JP3053270B2 - 電源バックアップ方法及びその装置 - Google Patents

電源バックアップ方法及びその装置

Info

Publication number
JP3053270B2
JP3053270B2 JP3253535A JP25353591A JP3053270B2 JP 3053270 B2 JP3053270 B2 JP 3053270B2 JP 3253535 A JP3253535 A JP 3253535A JP 25353591 A JP25353591 A JP 25353591A JP 3053270 B2 JP3053270 B2 JP 3053270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
backup
microcomputer system
turned
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3253535A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0594242A (ja
Inventor
伸一 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3253535A priority Critical patent/JP3053270B2/ja
Publication of JPH0594242A publication Critical patent/JPH0594242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3053270B2 publication Critical patent/JP3053270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主電源と補助電源を利用
し主電源がオフ時には補助電源から電源供給を受けデー
タをバックアップするマイコンシステム、あるいは主電
源がオフ時にはデータを不揮発性メモリに退避してバッ
クアップするマイコンシステム等におけるバックアップ
処理を改善した電源バックアップ方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なマイコンシステムはCP
U(Central Processing Uni
t)、ROM(Read Only Memory)や
RAM(Random Access Memory)
等のメモリ、入出力ポート、カウンタ、タイマ、システ
ムクロック発生用のクロックジェネレータ・コントロー
ラ(以下、単にCGCという)などで構成される。
【0003】このマイコンシステムの一例を図9に示
す。図9に示すマイコンシステム1は、CPU14、R
AM11、ROM12、入出力ポート13、CGC14
で構成される。この図9に示すマイコンシステムを利用
した機器では、予めROM12内に格納されているプロ
グラムによって機器を制御するデータを入出力ポート1
3を介して出力し、当該機器へ入力されるデータをRA
M11に格納し或いはこのRAM11内のデータを演算
して、さらには各処理をプログラムに従って実行して当
該機器を制御するように動作する。
【0004】例えば、マイコンシステムを利用したVT
R(Video Tape Recorder)では次
のようになっている。VTRのマイコンシステムは機器
に設けられている各種のスイッチ類を入出力ポートを通
じてつねに監視しており、あるスイッチが押された場合
にそのスイッチの意味する処理を行うように機器に働き
かける。例えば押されたスイッチがテープの再生を意味
する場合、テープの再生を行うように入出力ポートを通
じてVTRを制御する。
【0005】一方、このようにマイコンシステム1を利
用した機器では、機器の主電源がオフされた場合におい
てもRAM11内に蓄えられたデータが消滅しないよう
に補助電源3を設けることがある。
【0006】例えば、図9に示すマイコンシステム1で
は、主電源は電源端子2から供給され、電池30、ダイ
オード3bによって構成される補助電源3は主電源がオ
フすると電池3aから電源が供給され、停電などもの場
合にも、RAM11内に蓄えられたデータを消滅しない
ように保護(バックアップ)している。なお、補助電源
3はマイコンシステム1をバックアップする構成になっ
ており、このマイコンシステム1が1チップICになっ
ている場合もあるし個別ICで構成される場合もある。
【0007】次に、この図9のシステムの動作を図5の
タイミングチャート及び図11のフローチャートを参照
して説明する。電圧検出回路6は、端子2を介して供給
される主電源がオフするとLレベルの信号を、主電源が
オン状態の時はHレベルの信号を発生するものとする。
例えば主電源がt1 でオフすると、電圧検出回路6はL
レベルの信号をCPU14に入力し、ステップS31の
割り込みを行う。
【0008】CPU14はこのLレベルの割り込み信号
を受け取ると、ステップS33でバックアップ状態にな
るための前処理(以下、単にバックアップ処理という)
を実行する。このバックアップ処理は、たとえばRAM
11に所定の長さのデータを書き込み中はそのデータ全
部を書き込み終えるまで書き込みを続行する処理などで
あり、その処理時間(t1 〜t3 )は例えば数百μse
c程度である。このバックアップ処理の期間は、通常動
作電圧以下の電圧である電池3aを使用しないで動作さ
せる必要があるため、図9に示すマイコンシステムの例
では、コンデンサ7を利用している。このコンデンサ7
は主電源がオン時に充電しておき、充電された電荷によ
ってバックアップ処理の期間はマイコンシステム1が動
作するようになっている。
【0009】そしてCPU14は、このバックアップ処
理終了後、動作を停止してバックアップ状態になるよう
に、LレベルのHALT信号を出力する(t3 )。する
と、CGC15は発振を停止し、クロック出力を止め
る。これによりマイコンシステム1は、ステップS35
でバックアップ状態(HALT状態)になり電流消費が
非常に少なくなる。
【0010】例えば、電流消費はマイコンシステム1の
構成によって異なるものの、CMOS(Complem
entary Metal−Oxide Semico
nductor)を採用した場合、通常の主電源で駆動
する動作状態では、概ね数mAから数十mA或いはそれ
以上なのに対し、補助電源で駆動されるHALT状態で
は数μAから数十μA程度である。例えばIC1個あた
りの消費電流で比較してみると、東芝製Z80用クロッ
クジェネレータ/コントローラ:TMPZ84C61A
では、仕様書によれば動作時の消費電流が3mA(6M
Hz動作)なのに対し、HALT状態では十μA以下で
ある。
【0011】次に、主電源がオン状態になる場合の動作
に付いて説明する。まず、主電源がt4 でオンすると電
圧検出回路6でこの主電源の立ち上がりを検出して、こ
の立ち上がりエッジがCGC15に入力される。この立
ち上がりエッジを入力するとCGC15は発振を再開す
る(t5 )。
【0012】このCGC15はクロックの発振が安定す
るまでの期間(いわゆるウォーミングアップ期間(t4
〜t5 )、通常数msから数十ms程度である)はCG
C15の外部へクロックを出力せず、CPU14へ主電
源がオンしたことをしめす割り込み信号をも出力しな
い。そして、このウォーミングアップ期間終了後、CG
C15はクロックを出力し、さらにCPU14へ主電源
がオンしたことをしめす割り込み信号を出力する。CP
U14はこの割り込み信号とクロックを受けるとHAL
T信号をHレベルにする。これによって、マイコンシス
テム1は動作状態になる。
【0013】次に、図9に示すマイコンシステム1にお
いて、主電源がオフする期間が上記バックアップ処理か
らCGCが発振を停止するまでの時間よりも短い場合の
説明を、図10に示すタイミングチャート及び図11の
フローチャートを参照して行う。
【0014】図11に示すように、主電源がt41でオフ
すると電圧検出回路6よりCPU14へ割り込み信号が
出力される(ステップS31)。これを受けたCPU1
4はバックアップ処理を実行する(ステップS33)。
しかしこの図10の例では、マイコンシステム1がバッ
クアップ状態(HALT状態)になる前(t45)に再び
主電源がt43でオン状態になっている。この場合、電圧
検出回路6から立ち上がりエッジが入力される時には、
まだCPU14はバックアップ処理中である。またCG
C15もバックアップ状態(HALT状態)ではない。
この状態で電圧検出回路6から立ち上がりエッジが入力
されている。このため、CGC15からCPU14へは
割り込み信号が出力されない。そして、CPU14はバ
ックアップ処理をt45で終えるとHALTをLレベルに
する(ステップS35)。このHALTを受けたCGC
15は発振を停止し、クロック出力が止まり、このマイ
コンシステム1はバックアップ状態(HALT状態)に
なる。そして、マイコンシステム1はバックアップ状態
(HALT状態)のまま再び動作しない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のマイコンシステムにおいては、主電源がオフする期間
が上記バックアップ処理期間よりも短い場合、マイコン
システム1はバックアップ状態(HALT状態)になっ
たまま再び動作しなくなる。
【0016】本発明は上記課題に鑑み成されたもので、
主電源がオフする期間が上記バックアップ処理期間より
も短い場合であっても、バックアップ処理から通常動作
状態へ復帰できるマイコンシステムの電源バックアップ
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願第1の発明は、供給される電源によって駆動し該
電源がオフしたときにはバックアップ処理終了後に停止
状態とするマイコンシステムの電源バックアップ方法に
おいて、前記電源のオフによってバックアップ処理を行
い、このバックアップ処理の終了した後に当該電源がオ
フのときには停止状態とする一方、当該電源がオンとな
っているときには駆動状態に戻ることを要旨とする。
【0018】また、本願第2の発明は、供給される電源
によって駆動し該電源がオフしたときにはバックアップ
処理終了後に停止状態とするマイコンシステムの電源バ
ックアップ装置において、前記電源のオンとオフとを判
別する判別手段と、この判別手段によって電源のオフが
判別され、開始されたバックアップ処理の終了後に再び
当該判別手段によって電源のオンとオフとを判別したと
きに、電源がオフであるときには停止状態とし、電源が
オンであるときには駆動状態とする制御手段とを有する
ことを要旨とする。
【0019】
【作用】本願第1の発明のマイコンシステムの電源バッ
クアップ方法は、供給される電源がオフしたときのバッ
クアップ処理終了後に当該マイコンシステムを停止状態
とする際に、このバックアップ処理の終了後に再度当該
電源の状態を確認して、オフのときには停止状態とし、
オンとなっているときには駆動状態に戻るようにしたも
のである。
【0020】また、本願第2の発明のマイコンシステム
の電源バックアップ装置は、判別手段で供給される電源
のオンとオフとを判別するようにしており、また制御手
段はこの判別手段によって電源のオフが判別されて開始
されたバックアップ処理の終了後に再度判別手段によっ
て判別された電源がオフであるときには当該マイコンシ
ステムを停止状態とし、電源がオンとなっているときに
は当該マイコンシステムを駆動状態とする。
【0021】したがって、本願のマイコンシステムの電
源バックアップ方法及びその装置によれば、電源のオフ
によって開始されたバックアップ処理が終了するまでの
間に、電源が復帰しているような場合には当該マイコン
システムを再度駆動状態とする。
【0022】
【実施例】以下、図1乃至図8を参照して本発明に係る
一実施例を説明する。
【0023】図1は本発明に係る電源バックアップ装置
を採用したマイコンシステムの一例を示すもので、図9
に示す従来のマイコンシステムと比較して判別手段とし
ての電源電圧検出回路6からの入力信号を入出力ポート
13へ入力している点が異なる。なお、市販されている
入出力ポート回路(IC)には割り込み制御回路を有し
ているものもあり、この場合は図3に示す回路構成のよ
うに、入出力ポート13から直接CPUへ割り込みを掛
けるようにしても良く、この場合電源電圧検出回路6か
らCPU14への割り込み入力は省略できる。
【0024】図1に示すマイコンシステム1は、RAM
11、ROM12、入出力ポート13、CPU14、C
GC15、アドレスバスBA 、データバスBD 及びコン
トロールラインC等によって1チップで構成される。
尚、この図1では、CPU14がRAM11、ROM1
2、入出力ポート13をアクセスする場合に発生するア
ドレスをデコードして各ICをアクセス可能な状態(各
ICのイネーブル入力端子をイネーブルにした状態)に
するためのいわゆるアドレスデコーダやクロックライン
の図示はしていない。また、CPU14に入力する割り
込み要求信号も図1に示すコントロールラインCのうち
の1本であるが(他には、メモリや入出力ポートのコン
トロール信号がある)、図1では特にこの割り込み要求
信号のラインのみを図示している。
【0025】電圧検出回路6は、電源端子2を介してマ
イコンシステム1及び該電圧検出回路6に入力される電
源の電圧を監視しており、この電源の供給が停止(オ
フ)されると該電圧検出回路6から電源がオフになると
いう信号が直接CPU14へ割り込みを掛ける。これに
より、RAM11内にあるデータの図示しない不揮発性
メモリへの退避、或いは補助電源3から電源供給を受け
データを保持する等のバックアップ処理が行われる。
【0026】バックアップコンデンサ7は、このマイコ
ンシステム1が図示しない不揮発性メモリへのデータ退
避に必要な時間は回路が動作可能な電源が必要なため、
該コンデンサに蓄積された電荷を利用している。また、
ダイオード4はこの電源を供給するためのバックアップ
コンデンサ7が電源OFF時に蓄積された電荷がマイコ
ンシステム1側へ逆流しないようにするためのものであ
る。
【0027】さらに、この図1に示す例では、電池3か
ら電源供給中は、マイコンシステム1を動作させないよ
うにして、バックアップ時の電源電圧は通常動作電圧
(5V)よりも低くても良い場合を想定している(たと
えばRAM11のデータ保持のための最低電源電圧は
2.5V程度である)。これは、マイコンシステム1が
1チップICになっている場合で補助電源3が全体をバ
ックアップする構成になっている場合に効果的である。
このようにCPU1を動作させなければ、補助電源3は
通常動作電圧よりも低くても良く、また、このようにバ
ックアップ時にマイコンシステム1を動作させないよう
にすることにより消費電力が小さくなるので電池3aの
容量を小さくすることが可能となる。
【0028】次に、この図1に示すマイコンシステム1
のCGC15の構成及びその動作を図2及び後述する図
5を参照して説明する。CGC15の入力は電圧検出回
路6からの電源ON/OFF信号とCPU14からのH
ALT信号であり、またCGC15の出力はCPU14
へ与える電源オンを示す割り込み信号である。
【0029】まず、主電源がt1 でオフすると、CPU
14はバックアップ処理終了後、HALTをLレベルに
する(t3 )。立ち下がりエッジ検出部151はこのH
ALTの立ち下がりエッジでLレベルの検出信号を発生
し、RSフリップフロップ154とカウンタ159をリ
セットする。するとRSフリップフロップ154出力は
Lレベルになり発振器156と水晶158とを接続する
スイッチ155を開成する。これにより発振が停止し、
クロック出力が止まる。
【0030】次に、主電源がt4 でオン状態になると、
電圧検出回路6から立ち上がりエッジが入力される。こ
の信号をインバータ152で反転し、立ち下がりエッジ
検出部153では立ち下がりエッジにLレベルの検出信
号を発生する。この検出信号で、RSフリップフロップ
154はセットされ、RSフリップフロップ154出力
はHレベルになる。このRSフリップフロップ154の
Hレベルで発振器156と水晶158とを接続するスイ
ッチ155が閉成され、発振が始まり、ANDゲート1
57からクロックが出力される。次に、カウンタ159
はこのクロックをカウントしていきウォーミングアップ
期間(t4 〜t5 )のカウント(数msから数十ms程
度)の後、CPU14に対し、主電源がオンしたことを
示す割り込み信号を出力する。CPU14はこの割り込
み信号とクロックを受けるとHALT信号をHレベルに
する。これによって、マイコンシステム1は動作状態に
なる。
【0031】次に本実施例の作用を図4に示すフローチ
ャートを参照し説明する。図4からも明らかなように、
本実施例においては、主電源がオフしステップS3のバ
ックアップ処理が終了した後に、ステップS5に進み電
圧検出回路6の出力信号レベルを確認するようにしてい
る。すなわち、このバックアップ処理終了時点で主電源
がどの様な状態であるかを確認し、もし電圧検出回路の
出力信号がHレベルならば、再び電源がオン状態に戻っ
ているものと考えられ、一方Lレベルならば主電源はオ
フのままであるものと考えられる。従って、バックアッ
プ処理終了後に、電圧検出回路の出力信号レベルを確認
し、もし電圧検出回路の出力信号がHレベルならばステ
ップS7へ進み、再び通常処理状態に復帰し、Lレベル
ならばステップS9へ進みHALT状態にする。
【0032】次に、図5及び6を参照して、本実施例の
動作を説明する。図5は実施例における通常時のタイミ
ング図であり、図6は同じく瞬間的な電源オフ時のタイ
ミング図を示すものである。
【0033】図5に示す通常時におけるタイミング図で
は、主電源がt1 でオフするとCPU14はバックアッ
プ処理の実行を開始する。このバックアップ処理の期間
1 〜t3 は、上述したように、コンデンサ7に充電さ
れた電荷によってマイコンシステムは動作し、電源電圧
はほぼ5Vに保たれている。そして、CPU14はt3
でバックアップ処理を終えると、電圧検出回路6の出力
信号レベルを確認する。通常状態では、このときには電
圧検出回路6の出力信号はLレベルになっている。そこ
でHALTをLレベルにする。このHALTを受けたC
GC15は発振を停止し、クロック出力が止まり、この
マイコンシステム1はバックアップ状態(停止状態)に
なる。
【0034】次に、主電源がt4 でオン状態になると、
電圧検出回路6から立ち上がりエッジが入力される。こ
の信号を受けたCGC15は発振を再開し、所定期間
(t4 〜t5 )のウォーミングアップ期間(数msから
数十ms程度)の後、再びクロックを出力するととも
に、CPU14に主電源がオンしたことをしめす割り込
み信号をt5 で出力する。すると、CPU14はHAL
T信号をHレベルにし、動作状態になる。
【0035】次に、図6に示す瞬間的な電源オフ時にお
けるタイミング図では、主電源がt11でオフするとCP
U14はバックアップ処理を実行し、バックアップ処理
を終えるとt15で電圧検出回路6の出力信号レベルを確
認する。瞬間的な電源オフ時(t11〜t13)では、この
とき(t15)には電圧検出回路6の出力信号はHレベル
になっている。そこでCPU14はHALT状態にせ
ず、通常動作状態にもどる。
【0036】すなわち、CPU14のバックアップ処理
実行後に、CPU14が電圧検出回路6からの出力信号
を確認したときに、この出力信号が依然としてLレベル
のままであれば、CPU14はバックアップ状態(HA
LT状態)になるようにとHALTをLレベルにし、こ
のHALTを受けたCGC15は発振を停止しクロック
出力を止め、マイコンシステム1はバックアップ状態
(HALT状態)になる。しかし、電圧検出回路6から
の出力信号がHレベルに戻っていれば、CPU14は通
常動作状態に戻るように処理する。
【0037】以上の説明は、補助電源3はマイコンシス
テム1をバックアップする構成になっている場合でる。
しかしながら、図7に示すマイコンシステムの様に補助
電源3が必要なRAM11にのみ補助電源3を供給する
構成としてもよい。
【0038】この場合にも、主電源がオフすると、電圧
検出回路6はLレベルの信号をCPU14に入力する。
CPU14は、このLレベルの割り込み信号を受け取る
とバックアップ状態になるための前処理(バックアップ
処理)を実行する。このバックアップ処理は、たとえば
RAM11に所定の長さのデータを書き込み中はそのデ
ータ全部を書き込み終えるまで書き込みを続行する処理
などであり、その処理時間は例えば数百μsec程度で
ある。
【0039】このバックアップ処理終了後、CPU14
は動作を停止して、LレベルのHALT信号を出力す
る。CGC15は、このLレベルのHALT信号を入力
すると、発振を停止し、クロック出力を止める。これに
よりRAM11以外に供給される電源の電圧が降下して
もCPU14が暴走してRAM11の内容を破壊する可
能性はなくなる。従って、このようなマイコンシステム
においても、主電源がオフする期間が上記バックアップ
処理期間よりも短い場合でも、バックアップ処理から通
常動作状態へ復帰できる。
【0040】また、本発明は上述したような補助電源3
の電池3aによってRAM11をバックアップする以外
に、図8のマイコンシステムに示すように不揮発性メモ
リであるEEPROM(Electrically E
rasable Programable ROM)1
6を利用したマイコンシステムにも適用できる。
【0041】この場合にも、主電源がオフすると、電圧
検出回路6はLレベルの信号をCPU14に入力する。
CPU14はこのLレベルの割り込み信号を受け取ると
バックアップ状態になるための前処理(バックアップ処
理)を実行する。このバックアップ処理は、たとえEE
PROM16に所定の長さのデータを書き込み中はその
データ全部を書き込み終えるまで書き込みを続行した
り、電源オフ時のデータ消失を防止するためRAM11
内にある情報をEEPROM16へ移す処理などであ
り、その処理時間は例えば数百μsから数十ms程度で
ある。
【0042】そしてCPU14は、このバックアップ処
理終了後、動作を停止して、LレベルのHALT信号を
出力する。CGC15は、このLレベルのHALT信号
を入力すると、発振を停止し、クロック出力を止める。
これにより供給される電源の電圧が降下してもCPU1
4が暴走してEEPROM16の内容を破壊する可能性
はなくなる。従って、このようなマイコンシステムにお
いても、主電源がオフする期間が上記バックアップ処理
期間よりも短い場合でも、バックアップ処理から通常動
作状態へ復帰できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源バッ
クアップ方法及びその装置は、主電源がオフする期間が
上記バックアップ処理期間よりも短い場合であっても、
バックアップ処理終了後に速やかに通常動作状態へ復帰
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源バックアップ装置を採用したマイ
コンシステムの一例である。
【図2】図1に示すマイコンシステムにおけるCGCの
回路構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の電源バックアップ装置を採用したマイ
コンシステムの一例であり、割り込み制御回路を有して
いる入出力ポート回路による回路構成を示すブロック図
である。
【図4】図1に示すマイコンシステムにおける動作を示
すフローチャートである。
【図5】図1に示すマイコンシステムの通常時における
タイミングチャートである。
【図6】図1に示すマイコンシステムの瞬間的な電源オ
フ時におけるタイミングチャートである。
【図7】本発明の電源バックアップ装置を採用したマイ
コンシステムの他の実施例である。
【図8】本発明の電源バックアップ装置を採用したマイ
コンシステムの他の実施例である。
【図9】従来のシステム一例である。
【図10】従来のタイミング図の一例(瞬間的な電源オ
フ時)である。
【図11】従来のフローチャートの一例である。
【符号の説明】
1 マイコンシステム 2 電源入力端子 3 補助電源 4 ダイオード 6 電圧検出回路 7 コンデンサ 11 RAM 12 ROM 13 入出力ポート 14 CPU 15 CGC BA アドレスバス BD データバス C コントロールライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される電源によって駆動し該電源が
    オフしたときにはバックアップ処理終了後に停止状態と
    するマイコンシステムの電源バックアップ方法におい
    て、 前記電源のオフによってバックアップ処理を行い、この
    バックアップ処理の終了した後に当該電源がオフのとき
    には停止状態とする一方、当該電源がオンとなっている
    ときには駆動状態に戻ることを特徴とするマイコンシス
    テムの電源バックアップ方法。
  2. 【請求項2】 供給される電源によって駆動し該電源が
    オフしたときにはバックアップ処理終了後に停止状態と
    するマイコンシステムの電源バックアップ装置におい
    て、 前記電源のオンとオフとを判別する判別手段と、 この判別手段によって電源のオフが判別され、開始され
    たバックアップ処理の終了後に再び当該判別手段によっ
    て電源のオンとオフとを判別したときに、電源がオフで
    あるときには停止状態とし、電源がオンであるときには
    駆動状態とする制御手段とを有することを特徴とするマ
    イコンシステムの電源バックアップ装置。
JP3253535A 1991-10-01 1991-10-01 電源バックアップ方法及びその装置 Expired - Lifetime JP3053270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3253535A JP3053270B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 電源バックアップ方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3253535A JP3053270B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 電源バックアップ方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0594242A JPH0594242A (ja) 1993-04-16
JP3053270B2 true JP3053270B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=17252723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3253535A Expired - Lifetime JP3053270B2 (ja) 1991-10-01 1991-10-01 電源バックアップ方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3053270B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10671139B2 (en) 2017-05-31 2020-06-02 Quanta Computer Inc. Operable server system when standby power of PSU fails

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0594242A (ja) 1993-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3224153B2 (ja) 改良型データ保護システム及びデータ保護方法
US4777626A (en) Memory device having backup power supply
JPH10177563A (ja) フラッシュメモリ内蔵マイクロコンピュータ
US5435005A (en) Method and system for controlling resuming operation of an AC-driven computer system using an external memory
JP3053270B2 (ja) 電源バックアップ方法及びその装置
JPH06231053A (ja) データ退避方式
US5831347A (en) Apparatus for determining if the duration of a power failure exceeded predetermined limits
KR100382747B1 (ko) 전자장치
JPH0795253B2 (ja) 情報処理装置用電源の復電処理方式
JPH11353064A (ja) 携帯情報端末装置
JP3133492B2 (ja) 情報処理装置
JP2740685B2 (ja) 記憶装置のバックアップ回路
JP2000040037A (ja) データ保護装置、データ保護方法、及び記憶媒体
JP3087650B2 (ja) 自動復電方式
JPH0142002B2 (ja)
JPH09213088A (ja) エンジン制御装置
JP3768565B2 (ja) Dram制御装置
JPH05233474A (ja) 記憶内容保護方式
JPS5856177B2 (ja) 磁気バブル記憶装置
JPH11149419A (ja) データバックアップ方法および装置
JPH11175405A (ja) メモリデータ制御装置
JPH01195559A (ja) 電気機器のバックアップ記憶装置
JP2909292B2 (ja) 情報処理装置
JP2996439B2 (ja) 不揮発性メモリ用のデータ保持制御装置
JPH0436426B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080407

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 12