JPH06341638A - 暖房機の制御装置 - Google Patents

暖房機の制御装置

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JPH06341638A
JPH06341638A JP13072893A JP13072893A JPH06341638A JP H06341638 A JPH06341638 A JP H06341638A JP 13072893 A JP13072893 A JP 13072893A JP 13072893 A JP13072893 A JP 13072893A JP H06341638 A JPH06341638 A JP H06341638A
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control microcomputer
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利雄 笠田
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明彦 笠原
Katsura Ikedo
桂 池戸
Kenji Sekido
研司 関戸
Hiroshi Yamaguchi
博志 山口
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
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    • F23N5/20Systems for controlling combustion with a time programme acting through electrical means, e.g. using time-delay relays
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/24Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/26Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C5/00Stoves or ranges for liquid fuels
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  • Control Of Combustion (AREA)
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性が高く、使い勝手のよい時計情報等の
バックアップ機能を有した暖房機の制御装置を得る。 【構成】 暖房機を制御するプログラムを内蔵し、商用
電源1が印加されているときのみ作動する制御用マイコ
ン3と、時計処理を行うプログラムを内蔵し、商用電源
1のないときは電池8等のバックアップ電源によって作
動するサブマイコン11と、商用電源1が印加されたと
き、制御用マイコン3をリセットするリセット手段と、
リセット直後にサブマイコン11がデータを読み込むデ
ータ読み込み手段と、運転中、適宜サブマイコン11に
データを転送して記憶させるようにしたデータ書込み手
段によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時刻情報等のメモリ
バックアップ機能を有する暖房機の制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば実開平3−87051号
公報に示された従来の時計情報のバックアップ機能を有
した暖房機の制御装置のブロック図である。図におい
て、1は商用電源、2は商用電源1に接続されたマイコ
ン電源部、3はマイコン電源部2からの電源によって動
作する制御用マイコンであり、出力部4,入力部5,時
計表示部6が接続されている。また、時計用IC7は専
用の電源である電池8に接続され、制御用マイコン3に
現在時刻のデータを常に転送するようになっている。
【0003】次に、動作について説明する。まず、商用
電源1がマイコン電源部2に印加されると、制御用マイ
コン3が動作を開始し、時計用IC7から現在時刻のデ
ータを読み取って時刻表示部6に出力し、表示する。ま
た、制御用マイコン3は、入力部5からの入力信号に基
づいて出力部4に指令を与え、例えば燃焼機を燃焼させ
ることにより暖房機としての動作を行う。
【0004】商用電源1が停止すると、制御用マイコン
3,出力部4,入力部5,時刻表示部6の動作が停止す
るが、時計用IC7は常に電池8によって作動し続け
る。そして、商用電源1が復帰すると、制御用マイコン
3は再び時計用IC7から現在時刻のデータを読み取っ
て時刻表示部6に表示を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の暖房機の制御装
置は、以上のように構成されているので、次のような問
題点があった。 イ.時計用IC7は商用電源1が印加されているときも
常に電池8で動作しているため、電池8の寿命が短く、
長期間使用するためには容量の大きな電池が必要とな
り、コストアップにつながる。 ロ.電池8が消耗したり、時計用IC7が故障すると、
現在時刻のデータがなくなってしまい、タイマー運転が
できなくなるなど、使い勝手が悪い。 ハ.時計用IC7は、通常、水晶振動子を用いて基準時
間を作るが、発振周波数がわずかでもずれていると、時
間のずれが累積され(例えば20PPmずれていると月
差約1分になる)、さらに周囲温度によっても大きく変
わるため、時計精度があまり良くない。また、精度を上
げるためにはコストアップが必要である。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、コストアップを極力抑えなが
ら長寿命で信頼性が高く、かつ、使い勝手の良い時計情
報等のパックアップ機能を有した暖房機の制御装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る暖房機の
制御装置は、暖房機を制御するプログラムを内蔵し商用
電源が印加されている時のみ作動する制御用マイコン
と、時計処理を行うプログラムを内蔵し、商用電源がな
いときは電池等のバックアップ電源によって作動するサ
ブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイコ
ンをリセットするリセット手段と、リセット直後にサブ
マイコンからデータを読み込むデータ読み込み手段と、
運転中適宜サブマイコンにデータを転送して記憶させる
ようにしたデータ書き込み手段とを備えたものである。
【0008】また、第2の発明は、前記制御用マイコン
に、商用電源印加中、前記データ読み込み手段で読み込
んだ現在時刻のデータを基に時刻のカウントを行う時計
処理手段を備えたものである。
【0009】第3の発明は、前記時計処理手段に、商用
電源の周波数に同期した電源パルスを基準に時刻をカウ
ントし、前記データ書き込み手段により適宜現在時刻の
データをサブマイコンに転送し、補正する時刻補正手段
を備えたものである。
【0010】第4の発明は、前記制御用マイコンに、前
記データ書き込み手段により読み込んだデータをメモリ
内に保持し、このデータが更新されたときは、同時にデ
ータを書き込み手段によりサブマイコンのデータを更新
するデータ一致手段を備えたものである。
【0011】第5の発明は、前記制御用マイコンに、サ
ブマイコンからのデータが正しく転送されたかどうかを
判定する転送異常判定手段と、転送異常が発生したと
き、少なくとも短時間異常を報知する転送異常報知手段
とを備えたものである。
【0012】第6の発明は、第5の発明において、前記
制御用マイコンが、前記転送異常判定手段により異常と
判定されたときは、制御用マイコン内のイニシャルセッ
トデータを用いて制御処理を開始するようにしたもので
ある。
【0013】第7の発明は、前記制御用マイコンに、前
記サブマイコンから転送されたデータの内容から前記バ
ックアップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿
命判定手段と、この判定手段が寿命と判定したとき作動
する電池寿命報知手段とを備えたものである。
【0014】第8の発明は、前記制御用マイコンに、商
用電源が印加されたとき、データ読み込み手段が動作す
る前に短時間アラームを作動させる動作開始報知手段を
備えたものである。
【0015】第9の発明は、前記サブマイコン内の現在
時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセッ
ト手段を備えたものである。
【0016】第10の発明は、前記制御用マイコンに、
スイッチ等より構成された操作部と時計表示が可能な表
示部が接続され、前記操作部に所定の操作を行ったと
き、前記サブマイコン内のデータを表示部に表示するデ
ータ表示手段を備えたものである。
【0017】第11の発明は、前記サブマイコンのメモ
リに製造日付を記憶させておき、前記データ表示手段に
より製造日付を表示するようにしたものである。
【0018】第12の発明は、前記サブマイコンに、商
用電源の周波数に同期した電源パルスが入力され、この
電源パルスがなくなったときは直ちに低消費電流のスリ
ープモードに移行するスリープモード移行手段と、スリ
ープモード中に前記電源パルスが発生したときは、所定
時間遅延後スリープモードを解除するスリープモード解
除手段とを備えたものである。
【0019】第13の発明は、前記サブマイコンに、前
記電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号が入力さ
れ、前記スリープモード解除手段を前記電源パルスと前
記制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生したときに
動作するようにしたものである。
【0020】第14の発明は、前記電源パルスを作って
制御用マイコンとサブマイコンに出力する電源パルス発
生回路と、制御用マイコンに供給される電圧が所定値以
下のとき、制御用マイコンにリセット信号を出力するリ
セット回路1とを備え、このリセット回路Aと前記電源
パルス発生回路の出力をダイオードを介して接続したも
のである。
【0021】第15の発明は、暖房機の運転の異常を検
出する異常検出手段と、この異常検出手段が所定回数動
作したときに運転ロックフラグをセットして運転を不可
能にする運転ロック手段とを備え、前記運転ロックフラ
グはデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段に
よって転送可能にしたものである。
【0022】第16の発明は、所定の操作を行ったと
き、前記運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えたものである。
【0023】
【作用】この発明におけるサブマイコンは、商用電源印
加中はこの電源によって動作し、制御用マイコンから必
要なデータを取り込むと共に、商用電源のないときはバ
ックアップ電源によって時計処理と前記データの記憶保
持を行う。
【0024】第2の発明における時計処理手段は、制御
用マイコンの内蔵プログラムによって時計処理を行い、
サブマイコン側の時計処理とは分離して動作する。
【0025】第3の発明における時刻補正手段は、制御
用マイコンに適宜現在時刻のデータを転送して補正する
ので、2つの時刻は常に一致する。
【0026】第4の発明におけるデータ一致手段は、制
御用マイコンから取り込んだデータが更新されたときは
即座にサブマイコンに転送して書き込むようにしたの
で、両方のデータは瞬時に一致する。
【0027】第5の発明における転送異常判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータが正しくなかった
り、データが来なかったときに動作し、転送異常報知手
段によって使用者に異常を知らせる。
【0028】第6の発明における制御用マイコンは、転
送異常が発生したときは、制御用マイコン内に予めセッ
トされているイニシャルセットデータを用いて制御処理
を行うようにしたので、暖房機の運転は支障なくでき
る。
【0029】第7の発明における電池寿命判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータの内容から電池寿命
を判定し、電池寿命報知手段を動作させて、使用者に知
らせる。
【0030】第8の発明における動作開始報知手段は、
商用電源印加時、サブマイコンからデータを読み取る前
に短時間アラームを鳴らすので、使用者はコンセントを
差し込むと同時に正常動作を報知するアラームオンを聞
くことができる。
【0031】第9の発明におけるメモリリセット手段
は、サブマイコン内の現在時刻を除く全データをリセッ
トし、消去する。
【0032】第10の発明におけるデータ表示手段は、
所定の操作を行ったとき、サブマイコンから制御用マイ
コンに読み込んだデータの内容を表示部に表示するの
で、使用者はサブマイコンに記憶されている必要なデー
タを見ることができる。
【0033】第11の発明においては、製造日付を表示
部に表示することができるので、制御基板上に捺印等で
表示する手間が省ける。
【0034】第12の発明においては、スリープモード
移行手段によりスリープモードに移行するときは直ちに
行い、スリープモード解除手段により解除するときは、
所定時間遅延させてから行うようにしたので、ノイズに
対して強くなり、寿命に近い電圧の低い電池でも安定し
て動作する。
【0035】第13の発明においては、スリープモード
を解除するときは、電源パルスと制御用マイコン側の電
圧信号の両方が発生したときに行うようにしたので、前
記発明よりさらに信頼性が高く、安定して動作する。
【0036】第14の発明においては、リセット回路1
がリセット信号を出力したとき、電源パルス発生回路か
らのパルス出力が即座になくなり、サブマイコンがスリ
ープモードに移行する。
【0037】第15の発明においては、運転ロックフラ
グはサブマイコンにも記憶されているので、商用電源を
オフしても運転ロック状態を解除できず、使用者がコン
セントを抜き差ししてもリセットできず、運転ロック状
態を維持する。
【0038】第16の発明における運転ロックフラグ操
作手段は、通常の操作では行わない特定の操作を行った
とき、暖房機の運転をロックまたは解除することができ
る。
【0039】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、商用電源1,制御用マイコン3,
出力部4,入力部5については、従来例と同様なので説
明を省略する。6は制御用マイコン3からの出力により
運転情報,温度,時間等を表示するための表示部、9は
制御用マイコン3への供給電圧Vaが低下したときに、
制御用マイコン3にリセット出力を出すリセット回路
A、10は制御用マイコン3の動作の基準となるクロッ
クを作るクロック発振回路、11は商用電源1のないと
き、電池8によって動作し、制御用マイコン3とデータ
転送可能な状態に接続されたサブマイコン、12はサブ
マイコン11への供給電圧Vbが低下したときに、サブ
マイコン11にリセット出力を出力するリセット回路
B、13はサブマイコン11の動作の基準となるクロッ
クを作るクロック発振回路であり、時刻カウントの基準
パルスを作るための水晶振動子によって構成されてい
る。
【0040】また、14は電流制限用の抵抗、15,1
6は電流の逆流防止用のダイオードで、サブマイコン1
1に印加される電圧Vbは商用電源1が印加されている
ときはマイコン電源部2からダイオード16を通して供
給され、商用電源1のないときは電池8から抵抗14,
ダイオード15を通して供給される。また、17はマイ
コン電源部2に接続され、商用電源1の周波数に同期し
た電源パルスを作り、制御用マイコン3とサブマイコン
11に出力する電源パルス発生回路、18はリセット回
路A9の出力がローレベルで制御用マイコン3がリセッ
ト状態にあるとき、電源パルス発生回路17の出力をな
くすために接続されたダイオードである。
【0041】また、19はサブマイコン11内に記憶さ
れているデータの内、現在時刻以外のデータをリセット
するスイッチであるソフトリセット手段、20はそのプ
ルアップ抵抗、21は制御用マイコン3側の電源Vaを
電圧信号Vcにしてサブマイコン11に入力するための
抵抗である。
【0042】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら動作について説明する。図2は制御用マイコン3の動
作を左側に、サブマイコン11の動作を右側にし各々の
動作が対応するように記述したものである。まず、電池
8を取り付けると電圧Vbがサブマイコン11に印加さ
れ、この瞬間、リセット回路B12が動作してサブマイ
コン11がイニシャルリセットされる(ステップ3
0)。この状態では商用電源1がないので、サブマイコ
ン11は低消費電流のスリープモードに移行し(ステッ
プ31)、電池8からの電流消費を極力抑える。このス
リープモードでも水晶振動子によって構成されたクロッ
ク発振回路13で作られたクロックパルスを分周して時
刻カウントの基準パルスとし、時計処理を行う(ステッ
プ32)。
【0043】次に、商用電源1を印加すると、マイコン
電源部2で電圧Vaが作られて制御用マイコン3に印加
され、この瞬間制御用マイコン3のリセット手段である
リセット回路A9動作して制御用マイコン3がイニシャ
ルリセットされる(ステップ33)。同時にダイオード
16を通してサブマイコン11に電圧が供給され、この
電圧は電池8の電圧より高いため、電池8からの電流消
費はなくなり、サブマイコン11はマイコン電源部2に
よって供給される電圧によって作動することになる。
【0044】また、マイコン電源部2に接続された電源
パルス発生回路17は商用電源1から零クロスパルスを
作り、これを電源パルスとして制御用マイコン3とサブ
マイコン11に供給する。サブマイコン11はこの電源
パルスを検出すると、商用電源1がオンされたと判定し
(ステップ34)、スリーフモードを解除する(ステッ
プ35)。スリープモードを解除すると、サブマイコン
11はデータ転送の処理等が可能になり、消費電流が多
くなるが、電流はマイコン電源部2が供給されるので問
題はない。
【0045】制御用マイコン3はリセット後、データ読
み込み手段が動作し、サブマイコン11に記憶されてい
る制御に必要なデータや現在時刻のデータをメモリ内に
取り込み、これをイニシャルデータとして制御を開始す
る。
【0046】データ読み込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11にデータ読み込みの
要求出力を出す(ステップ36)。サブマイコン11は
制御用マイコン3からデータ読み込みの要求があると
(ステップ37)データを出力し(ステップ38)、制
御用マイコン3はこのデータを読み込む(ステップ3
9)。
【0047】次に、制御用マイコン3は暖房機としての
制御処理を行う(ステップ40)。例えば、入力部5か
らスイッチ操作等で設定室温の情報を与えてやると、出
力部4に接続された電磁ポンプ,燃焼用モータ(図示せ
ず)等を制御することにより、燃焼機の燃焼量を調節し
て目標の室温になるように制御する。
【0048】上記暖房機制御中に、サブマイコン11に
記憶しておきたいデータ、例えば、使用者が設定した設
定室温や運転パターンあるいは故障箇所等のデータが発
生した場合は(ステップ41)、データ書き込み手段が
動作し、サブマイコン11に前記データを書き込む。
【0049】データ書き込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11に書き込みの要求出
力を出す(ステップ42)。サブマイコン11はこのデ
ータ書き込みの要求があると(ステップ43)、データ
を書き込む準備をする。次に、制御用マイコン3からデ
ータが出力されると(ステップ44)、サブマイコン1
1はこのデータを取り込んでメモリ内に書き込む(ステ
ップ45)。サブマイコン11のメモリに書き込まれた
データは、商用電源1がなくなっても消えることはない
ので、次回使用するときはこのデータを使用して制御で
きる。
【0050】サブマイコン11は商用電源1がオンされ
ているときもステップ32と同様に時計処理を行う(ス
テップ46)。また、制御用マイコン3もデータ読み込
み手段で読み込んだ現在時刻のデータを基に、前記電源
パルス発生回路17から出力された電源パルスをカウン
トして時刻処理を行う(ステップ47)。この現在時刻
は表示部6に出力され、時計表示をすることができる。
【0051】このように、2つのマイコン3,11に時
計処理機能を持つことにより、例えば、電池8が消耗し
てサブマイコン11側の時計処理機能が不動作になって
も、制御用マイコン3側の時計処理機能が働くため、使
用者が最初に時刻をセットさえすれば、商用電源1印加
中は問題なく使用できる。また、サブマイコン11側の
時刻の基準は水晶振動子であり、クロック発振回路13
の発振周波数がわずかでもずれると、そのずれが累積さ
れて時計が狂ってくる。例えば、50PPmずれると、
月差約2分になる。一方、制御用マイコン3側の時刻
は、商用電源1の周波数を基準にしており、この周波数
は電力会社で絶えず補正しているため、長期間でもほと
んどずれがない。
【0052】このように、商用電源1のないときは、サ
ブマイコン11側の時計機能で時刻をカウントするが、
商用電源1印加中は電源パルスを基準にした制御用マイ
コン3側の時計機能を使用することにより、時計精度を
アップし、長期間の時間のずれを少なくすることができ
る。
【0053】また、暖房機の制御処理は、制御用マイコ
ン3で現在時刻とデータのバックアップをサブマイコン
11で行い、商用電源1を印加したとき制御用マイコン
3をリセットしてから制御処理を行うようにしたので、
例えば、運転中、制御用マイコン3が暴走あるいは誤動
作しても使用者がコンセントを入れ直せば清浄な状態に
復帰するし、サブマイコン11が異常になってもバック
アップ機能がなくなるのみで、暖房機の制御処理に大き
な支障はない。従って、マイコンが個々に誤動作して
も、使用者は最低限の一次機能である暖房機能を得るこ
とができるので、現在時刻や各種データのバックアップ
という高機能を持っているにも拘らず、信頼性が高い。
【0054】実施例2.図3は上記実施例1において、
制御用マイコン3側の現在時刻データをデータ書き込み
手段を用いて定期的にサブマイコン11に書き込むよう
にしたものである。図において、制御用マイコン3は時
計処理を行った後、時刻が「0:00」になると(ステ
ップ48)、時刻補正手段が動作し、前記図2で説明し
たデータ書き込み手段の動作で現在時刻を転送し、サブ
マイコン11の現在時刻データに上書きする。サブマイ
コン11はこのデータを基に時計処理を行う。
【0055】基準の異なるパルスにより時計処理を行っ
ていると、長期間経過すると2つの時刻にずれが生じる
が、このように所定時間毎に時刻のずれの少ない制御用
マイコン3側の現在時刻をサブマイコン11側に転送し
て補正することにより、上記ずれがなくなるとともに、
サブマイコン11側の時刻より正確になる。
【0056】実施例3.図4に示すフローチャートは実
施例1において、データ書き込み手段で読み込んだデー
タが制御用マイコン3側で更新された場合、直ちにデー
タ書き込み手段によりサブマイコン11に書き込み、2
つのマイコンにメモリされたデータの統一化を図ったも
のである。例えば、暖房機の制御処理中、入力部5に接
続された室温設定スイッチにより設定室温20℃から2
2℃に変更すると(ステップ41)、直ちに制御用マイ
コン3から設定室温を変更するという意味付けをしたデ
ータ書き込み要求出力を出す(ステップ42)。次に、
22℃のデータを出力する(ステップ44)。サブマイ
コン11は、要求出力の内容から次に転送されてくるデ
ータの内容を知り、22℃のデータが転送されてくる
と、設定室温のメモリに書き込む。
【0057】同様に、入力部5に接続された時刻設定ス
イッチにより時刻のデータを変更するときも、制御用マ
イコン3側のデータが変更されたときは、直ちにサブマ
イコン11側のデータも変更される。これにより、例え
ば室温設定あるいは時刻のデータを変更した瞬間に停電
があったとしても、商用電源1が復帰すると、変更後の
データが制御用マイコン3に読み込まれ、このデータに
基づいて制御を開始するため、再度データを変更しなお
す必要がない。
【0058】実施例4.図5はサブマイコン11からの
データが正しく転送されたかを判定する判定手段と、転
送異常を知らせる転送異常報知手段の動作を示したフロ
ーチャートである。制御用マイコン3はイニシャルリセ
ットされた後、メモリにイニシャルデータをセットする
(ステップ50)。例えば、設定室温が20℃、時計の
プリセット値が12:00というような値をセットす
る。次にデータ読み込み手段により取り込んだデータを
ステップ51で転送異常判定手段により正しいかどうか
を判定する。転送異常判定手段の動作は、例えば読み込
んだデータが設定室温なら15℃から25℃という予め
定められた範囲内にあるかを判定したり、転送データの
パリティチェックを行ったりする。
【0059】転送データが正しい場合は、所定のメモリ
に書き込むが(ステップ52)、異常の場合は転送異常
報知手段としての表示部6が動作し、3秒間エラー表示
をする(ステップ53)。そして、データが異常の場合
は、予めステップ50でセットしたイニシャルリセット
データを使用して(ステップ54)制御を開始する。イ
ニシャルリセットデータとしては、万一、転送異常が発
生したとしても、暖房機の制御処理に支障をきたさない
値を入れておけばよい。
【0060】このように転送データに異常があったとき
は、これを使用せず、短時間エラー表示した後、イニシ
ャルリセットデータにより制御を開始するようにすれ
ば、暖房機の制御処理は支障なく行える。また、エラー
はコンセントを入れたタイミングで発生するため、エラ
ー表示は例えば時計の表示部を兼用して短時間「EEE
E」を表示すれば、使用者はこれに気付き、もう一度コ
ンセントを入れ直して正しい転送を行うことができる
し、エラー表示部を単独で設ける必要もない。
【0061】実施例5.図6は電池寿命判定手段と電池
寿命報知手段の動作を示すフローチャートである。サブ
マイコン11は電池8を取り付けた瞬間にイニシャルリ
セットされ、商用電源1のないときはスリーブモードに
入る。このとき、ステップ55で電池なしフラグをセッ
トし、ステップ56でこのフラグをリセットする。商用
電源1が印加されると、制御用マイコン3がデータを読
み込み手段で電池なしフラグも読み取り、ステップ57
でこのフラグがセットされているかを判定する。通常は
電池なしフラグがリセットされているため、暖房機の制
御処理に入る。
【0062】次に、電池8が消耗して電圧Vbが低い場
合は、リセット回路B12が動作してサブマイコン11
は動作しない。この状態で商用電源1が印加されると、
マイコン電源部2から電圧が供給されるため、電圧Vb
が上昇し、サブマイコン11は動作を開始する。このと
き、ステップ55で電池なしフラグをセットし、ステッ
プ34の判定で商用電源1がオンされているため、ステ
ップ56を一度も通らずに制御用マイコン3側にデータ
転送され、電池なしフラグがセットのまま、読み込まれ
る。従って、ステップ57のフラグ判定により電池なし
と判定され、ステップ58で表示部6のLED等で電池
なし表示をする。
【0063】このように、転送されたデータの内容から
電池寿命を判定するようにすれば、ハードウェアを追加
することなしに電池寿命を判定して表示することができ
る。
【0064】実施例6.図7は制御マイコン3側の動作
開始報知手段の動作を説明したフローチャートである。
制御用マイコン3は商用電源1が印加され、イニシャル
リセットされ、通常に動作を開始すると、出力部4に接
続されたアラームを短時間(例えば0.5秒)鳴らして
(ステップ59)、正常に動作を開始したことを知ら
せ、それからデータ読み込み手段の動作に入る。ここ
で、アラーム音をデータ読み込み手段が動作する前に出
すようにしたのは、読み込むデータの量が多い場合や一
度目の転送でノイズ等により転送ミスが発生し、リトラ
イする場合は時間がかかるため、この後でアラームを鳴
らしていたのでは、使用者がコンセントを差し込んでか
ら正常に動作したことを知らせるアラームがなるまでに
時間がかかり、使用者に不信感を抱かせることになるか
らである。
【0065】実施例7.図8はメモリリセット手段の動
作を示すフローチャートである。例えば、商用電源1の
ないときでもサブマイコン11側に記憶しておく内容と
して、現在時刻などの時刻情報,設定室温などの温度情
報,暖房機の異常運転時間,故障やエラーの発生情報な
どがあったとする。そして、工場で製品を組み立て、予
め現在時刻をセットして出荷する場合、例えば工場の製
造ラインで運転させたり、エラーが発生すると、累積運
転時間やエラーの発生情報がデータ書き込み手段により
サブマイコン11に書き込まれる。この製品を使用者が
購入して使用したとき、過去の運転情報が入っている
と、不信感を抱きクレームにつながる。ハードウェア的
にリセット回路B12を動作させて全メモリをリセット
してもよいが、現在時刻も消えてしまうため、またセッ
トし直さなければならない。
【0066】この実施例におけるメモリリセット手段
は、データ書き込み手段の動作の後、スイッチ19が押
されたかどうかを判定し(ステップ60)、押された場
合は、サブマイコン11内のメモリの内、現在時刻を除
いて全データをリセットする(ステップ61)。このと
き、現在時刻以外でリセットしたくないデータがあれ
ば、それも残すようにしてもよい。この方法によれば、
工場の製造ラインでいろいろな情報が書き込まれたとし
ても工場を出荷する直前にスイッチ19を押せば、消し
去ることができる。
【0067】実施例8.図9は制御用マイコン3の入力
部5に運転スイッチや室温設定スイッチなどのスイッチ
からなる操作部を接続し、表示部6に時計表示が可能な
4桁表示の7セグメントLEDを接続したものである。
図10は本実施例の動作を示すフローチャートである。
制御用マイコン3がデータ読み込み手段でサブマイコン
11から読み込んだデータには累積運転時間や故障やエ
ラーの発生情報など、通常の運転では表示しなくてもよ
いものがある。これらのデータを表示する場合は、ステ
ップ62のようにスイッチaとスイッチbという単独で
意味を持っている2つのスイッチを同時に押すことによ
り、表示部6の7セグメントLEDに前記データ、例え
ば累積燃焼時間を表示するようにする。こうすれば、特
別にスイッチや表示器を設けなくても、多くのデータを
表示することができる。
【0068】また、電池8を取り付けた後、製造段階で
製造日付をサブマイコン11のメモリに記憶させてお
く。そして。ステップ64に示すように、スイッチaと
スイッチdと同時にオンすると、表示部6の7セグメン
トLEDに製造年月日を表示するようにしておく。こう
することにより、制御基板上に製造日付を捺印する必要
もないし、暖房機本体を解体しなくても、スイッチ操作
をするだけで、制御基板の製造日付が分かるので、サー
ビス性が向上する。
【0069】実施例9.図11,図12にはスリーブモ
ード移行手段とスリープモード解除手段の動作を示すタ
イムチャートとフローチャートである。図において、商
用電源1印加中は、サブマイコン11には電源パルスが
入力され、Vb電圧はマイコン電源部2からの電圧5V
が印加され、Vcの電圧信号もHレベルであり、スリー
ブ解除モードで動作する。商用電源1かなくなると、電
源パルスがなくなり、Vb電圧は急激に低下する。ステ
ップ34aでは電源パルスを所定時間毎に見ており、例
えば電源パルスがなくなって、次のパルスがくる予定の
時間になっても入力がないときは(a点)、即座にスリ
ープモードに移行する。
【0070】サブマイコン11の解除モードは電流を多
く消費するため、商用電源1がなくなっても解除モード
にしておくと、電池8の容量が小さい場合や寿命に近い
電圧の低い電池はVb電圧が図中の破線のように低下
し、リセット回路B12が動作してサブマイコン11が
リセットされ、メモリが消えてしまうおそれがある。従
って、電源パルスが一発でもなくなると、即座にスリー
プモードに入るようにする。
【0071】次に、商用電源1が再び印加され、電源パ
ルスが発生しても、サブマイコン11は即座にスリープ
モードを解除しない。電源パルスが6発入力され(ステ
ップ34b)、商用電源1が印加されて、ある程度の時
間が経過してからスリープモードを解除する(b点)。
こうすることにより、例えば、スリープモード中に商用
電源1がないにも拘らず、ノイズにより電源パルスが2
〜3発発生した場合でも、スリープモードのままなの
で、電流を多く消費して電池電圧の低下を招くこともな
い。
【0072】またステップ34cのように、電圧信号V
cを確認してHレベルのときに、スリープモードを解除
するようにすれば、さらにノイズに対する信頼性が増
し、より完全な対策になる。
【0073】実施例10.図13は商用電源1がなくな
ったとき、サブマイコン11のスリープモードへの移行
をすばやく行うため、リセット回路A9と電源パルス発
生回路17の出力をダイオード18を介して接続した場
合のタイムチャートを示す。商用電源1印加中は、リセ
ット回路A9の出力はHレベルで電源パルスがあるた
め、サブマイコン11は解除モードで運転されている。
次に、商用電源1の電圧を徐々に低下させて行くと、d
点でリセット回路A9の出力がLレベルになり、制御用
マイコン3がリセットになり、動作を停止する。同時に
電源パルス発生回路17の出力をシンクしてLレベルに
するため、サブマイコンはe点でスリープモードに移行
する。
【0074】ダイオード18を使用して接続したのは、
リセット回路A9の出力がHレベルのとき、電源パルス
発生回路17側へ電流が流れ込むのを防止するためであ
る。また、図13において、電源パルスの出力が破線で
書かれている部分は、もしダイオード18の接続がなか
った場合の電源パルスの出力状況であり、この場合はス
リープモードに移行するのが遅れる。
【0075】このように、2つの出力をダイオード18
で接続することにより、商用電源1が徐々に低下してい
った場合でも、すばやくスリープモードに移行すること
ができる。
【0076】実施例11.図14は暖房機の運転を検出
する異常検出手段が作動したときの動作を示すフローチ
ャートである。異常検出手段とは、例えば入力部5に接
続された暖房機の温風温度を検知するサーミスタが、本
体内部へのホコリ付着等で温度が上昇し、所定の温度以
上になったとき、制御用マイコン3に信号を送るように
したものであり、制御用マイコン3はこの信号を受けて
安全のため運転を停止させる。
【0077】図において、まず、ステップ66で運転ロ
ックフラグがセットされているか確認し、セットされて
いる場合は、ステップ67へ進み、運転スイッチを操作
しても運転ができない。すなわち、スイッチの操作を受
け付けない運転ロックの状態にする。通常は運転ロック
のフラグがセットされていないので、暖房機の制御処理
を実行する(ステップ40)。次に暖房機の運転中に、
前記異常検出手段により異常検出し、エラーが発生した
ときは(ステップ71)、運転を停止する(ステップ6
9)。エラーが発生した回数はメモリ内に記憶されてお
り、3回目になると(ステップ70)、運転ロックフラ
グをセットする(ステップ71)。これらのデータ、例
えば、エラーの種類を示すエラーNO,エラーの発生回
数,運転ロックフラグはデータ書込手段によりサブマイ
コン11に書き込まれ、商用電源1がなくなっても保持
される。運転ロックフラグがセットされていると、コン
セントを入れたとき、データ読み込み手段によりこのデ
ータも読み込まれ、ステップ66,67へと進み、運転
することができなくなる。
【0078】このように、運転ロックフラグをサブマイ
コン11に記憶させ、データ転送可能にしておくことに
より、エラーが発生して運転ロックの状態になったとき
にはコンセントを入れ直しても運転することができない
ので、危険な状態で運転を継続することはない。また、
運転ロックの状態になったときは、サービスマンが本体
内部の異常箇所を修理した後、制御基板上に取り付けら
れた電池8を入れ直すか、リセット回路B12の出力を
一瞬Lレベルにすることにより、サブマイコン11にリ
セットがかかり、メモリが全てクリアされるため、再使
用が可能となる。
【0079】実施例12.図15は前記運転ロックフラ
グのセットまたは解除を可能にした運転ロックフラグ操
作手段の動作を示すフローチャートである。図におい
て、ステップ72で操作部5aのスイッチaとスイッチ
dを同時にオンすると、ステップ73で運転ロックフラ
グがセットされているかを判定し、セットされている場
合、ステップ75でリセットし、セットされていない場
合は、ステップ74でセットする。そして、このフラグ
はデータ書き込み手段によりサブマイコン11のメモリ
に書き込まれる。
【0080】このようにすることにより、運転ロックの
状態を解除するのに、いちいち本体内部を開けて制御基
板の操作をしなくても、操作部のスイッチで可能であ
り、修理の際、手間が省ける。スイッチの操作方法は通
常の運転では行わないようなスイッチ操作にしておけば
よい。また、上記操作で運転ロックフラグをセットでき
るようにしておけば、例えば他人に暖房機を使わせたく
ない場合などに使用できるし、子供のいたずらを防ぐチ
ャイルドロックにもなる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、次の
ような効果がある。第1の発明によれば、暖房機の制御
処理は制御用マイコンで、商用電源のないときの現在時
刻とデータのバックアップをサブマイコンで行い、商用
電源を印加したとき、制御用マイコンをリセットしてか
ら制御処理を行うようにしたので、マイコンが個々に誤
動作しても、使用者は最低限の一次機能である暖房機能
を得ることができ、バックアップ機能という高機能を実
現しているにも拘らず、装置の信頼性が高い。また、サ
ブマイコンは商用電源のないときのみ電池の電源を使用
するようにしたので、小形の電池で長寿命化が可能であ
り、製品の寿命に至るまで電池交換の必要性がない信頼
性の高い制御装置が得られる。
【0082】第2の発明によれば、制御用マイコン側に
も時計処理手段を備えているので、電池が消耗したり、
サブマイコンが故障しても、時計やタイマー機能を使用
することができ、使い勝手がよい。
【0083】第3の発明によれば、制御用マイコン側の
時計手段は電源パルスを基準に時刻のカウントをし、適
宜現在時刻のデータをサブマイコンに転送して補正する
ようにしたので、時計の精度が良く、かつ、2つのマイ
コンの時刻が常に一致しているので、時刻を修正したり
する手間が省け、使い勝手がよい。
【0084】第4の発明によれば、サブマイコン側から
読み込んだデータが制御用マイコン側で更新されたと
き、直ちにデータを書込み手段によりサブマイコン側に
書き込むようにしたので、2つのデータは瞬時にして一
致し、運転中、停電があったとしても最新のデータが記
憶されているため、再セットの必要がなく、使い勝手が
よい。
【0085】第5の発明によれば、制御用マイコン側に
サブマイコンからのデータが正しく転送されたかを判定
する転送異常判定手段と、転送異常が発生したとき、異
常を報知する転送異常報知手段を備えているので、装置
の信頼性が高く、また使用者に転送異常を知らせ、正し
いデータの転送を行うため、もう一度コンセントを入れ
直すよう促すことができ、使い勝手がよい。
【0086】第6の発明によれば、制御用マイコンは、
転送異常判定手段により転送されたデータが異常と判定
されたときは、制御用マイコン内のイニシャルリセット
データを用いて制御処理を開始するので、万一、転送異
常が発生しても、暖房機の制御処理には大きな支障がな
く動作することができるので、装置の信頼性が高い。
【0087】第7の発明によれば、制御用マイコンは、
サブマイコンから転送されたデータの内容からバックア
ップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿命判定
手段と、この判定により作動する電池寿命報知手段を備
えているので、コストアップすることなく、電池寿命を
判定して表示することができる。
【0088】第8の発明によれば、制御用マイコンは、
商用電源が印加されたとき、データ読み込み手段が動作
する前に短時間アラームを作動させる動作開始報知手段
を備えているので、使用者がコンセントを入れた瞬間、
動作を開始するアラームが鳴るため、使い勝手上の不信
感を与えることがない。
【0089】第9の発明によれば、サブマイコン内の現
在時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセ
ット手段を備えているので、工場で製造するとき作業時
間を短くすることができ、製造コストをダウンさせるこ
とができる。
【0090】第10の発明によれば、操作部に所定の操
作を行ったとき、サブマイコン内のデータを表示部に表
示するデータ表示手段を備えているので、コストアップ
することなく、サービス性を向上することができる。
【0091】第11の発明によれば、サブマイコンのメ
モリに製造日付を記憶させ、これをデータ表示手段によ
り表示するようにしたので、制御基板上に製造日付を捺
印する手間が省けるとともに、スイッチ操作をするだけ
で制御基板の製造日付がわかるので、サービス性がよ
い。
【0092】第12の発明によれば、電源パルスがなく
なったとき、直ちにスリープモードに移行するスリープ
モード移行手段と、スリープモード中に電源パルスが発
生したときは、所定時間遅延後、スリープモードを解除
するスリープモード解除手段とを備えているので、ノイ
ズに対して強くなるとともに、電圧の低い電池でも安定
して動作するため、電池を長期間使用でき、また制御装
置の信頼性が高い。
【0093】第13の発明によれば、スリープモードを
電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生
したとき解除するようにしたので、さらに信頼性が高く
なる。
【0094】第14の発明によれば、電源パルス発生回
路とリセット回路Aの出力をダイオードを介して接続し
たので、商用電源が徐々に低下していった場合でも、す
ばやくスリープモードに移行し、制御装置の信頼性が高
くなる。
【0095】第15の発明によれば、異常検出手段が所
定回数動作したときに運転ロックフラグをセットして運
転を不可能にする運転ロック手段を備え、運転ロックフ
ラグをデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段
によって転送可能にしたので、運転状態が異常になった
ときは、コンセントを入れ直しても運転ができないの
で、安全性が向上した。
【0096】第16の発明によれば、特定の操作を行っ
たとき、運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えているので、運転
ロック及び解除が簡単なスイッチ操作でできるため、他
人に使わせたくないときにロックをかけたり、子供のい
たずらを防止することもでき、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
回路ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
動作を示す全体のフローチャートである。
【図3】この発明の時刻補正手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】この発明のデータ一致手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】この発明の転送異常判定手段と転送異常報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の電池寿命判定手段と電池寿命報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の動作開始報知手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】この発明のメモリリセット手段の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】この発明の入力部,表示部の回路ブロック図で
ある。
【図10】この発明のデータ表示手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すタイムチャートである。
【図12】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の商用電源電圧を低下させたときの
動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の運転ロック手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】この発明の運転ロックフラグ操作手段の動作
を示すフローチャートである。
【図16】従来の暖房機の制御装置の回路ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 商用電源 2 マイコン電源部 3 制御用マイコン 4 出力部 5 入力部 6 表示部 8 電池 9 リセット回路A 11 サブマイコン 12 リセット回路B 17 電源パルス発生回路 18 ダイオード 19 ソフトリセット手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 暖房機の制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時刻情報等のメモリ
バックアップ機能を有する暖房機の制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば実開平3−87051号
公報に示された従来の時計情報のバックアップ機能を有
した暖房機の制御装置のブロック図である。図におい
て、1は商用電源、2は商用電源1に接続されたマイコ
ン電源部、3はマイコン電源部2からの電源によって動
作する制御用マイコンであり、出力部4,入力部5,時
計表示部6が接続されている。また、時計用IC7は専
用の電源である電池8に接続され、制御用マイコン3に
現在時刻のデータを常に転送するようになっている。
【0003】次に、動作について説明する。まず、商用
電源1がマイコン電源部2に印加されると、制御用マイ
コン3が動作を開始し、時計用IC7から現在時刻のデ
ータを読み取って時刻表示部6に出力し、表示する。ま
た、制御用マイコン3は、入力部5からの入力信号に基
づいて出力部4に指令を与え、例えば燃焼機を燃焼させ
ることにより暖房機としての動作を行う。
【0004】商用電源1が停止すると、制御用マイコン
3,出力部4,入力部5,時刻表示部6の動作が停止す
るが、時計用IC7は常に電池8によって作動し続け
る。そして、商用電源1が復帰すると、制御用マイコン
3は再び時計用IC7から現在時刻のデータを読み取っ
て時刻表示部6に表示を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の暖房機の制御装
置は、以上のように構成されているので、次のような問
題点があった。 イ.時計用IC7は商用電源1が印加されているときも
常に電池8で動作しているため、電池8の寿命が短く、
長期間使用するためには容量の大きな電池が必要とな
り、コストアップにつながる。 ロ.電池8が消耗したり、時計用IC7が故障すると、
現在時刻のデータがなくなってしまい、タイマー運転が
できなくなるなど、使い勝手が悪い。 ハ.時計用IC7は、通常、水晶振動子を用いて基準時
間を作るが、発振周波数がわずかでもずれていると、時
間のずれが累積され(例えば、20PPmずれていると
月差約1分になる)、さらに周囲温度によっても大きく
変わるため、時計精度があまり良くない。また、精度を
上げるためにはコストアップが必要である。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、コストアップを極力抑えなが
ら長寿命で信頼性が高く、かつ、使い勝手の良い時計情
報等のパックアップ機能を有した暖房機の制御装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る暖房機の
制御装置は、暖房機を制御するプログラムを内蔵し商用
電源が印加されている時のみ作動する制御用マイコン
と、時計処理を行うプログラムを内蔵し、商用電源がな
いときは電池等のバックアップ電源によって作動するサ
ブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイコ
ンをイニシャルリセットするリセット手段と、リセット
直後にサブマイコンに記憶されたデータを制御用マイコ
ンに読み込むデータ読み込み手段とを備えたものであ
る。
【0008】また、第2の発明に係る暖房機の制御装置
は、暖房機を制御するプログラムを内蔵し商用電源が印
加されている時のみ作動する制御用マイコンと、時計処
理を行うプログラムを内蔵し、商用電源がないときは電
池等のバックアップ電源によって作動するサブマイコン
と、商用電源が印加されたとき制御用マイコンをイニシ
ャルリセットするリセット手段と、リセット直後にサブ
マイコンに記憶されたデータを制御用マイコンに読み込
むデータ読み込み手段と、運転中、適宜制御用マイコン
からサブマイコンにデータを転送して記憶させるデータ
書き込み手段とを備えたものである。
【0009】第3の発明は、前記制御用マイコンに、商
用電源印加中、前記データ読み込み手段で読み込んだ現
在時刻のデータを基に時刻のカウントを行う時計処理手
段を備えたものである。
【0010】第4の発明は、前記時計処理手段に、商用
電源の周波数に同期した電源パルスを基準に時刻をカウ
ントし、前記データ書き込み手段により適宜現在時刻の
データをサブマイコンに転送し、サブマイコン側の現在
時刻を補正する時刻補正手段を備えたものである。
【0011】第5の発明は、前記制御用マイコンに、前
記データ書き込み手段により読み込んだデータをメモリ
内に保持し、このデータが更新されたときは、同時にデ
ータを書き込み手段によりサブマイコンのデータを更新
するデータ一致手段を備えたものである。
【0012】第6の発明は、前記制御用マイコンに、サ
ブマイコンからのデータが正しく転送されたかどうかを
判定する転送異常判定手段と、転送異常が発生したと
き、少なくとも短時間異常を報知する転送異常報知手段
とを備えたものである。
【0013】第7の発明は、第6の発明において、前記
制御用マイコンが、前記転送異常判定手段により異常と
判定されたときは、制御用マイコン内のイニシャルセッ
トデータを用いて制御処理を開始するようにしたもので
ある。
【0014】第8の発明は、前記制御用マイコンに、前
記サブマイコンから転送されたデータの内容から前記バ
ックアップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿
命判定手段と、この判定手段が寿命と判定したとき作動
する電池寿命報知手段とを備えたものである。
【0015】第9の発明は、前記サブマイコン内の現在
時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセッ
ト手段を備えたものである。
【0016】第10の発明は、前記制御用マイコンに、
スイッチ等より構成された操作部と時計表示が可能な表
示部が接続され、前記操作部に所定の操作を行ったと
き、前記サブマイコン内のデータを表示部に表示するデ
ータ表示手段を備えたものである。
【0017】第11の発明は、前記サブマイコンのメモ
リに製造日付を記憶させておき、前記データ表示手段に
より製造日付を表示するようにしたものである。
【0018】第12の発明は、前記サブマイコンに、商
用電源の周波数に同期した電源パルスが入力され、この
電源パルスがなくなったときは直ちに低消費電流のスリ
ープモードに移行するスリープモード移行手段と、スリ
ープモード中に前記電源パルスが発生したときは、所定
時間遅延後スリープモードを解除するスリープモード解
除手段とを備えたものである。
【0019】第13の発明は、前記サブマイコンに、前
記電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号が入力さ
れ、前記スリープモード解除手段を前記電源パルスと前
記制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生したときに
動作させるようにしたものである。
【0020】第14の発明は、前記電源パルスを作って
制御用マイコンとサブマイコンに出力する電源パルス発
生回路と、制御用マイコンに供給される電圧が所定値以
下のとき、制御用マイコンにリセット信号を出力するリ
セット回路Aとを備え、このリセット回路Aと前記電源
パルス発生回路の出力をダイオードを介して接続したも
のである。
【0021】第15の発明は、暖房機の運転の異常を検
出する異常検出手段と、この異常検出手段が所定回数動
作したときに運転ロックフラグをセットして運転を不可
能にする運転ロック手段とを備え、前記運転ロックフラ
グはデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段に
よって転送可能にしたものである。
【0022】第16の発明は、所定の操作を行ったと
き、前記運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えたものである。
【0023】
【作用】この発明においては、制御用マイコンは商用電
源が印加されるとイニシャルリセットしてからサブマイ
コンのデータを読み込み、このデータを基に暖房機の制
御を開始する。また、サブマイコンは、商用電源印加中
はこの電源によって動作し、商用電源のないときは、バ
ックアップ電源によって時計処理と前記データの記憶保
持を行う。
【0024】また、第2の発明におけるデータ書き込み
手段は、記憶しておきたい必要なデータを制御用マイコ
ンからサブマイコンに転送して書き込み、商用電源のな
いときでもバックアップ電源によって記憶する。
【0025】第3の発明における時計処理手段は、制御
用マイコンの内蔵プログラムによって時計処理を行い、
サブマイコン側の時計処理とは分離して動作する。
【0026】第4の発明における時刻補正手段は、制御
用マイコンに適宜現在時刻のデータを転送して補正する
ので、2つの時刻は常に一致する。
【0027】第5の発明におけるデータ一致手段は、制
御用マイコンから取り込んだデータが更新されたときは
即座にサブマイコンに転送して書き込むようにしたの
で、両方のデータは瞬時に一致する。
【0028】第6の発明における転送異常判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータが正しくなかった
り、データが来なかったときに動作し、転送異常報知手
段によって使用者に異常を知らせる。
【0029】第7の発明における制御用マイコンは、転
送異常が発生したときは、制御用マイコン内に予めセッ
トされているイニシャルセットデータを用いて制御処理
を行うようにしたので、暖房機の運転は支障なくでき
る。
【0030】第8の発明における電池寿命判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータの内容から電池寿命
を判定し、電池寿命報知手段を動作させて、使用者に知
らせる。
【0031】第9の発明におけるメモリリセット手段
は、サブマイコン内の現在時刻を除く全データをリセッ
トし、消去する。
【0032】第10の発明におけるデータ表示手段は、
所定の操作を行ったとき、サブマイコンから制御用マイ
コンに読み込んだデータの内容を表示部に表示するの
で、使用者はサブマイコンに記憶されている必要なデー
タを見ることができる。
【0033】第11の発明においては、製造日付を表示
部に表示することができるので、制御基板上に捺印等で
表示する手間が省ける。
【0034】第12の発明においては、スリープモード
移行手段によりスリープモードに移行するときは直ちに
行い、スリープモード解除手段により解除するときは、
所定時間遅延させてから行うようにしたので、ノイズに
対して強くなり、寿命に近い電圧の低い電池でも安定し
て動作する。
【0035】第13の発明においては、スリープモード
を解除するときは、電源パルスと制御用マイコン側の電
圧信号の両方が発生したときに行うようにしたので、前
記発明よりさらに信頼性が高く、安定して動作する。
【0036】第14の発明においては、リセット回路1
がリセット信号を出力したとき、電源パルス発生回路か
らのパルス出力が即座になくなり、サブマイコンがスリ
ープモードに移行する。
【0037】第15の発明においては、運転ロックフラ
グはサブマイコンにも記憶されているので、商用電源を
オフしても運転ロック状態を解除できず、使用者がコン
セントを抜き差ししてもリセットできず、運転ロック状
態を維持する。
【0038】第16の発明においては、運転ロックフラ
グ操作手段は、通常の操作では行わない特定の操作を行
ったとき、暖房機の運転をロックまたは解除する。
【0039】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、商用電源1,制御用マイコン3,
出力部4,入力部5については、従来例と同様なので説
明を省略する。6は制御用マイコン3からの出力により
運転情報,温度,時間等を表示するための表示部、9は
制御用マイコン3への供給電圧Vaが低下したときに、
制御用マイコン3にリセット出力を出すリセット回路
A、10は制御用マイコン3の動作の基準となるクロッ
クを作るクロック発振回路、11は商用電源1のないと
き、電池8によって動作し、制御用マイコン3とデータ
転送可能な状態に接続されたサブマイコン、12はサブ
マイコン11への供給電圧Vbが低下したときに、サブ
マイコン11にリセット出力を出力するリセット回路
B、13はサブマイコン11の動作の基準となるクロッ
クを作るクロック発振回路であり、時刻カウントの基準
パルスを作るための水晶振動子によって構成されてい
る。
【0040】また、14は電流制限用の抵抗、15,1
6は電流の逆流防止用のダイオードで、サブマイコン1
1に印加される電圧Vbは商用電源1が印加されている
ときはマイコン電源部2からダイオード16を通して供
給され、商用電源1のないときは電池8から抵抗14,
ダイオード15を通して供給される。また、17はマイ
コン電源部2に接続され、商用電源1の周波数に同期し
た電源パルスを作り、制御用マイコン3とサブマイコン
11に出力する電源パルス発生回路、18はリセット回
路A9の出力がローレベルで制御用マイコン3がリセッ
ト状態にあるとき、電源パルス発生回路17の出力をな
くすために接続されたダイオードである。
【0041】また、19はサブマイコン11内に記憶さ
れているデータの内、現在時刻以外のデータをリセット
するスイッチであるソフトリセットスイッチ、20はそ
のプルアップ抵抗、21は制御用マイコン3側の電源V
aを電圧信号Vcにしてサブマイコン11に入力するた
めの抵抗である。
【0042】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら動作について説明する。図2は制御用マイコン3の動
作を左側に、サブマイコン11の動作を右側にし各々の
動作が対応するように記述したものである。まず、電池
8を取り付けると電圧Vbがサブマイコン11に印加さ
れ、この瞬間、リセット回路B12が動作してサブマイ
コン11がイニシャルリセットされる(ステップ3
0)。この状態では商用電源1がないので、サブマイコ
ン11は低消費電流のスリープモードに移行し(ステッ
プ31)、電池8からの電流消費を極力抑える。このス
リープモードでも水晶振動子によって構成されたクロッ
ク発振回路13で作られたクロックパルスを分周して時
刻カウントの基準パルスとし、時計処理を行う(ステッ
プ32)。
【0043】次に、商用電源1を印加すると、マイコン
電源部2で電圧Vaが作られて制御用マイコン3に印加
され、この瞬間制御用マイコン3のリセット手段である
リセット回路A9動作して制御用マイコン3がイニシャ
ルリセットされる(ステップ33)。同時にダイオード
16を通してサブマイコン11に電圧が供給され、この
電圧は電池8の電圧より高いため、電池8からの電流消
費はなくなり、サブマイコン11はマイコン電源部2に
よって供給される電圧によって作動することになる。
【0044】また、マイコン電源部2に接続された電源
パルス発生回路17は商用電源1から零クロスパルスを
作り、これを電源パルスとして制御用マイコン3とサブ
マイコン11に供給する。サブマイコン11はこの電源
パルスを検出すると、商用電源1がオンされたと判定し
(ステップ34)、スリープモードを解除する(ステッ
プ35)。スリープモードを解除すると、サブマイコン
11はデータ転送の処理等が可能になり、消費電流が多
くなるが、電流はマイコン電源部2が供給されるので問
題はない。
【0045】制御用マイコン3はリセット後、データ読
み込み手段が動作し、サブマイコン11に記憶されてい
る制御に必要なデータや現在時刻のデータをメモリ内に
取り込み、これをイニシャルデータとして制御を開始す
る。
【0046】データ読み込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11にデータ読み込みの
要求出力を出す(ステップ36)。サブマイコン11は
制御用マイコン3からデータ読み込みの要求があると
(ステップ37)データを出力し(ステップ38)、制
御用マイコン3はこのデータを読み込む(ステップ3
9)。
【0047】次に、制御用マイコン3は暖房機としての
制御処理を行う(ステップ40)。例えば、入力部5か
らスイッチ操作等で設定室温の情報を与えてやると、出
力部4に接続された電磁ポンプ,燃焼用モータ(図示せ
ず)等を制御することにより、燃焼機の燃焼量を調節し
て目標の室温になるように制御する。
【0048】上記暖房機制御中に、サブマイコン11に
記憶しておきたいデータ、例えば、使用者が設定した設
定室温や運転パターンあるいは故障箇所等のデータが発
生した場合は(ステップ41)、データ書き込み手段が
動作し、サブマイコン11に前記データを書き込む。
【0049】データ書き込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11に書き込みの要求出
力を出す(ステップ42)。サブマイコン11はこのデ
ータ書き込みの要求があると(ステップ43)、データ
を書き込む準備をする。次に、制御用マイコン3からデ
ータが出力されると(ステップ44)、サブマイコン1
1はこのデータを取り込んでメモリ内に書き込む(ステ
ップ45)。サブマイコン11のメモリに書き込まれた
データは、商用電源1がなくなっても消えることはない
ので、次回使用するときはこのデータを使用して制御で
きる。
【0050】サブマイコン11は商用電源1がオンされ
ているときもステップ32と同様に時計処理を行う(ス
テップ46)。また、制御用マイコン3もデータ読み込
み手段で読み込んだ現在時刻のデータを基に、前記電源
パルス発生回路17から出力された電源パルスをカウン
トして時刻処理を行う(ステップ47)。この現在時刻
は表示部6に出力され、時計表示をすることができる。
【0051】このように、2つのマイコン3,11に時
計処理機能を持つことにより、例えば、電池8が消耗し
てサブマイコン11側の時計処理機能が不動作になって
も、制御用マイコン3側の時計処理機能が働くため、使
用者が最初に時刻をセットさえすれば、商用電源1印加
中は問題なく使用できる。また、サブマイコン11側の
時刻の基準は水晶振動子であり、クロック発振回路13
の発振周波数がわずかでもずれると、そのずれが累積さ
れて時計が狂ってくる。例えば、50PPmずれると、
月差約2分になる。一方、制御用マイコン3側の時刻
は、商用電源1の周波数を基準にしており、この周波数
は電力会社で絶えず補正しているため、長期間でもほと
んどずれがない。
【0052】このように、商用電源1のないときは、サ
ブマイコン11側の時計機能で時刻をカウントするが、
商用電源1印加中は電源パルスを基準にした制御用マイ
コン3側の時計機能を使用することにより、時計精度を
アップし、長期間の時間のずれを少なくすることができ
る。
【0053】また、暖房機の制御処理は、制御用マイコ
ン3で現在時刻とデータのバックアップをサブマイコン
11で行い、商用電源1を印加したとき制御用マイコン
3をリセットしてから制御処理を行うようにしたので、
例えば、運転中、制御用マイコン3が暴走あるいは誤動
作しても使用者がコンセントを入れ直せば清浄な状態に
復帰するし、サブマイコン11が異常になってもバック
アップ機能がなくなるのみで、暖房機の制御処理に大き
な支障はない。従って、マイコンが個々に誤動作して
も、使用者は最低限の一次機能である暖房機能を得るこ
とができるので、現在時刻や各種データのバックアップ
という高機能を持っているにも拘らず、信頼性が高い。
【0054】実施例2.図3は上記実施例1において、
制御用マイコン3側の現在時刻データをデータ書き込み
手段を用いて定期的にサブマイコン11に書き込むよう
にしたものである。図において、制御用マイコン3は時
計処理を行った後、時刻が「0:00」になると(ステ
ップ48)、時刻補正手段が動作し、前記図2で説明し
たデータ書き込み手段の動作で現在時刻を転送し、サブ
マイコン11の現在時刻データに上書きする。サブマイ
コン11はこのデータを基に時計処理を行う。
【0055】基準の異なるパルスにより時計処理を行っ
ていると、長期間経過すると2つの時刻にずれが生じる
が、このように所定時間毎に時刻のずれの少ない制御用
マイコン3側の現在時刻をサブマイコン11側に転送し
て補正することにより、上記ずれがなくなるとともに、
サブマイコン11側の時刻より正確になる。
【0056】実施例3.図4に示すフローチャートは実
施例1において、データ書き込み手段で読み込んだデー
タが制御用マイコン3側で更新された場合、直ちにデー
タ書き込み手段によりサブマイコン11に書き込み、2
つのマイコンにメモリされたデータの統一化を図ったも
のである。例えば、暖房機の制御処理中、入力部5に接
続された室温設定スイッチにより設定室温20℃から2
2℃に変更すると(ステップ41)、直ちに制御用マイ
コン3から設定室温を変更するという意味付けをしたデ
ータ書き込み要求出力を出す(ステップ42)。次に、
22℃のデータを出力する(ステップ44)。サブマイ
コン11は、要求出力の内容から次に転送されてくるデ
ータの内容を知り、22℃のデータが転送されてくる
と、設定室温のメモリに書き込む。
【0057】同様に、入力部5に接続された時刻設定ス
イッチにより時刻のデータを変更するときも、制御用マ
イコン3側のデータが変更されたときは、直ちにサブマ
イコン11側のデータも変更される。これにより、例え
ば室温設定あるいは時刻のデータを変更した瞬間に停電
があったとしても、商用電源1が復帰すると、変更後の
データが制御用マイコン3に読み込まれ、このデータに
基づいて制御を開始するため、再度データを変更しなお
す必要がない。
【0058】実施例4.図5はサブマイコン11からの
データが正しく転送されたかを判定する判定手段と、転
送異常を知らせる転送異常報知手段の動作を示したフロ
ーチャートである。制御用マイコン3はイニシャルリセ
ットされた後、メモリにイニシャルデータをセットする
(ステップ50)。例えば、設定室温が20℃、時計の
プリセット値が12:00というような値をセットす
る。次にデータ読み込み手段により取り込んだデータを
ステップ51で転送異常判定手段により正しいかどうか
を判定する。転送異常判定手段の動作は、例えば読み込
んだデータが設定室温なら15℃から25℃という予め
定められた範囲内にあるかを判定したり、転送データの
パリティチェックを行ったりする。
【0059】転送データが正しい場合は、所定のメモリ
に書き込むが(ステップ52)、異常の場合は転送異常
報知手段としての表示部6が動作し、3秒間エラー表示
をする(ステップ53)。そして、データが異常の場合
は、予めステップ50でセットしたイニシャルセットデ
ータを使用して(ステップ54)制御を開始する。イニ
シャルセットデータとしては、万一、転送異常が発生し
たとしても、暖房機の制御処理に支障をきたさない値を
入れておけばよい。
【0060】このように転送データに異常があったとき
は、これを使用せず、短時間エラー表示した後、イニシ
ャルセットデータにより制御を開始するようにすれば、
暖房機の制御処理は支障なく行える。また、エラーはコ
ンセントを入れたタイミングで発生するため、エラー表
示は例えば時計の表示部を兼用して短時間「EEEE」
を表示すれば、使用者はこれに気付き、もう一度コンセ
ントを入れ直して正しい転送を行うことができるし、エ
ラー表示部を単独で設ける必要もない。
【0061】実施例5.図6は電池寿命判定手段と電池
寿命報知手段の動作を示すフローチャートである。サブ
マイコン11は電池8を取り付けた瞬間にイニシャルセ
ットされ、商用電源1のないときはスリープモードに入
る。このとき、ステップ55で電池なしフラグをセット
し、ステップ56でこのフラグをリセットする。商用電
源1が印加されると、制御用マイコン3がデータを読み
込み手段で電池なしフラグも読み取り、ステップ57で
このフラグがセットされているかを判定する。通常は電
池なしフラグがリセットされているため、暖房機の制御
処理に入る。
【0062】次に、電池8が消耗して電圧Vbが低い場
合は、リセット回路B12が動作してサブマイコン11
は動作しない。この状態で商用電源1が印加されると、
マイコン電源部2から電圧が供給されるため、電圧Vb
が上昇し、サブマイコン11は動作を開始する。このと
き、ステップ55で電池なしフラグをセットし、ステッ
プ34の判定で商用電源1がオンされているため、ステ
ップ56を一度も通らずに制御用マイコン3側にデータ
転送され、電池なしフラグがセットのまま、読み込まれ
る。従って、ステップ57のフラグ判定により電池なし
と判定され、ステップ58で表示部6のLED等で電池
なし表示をする。
【0063】このように、転送されたデータの内容から
電池寿命を判定するようにすれば、ハードウェアを追加
することなしに電池寿命を判定して表示することができ
る。
【0064】実施例6.図7は制御マイコン3側の動作
開始報知手段の動作を説明したフローチャートである。
制御用マイコン3は商用電源1が印加され、イニシャル
リセットされ、通常に動作を開始すると、出力部4に接
続されたアラームを短時間(例えば0.5秒)鳴らして
(ステップ59)、正常に動作を開始したことを知ら
せ、それからデータ読み込み手段の動作に入る。ここ
で、アラーム音をデータ読み込み手段が動作する前に出
すようにしたのは、読み込むデータの量が多い場合や一
度目の転送でノイズ等により転送ミスが発生し、リトラ
イする場合は時間がかかるため、この後でアラームを鳴
らしていたのでは、使用者がコンセントを差し込んでか
ら正常に動作したことを知らせるアラームがなるまでに
時間がかかり、使用者に不信感を抱かせることになるか
らである。
【0065】実施例7.図8はメモリリセット手段の動
作を示すフローチャートである。例えば、商用電源1の
ないときでもサブマイコン11側に記憶しておく内容と
して、現在時刻などの時刻情報,設定室温などの温度情
報,暖房機の異常運転時間,故障やエラーの発生情報な
どがあったとする。そして、工場で製品を組み立て、予
め現在時刻をセットして出荷する場合、例えば工場の製
造ラインで運転させたり、エラーが発生すると、累積運
転時間やエラーの発生情報がデータ書き込み手段により
サブマイコン11に書き込まれる。この製品を使用者が
購入して使用したとき、過去の運転情報が入っている
と、不信感を抱きクレームにつながる。ハードウェア的
にリセット回路B12を動作させて全メモリをリセット
してもよいが、現在時刻も消えてしまうため、またセッ
トし直さなければならない。
【0066】この実施例におけるメモリリセット手段
は、データ書き込み手段の動作の後、ソフトリセットス
イッチ19が押されたかどうかを判定し(ステップ6
0)、押された場合は、サブマイコン11内のメモリの
内、現在時刻を除いて全データをリセットする(ステッ
プ61)。このとき、現在時刻以外でリセットしたくな
いデータがあれば、それも残すようにしてもよい。この
方法によれば、工場の製造ラインでいろいろな情報が書
き込まれたとしても工場を出荷する直前にソフトリセッ
トスイッチ19を押せば、消し去ることができる。
【0067】実施例8.図9は制御用マイコン3の入力
部5に運転スイッチや室温設定スイッチなどのスイッチ
からなる操作部を接続し、表示部6に時計表示が可能な
4桁表示の7セグメントLEDを接続したものである。
図10は本実施例の動作を示すフローチャートである。
制御用マイコン3がデータ読み込み手段でサブマイコン
11から読み込んだデータには累積運転時間や故障やエ
ラーの発生情報など、通常の運転では表示しなくてもよ
いものがある。これらのデータを表示する場合は、ステ
ップ62のようにスイッチaとスイッチbという単独で
意味を持っている2つのスイッチを同時に押すことによ
り、表示部6の7セグメントLEDに前記データ、例え
ば累積燃焼時間を表示するようにする。こうすれば、特
別にスイッチや表示器を設けなくても、多くのデータを
表示することができる。
【0068】また、電池8を取り付けた後、製造段階で
製造日付をサブマイコン11のメモリに記憶させてお
く。そして。ステップ64に示すように、スイッチaと
スイッチdと同時にオンすると、表示部6の7セグメン
トLEDに製造年月日を表示するようにしておく。こう
することにより、制御基板上に製造日付を捺印する必要
もないし、暖房機本体を解体しなくても、スイッチ操作
をするだけで、制御基板の製造日付が分かるので、サー
ビス性が向上する。
【0069】実施例9.図11,図12にはスリープモ
ード移行手段とスリープモード解除手段の動作を示すタ
イムチャートとフローチャートである。図において、商
用電源1印加中は、サブマイコン11には電源パルスが
入力され、Vb電圧はマイコン電源部2からの電圧5V
が印加され、Vcの電圧信号もHレベルであり、スリー
プ解除モードで動作する。商用電源1かなくなると、電
源パルスがなくなり、Vb電圧は急激に低下する。ステ
ップ34aでは電源パルスを所定時間毎に見ており、例
えば電源パルスがなくなって、次のパルスがくる予定の
時間になっても入力がないときは(a点)、即座にスリ
ープモードに移行する。
【0070】サブマイコン11の解除モードは電流を多
く消費するため、商用電源1がなくなっても解除モード
にしておくと、電池8の容量が小さい場合や寿命に近い
電圧の低い電池はVb電圧が図中の破線のように低下
し、リセット回路B12が動作してサブマイコン11が
リセットされ、メモリが消えてしまうおそれがある。従
って、電源パルスが一発でもなくなると、即座にスリー
プモードに入るようにする。
【0071】次に、商用電源1が再び印加され、電源パ
ルスが発生しても、サブマイコン11は即座にスリープ
モードを解除しない。電源パルスが6発入力され(ステ
ップ34b)、商用電源1が印加されて、ある程度の時
間が経過してからスリープモードを解除する(b点)。
こうすることにより、例えば、スリープモード中に商用
電源1がないにも拘らず、ノイズにより電源パルスが2
〜3発発生した場合でも、スリープモードのままなの
で、電流を多く消費して電池電圧の低下を招くこともな
い。
【0072】またステップ34cのように、電圧信号V
cを確認してHレベルのときに、スリープモードを解除
するようにすれば、さらにノイズに対する信頼性が増
し、より完全な対策になる。
【0073】実施例10.図13は商用電源1がなくな
ったとき、サブマイコン11のスリープモードへの移行
をすばやく行うため、リセット回路A9と電源パルス発
生回路17の出力をダイオード18を介して接続した場
合のタイムチャートを示す。商用電源1印加中は、リセ
ット回路A9の出力はHレベルで電源パルスがあるた
め、サブマイコン11は解除モードで運転されている。
次に、商用電源1の電圧を徐々に低下させて行くと、d
点でリセット回路A9の出力がLレベルになり、制御用
マイコン3がリセットになり、動作を停止する。同時に
電源パルス発生回路17の出力をシンクしてLレベルに
するため、サブマイコンはe点でスリープモードに移行
する。
【0074】ダイオード18を使用して接続したのは、
リセット回路A9の出力がHレベルのとき、電源パルス
発生回路17側へ電流が流れ込むのを防止するためであ
る。また、図13において、電源パルスの出力が破線で
書かれている部分は、もしダイオード18の接続がなか
った場合の電源パルスの出力状況であり、この場合はス
リープモードに移行するのが遅れる。
【0075】このように、2つの出力をダイオード18
で接続することにより、商用電源1が徐々に低下してい
った場合でも、すばやくスリープモードに移行すること
ができる。
【0076】実施例11.図14は暖房機の運転を検出
する異常検出手段が作動したときの動作を示すフローチ
ャートである。異常検出手段とは、例えば入力部5に接
続された暖房機の温風温度を検知するサーミスタが、本
体内部へのホコリ付着等で温度が上昇し、所定の温度以
上になったとき、制御用マイコン3に信号を送るように
したものであり、制御用マイコン3はこの信号を受けて
安全のため運転を停止させる。
【0077】図において、まず、ステップ66で運転ロ
ックフラグがセットされているか確認し、セットされて
いる場合は、ステップ67へ進み、運転スイッチを操作
しても運転ができない。すなわち、スイッチの操作を受
け付けない運転ロックの状態にする。通常は運転ロック
のフラグがセットされていないので、暖房機の制御処理
を実行する(ステップ40)。次に暖房機の運転中に、
前記異常検出手段により異常検出し、エラーが発生した
ときは(ステップ71)、運転を停止する(ステップ6
9)。エラーが発生した回数はメモリ内に記憶されてお
り、3回目になると(ステップ70)、運転ロックフラ
グをセットする(ステップ71)。これらのデータ、例
えば、エラーの種類を示すエラーNO,エラーの発生回
数,運転ロックフラグはデータ書込手段によりサブマイ
コン11に書き込まれ、商用電源1がなくなっても保持
される。運転ロックフラグがセットされていると、コン
セントを入れたとき、データ読み込み手段によりこのデ
ータも読み込まれ、ステップ66,67へと進み、運転
することができなくなる。
【0078】このように、運転ロックフラグをサブマイ
コン11に記憶させ、データ転送可能にしておくことに
より、エラーが発生して運転ロックの状態になったとき
にはコンセントを入れ直しても運転することができない
ので、危険な状態で運転を継続することはない。また、
運転ロックの状態になったときは、サービスマンが本体
内部の異常箇所を修理した後、制御基板上に取り付けら
れた電池8を入れ直すか、リセット回路B12の出力を
一瞬Lレベルにすることにより、サブマイコン11にリ
セットがかかり、メモリが全てクリアされるため、再使
用が可能となる。
【0079】実施例12.図15は前記運転ロックフラ
グのセットまたは解除を可能にした運転ロックフラグ操
作手段の動作を示すフローチャートである。図におい
て、ステップ72で操作部5aのスイッチaとスイッチ
dを同時にオンすると、ステップ73で運転ロックフラ
グがセットされているかを判定し、セットされている場
合、ステップ75でリセットし、セットされていない場
合は、ステップ74でセットする。そして、このフラグ
はデータ書き込み手段によりサブマイコン11のメモリ
に書き込まれる。
【0080】このようにすることにより、運転ロックの
状態を解除するのに、いちいち本体内部を開けて制御基
板の操作をしなくても、操作部のスイッチで可能であ
り、修理の際、手間が省ける。スイッチの操作方法は通
常の運転では行わないようなスイッチ操作にしておけば
よい。また、上記操作で運転ロックフラグをセットでき
るようにしておけば、例えば他人に暖房機を使わせたく
ない場合などに使用できるし、子供のいたずらを防ぐチ
ャイルドロックにもなる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、次の
ような効果がある。第1の発明によれば、暖房機の制御
処理は制御用マイコンで、商用電源のないときの現在時
刻とデータのバックアップをサブマイコンで行い、商用
電源を印加したとき、制御用マイコンをイニシャルリセ
ットしてから制御処理を行うようにしたので、マイコン
が個々に誤動作しても、使用者は商用電源を入れ直すだ
けで制御用マイコンを再動作させ、最低限の一次機能で
ある暖房機能を得ることができ、暖房機能不能という故
障確率が非常に低く、バックアップ機能という高機能を
実現しているにも拘らず、装置の信頼性が高い。また、
サブマイコンは商用電源のないときのみ電池の電源を使
用するようにしたので、小形の電池で長寿命化が可能で
あり、製品の寿命に至るまで電池交換の必要性がない信
頼性の高い制御装置が得られる。
【0082】第2の発明によれば、運転中、適宜制御用
マイコンからサブマイコンに記憶させるデータ書き込み
手段を備えているので、設定温度やタイマー運転時刻な
どの運転情報や現在までの累積運転時間,故障履歴とい
ったサービスに必要な情報までバックアップ電源によっ
て記憶しておくことができるため、次回使用するときに
いちいちセットする必要がないので、使い勝手がよく、
またサービス性も良い。
【0083】第3の発明によれば、制御用マイコン側に
も時計処理手段を備えているので、電池が消耗したり、
サブマイコンが故障しても、時計やタイマー機能を使用
することができ、寒い朝でもタイマー運転させることが
可能であるため、使い勝手がよく、信頼性も高い。
【0084】第4の発明によれば、制御用マイコン側の
時計手段は電源パルスを基準に時刻のカウントをし、適
宜現在時刻のデータをサブマイコンに転送して補正する
ようにしたので、時計の精度が良く、タイマー運転した
ときに時刻のずれが少なく、かつ、2つのマイコンの時
刻が常に一致しているので、時刻を修正したりする手間
が省け、使い勝手がよい。
【0085】第5の発明によれば、サブマイコン側から
読み込んだデータが制御用マイコン側で更新されたと
き、直ちにその更新データをデータ書き込み手段により
サブマイコン側に書き込むようにしたので、2つのマイ
コンデータは瞬時にして一致し、運転中、停電があった
としても最新のデータが記憶されているため、設定温度
やタイマー運転時刻などを再セットする必要がなく、使
い勝手がよい。
【0086】第6の発明によれば、制御用マイコン側に
サブマイコンからのデータが正しく転送されたかを判定
する転送異常判定手段と、転送異常が発生したとき、異
常を報知する転送異常報知手段を備えているので、装置
の信頼性が高く、また使用者に転送異常を知らせ、正し
いデータの転送を行うため、もう一度コンセントを入れ
直すよう促すことができ、使い勝手がよい。
【0087】第7の発明によれば、制御用マイコンは、
転送異常判定手段により転送されたデータが異常と判定
されたときは、制御用マイコン内のイニシャルセットデ
ータを(例えば、設定温度20℃)用いて制御処理を開
始するので、万一、転送異常が発生しても、暖房機の制
御処理には大きな支障がなく動作することができるの
で、装置の信頼性が高い。
【0088】第8の発明によれば、制御用マイコンは、
サブマイコンから転送されたデータの内容からバックア
ップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿命判定
手段と、この判定により作動する電池寿命報知手段を備
えているので、コストアップすることなく、電池寿命を
判定して表示することができる。
【0089】第9の発明によれば、サブマイコン内の現
在時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセ
ット手段を備えているので、例えば、テストのため、工
場の製造ラインでいろいろ書き込まれた使用者に不必要
な情報を瞬時に消し去ることができるので、製造時の作
業時間を短くすることができ、製造コストを低減させる
ことができる。
【0090】第10の発明によれば、操作部に所定の操
作を行ったとき、サブマイコン内のデータを表示部に表
示するデータ表示手段を備えているので、コストアップ
することなく、サブマイコンに記憶された累積燃焼時間
などのサービス情報を表示することができるので、サー
ビス性を向上することができる。
【0091】第11の発明によれば、サブマイコンのメ
モリに製造日付を記憶させ、これをデータ表示手段によ
り表示するようにしたので、制御基板上に製造日付を捺
印する手間が省けるとともに、暖房機本体内部を開けな
くても、制御基板の製造日付がわかるので、サービス性
がよい。
【0092】第12の発明によれば、電源パルスがなく
なったとき、直ちにスリープモードに移行するスリープ
モード移行手段と、スリープモード中に電源パルスが発
生したときは、所定時間遅延後、スリープモードを解除
するスリープモード解除手段とを備えているので、ノイ
ズに対して強くなるとともに、電圧の低い電池でも安定
して動作するため、電池を長期間使用でき、また制御装
置の信頼性が高い。
【0093】第13の発明によれば、スリープモードを
電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生
したとき解除するようにしたので、さらに信頼性が高く
なる。
【0094】第14の発明によれば、電源パルス発生回
路とリセット回路Aの出力をダイオードを介して接続し
たので、商用電源電圧が徐々に低下していった場合で
も、すばやくスリープモードに移行し、制御装置の信頼
性が高い。
【0095】第15の発明によれば、異常検出手段が所
定回数動作したときに、運転ロックフラグをセットして
運転を不可能にする運転ロック手段を備え、運転ロック
フラグをデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手
段によって転送可能にしたので、運転状態が異常になっ
たときは、コンセントを入れ直しても運転ができないの
で、安全性の向上がはかれる。
【0096】第16の発明によれば、特定の操作を行っ
たとき、運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えているので、運転
ロック及び解除が簡単な操作でできるため、他人に使わ
せたくないときにロックをかけたり、子供のいたずらを
防止することもでき、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
回路ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
動作を示す全体のフローチャートである。
【図3】この発明の時刻補正手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】この発明のデータ一致手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】この発明の転送異常判定手段と転送異常報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の電池寿命判定手段と電池寿命報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の動作開始報知手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】この発明のメモリリセット手段の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】この発明の入力部,表示部の回路ブロック図で
ある。
【図10】この発明のデータ表示手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すタイムチャートである。
【図12】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の商用電源電圧を低下させたときの
動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の運転ロック手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】この発明の運転ロックフラグ操作手段の動作
を示すフローチャートである。
【図16】従来の暖房機の制御装置の回路ブロック図で
ある。
【符号の説明】 1 商用電源 2 マイコン電源部 3 制御用マイコン 4 出力部 5 入力部 6 表示部 8 電池 9 リセット回路A 11 サブマイコン 12 リセット回路B 17 電源パルス発生回路 18 ダイオード 19 ソフトリセットスイッチ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図7】
【図13】
【図1】
【図9】
【図11】
【図2】
【図4】
【図8】
【図10】
【図5】
【図12】
【図6】
【図14】
【図15】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G04G 1/00 319 Z 9109−2F (72)発明者 池戸 桂 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 関戸 研司 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 山口 博志 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房機を制御するプログラムを内蔵し、
    商用電源が印加されているときのみ作動する制御用マイ
    コンと、時計処理を行うプログラムを内蔵し商用電源が
    ないときは電池等のバックアップ電源によって作動する
    サブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイ
    コンをリセットするリセット手段と、リセット直後にサ
    ブマイコンからデータを読み込むデータ読み込み手段
    と、運転中、適宜サブマイコンにデータを転送して記憶
    させるようにしたデータ書き込み手段を備えたことを特
    徴とする暖房機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御用マイコンには、商用電源印加
    中、前記データ読み込み手段で読み込んだ現在時刻のデ
    ータを基に時刻のカウントを行う時計処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記時計処理手段は、商用電源の周波数
    に同期した電源パルスを基準に時刻をカウントし、前記
    データ書き込み手段により適宜現在時刻カウントをサブ
    マイコンに転送し補正する時刻補正手段を備えたことを
    特徴とする請求項2記載の暖房機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御用マイコンは、前記データ読み
    込み手段により読み込んだデータをメモリ内に保持し、
    このデータが更新されたときは同時にデータ書き込み手
    段によりサブマイコンのデータを更新するデータ一致手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御用マイコンは、サブマイコンか
    らのデータが正しく転送されたかを判定する転送異常判
    定手段と、転送異常が発生したとき、少なくとも短時間
    異常を報知する転送異常報知手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御用マイコンは、前記転送異常判
    定手段により異常と判定されたときは、制御用マイコン
    のイニシャルセットデータを用いて制御処理を開始する
    ことを特徴とする請求項5記載の暖房機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御用マイコンは、前記サブマイコ
    ンから転送されたデータの内容から前記バックアップ電
    源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿命判定手段
    と、この判定手段が寿命と判定したとき作動する電池寿
    命報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    暖房機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御用マイコンは、商用電源が印加
    されたとき、データ読み込み手段が作動する前に短時間
    アラームを作動させる動作開始報知手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記サブマイコン内の現在時刻以外のデ
    ータを選択的にリセットするメモリリセット手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御用マイコンには、スイッチ等
    より構成された操作部と時計表示が可能な表示部が接続
    され、前記操作部に所定の操作を行ったとき前記サブマ
    イコン内のデータを表示部に表示するデータ表示手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記サブマイコンのメモリに製造日付
    を記憶させておき、前記データ表示手段により製造日付
    を表示することを特徴とする請求項10記載の暖房機の
    制御装置。
  12. 【請求項12】 前記サブマイコンは、商用電源の周波
    数に同期した電源パルスが入力され、この電源パルスが
    なくなったときは直ちに低消費電流のスリープモードに
    移行するスリープモード移行手段と、スリープモード中
    に前記電源パルスが発生したときは、所定時間遅延後、
    スリープモードを解除するスリープモード解除手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装
    置。
  13. 【請求項13】 前記サブマイコンは、前記電源パルス
    と制御用マイコン側の電圧信号が入力され、前記スリー
    プモード解除手段は前記電源パルスと前記制御用マイコ
    ン側の電圧信号の両方が発生したときに動作することを
    特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  14. 【請求項14】 前記電源パルスを作って制御用マイコ
    ンとサブマイコンに出力する電源パルス発生回路と、制
    御用マイコンに供給される電圧が所定値以下のとき、制
    御用マイコンにリセット信号を出力するリセット回路1
    とを備え、このリセット回路1と前記電源パルス発生回
    路の出力をダイオードを介して接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の暖房機の制御装置。
  15. 【請求項15】 暖房機の運転の異常を検出する異常検
    出手段と、この異常検出手段が所定回数動作したとき
    に、運転ロックフラグをセットし、運転を不可能にする
    運転ロック手段とを備え、前記運転ロックフラグはデー
    タ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段によって転
    送可能にしたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の
    制御装置。
  16. 【請求項16】 所定の操作を行ったとき、前記ロック
    フラグのセットまたは解除を可能にした運転ロックフラ
    グ操作手段を備えたことを特徴とする請求項15記載の
    暖房機の制御装置。
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