JPH03138056A - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造方法

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JPH03138056A
JPH03138056A JP27678989A JP27678989A JPH03138056A JP H03138056 A JPH03138056 A JP H03138056A JP 27678989 A JP27678989 A JP 27678989A JP 27678989 A JP27678989 A JP 27678989A JP H03138056 A JPH03138056 A JP H03138056A
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三隅 秀幸
Akifumi Seze
昌文 瀬々
Tokiya Shirai
登喜也 白井
Kyoji Okumura
恭司 奥村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、溶鋼の軽圧下連続鋳造法に係わり、特に中心
偏析やセンターポロシティを更に改善する連続鋳造方法
に関するものである。
(従来の技術) 近年、ラインパイプ材や海洋構造物等の材質特性に対す
る要求は厳しさを増しており、特に均質な鋼材の提供が
重要な課題になっている。
本来、鋼材は全体が均質な事を望まれれが、鋼は一般に
硫黄、燐、マンガン等の不純物を不可避的に含む。この
不純物が鋼の鋳造過程に断面中心部に偏析し部分的に濃
化した侭凝固するため鋼が脆弱になる。
特に連続鋳造法による鋳片の厚み中心部には通常、マク
ロ偏析及び点状偏析、或いは■偏析、逆V偏析と呼ばれ
る顕著な成分偏析が観察される。
こうした成分偏析は最終製品の均質性を著しく川ない、
該製品の使用時に鋼に作用する応力等により、該偏析が
起点となって亀裂が発生するためその低減が切望されて
いる。
かかる成分偏析は鏝面末期に残溶鋼が凝固収縮力等によ
って流動し、固液界面近傍の溶質を洗い出し、残溶鋼に
該溶質が累進的に濃化していくことによって生じる。従
って、成分偏析を防止するには、残溶鋼の流動原因を取
り除くことが肝要である。かかる181F4流動原因と
しては、鋼の凝固収縮による流動のほか、ロール間の鋳
片バルジングやロールアライメント不整による流動等が
あり、これらの内雇も支配的な原因は凝固収縮である。
従って偏析を防止するには、該凝固収縮量に応じて鋳片
内に発生する空隙に流入する溶鋼の移動を防止する必要
があり、そのため該凝固収縮量に見合った鋳片断面積を
縮小する鋳片圧下が必要である。
鋳片を圧下して偏析を改善する試みは古くからあり、例
えば特公昭63−45904号公報記載の方法がある。
これは、連続鋳造によって製造する鋳片のマクロ偏析や
点状偏析及びV偏析、逆■偏析等の偏析を防止するため
、増大する設備費と品質の安定度のバランスから求めら
れ、最も実用的とされている範囲、つまり、鋳塊の凝固
完了部から凝固率40%以上の未凝固末端部迄の所要の
範囲を面部材で支持してバルジングを防止すると共に、
該面部材で挟持する範囲内で鋳塊の凝固収量uに応じて
鋳片断面積を縮小しつつ、完全凝固させる方法で、咳面
部材で鋳塊を所要の時間をおいて断続的に多段圧下する
ことにより、小さな圧下刃で上記した各偏析を効果的に
解消しようとするものである。
しかしながら、これらの方法によっても時に偏析の解消
が認められなかったり、場合によっては偏析がかえって
悪化する等の問題があった。
そのため鋳造後の鋳片、から内質評価用のサンプルを採
取し、その評価の結果に応じて時々の適正な条件を決定
し直さなければならないばかりでなく、その間の鋳造品
は、場合によっては偏析の拡散処理等の無害化処理を施
す必要が生じ、その結果品質、操業上の対策、製造コス
トの高崎等各種の問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来方法のかかる問題点を解消し、上記偏析
の池併せてセンターポロシティ等の欠陥を伴わない、健
全にして均質な鋳片を経済的に製造出来る連続鋳造方法
を提案する事を課題とするものでる。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解消するため、圧下開始時の鋳片の
厚み変動を0.5mm以下とした後、鋳片を凝固完了部
から凝固率40%以上の未凝固末端部迄の範囲において
1回の圧下率を1.5%以下で、且つ、全圧下率を0.
5%以上、5.0%以下で面圧下しつつ製造する事を特
徴とする鋼の連続鋳造方法を手段とするものである。
(作用) 本発明者等は、上記した偏析やセンターポロシティが前
記した特公昭63−45904号公報に開示されている
面部材による支持及び圧下鋳造方法によってもしばしば
発生が見られ、時には悪化する原因を探究し、課題を達
成するため、種々実験検討を繰り返し、先ず鋳片偏析の
改善のためには、特公昭63−45904号公報に開示
されている知見、■軽圧下を実施する凝固過程の時期、
■圧下条件(凝固収縮する鋳片に対する圧下量とそれに
より形成される圧下勾配)を基本とし、これに■圧下開
始時の鋳片厚みを如何に均一に保つかの3点に集約され
る事を見出した。
具体的には、■鋳片の凝固完了部から凝固率が40%以
上の未凝固末端部迄の所要範囲において、■凝固の進行
に応じて逐次収縮する鋳片全面に1回の圧下率を1.5
%以下で、且つ全圧下率が0.5%以上、5.0%以下
の範囲で圧下鋳造中に、■圧下帯に逐次入ってくる鋳片
の厚み変動が0.5mm以下である必要を見出したので
ある。
以下に上記知見を得た鋳造試験の結果について述べる。
第1図に、圧下率と中心偏析度および、鋳片縦断面の検
査によって求めた■偏析発生度との関係を示す。また、
第2図に、先に示した圧下帯入り側の鋳片厚みの測定値
から求めた厚み変動値(最大厚み一最小厚み)と面部材
による前記圧下によって得られた中心偏析度の関係を示
す。
第1図に明らかなように中心偏析度は圧下率が大きくな
る程改善される傾向を示す。
一方、■偏析発生度は圧下率が0.5%に近づくに従っ
て減少し、圧下率が0.5%以上、5.0%以下では■
状偏析の発生は全く認められなくなり、圧下率が5.0
%を超えると逆に逆■状偏析の発生が認められることを
知見した。
これは、0.5%未満の圧下率では凝固収縮補償が不足
し、溶質が濃化した溶鋼が凝固末端部へ流れ込み、圧下
率が5.0%を超えると凝固収縮補償が過大となり、凝
固途上の上記溶質が濃化した溶鋼が逆流するために発生
することを知得した。
第2図は、適正な圧下率の範囲に於いて圧下帯入り側の
鋳片厚みの偏差を種々変化させて実験して得たデータの
解析結果である。
この図から本発明者等は、適正圧下率であるにも関わら
ず、圧下帯直前の鋳片厚み変動が0.5mm11mを超
える条件では中心偏析度の変動が大きく、且つ不安定に
なり、健全な鋳片と判定する中心偏析度の範囲0.95
〜1.20を逸脱することを知見した。
本発明者等は更に調査した結果、凝固の進行に応じて逐
次収縮する量に追従して行っている凝固収縮補償のため
の全圧下率が、圧下帯人側の厚み変化に対応して時に0
.5%〜5.0%の範囲を逸脱していることを知見した
つまり、圧下帯に進入する鋳片の厚みがある瞬間の厚み
に対して0.5mmを超えて厚くなると、これを検知し
た面部材は0.5%〜5.0%の圧下率を維持する状態
に調整され制御を始めるが、その時の鋳片は厚みが一定
量継続的に厚くなる例ばかりではなく、−時的に厚くな
る例があり、この場合は全圧下率が5.0%を超え逆■
偏析が発生し、圧下帯に進入する鋳片の厚みが上記例と
反対に、時的に0.5mmを超えて薄くなると、上記例
とは逆に全圧下率が0.5%を割ることとなり、V偏析
が発生することを知見した。
このような場合には、圧下帯に進入する鋳片を圧下帯直
前で鋳片の厚みに対して1%以下の圧下率でロール又は
面部材で圧下を行い、該鋳片の厚み変動を0.5n+m
以下にすることが、該偏析対策として最も工業的にも技
術的にも優れている事を見出した。
本発明は以上の知見を基に成されたのである。
(実施例) 表1に示す組成を目標成分として、転炉で溶製し成分調
整したA1キルド溶鋼を、200〜4oo[n1lll
厚X 1800〜2000闘幅の鋳片に連続鋳造し次い
で通常の方法で厚板に圧延した。
表 1 (重量%) (注) ■その他の添加元素 鋼種A :  Ti、Nb、B、Ca、V、No。
鋼種B: Ti、Nb、Ca、V、Cu。
鋼種C:  Ti、Nb、B、Ca。
■L:下限量 U:上限量 鋳造は10.5m半径の彎曲型連鋳機を用い、連続鋳造
直後の鋳片からサンプルを採取し、中心偏析度(健全鋳
片=0.95〜1.20) 、内部割れ及びセンターポ
ロシティ(健全鋳片=0〜0.2)の発生状況等の評価
指標とし、二次元EPM^による偏析濃度、偏析スポッ
トサイズ・個数等を調査した。
結果を表2に示す。表中1−15は本発明例であり、1
6〜25は比較例である。
表2から明らかなように、本発明例1〜15の内部品質
であるV状偏析は改善が認められ、中心偏析度(Pc/
Po)は略1.0に近く、センターポロシティもまた実
質的に無害な範囲であり、更に過圧下による内部割れも
発生していない。また1〜9及び13〜15の中でも圧
下開始時の凝固率が低い3.6.9及び13は圧下の効
果が大きい。
また、6.10〜12は圧下時間の間隔が長くしかも圧
下量が大きいものであるが、鋳片の中心偏析状態は最も
良好に改善されている。このように、多段圧下の効果を
生かすためには圧下量はもとより圧下時間についても連
続鋳造条件に見合った適切な値を選定することが重要で
ある。
一方、16〜25の比較例は本発明の圧下条件を満たし
ていないもので、1同号たつの圧下量、または全圧下量
が過大な16〜19は内部割れが存在し、圧下開始時の
凝固率が不適切な20.23は■状偏析及び中心偏析の
改善が認められない。
また、圧下条件は適切であったにも関わらず、圧下帯入
り側の鋳片厚みの変動が大きい21.22及び24では
■偏析、中心偏析及びセンターポロシティは改善されて
いない。
更に、25に見られるように圧下間隔が極端に短いもの
はだとえ圧下量が適正であっても中心偏析の改善効果は
少ない。
(発明の効果) 以上説明した本発明によれば、従来、高級鋼の製造にあ
たって、鋳片の避けられない致命的欠陥であった偏析や
センターポロシティを鋳片全体にわたって均一、且つ効
率的に改善して更に安定向上でき、この種分野にもたら
す効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧下率と■状偏析及び偏析指数の関係を説明す
る図である。 第2図は圧下帯入り側の鋳片厚みと偏析指数の関係を説
明する図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼の連続鋳造において、鋳片を凝固完了部から凝
    固率40%以上の未凝固末端部迄の範囲において1回の
    圧下率を1.5%以下で、且つ、全圧下率を0.5%以
    上、5.0%以下で面圧下しつつ製造する連続鋳造方法
    において、上記圧下開始時の鋳片の厚み変動を0.5m
    m以下として後上記圧下を付加する事を特徴とする鋼の
    連続鋳造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1177269A (ja) * 1997-09-10 1999-03-23 Kobe Steel Ltd 連続鋳造方法
JP2010194574A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Jfe Steel Corp 鋼鋳片の連続鋳造方法
JP2010194573A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Jfe Steel Corp 鋼鋳片の連続鋳造方法
JP2016522316A (ja) * 2013-06-19 2016-07-28 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 耐亜鉛誘導亀裂鋼板およびその製造方法

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