JPH06345506A - レジンコンクリート及び該レジンコンクリートの製造方法 - Google Patents
レジンコンクリート及び該レジンコンクリートの製造方法Info
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
物性を有するレジンコンクリートとレジンコンクリート
の製造方法を提供する。 【構成】 廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融灰を
10〜70重量%の含有量となるように硬化性樹脂と混
合した後、混合物を型に注型し、常温又は加熱して硬化
させてレジンコンクリートを得た。
Description
該レジンコンクリートの製造方法に関する。
硬化性の樹脂に珪砂等の充填材を添加して成型して得ら
れたものが、レジンコンクリートとして知られている。
レジンコンクリートはセメントコンクリートに対して3
〜5倍の強度を有し、しかも重量が半分程度であり優れ
た特性を有するものの、価格が高価であるという欠点が
あった。
焼却されると、焼却後に焼却灰が発生する。この焼却灰
を処理するために、従来、地面に穴を掘って焼却灰を埋
めることが行われてきた。しかし、焼却灰には廃棄物が
焼却される際に化学変化して生ずる、例えばダイオキシ
ンのような有害物質が多数含まれる。そこで、有害物質
が土の中に浸透して穴の中から漏れて地下水等に入り環
境を汚染するのを防止するために、穴の内部をゴムマッ
ト等のような遮蔽性の材料で覆った後に焼却灰を埋める
という方法が採られている。
に埋設する土地を確保する必要があり、しかもいちいち
穴の内部をゴムマット等で覆うということは、非常に手
間のかかることであり、更にゴムマットの費用がかか
り、処理のコストが上昇するという問題があった。ま
た、ゴムマットのような覆いのみでは有害物質が地中へ
漏れ環境を汚染する虞れは依然として残っている。
リートの充填材に用いることで、焼却灰の中に含まれる
有害物質を樹脂により封じ込め、更に焼却灰は廃棄物な
のでレジンコンクリートの原料コストが低減できるた
め、高価なレジンコンクリートの低コスト化が図れるこ
とに着目して本発明を完成するに到った。
クリートは、廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融灰
を10〜70重量%含有することを特徴とするものであ
る。
法は、廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融灰を10
〜70重量%の含有量になるように硬化性樹脂と混合し
た後、混合物を型に注型し常温又は加熱して硬化させて
レジンコンクリートを得ることを特徴とするものであ
る。
物を一旦焼却して得られた焼却灰又は可燃物を主体とす
る廃棄物を1500〜5000℃の高温で焼却し、可燃
物中に混入したガラスや金属等の不燃物を一緒に溶融さ
せた後、冷却し粉砕して得られたものである。このよう
な溶融灰としては例えばアーク溶融システムを利用した
焼却プラントから得られる溶融灰が好ましい。
理は次のように行われる。可燃ゴミを通常の可燃物焼却
設備等で焼却して発生した焼却灰を乾燥機等を適宜通し
た後、人造黒鉛電極が炉内に貫入した溶融炉に導入す
る。上記の人造黒鉛電極に適当な電圧をかけると、電極
先端から焼却灰やスラグに向けて電気アークが飛びあら
かじめ形成しておいたベースメタルを通り他の電極に通
じる電気回路ができる。このアーク放電は非常に高温
(3000〜5000℃)であり高速のため周辺のガス
を引き込み、焼却灰やスラグに衝突するため熱伝達効率
が良く焼却灰中の不純物や金属類も短時間で溶融でき
る。焼却灰は投入後、短時間で溶融され溶融物はオーバ
ーフロー式出滓口から連続的に排出され、出滓口から出
た溶融物は、スラグ水砕化装置により水砕されて溶融灰
が得られる。
る焼却灰を用いるものであるが、可燃ゴミの中には通常
金属やガラス等の不燃ゴミが混入していたり、又可燃物
中にも微量の不燃物が含まれるため、焼却灰を更に高温
で加熱すると不燃物が溶融して均一な溶融灰が得られ
る。溶融灰は原料のゴミにより組成は異なるが、例えば
アーク溶融プラントにより得られる溶融灰の物性の1例
を下記の表1に示す。
灰の含有量が10〜70重量%であるが、含有量が10
重量%未満ではレジンコンクリートへの添加量が少ない
ため廃棄物処理の観点から焼却灰や溶融灰等の廃棄物処
理の効率が悪く、一方添加量が70重量%を越えると樹
脂溶液の粘度の上昇等から作業性が低下してしまう。特
に溶融灰の含有量は50〜70重量%が好ましく、一般
にレジンコンクリートには強度向上のためにシリカ(珪
砂)の添加が必須であるが、上記の含有量の範囲であれ
ばシリカを全く添加せずに充分な強度を出すことができ
る。
度の一般的な焼却処理を行った場合に発生する焼却灰を
溶融処理せずに、レジンコンクリートに充填した場合と
比較すると、溶融灰のほうがレジンコンクリートへの添
加量を増やすことができる(上記の焼却灰は最大20重
量%程度)。更に、焼却灰をレジンコンクリートに添加
した場合には充分な強度を出すためにはシリカの添加が
必要であったが、本発明の溶融灰の含有量を50重量%
以上にした場合にはシリカの添加が不要となる等の相違
がある。
常温硬化型樹脂、又は加熱硬化型樹脂のいずれでもよ
い。硬化性樹脂は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、
エポキシ系樹脂等が用いられる。
化性樹脂と溶融灰のみから構成することができるが、そ
の他の充填材や添加材を添加してもよい。例えばシリ
カ、炭酸カルシウム等の無機充填材を所望の物性に応じ
て添加したり、また着色材を適宜添加して任意の色に着
色する事などができる。更にレジンコンクリートの内部
には必要に応じ硬化させる際に、鉄筋等を入れてもよ
い。
について説明する。本発明製造方法は製造する製品の種
類等に応じて硬化性樹脂の種類を選び、それに応じて次
の2つの手段のうち何方かを用いることができる。
脂を用いた場合には、溶融灰と珪砂や炭酸カルシウム等
の充填剤をミキサー(A)中で混合し、他方硬化性樹脂
の基剤と硬化剤をミキサー(B)で混合する。上記ミキ
サー(A)中に硬化剤と基材を混合した硬化性樹脂を注
ぎ込みよく混合する。次いで上記混合物を所定の型内に
注ぎ込み常温で硬化させる。通常40〜45分程度で硬
化した後脱型するとレジンコンクリート製品が得られ
る。
を用いた場合には、上記の常温硬化性樹脂と同様に、溶
融灰と充填剤成分をミキサー(A)で混合し、硬化性樹
脂は硬化樹脂基剤と硬化剤又は加熱硬化触媒をミキサー
(B)で、それぞれ混合する。次いでミキサー(A)に
硬化性樹脂を注いだ後加熱プレスを施し、硬化性樹脂を
硬化させると同時に所定の形状に成形を行いレジンコン
クリート製品が得られる。
品として例えばU字溝及びその蓋、縁石、墓石、カロー
ト、消火栓や制水弁を収納するブロック等に最適に用い
られる。
クリートは、廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融灰
を10〜70重量%含有せしめたことにより、溶融灰は
硬化性樹脂によって固定されるために環境を汚染するこ
とがなく、溶融灰を廃棄する土地を確保する必要かな
く、また穴を掘ったり穴の内部にシートを敷いたりする
作業も不要となり処理が容易であり処理のコストがかか
らない。レジンコンクリートに添加していたシリカや炭
酸カルシウム等の充填材の添加量を少なくするかもしく
は全く必要としないため、レジンコンクリートの原料コ
ストを低減して高価なレジンコンクリートの低コスト化
が図れる。
ためレジンコンクリートの物性に悪影響を与えることが
なく、溶融灰を添加しないものと比較して遜色のない良
好な強度のレジンコンクリートが得られる。
法は、溶融灰を有効に利用してレジンコンクリートを確
実に製造することができ、有効な廃棄物処理を行うこと
ができ産業上廃棄物処理に大きく寄与する。
Claims (2)
- 【請求項1】 廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融
灰を10〜70重量%含有することを特徴とするレジン
コンクリート。 - 【請求項2】 廃棄物を高温で焼却した後に残った溶融
灰を10〜70重量%の含有量になるように硬化性樹脂
と混合した後、混合物を型に注型し常温又は加熱して硬
化させてレジンコンクリートを得ることを特徴とするレ
ジンコンクリートの製造方法。
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1993
- 1993-06-14 JP JP16741893A patent/JP3357129B2/ja not_active Expired - Fee Related
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