JP2001240441A - 塩化ビニル系樹脂類、及び、その他の廃棄物等を再生利用して軽量骨材とする工法、並びに、この骨材を利用して軽量高強度コンクリートを製造する固化用セメント系組成物。 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂類、及び、その他の廃棄物等を再生利用して軽量骨材とする工法、並びに、この骨材を利用して軽量高強度コンクリートを製造する固化用セメント系組成物。

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JP2001240441A JP2000095843A JP2000095843A JP2001240441A JP 2001240441 A JP2001240441 A JP 2001240441A JP 2000095843 A JP2000095843 A JP 2000095843A JP 2000095843 A JP2000095843 A JP 2000095843A JP 2001240441 A JP2001240441 A JP 2001240441A
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次郎 藤増
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FUJIMASU MAYUMI
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 可燃性廃棄物を耐火物に変身させる為、フジ
ベトン(登録商標)を混合し、ポリ塩化ビニルを160
℃以下で軟化させ、これにB及びC組成物を練り込ん
で、成形冷却して川砂以上の物性を持った軽量骨材を製
造する工法を提供する。 【解決手段】 廃棄ポリ塩化ビニル類をA組成物1、そ
の他の廃棄物をB組成物5及びフジベトンにPVCの滑
剤及び安定剤を加えたものをC組成物9とし、これらを
粉砕機3,7にて粉砕してA、:B:C組成物を(60
〜40):(0〜40):(20〜40)重量部の割合
に混合し、加熱混練押出機16によって、溶融したA組
成物と他の組成物を混練し、押し出してペレタイザー1
8にてペレット状とした軽量且つ強度のある骨材を製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】請求項1及び2に記載の、「フジベトン」
は、特開平10−25476号によって公開中の「土壌
等硬化用セメント組成物」である。即ち、ポルトランド
セメント、早強セメント、白色セメント、高炉セメン
ト、及び、セメント系固化剤類の中、少なくとも1種の
固化剤100重量部に対して、 シリカ微粉 20〜50重量部 消石灰 20〜50重量部 塩化マグネシウム、塩化カルシウム 及びソーダ灰の中の少なくとも1種 15〜50重量部 リグニンスルホン酸塩、 15〜50重量部 モンモリロナイト 15〜50重量部 ジルコニウム(IV)化合物 15〜50重量部 の組成割合を持つ組成物(a)を0.7〜3重量部添加
混合してなる土壌等硬化用セメント組成物である。
【0002】この「フジベトン」にポリ塩化ビニルの滑
剤及び安定剤としてステアリン酸塩類を、上記「フジベ
トン」100重量部に対して0.5〜3重量部混合した
ものを、請求項1において、C組成物とした。
【0003】本発明者の開発した、ポリ酢酸ビニルの加
水分解によって得られるポリビニルアルコールの1種
は、商品名「フジローズ」と言う。これを、「フジベト
ン」100重量部に対して0.5〜3重量部、及び、水
溶性セルロースエーテルを、0.5〜2重量部、添加混
合したもののことを、請求項2記載の「フジベトンα」
とした。
【0004】「フジローズ」は、これを添加することに
よって、ベースコンクリートのスランプが低下し、更
に、引っ張り強さ、圧縮強さ、耐衝撃性、耐摩耗性に優
れた製品を得る特徴がある。又、セルロースエーテル
は、モルタルの流動性の向上と共に、押し出し成形には
欠くことの出来ない薬剤である。
【0005】請求項1記載のA組成物中の廃棄されたポ
リ塩化ビニル等から、有毒ガスが発生しない範囲におい
て加熱し、十分に軟化させ、これにB組成物及びC組成
物を練り込むことが、本発明の軽量骨材製造上、重要な
キーポイントである。その為には、加熱・混練・押出を
一貫して実施することが出来る「加熱混練押出装置」が
必要である。この装置の一例を、図1に記載する。
【0006】請求項1記載の、A組成物、B組成物及び
C組成物を、それぞれ請求項の範囲内において混合し、
これを上記「加熱混練押出機」に投入する、一般に、ポ
リ塩化ビニルの物理的、化学的、及び、加工性等に関す
る温度は次のとおりである。 熱変形温度 65〜80℃ 圧縮成形適正温度 140〜180℃ 射出成形適正温度 150〜195℃ 分解始動温度 160〜170℃ これらの値から、加熱混練押出機に投入した組成物は、
160℃≧組成物≧150℃の範囲にあることが必要で
あることになる。
【0007】加熱混練押出機内において、組成物はヒー
ターによって熱せられ、軟化したポリ塩化ビニルに、他
の組成物が、回転する推進用スクリュー翼によって、練
り込まれる。更に、この混練物は、スクリューによっ
て、混練押出機の先端に存在する小空間において、スク
リューの押し出し圧力と先端孔の噴出抵抗力とに挟まれ
て、押し潰される。それ故、排出される組成物は、均一
で緻密な組成物となる。
【0008】混練押出機の噴出孔は、直径5〜10ミリ
メートルであり、軟化した上記混練物が此処から押し出
される。急冷することによって表面の強度が増す傾向が
ある反面、製品に歪みが出る恐れがあって、一般には、
除冷する方法が採られているが、本発明においては、寧
ろ、扇風機を設置しても、急冷したいところである。
【0009】冷却され始めた混練物は、ペレタイザーの
皿中に落下して、ペレット状に成形される。ペレットの
粒径は、0.1ミリメートル以下の微粉分を除いた後、
10ミリメートルの篩いを全通して、5ミリメートルの
篩い上に85%以上止まるものを粗骨材、5mm篩いを
85%以上通過するものを細骨材とする。尚、必要に応
じて、0.1〜0.3mmの細粉骨材を分離する篩いを
設ける。このサイズの細粉骨材を、細骨材に20〜30
%程度含有させると、より大きな強度を得る骨材の理想
的粒度分布に、近付くのである。
【0010】軽量コンクリートとは、普通コンクリート
の比重が約2.3t/mであるに対して、これより軽
量なコンクリートの総称であるが、通常は2.0〜1.
5t/m程度である。コンクリート中に占める骨材の
体積割合は、概略、(2/3)〜(3/4)と大きい。
本発明の細骨材の見掛け比重は、約0.6t/mであ
るに対して、川砂の見掛け比重は、約1.8t/m
ある。それ故、本発明の骨材を使用したコンクリート
は、軽量コンクリートとなることは明らかである。
【0011】一般の軽量骨材は、破砕した頁岩や粘土・
シリカ質の原料を造粒焼成したものが多い。軽量である
所以は、ペレットがポーラスである為で、それ故、多く
は、強度の低下、吸水率の増加等の欠点を持っているこ
とになる。本骨材は、骨材原料そのものが軽量であるが
故に、軽量なのである。それ故、強度その他の物性は、
原料が可燃物であるにも拘らず、耐熱性を含めて、天然
骨材に優っても劣ない物性を有している点に本骨材の特
徴がある。
【0012】上記軽量骨材を、請求項2記載の「フジベ
トンα」組成物によって成形固化した製品は、比重は軽
量コンクリートでありながら、フジベトンに含まれてい
る減水剤やAE剤等及び更に加えた市販の流動化剤に
「プラスα」の効果を持つ「ポリビニルアルコール」及
び「セルロースエーテル」等のお陰で、準高強度コンク
リートの仲間に入ることが出来るところまで来ている。
これが本組成物の特徴である。(日本建築学会の「高強
度鉄筋コンクリート造設計施工指針案」昭和51年の設
計基準強度は270〜360kgf/cm2)。一方、
土木学会では、「高強度コンクリート設計施工指針で
は、設計基準強度を600〜800kgf/cmとし
ている)
【0013】
【発明の属する技術分野】現在、廃棄物処理には、廃棄
物のリサイクルを奨励しているものの、多くは、焼却埋
立処分法に頼っている。焼却することによる廃棄物の減
容が最大の魅力となっているからである。地球の温暖化
防止の見地からすれば、この方法は、罪悪的な行為であ
ると言い得る。特に、大量に排出されるビニル系樹脂類
のシート等は、下手に焼却すれば、ダイオキシン等を発
生して、この地球を、人間の住めない環境にして仕舞う
恐れがある。最近、高温溶融炉によってこれらに対応し
ようとする傾向があるが、設備費は桁違いに高価である
上に、地球環境保全の立場から見て、必ずしも、優れた
工法であるとは言い難い。廃棄物は、人類の生活の証で
あって、人類が生活する限り、排出されるものである。
この廃棄物を焼却する事無く、廃棄する事も無く、資源
として総てを利用することが、本発明開発の根本的な思
想である。
【0014】
【従来の技術】廃棄物は、人間の生活に伴って排出され
るものであるが故に、これを焼却廃棄している従来の処
理法は、有限な地球を生活の場所として考えている限
り、必ず、行き詰まる時期を迎えることになる。これ
が、現在、各地方自治体の悩みとなって現れている。一
日も早く、総ての廃棄物を再生利用して、新たな天然資
源の消費を押え、人類と地球の発展に寄与したいもので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の普及によっ
て、廃棄物が資源となって、再利用されるならば、利用
されればされる程、文化的生活と地球環境保全とが、同
時に確保されることになる。この様な手法によって、人
類にとって必要な、衣食住に関係する総てのエネルギー
及び物質を、創造することが、本発明の解決しようとし
た課題であるが、全体から見れば、それらのほんの一部
分に過ぎない。この創造性は、これからの発明者の使命
である様にも思えるのである、
【0016】
【発明の実施の形態】廃棄されたビニルを始め、多くの
廃棄物は、総て、綿状か粉砕することが、本発明の工法
開始に先立っての必須条件である。請求項1記載の骨材
の製造設備の一例として、図2にその説明用フローシー
トを掲載する。
【0017】前述の通り、各カッターの前に、場合によ
っては前処理用乾燥設備及び破砕設備が必要であろう。
加熱混練押出機から噴出された熱い混練物は、ペレタイ
ザー上端に落下して、硬化しながらペレット状に造粒さ
れる。この時のペレットの粒径は、噴出孔の大きさ、噴
出量、ペレタイザーの回転速度と傾斜等によって定ま
る。必要あれば破砕器を設置する。
【0018】
【実施例】請求項1記載のA組成物を軟化させて、B及
びC組成物を練り込むことによる効果の実験。電熱器に
よって、155℃に熱した鉄板上に、粉砕されたA組成
物500グラム、B組成物(乾燥綿状古紙)200グラ
ム、及びC組成物300グラムの均一な混合物1,00
0グラムを置き、これを手によって静に混練して、実施
例1の防炎性試験用テストピース(1cm角で長さ10
cmの棒状資料)を数本製造した。比較例2の配合は、
A組成物:500g、B組成物(乾燥古紙):500
g、C組成物:0とした(C耐火材が不足)。比較例3
の配合は、A組成物:200g、B組成物(乾燥古
紙):400g、C組成物:400gとした(Aのバイ
ンダーが不足)成形困難。上記3種の配合のテストピー
スによって、財団法人日本防炎協会の試験法に準じて、
防炎性の試験を実施した。その結果を1表にまとめ表1
に掲載する。尚、防炎性試験装置の略図を図3に掲載す
る。図に示されている寸法の単位は、mmである。
【0019】
【表1】
【0020】防炎性試験法は、図3のテストピース1か
ら離してバーナーに点火する。この試験炎をテストピー
スに30秒間あてて取り去る。或いは、30秒あててい
る間に、図の25.4mmまで燃えたならば、その時、
試験炎を取り去る。取り去った後も燃え続ける時は、炎
が25.4mmの標線から、101.6mmの標線に移
る時間を測り、燃焼速度を求める。試験結果の評価法の
概略は、次の通りである。 HB級:炎が、25.4mm標線に達するまでに消える
か、76.2mmまでの燃焼速度が、18.1(mm/
分)以下の場合。 V・O級:炎を取り去った後、フレーミング時間が30
秒以内で、第二回目の炎を取り去った後のグローイング
時間が10秒以内の場合。V・2以下略。実施例1及び
比較例2は、防炎性を有していたが、比較例2は成形困
難で実用的に不合格とした。比較例1は、殆ど防炎性は
無いと判断した。本試験によって、C組成物の存否が防
炎性に重要な関わりがあることがわかる。
【0021】実施例1によって作成した細骨材を用い
て、フジベトンα:細骨材=1:1の配合比のモルタル
と、同程度の粒度を持った川砂で1:3の配合のモルタ
ルを作り、28日強度を比較した。
【表2】 備考:本細骨材の見掛け比重は、0.60t/mであ
り、川砂は、1.84t/mであったから、本細骨材
の単位骨材容積を川砂と同一容積に換算して上記重量配
合を定め実施したのである。
【0022】骨材の強度が、セメントペーストの硬化体
よりも高いか否かによって、モルタルの強度は左右され
る。表2の結果から、本骨材と川砂とは互角の強度を持
ち、何れも、セメントペーストの硬化体よりも高い強度
を持っている様に観察出来る。(上表の圧縮強度は、平
均20℃の室内で4週間養生した3供試体の平均値であ
る)
【0023】上記、可燃性廃棄物を主体としている、本
骨材を使用したモルタルと、川砂を使用したモルタルの
耐火性に就いて実験をした。表2の配合によって、30
0mm×300mm×10mmの板を、それぞれ2枚宛
製造し、その中央の下方から20cm離したガスバーナ
ーで直接熱し、板の変化を観測した。観測の結果は表3
に掲載する。ガスバーナーの炎は、その色から判断して
1,000℃程度であると推測できる。
【0024】
【表3】
【0025】表3の結果、本骨材使用のモルタルが、耐
火性を有していることが明瞭となった。本骨材を使用し
たモルタルを赤熱した際に、塩素ガス等の発生を懸念し
ていたが、本発明者が、先に申請した発明の名称「防炎
性樹脂組成物」(平成6−201577号)の実験の際
に経験したと同様に、ガスの発生等は認められなかっ
た。
【0026】請求項1記載のA、B、及びC組成物の混
合割合及び混合物質の変化によって、製造される骨材の
強度が、その骨材を使用したコンクリートの強度に、あ
る程度反映するものとして、コンクリートの 強度を測
定することとした。配合割合を、定める為、乾燥古紙の
見掛け比重を0.2とすれば、シュレッダーダストは
0.25、焼却灰は0.6、合板チップは0.2である
から、古紙200グラムは、シュレッダーダストは25
0g、焼却灰は600g、合板チップは200gで同容
積となる。この見掛け比重は、それぞれの材料を、1リ
ットルのシリンダーに詰め込んだ時の重量から求めたも
のである。
【0027】
【表4】
【0028】車両の内装のシュレッダーダスト中には、
多くの樹脂類が含まれている。中でも、ポリ塩化ビニル
は平均して40%を占めていることから、表4の実施例
2及び6は、実質的にA組成物が実施例2では600程
度、6では700程度になり、B組成物は減少すること
になる。それ故、バインダーの役をしているA組成物が
増加しただけ、被接着組成物を増加させる必要が生じ、
C組成物を増加させた。これによって、骨材の成形が容
易になった。
【0029】表4の配合の欄は、表2で説明したとお
り、フジベトン:川砂の配合比=1:3に相当するモル
タルである。実施例1は、表2の実施例の本骨材の配合
そのものである。実施例1〜4は、B組成物の内容を変
化させた例である。表4の最下段の数値は、作成したモ
ルタルの強度であって、その下欄に、B組成物が古紙の
場合の強度を100とした強度比の%を記載した。B組
成物の違いによって、モルタルの強度は、実施例1〜4
のグループも、5〜8のグループも、約5%以内の差で
ある。それ故、この値によって、骨材の強度に差がある
とは言い難いけれど、傾向値としては参考となる値であ
る。
【0030】フジベトンαの効果は、主としてスランプ
の低下にある。しかし、曲げ強さにおいてもこれが効果
を認めることが出来る。普通フジベトンとフジベトンα
とによる、モルタルノ曲げ強さの比較を表5に掲げる。
【表5】
【0031】表5の比較において、フジベトンαで処理
したモルタルは、普通フジベトンに比べて110〜11
5%程度、曲げ強さが向上することがわかる。スランプ
の低下と共に、特記すべき効果である。
【0032】上記の実施例は、何れも、細骨材によるモ
ルタルの強度であって、この細骨材を、粗骨材と細骨材
の組み合わせにすれば、強度は更に向上する。実施例5
の配合に於て細骨材を、細骨材3:粗骨材5の配合骨材
に置き換えた時のコンクリートの圧縮強度は、600k
gf/cmの大台に乗って、前述の高強度コンクリー
トの仲間に入ることが出来る608kgf/cmをマ
ークした。これが本フジベトンα組成物の真価である。
【0033】一般に、廃棄物を再利用した製品は、新た
に製造した製品に比べ、例えその品質は優っていても、
使用を妨げる気風があって、普及し難い場合が多い。請
求項2に記載の「フジベトンα}を使用して、請求項1
による廃棄物から再生した骨材を、高強度のコンクリー
トに変身させることは、連続的で使用量が多く、而も、
軽量、高強度の材料を必要とする道路用諸資材に活用す
ることが、相応しいことであると考えている。
【0034】
【発明の効果】廃棄物0を目標として開発した発明であ
って、これが普及すれば、確かに廃棄物は減少し、地球
環境の保全に役立つのである。普及の手段として、本發
明によって製造される製品は、先ず、公共性のある道路
用諸材等(防音吸音壁用板材、路盤補強用床版、高架道
路の脚柱の強化用材料、中央及び外側防護用仕切り板、
側溝用材料等々)の耐火、耐水、耐久性と強度及び経済
性を必要としている箇所に使用して、他の分野の手本と
なることを望んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱混練押出機側面図
【図2】骨材製造説明用フローシート
【図3】防炎性試験装置
【符号の説明】 a 受け入れホッパー b 混練物噴出口 c 推進・混練用スクリュー d 電熱板 e スクリュー軸 f モーター軸 g 変速機 1 A組成物堆積場 2 同受け入れホッパー 3 同粉砕機 4 同ホッパー 5 B組成物堆積場 6 同ホッパー 7 同粉砕機 8 同ホッパー 9 C組成物サイロ 10 排出装置 11 A組成物供給コンベヤー 12 C組成物供給スクリューコンベヤー 13 ロードセル式計量器 14 ミキシングホッパー 16 加熱混練押出機 17 混練物噴出口 18 ペレタイザー 19 ペレット搬出用コンベヤー 20 微粉分除去用篩い 21 微粉ホッパー 22 0.5目篩い 23 0.5mmアンダーホッパー 24 0.5mmオーバーホッパー イ テストピース ロ 保持具 ハ 試験炎 ニ 金網
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 301 B09B 3/00 301U C04B 18/10 Z C04B 18/10 18/24 Z 18/24 28/02 28/02 C08J 3/20 CERD C08J 3/20 CER CERZ CEZD CEZ CEZZ C08K 5/00 C08K 5/00 5/098 5/098 C08L 1/26 C08L 1/26 27/06 27/06 29/04 B 29/04 101/00 101/00 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 4D004 AA08 AA12 AA36 AC04 BA02 CA04 CA14 CA15 CA22 CA42 CA45 CC13 CC17 DA02 DA03 DA06 DA10 DA11 4F070 AA11 AA22 AA41 AB09 AB10 AB26 AE03 AE08 AE09 FA01 FA02 FA17 FB06 FC05 4G012 PA01 PA06 PA25 PA26 PA33 PA34 PB03 PB04 PB09 PB18 PB23 PB28 PB29 PB40 PC12 4J002 AA00X AB03Z BD03W BD04W BE02Y EG016 FD036 FD147 FD176 GL00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農家等から多量に廃棄される、ポリ塩化ビ
    ニル系樹脂類等を、綿状或いはミリメートル単位大以下
    に細断し、これをA組成物とする。乾燥古紙、自動車等
    の内装屑(シュレッダーダスト)、一般ゴミの焼却灰、
    廃棄合板等のチップ等の廃棄物、少なくとも1種を前記
    同様粉砕するか、綿状に破砕したものをB組成物とす
    る。但し、乾燥古紙の綿状の見掛け比重=0.2t/m
    を基準として、古紙の容積を保つ為に、重い他の廃棄
    物を使用する時は、その割合で増量し、軽いものは、そ
    の割合で減量するものとする。更に、ポリ塩化ビニルの
    滑剤及び安定剤としてステアリン酸塩類を、本発明者の
    開発した硬化剤:商品名「フジベトン」100重量部に
    対して0.2〜3重量部混合して得られる組成物をC組
    成物とする。 A組成物:60〜40重量部にB組成物:0〜40重量
    部(但し古紙を基準とした重量部)と、C組成物40〜
    20重量部を混合加熱し、A組成物を軟化させ、微粉体
    或いは綿状のB及びC組成物をこれに練り込み、押し出
    し、成形、粒調して軽量骨材とする工法に関する。
  2. 【請求項2】硬化剤「フジベトン」に、流動化剤並びに
    接着強化剤として、本発明者の開発した商品名:フジロ
    ーズ(ポリ酢酸ビニルの加水分解によって得られるポリ
    ビニルアルコールの1種)を「フジベトン」100重量
    部に対して、0.5〜3重量部、更に、「水溶性セルロ
    ースエーテル」を0.5〜2重量部、添加混合した固化
    用セメント系組成物「フジベトンα」に関する。、
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