JP2720756B2 - 暖房機の制御装置 - Google Patents

暖房機の制御装置

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JP2720756B2
JP2720756B2 JP13072893A JP13072893A JP2720756B2 JP 2720756 B2 JP2720756 B2 JP 2720756B2 JP 13072893 A JP13072893 A JP 13072893A JP 13072893 A JP13072893 A JP 13072893A JP 2720756 B2 JP2720756 B2 JP 2720756B2
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明彦 笠原
桂 池戸
研司 関戸
博志 山口
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/20Systems for controlling combustion with a time programme acting through electrical means, e.g. using time-delay relays
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/24Preventing development of abnormal or undesired conditions, i.e. safety arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N5/00Systems for controlling combustion
    • F23N5/26Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C5/00Stoves or ranges for liquid fuels
    • F24C5/16Arrangement or mounting of control or safety devices

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  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Power Sources (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時刻情報等のメモリ
バックアップ機能を有する暖房機の制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば実開平3−87051号
公報に示された従来の時計情報のバックアップ機能を有
した暖房機の制御装置のブロック図である。図におい
て、1は商用電源、2は商用電源1に接続されたマイコ
ン電源部、3はマイコン電源部2からの電源によって動
作する制御用マイコンであり、出力部4,入力部5,時
計表示部6が接続されている。また、時計用IC7は専
用の電源である電池8に接続され、制御用マイコン3に
現在時刻のデータを常に転送するようになっている。
【0003】次に、動作について説明する。まず、商用
電源1がマイコン電源部2に印加されると、制御用マイ
コン3が動作を開始し、時計用IC7から現在時刻のデ
ータを読み取って時刻表示部6に出力し、表示する。ま
た、制御用マイコン3は、入力部5からの入力信号に基
づいて出力部4に指令を与え、例えば燃焼機を燃焼させ
ることにより暖房機としての動作を行う。
【0004】商用電源1が停止すると、制御用マイコン
3,出力部4,入力部5,時刻表示部6の動作が停止す
るが、時計用IC7は常に電池8によって作動し続け
る。そして、商用電源1が復帰すると、制御用マイコン
3は再び時計用IC7から現在時刻のデータを読み取っ
て時刻表示部6に表示を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の暖房機の制御装
置は、以上のように構成されているので、次のような問
題点があった。 イ.時計用IC7は商用電源1が印加されているときも
常に電池8で動作しているため、電池8の寿命が短く、
長期間使用するためには容量の大きな電池が必要とな
り、コストアップにつながる。 ロ.電池8が消耗したり、時計用IC7が故障すると、
現在時刻のデータがなくなってしまい、タイマー運転が
できなくなるなど、使い勝手が悪い。 ハ.時計用IC7は、通常、水晶振動子を用いて基準時
間を作るが、発振周波数がわずかでもずれていると、時
間のずれが累積され(例えば、20PPmずれていると
月差約1分になる)、さらに周囲温度によっても大きく
変わるため、時計精度があまり良くない。また、精度を
上げるためにはコストアップが必要である。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、コストアップを極力抑えなが
ら長寿命で信頼性が高く、かつ、使い勝手の良い時計情
報等のパックアップ機能を有した暖房機の制御装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る暖房機の
制御装置は、暖房機を制御するプログラムを内蔵し商用
電源が印加されている時のみ作動する制御用マイコン
と、時計処理を行うプログラムを内蔵し、商用電源がな
いときは電池等のバックアップ電源によって作動するサ
ブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイコ
ンをイニシャルリセットするリセット手段と、リセット
直後にサブマイコンに記憶されたデータを制御用マイコ
ンに読み込むデータ読み込み手段とを備えたものであ
る。
【0008】また、第2の発明に係る暖房機の制御装置
は、暖房機を制御するプログラムを内蔵し商用電源が印
加されている時のみ作動する制御用マイコンと、時計処
理を行うプログラムを内蔵し、商用電源がないときは電
池等のバックアップ電源によって作動するサブマイコン
と、商用電源が印加されたとき制御用マイコンをイニシ
ャルリセットするリセット手段と、リセット直後にサブ
マイコンに記憶されたデータを制御用マイコンに読み込
むデータ読み込み手段と、運転中、適宜制御用マイコン
からサブマイコンにデータを転送して記憶させるデータ
書き込み手段とを備えたものである。
【0009】第3の発明は、前記制御用マイコンに、商
用電源印加中、前記データ読み込み手段で読み込んだ現
在時刻のデータを基に時刻のカウントを行う時計処理手
段を備えたものである。
【0010】第4の発明は、前記時計処理手段に、商用
電源の周波数に同期した電源パルスを基準に時刻をカウ
ントし、前記データ書き込み手段により適宜現在時刻の
データをサブマイコンに転送し、サブマイコン側の現在
時刻を補正する時刻補正手段を備えたものである。
【0011】第5の発明は、前記制御用マイコンに、前
記データ書き込み手段により読み込んだデータをメモリ
内に保持し、このデータが更新されたときは、同時にデ
ータを書き込み手段によりサブマイコンのデータを更新
するデータ一致手段を備えたものである。
【0012】第6の発明は、前記制御用マイコンに、サ
ブマイコンからのデータが正しく転送されたかどうかを
判定する転送異常判定手段と、転送異常が発生したと
き、少なくとも短時間異常を報知する転送異常報知手段
とを備えたものである。
【0013】第7の発明は、第6の発明において、前記
制御用マイコンが、前記転送異常判定手段により異常と
判定されたときは、制御用マイコン内のイニシャルセッ
トデータを用いて制御処理を開始するようにしたもので
ある。
【0014】第8の発明は、前記制御用マイコンに、前
記サブマイコンから転送されたデータの内容から前記バ
ックアップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿
命判定手段と、この判定手段が寿命と判定したとき作動
する電池寿命報知手段とを備えたものである。
【0015】第9の発明は、前記サブマイコン内の現在
時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセッ
ト手段を備えたものである。
【0016】第10の発明は、前記制御用マイコンに、
スイッチ等より構成された操作部と時計表示が可能な表
示部が接続され、前記操作部に所定の操作を行ったと
き、前記サブマイコン内のデータを表示部に表示するデ
ータ表示手段を備えたものである。
【0017】第11の発明は、前記サブマイコンのメモ
リに製造日付を記憶させておき、前記データ表示手段に
より製造日付を表示するようにしたものである。
【0018】第12の発明は、前記サブマイコンに、商
用電源の周波数に同期した電源パルスが入力され、この
電源パルスがなくなったときは直ちに低消費電流のスリ
ープモードに移行するスリープモード移行手段と、スリ
ープモード中に前記電源パルスが発生したときは、所定
時間遅延後スリープモードを解除するスリープモード解
除手段とを備えたものである。
【0019】第13の発明は、前記サブマイコンに、前
記電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号が入力さ
れ、前記スリープモード解除手段を前記電源パルスと前
記制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生したときに
動作させるようにしたものである。
【0020】第14の発明は、前記電源パルスを作って
制御用マイコンとサブマイコンに出力する電源パルス発
生回路と、制御用マイコンに供給される電圧が所定値以
下のとき、制御用マイコンにリセット信号を出力するリ
セット回路Aとを備え、このリセット回路Aと前記電源
パルス発生回路の出力をダイオードを介して接続したも
のである。
【0021】第15の発明は、暖房機の運転の異常を検
出する異常検出手段と、この異常検出手段が所定回数動
作したときに運転ロックフラグをセットして運転を不可
能にする運転ロック手段とを備え、前記運転ロックフラ
グはデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段に
よって転送可能にしたものである。
【0022】第16の発明は、所定の操作を行ったと
き、前記運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えたものである。
【0023】
【作用】この発明においては、制御用マイコンは商用電
源が印加されるとイニシャルリセットしてからサブマイ
コンのデータを読み込み、このデータを基に暖房機の制
御を開始する。また、サブマイコンは、商用電源印加中
はこの電源によって動作し、商用電源のないときは、バ
ックアップ電源によって時計処理と前記データの記憶保
持を行う。
【0024】また、第2の発明におけるデータ書き込み
手段は、記憶しておきたい必要なデータを制御用マイコ
ンからサブマイコンに転送して書き込み、商用電源のな
いときでもバックアップ電源によって記憶する。
【0025】第3の発明における時計処理手段は、制御
用マイコンの内蔵プログラムによって時計処理を行い、
サブマイコン側の時計処理とは分離して動作する。
【0026】第4の発明における時刻補正手段は、制御
用マイコンに適宜現在時刻のデータを転送して補正する
ので、2つの時刻は常に一致する。
【0027】第5の発明におけるデータ一致手段は、制
御用マイコンから取り込んだデータが更新されたときは
即座にサブマイコンに転送して書き込むようにしたの
で、両方のデータは瞬時に一致する。
【0028】第6の発明における転送異常判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータが正しくなかった
り、データが来なかったときに動作し、転送異常報知手
段によって使用者に異常を知らせる。
【0029】第7の発明における制御用マイコンは、転
送異常が発生したときは、制御用マイコン内に予めセッ
トされているイニシャルセットデータを用いて制御処理
を行うようにしたので、暖房機の運転は支障なくでき
る。
【0030】第8の発明における電池寿命判定手段は、
サブマイコンから転送されたデータの内容から電池寿命
を判定し、電池寿命報知手段を動作させて、使用者に知
らせる。
【0031】第9の発明におけるメモリリセット手段
は、サブマイコン内の現在時刻を除く全データをリセッ
トし、消去する。
【0032】第10の発明におけるデータ表示手段は、
所定の操作を行ったとき、サブマイコンから制御用マイ
コンに読み込んだデータの内容を表示部に表示するの
で、使用者はサブマイコンに記憶されている必要なデー
タを見ることができる。
【0033】第11の発明においては、製造日付を表示
部に表示することができるので、制御基板上に捺印等で
表示する手間が省ける。
【0034】第12の発明においては、スリープモード
移行手段によりスリープモードに移行するときは直ちに
行い、スリープモード解除手段により解除するときは、
所定時間遅延させてから行うようにしたので、ノイズに
対して強くなり、寿命に近い電圧の低い電池でも安定し
て動作する。
【0035】第13の発明においては、スリープモード
を解除するときは、電源パルスと制御用マイコン側の電
圧信号の両方が発生したときに行うようにしたので、前
記発明よりさらに信頼性が高く、安定して動作する。
【0036】第14の発明においては、リセット回路1
がリセット信号を出力したとき、電源パルス発生回路か
らのパルス出力が即座になくなり、サブマイコンがスリ
ープモードに移行する。
【0037】第15の発明においては、運転ロックフラ
グはサブマイコンにも記憶されているので、商用電源を
オフしても運転ロック状態を解除できず、使用者がコン
セントを抜き差ししてもリセットできず、運転ロック状
態を維持する。
【0038】第16の発明においては、運転ロックフラ
グ操作手段は、通常の操作では行わない特定の操作を行
ったとき、暖房機の運転をロックまたは解除する。
【0039】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
において、商用電源1,制御用マイコン3,出力部4,
入力部5については、従来例と同様なので説明を省略す
る。6は制御用マイコン3からの出力により運転情報,
温度,時間等を表示するための表示部、9は制御用マイ
コン3への供給電圧Vaが低下したときに、制御用マイ
コン3にリセット出力を出すリセット回路A、10は制
御用マイコン3の動作の基準となるクロックを作るクロ
ック発振回路、11は商用電源1のないとき、電池8に
よって動作し、制御用マイコン3とデータ転送可能な状
態に接続されたサブマイコン、12はサブマイコン11
への供給電圧Vbが低下したときに、サブマイコン11
にリセット出力を出力するリセット回路B、13はサブ
マイコン11の動作の基準となるクロックを作るクロッ
ク発振回路であり、時刻カウントの基準パルスを作るた
めの水晶振動子によって構成されている。
【0040】また、14は電流制限用の抵抗、15,1
6は電流の逆流防止用のダイオードで、サブマイコン1
1に印加される電圧Vbは商用電源1が印加されている
ときはマイコン電源部2からダイオード16を通して供
給され、商用電源1のないときは電池8から抵抗14,
ダイオード15を通して供給される。また、17はマイ
コン電源部2に接続され、商用電源1の周波数に同期し
た電源パルスを作り、制御用マイコン3とサブマイコン
11に出力する電源パルス発生回路、18はリセット回
路A9の出力がローレベルで制御用マイコン3がリセッ
ト状態にあるとき、電源パルス発生回路17の出力をな
くすために接続されたダイオードである。
【0041】また、19はサブマイコン11内に記憶さ
れているデータの内、現在時刻以外のデータをリセット
するスイッチであるソフトリセットスイッチ、20はそ
のプルアップ抵抗、21は制御用マイコン3側の電源V
aを電圧信号Vcにしてサブマイコン11に入力するた
めの抵抗である。
【0042】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら動作について説明する。図2は制御用マイコン3の動
作を左側に、サブマイコン11の動作を右側にし各々の
動作が対応するように記述したものである。まず、電池
8を取り付けると電圧Vbがサブマイコン11に印加さ
れ、この瞬間、リセット回路B12が動作してサブマイ
コン11がイニシャルリセットされる(ステップ3
0)。この状態では商用電源1がないので、サブマイコ
ン11は低消費電流のスリープモードに移行し(ステッ
プ31)、電池8からの電流消費を極力抑える。このス
リープモードでも水晶振動子によって構成されたクロッ
ク発振回路13で作られたクロックパルスを分周して時
刻カウントの基準パルスとし、時計処理を行う(ステッ
プ32)。
【0043】次に、商用電源1を印加すると、マイコン
電源部2で電圧Vaが作られて制御用マイコン3に印加
され、この瞬間制御用マイコン3のリセット手段である
リセット回路A9動作して制御用マイコン3がイニシャ
ルリセットされる(ステップ33)。同時にダイオード
16を通してサブマイコン11に電圧が供給され、この
電圧は電池8の電圧より高いため、電池8からの電流消
費はなくなり、サブマイコン11はマイコン電源部2に
よって供給される電圧によって作動することになる。
【0044】また、マイコン電源部2に接続された電源
パルス発生回路17は商用電源1から零クロスパルスを
作り、これを電源パルスとして制御用マイコン3とサブ
マイコン11に供給する。サブマイコン11はこの電源
パルスを検出すると、商用電源1がオンされたと判定し
(ステップ34)、スリープモードを解除する(ステッ
プ35)。スリープモードを解除すると、サブマイコン
11はデータ転送の処理等が可能になり、消費電流が多
くなるが、電流はマイコン電源部2が供給されるので問
題はない。
【0045】制御用マイコン3はリセット後、データ読
み込み手段が動作し、サブマイコン11に記憶されてい
る制御に必要なデータや現在時刻のデータをメモリ内に
取り込み、これをイニシャルデータとして制御を開始す
る。
【0046】データ読み込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11にデータ読み込みの
要求出力を出す(ステップ36)。サブマイコン11は
制御用マイコン3からデータ読み込みの要求があると
(ステップ37)データを出力し(ステップ38)、制
御用マイコン3はこのデータを読み込む(ステップ3
9)。
【0047】次に、制御用マイコン3は暖房機としての
制御処理を行う(ステップ40)。例えば、入力部5か
らスイッチ操作等で設定室温の情報を与えてやると、出
力部4に接続された電磁ポンプ,燃焼用モータ(図示せ
ず)等を制御することにより、燃焼機の燃焼量を調節し
て目標の室温になるように制御する。
【0048】上記暖房機制御中に、サブマイコン11に
記憶しておきたいデータ、例えば、使用者が設定した設
定室温や運転パターンあるいは故障箇所等のデータが発
生した場合は(ステップ41)、データ書き込み手段が
動作し、サブマイコン11に前記データを書き込む。
【0049】データ書き込み手段の動作は、まず、制御
用マイコン3からサブマイコン11に書き込みの要求出
力を出す(ステップ42)。サブマイコン11はこのデ
ータ書き込みの要求があると(ステップ43)、データ
を書き込む準備をする。次に、制御用マイコン3からデ
ータが出力されると(ステップ44)、サブマイコン1
1はこのデータを取り込んでメモリ内に書き込む(ステ
ップ45)。サブマイコン11のメモリに書き込まれた
データは、商用電源1がなくなっても消えることはない
ので、次回使用するときはこのデータを使用して制御で
きる。
【0050】サブマイコン11は商用電源1がオンされ
ているときもステップ32と同様に時計処理を行う(ス
テップ46)。また、制御用マイコン3もデータ読み込
み手段で読み込んだ現在時刻のデータを基に、前記電源
パルス発生回路17から出力された電源パルスをカウン
トして時刻処理を行う(ステップ47)。この現在時刻
は表示部6に出力され、時計表示をすることができる。
【0051】このように、2つのマイコン3,11に時
計処理機能を持つことにより、例えば、電池8が消耗し
てサブマイコン11側の時計処理機能が不動作になって
も、制御用マイコン3側の時計処理機能が働くため、使
用者が最初に時刻をセットさえすれば、商用電源1印加
中は問題なく使用できる。また、サブマイコン11側の
時刻の基準は水晶振動子であり、クロック発振回路13
の発振周波数がわずかでもずれると、そのずれが累積さ
れて時計が狂ってくる。例えば、50PPmずれると、
月差約2分になる。一方、制御用マイコン3側の時刻
は、商用電源1の周波数を基準にしており、この周波数
は電力会社で絶えず補正しているため、長期間でもほと
んどずれがない。
【0052】このように、商用電源1のないときは、サ
ブマイコン11側の時計機能で時刻をカウントするが、
商用電源1印加中は電源パルスを基準にした制御用マイ
コン3側の時計機能を使用することにより、時計精度を
アップし、長期間の時間のずれを少なくすることができ
る。
【0053】また、暖房機の制御処理は、制御用マイコ
ン3で現在時刻とデータのバックアップをサブマイコン
11で行い、商用電源1を印加したとき制御用マイコン
3をリセットしてから制御処理を行うようにしたので、
例えば、運転中、制御用マイコン3が暴走あるいは誤動
作しても使用者がコンセントを入れ直せば清浄な状態に
復帰するし、サブマイコン11が異常になってもバック
アップ機能がなくなるのみで、暖房機の制御処理に大き
な支障はない。従って、マイコンが個々に誤動作して
も、使用者は最低限の一次機能である暖房機能を得るこ
とができるので、現在時刻や各種データのバックアップ
という高機能を持っているにも拘らず、信頼性が高い。
【0054】実施例2. 図3は上記実施例1において、制御用マイコン3側の現
在時刻データをデータ書き込み手段を用いて定期的にサ
ブマイコン11に書き込むようにしたものである。図に
おいて、制御用マイコン3は時計処理を行った後、時刻
が「0:00」になると(ステップ48)、時刻補正手
段が動作し、前記図2で説明したデータ書き込み手段の
動作で現在時刻を転送し、サブマイコン11の現在時刻
データに上書きする。サブマイコン11はこのデータを
基に時計処理を行う。
【0055】基準の異なるパルスにより時計処理を行っ
ていると、長期間経過すると2つの時刻にずれが生じる
が、このように所定時間毎に時刻のずれの少ない制御用
マイコン3側の現在時刻をサブマイコン11側に転送し
て補正することにより、上記ずれがなくなるとともに、
サブマイコン11側の時刻より正確になる。
【0056】実施例3. 図4に示すフローチャートは実施例1において、データ
書き込み手段で読み込んだデータが制御用マイコン3側
で更新された場合、直ちにデータ書き込み手段によりサ
ブマイコン11に書き込み、2つのマイコンにメモリさ
れたデータの統一化を図ったものである。例えば、暖房
機の制御処理中、入力部5に接続された室温設定スイッ
チにより設定室温20℃から22℃に変更すると(ステ
ップ41)、直ちに制御用マイコン3から設定室温を変
更するという意味付けをしたデータ書き込み要求出力を
出す(ステップ42)。次に、22℃のデータを出力す
る(ステップ44)。サブマイコン11は、要求出力の
内容から次に転送されてくるデータの内容を知り、22
℃のデータが転送されてくると、設定室温のメモリに書
き込む。
【0057】同様に、入力部5に接続された時刻設定ス
イッチにより時刻のデータを変更するときも、制御用マ
イコン3側のデータが変更されたときは、直ちにサブマ
イコン11側のデータも変更される。これにより、例え
ば室温設定あるいは時刻のデータを変更した瞬間に停電
があったとしても、商用電源1が復帰すると、変更後の
データが制御用マイコン3に読み込まれ、このデータに
基づいて制御を開始するため、再度データを変更しなお
す必要がない。
【0058】実施例4. 図5はサブマイコン11からのデータが正しく転送され
たかを判定する判定手段と、転送異常を知らせる転送異
常報知手段の動作を示したフローチャートである。制御
用マイコン3はイニシャルリセットされた後、メモリに
イニシャルデータをセットする(ステップ50)。例え
ば、設定室温が20℃、時計のプリセット値が12:0
0というような値をセットする。次にデータ読み込み手
段により取り込んだデータをステップ51で転送異常判
定手段により正しいかどうかを判定する。転送異常判定
手段の動作は、例えば読み込んだデータが設定室温なら
15℃から25℃という予め定められた範囲内にあるか
を判定したり、転送データのパリティチェックを行った
りする。
【0059】転送データが正しい場合は、所定のメモリ
に書き込むが(ステップ52)、異常の場合は転送異常
報知手段としての表示部6が動作し、3秒間エラー表示
をする(ステップ53)。そして、データが異常の場合
は、予めステップ50でセットしたイニシャルセットデ
ータを使用して(ステップ54)制御を開始する。イニ
シャルセットデータとしては、万一、転送異常が発生し
たとしても、暖房機の制御処理に支障をきたさない値を
入れておけばよい。
【0060】このように転送データに異常があったとき
は、これを使用せず、短時間エラー表示した後、イニシ
ャルセットデータにより制御を開始するようにすれば、
暖房機の制御処理は支障なく行える。また、エラーはコ
ンセントを入れたタイミングで発生するため、エラー表
示は例えば時計の表示部を兼用して短時間「EEEE」
を表示すれば、使用者はこれに気付き、もう一度コンセ
ントを入れ直して正しい転送を行うことができるし、エ
ラー表示部を単独で設ける必要もない。
【0061】実施例5. 図6は電池寿命判定手段と電池寿命報知手段の動作を示
すフローチャートである。サブマイコン11は電池8を
取り付けた瞬間にイニシャルセットされ、商用電源1の
ないときはスリープモードに入る。このとき、ステップ
55で電池なしフラグをセットし、ステップ56でこの
フラグをリセットする。商用電源1が印加されると、制
御用マイコン3がデータを読み込み手段で電池なしフラ
グも読み取り、ステップ57でこのフラグがセットされ
ているかを判定する。通常は電池なしフラグがリセット
されているため、暖房機の制御処理に入る。
【0062】次に、電池8が消耗して電圧Vbが低い場
合は、リセット回路B12が動作してサブマイコン11
は動作しない。この状態で商用電源1が印加されると、
マイコン電源部2から電圧が供給されるため、電圧Vb
が上昇し、サブマイコン11は動作を開始する。このと
き、ステップ55で電池なしフラグをセットし、ステッ
プ34の判定で商用電源1がオンされているため、ステ
ップ56を一度も通らずに制御用マイコン3側にデータ
転送され、電池なしフラグがセットのまま、読み込まれ
る。従って、ステップ57のフラグ判定により電池なし
と判定され、ステップ58で表示部6のLED等で電池
なし表示をする。
【0063】このように、転送されたデータの内容から
電池寿命を判定するようにすれば、ハードウェアを追加
することなしに電池寿命を判定して表示することができ
る。
【0064】実施例6. 図7は制御マイコン3側の動作開始報知手段の動作を説
明したフローチャートである。制御用マイコン3は商用
電源1が印加され、イニシャルリセットされ、通常に動
作を開始すると、出力部4に接続されたアラームを短時
間(例えば0.5秒)鳴らして(ステップ59)、正常
に動作を開始したことを知らせ、それからデータ読み込
み手段の動作に入る。ここで、アラーム音をデータ読み
込み手段が動作する前に出すようにしたのは、読み込む
データの量が多い場合や一度目の転送でノイズ等により
転送ミスが発生し、リトライする場合は時間がかかるた
め、この後でアラームを鳴らしていたのでは、使用者が
コンセントを差し込んでから正常に動作したことを知ら
せるアラームがなるまでに時間がかかり、使用者に不信
感を抱かせることになるからである。
【0065】実施例7. 図8はメモリリセット手段の動作を示すフローチャート
である。例えば、商用電源1のないときでもサブマイコ
ン11側に記憶しておく内容として、現在時刻などの時
刻情報,設定室温などの温度情報,暖房機の異常運転時
間,故障やエラーの発生情報などがあったとする。そし
て、工場で製品を組み立て、予め現在時刻をセットして
出荷する場合、例えば工場の製造ラインで運転させた
り、エラーが発生すると、累積運転時間やエラーの発生
情報がデータ書き込み手段によりサブマイコン11に書
き込まれる。この製品を使用者が購入して使用したと
き、過去の運転情報が入っていると、不信感を抱きクレ
ームにつながる。ハードウェア的にリセット回路B12
を動作させて全メモリをリセットしてもよいが、現在時
刻も消えてしまうため、またセットし直さなければなら
ない。
【0066】この実施例におけるメモリリセット手段
は、データ書き込み手段の動作の後、ソフトリセットス
イッチ19が押されたかどうかを判定し(ステップ6
0)、押された場合は、サブマイコン11内のメモリの
内、現在時刻を除いて全データをリセットする(ステッ
プ61)。このとき、現在時刻以外でリセットしたくな
いデータがあれば、それも残すようにしてもよい。この
方法によれば、工場の製造ラインでいろいろな情報が書
き込まれたとしても工場を出荷する直前にソフトリセッ
トスイッチ19を押せば、消し去ることができる。
【0067】実施例8. 図9は制御用マイコン3の入力部5に運転スイッチや室
温設定スイッチなどのスイッチからなる操作部を接続
し、表示部6に時計表示が可能な4桁表示の7セグメン
トLEDを接続したものである。図10は本実施例の動
作を示すフローチャートである。制御用マイコン3がデ
ータ読み込み手段でサブマイコン11から読み込んだデ
ータには累積運転時間や故障やエラーの発生情報など、
通常の運転では表示しなくてもよいものがある。これら
のデータを表示する場合は、ステップ62のようにスイ
ッチaとスイッチbという単独で意味を持っている2つ
のスイッチを同時に押すことにより、表示部6の7セグ
メントLEDに前記データ、例えば累積燃焼時間を表示
するようにする。こうすれば、特別にスイッチや表示器
を設けなくても、多くのデータを表示することができ
る。
【0068】また、電池8を取り付けた後、製造段階で
製造日付をサブマイコン11のメモリに記憶させてお
く。そして。ステップ64に示すように、スイッチaと
スイッチdと同時にオンすると、表示部6の7セグメン
トLEDに製造年月日を表示するようにしておく。こう
することにより、制御基板上に製造日付を捺印する必要
もないし、暖房機本体を解体しなくても、スイッチ操作
をするだけで、制御基板の製造日付が分かるので、サー
ビス性が向上する。
【0069】実施例9. 図11,図12にはスリープモード移行手段とスリープ
モード解除手段の動作を示すタイムチャートとフローチ
ャートである。図において、商用電源1印加中は、サブ
マイコン11には電源パルスが入力され、Vb電圧はマ
イコン電源部2からの電圧5Vが印加され、Vcの電圧
信号もHレベルであり、スリープ解除モードで動作す
る。商用電源1かなくなると、電源パルスがなくなり、
Vb電圧は急激に低下する。ステップ34aでは電源パ
ルスを所定時間毎に見ており、例えば電源パルスがなく
なって、次のパルスがくる予定の時間になっても入力が
ないときは(a点)、即座にスリープモードに移行す
る。
【0070】サブマイコン11の解除モードは電流を多
く消費するため、商用電源1がなくなっても解除モード
にしておくと、電池8の容量が小さい場合や寿命に近い
電圧の低い電池はVb電圧が図中の破線のように低下
し、リセット回路B12が動作してサブマイコン11が
リセットされ、メモリが消えてしまうおそれがある。従
って、電源パルスが一発でもなくなると、即座にスリー
プモードに入るようにする。
【0071】次に、商用電源1が再び印加され、電源パ
ルスが発生しても、サブマイコン11は即座にスリープ
モードを解除しない。電源パルスが6発入力され(ステ
ップ34b)、商用電源1が印加されて、ある程度の時
間が経過してからスリープモードを解除する(b点)。
こうすることにより、例えば、スリープモード中に商用
電源1がないにも拘らず、ノイズにより電源パルスが2
〜3発発生した場合でも、スリープモードのままなの
で、電流を多く消費して電池電圧の低下を招くこともな
い。
【0072】またステップ34cのように、電圧信号V
cを確認してHレベルのときに、スリープモードを解除
するようにすれば、さらにノイズに対する信頼性が増
し、より完全な対策になる。
【0073】実施例10. 図13は商用電源1がなくなったとき、サブマイコン1
1のスリープモードへの移行をすばやく行うため、リセ
ット回路A9と電源パルス発生回路17の出力をダイオ
ード18を介して接続した場合のタイムチャートを示
す。商用電源1印加中は、リセット回路A9の出力はH
レベルで電源パルスがあるため、サブマイコン11は解
除モードで運転されている。次に、商用電源1の電圧を
徐々に低下させて行くと、d点でリセット回路A9の出
力がLレベルになり、制御用マイコン3がリセットにな
り、動作を停止する。同時に電源パルス発生回路17の
出力をシンクしてLレベルにするため、サブマイコンは
e点でスリープモードに移行する。
【0074】ダイオード18を使用して接続したのは、
リセット回路A9の出力がHレベルのとき、電源パルス
発生回路17側へ電流が流れ込むのを防止するためであ
る。また、図13において、電源パルスの出力が破線で
書かれている部分は、もしダイオード18の接続がなか
った場合の電源パルスの出力状況であり、この場合はス
リープモードに移行するのが遅れる。
【0075】このように、2つの出力をダイオード18
で接続することにより、商用電源1が徐々に低下してい
った場合でも、すばやくスリープモードに移行すること
ができる。
【0076】実施例11. 図14は暖房機の運転を検出する異常検出手段が作動し
たときの動作を示すフローチャートである。異常検出手
段とは、例えば入力部5に接続された暖房機の温風温度
を検知するサーミスタが、本体内部へのホコリ付着等で
温度が上昇し、所定の温度以上になったとき、制御用マ
イコン3に信号を送るようにしたものであり、制御用マ
イコン3はこの信号を受けて安全のため運転を停止させ
る。
【0077】図において、まず、ステップ66で運転ロ
ックフラグがセットされているか確認し、セットされて
いる場合は、ステップ67へ進み、運転スイッチを操作
しても運転ができない。すなわち、スイッチの操作を受
け付けない運転ロックの状態にする。通常は運転ロック
のフラグがセットされていないので、暖房機の制御処理
を実行する(ステップ40)。次に暖房機の運転中に、
前記異常検出手段により異常検出し、エラーが発生した
ときは(ステップ71)、運転を停止する(ステップ6
9)。エラーが発生した回数はメモリ内に記憶されてお
り、3回目になると(ステップ70)、運転ロックフラ
グをセットする(ステップ71)。これらのデータ、例
えば、エラーの種類を示すエラーNO,エラーの発生回
数,運転ロックフラグはデータ書込手段によりサブマイ
コン11に書き込まれ、商用電源1がなくなっても保持
される。運転ロックフラグがセットされていると、コン
セントを入れたとき、データ読み込み手段によりこのデ
ータも読み込まれ、ステップ66,67へと進み、運転
することができなくなる。
【0078】このように、運転ロックフラグをサブマイ
コン11に記憶させ、データ転送可能にしておくことに
より、エラーが発生して運転ロックの状態になったとき
にはコンセントを入れ直しても運転することができない
ので、危険な状態で運転を継続することはない。また、
運転ロックの状態になったときは、サービスマンが本体
内部の異常箇所を修理した後、制御基板上に取り付けら
れた電池8を入れ直すか、リセット回路B12の出力を
一瞬Lレベルにすることにより、サブマイコン11にリ
セットがかかり、メモリが全てクリアされるため、再使
用が可能となる。
【0079】実施例12. 図15は前記運転ロックフラグのセットまたは解除を可
能にした運転ロックフラグ操作手段の動作を示すフロー
チャートである。図において、ステップ72で操作部5
aのスイッチaとスイッチdを同時にオンすると、ステ
ップ73で運転ロックフラグがセットされているかを判
定し、セットされている場合、ステップ75でリセット
し、セットされていない場合は、ステップ74でセット
する。そして、このフラグはデータ書き込み手段により
サブマイコン11のメモリに書き込まれる。
【0080】このようにすることにより、運転ロックの
状態を解除するのに、いちいち本体内部を開けて制御基
板の操作をしなくても、操作部のスイッチで可能であ
り、修理の際、手間が省ける。スイッチの操作方法は通
常の運転では行わないようなスイッチ操作にしておけば
よい。また、上記操作で運転ロックフラグをセットでき
るようにしておけば、例えば他人に暖房機を使わせたく
ない場合などに使用できるし、子供のいたずらを防ぐチ
ャイルドロックにもなる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、次の
ような効果がある。第1の発明によれば、暖房機の制御
処理は制御用マイコンで、商用電源のないときの現在時
刻とデータのバックアップをサブマイコンで行い、商用
電源を印加したとき、制御用マイコンをイニシャルリセ
ットしてから制御処理を行うようにしたので、マイコン
が個々に誤動作しても、使用者は商用電源を入れ直すだ
けで制御用マイコンを再動作させ、最低限の一次機能で
ある暖房機能を得ることができ、暖房機能不能という故
障確率が非常に低く、バックアップ機能という高機能を
実現しているにも拘らず、装置の信頼性が高い。また、
サブマイコンは商用電源のないときのみ電池の電源を使
用するようにしたので、小形の電池で長寿命化が可能で
あり、製品の寿命に至るまで電池交換の必要性がない信
頼性の高い制御装置が得られる。
【0082】第2の発明によれば、運転中、適宜制御用
マイコンからサブマイコンに記憶させるデータ書き込み
手段を備えているので、設定温度やタイマー運転時刻な
どの運転情報や現在までの累積運転時間,故障履歴とい
ったサービスに必要な情報までバックアップ電源によっ
て記憶しておくことができるため、次回使用するときに
いちいちセットする必要がないので、使い勝手がよく、
またサービス性も良い。
【0083】第3の発明によれば、制御用マイコン側に
も時計処理手段を備えているので、電池が消耗したり、
サブマイコンが故障しても、時計やタイマー機能を使用
することができ、寒い朝でもタイマー運転させることが
可能であるため、使い勝手がよく、信頼性も高い。
【0084】第4の発明によれば、制御用マイコン側の
時計手段は電源パルスを基準に時刻のカウントをし、適
宜現在時刻のデータをサブマイコンに転送して補正する
ようにしたので、時計の精度が良く、タイマー運転した
ときに時刻のずれが少なく、かつ、2つのマイコンの時
刻が常に一致しているので、時刻を修正したりする手間
が省け、使い勝手がよい。
【0085】第5の発明によれば、サブマイコン側から
読み込んだデータが制御用マイコン側で更新されたと
き、直ちにその更新データをデータ書き込み手段により
サブマイコン側に書き込むようにしたので、2つのマイ
コンデータは瞬時にして一致し、運転中、停電があった
としても最新のデータが記憶されているため、設定温度
やタイマー運転時刻などを再セットする必要がなく、使
い勝手がよい。
【0086】第6の発明によれば、制御用マイコン側に
サブマイコンからのデータが正しく転送されたかを判定
する転送異常判定手段と、転送異常が発生したとき、異
常を報知する転送異常報知手段を備えているので、装置
の信頼性が高く、また使用者に転送異常を知らせ、正し
いデータの転送を行うため、もう一度コンセントを入れ
直すよう促すことができ、使い勝手がよい。
【0087】第7の発明によれば、制御用マイコンは、
転送異常判定手段により転送されたデータが異常と判定
されたときは、制御用マイコン内のイニシャルセットデ
ータを(例えば、設定温度20℃)用いて制御処理を開
始するので、万一、転送異常が発生しても、暖房機の制
御処理には大きな支障がなく動作することができるの
で、装置の信頼性が高い。
【0088】第8の発明によれば、制御用マイコンは、
サブマイコンから転送されたデータの内容からバックア
ップ電源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿命判定
手段と、この判定により作動する電池寿命報知手段を備
えているので、コストアップすることなく、電池寿命を
判定して表示することができる。
【0089】第9の発明によれば、サブマイコン内の現
在時刻以外のデータを選択的にリセットするメモリリセ
ット手段を備えているので、例えば、テストのため、工
場の製造ラインでいろいろ書き込まれた使用者に不必要
な情報を瞬時に消し去ることができるので、製造時の作
業時間を短くすることができ、製造コストを低減させる
ことができる。
【0090】第10の発明によれば、操作部に所定の操
作を行ったとき、サブマイコン内のデータを表示部に表
示するデータ表示手段を備えているので、コストアップ
することなく、サブマイコンに記憶された累積燃焼時間
などのサービス情報を表示することができるので、サー
ビス性を向上することができる。
【0091】第11の発明によれば、サブマイコンのメ
モリに製造日付を記憶させ、これをデータ表示手段によ
り表示するようにしたので、制御基板上に製造日付を捺
印する手間が省けるとともに、暖房機本体内部を開けな
くても、制御基板の製造日付がわかるので、サービス性
がよい。
【0092】第12の発明によれば、電源パルスがなく
なったとき、直ちにスリープモードに移行するスリープ
モード移行手段と、スリープモード中に電源パルスが発
生したときは、所定時間遅延後、スリープモードを解除
するスリープモード解除手段とを備えているので、ノイ
ズに対して強くなるとともに、電圧の低い電池でも安定
して動作するため、電池を長期間使用でき、また制御装
置の信頼性が高い。
【0093】第13の発明によれば、スリープモードを
電源パルスと制御用マイコン側の電圧信号の両方が発生
したとき解除するようにしたので、さらに信頼性が高く
なる。
【0094】第14の発明によれば、電源パルス発生回
路とリセット回路Aの出力をダイオードを介して接続し
たので、商用電源電圧が徐々に低下していった場合で
も、すばやくスリープモードに移行し、制御装置の信頼
性が高い。
【0095】第15の発明によれば、異常検出手段が所
定回数動作したときに、運転ロックフラグをセットして
運転を不可能にする運転ロック手段を備え、運転ロック
フラグをデータ読み込み手段あるいはデータ書き込み手
段によって転送可能にしたので、運転状態が異常になっ
たときは、コンセントを入れ直しても運転ができないの
で、安全性の向上がはかれる。
【0096】第16の発明によれば、特定の操作を行っ
たとき、運転ロックフラグのセットまたは解除を可能に
した運転ロックフラグ操作手段を備えているので、運転
ロック及び解除が簡単な操作でできるため、他人に使わ
せたくないときにロックをかけたり、子供のいたずらを
防止することもでき、使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
回路ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による暖房機の制御装置の
動作を示す全体のフローチャートである。
【図3】この発明の時刻補正手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】この発明のデータ一致手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】この発明の転送異常判定手段と転送異常報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の電池寿命判定手段と電池寿命報知手
段の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の動作開始報知手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】この発明のメモリリセット手段の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】この発明の入力部,表示部の回路ブロック図で
ある。
【図10】この発明のデータ表示手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すタイムチャートである。
【図12】この発明のスリープモードへの移行,解除の
動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の商用電源電圧を低下させたときの
動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の運転ロック手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】この発明の運転ロックフラグ操作手段の動作
を示すフローチャートである。
【図16】従来の暖房機の制御装置の回路ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 商用電源 2 マイコン電源部 3 制御用マイコン 4 出力部 5 入力部 6 表示部 8 電池 9 リセット回路A 11 サブマイコン 12 リセット回路B 17 電源パルス発生回路 18 ダイオード 19 ソフトリセットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 1/04 301 G06F 1/04 301C 1/26 1/00 335C (72)発明者 関戸 研司 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三菱電機株式会社 群馬製作所内 (72)発明者 山口 博志 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三菱電機株式会社 群馬製作所内 (56)参考文献 実開 平3−87051(JP,U)

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房機を制御するプログラムを内蔵し、
    商用電源が印加されているときのみ作動する制御用マイ
    コンと、時計処理を行うプログラムを内蔵し商用電源が
    ないときは電池等のバックアップ電源によって作動する
    サブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイ
    コンをイニシャルリセットするリセット手段と、リセッ
    ト直後にサブマイコンに記憶されたデータを制御用マイ
    コンに読み込むデータ読み込み手段とを備えたことを特
    徴とする暖房機の制御装置。
  2. 【請求項2】 暖房機を制御するプログラムを内蔵し、
    商用電源が印加されているときのみ作動する制御用マイ
    コンと、時計処理を行うプログラムを内蔵し商用電源が
    ないときは電池等のバックアップ電源によって作動する
    サブマイコンと、商用電源が印加されたとき制御用マイ
    コンをイニシャルリセットするリセット手段と、リセッ
    ト直後にサブマイコンに記憶されたデータを制御用マイ
    コンに読み込むデータ読み込み手段と、運転中、適宜制
    御用マイコンからサブマイコンにデータを転送して記憶
    させるデータ書き込み手段とを備えたことを特徴とする
    暖房機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御用マイコンには、商用電源印加
    中、前記データ読み込み手段で読み込んだ現在時刻のデ
    ータを基に時刻のカウントを行う時計処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の暖房機の制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記時計処理手段は、商用電源の周波数
    に同期した電源パルスを基準に時刻をカウントし、前記
    データ書き込み手段により適宜現在時刻をサブマイコン
    に転送してサブマイコン側の現在時刻を補正する時刻補
    正手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の暖房機
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御用マイコンは、前記データ読み
    込み手段により読み込んだデータをメモリ内に保持し、
    このデータが更新されたときは同時にデータ書き込み手
    段によりサブマイコンのデータを更新するデータ一致手
    段を備えたことを特徴とする請求項2記載の暖房機の制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御用マイコンは、サブマイコンか
    らのデータが正しく転送されたかを判定する転送異常判
    定手段と、転送異常が発生したとき、少なくとも短時間
    異常を報知する転送異常報知手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御用マイコンは、前記転送異常判
    定手段により異常と判定されたときは、制御用マイコン
    のイニシャルセットデータを用いて制御処理を開始する
    ことを特徴とする請求項6記載の暖房機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御用マイコンは、前記サブマイコ
    ンから転送されたデータの内容から前記バックアップ電
    源の電池が寿命かどうかを判定する電池寿命判定手段
    と、この判定手段が寿命と判定したとき作動する電池寿
    命報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    暖房機の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記サブマイコン内の現在時刻以外のデ
    ータを選択的にリセットするメモリリセット手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御用マイコンには、スイッチ等
    より構成された操作部と時計表示が可能な表示部が接続
    され、前記操作部に所定の操作を行ったとき前記サブマ
    イコン内のデータを表示部に表示するデータ表示手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記サブマイコンのメモリに製造日付
    を記憶させておき、前記データ表示手段により製造日付
    を表示することを特徴とする請求項10記載の暖房機の
    制御装置。
  12. 【請求項12】 前記サブマイコンは、商用電源の周波
    数に同期した電源パルスが入力され、この電源パルスが
    なくなったときは直ちに低消費電流のスリープモードに
    移行するスリープモード移行手段と、スリープモード中
    に前記電源パルスが発生したときは、所定時間遅延後、
    スリープモードを解除するスリープモード解除手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装
    置。
  13. 【請求項13】 前記サブマイコンは、前記電源パルス
    と制御用マイコン側の電圧信号が入力され、前記スリー
    プモード解除手段は前記電源パルスと前記制御用マイコ
    ン側の電圧信号の両方が発生したときに動作することを
    特徴とする請求項1記載の暖房機の制御装置。
  14. 【請求項14】 前記電源パルスを作って制御用マイコ
    ンとサブマイコンに出力する電源パルス発生回路と、制
    御用マイコンに供給される電圧が所定値以下のとき、制
    御用マイコンにリセット信号を出力するリセット回路1
    とを備え、このリセット回路1と前記電源パルス発生回
    路の出力をダイオードを介して接続したことを特徴とす
    る請求項1記載の暖房機の制御装置。
  15. 【請求項15】 暖房機の運転の異常を検出する異常検
    出手段と、この異常検出手段が所定回数動作したとき
    に、運転ロックフラグをセットし、運転を不可能にする
    運転ロック手段とを備え、前記運転ロックフラグはデー
    タ読み込み手段あるいはデータ書き込み手段によって転
    送可能にしたことを特徴とする請求項1記載の暖房機の
    制御装置。
  16. 【請求項16】記ロックフラグのセットまたは解除
    を可能にした運転ロックフラグ操作手段を備えたことを
    特徴とする請求項15記載の暖房機の制御装置。
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