JPH06345455A - 光学ガラス素子の製造方法および製造装置 - Google Patents

光学ガラス素子の製造方法および製造装置

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JPH06345455A
JPH06345455A JP13871793A JP13871793A JPH06345455A JP H06345455 A JPH06345455 A JP H06345455A JP 13871793 A JP13871793 A JP 13871793A JP 13871793 A JP13871793 A JP 13871793A JP H06345455 A JPH06345455 A JP H06345455A
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glass
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Kohei Nakada
耕平 中田
Isamu Shigyo
勇 執行
Hiroyuki Kubo
裕之 久保
Tamakazu Yogo
瑞和 余語
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    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
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    • C03B7/082Pneumatic feeders
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    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶融ガラス(3)を流出口(4)を通して流
出させる際に、成形室(6)内の圧力を調整することに
よりガラスの流出量を調整する光学ガラス素子の製造方
法およびその様な圧力調整手段を有する装置。 【効果】 ガラスの流量を簡易かつ良好に制御すること
によって、ガラスゴブ作成タクトを制御でき、またシャ
ーレスカットした場合の折れ込み等の発生も防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学機器に使用される
レンズ、プリズム等の高精度光学ガラス素子を、溶融状
態にあるガラスから成形する光学ガラス素子の製造方法
および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりガラスレンズの製造は、所定の
寸法に切断されたガラスブロックを研削、研磨により所
定形状に加工することによって行なわれていた。しか
し、非球面形状を有するレンズの製造には、熟練と時間
のかかる研磨加工か、NC加工機により非球面形状を形
成しその後仕上げ研磨を行うバッチ加工であり、共に加
工時間が長く、多大な費用を要していた。
【0003】そこで近年、非球面形状を有する成形型を
用いて加熱軟化したガラス素材を精密プレス加工するこ
とにより非球面レンズを得る方法が考案された。例えば
特公昭61−32263号公報にその様な方法が記載さ
れている。
【0004】しかしこの様な方法では、プレス成形前の
ガラスプレフォームには、次の事項が要求される。
【0005】(1) 最終レンズ形状に近似する形状、また
はその容量にほぼ等しい容量を有すること。
【0006】(2) 少なくともプレス時に成形型に接触す
るガラスプレフォームの面(すなわち光学機能面を形成
することになる面)が最終レンズ製品に要求される表面
状態(表面粗さ等)に等しいか、それ以上の状態である
こと。
【0007】この様な点から、この方法ではガラスプレ
フォームの作製に球面レンズと同等の費用を要する。
【0008】また更には、溶融ガラス流を切断するため
に切断刃(シャー)を使用すると切断部にシャーによる
切断痕(シャーマーク)が生じ、ガラスプレフォームの
表面に残留する。このシャーマークは精密プレスにより
作製する光学ガラス素子にとって極めて有害なものであ
り、このシャーマークが無くなるまで研削・研磨を行な
う必要がある。
【0009】そこで、安価なガラスゴブを得るべく、溶
融ガラスを受け型に受けガラスゴブを形成する方法が提
案されており、例えば特公昭51−24525号公報、
特開平2−34525公報等にその方法が記載されてい
る。この方法においては、高温、低粘性の溶融ガラスを
受け型に受けた後に、受け型を急速に下降させて、シャ
ーを使用せずに溶融ガラスを切断することによってガラ
スゴブを得る方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの様な方法で
は、高温、低粘性のガラスの流出量が多いため、(a) ガ
ラスの流出するタクトが非常に短く、次の受け型を所定
位置に設定するのが容易ではない、(b) 流下ガラスが長
く伸びて不安定な形状となり、折れ込みが生じ易い、
(c) 通常はゴブ作成タクトが数秒と短く、精密プレスの
タクトは1分以上であり、両者の時間的な整合性が取り
にくく余分に形成されるガラスゴブは廃棄等されてい
た、等の問題がある。
【0011】すなわち本発明の目的は、ガラスの流量を
簡易かつ良好に制御することによって、上述の課題を解
決できる光学ガラス素子の製造方法および製造装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、溶融ガ
ラスを流出口を通して流出させ、該流出後のガラス材を
成形する工程を有する光学ガラス素子の製造方法におい
て、該流出口部分の雰囲気圧力を調整することにより該
ガラスの流出量を調整することを特徴とする光学ガラス
素子の製造方法である。
【0013】また本発明の装置は、溶融ガラスを流出口
を通して流出させる手段を有する光学ガラス素子の製造
方法において、該流出口部分の雰囲気圧力を調整する手
段を有することを特徴とする光学ガラス素子の製造装置
である。
【0014】
【作用】本発明においては、流出口部分の雰囲気圧力を
調整することによりガラス流出量を調整するので、簡
易、高精度かつ迅速な流出量制御を実現できる。この様
な流出量制御によって、例えば、ガラスの流出する位置
に次の受け型を順次配置するまで流量を抑制することが
容易となり、ガラスゴブ作成タクトを精密プレスのタク
トと整合させることができる。また例えば流下ガラスを
間欠的に流出させて折れ込みの無い良好な形状のガラス
ゴブを得ることができる。
【0015】また更に、従来の技術では長い流出管の温
度分布を変更して流出量を制御していたので流出量を変
化させると流出するガラスの温度が変化し、これを一定
温度に保持するには複雑な温度制御が必要であった。し
かし、本発明によれば流出口部分の雰囲気圧力を制御す
ることによりガラス流出量を変化させるので、流出ガラ
スの温度が変化しないという利点がある。
【0016】この流出口部分の雰囲気圧力制御は、所望
のガラス流出量となるように調整できる範囲内で適宜制
御すればよく、本発明において具体的圧力値に関する制
限は特に無い。但し、2,000〜500,000Pa
の範囲内で調整することが望ましい。
【0017】また本発明の装置において、流出口部分の
雰囲気圧力を調整する手段とは、例えば、流出口部分を
含む空間を密閉する容器(圧力室)と、該容器内(圧力
室内)の圧力を調整する手段とを有するものである。こ
の容器内(圧力室内)には、受け型(単数または複
数)、受け型移動手段、精密プレス手段、受け型及び成
形した光学素子の投入・搬出のための置換室を備えるこ
とも望ましい。この容器内(圧力室内)の雰囲気として
は、非酸化性ガス等を使用することが望ましい。
【0018】また例えば、その容器内には受け型のみ備
え、この容器を流出口部分から脱着可能とし、必要な時
のみ装着して流量制御する事も望ましい。
【0019】更に本発明においては、溶融ガラスを流出
口を通して流出させたガラスを受け型で受け、その受け
型を下降させることによってガラス流を切断するいわゆ
るシャーレスカットを行なうことが望ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0021】<実施例1>図1〜図6は本実施例の各工
程を示す図である。
【0022】図1において、1はガラス溶融炉、2はガ
ラス溶融坩堝、3は溶融光学ガラス、4は流出口(オリ
フィス)、5は気密シール、6は成形室、7は回転台、
8は受け型、9は受け型昇降軸駆動装置、10は受け型
昇降軸、11は雰囲気制御気体出入口、12はプレス上
型、13はプレス上型軸駆動装置、14はプレス下軸、
15はプレス下軸駆動装置、16は置換室、17は成形
室扉、18は置換室扉、19は光学素子吸着ハンド、2
0は光学素子吸着ハンド駆動装置である。
【0023】まず、図1に示す様に成形室6内を大気圧
(非酸化性雰囲気)とし、オリフィス4の先端から溶融
光学ガラス(SK12、オハラ社製)3を流出させた。
オリフィス4より流出した滴下ガラス3aは、急速に大
きさを増していった。この時、オリフィス4における溶
融ガラスの温度は1180℃(ガラスの粘度は101 .1
Pa・s)とし、オリフィス4の内径は6mm、ガラス
流量は70g/分とした。
【0024】次に、図2に示す様に受け型昇降軸駆動装
置9で駆動される受け型昇降軸10により受け型8を上
昇させ、滴下ガラス3aに接近させた。図3に示す様に
オリフィス4から所定距離で停止させた受け型8に、流
出する溶融光学ガラスを受けさせて、型面に滞留ガラス
3bを形成した。この際、オリフィス−型間距離は10
mm以内とした。
【0025】所定量のガラスを滞留させ(2秒間)、そ
の後図4に示した様に受け型8を20mm/秒の速度で
下降させることによって溶融ガラスをシャーレスカット
し、重量2.3gのガラスゴブ3cを形成した。また、
これと同時に、雰囲気制御気体出入口11より非酸化性
ガス(本実施例では窒素ガスを使用)を注入し、成形室
6内の気圧を2000〜50000Pa上昇させ、これ
によって溶融ガラスの流出を止めた。この停止状態は、
次工程の精密プレスが終了し、次の精密プレスが可能に
なるまで続けた。
【0026】次いで図5〜図6に示す様に、受け型8を
停止位置まで下降させた後に回転台7を回転させ、ガラ
スゴブを載置した受け型をプレス位置に移動させ、受け
型8をプレス下軸駆動装置15により駆動されるプレス
下軸14により上昇させ、同時にプレス上型駆動装置1
3により駆動されるプレス上型12を下降させ、ガラス
ゴブ3cをプレスした。この時の上下の型温度は580
℃(ガラスの粘度は1010.3Pa・s)に制御し、圧力
2000Nで20秒間加圧を行った。プレス完了後、ガ
ラス温度が590℃になった時点で圧力を解除し、プレ
ス上型12を上昇させ、プレスの完了した光学ガラス素
子を485℃まで2分間で冷却した。この徐冷は回転台
のプレス位置ではない位置で行った。
【0027】次いで、プレスの完了した光学ガラス素子
21を、光学素子吸着ハンド駆動装置20で駆動される
光学素子吸着ハンド19により、成形室扉17を通して
置換室16内に搬出した。そして、成形室扉17を閉鎖
した後、置換室扉18を解放して光学ガラス素子21を
外部に取り出した。
【0028】以上の工程を繰り返し行うことによって多
数の光学ガラス素子を連続的に作製した。この様にして
得られたレンズは、アス、クセ、ニュートンが各々0.
5本以下、曲率半径成分においてはニュートン2本以下
の良好な形状精度を有していた。
【0029】また、本実施例における圧力変化とガラス
流量の関係をまとめて図7に示した。
【0030】次に、成形室内の圧力を1000paに上
昇、保持したまま同一の工程を行った。オリフィスにお
ける溶融ガラスの温度は1180℃で変化せず、ガラス
流出量は35g/分となった。
【0031】以下、時間、温度等、先と同一の条件で重
量1.2gのガラスゴブを形成し、プレス成形により先
の例の1/2の重量の光学ガラス素子が得られた。
【0032】以上の如く異なる形状、重量の光学ガラス
素子を形成する際に、溶融ガラスの温度条件を変更する
ことなく、成形室内の圧力を変化させるだけで、ガラス
の流出量を直ちに容易に変更することが可能となった。
【0033】<実施例2>図8〜図9は本実施例の各工
程を示す図である。
【0034】本実施例において、成形室は実施例1とほ
ぼ同一の構造であるが、実施例1では具備されていたプ
レス上型、プレス上型駆動装置、プレス下軸、プレス下
軸駆動装置を有さず、その代わり成形室6と成形室扉1
7を介して隣接する精密プレス室22を有している。こ
の精密プレス室22内には、下型プレス軸駆動装置25
により駆動される下型プレス軸26により昇降する下型
27と、上型プレス軸駆動装置28により駆動される上
型プレス軸29により昇降する上型30と、精密プレス
室扉31が備えられている。
【0035】本実施例においては図8に示す様に、実施
例1と同様の工程によって得られたガラスゴブ3cを、
回転台7により移動しつつ精密プレスに好適な温度付近
まで冷却した後に、ガラスゴブ吸着ハンド24により吸
着し、図9に示す様に、受け型8から精密プレス室22
内の下型27上まで移送した。次いで、ガラスゴブ吸着
ハンド24をプレス位置から右方の待機位置に移動さ
せ、成形室扉17を閉鎖した後に、下型27を上昇さ
せ、さらに上型30を下降させてガラスゴブ3cを精密
プレス成形した。
【0036】精密プレス完了後、圧力解除し、光学ガラ
ス素子を冷却し、その後精密プレス室扉31を解放し、
光学ガラス素子を外部に取り出した。以上の工程を繰り
返し行うことによって多数の光学ガラス素子を連続的に
作製した。この様にして得られたレンズは実施例1と同
様の良好な形状精度を有していた。
【0037】また本実施例においては、溶融ガラスの受
け型8と、精密プレス用の下型27を別個のものとする
ことにより、上型30に比べ下型27の消耗が激しくな
ることを防止することも可能となった。
【0038】<実施例3>図10は本実施例の工程を示
す図である。
【0039】本実施例において、成形室は実施例1とほ
ぼ同一の構造であるが、実施例1では具備されていたプ
レス上型、プレス上型駆動装置に代えて、一次プレス軸
駆動装置32により昇降する一次プレス型33を有し、
成形室6と成形室扉17を介して隣接する精密プレス室
22を有している。この精密プレス室22内には、下型
精密プレス軸駆動装置34により駆動される下型精密プ
レス軸35により昇降する精密下型36と、上型精密プ
レス軸駆動装置37により駆動される上型精密プレス軸
38により昇降する精密上型39と、精密プレス室扉3
1とが備えられている。
【0040】本実施例においては図10に示す様に、実
施例1と同様の工程によって得られたガラスゴブ3c
を、回転台7により移動しつつ精密プレスに好適な温度
付近まで冷却した後に、ガラスゴブ吸着ハンド19によ
り吸着し、受け型8から精密プレス室22内の精密下型
36上まで移送した。次いで、ガラスゴブ吸着ハンド1
9をプレス位置から右方の待機位置に移動させ、成形室
扉17を閉鎖した後に、精密下型36を上昇させ、さら
に精密上型39を下降させてガラスゴブ3cを精密プレ
ス成形した。
【0041】精密プレス完了後、圧力解除し、光学ガラ
ス素子を冷却し、その後精密プレス室扉31を解放し、
光学ガラス素子を外部に取り出した。以上の工程を繰り
返し行うことによって多数の光学ガラス素子を連続的に
作製した。この様にして得られたレンズは実施例1と同
様の良好な形状精度を有していた。
【0042】また本実施例においては、溶融ガラスの受
け型8と、精密プレス用の下型36を個別のものとする
ことにより、上型39に比べ下型36の消耗が激しくな
ることを防止することが可能となる。また更には、一次
プレスによりガラスゴブの形状を最終形状に近いものと
することができるので、凸メニスカスレンズ等、両凸レ
ンズ類似形状のガラスゴブからの変形量の多いレンズに
対しても、良好な形状精度のレンズを得ることが可能で
ある。
【0043】<実施例4>図11〜図17は本実施例の
各工程を示す図である。
【0044】本実施例において、ガラス溶融炉からオリ
フィスに至る部分は実施例1とほぼ同一の構造である
が、実施例1における成形室に代えて脱着可能な圧力室
40を設けている。この脱着可能な圧力室40は、気密
シール5、受け型8、雰囲気制御気体出入口11を備え
た圧力容器41から構成されている。
【0045】まず、図11に示す様に、オリフィス4か
ら滴下ガラス3aが流出を開始させた。この後、図12
に示す様に、脱着可能な圧力室40を待機位置からオリ
フィス4の下方に移動させ、直ちに図13に示す様にガ
ラス溶融炉1下部に接続させた。この後、図14に示す
様にオリフィス4と所定距離において停止した受け型8
上に流出する溶融光学ガラスを受けて、型面に滞留ガラ
ス3bを形成した。所定量のガラスを滞留させ(2秒
間)、その後図15に示す様に受け型8を20mm/秒
の速度で下降させ溶融ガラスをシャーレスカットし、重
量2.3gのガラスゴブ3cを形成した。
【0046】次いで、図16に示す様に、雰囲気制御気
体出入口11より非酸化性ガス(本実施例では窒素ガス
を使用)を注入し、脱着可能な圧力室40内の気圧を2
000〜50000Pa上昇させ、溶融ガラスの流出を
止めた。
【0047】次いで、図17に示す様に、脱着可能な圧
力室40をガラス溶融炉1から取り外し、精密プレス位
置へ移動させた。この後、ガラス溶融炉1下部に別の脱
着可能な圧力室40を接続した。この精密プレス位置へ
移動したガラスゴブ3cを載置した脱着可能な圧力室4
0と、圧力容器43、上型プレス軸44及び上型45か
ら構成されるプレス容器42とを接続した。そしてプレ
ス上軸駆動装置(不図示)により駆動される上型プレス
軸44によりプレス上型45を下降させガラスゴブ3c
をプレスした。この時上下の型温度は580℃(ガラス
の粘度は1010 .3Pa・s)に制御し、圧力2000P
aで20秒間加圧を行った。
【0048】プレス完了後、ガラス温度が590℃にな
った時点で圧力を解除し、プレス上型を上昇させ、プレ
スの完了した光学ガラス素子を485℃まで2分間で冷
却した。冷却後、脱着可能な圧力室40とプレス容器と
の接続を解除し、プレスの完了した光学ガラス素子を外
部に取り出した。
【0049】以上の工程を繰り返し行うことによって多
数の光学ガラス素子を連続的に作製した。この様にして
得られたレンズは、アス、クセ、ニュートンが各々0.
5本以下、曲率半径成分においてはニュートン2本以下
の良好な形状精度を有していた。
【0050】また本実施例においては、成形室に代え
て、内容積の小さい脱着可能な圧力室を使用することに
より、圧力制御の反応レスボンスを向上できた。なお、
本実施例では受け型とプレス下型を同一のものとした
が、実施例2及び3に示した様に、受け型とプレス下型
を別個のものとすることも、勿論可能である。
【0051】以上の各実施例では、光学ガラスとして、
SK12(オハラ社製)を使用した場合について述べた
が、勿論他の光学ガラスについても溶融条件を適合させ
ることにより、本発明の方法を適用することが可能であ
る。また、溶融ガラスの流出口一本に対して、一か所の
精密プレスを対応させたが、溶融ガラスの流出口一本に
対して、複数か所の精密プレスを対応させることも可能
である。
【0052】また、本発明においては、適当な圧力検出
手段およびそれに応答する圧力付加停止手段を具備する
ことが望ましい。また流出ガラスの位置検出手段を設け
ることも望ましい。その具体例を図18に示す。
【0053】図18において、50は上側位置検出器、
51は下側位置検出器であり、両者とも光ファイバーか
ら成る。この図に示す様に、オリフィス4の直下に上側
位置検出器50、下側位置検出器51を設け、流出ガラ
スが下側位置検出器51の光軸を遮った時に圧力を付加
し、加圧により流出ガラスが押し戻され上側位置検出器
50よりも上方に上がった時に圧力を上げるまたは止め
る等して制御すればよい。
【0054】流出口部分の雰囲気圧力を制御することに
よりガラス流出量を制御するには、予め雰囲気圧力と流
出量の関係を測定し検量線を作製しておき、所定の雰囲
気圧力を加えて流出量を制御することが可能である。
【0055】この他にも、上側位置検出器と下側位置検
出器との間を通過する溶融ガラスの時間を測定し、ガラ
ス流量に換算し、雰囲気圧力を制御する方法もある。ま
た、下型に重量検知手段を設けておき、単位時間内の重
量増加により、ガラス流出量を求め、雰囲気圧力にフィ
ードバックしガラス流出量を制御してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、流出
口部分の雰囲気圧力を調整することによりガラス流出量
を調整するので、簡易、高精度かつ迅速な流出量制御を
実現できる。この様な流出量制御は 例えば溶融ガラス
の流出を精密プレスのタクトに同調させる目的で、間欠
的流出等になるよう流出量を制御し、シャーマークの無
い低粘性のガラスをシャーレスカットでき、かつタクト
を長くできる点で有用である。
【0057】また同時に、ガラスの受け型を所定位置に
設定することが容易になる、流下ガラスが長く伸びるこ
とがないので、形状が安定化し折れ込みが防止される、
精密プレスのタクトに合わせてガラスゴブを供給するこ
とにより、ゴブの無駄が生じない、溶融ガラスを室温ま
で冷却することなく、精密プレスを行うことができるの
で、リヒートプレスに比べ、熱効率が向上する、溶融ガ
ラスを室温まで冷却し保管することなく、直ちに精密プ
レスを行うことができるので、ガラスブランクに傷、汚
れが生じたり、水分等による不良部発生を防止するなど
の効果も得られる。
【0058】この様な点から、本発明によれば高精度な
光学ガラス素子を低コストで製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の工程を示す図である。
【図2】実施例1の工程を示す図である。
【図3】実施例1の工程を示す図である。
【図4】実施例1の工程を示す図である。
【図5】実施例1の工程を示す図である。
【図6】実施例1の工程を示す図である。
【図7】実施例1における圧力変化とガラス流量の関係
を示す図である。
【図8】実施例2の工程を示す図である。
【図9】実施例2の工程を示す図である。
【図10】実施例3の工程を示す図である。
【図11】実施例4の工程を示す図である。
【図12】実施例4の工程を示す図である。
【図13】実施例4の工程を示す図である。
【図14】実施例4の工程を示す図である。
【図15】実施例4の工程を示す図である。
【図16】実施例4の工程を示す図である。
【図17】実施例4の工程を示す図である。
【図18】流出ガラスの位置検出手段を例示する図であ
る。
【符号の説明】
1 ガラス溶融炉 2 ガラス溶融坩堝 3 溶融光学ガラス 3a 滴下ガラス 3b 滞留ガラス 3c ガラスゴブ 4 オリフィス 5 気密シール 6 成形室 7 回転台 8 受け型 9 受け型昇降軸駆動装置 10 受け型昇降軸 11 雰囲気制御気体出入り口 12 プレス上型 13 プレス上型軸駆動装置 14 プレス下軸 15 プレス下軸駆動装置 16 置換室 17 成形室扉 18 置換室扉 19 光学素子吸着ハンド 20 光学素子吸着ハンド駆動装置 21 光学ガラス素子 22 精密プレス室 23 ガラスゴブ吸着ハンド駆動装置 24 ガラスゴブ吸着ハンド 25 下型プレス軸駆動装置 26 下型プレス軸 27 下型 28 上型プレス軸駆動装置 29 上型プレス軸 30 上型 31 精密プレス室扉 32 一次プレス軸駆動装置 33 一次プレス型 34 下型精密プレス軸駆動装置 35 下型精密プレス軸 36 精密下型 37 上型精密プレス軸駆動装置 38 上型精密プレス軸 39 精密上型 40 脱着可能な圧力室 41 圧力容器 42 プレス容器 43 圧力容器 44 上方プレス軸 45 上型 50 上側位置検出器 51 下側位置検出器
フロントページの続き (72)発明者 余語 瑞和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ガラスを流出口を通して流出させ、
    該流出後のガラス材を成形する工程を有する光学ガラス
    素子の製造方法において、該流出口部分の雰囲気圧力を
    調整することにより該ガラスの流出量を調整することを
    特徴とする光学ガラス素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 該流出口部分の雰囲気圧力を2,000
    〜500,000Paの範囲内で調整する請求項1記載
    の光学ガラス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融ガラスを流出口を通して流出させる
    手段を有する光学ガラス素子の製造方法において、該流
    出口部分の雰囲気圧力を調整する手段を有することを特
    徴とする光学ガラス素子の製造装置。
  4. 【請求項4】 該流出口部分の雰囲気圧力を調整する手
    段は、該流出口部分を含む空間を密閉する容器と、該容
    器内の圧力を調整する手段とを有する請求項3記載の光
    学ガラス素子の製造装置。
  5. 【請求項5】 該容器が該流出口部分から脱着可能であ
    る請求項4記載の光学ガラス素子の製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2014001088A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Hoya Corp ガラス塊成形装置、ガラス塊の製造方法、ガラス光学素子の製造方法及びガラス塊成形装置におけるガラス塊のキャスト方法
CN105366919A (zh) * 2015-12-16 2016-03-02 湘潭大学 一种用于制造微结构薄玻璃元件的锡液辅助模压成形装置

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