JPH05212517A - 連続鋳造における軽圧下方法 - Google Patents

連続鋳造における軽圧下方法

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JPH05212517A
JPH05212517A JP5416092A JP5416092A JPH05212517A JP H05212517 A JPH05212517 A JP H05212517A JP 5416092 A JP5416092 A JP 5416092A JP 5416092 A JP5416092 A JP 5416092A JP H05212517 A JPH05212517 A JP H05212517A
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JP
Japan
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rolling reduction
reduction
speed
range
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP5416092A
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English (en)
Inventor
Hideaki Gotoda
英昭 後藤田
Hironobu Mihara
寛信 三原
Mitsuo Uchimura
光雄 内村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH05212517A publication Critical patent/JPH05212517A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造鋳片の厚み中心部にみられる中心偏
析を軽減する連続鋳造における軽圧下方法を提供する。 【構成】 鋳造速度が変動し、連鋳機内の凝固進行状況
が変化したときの軽圧下方法において、鋳造速度が減少
した場合には軽圧下範囲を上流側に移動させ、鋳造速度
が増加した場合には軽圧下範囲を下流側に移動させ、軽
圧下範囲内の圧下速度を鋳造速度減少または増加前と同
じに保つようにロール間隔を制御し、圧下開始位置での
メニスカスからの経過時間を固相率が0.1〜0.3に
なる時間とし、圧下終了位置でのメニスカスからの経過
時間を固相率が0.5〜0.7になる時間とし、圧下範
囲内の各ロール位置での圧下量ΔRj を圧下範囲内の平
均圧下速度が0.5〜1.2mm/minとなるように
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造鋳片の厚み中
心部にみられる不純物元素、たとえば鋼鋳片の場合には
硫黄、燐、マンガン等の偏析を防止し、均質な金属を得
ることのできる連続鋳造における軽圧下方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、海洋構造物、貯槽、石油およびガ
ス運搬用鋼管、高張力線材などの材質特性に対する要求
は厳しさを増しており、均質な鋼材を提供することが重
要課題となっている。元来鋼材は断面内において均質で
あるべきものであるが、鋼は一般に硫黄、燐、マンガン
等の不純物元素を含有しており、これらが鋳造過程にお
いて偏析し、部分的に濃化するため鋼が脆弱となる。特
に近年、生産性や歩留の向上および省エネルギー等の目
的のために連続鋳造法が一般に普及しているが、連続鋳
造により得られる鋳片の厚み中心部には通常顕著な成分
偏析が観察される。
【0003】上記した成分偏析は最終製品の均質性を著
しく損ない、製品の使用過程や線材の線引き工程等で鋼
に作用する応力により亀裂が発生するなど重大欠陥の原
因になるため、その低減が切望されている。かかる成分
偏析は、凝固末期に残溶鋼が凝固収縮力等によって流動
し、固液界面近傍の濃化溶鋼を洗い出し、残溶鋼が累進
的に濃化していくことによって生じる。従って、成分偏
析を防止するには、残溶鋼の流動原因を取り除くことが
肝要である。
【0004】このような溶鋼流動原因としては、凝固収
縮に起因する流動のほか、ロール間の鋳片バルジングや
ロールアライメント不整に起因する流動等があるが、こ
れらの内最も重大な原因は凝固収縮であり、偏析を防止
するには、これを補償する量だけ鋳片を圧下することが
必要である。
【0005】鋳片を圧下することにより偏析を改善する
試みは従来より行われており、連続鋳造工程において、
鋳片中心部温度が液相線温度から固相線温度に至るまで
の間鋳片を凝固収縮を補償する量以上の一定の割合で圧
下する方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
連続鋳造方法は、条件によっては偏析改善効果が殆ど認
められなかったり、場合によっては偏析がかえって悪化
する等の問題があり、成分偏析を充分に改善することは
困難であった。さらに、軽圧下を行うにあたり、軽圧下
範囲のロール間隔設定が固定されている場合、鋳造速度
が減少したときには通常より凝固する位置が上流側とな
り、適正な圧下範囲を逸脱し、軽圧下の中心偏析抑制効
果が得られない。また、鋳造速度が増加したときには凝
固位置が下流側に移動し、適正な圧下範囲から逸脱して
しまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鋳造速
度が変動し、連鋳機内の凝固進行状況が変化したときの
軽圧下方法において、鋳造速度が減少した場合には軽圧
下範囲を上流側に移動させ、鋳造速度が増加した場合に
は軽圧下範囲を下流側に移動させ、軽圧下範囲内の圧下
速度を鋳造速度減少または増加前と同じに保つようにロ
ール間隔を制御し、圧下開始位置でのメニスカスからの
経過時間を固相率が0.1〜0.3になる時間とし、圧
下終了位置でのメニスカスからの経過時間を固相率が
0.5〜0.7になる時間とし、圧下範囲内の各ロール
位置での圧下量ΔRj を圧下範囲内の平均圧下速度が
0.5〜1.2mm/minとなるように制御する連続
鋳造における軽圧下方法である。
【0008】
【作用、実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明
の作用を説明する。
【0009】本発明は、鋳造速度が変動し、連鋳機内の
凝固進行状況が変化したときに軽圧下領域のロール間隔
を制御する方法である。
【0010】図1は、本発明の実施例を示す図である。
縦軸はロール間隔(mm)、横軸はメニスカスからの距
離(m)を示す。連鋳機のロール間隔設定は、中心部の
凝固が進んでいない領域(固相率<0.1)では1m当
り0〜0.5mmの絞り込みを行っており、凝固収縮を
補償している。本実施例では320mmから314mm
まで絞り込んでいる。さらに、固相率0.1〜0.3の
領域から固相率0.5〜0.7の領域までの間で1m当
り0.5〜2mmの圧下を行い、凝固収縮に伴う溶鋼流
動を抑制し、中心偏析を防止する軽圧下を実施し、31
4mmから300mmまで圧下している。
【0011】図2は、鋳造速度が変動したときのロール
間隔制御例を示す図である。図中、実線は鋳造速度減少
前のロール間隔、一点鎖線は鋳造速度変動中のロール間
隔、点線は鋳造速度減少後のロール間隔を示す。鋳造速
度が減少した場合には軽圧下範囲を上流側に移動させ、
軽圧下範囲内の圧下速度を鋳造速度減少前と同じに保つ
ようにロール間隔を制御することで、鋳造速度変動中お
よび変動後も適正な圧下ができ、溶鋼流動が防止でき、
中心偏析の防止が可能となる。増速時についても同様に
軽圧下範囲を下流側に移動させ、圧下速度を一定とする
ことで中心偏析の防止が可能となる。
【0012】図3は、鋳造速度変動時のロール間隔制御
の考え方を示す図である。j番目のロール圧下位置での
圧下量は 数1 で算出できる。
【0013】
【数1】ΔRj =Rj −Rj-1 ΔRj :j番目のロール圧下位置での圧下量 Rj :j番目のロール位置でのロール間隔 Rj-1 :(j−1)番目のロール位置でのロール間隔
【0014】圧下開始ロール位置でのメニスカスからの
経過時間は、固相率が0.1〜0.3になる時間とし、
圧下終了ロール位置でのメニスカスからの経過時間は、
固相率が0.5〜0.7になる時間とする。
【0015】j番目のロール圧下位置でのメニスカスか
らの経過時間は 数2 で算出できる。
【0016】
【数2】
【0017】tj :j番目のロール圧下位置でのメニス
カスからの経過時間 Li :そのロール位置までで、鋳造速度がVi である長
【0018】固相率はメニスカスからの経過時間の関数
であり、例えば 数3 で表される。
【0019】
【数3】
【0020】fs :固相率 an :定数 t :メニスカスからの経過時間
【0021】このように、鋳造速度が変動した場合に、
圧下開始位置と圧下終了位置のメニスカスからの経過時
間を前記適正範囲内とし、圧下範囲内の各ロール位置で
の圧下量ΔRj を図4から得られる適正値となるように
ロール間隔を制御する。
【0022】図4は、横軸はメニスカスからの経過時間
を示し、縦軸はその位置での適正圧下速度〔dR/d
t〕(mm/分)を示す。
【0023】j番目のロール圧下位置での適正圧下量は
数4 で算出できる。
【0024】
【数4】
【0025】Δrj :j番目のロール圧下位置での
適正圧下量 Rp :ロールピッチ f(tj ):図4に示す適正圧下速度とメニスカスから
の経過時間の関数 tj :j番目のロール圧下位置でのメニスカスか
らの経過時間 Vc :圧下時の鋳造速度
【0026】f(tj )は、圧下範囲内の平均圧下速度
(mm/min)を図5から得られる適正範囲となるよ
うに設定する。
【0027】図5は、適正な圧下速度を示す図である。
縦軸は、中心偏析面積を円換算した場合の偏析粒径(m
m)、横軸は固相率が0.15〜0.7の間を鋳片が通
過する時の平均圧下速度(mm/min)を示す。平均
圧下速度が0.5〜1.2の間では溶鋼流動が防止さ
れ、偏析は良好なレベルにあるが、圧下速度が0.5未
満であると溶鋼流動が十分抑制されず、中心偏析は悪化
する。また、圧下速度が1.2超であると通常と逆向き
の溶鋼流動が生じ、中心偏析が悪化する。
【0028】
【発明の効果】本発明により、鋳造速度変動時でも適正
な軽圧下条件となり、溶鋼流動が抑制され、中心偏析を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】鋳造速度が変動したときのロール間隔制御例を
示す図である。
【図3】鋳造速度変動時のロール間隔制御の考え方を示
す図である。
【図4】メニスカスからの経過時間と適正圧下速度との
関係を示す図である。
【図5】適正な圧下速度を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造速度が変動し、連鋳機内の凝固進行
    状況が変化したときの軽圧下方法において、鋳造速度が
    減少した場合には軽圧下範囲を上流側に移動させ、鋳造
    速度が増加した場合には軽圧下範囲を下流側に移動さ
    せ、軽圧下範囲内の圧下速度を鋳造速度減少または増加
    前と同じに保つようにロール間隔を制御し、圧下開始位
    置でのメニスカスからの経過時間を固相率が0.1〜
    0.3になる時間とし、圧下終了位置でのメニスカスか
    らの経過時間を固相率が0.5〜0.7になる時間と
    し、圧下範囲内の各ロール位置での圧下量ΔRj を圧下
    範囲内の平均圧下速度が0.5〜1.2mm/minと
    なるように制御する連続鋳造における軽圧下方法。
JP5416092A 1992-02-06 1992-02-06 連続鋳造における軽圧下方法 Pending JPH05212517A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289438A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Kobe Steel Ltd 鋼材の製造方法
JP2007136496A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造方法および連続鋳造鋳片
JP2011224583A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Jfe Steel Corp 連続鋳造鋳片の中心偏析判定方法

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