JPH06345868A - ポリイミド及びその製造方法 - Google Patents
ポリイミド及びその製造方法Info
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- JPH06345868A JPH06345868A JP15789793A JP15789793A JPH06345868A JP H06345868 A JPH06345868 A JP H06345868A JP 15789793 A JP15789793 A JP 15789793A JP 15789793 A JP15789793 A JP 15789793A JP H06345868 A JPH06345868 A JP H06345868A
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- Japan
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- polyimide
- aromatic
- formula
- polyamic acid
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/032—Organic insulating material consisting of one material
- H05K1/0346—Organic insulating material consisting of one material containing N
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記一般式(A)で表される反復単位を主反
復単位とするポリイミド。 【化1】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。) 【効果】 本発明のポリイミドは、ポリイミド本来の高
い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係数を
有し、このためファインパターン化フレキシブル配線基
板等の用途に好適である。
復単位とするポリイミド。 【化1】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。) 【効果】 本発明のポリイミドは、ポリイミド本来の高
い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係数を
有し、このためファインパターン化フレキシブル配線基
板等の用途に好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れると共
に、高い機械的強度と低い熱膨張係数を持ち、ファイン
パターン化フレキシブルプリント配線基板などの基材に
適するポリイミド及びその製造方法に関する。
に、高い機械的強度と低い熱膨張係数を持ち、ファイン
パターン化フレキシブルプリント配線基板などの基材に
適するポリイミド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ポリイミド樹脂は非常に優れた耐熱性、耐薬品性、
電気特性、機械的特性、その他優れた諸特性を有してい
ることが知られている。
り、ポリイミド樹脂は非常に優れた耐熱性、耐薬品性、
電気特性、機械的特性、その他優れた諸特性を有してい
ることが知られている。
【0003】例えば、特公昭36−10999号公報に
見られるような4,4’−ジアミノジフェニルエーテル
とピロメリット酸二無水物とから得られるポリイミドが
良く知られている。このポリイミドは、主鎖に屈曲性に
富むエーテル結合を含むため、全芳香族ポリイミドであ
りながら可撓性に富むものであるが、その反面、弾性率
が低いと共に、線膨張係数が大きく、熱的寸法安定性が
悪いものである。
見られるような4,4’−ジアミノジフェニルエーテル
とピロメリット酸二無水物とから得られるポリイミドが
良く知られている。このポリイミドは、主鎖に屈曲性に
富むエーテル結合を含むため、全芳香族ポリイミドであ
りながら可撓性に富むものであるが、その反面、弾性率
が低いと共に、線膨張係数が大きく、熱的寸法安定性が
悪いものである。
【0004】しかしながら、近年、ファインパターン化
フレキシブルプリント配線基板などの用途では、より優
れた熱的寸法安定性を有し、しかも機械的強度に優れた
ポリイミド樹脂の開発が要望されているが、従来広く使
用されているポリイミド樹脂は、線膨張係数が約3×1
0-5/℃程度とかなり大きく、そのため熱的寸法安定性
が悪く、金属などと積層した場合に反りやカールを生じ
る問題があった。
フレキシブルプリント配線基板などの用途では、より優
れた熱的寸法安定性を有し、しかも機械的強度に優れた
ポリイミド樹脂の開発が要望されているが、従来広く使
用されているポリイミド樹脂は、線膨張係数が約3×1
0-5/℃程度とかなり大きく、そのため熱的寸法安定性
が悪く、金属などと積層した場合に反りやカールを生じ
る問題があった。
【0005】そのため、熱的寸法安定性、機械的強度の
向上を目指して種々のポリイミドが検討されているもの
の、未だ熱的寸法安定性と機械的特性との両方を十分に
満足するポリイミド樹脂は得られていないのが現状であ
る。
向上を目指して種々のポリイミドが検討されているもの
の、未だ熱的寸法安定性と機械的特性との両方を十分に
満足するポリイミド樹脂は得られていないのが現状であ
る。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐熱性が高いと共に、優れた機械的強度と低い線膨
張係数を兼ね備えたポリイミド及びその製造方法を提供
することを目的とする。
で、耐熱性が高いと共に、優れた機械的強度と低い線膨
張係数を兼ね備えたポリイミド及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、芳香族ジ
アミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で反応さ
せてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を脱水す
ることによりポリイミドを得る方法において、原料の芳
香族ジアミン成分として、下記式(1)で表されるN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミ
ド)、芳香族酸二無水物成分として、下記一般式(2)
で表される化合物を用いることにより、下記一般式
(A)で表される反復単位で構成されるポリイミドが得
られると共に、このポリイミドが、耐熱性が高く、線膨
張係数が低いため、熱的寸法安定性が良く、しかも機械
的強度に優れることを見い出し、本発明をなすに至った
ものである。
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、芳香族ジ
アミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で反応さ
せてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を脱水す
ることによりポリイミドを得る方法において、原料の芳
香族ジアミン成分として、下記式(1)で表されるN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミ
ド)、芳香族酸二無水物成分として、下記一般式(2)
で表される化合物を用いることにより、下記一般式
(A)で表される反復単位で構成されるポリイミドが得
られると共に、このポリイミドが、耐熱性が高く、線膨
張係数が低いため、熱的寸法安定性が良く、しかも機械
的強度に優れることを見い出し、本発明をなすに至った
ものである。
【0008】
【化4】
【0009】従って、本発明は、上記一般式(A)で表
される反復単位を主反復単位とするポリイミド、及び芳
香族ジアミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で
反応させてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を
脱水することによりポリイミドを得る方法において、芳
香族ジアミン成分として上記式(1)で表されるN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミ
ド)、及び芳香族酸二無水物成分として上記一般式
(2)で表される芳香族酸二無水物を用いることを特徴
とする上記ポリイミドの製造方法を提供する。
される反復単位を主反復単位とするポリイミド、及び芳
香族ジアミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で
反応させてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を
脱水することによりポリイミドを得る方法において、芳
香族ジアミン成分として上記式(1)で表されるN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミ
ド)、及び芳香族酸二無水物成分として上記一般式
(2)で表される芳香族酸二無水物を用いることを特徴
とする上記ポリイミドの製造方法を提供する。
【0010】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明のポリイミドは、上述したように下記一般式
(A)で表される反復単位を主反復単位とするものであ
る。
と、本発明のポリイミドは、上述したように下記一般式
(A)で表される反復単位を主反復単位とするものであ
る。
【0011】
【化5】
【0012】上記式中、Rは4価の有機基であり、具体
的に下記に示すものを例示することができる。
的に下記に示すものを例示することができる。
【0013】
【化6】
【0014】なお、これらの4価の有機基は、その中の
水素原子の一部又は全部がハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、カルボキシル基、アミド基、エステル基、カル
ボニル基、アルコキシ基等で置換されたものでも良い。
水素原子の一部又は全部がハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、カルボキシル基、アミド基、エステル基、カル
ボニル基、アルコキシ基等で置換されたものでも良い。
【0015】また、本発明のポリイミドは、上記反復単
位以外の反復単位を10モル%程度以下の範囲で含んで
いても差し支えない。
位以外の反復単位を10モル%程度以下の範囲で含んで
いても差し支えない。
【0016】本発明のポリイミドの重合度は特に制限さ
れないが、ポリアミド酸としての粘度は、例えば0.5
g/100mlDMF(ジメチルホルムアミド)中で測
定した場合、測定温度30℃における対数粘度が0.5
〜5.0dl/gであることが好ましい。
れないが、ポリアミド酸としての粘度は、例えば0.5
g/100mlDMF(ジメチルホルムアミド)中で測
定した場合、測定温度30℃における対数粘度が0.5
〜5.0dl/gであることが好ましい。
【0017】本発明のポリイミドは、上記式(1)で表
されるN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノベン
ズアミド)を含む芳香族ジアミン成分と式(2)で表さ
れる芳香族酸二無水物とを溶媒中で反応させてポリアミ
ド酸を得た後、このポリアミド酸を脱水することにより
得ることができる。
されるN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノベン
ズアミド)を含む芳香族ジアミン成分と式(2)で表さ
れる芳香族酸二無水物とを溶媒中で反応させてポリアミ
ド酸を得た後、このポリアミド酸を脱水することにより
得ることができる。
【0018】この場合、ジアミン成分と酸二無水物成分
との割合は、ジアミン成分1モルに対して酸二無水物成
分を0.95〜1.05モル、特に0.98〜1.02
モルの範囲が好ましい。この範囲以外では、得られる重
合体の分子量が低下し、十分な機械的強度が得られない
場合がある。
との割合は、ジアミン成分1モルに対して酸二無水物成
分を0.95〜1.05モル、特に0.98〜1.02
モルの範囲が好ましい。この範囲以外では、得られる重
合体の分子量が低下し、十分な機械的強度が得られない
場合がある。
【0019】上記式(1)で表されるN,N’−p−フ
ェニレンビス(p−アミノベンズアミド)以外の芳香族
ジアミンとしては、例えば4,4’−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホ
ン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス[4−(2−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテ
ル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス(3−
エチル−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−メチ
ル−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−クロロ−
4−アミノフェニル)メタン、3,3’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジメトシキ−4,4’−ジアミノジフェ
ニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェ
ニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェ
ニル、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−
ジアミノビフェニル、3,3’−ジカルボキシ−4,
4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジヒドロキシ−
4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノビフェニル、
4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニル、2,4
−ジアミノトルエン、パラフェニレンジアミン、メタフ
ェニレンジアミン、4,4’−ジアミノベンズアニリ
ド、3,4’−ジアミノベンズアニリド、4,3’−ジ
アミノベンズアニリド、2,2−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ−4−アミ
ノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ
−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒドロ−アン
トラセン、オルトトリジンスルホン、更には3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラアミン、3,3’,4,
4’−テトラアミノジフェニルエーテルなどのテトラア
ミン類の一部使用も可能である。
ェニレンビス(p−アミノベンズアミド)以外の芳香族
ジアミンとしては、例えば4,4’−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホ
ン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス[4−(2−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテ
ル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス(3−
エチル−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−メチ
ル−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−クロロ−
4−アミノフェニル)メタン、3,3’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジメトシキ−4,4’−ジアミノジフェ
ニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェ
ニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノビフェ
ニル、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−
ジアミノビフェニル、3,3’−ジカルボキシ−4,
4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジヒドロキシ−
4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノビフェニル、
4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニル、2,4
−ジアミノトルエン、パラフェニレンジアミン、メタフ
ェニレンジアミン、4,4’−ジアミノベンズアニリ
ド、3,4’−ジアミノベンズアニリド、4,3’−ジ
アミノベンズアニリド、2,2−ビス[4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ−4−アミ
ノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ
−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒドロ−アン
トラセン、オルトトリジンスルホン、更には3,3’,
4,4’−ビフェニルテトラアミン、3,3’,4,
4’−テトラアミノジフェニルエーテルなどのテトラア
ミン類の一部使用も可能である。
【0020】これらのN,N’−p−フェニレンビス
(p−アミノベンズアミド)以外の多価アミンは、本発
明の目的、効果が達成される範囲内の量を使用できる
が、全アミンに対して10モル%以下の量、特に5モル
%以下の量とすることが好ましい。
(p−アミノベンズアミド)以外の多価アミンは、本発
明の目的、効果が達成される範囲内の量を使用できる
が、全アミンに対して10モル%以下の量、特に5モル
%以下の量とすることが好ましい。
【0021】また、これらのジアミンと反応する芳香族
酸二無水物成分として、本発明においては上述した式
(2)で表される芳香族酸二無水物を使用する。
酸二無水物成分として、本発明においては上述した式
(2)で表される芳香族酸二無水物を使用する。
【0022】このような芳香族酸二無水物としては、例
えば上述した4価の有機基のRに酸無水物基が結合した
化合物が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上
を併用して用いることができる。
えば上述した4価の有機基のRに酸無水物基が結合した
化合物が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上
を併用して用いることができる。
【0023】本発明のポリイミドを製造する場合、上述
したように、上記芳香族ジアミン成分と芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物成分とをほぼ等モル比とし、有機溶媒
中で反応させて中間体としてポリアミド酸を得るもので
ある。
したように、上記芳香族ジアミン成分と芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物成分とをほぼ等モル比とし、有機溶媒
中で反応させて中間体としてポリアミド酸を得るもので
ある。
【0024】この場合、有機溶媒としては極性のものが
好ましく、このような有機極性溶媒としては、例えばジ
メチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスル
ホキシド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、
N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−,m
−,又はp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フ
ェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるい
はヘキサメチルホスホルムアミド、γ−ブチロラクトン
などを挙げることができる。使用にあたってはこれらを
単独で又は2種以上を混合して用いることができ、更に
はキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の一部使
用も可能である。
好ましく、このような有機極性溶媒としては、例えばジ
メチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスル
ホキシド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、
N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−,m
−,又はp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フ
ェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるい
はヘキサメチルホスホルムアミド、γ−ブチロラクトン
などを挙げることができる。使用にあたってはこれらを
単独で又は2種以上を混合して用いることができ、更に
はキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の一部使
用も可能である。
【0025】反応に当っては、得られるポリアミド酸が
有機溶媒中に5〜30重量%、特に10〜20重量%と
なるような量で原料を溶解することが好ましい。また、
反応温度は0〜70℃、特に0〜30℃の範囲が好まし
い。
有機溶媒中に5〜30重量%、特に10〜20重量%と
なるような量で原料を溶解することが好ましい。また、
反応温度は0〜70℃、特に0〜30℃の範囲が好まし
い。
【0026】本発明のポリイミドは、このようにして得
られるポリアミド酸を公知の方法により熱的あるいは化
学的に脱水閉環して得ることができる。
られるポリアミド酸を公知の方法により熱的あるいは化
学的に脱水閉環して得ることができる。
【0027】例えば、熱的な脱水閉環方法によりポリイ
ミドフィルムを製造する場合、ポリアミド酸溶液をエン
ドレスベルト等の支持体に流延又は塗布して膜状とし、
この膜を100〜150℃で乾燥し、溶剤を10〜30
%程度含有するポリアミド酸の自己支持性の皮膜を得
る。次いで、この膜を支持体上から引き剥し、端部を固
定した後、約200〜250℃に加熱して溶剤をとば
し、更に約300〜450℃で脱水イミド化してポリイ
ミドフィルムを得ることができる。
ミドフィルムを製造する場合、ポリアミド酸溶液をエン
ドレスベルト等の支持体に流延又は塗布して膜状とし、
この膜を100〜150℃で乾燥し、溶剤を10〜30
%程度含有するポリアミド酸の自己支持性の皮膜を得
る。次いで、この膜を支持体上から引き剥し、端部を固
定した後、約200〜250℃に加熱して溶剤をとば
し、更に約300〜450℃で脱水イミド化してポリイ
ミドフィルムを得ることができる。
【0028】また、化学的な脱水閉環を行う際の脱水剤
としては、例えば脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物、
N,N−ジアルキルカルボンイミド、低級脂肪酸ハロゲ
ン化物、ハロゲン化低級脂肪酸ハロゲン化物、アリルフ
ォスフォン酸ジハロゲン化物、チオニルハロゲン化物又
はそれらの2種以上の混合物が挙げられる。また、触媒
としては、例えばトリエチルアミンなどの脂肪族第3級
アミン、ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン、
ピリジン、β−ピコリン、イソキノリンなどの複素環式
第3級アミン、あるいはこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。
としては、例えば脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物、
N,N−ジアルキルカルボンイミド、低級脂肪酸ハロゲ
ン化物、ハロゲン化低級脂肪酸ハロゲン化物、アリルフ
ォスフォン酸ジハロゲン化物、チオニルハロゲン化物又
はそれらの2種以上の混合物が挙げられる。また、触媒
としては、例えばトリエチルアミンなどの脂肪族第3級
アミン、ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン、
ピリジン、β−ピコリン、イソキノリンなどの複素環式
第3級アミン、あるいはこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。
【0029】このようにして得られるポリイミドは、耐
熱性に優れると共に、高い機械的強度と低い熱膨張係数
を有するため、例えば電気絶縁材料やファインパターン
化フレキシブルプリント配線基板などのフィルム基材と
して好適であり、この場合フィルムの厚さは10〜15
0μm程度とすることができる。
熱性に優れると共に、高い機械的強度と低い熱膨張係数
を有するため、例えば電気絶縁材料やファインパターン
化フレキシブルプリント配線基板などのフィルム基材と
して好適であり、この場合フィルムの厚さは10〜15
0μm程度とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0031】[参考例]まず、下記のようにN,N’−
p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミド)を合成
した。
p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミド)を合成
した。
【0032】テトラヒドロフラン300mlにp−フェ
ニレンジアミン10.81g(0.10モル)とトリエ
チルアミン22.26g(0.22モル)を溶解し、0
℃に冷却後、その中にテトラヒドロフラン50mlにp
−ニトロベンゾイルクロライド39.00g(0.21
モル)を溶かした溶液を、反応液の温度が10℃以下に
なるように滴下した。その後、室温に戻し、2時間攪拌
を続けた。
ニレンジアミン10.81g(0.10モル)とトリエ
チルアミン22.26g(0.22モル)を溶解し、0
℃に冷却後、その中にテトラヒドロフラン50mlにp
−ニトロベンゾイルクロライド39.00g(0.21
モル)を溶かした溶液を、反応液の温度が10℃以下に
なるように滴下した。その後、室温に戻し、2時間攪拌
を続けた。
【0033】次いで、析出物をろ過し、テトラヒドロフ
ランで洗浄し、更に水、メタノールで洗浄した後、乾燥
してN,N’−p−フェニレンビス(p−ニトロベンズ
アミド)の黄白色結晶を得た。収量40.5g(収率9
9.7%)であった。粗結晶をN,N’−ジメチルホル
ムアミドにより再結晶を行い、純品を得た。
ランで洗浄し、更に水、メタノールで洗浄した後、乾燥
してN,N’−p−フェニレンビス(p−ニトロベンズ
アミド)の黄白色結晶を得た。収量40.5g(収率9
9.7%)であった。粗結晶をN,N’−ジメチルホル
ムアミドにより再結晶を行い、純品を得た。
【0034】1000mlのオートクレーブに上で得ら
れたN,N’−p−フェニレンビス(p−ニトロベンズ
アミド)35.0g(0.086モル)を5%Pd/C
5g、ジメチルホルムアミド400mlと共に装入し
た。50℃で激しくかき混ぜながら水素を導入し、水素
の吸収が認められなくなるまで攪拌を続けた。
れたN,N’−p−フェニレンビス(p−ニトロベンズ
アミド)35.0g(0.086モル)を5%Pd/C
5g、ジメチルホルムアミド400mlと共に装入し
た。50℃で激しくかき混ぜながら水素を導入し、水素
の吸収が認められなくなるまで攪拌を続けた。
【0035】冷却後ろ過して触媒を除去し、減圧濃縮し
て水300mlへ注ぎ、沈殿物をろ過し、水及びメタノ
ールで洗浄後、減圧乾燥し、N,N’−p−フェニレン
ビス(p−アミノベンズアミド)の灰色結晶を得た。収
量は29.0g(収率97.5%)であった。粗結晶を
ジメチルホルムアミド/メタノールの混合溶媒により再
結晶を行い、純品を得た。
て水300mlへ注ぎ、沈殿物をろ過し、水及びメタノ
ールで洗浄後、減圧乾燥し、N,N’−p−フェニレン
ビス(p−アミノベンズアミド)の灰色結晶を得た。収
量は29.0g(収率97.5%)であった。粗結晶を
ジメチルホルムアミド/メタノールの混合溶媒により再
結晶を行い、純品を得た。
【0036】[実施例1]500mlのフラスコにN,
N’−ジメチルホルムアミド(DMF)242.2g入
れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジアミンとしてN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミド)
14.549g(0.042モル)をDMFに溶解し
た。次に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物12.357g
(0.042モル)を加え、25℃で3時間反応させ
た。
N’−ジメチルホルムアミド(DMF)242.2g入
れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジアミンとしてN,
N’−p−フェニレンビス(p−アミノベンズアミド)
14.549g(0.042モル)をDMFに溶解し
た。次に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物12.357g
(0.042モル)を加え、25℃で3時間反応させ
た。
【0037】次いで、得られたポリアミド酸溶液をガラ
ス板上にアプリケーターで薄く伸ばし、バキュウムオー
ブン中減圧下110℃、60分間乾燥してから剥離した
後、鉄枠に固定し、200℃,60分、次いで300
℃,60分で脱溶剤イミド化して、約25μm厚みのフ
ィルムを得た。
ス板上にアプリケーターで薄く伸ばし、バキュウムオー
ブン中減圧下110℃、60分間乾燥してから剥離した
後、鉄枠に固定し、200℃,60分、次いで300
℃,60分で脱溶剤イミド化して、約25μm厚みのフ
ィルムを得た。
【0038】得られたフィルムについてASTM D8
82−88に従って機械的特性(引張強度、弾性率、伸
度)を測定した。また、線膨張係数は、真空理工(株)
製の熱分析計TMA−7000を用い、昇温速度5℃/
分、温度150〜200℃での線膨張係数の平均値を求
めた。
82−88に従って機械的特性(引張強度、弾性率、伸
度)を測定した。また、線膨張係数は、真空理工(株)
製の熱分析計TMA−7000を用い、昇温速度5℃/
分、温度150〜200℃での線膨張係数の平均値を求
めた。
【0039】[実施例2]500mlのフラスコにDM
F270.8g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノ
ベンズアミド)15.588g(0.045モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物14.500g(0.045モル)を加え、25℃
で3時間反応させた。
F270.8g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノ
ベンズアミド)15.588g(0.045モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物14.500g(0.045モル)を加え、25℃
で3時間反応させた。
【0040】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0041】[実施例3]500mlのフラスコにDM
F253.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノ
ベンズアミド)13.856g(0.040モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として3,
3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸
二無水物14.331g(0.040モル)を加え、2
5℃で3時間反応させた。
F253.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノ
ベンズアミド)13.856g(0.040モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として3,
3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸
二無水物14.331g(0.040モル)を加え、2
5℃で3時間反応させた。
【0042】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0043】[実施例4]1000mlのフラスコにD
MF590.9g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミ
ノベンズアミド)34.639g(0.10モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として4,4’
−オキシジフタル酸二無水物31.022g(0.10
モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
MF590.9g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとしてN,N’−p−フェニレンビス(p−アミ
ノベンズアミド)34.639g(0.10モル)をD
MFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として4,4’
−オキシジフタル酸二無水物31.022g(0.10
モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0044】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0045】[比較例1]1000mlのフラスコにD
MF445.0g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物29.422g(0.1
0モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
MF445.0g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物29.422g(0.1
0モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0046】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0047】[比較例2]1000mlのフラスコにD
MF470.2g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物32.223g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
MF470.2g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物32.223g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0048】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0049】[比較例3]1000mlのフラスコにD
MF475.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ジフェ
ニルスルホンテトラカルボン酸二無水物35.828g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
MF475.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ジフェ
ニルスルホンテトラカルボン酸二無水物35.828g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0050】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0051】[比較例4]1000mlのフラスコにD
MF459.4g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として4,4’−オキシジフタル酸
二無水物35.828g(0.10モル)を加え、25
℃で3時間反応させた。
MF459.4g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として4,4’−オキシジフタル酸
二無水物35.828g(0.10モル)を加え、25
℃で3時間反応させた。
【0052】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0053】これらの結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1の結果より、本発明のポリイミドは、
引張強度、引張弾性率等の機械的強度が高いと共に、線
膨張係数が従来のポリイミドに比べて一桁小さいことが
認められる。
引張強度、引張弾性率等の機械的強度が高いと共に、線
膨張係数が従来のポリイミドに比べて一桁小さいことが
認められる。
【0056】
【発明の効果】本発明のポリイミドは、ポリイミド本来
の高い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係
数を有し、このためファインパターン化フレキシブル配
線基板等の用途に好適である。
の高い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係
数を有し、このためファインパターン化フレキシブル配
線基板等の用途に好適である。
【0057】また、本発明のポリイミドの製造方法によ
れば、このようなポリイミドを容易かつ確実に製造する
ことができる。
れば、このようなポリイミドを容易かつ確実に製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯山 昌弘 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社高分子機能性材料研究 所内 (72)発明者 本海 清 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社高分子機能性材料研究 所内
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(A)で表される反復単位を
主反復単位とするポリイミド。 【化1】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。) - 【請求項2】 芳香族ジアミン成分と芳香族酸二無水物
成分とを溶媒中で反応させてポリアミド酸を得た後、こ
のポリアミド酸を脱水することによりポリイミドを得る
方法において、芳香族ジアミン成分として下記式(1) 【化2】 で表されるN,N’−p−フェニレンビス(p−アミノ
ベンズアミド)、及び芳香族酸二無水物成分として下記
式(2) 【化3】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。)で表される芳
香族酸二無水物を用いることを特徴とする請求項1記載
のポリイミドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15789793A JPH06345868A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | ポリイミド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15789793A JPH06345868A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | ポリイミド及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345868A true JPH06345868A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15659815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15789793A Pending JPH06345868A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | ポリイミド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345868A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5432115A (en) * | 1992-02-13 | 1995-07-11 | Siemens Aktiengesellschaft | Process for making a contact betwen a capacitor electrode disposed in a trench and an MOS transistor source/drain region disposed outside the trench |
CN101942092A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-01-12 | 中山大学 | 一种聚酰胺酰亚胺、薄膜及其制备方法 |
CN102001202A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-04-06 | 中山大学 | 一种聚酰胺酰亚胺覆铜板及其制备方法 |
WO2017209197A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 宇部興産株式会社 | ポリイミド前駆体、ポリイミド、ポリイミドフィルム、及び基板、並びにポリイミドの製造に使用されるテトラカルボン酸二無水物 |
CN109415301A (zh) * | 2016-08-25 | 2019-03-01 | 株式会社Lg化学 | 二胺化合物及其制造方法 |
CN114621440A (zh) * | 2018-12-18 | 2022-06-14 | 苏州予信天材新材料应用技术有限公司 | 一种耐高温型聚酰胺-聚醚酰亚胺增韧聚合物及其制备方法 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP15789793A patent/JPH06345868A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5432115A (en) * | 1992-02-13 | 1995-07-11 | Siemens Aktiengesellschaft | Process for making a contact betwen a capacitor electrode disposed in a trench and an MOS transistor source/drain region disposed outside the trench |
CN101942092A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-01-12 | 中山大学 | 一种聚酰胺酰亚胺、薄膜及其制备方法 |
CN102001202A (zh) * | 2010-09-10 | 2011-04-06 | 中山大学 | 一种聚酰胺酰亚胺覆铜板及其制备方法 |
WO2017209197A1 (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 宇部興産株式会社 | ポリイミド前駆体、ポリイミド、ポリイミドフィルム、及び基板、並びにポリイミドの製造に使用されるテトラカルボン酸二無水物 |
CN109415301A (zh) * | 2016-08-25 | 2019-03-01 | 株式会社Lg化学 | 二胺化合物及其制造方法 |
JP2020128537A (ja) * | 2016-08-25 | 2020-08-27 | エルジー・ケム・リミテッド | ジアミン化合物及びその製造方法 |
CN109415301B (zh) * | 2016-08-25 | 2021-08-17 | 株式会社Lg化学 | 二胺化合物及其制造方法 |
US11319282B2 (en) | 2016-08-25 | 2022-05-03 | Lg Chem, Ltd. | Diamine compound and method for producing same |
CN114621440A (zh) * | 2018-12-18 | 2022-06-14 | 苏州予信天材新材料应用技术有限公司 | 一种耐高温型聚酰胺-聚醚酰亚胺增韧聚合物及其制备方法 |
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