JPH06345869A - ポリイミド及びその製造方法 - Google Patents

ポリイミド及びその製造方法

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JPH06345869A
JPH06345869A JP5157898A JP15789893A JPH06345869A JP H06345869 A JPH06345869 A JP H06345869A JP 5157898 A JP5157898 A JP 5157898A JP 15789893 A JP15789893 A JP 15789893A JP H06345869 A JPH06345869 A JP H06345869A
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polyimide
aromatic
acid
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aminophenyl
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Ichiro Kaneko
一郎 金子
Atsushi Sugitani
厚志 杉谷
Masahiro Yuyama
昌弘 湯山
Kiyoshi Motoumi
清 本海
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(A)で表される反復単位を主反
復単位とするポリイミド。 【化1】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。) 【効果】 本発明のポリイミドは、ポリイミド本来の高
い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係数を
有し、このためファインパターン化フレキシブル配線基
板等の用途に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れると共
に、高い機械的強度と低い熱膨張係数を持ち、ファイン
パターン化フレキシブルプリント配線基板などの基材に
適するポリイミド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ポリイミド樹脂は非常に優れた耐熱性、耐薬品性、
電気特性、機械的特性、その他優れた諸特性を有してい
ることが知られている。
【0003】例えば、特公昭36−10999号公報に
見られるような4,4’−ジアミノジフェニルエーテル
とピロメリット酸二無水物とから得られるポリイミドが
良く知られている。このポリイミドは、主鎖に屈曲性に
富むエーテル結合を含むため、全芳香族ポリイミドであ
りながら可撓性に富むものであるが、その反面、弾性率
が低いと共に、線膨張係数が大きく、熱的寸法安定性が
悪いものである。
【0004】しかしながら、近年、ファインパターン化
フレキシブルプリント配線基板などの用途では、より優
れた熱的寸法安定性を有し、しかも機械的強度に優れた
ポリイミド樹脂の開発が要望されているが、従来広く使
用されているポリイミド樹脂は、線膨張係数が約3×1
-5/℃程度とかなり大きく、そのため熱的寸法安定性
が悪く、金属などと積層した場合に反りやカールを生じ
る問題があった。
【0005】そのため、熱的寸法安定性、機械的強度の
向上を目指して種々のポリイミドが検討されているもの
の、未だ熱的寸法安定性と機械的特性との両方を十分に
満足するポリイミド樹脂は得られていないのが現状であ
る。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐熱性が高いと共に、優れた機械的強度と低い線膨
張係数を兼ね備えたポリイミド及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、芳香族ジ
アミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で反応さ
せてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を脱水す
ることによりポリイミドを得る方法において、原料の芳
香族ジアミン成分として、下記式(1)で表されるジ
(4−アミノフェニル)−1,4−ベンゼンカルボン酸
ジアニリド、芳香族酸二無水物成分として、下記一般式
(2)で表される化合物を用いることにより、下記一般
式(A)で表される反復単位で構成されるポリイミドが
得られると共に、このポリイミドが、耐熱性が高く、線
膨張係数が低いため、熱的寸法安定性が良く、しかも機
械的強度に優れることを見い出し、本発明をなすに至っ
たものである。
【0008】
【化4】
【0009】従って、本発明は、上記一般式(A)で表
される反復単位を主反復単位とするポリイミド、及び芳
香族ジアミン成分と芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で
反応させてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を
脱水することによりポリイミドを得る方法において、芳
香族ジアミン成分として上記式(1)で表されるジ(4
−アミノフェニル)−1,4−ベンゼンカルボン酸ジア
ニリド、及び芳香族酸二無水物成分として上記一般式
(2)で表される芳香族酸二無水物を用いることを特徴
とする上記ポリイミドの製造方法を提供する。
【0010】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明のポリイミドは、上述したように下記一般式
(A)で表される反復単位を主反復単位とするものであ
る。
【0011】
【化5】
【0012】上記式中、Rは4価の有機基であり、具体
的に下記に示すものを例示することができる。
【0013】
【化6】
【0014】なお、これらの4価の有機基は、その中の
水素原子の一部又は全部がハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、カルボキシル基、アミド基、エステル基、カル
ボニル基、アルコキシ基等で置換されたものでも良い。
【0015】また、本発明のポリイミドは、上記反復単
位以外の反復単位を10モル%程度以下の範囲で含んで
いても差し支えない。
【0016】本発明のポリイミドの重合度は特に制限さ
れないが、ポリアミド酸としての粘度は、例えば0.5
g/100mlDMF(ジメチルホルムアミド)中で測
定した場合、測定温度30℃における対数粘度が0.5
〜5.0dl/gであることが好ましい。
【0017】本発明のポリイミドは、上記式(1)で表
されるジ(4−アミノフェニル)−1,4−ベンゼンカ
ルボン酸ジアニリドを含む芳香族ジアミン成分と式
(2)で表される芳香族酸二無水物成分とを溶媒中で反
応させてポリアミド酸を得た後、このポリアミド酸を脱
水することにより得ることができる。
【0018】この場合、ジアミン成分と酸二無水物成分
との割合は、ジアミン成分1モルに対して酸二無水物成
分を0.95〜1.05モル、特に0.98〜1.02
モルの範囲が好ましい。この範囲以外では、得られる重
合体の分子量が低下し、十分な機械的強度が得られない
場合がある。
【0019】上記式(1)で表されるジ(4−アミノフ
ェニル)−1,4−ベンゼンカルボン酸ジアニリド以外
の芳香族ジアミンとしては、例えば4,4’−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルス
ルホン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル]スルホン、ビス[4−(2−アミノフェノキ
シ)フェニル]スルホン、1,4−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベ
ンゼン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]エーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
ビス(3−エチル−4−アミノフェニル)メタン、ビス
(3−メチル−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3
−クロロ−4−アミノフェニル)メタン、3,3’−ジ
アミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3’−ジメトシキ−4,4’−ジア
ミノジフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノビフェニル、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジア
ミノビフェニル、2,2’,5,5’−テトラクロロ−
4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジカルボキ
シ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジヒド
ロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノビフ
ェニル、4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニ
ル、2,4−ジアミノトルエン、パラフェニレンジアミ
ン、メタフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノベン
ズアニリド、3,4’−ジアミノベンズアニリド、4,
3’−ジアミノベンズアニリド、2,2−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2
−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキ
サフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−ヒドロキシ
−4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−
ヒドロキシ−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒ
ドロ−アントラセン、オルトトリジンスルホン、更には
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラアミン、3,
3’,4,4’−テトラアミノジフェニルエーテルなど
のテトラアミン類の一部使用も可能である。
【0020】これらのジ(4−アミノフェニル)−1,
4−ベンゼンカルボン酸ジアニリド以外の多価アミン
は、本発明の目的、効果が達成される範囲内の量を使用
できるが、全アミンに対して10モル%以下の量、特に
5モル%以下の量とすることが好ましい。
【0021】また、これらのジアミンと反応する芳香族
酸二無水物成分として、本発明においては上述した式
(2)で表される芳香族酸二無水物を使用する。
【0022】このような芳香族酸二無水物としては、例
えば上述した4価の有機基のRに酸無水物基が結合した
化合物が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上
を併用して用いることができる。
【0023】本発明のポリイミドを製造する場合、上述
したように、上記芳香族ジアミン成分と芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物成分とをほぼ等モル比とし、有機溶媒
中で反応させて中間体としてポリアミド酸を得るもので
ある。
【0024】この場合、有機溶媒としては極性のものが
好ましく、このような有機極性溶媒としては、例えばジ
メチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスル
ホキシド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、
N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリ
ドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−,m
−,又はp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フ
ェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるい
はヘキサメチルホスホルムアミド、γ−ブチロラクトン
などを挙げることができる。使用にあたってはこれらを
単独で又は2種以上を混合して用いることができ、更に
はキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の一部使
用も可能である。
【0025】反応にあたっては、得られるポリアミド酸
が有機溶媒中に5〜30重量%、特に10〜20重量%
となるような量で原料を溶解することが好ましい。ま
た、反応温度は0〜70℃、特に0〜30℃の範囲が好
ましい。
【0026】本発明のポリイミドは、このようにして得
られるポリアミド酸を公知の方法により熱的あるいは化
学的に脱水閉環して得ることができる。
【0027】例えば、熱的な脱水閉環方法によりポリイ
ミドフィルムを製造する場合、ポリアミド酸溶液をエン
ドレスベルト等の支持体に流延又は塗布して膜状とし、
この膜を100〜150℃で乾燥し、溶剤を10〜30
%程度含有するポリアミド酸の自己支持性の皮膜を得
る。次いで、この膜を支持体上から引き剥し、端部を固
定した後、約200〜250℃に加熱して溶剤をとば
し、更に約300〜450℃で脱水イミド化してポリイ
ミドフィルムを得ることができる。
【0028】また、化学的な脱水閉環を行う際の脱水剤
としては、例えば脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物、
N,N−ジアルキルカルボンイミド、低級脂肪酸ハロゲ
ン化物、ハロゲン化低級脂肪酸ハロゲン化物、アリルフ
ォスフォン酸ジハロゲン化物、チオニルハロゲン化物又
はそれらの2種以上の混合物が挙げられる。また、触媒
としては、例えばトリエチルアミンなどの脂肪族第3級
アミン、ジメチルアニリンなどの芳香族第3級アミン、
ピリジン、β−ピコリン、イソキノリンなどの複素環式
第3級アミン、あるいはこれらの2種以上の混合物が挙
げられる。
【0029】このようにして得られるポリイミドは、耐
熱性に優れると共に、高い機械的強度と低い熱膨張係数
を有するため、例えば電気絶縁材料やファインパターン
化フレキシブルプリント配線基板などのフィルム基材と
して好適であり、この場合フィルムの厚さは10〜15
0μm程度とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0031】[参考例]まず、下記のようにジ(4−ア
ミノフェニル)−1,4−ベンゼンカルボン酸ジアニリ
ドを合成した。
【0032】テトラヒドロフラン300mlにp−ニト
ロアニリン29.01g(0.21モル)とトリエチル
アミン22.26g(0.22モル)を溶解し、0℃に
冷却後、その中にテトラヒドロフラン100mlにテレ
フタロイルクロライド20.30g(0.10モル)を
溶かした溶液を、反応液の温度が10℃以下になるよう
に滴下した。その後、室温に戻し、2時間攪拌を続け
た。
【0033】次いで、析出物をろ過し、テトラヒドロフ
ランで洗浄し、更に水、メタノールで洗浄した後、乾燥
してジ(4−ニトロフェニル)−1,4−ベンゼンカル
ボン酸ジアニリドの黄白色結晶を得た。収量は40.4
g(収率99.5%)であった。粗結晶をN,N’−ジ
メチルホルムアミドにより再結晶を行い、純品を得た。
【0034】1000mlのオートクレーブに上で得ら
れたジ(4−ニトロフェニル)−1,4−ベンゼンカル
ボン酸ジアニリド35.0g(0.086モル)を5%
Pd/C5g、ジメチルホルムアミド700mlと共に
装入した。60℃で激しく攪拌しながら水素を導入し、
水素の吸収が認められなくなるまで攪拌を続けた。
【0035】冷却後ろ過して触媒を除去し、減圧濃縮し
て水300mlへ注ぎ、沈殿物をろ過し、水及びメタノ
ールで洗浄後、減圧乾燥し、ジ(4−アミノフェニル)
−1,4−ベンゼンカルボン酸ジアニリドの灰色結晶を
得た。収量は29.7g(収率99.7%)であった。
粗結晶をジメチルホルムアミド/メタノールの混合溶媒
により再結晶を行い、純品を得た。
【0036】[実施例1]500mlのフラスコにN,
N’−ジメチルホルムアミド(DMF)242.2g入
れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジアミンとしてジ(4
−アミノフェニル)−1,4−ベンゼンカルボン酸ジア
ニリド14.549g(0.042モル)をDMFに溶
解した。次に芳香族酸二無水物として3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物12.35
7g(0.042モル)を加え、25℃で3時間反応さ
せた。
【0037】次いで、得られたポリアミド酸溶液をガラ
ス板上にアプリケーターで薄く伸ばし、バキュウムオー
ブン中減圧下110℃、60分間乾燥してから剥離した
後、鉄枠に固定し、200℃,60分、次いで300
℃,60分で脱溶剤イミド化して、約25μm厚みのフ
ィルムを得た。
【0038】得られたフィルムについてASTM D8
82−88に従って機械的特性(引張強度、弾性率、伸
度)を測定した。また、線膨張係数は、真空理工(株)
製の熱分析計TMA−7000を用い、昇温速度5℃/
分、温度150〜200℃での線膨張係数の平均値を求
めた。
【0039】[実施例2]500mlのフラスコにDM
F270.8g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてジ(4−アミノフェニル)−1,4−ベンゼ
ンカルボン酸ジアニリド15.588g(0.045モ
ル)をDMFに溶解した。次に芳族族酸二無水物として
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物14.500g(0.045モル)を加え、2
5℃で3時間反応させた。
【0040】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0041】[実施例3]500mlのフラスコにDM
F253.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジア
ミンとしてジ(4−アミノフェニル)−1,4−ベンゼ
ンカルボン酸ジアニリド13.856g(0.040モ
ル)をDMFに溶解した。次に芳香族酸二無水物として
3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボ
ン酸二無水物14.331g(0.040モル)を加
え、25℃で3時間反応させた。
【0042】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0043】[比較例1]1000mlのフラスコにD
MF445.0g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物29.422g(0.1
0モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0044】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0045】[比較例2]1000mlのフラスコにD
MF470.2g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物32.223g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0046】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。
【0047】[比較例3]1000mlのフラスコにD
MF475.7g入れ、窒素ガスを流しながら芳香族ジ
アミンとして4,4’−ジアミノジフェニルエーテル2
0.024g(0.10モル)をDMFに溶解した。次
に芳香族酸二無水物として3,3’,4,4’−ジフェ
ニルスルホンテトラカルボン酸二無水物35.828g
(0.10モル)を加え、25℃で3時間反応させた。
【0048】次いで、得られたポリアミド酸溶液から実
施例1と同様の方法で約25μm厚みのフィルムを得、
同様に物性試験を行った。これらの結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の結果より、本発明のポリイミドは、
引張強度、引張弾性率等の機械的強度が高いと共に、線
膨張係数が従来のポリイミドに比べて小さいことが認め
られる。
【0051】
【発明の効果】本発明のポリイミドは、ポリイミド本来
の高い耐熱性に加えて、高い機械的強度と低い熱膨張係
数を有し、このためファインパターン化フレキシブル配
線基板等の用途に好適である。
【0052】また、本発明のポリイミドの製造方法によ
れば、このようなポリイミドを容易かつ確実に製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯山 昌弘 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社高分子機能性材料研究 所内 (72)発明者 本海 清 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社高分子機能性材料研究 所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(A)で表される反復単位を
    主反復単位とするポリイミド。 【化1】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。)
  2. 【請求項2】芳香族ジアミン成分と芳香族酸二無水物成
    分とを溶媒中で反応させてポリアミド酸を得た後、この
    ポリアミド酸を脱水することによりポリイミドを得る方
    法において、芳香族ジアミン成分として下記式(1) 【化2】 で表されるジ(4−アミノフェニル)−1,4−ベンゼ
    ンカルボン酸ジアニリド、及び芳香族酸二無水物成分と
    して下記式(2) 【化3】 (但し、式中Rは4価の有機基を示す。)で表される芳
    香族酸二無水物を用いることを特徴とする請求項1記載
    のポリイミドの製造方法。
JP5157898A 1993-06-03 1993-06-03 ポリイミド及びその製造方法 Pending JPH06345869A (ja)

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JP (1) JPH06345869A (ja)

Cited By (3)

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