JP3104003B2 - 連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造方法

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JP3104003B2
JP3104003B2 JP05230804A JP23080493A JP3104003B2 JP 3104003 B2 JP3104003 B2 JP 3104003B2 JP 05230804 A JP05230804 A JP 05230804A JP 23080493 A JP23080493 A JP 23080493A JP 3104003 B2 JP3104003 B2 JP 3104003B2
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克巳 近藤
康裕 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造法は導入以来、実に多くの改善
がなされ、現在ではほとんどの鋼種においてそのすぐれ
た生産性、高歩留を得る手段として利用され、鉄鋼生産
の基盤技術となっている。
【0003】しかし、近年、需要家からの新しい品質要
求によって従来の鋼種と異った新鋼種の生産も多くな
り、新たな品質問題も生じている。
【0004】たとえば連続鋳造法によって〔C〕=0.
01%以下、〔Nb〕=0.005%〜0.050%を
含有する鋼を垂直部を有する湾曲型連鋳機にて鋳造速度
1.8m/min以上で鋳造する際に垂直部から湾曲部
への矯正部において図3に示すような鋳片コーナー部1
に割れ2が生成することがある。
【0005】このような鋳片欠陥は歩留りの低下や製品
として重大な品質欠陥となるので、その発生を未然に防
ぐ必要がある。
【0006】しかして、鋳片のコーナー割れ、表面割れ
防止技術として提案されたものとして、特開昭54―1
55114、特開平3―99762号公報がある。
【0007】前者は含Nb、V鋼鋳片の表面割れ防止対
策として溶鋼中の窒素含有量を0.005重量%以下に
制御することによって鋳片の表面割れを防止しようとす
るものであり、後者は対向する狭面鋳型壁テーパーを式
により求めたテーパーに調節しながら鋳造することによ
り、鋳片のコーナー部に発生するコーナー横割れを防止
しようとするものであるが、いずれも完全な解決手段と
は云えず問題を残している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため本発明は
〔C〕=0.01%以下、〔Nb〕=0.005%〜
0.050%を含有する鋼を、鋳造速度1.8m/mi
n以上の高速鋳造下で鋳造する際の鋳片コーナー部に発
生する割れを防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を有利
に解決するためになしたものであり、その要旨とすると
ころは、重量%にて、C:0.01%以下、Nb:0.
005〜0.050%を含有する鋼を、垂直部を有する
湾曲型連鋳機にて鋳造速度1.8〜3.0m/minで
鋳造するに際し、モールドパウダー消費量を0.35〜
0.60Kg/t―steelとし、かつ鋳型短片のモ
ールドテーパー率を1.2%以下にすることを特徴とす
る連続鋳造方法に関するものである。
【0010】
【作用】本発明者等は、Nb含有低炭素鋼について鋳造
速度1.8m/min以上で、コーナー割れが発生する
原因を究明すべく、実操業における多数の鋳造実績をも
とに詳細なデータ解析を行った。
【0011】その結果、鋳造速度1.8m/min以上
の高速鋳造下においては、パウダーの流入過少が起きや
すくなりモールド〜シェル間の潤滑不良が発生し、大き
な摩擦力が凝固シェルに働くことによって鋳片コーナー
部に割れが発生しやすくなるためであることが分った。
【0012】しかしてこれを裏付けるため以下のテスト
を行った。
【0013】〔C〕=0.003%、〔Nb〕=0.0
15%を含有する鋼を垂直部を有する湾曲型連鋳機にて
鋳造速度1.6m/minにて鋳造した結果を図2に示
す。
【0014】鋳造速度が1.6m/minでは、モール
ドテーパーモールドパウダー消費量に係わらず、鋳片コ
ーナー部の割れは皆無であった。
【0015】同じ鋼を同じ連鋳機で鋳造速度1.8m/
minにて鋳造した結果を図1に示す。
【0016】モールドパウダー消費量が0.30Kg/
t―steelではモールドテーパーの大小に係わらず
鋳片コーナー部に割れが発生した。
【0017】そこでモールドパウダー消費量を0.35
Kg/t―steelとした場合は、モールドテーパー
が1.7%、1.5%ではコーナー割れが発生したが、
モールドテーパーを1.2%にした場合、コーナー割れ
の発生は皆無となった。
【0018】またパウダー消費量を0.40Kg/t―
steelとした場合は、モールドテーパーが1.7
%、1.5%では微少なコーナー割れが発生しコーナー
割れの発生は皆無とならないが、モールドテーパーを
1.2%にした場合はコーナー割れの発生は皆無となっ
た。
【0019】この鋳造結果から本発明者は、〔C〕=
0.01%以下、〔Nb〕=0.005%〜0.050
%を含有する鋼を垂直部を有する湾曲型連鋳機にて鋳造
速度1.8m/min以上で鋳造するに際し、モールド
パウダー消費量を0.35Kg/t―steel以上、
かつ鋳型短片のモールドテーパー率を1.2%以下にす
ることによって、鋳片のコーナー割れが確実に防止でき
ることを見いだした。
【0020】以下、本発明における数値限定の理由を述
べる。
【0021】Cは鋼板の加工性を支配し、0.01%超
になると、硬くなりすぎ加工用として不適になるため上
限を0.01%にした。
【0022】Nbは0.005%未満では鋼中でNbと
結びつかないフリーなC〔E×〔c〕〕が多くなり材質
不良を招く。
【0023】また、0.05%超ではNb過多のため伸
び不足を生じる。
【0024】鋳造速度の下限1.8m/minにしたの
は、既述の通りコーナー割れ発生が多く新たな対策が必
要なためである。
【0025】また上限を3.0m/minとしたのはこ
れ以上の高速鋳造になると内部欠陥の発生率が高くなり
歩留りが低くなるからである。
【0026】しかして、モールドパウダー消費量の下限
値としての0.35Kg/t―steel以上について
は上述の通りモールド〜シェル間の潤滑向上、摩擦力低
減を考慮して決定されるが、モールドパウダー消費量の
上限値としての0.60Kg/t―steel以下につ
いては、消費量がこれ以上大きくなってもパウダー原単
位が多くなるだけで鋳片コーナー部の割れ防止の効果は
ないことから決定される。またモールドパウダー消費量
を制御する方法としては、パウダーの粘性、ブレーキン
グポイント等のモールドパウダー物性値を適当な値に選
択すればよい。
【0027】モールドテーパー率((モールド上端幅−
モールド下端幅)/モールド下端幅×100%)の上限
は既述した通り1.2%超になるとコーナー部の割れ発
生が防止できない。
【0028】一方モールドテーパーの下限値について
は、ブレークアウトが生じない短辺シェル厚を確保でき
る様に、適宜最適値を選択すればよい。
【0029】
【実施例】本発明実施例を比較例とともに挙げる。なお
連鋳機は2.4mの垂直部を有する垂直曲げ連鋳機を用
い、第1表に示す鋳造条件下で鋳造を実施した。鋳造厚
は245mmである。
【0030】
【表1】
【0031】しかして、本発明法の場合、何れの例でも
鋳片コーナー部の割れは発生しなかったが、比較例の場
合、鋳造速度が1.8m/min以上の高速鋳造下でモ
ールドテーパー率が大きい、またモールドパウダー消費
量が少なかったため、全ての例で鋳片コーナー部の割れ
の発生があり、表面および側面の溶削手入れが必要であ
った。
【0032】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、効果的に鋳
片コーナー部の割れの発生を抑えることが可能であり、
鋳片表面の溶削手入れによる歩留り低下を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳造速度が1.8m/minにおけるモールド
パウダー消費量・モールドテーパー率とコーナー部の割
れ発生について示すグラフ。
【図2】鋳造速度が1.6m/minにおけるモールド
パウダー消費量・モールドテーパー率とコーナー部の割
れ発生について示すグラフ。
【図3】鋳片コーナー部に発生するコーナー部の割れを
示す説明図。
【符号の説明】
1 コーナー 2 割れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 賢一 東海市東海町5―3 新日本製鐵株式会 社 名古屋 製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−277681(JP,A) 特開 昭63−215356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/16 106 B22D 11/00 B22D 11/108 B22D 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%にて、C:0.01%以下、N
    b:0.005〜0.050%を含有する鋼を、垂直部
    を有する湾曲型連鋳機にて鋳造速度1.8〜3.0m/
    minで鋳造するに際し、モールドパウダー消費量を
    0.35〜0.60Kg/t―steelとし、かつ鋳
    型短片のモールドテーパー率を1.2%以下にすること
    を特徴とする連続鋳造方法。
JP05230804A 1993-08-25 1993-08-25 連続鋳造方法 Expired - Lifetime JP3104003B2 (ja)

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