JPH06344101A - 連続鋳造法 - Google Patents
連続鋳造法Info
- Publication number
- JPH06344101A JPH06344101A JP15454693A JP15454693A JPH06344101A JP H06344101 A JPH06344101 A JP H06344101A JP 15454693 A JP15454693 A JP 15454693A JP 15454693 A JP15454693 A JP 15454693A JP H06344101 A JPH06344101 A JP H06344101A
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- Japan
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- slab
- continuous casting
- cast slab
- molten steel
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、連続鋳造鋳片の厚み中心部に見ら
れる不純物元素、例えば鋼鋳片の場合には、硫黄、燐、
マンガン等の偏析を防止し、均質な金属を得ることので
きる連続鋳造法を提供する。 【構成】 鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続鋳造
法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定常状
態の鋳片冷却水量よりも１０〜１００％水量を増加させ
て引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
れる不純物元素、例えば鋼鋳片の場合には、硫黄、燐、
マンガン等の偏析を防止し、均質な金属を得ることので
きる連続鋳造法を提供する。 【構成】 鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続鋳造
法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定常状
態の鋳片冷却水量よりも１０〜１００％水量を増加させ
て引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造鋳片の厚み中
心部に見られる不純物元素、たとえば鋼鋳片の場合に
は、硫黄、燐、マンガン等の偏析を防止し、均質な金属
を得ることのできる連続鋳造における軽圧下方法に関す
るものである。
心部に見られる不純物元素、たとえば鋼鋳片の場合に
は、硫黄、燐、マンガン等の偏析を防止し、均質な金属
を得ることのできる連続鋳造における軽圧下方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、海洋構造物、貯蔵、石油およびガ
ス運搬用鋼管、高張力線材などの材質特性に対する要求
は厳しさを増しており、均質な鋼材を提供することが重
要課題となっている。
ス運搬用鋼管、高張力線材などの材質特性に対する要求
は厳しさを増しており、均質な鋼材を提供することが重
要課題となっている。
【０００３】元来鋼材は断面内において均質であるべき
ものであるが、鋼は一般に硫黄、燐、マンガン等の不純
物元素を含有しており、これらが鋳造過程において偏析
し、部分的に濃化するため鋼が脆弱となる。
ものであるが、鋼は一般に硫黄、燐、マンガン等の不純
物元素を含有しており、これらが鋳造過程において偏析
し、部分的に濃化するため鋼が脆弱となる。
【０００４】特に近年、生産性や歩留の向上および省エ
ネルギー等の目的のために連続鋳造法が一般に普及して
いるが、連続鋳造により得られる鋳片の厚み中心には通
常顕著な成分偏析が観察される。
ネルギー等の目的のために連続鋳造法が一般に普及して
いるが、連続鋳造により得られる鋳片の厚み中心には通
常顕著な成分偏析が観察される。
【０００５】上記した成分偏析は最終成品の均質性を著
しく損ない、成品の使用過程や線材の線引き工程等で鋼
に作用する応力により亀裂が発生するなど重大欠陥の原
因になるため、その低減が切望されている。
しく損ない、成品の使用過程や線材の線引き工程等で鋼
に作用する応力により亀裂が発生するなど重大欠陥の原
因になるため、その低減が切望されている。
【０００６】かかる成分偏析は、凝固末期に残溶鋼が凝
固収縮力等によって流動し、固液界面近傍の濃化溶鋼を
洗い出し、残溶鋼が累進的に濃化していくことによって
生じる。
固収縮力等によって流動し、固液界面近傍の濃化溶鋼を
洗い出し、残溶鋼が累進的に濃化していくことによって
生じる。
【０００７】従って、成分偏析を防止するには、残溶鋼
の流動原因を取り除くことが肝要である。
の流動原因を取り除くことが肝要である。
【０００８】このような溶鋼流動を防止する方法とし
て、特開昭６２―２７５５５６に開示されているよう
な、鋳片中心部温度が液相線温度から固相線温度に至る
までの間鋳片を凝固収縮を補償する量以上の圧下を施す
軽圧下法が一般的に行われている。
て、特開昭６２―２７５５５６に開示されているよう
な、鋳片中心部温度が液相線温度から固相線温度に至る
までの間鋳片を凝固収縮を補償する量以上の圧下を施す
軽圧下法が一般的に行われている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】軽圧下法は、鋳片中心
部温度が液相線温度から固相線温度に至るまでの間鋳片
を凝固収縮を補償する量以上の圧下を施して、溶鋼流動
を防止する一般的な方法である。
部温度が液相線温度から固相線温度に至るまでの間鋳片
を凝固収縮を補償する量以上の圧下を施して、溶鋼流動
を防止する一般的な方法である。
【００１０】しかしながら鋳型注入終了時については、
定常時と同一の引き抜き速度で引き抜く方法が採用され
る場合があるが、この場合定常状態より成分偏析が悪化
することが確認できている。
定常時と同一の引き抜き速度で引き抜く方法が採用され
る場合があるが、この場合定常状態より成分偏析が悪化
することが確認できている。
【００１１】つまり、鋳型注入終了時以降は溶鋼静圧が
不足するため鋳造方向とは逆方向の濃化溶鋼の流動が発
生し、偏析が定常状態に比べ悪化するのである。
不足するため鋳造方向とは逆方向の濃化溶鋼の流動が発
生し、偏析が定常状態に比べ悪化するのである。
【００１２】本発明はこのような鋳型注入終了時以降の
連鋳機内に存在する鋳片の濃化溶鋼の流動を防止し、偏
析改善を目的とするものである。
連鋳機内に存在する鋳片の濃化溶鋼の流動を防止し、偏
析改善を目的とするものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
有利に解決するものであり、その趣旨は １）鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続鋳造法の軽
圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定常状態の鋳
片冷却水量よりも水量を増加させて引き抜くことを特徴
とする連続鋳造方法。
有利に解決するものであり、その趣旨は １）鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続鋳造法の軽
圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定常状態の鋳
片冷却水量よりも水量を増加させて引き抜くことを特徴
とする連続鋳造方法。
【００１４】２）鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連
続鋳造法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、
定常状態の鋳片冷却水量よりも水量を１０〜１００％増
加させて引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
続鋳造法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、
定常状態の鋳片冷却水量よりも水量を１０〜１００％増
加させて引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
【００１５】以下にその詳細を説明する。
【００１６】図１は従来の鋳造終了時の引き抜き速度の
パターンを示す図である。横軸は経過時間を示し、縦軸
は引抜き速度を示している。
パターンを示す図である。横軸は経過時間を示し、縦軸
は引抜き速度を示している。
【００１７】図２は図１の引き抜きパターンで製造した
場合の鋳片溶鋼流動指数を示す図である。
場合の鋳片溶鋼流動指数を示す図である。
【００１８】横軸は鋳片長を示し、縦軸は当該鋳片部位
での鋳片溶鋼流動指数を示している。Ｌ1は鋳型注入終
了時に連鋳機内に存在する鋳片範囲を示す。
での鋳片溶鋼流動指数を示している。Ｌ1は鋳型注入終
了時に連鋳機内に存在する鋳片範囲を示す。
【００１９】図２で確認できるように、溶鋼静圧が低下
することによる鋳造方向と逆方向（反鋳造方向）に濃化
溶鋼流動が発生している。
することによる鋳造方向と逆方向（反鋳造方向）に濃化
溶鋼流動が発生している。
【００２０】本発明者らはこれに着目し、検討を重ねて
本発明に至った。すなわち、鋳型注入終了以降に定常状
態に比べ溶鋼静圧の低下による鋳造方向と逆方向の溶鋼
流動を防止する分だけ鋳片冷却水量を増量することによ
り、溶鋼流動を防止することによって偏析の悪化を防止
できるのである。
本発明に至った。すなわち、鋳型注入終了以降に定常状
態に比べ溶鋼静圧の低下による鋳造方向と逆方向の溶鋼
流動を防止する分だけ鋳片冷却水量を増量することによ
り、溶鋼流動を防止することによって偏析の悪化を防止
できるのである。
【００２１】本発明が鋳型注入終了以降に限定する理由
は、溶鋼静圧は鋳型注入終了以降変化するためである。
は、溶鋼静圧は鋳型注入終了以降変化するためである。
【００２２】また鋳片冷却水量の増量率は１０〜１００
％とするのが望ましい。その理由として、１０％未満の
場合、鋳片冷却水量増加の効果が有効に働かない場合が
あり、また、１００％超では鋳片が圧下不足となり、鋳
造方向と同一方向の溶鋼流動が発生する可能性があるた
めである。
％とするのが望ましい。その理由として、１０％未満の
場合、鋳片冷却水量増加の効果が有効に働かない場合が
あり、また、１００％超では鋳片が圧下不足となり、鋳
造方向と同一方向の溶鋼流動が発生する可能性があるた
めである。
【００２３】
【実施例】厚み３００ｍｍ、幅５００ｍｍを製造する連
鋳機において、定常状態の鋳造速度０．９０ｍ／分で鋳
造している高炭素鋼を、鋳型鋳造終了以降も同一速度で
引き抜き、定常状態の鋳片冷却水量よりも６０％増加さ
せた。この時の濃化溶鋼の流動指数を図３に示す。
鋳機において、定常状態の鋳造速度０．９０ｍ／分で鋳
造している高炭素鋼を、鋳型鋳造終了以降も同一速度で
引き抜き、定常状態の鋳片冷却水量よりも６０％増加さ
せた。この時の濃化溶鋼の流動指数を図３に示す。
【００２４】従来の図２に示すごとく溶鋼流動指数に比
べ、溶鋼流動は抑制されている。
べ、溶鋼流動は抑制されている。
【００２５】実施例に示すごとく、溶鋼流動が抑制され
良好な偏析レベルが得られる効果が確認された。
良好な偏析レベルが得られる効果が確認された。
【００２６】
【発明の効果】本発明により、従来溶鋼流動が発生して
いた鋳型注入終了時連鋳機内に存在している鋳片の溶鋼
流動を抑制し、偏析欠陥を皆無にできた。
いた鋳型注入終了時連鋳機内に存在している鋳片の溶鋼
流動を抑制し、偏析欠陥を皆無にできた。
【図１】従来法の鋳造速度パターンを示す図。
【図２】従来法による鋳片溶鋼流動指数を示す図。
【図３】本発明法による鋳片溶鋼流動指数を示す図。
フロントページの続き (72)発明者 守屋 幸雄 君津市君津１番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項１】 鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続
鋳造法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定
常状態の鋳片冷却水量よりも水量を増加させて引き抜く
ことを特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項２】 鋳片を連続的に引き抜く溶融金属の連続
鋳造法の軽圧下法において、鋳型注入終了時以降に、定
常状態の鋳片冷却水量よりも水量を１０〜１００％増加
させて引き抜くことを特徴とする連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15454693A JPH06344101A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 連続鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15454693A JPH06344101A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 連続鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344101A true JPH06344101A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15586621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15454693A Pending JPH06344101A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 連続鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344101A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19622838A1 (de) * | 1995-06-09 | 1996-12-12 | Honda Motor Co Ltd | Antiblockierbremsen-Steuer/Regelsystem für ein Fahrzeug |
| JP2008087055A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造の終了方法 |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP15454693A patent/JPH06344101A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19622838A1 (de) * | 1995-06-09 | 1996-12-12 | Honda Motor Co Ltd | Antiblockierbremsen-Steuer/Regelsystem für ein Fahrzeug |
| DE19622838C2 (de) * | 1995-06-09 | 2001-04-12 | Honda Motor Co Ltd | Antiblockierbremsen-Regelsystem für ein Fahrzeug |
| JP2008087055A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Kobe Steel Ltd | 連続鋳造の終了方法 |
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