JPH06340520A - 選択したベタインを含むアシルイセチオネートスキンクレンジング組成物 - Google Patents

選択したベタインを含むアシルイセチオネートスキンクレンジング組成物

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JPH06340520A
JPH06340520A JP3198112A JP19811291A JPH06340520A JP H06340520 A JPH06340520 A JP H06340520A JP 3198112 A JP3198112 A JP 3198112A JP 19811291 A JP19811291 A JP 19811291A JP H06340520 A JPH06340520 A JP H06340520A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】アシルイセチオネートエステル塩と、少なくと
も1種のベタインとの組合せを包含し、アシルイセチオ
ネート対ベタイン重量比が約10:1〜約2:1の範囲である
固体スキンクレンジング組成物。 【効果】上記の組成物は皮膚に対し良好な低刺激性を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多量のアシルイセチオ
ネートと、選択されたベタインとを含む固体スキンクレ
ンジング組成物に関する。これらの組成物は皮膚に対し
良好な低刺激性(skin mildness)を示す。
【0002】
【従来の技術】伝統的に、石鹸はスキンクレンザーとし
て使用されてきた。しかしながら、石鹸は非常に肌を荒
らしやすい(harsh)薬品である。特に寒い気候に石鹸
を使用すると、皮膚が荒れたり、ひび割れしてしまう。
しかし廉価で、バーに製造し易く且つ良好な起泡特性を
有する石鹸を使用すると、確かに有利である。
【0003】市場では、石鹸をより低刺激性の界面活性
剤に置き換えようと盛んに試みられてきた。特にナトリ
ウムココイルイセチオネートをベースとする低刺激性合
成洗剤トイレットバーの導入が成功した。この技術に関
する特許は、米国特許第4954282号(本明細書中に参考
として含まれる)に記載済である。
【0004】幾つかの文献では、ベース組成物中のアシ
ルイセチオネートとベタインについて記載している。こ
れらの組成物は、通常幾つかの他成分を加えることを目
的としている。
【0005】日本特許62-141098号では、アシルイセチ
オネートとカルボキシベタインがシャンプー及び石鹸用
の界面活性剤ベース中に含まれており、これには、α-
グルカンが含まれ皮膚及び毛髪に滑らかな感触を付与し
ている。日本特許60−008398号では、同様の有用性につ
いて述べており、乾燥したマルメロの実の種を用いて、
皮膚及び毛髪に滑らかな感触を付与している。
【0006】アシルイセチオネート/ラウリルベタイン
混合物を含む良好な洗浄力及び起泡性を備えたフケ止め
シャンプーが日本特許60-161498号に記載されている。
【0007】日本特許60-181200号は、悪臭を防ぎ且つ
香料安定性を促進するためにプロパンジオール型の抗生
物質を使用することについて記載している。アシルイセ
チオネート及びベタインは、石鹸ベース用に使用し得る
界面活性剤である。
【0008】欧州特許第0117135号では、シャンプー用
の界面活性剤ベースに、アシルイセチオネートとカルボ
キシベタインとを含むことについて記載している。この
シャンプーは、ポリマーを含み、抗微生物能及びフケ止
め能を促進する。
【0009】日本特許76-14907号では、堅い透明な石鹸
配合物中にベタインを使用することについて記載してい
る。アシルイセチオネートを含んでもよい。
【0010】日本特許63-139998号では、粘土鉱物をブ
レンドした皮膚用洗剤について開示している。アシルイ
セチオネート及びベタインが使用し得る界面活性剤とし
て含まれている。
【0011】低刺激性を高めるために、他のアニオン性
界面活性剤と一緒に両性界面活性剤も述べられている。
日本特許59-100199号では、ベタインを非イオン性界面
活性剤及びタウリン共活性剤(co-actives)と共に洗浄
剤組成物中に混合すると低刺激性に効果があると記載し
ている。
【0012】シャンプー組成物にジエタノールアミンラ
ウリルサルフェートとコカミドプロピルベタインを使用
すると、目を殆ど刺激しないことが米国特許第4,137,19
1号に記載されている。
【0013】旧西独特許第2017370号には、ベタインと
ノニルフェノキシトリ(エチレンオキシ)エチルサルフ
ェートを含む皮膚適合性の良好な液体洗剤が記載されて
いる。
【0014】米国特許第4,595,526号では、皮膚に刺激
の少ないアシルイセチオネートとベタインとの主に非イ
オン性の液体組成物について記載している。
【0015】幾つかの文献では、液体製品(日本特許63
-165499号)、バー(イスラエル第69,378号)及び一般
ボディ用クレンザー(日本特許61-04800号)として、ベ
タインと脂肪酸塩とを含む配合物について記載してい
る。
【0016】ベタインを石鹸と使用すると、良好な起泡
性、洗浄力及び皮膚に対する低刺激性が得られること
は、日本特許51-31707号及び同特許51-31708号に記載さ
れている。
【0017】米国特許第4,812,253号では、皮膚に対し
て低刺激性の高分子量の助剤、モイスチャライザー、石
鹸並びに、アシルイセチオネート及びベタインを含む選
択した界面活性剤を含む種々の組成物について記載して
いる。
【0018】本発明は、良好な起泡特性を保持しつつ、
皮膚に対して優れた低刺激性の組成物を提供する。
【0019】このように本発明の1つの目的は、従来の
公知の組成物よりも実質的に皮膚に対しより低刺激性の
ベタインと組み合わせて、主活性剤としてアシルイセチ
オネートをベースとするスキンクレンジング組成物を提
供することである。
【0020】本発明のこれら及び他の目的は、以下の概
要及び詳細な記載を通じてより明らかになるだろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(i)選択されたイセチオン酸塩のアシルエステル約20
〜70重量%と、(ii)少なくとも1種のベタイン(前記
アシルエステル対ベタインとの重量比は約10:1〜約2:1
である)と、を含む固体スキンクレンジング組成物を提
供する。
【0022】消費者にとってより許容可能な組成物を提
供するために、場合により以下の材料: (i)遊離脂肪酸約2〜40%と、(ii)遊離イセチオネー
ト約2〜20%と、(iii)石鹸約0〜2%と、(iv)水約
2〜20%と、(v)他成分約0〜20%と、を使用してもよ
い。
【0023】主活性剤(main active)としてイセチオ
ネート塩のアシルエステルと、共活性剤(co-active)
としてベタインとをベースとし、優秀な使用特性を備え
た非常に低刺激性のスキンクレンジング組成物を提供す
る。アシルイセチオネート対ベタインの重量比は、約8:
1〜2:1が好ましく、低刺激性を保持するには約7:1〜2:1
であるのが最も好ましい。
【0024】本発明に於いて、主活性剤、即ちアシルイ
セチオネートの刺激性は、選択したベタインを配合する
ことによってかなり減少し得る。
【0025】活性剤のこの混合物から得られたクレンザ
ーは、皮膚に対し優秀な低刺激性、優良な起泡性及び良
好な触質性(tactile)を有する。さらに、これらは標
準的な製造装置を使用して容易に加工し得る。
【0026】例えばココヤシ脂肪酸から誘導したものの
ような、約C6〜C18の範囲のイセチオネート塩は、多
くの市販のクレンジング製品に使用され、且つかさ容量
の大きい、クリーミィな泡を生成することが知られてい
る。この活性剤単独では、皮膚に対し非常に低刺激性で
あることが知見された。これらの活性剤は室温では固体
であるが、バーに配合するときには優良な構成成分とし
て役立つ。
【0027】本発明書中に使用され得るイセチオネート
エステル塩は、アシルエステルイセチオネートであり、
ココイルエステルが好ましい。これらの好ましいエステ
ル類は、C8未満の脂肪酸が少ないパーセンテージで、
その炭素鎖分布の95%以上がC8〜C18で、半分以上がC
12未満である通常のココイル脂肪酸から調製される。エ
ステル類のアシル鎖長は、少なくとも約90%がC6〜C18
で、約30%以上がC14以下である。一般的なココイル部
分は、表1の鎖長分布を含む。
【0028】 表 1 鎖長 ココイル イセチオネートとして 混合した脂肪酸(重量%)6-10 10〜25 C12 45〜55 C14-18 20〜40 C18不飽和 1〜15 このようなイセチオネートベースのエステルを選択した
ベタインと混合して、良好な泡容積などの良好なバー特
性を備えているとともに、皮膚に対する低刺激性を提供
することが望ましい。
【0029】ベタイン及びアミドベタインは、皮膚及び
目の両方に非常に低刺激性であることが知られている。
特にコカミドベタインは、良好な泡特性を有する。
【0030】皮膚試験及び使用特性評価によりイセチオ
ネート対ベタインの好ましい比は2:1〜8:1または10:1で
あり、約2:1〜約7:1が好ましく、最適には約4.5:1であ
ることが知見された。
【0031】本発明で使用されるべきベタインは、任意
の好適なベタインで有り得、以下の構造(I): [式中、Rは少なくとも約90%がC5〜C17の分布を有す
る任意の炭化水素鎖であり、Xは、1個の水素即ち、H
またはCH2OHであり、Yは、メチル結合即ちCH2またはCO
NHCH2CH2CH2(アミドプロピルベタイン)であり、Z
は、カルボキシル基即ちCOO-(カルボキシベタイン)ま
たはCHOHCH2SO3 -(スルホベタインまたはヒドロキシス
ルタイン)であり、X、Y及びZが各々H、CH2及びCOO
-の組み合わせの場合には、Rは、50%未満がC15〜C17
である]を有するカルボキシベタインまたはスルホベタ
インであってよい。
【0032】加工性、低刺激性及び他の使用特性を確保
するために、ベタインはアミドプロピルベタインである
のが好ましい。
【0033】本発明に有用な特定のベタインとしては、
ラウリルベタイン(Varion CDG;Sherex製)、コカミド
プロピルベタイン(Varion CADG;Sherex製)、ココヤ
シベタイン(Mackam CB;McIntyre製)、コカミドプロ
ピルヒドロキシスルタイン(Varion CAS;Sherex製)及
び獣脂ジヒドロキシエチルグリシネート(Varion TEG;
Sherex製)がある。
【0034】最も好ましいベタイン類は、構造(II): のコカミドプロピルベタインである。
【0035】構造(II)のRは、ココヤシ脂肪酸から誘
導されるが、他の形では、任意の便利なアルキル基であ
ってもよい。ココヤシ脂肪酸の鎖長分布は、イセチオネ
ートのココ基の鎖長分布と類似している。鎖長分布は、
少なくとも90%がC8〜C18で、半分以上がC8〜C14
ある。ココイル部分の典型的な脂肪酸分布は、表1と同
一である。
【0036】前述の如く、石鹸は幾分肌を荒らしやす
く、本発明の組成物に配合するときには、約35%以下、
好ましくは5%未満のレベルでなければならず、全く配
合しないのが都合が良い。
【0037】炭素原子約8個〜22個の遊離脂肪酸を、本
発明の組成物に配合するのが好ましい。これらの脂肪酸
の幾つかは過脂肪化剤として作用し、他の脂肪酸は肌触
り及びクリーム性増進剤(creaminess enhancers)とし
て作用する。脂肪アルコール、脂肪アミド等も使用し得
る。過脂肪化剤は起泡特性を増進し、炭素原子8個〜18
個、好ましくは10個〜18個の脂肪酸から選択され得、組
成物の40重量%以下の量で配合する。肌触り及びクリー
ム性増進剤(これらの中でも最も重要なものはステアリ
ン酸である)も、これらの組成物に配合するのが望まし
い。
【0038】他の効能薬品(performance chemicals)
及び添加剤もこれらの組成物に必要であるかまたは使用
され得る。これらの薬品及び添加剤の量は、全組成物の
約0重量%〜約20重量%の範囲であり得る。例えば、これ
らは湿潤剤(グリセリンなど)、耐摩耗剤(ポリマーJ
R並びに天然及び合成ガム等)、殺菌剤、香料、着色
剤、染料、顔料(二酸化チタンなど)、電界質並びに水
を含んでもよい。
【0039】活性剤の皮膚に対する低刺激特性の評価
を、以下の試験方法に従って決定した。
【0040】柔軟部洗浄試験(Flex wash test) 各製品の皮膚に対する低刺激特性について、規格の柔軟
部洗浄試験を使用して対照製品と対で比較して評価し
た。柔軟部洗浄試験方法は、前腕前部の窩(肘の柔軟
域)を1日3回2分間洗浄することからなる。この方法
は、非常に低刺激性の製品を区別するためにデザインさ
れた『過大使用(exaggerated use)』法である。紅斑
反応は、温度や湿度で僅かしか変動しないので、一年中
を通しての試験に好適なプロトコルになる。
【0041】大体15人のパネリストを試験母集団として
使用した。パネリストの柔軟域は、湿疹、乾燥、荒れ、
切り傷または擦り剥けのいずれかの皮膚状態であっては
ならない。抗ヒスタミン剤、抗炎症剤(8回/週以
上)、局所、経口若しくは注射用コーチゾンまたは常用
薬(regular basis)を使用した者は総て本試験より除
外した。パネル集団を2つのサブグループに分け、左利
きの釣り合いをとった。グループIを組成物“A”を左
手の柔軟部試験用に、“B”を右手の柔軟部試験用に割
当てた。グループIIはその反対にした。
【0042】評価後、パネリストに左手の柔軟域を濡ら
すように指示し、スポンジと、トイレットバーとして配
合した試験組成物を水道水(100ppmカルシウム/マグネ
シウムイオン)で湿らせた。査定者はスポンジで試験バ
ーを10回撫でた。『服薬』したスポンジをパネリストの
右手に持たせた。次いでパネリストは、左腕の柔軟域を
ちょうど2分間洗浄した。その後柔軟域を濯ぎ、軽く拭
って乾かした。この洗浄方法を適当な組成物を使用して
右腕でも繰り返した。このようにして両腕を同時に試験
した。この方法の洗浄操作を毎日1日3回連続5日間、
全部で15回繰り返した。処理時間は1.5時間間隔で計画
した。各試験部位について洗浄直前と、その日の3回目
の洗浄の4時間後に評価した。実施例7に於いてはやや
異なる方法を使用した。この評価に於いては、柔軟域を
1分間しか洗浄せず、1日4回連続5日間、全部で20回
洗浄した。試験部位を毎回洗浄する直前毎に評価した。
【0043】1名の熟練した査定者が、全部で20の評価
の試験部位を評価した。等級(grading scale)は以下
のようであった。
【0044】 0 …………紅斑なし 0.5…………僅かに気付く程度の紅斑 1 …………軽いまだらの紅斑/水腫なし 1.5…………軽い/中位の紅斑/水腫はあっても無くても
よい 2 …………中位の融合性の紅斑/水腫または小胞はあっ
ても無くてもよい 各試験部位を、前述した方法で等級が“2”以上になる
までか、または15回の洗浄が完了するまで処理した。成
績が“2”以上に到達したら、その柔軟域での処理を中
止した。最終成績を総ての残りの評価として使用した。
もう一方の腕の柔軟域を少なくとも等級“2”に到達す
るか、または15回の処理が済むかどちらか先になるまで
洗浄した。この明細書の実施例に於いては、最終等級、
即ち平均等級成績(Mean Rank Scores)とは、全パネリ
ストの成績で平均したパネリスト当たりの15の評価の等
級成績の全合計である。このように理論的には、平均成
績は0〜30の範囲となり得た。低い成績(0)は、全く
皮膚に荒れを起こさなかったことを示すが、成績30は最
も重症である。平均終点紅斑成績(Mean Rank Erythema
Scores)は、等級“2”以上の湿疹の成績を最初に腕
に得たか、または15回の洗浄が完了したときの各パネリ
スト毎の回数成績の平均である。平均等級紅斑成績を分
析して、Wilcoxon Signed Rank Test(2サンプル)を
用いて比較した。
【0045】製品の皮膚に対する低刺激特性を、以下の
対照配合物の1つと比較して評価した。
【0046】 対照配合物 成分 合物中の% Naココイルイセチオネート 68.3 49.8 15.0 遊離脂肪酸 19.2 23.3 36.0 石鹸 − 8.3 − Naアルキルベンゼンスルホネート − 2.0 − ミリストアミド スルホスクシネート − − 22.0 パラフィン − − 5.0 ポリエチレングリコール 75 − − 2.0 ステアリルアルコール − − 2.0 ミリストアミド − − 4.0 Naイセチオネート 6.5 4.7 1.5 他成分 1.0 6.6 4.0 水 5.0 5.3 8.5 対照配合物1は、両性共活性剤を省略した試験製品の配
合と同一である。対照配合物2は、対照配合物1と同等
である。対照配合物3は、対照配合物2よりも明らかに
低刺激性の製品である。本発明の低刺激性の特徴は、試
験製品が対照配合物1及び2よりも明らかに低刺激性で
あるか(p値<0.07)、対照配合物3(p値>0.07)と
同等であるということである。
【0047】以下の実施例は、本発明の態様をより詳し
く説明するものである。本明細書中及び請求項の部、百
分率及び割合は総て他に記載しない限り、全組成物に対
する重量を表す。
【0048】
【実施例】実施例1〜3 実施例1〜3に於いては、界面活性剤比と低刺激性との
間の関係を説明するために、アシルイセチオネート/ベ
タイン共活性剤比を6.5:1〜2.9:1にした。これらの
実施例に於いては、ラウリルベタイン共活性剤を使用し
た。低刺激性が改良したことが柔軟部洗浄試験結果より
立証されている。
【0049】 成分 配 合 Naココイルイセチオネート 60.1 57.8 53.7 ラウリルベタイン 9.3 13.4 18.7 ステアリン酸 13.3 12.8 11.9 ココ脂肪酸 3.6 3.5 3.2 Naイセチオネート 5.7 5.5 5.0 塩化ナトリウム 0.6 0.9 1.2 他成分 0.9 0.8 0.8 水 6.5 5.3 5.5 ココイルイセチオネート: ベタイン 6.5 4.3 2.9 柔軟部洗浄試験 平均終点紅斑成 平均等級成績 実施例 対照例 実施例 対照 実施例 対照 1 3 1.6 1.3 20.5 14.5 0.068 2 1 1.3 1.9 12.3 24.7 0.0002 3 1 0.8 2.0 10.7 26.3 0.0000実施例4〜7 ベタインがココベタイン(実施例4)、コカミドプロピ
ルベタイン(実施例5)、コカミドプロピルヒドロキシ
スルタイン(実施例6)及び獣脂ジヒドロキシエチルグ
リシネート(実施例7)であるココイルイセチオネート
/ベタインの実施例から優秀な低刺激性が立証されてい
る。ココイルイセチオネート対ベタイン比は実施例4〜
6では約4:1であり、実施例7では7.8:1である。
【0050】 成分 配合 Naココイルイセチオネート 56.1 56.8 56.9 60.6 ココベタイン 13.9 − − − コカミドプロピルベタイン − 13.2 − − コカミドプロピルヒドロキシ スルタイン − − 13.7 − 獣脂ジヒドロキシエチル グリシネート − − − 7.8 ステアリン酸 12.4 12.6 12.6 13.4 ココ脂肪酸 3.4 3.4 3.4 3.7 Naイセチオネート 5.3 5.4 5.4 5.7 塩化ナトリウム 1.7 2.1 2.1 1.2 二酸化チタン − − − − 香料 − − − − 他成分 0.8 0.8 0.8 0.9 水 6.4 5.7 5.1 6.7 柔軟部洗浄試験 平均終点紅斑成績 平均等級成績 実施例 対照 実施例 対照 実施例 p値 4 3 1.2 1.2 17.5 17.5 1.000 5 3 1.1 1.3 16.1 18.9 0.396 6 3 1.2 1.0 21.6 17.4 0.232 7 1 1.2 1.5 10.7 16.3 0.056実施例8〜10 実施例8〜10は、ココイルイセチオネート/コカミド
プロピルベタイン比が6.6:1の場合に優秀な低刺激性で
あることを示している。3つの実施例全部に、追加の脂
肪酸が含まれている。実施例9及び10では、例えばPEG-
150(Union Carbide製;Carbowax 8000)及びデキスト
リン(National Starch 製;Nadex 360)などの他の添
加剤を含んでいる。
【0051】 成分 配合 10 Naココイルイセチオネート 49.8 38.9 43.5 コカミドプロピルベタイン 7.6 5.9 6.6 ステアリン酸 23.7 23.5 23.5 ココ脂肪酸 3.0 2.3 3.7 デキストリン − 10.0 5.0 ポリエチレングリコール 150 − 3.0 1.0 Naイセチオネート 8.8 8.7 8.7 塩化ナトリウム 1.2 1.0 1.1 二酸化チタン 0.5 0.5 0.5 香料 1.0 1.0 1.0 他成分 0.7 0.6 0.6 水 3.7 4.6 4.8 柔軟部洗浄試験 平均終点紅斑成 平均等級成績 実施例 対照 実施例 対照 実施例 対照 p値 8 3 1.6 1.4 19.9 17.1 0.401 9 2 0.7 2.0 9.1 25.9 0.0000 10 3 1.1 1.2 14.9 18.1 0.3407実施例11 泡容量測定を、前述の配合物について実施した。泡及び
マッシュ(mush)試験についての簡単な記載を以下に報
告する。
【0052】目標泡容積 本試験では、熟練した査定者が、表面特性を一様にし、
バーを濡らすために35℃の流水下、トイレットバーを一
方の面からもう一方の面に10回ずつ半回転させた。使用
した水は、CaCO3として硬度70〜80ppmの水道水であ
る。流水からバーを除去直後、さらに15回ずつ半回転さ
せる。次いでバーを除去し、手の上の泡を10回手で回転
する。計量漏斗をひっくり返し、手の上に載せて、手と
漏斗とを一緒に室温の蒸留水で満たしたシンクに沈め
る。計量漏斗は、1ミリリットルずつ増分が目盛られて
いる円柱状の軸を有する(通常、0〜125ml)。手を充分
に浸漬し、泡を水で手から除去したら、手を漏斗の下か
ら離す。そして漏斗を水がスケールの0目盛りに到達す
るまで泡よりも下に下げ、泡容積を測定すると、ほとん
ど5mlであった。
【0053】実施例11は、本発明の各配合物によって生
じた泡容積を示している。各製品は、85ml以上の泡容積
を生成した。この値は、市販品の合格レベル(例えば、
Shield)に対応する。
【0054】 配合物 アシルイ セチオネート:ベタイン比 泡容積(ml) 1 6.5:1 111 2 4.3:1 98 3 2.9:1 92 4 4.0:1 85 5 4.3:1 86 6 4.2:1 95 7 7.8:1 87 8 6.6:1 101 9 6.6:1 114 10 6.6:1 99 Dove − 115 Shield − 85 前述の記載及び実施例は、本発明の選択された態様を示
すものである。本明細書の記載によれば、当業者には種
々の変形が考えられるであろうが、これらはいずれも本
発明及び請求項の趣旨及び範囲内に含まれる。
フロントページの続き (72)発明者 アンドリユウ・チヤールズ・コクソン イギリス国、マージーサイド・エル・62・ 6・イー・ワイ、ブロムボロー、ライムハ ースト・グローブ・6 (72)発明者 ロバート・スタンレイ・リー イギリス国、マージーサイド・エル・63・ 9・エル・ビー、ウイラル、スピタル、ポ ールトン・ロード・37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)エステルのアシル鎖長分布で少な
    くとも約90%がC6〜C18で、約30%以上がC14以下であ
    るイセチオン酸塩のアシルエステル約20重量%〜約70重
    量%と、 (ii)構造: (式中、Rは少なくともその90%がC5〜C17の分布を有
    する炭化水素鎖で、Xは、HまたはCH2OHであり、Yは、
    CH2またはCONHCH2CH2CH2であり、Zは、COO-またはCHOH
    CH2SO3 -であり、X、Y及びZが、各々H、CH2及びCOO-
    である場合には、Rは、50%未満がC15〜C17である)
    を有する少なくとも1種のベタイン(ここでアシルエス
    テル対ベタインの重量比は約10:1〜約2:1である)
    と、 (iii)石鹸0〜3重量%と、を含むことを特徴とするス
    キンクレンジングトイレットバー組成物。
  2. 【請求項2】 場合により(i)遊離脂肪酸2〜40重量%
    と、(ii)ナトリウムイセチオネート2〜20重量%と、
    (iii)石鹸0〜2重量%と、(iv)水2〜20重量%と、
    (v)他成分0〜20重量%と、を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 イセチオネートエステル対ベタインの重
    量比が8:1〜5:1であることを特徴とする請求項1に記載
    の組成物。
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