明する。図４はユニットボックスの骨組を示す。
ユニットボックス１（１Ａ，１Ｂ）は、角形鋼管等の形
鋼からなる４本の柱２間に、溝形鋼等の形鋼からなる天
井大梁３と床大梁４とを溶接またはボルト等で接合して
骨組みされる。天井大梁３や床大梁４にはさらに鎖線で
示すように天井小梁５や床小梁６が溶接等で取り付けら
れ、これに壁面材、天井材、床材等の各面材が張り付け
られる。このユニットボックス１は、図５に平面図で示
すように、現場で複数個が上下左右に組み合わされ、相
互に接合して１棟の住宅やその他の建物とされる。この
場合、各ユニットボックス１，１間には２種類の接合プ
レート７，８（８Ａ，８Ｂ）が使用される。そのうち、
接合プレート８Ａ，８Ｂはユニットボックス１を相互に
接合するボックス相互接合用のものであり、４隅に用い
られる。接合プレート７は、隣接する各大梁３，４を相
互に接合する梁接合用のものであり、これら梁３，４の
長手方向中間部の複数箇所に用いられる。
いて説明する。図４はユニットボックスの骨組を示す。
ユニットボックス１（１Ａ，１Ｂ）は、角形鋼管等の形
鋼からなる４本の柱２間に、溝形鋼等の形鋼からなる天
井大梁３と床大梁４とを溶接またはボルト等で接合して
骨組みされる。天井大梁３や床大梁４にはさらに鎖線で
示すように天井小梁５や床小梁６が溶接等で取り付けら
れ、これに壁面材、天井材、床材等の各面材が張り付け
られる。このユニットボックス１は、図５に平面図で示
すように、現場で複数個が上下左右に組み合わされ、相
互に接合して１棟の住宅やその他の建物とされる。この
場合、各ユニットボックス１，１間には２種類の接合プ
レート７，８（８Ａ，８Ｂ）が使用される。そのうち、
接合プレート８Ａ，８Ｂはユニットボックス１を相互に
接合するボックス相互接合用のものであり、４隅に用い
られる。接合プレート７は、隣接する各大梁３，４を相
互に接合する梁接合用のものであり、これら梁３，４の
長手方向中間部の複数箇所に用いられる。
【００１１】梁用の接合プレート７は、図１のように、
並設された下階ユニットボックス１Ａ，１Ａの隣接する
２本の天井大梁３，３と、これら各下階ユニットボック
ス１Ａ，１Ａ上に積まれた上階ユニットボックス１Ｂ，
１Ｂの隣接する２本の床大梁４，４との間に介在させ
る。
並設された下階ユニットボックス１Ａ，１Ａの隣接する
２本の天井大梁３，３と、これら各下階ユニットボック
ス１Ａ，１Ａ上に積まれた上階ユニットボックス１Ｂ，
１Ｂの隣接する２本の床大梁４，４との間に介在させ
る。
【００１２】この接合プレート７の上下面には、それぞ
れ床大梁４，４間の隙間および天井大梁３，３間の隙間
に各々介在する２枚の補強プレート９，９が重ねて溶接
されている。上下の各大梁３，４に挟まれる両端部には
図２のように隣合う２本の天井大梁３，３に各々仮固定
するボルト１２の挿通孔１３と、上下の大梁３，４を接
合するボルト１０の挿通孔１１とがそれぞれ形成されて
いる。また、隣合う天井大梁３，３の上面板部である上
側フランジ３ａには、前記接合プレート７のボルト挿通
孔１１，１３に整合するボルト挿通孔１４，１５（図
６）が形成されている。さらに、上側フランジ３ａの裏
面には上記ボルト挿通孔１４に整合するナット１６が溶
接により固定されている。
れ床大梁４，４間の隙間および天井大梁３，３間の隙間
に各々介在する２枚の補強プレート９，９が重ねて溶接
されている。上下の各大梁３，４に挟まれる両端部には
図２のように隣合う２本の天井大梁３，３に各々仮固定
するボルト１２の挿通孔１３と、上下の大梁３，４を接
合するボルト１０の挿通孔１１とがそれぞれ形成されて
いる。また、隣合う天井大梁３，３の上面板部である上
側フランジ３ａには、前記接合プレート７のボルト挿通
孔１１，１３に整合するボルト挿通孔１４，１５（図
６）が形成されている。さらに、上側フランジ３ａの裏
面には上記ボルト挿通孔１４に整合するナット１６が溶
接により固定されている。
【００１３】床大梁４，４の下面板部である下側フラン
ジ４ｂには、接合プレート７のボルト挿通孔１１に整合
するボルト挿通孔１７と、接合プレート７のボルト挿通
孔１３に挿通するボルト１２の頭１２ａを逃がす逃がし
孔１８とが形成されている。この床大梁４の上面板部で
ある上側フランジ４ａには下側フランジ４ｂのボルト挿
通孔１７に整合する位置に、ボルト１０の締付工具２０
を挿入させる工具挿入孔１９が形成されている。なお、
図１において、４０はユニッットボッス１Ｂの床部に張
設された床パネルであり、ＡＬＣ板等からなる。
ジ４ｂには、接合プレート７のボルト挿通孔１１に整合
するボルト挿通孔１７と、接合プレート７のボルト挿通
孔１３に挿通するボルト１２の頭１２ａを逃がす逃がし
孔１８とが形成されている。この床大梁４の上面板部で
ある上側フランジ４ａには下側フランジ４ｂのボルト挿
通孔１７に整合する位置に、ボルト１０の締付工具２０
を挿入させる工具挿入孔１９が形成されている。なお、
図１において、４０はユニッットボッス１Ｂの床部に張
設された床パネルであり、ＡＬＣ板等からなる。
【００１４】各ユニットボックス１のボックス相互の接
合は、前記接合プレート８Ａ，８Ｂを介して各柱２の部
分を例えば図３のようにボルト２２で締め付けることに
より行われる。すなわち、下階ユニットボックス１Ａの
柱２の上部プレート２３と、この柱２上に位置する上階
ユニットボックス１Ｂの柱２の下部プレート２４とが、
接合プレート８Ａ，８Ｂを介してボルト２２で締付け固
定される。ボルト２２の締め付け作業は、柱２の各補強
仕切り板３０，３１の孔３３に挿通される長尺工具２１
を用いて行われる。
合は、前記接合プレート８Ａ，８Ｂを介して各柱２の部
分を例えば図３のようにボルト２２で締め付けることに
より行われる。すなわち、下階ユニットボックス１Ａの
柱２の上部プレート２３と、この柱２上に位置する上階
ユニットボックス１Ｂの柱２の下部プレート２４とが、
接合プレート８Ａ，８Ｂを介してボルト２２で締付け固
定される。ボルト２２の締め付け作業は、柱２の各補強
仕切り板３０，３１の孔３３に挿通される長尺工具２１
を用いて行われる。
【００１５】上記構成の梁中間部の接合手順を説明す
る。図２および図６（Ａ）に示すように、下階ユニット
ボックス１Ａ，１Ａの隣接する天井大梁３，３の上に接
合プレート７を置き、予め２本のボルト１２とナット３
９で取付けておく。次に、上階ユニットボックス１Ｂ
を、下階ユニットボックス１Ａ上に吊り降ろす。このと
き、接合プレート７を取付けたボルト１２の頭は、２階
床大梁４の逃がし孔１８に嵌まり、床大梁４との干渉が
避けられる。ついで、各逃がし孔１８の両側のボルト挿
通孔１１に挿通される４本のボルト１０により、天井大
梁３と床大梁４とを接合プレート７と共に接合する。ボ
ルト１０の締め付け作業は、図６（Ｂ）のように床大梁
４の上側フランジ４ａに設けた工具挿入孔１９から電動
ドリル等の締付工具２０を挿入することによって行え
る。
る。図２および図６（Ａ）に示すように、下階ユニット
ボックス１Ａ，１Ａの隣接する天井大梁３，３の上に接
合プレート７を置き、予め２本のボルト１２とナット３
９で取付けておく。次に、上階ユニットボックス１Ｂ
を、下階ユニットボックス１Ａ上に吊り降ろす。このと
き、接合プレート７を取付けたボルト１２の頭は、２階
床大梁４の逃がし孔１８に嵌まり、床大梁４との干渉が
避けられる。ついで、各逃がし孔１８の両側のボルト挿
通孔１１に挿通される４本のボルト１０により、天井大
梁３と床大梁４とを接合プレート７と共に接合する。ボ
ルト１０の締め付け作業は、図６（Ｂ）のように床大梁
４の上側フランジ４ａに設けた工具挿入孔１９から電動
ドリル等の締付工具２０を挿入することによって行え
る。
【００１６】このように接合プレート７で中間部を接合
することにより、４本の大梁３，３，４，４は一体とな
り、一本の梁として荷重を受ける。このため剛性が上が
り、振動が少なくなる。また、そのため各大梁３，４に
小さな断面形状の部材を用いることができ、鋼材使用量
が節減できる。さらに、接合プレート７で各大梁３，４
を接合するため、床の不陸もなくなる。このように、高
品質でコストの易いユニット建物とすることができる。
また、接合プレート７は、その上下面に重ねた補助プレ
ート９，９が、天井大梁３，３の上側フランジ３ａ，３
ａ間の隙間、および床大梁４，４の下側フランジ４ｂ，
４ｂ間の隙間に各々介在することになるので、隣接する
ユニットボックス間に生じる水平方向の圧縮荷重に対す
る強度が確保され、接合プレート７の座屈が防止され
る。
することにより、４本の大梁３，３，４，４は一体とな
り、一本の梁として荷重を受ける。このため剛性が上が
り、振動が少なくなる。また、そのため各大梁３，４に
小さな断面形状の部材を用いることができ、鋼材使用量
が節減できる。さらに、接合プレート７で各大梁３，４
を接合するため、床の不陸もなくなる。このように、高
品質でコストの易いユニット建物とすることができる。
また、接合プレート７は、その上下面に重ねた補助プレ
ート９，９が、天井大梁３，３の上側フランジ３ａ，３
ａ間の隙間、および床大梁４，４の下側フランジ４ｂ，
４ｂ間の隙間に各々介在することになるので、隣接する
ユニットボックス間に生じる水平方向の圧縮荷重に対す
る強度が確保され、接合プレート７の座屈が防止され
る。
【００１７】図７はこの発明の他の実施例を示す要部縦
断面図、図８はその組立手順を示す斜視図である。この
実施例は、前記実施例において接合プレート７をボルト
１２で仮固定したのに代えて係止爪３４を用い、かつ天
井大梁３と床大梁４との接合に両切り型の長ボルト３５
を用いたものである。係止爪３４は、接合プレート７の
補強プレート９の下面両端に設けた折れ板状の鉄板等か
らなり、天井大梁３，３に係止される。
断面図、図８はその組立手順を示す斜視図である。この
実施例は、前記実施例において接合プレート７をボルト
１２で仮固定したのに代えて係止爪３４を用い、かつ天
井大梁３と床大梁４との接合に両切り型の長ボルト３５
を用いたものである。係止爪３４は、接合プレート７の
補強プレート９の下面両端に設けた折れ板状の鉄板等か
らなり、天井大梁３，３に係止される。
【００１８】床大梁４の上側フランジ４ａには、下側フ
ランジ４ｂのボルト挿通孔１７に整合するボルト挿通孔
３６が形成され、この孔１７，３６の位置で、上下フラ
ンジ４ａ，４ｂ間に補強用角パイプ３７が介装され溶接
固定されている。長ボルト３５は、２階大梁４の上フラ
ンジ４ａの孔３６から挿通されて１階大梁３の上フラン
ジ３ａの溶接ナット１６に螺着され、上方からナット３
８で締め付けられる。これにより、接合プレート７を介
して４本の大梁３，３，４，４が一体となる。その他の
構成は前記実施例と同様である。
ランジ４ｂのボルト挿通孔１７に整合するボルト挿通孔
３６が形成され、この孔１７，３６の位置で、上下フラ
ンジ４ａ，４ｂ間に補強用角パイプ３７が介装され溶接
固定されている。長ボルト３５は、２階大梁４の上フラ
ンジ４ａの孔３６から挿通されて１階大梁３の上フラン
ジ３ａの溶接ナット１６に螺着され、上方からナット３
８で締め付けられる。これにより、接合プレート７を介
して４本の大梁３，３，４，４が一体となる。その他の
構成は前記実施例と同様である。
【００１９】この実施例の場合は、係止爪３４を用いる
ため、天井大梁３，３への接合プレート７の固定を押し
込み作業だけで簡単に行うことができる。また、ねじ締
め作業を２階床大梁４の上面から行え、また図６の例の
ような長尺の締付工具２０も不要となり、ねじ締め作業
が行い易い。また、床大梁３の上側フランジ３ａと下側
フランジ３ｂとの間には補強用角パイプ３７が介装され
ているので、十分な強度が得られる。
ため、天井大梁３，３への接合プレート７の固定を押し
込み作業だけで簡単に行うことができる。また、ねじ締
め作業を２階床大梁４の上面から行え、また図６の例の
ような長尺の締付工具２０も不要となり、ねじ締め作業
が行い易い。また、床大梁３の上側フランジ３ａと下側
フランジ３ｂとの間には補強用角パイプ３７が介装され
ているので、十分な強度が得られる。
【００２０】なお、図２の実施例において、仮止め用の
ボルト１２を用いる代わりに、図７に示す係止爪３４を
用いても良い。
ボルト１２を用いる代わりに、図７に示す係止爪３４を
用いても良い。
【００２１】
【発明の効果】この発明の隣接ユニットボックスの梁中
間部接合構造は、並設された下階ユニットボックスの隣
接する２本の天井大梁と、その上に積まれた上階ユニッ
トボックスの隣接する２本の床大梁との間に、これらの
梁の長手方向中間部で接合プレートを介在させ、この接
合プレートと共に上下の大梁をボルト接合したため、こ
れらの大梁が一体化されて剛性が向上する。そのため、
剛性不足を生じることなく、各大梁に細い部材を使用
し、鋼材使用量を節減することができる。また、接合プ
レートによる隣接大梁の接合により、床の不陸もなくな
る。さらに、接合プレートの上下面には、隣接する床大
梁間の隙間および天井大梁間の隙間に各々介在する２枚
の補強プレートを各々重ねて溶接してあるため、水平方
向からの圧縮荷重に対する補強となり、座屈が防止され
る。このように、剛性および床の不陸防止の面で高品質
を得ながら、鋼材使用量の節減が図れて、低コストのユ
ニット建物とすることができる。
間部接合構造は、並設された下階ユニットボックスの隣
接する２本の天井大梁と、その上に積まれた上階ユニッ
トボックスの隣接する２本の床大梁との間に、これらの
梁の長手方向中間部で接合プレートを介在させ、この接
合プレートと共に上下の大梁をボルト接合したため、こ
れらの大梁が一体化されて剛性が向上する。そのため、
剛性不足を生じることなく、各大梁に細い部材を使用
し、鋼材使用量を節減することができる。また、接合プ
レートによる隣接大梁の接合により、床の不陸もなくな
る。さらに、接合プレートの上下面には、隣接する床大
梁間の隙間および天井大梁間の隙間に各々介在する２枚
の補強プレートを各々重ねて溶接してあるため、水平方
向からの圧縮荷重に対する補強となり、座屈が防止され
る。このように、剛性および床の不陸防止の面で高品質
を得ながら、鋼材使用量の節減が図れて、低コストのユ
ニット建物とすることができる。
【００２２】請求項２の発明では、上下の梁を接合する
ボルトとは別に、仮固定用のボルトを設け、そのボルト
頭の逃がし孔と工具挿入孔とを設けたため、接合プレー
トの接合作業が簡単に行える。請求項３の発明では、接
合プレートを係止爪で天井大梁に係止するようにしたた
め、接合プレートの施工時の仮止めが簡単に行える。請
求項４の発明では、上下に重なる大梁を接合プレートと
共に接合するボルトを、床大梁の上面板部と下面板部と
にわたって挿通される長ボルトとし、前記上面板部と下
面板部との間に、前記長ボルトが挿通される補強パイプ
を設けたため、接合プレートのねじ締め作業を簡単に行
え、かつその接合部の強度を確保することができる。
ボルトとは別に、仮固定用のボルトを設け、そのボルト
頭の逃がし孔と工具挿入孔とを設けたため、接合プレー
トの接合作業が簡単に行える。請求項３の発明では、接
合プレートを係止爪で天井大梁に係止するようにしたた
め、接合プレートの施工時の仮止めが簡単に行える。請
求項４の発明では、上下に重なる大梁を接合プレートと
共に接合するボルトを、床大梁の上面板部と下面板部と
にわたって挿通される長ボルトとし、前記上面板部と下
面板部との間に、前記長ボルトが挿通される補強パイプ
を設けたため、接合プレートのねじ締め作業を簡単に行
え、かつその接合部の強度を確保することができる。
【図１】この発明の一実施例にかかる隣接ユニットボッ
クスの梁中間部接合構造を示す縦断面図である。
クスの梁中間部接合構造を示す縦断面図である。
【図２】同梁中間部接合構造の分解斜視図である。
【図３】同梁中間部接合構造が適用されるユニット建物
の隅部接合構造例を示す縦断面図である。
の隅部接合構造例を示す縦断面図である。
【図４】ユニットボックスの骨組を示す斜視図である。
【図５】ユニット建物の概略の組立状態を示す平面図で
ある。
ある。
【図６】実施例の梁中間部接合構造の接合手順の説明図
である。
である。
【図７】他の実施例にかかる隣接ユニットボックスの梁
中間部接合構造を示す縦断面図である。
中間部接合構造を示す縦断面図である。
【図８】同梁中間部接合構造の分解斜視図である。
１Ａ…下階ユニットボックス、１Ｂ…上階ユニットボッ
クス、３…天井大梁、３ａ…上側フランジ、３ｂ…下側
フランジ、４…床大梁、４ａ…上側フランジ、４ｂ…下
側フランジ、７…接合プレート、９…補強プレート、１
０…ボルト、１２…ボルト、１２ａ…ボルト頭、１８…
逃がし孔、１９…工具挿入孔、３４…係止爪、３５…長
ボルト、３７…補強用角パイプ
クス、３…天井大梁、３ａ…上側フランジ、３ｂ…下側
フランジ、４…床大梁、４ａ…上側フランジ、４ｂ…下
側フランジ、７…接合プレート、９…補強プレート、１
０…ボルト、１２…ボルト、１２ａ…ボルト頭、１８…
逃がし孔、１９…工具挿入孔、３４…係止爪、３５…長
ボルト、３７…補強用角パイプ
Claims (4)
- 【請求項１】 並設された下階ユニットボックスの隣接
する２本の天井大梁と、前記各下階ユニットボックス上
に積まれた上階ユニットボックスの隣接する２本の床大
梁との間に、これらの梁の長手方向中間部で接合プレー
トを介在させ、この接合プレートは、前記床大梁間の隙
間および天井大梁間の隙間に各々介在する２枚の補強プ
レートが上下面に各々重ねて溶接されたものとし、上下
に重なる各床大梁の下面板部と天井大梁の上面板部と
を、前記接合プレートと共に互いにボルト接合した隣接
ユニットボックスの梁中間部接合構造。 - 【請求項２】 上下の梁を接合するボルトとは別に、接
合プレートの両端を隣合う２本の天井大梁に各々固定す
るボルトを設け、このボルトの頭を逃がす逃がし孔を前
記床大梁の下面板部に設け、かつこの床大梁の上面板部
に、梁相互の接合用ボルトの位置に対応する工具挿入孔
を設けた請求項１記載の隣接ユニットボックスの梁中間
部接合構造。 - 【請求項３】 接合プレートの下面に、隣合う２本の天
井大梁の上面板部の下面に各々係合する複数の係止爪を
設けた請求項１記載の隣接ユニットボックスの梁中間部
接合構造。 - 【請求項４】 上下に重なる大梁を接合プレートと共に
接合するボルトを、床大梁の上面板部と下面板部とにわ
たって挿通される長ボルトとし、前記上面板部と下面板
部との間に、前記長ボルトが挿通される補強パイプを固
定した請求項１または請求項３記載の隣接ユニットボッ
クスの梁中間部接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16415593A JPH06346520A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16415593A JPH06346520A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346520A true JPH06346520A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15787790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16415593A Pending JPH06346520A (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06346520A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180080470A (ko) * | 2017-01-04 | 2018-07-12 | 김일 | 띠장의 보강방법 및 띠장의 보강구조체 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16415593A patent/JPH06346520A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180080470A (ko) * | 2017-01-04 | 2018-07-12 | 김일 | 띠장의 보강방법 및 띠장의 보강구조체 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2645365B2 (ja) | 柱梁接合部 | |
| JP3240633B2 (ja) | 住宅ユニットの接合補強構造 | |
| JP3796494B2 (ja) | ユニット式建物 | |
| JPS6351226B2 (ja) | ||
| JPH09256473A (ja) | ユニット式建物およびその建築方法 | |
| JPH06346520A (ja) | 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 | |
| JP4328455B2 (ja) | ユニット式建物 | |
| JP2001164658A (ja) | 梁の接合構造及びユニット建物 | |
| JPH0429822B2 (ja) | ||
| JPH0615785B2 (ja) | ユニット建物 | |
| JPH073895A (ja) | 隣接ユニットボックスの梁中間部接合構造 | |
| JP4660009B2 (ja) | 建物の躯体構造 | |
| JPH05148907A (ja) | 住戸ユニツトからなる建築物 | |
| JPH08199689A (ja) | ユニットボックスフレームの補強構造 | |
| JP3107749B2 (ja) | スチ−ルハウスのフレ−ムの結合構造 | |
| JPH024735B2 (ja) | ||
| JPH01192936A (ja) | ユニット建物 | |
| JP3260146B2 (ja) | 柱無し建物ユニットの生産方法 | |
| JP3423745B2 (ja) | ユニットボックス間の上下接合構造 | |
| JP2569618Y2 (ja) | 鉄骨構造体用作業ステージ | |
| JP3481049B2 (ja) | ユニット建物 | |
| JPH047418B2 (ja) | ||
| JPH11172769A (ja) | ユニット建物及びその構築方法 | |
| JP4097360B2 (ja) | 補強梁およびこれを用いたユニット式建物 | |
| JPH0544405Y2 (ja) |