JP3119967B2 - パール光沢を有する洗顔料組成物 - Google Patents

パール光沢を有する洗顔料組成物

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雄一 土屋
勝彦 吉田
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚に対する作用が温
和で、優れた起泡力を有し、安定性の良好なパール光沢
を有する洗顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
洗顔剤用の界面活性剤として、アルキル硫酸塩,ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びα−
オレフィンスルホン酸塩などのアニオン界面活性剤が広
く使われている。しかし、これらアニオン界面活性剤
は、程度の差はあるがいずれも皮膚刺激性を誘発すると
いう欠点を有している。
【0003】また従来より、高級感の付与を目的に、天
然の魚燐箔を配合することや、オキシ塩化ビスマス,雲
母やチタン等のパール系顔料を配合すること等が知られ
ているが、原料が高価,耐光性や安全性に問題がある,
保存中にパール剤が沈降する等種々の欠点を有してい
る。また、エチレングリコールジステアレートはパール
光沢剤として広く使用されているが、40〜50℃程度
の温度で溶融溶解し、外観を著しく損なう等の欠点を有
している。
【0004】そこで本発明者らは上記の事情に鑑み、鋭
意研究した結果、特定の脂肪酸組成を有するエチレング
リコールジ脂肪酸エステルと、イセチオネート型陰イオ
ン界面活性剤と、リン酸エステル型陰イオン界面活性剤
または両性リン酸エステル型界面活性剤とを含有する洗
顔剤組成物が、皮膚に対する作用が温和で、優れた起泡
力を有し、安定性の良好なパール光沢を有する洗顔料組
成物となることを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は皮膚に対する作用が温和
で、優れた起泡力を有し、安定性の良好なパール光沢を
有する洗顔料組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、脂肪酸組成がC14が20〜80%、C16が0〜8
0%、C18が0〜80%、ただしC16とC18の合計量が
20〜80%のエチレングリコールジ脂肪酸エステル
と、一般式(A)
【化4】 (式中、Rは炭素数7〜19のアルキル基またはアルケ
ニル基、Mはアルカリ金属,NH4 又はアルカノールア
ンモニウムイオンを示す。)で表されるイセチオネート
型陰イオン界面活性剤と、一般式(B)
【化5】 (式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
ケニル基を表す。B1 は水素又はNa,K,NH4 ,も
しくはアルカノールアンモニウムイオンを表す。)で表
されるリン酸エステル型陰イオン界面活性剤または、一
般式(C)
【化6】 (式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基、Mはアル
カリ金属を表す。)で表される両性リン酸エステル型界
面活性剤とを含有することを特徴とする、パール光沢を
有する洗顔料組成物である。
【0007】本発明で使用する、エチレングリコールジ
脂肪酸エステルの配合量は、一般的には3〜20重量%
であり、好ましくは7〜13重量%である。配合量が3
重量%未満では、良好で安定なパール光沢が得られにく
く、20重量%を超えると起泡力が劣る傾向がある。
【0008】本発明における前記一般式(A)で表され
るイセチオネート型陰イオン界面活性剤としては、ヤシ
油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム(YS−
Naと略記する)、ラウリン酸エチルエステルスルホン
酸ナトリウム(LS−Naと略記する)、ヤシ油脂肪酸
エチルエステルスルホン酸トリエタノールアミン(YS
−Tと略記する)等が好ましい。
【0009】本発明における前記一般式(B)で表され
るリン酸エステル型陰イオン界面活性剤としては、ラウ
リルリン酸ナトリウム,ミリスチルリン酸カリウム,パ
ルミチルリン酸アンモニウム,オレイルリン酸トリエタ
ノールアミン等が好ましい。
【0010】本発明における前記一般式(C)で表され
る両性リン酸エステル型界面活性剤としては、2−(N
−(2−ヒドロキシテトラドデシル)−N−メチルアミ
ノ)エチルリン酸ナトリウム,2−(N−(2−ヒドロ
キシドデシル)−N−メチルアミノ)エチルリン酸カリ
ウム,2−(N−(2−ヒドロキシヘキサデシル)−N
−メチルアミノ)エチルリン酸カリウム,2−(N−
(2−ヒドロキシオクタデシル)−N−メチルアミノ)
エチルリン酸ナトリウム,2−(N−(2−ヒドロキシ
エイコシル)−N−メチルアミノ)エチルリン酸カリウ
ム等がある。
【0011】本発明の洗顔料組成物の成分である前記一
般式(A),(B)または(C)の界面活性剤の配合量
は、一般式(A)は9〜30重量%、(B)または
(C)は1〜15重量%、ただし一般式(A)と(B)
または(C)の合計量は洗顔料組成物全量中10〜45
重量%が好ましい。一般式(A)と(B)または(C)
の合計量が10重量%未満では、充分な起泡力が得られ
にくく、45重量%を超えると均一で安定な組成物を得
ることが困難となる。
【0012】本発明のパール状光沢を有する洗顔料は、
液状、ジェル状、クリーム状に適用されるが、特にクリ
ーム状において本発明の効果が充分発揮される。
【0013】尚、本発明の洗顔料組成物には、上記必須
成分の他に、洗顔料組成物に常用されている成分や、添
加剤を配合することも可能である。例えば、高級アルコ
ール、シリコン油、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ポリ
エチレングリコールの脂肪酸エステル類等の油性成分、
脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル及びアルキルアミンオキシド等の非イオン性
界面活性剤、アルキルアミドプロピルベタイン等の両性
界面活性剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子、カチオン
性高分子〔ポリマーJR(ユニオンカーバイドコーポレ
ーション社製)、ポリコートNH(ヘンケル社製)マー
コート550(メルク社)、ガフカット755N(GA
F社製)等〕、殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、p
H調整剤、色素及び香料等を、本発明の効果を損なわな
い範囲で適宜配合できる。
【0014】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。なお、効果の測定は以下の評価法によった。
【0015】(1)泡立ち試験法 ロスマイルス試験法に準じて起泡力を測定した。但し、
試料は2%水溶液(CaCO3 50ppm人工硬水使
用)で温度40℃である。 評価記号 評価基準 ◎:泡立ちが極めて良好、起泡力250mm以上 ○:泡立ちが良好、起泡力210mm以上,250mm
未満 △:泡立ちが普通、起泡力170mm以上、210mm
未満 ×:泡立ちが不良、起泡力170mm未満
【0016】(2)手荒れ試験法(皮膚刺激性) 各試料につき、男女各5名、合計10名のパネラーを用
い、左右どちらか一方の手を、試料濃度5%、温度35
℃の水溶液に、他方の手を同温度の水に10分間浸漬す
る操作を1日当たり2回、2日間続けて行い、左右の手
の肌の荒れ状態の差を肉眼で判定した。 評価記号 評価基準 ◎:手荒れ性著しく弱い 10人中0〜1名 ○:手荒れ性やや弱い 10人中2〜4名 △:手荒れ性やや強い 10人中5〜7名 ×:手荒れ性著しく強い 10人中8〜10名
【0017】(3)保存安定性試験 温度45℃の恒温室に放置し、パール状外観の有無(日
数)を観察した(肉眼にて判定した)。
【0018】実施例1〜6、比較例1〜4 表1及び表2に示す配合組成物のパール光沢を有する洗
顔料組成物を通常の方法で調整し、上記試験を行い表3
にその結果を示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】実施例1〜6より明らかなように、本発明
の成分を用いた洗顔剤組成物はいずれも優れた性能を示
していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例1
〜4は、いずれも劣った性能を示し、本発明の目的を達
成出来なかった。
【0023】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が、皮膚に対
する作用が温和で、優れた起泡力を有し、安定性の良好
なパール光沢を有する洗顔料組成物を提供することは明
らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 1:28 1:34) (56)参考文献 特開 平6−212190(JP,A) 特開 平6−41579(JP,A) 特開 平6−17089(JP,A) 特開 平5−179288(JP,A) 特開 平5−9494(JP,A) 特開 平3−275800(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/50 C11D 1/37 C11D 3/20 C11D 3/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸組成がC14が20〜80%、C16
    が0〜80%、C18が0〜80%、ただしC16とC18
    合計量が20〜80%のエチレングリコールジ脂肪酸エ
    ステルと、 一般式(A) 【化1】 (式中、Rは炭素数7〜19のアルキル基またはアルケ
    ニル基、Mはアルカリ金属,NH4 又はアルカノールア
    ンモニウムイオンを示す。)で表されるイセチオネート
    型陰イオン界面活性剤と、 一般式(B) 【化2】 (式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基またはアル
    ケニル基を表す。B1 は水素又はNa,K,NH4 ,も
    しくはアルカノールアンモニウムイオンを表す。)で表
    されるリン酸エステル型陰イオン界面活性剤または、 一般式(C) 【化3】 (式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基、Mはアル
    カリ金属を表す。)で表される両性リン酸エステル型界
    面活性剤とを含有することを特徴とする、パール光沢を
    有する洗顔料組成物。
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