JPH06340184A - 溶融転写型インク受像シート - Google Patents

溶融転写型インク受像シート

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JPH06340184A
JPH06340184A JP5133451A JP13345193A JPH06340184A JP H06340184 A JPH06340184 A JP H06340184A JP 5133451 A JP5133451 A JP 5133451A JP 13345193 A JP13345193 A JP 13345193A JP H06340184 A JPH06340184 A JP H06340184A
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JP
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Pending
Application number
JP5133451A
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English (en)
Inventor
Tomotsugu Takahashi
友嗣 高橋
Shiro Nakano
四郎 中野
Mitsuhiro Yabuuchi
三弘 籔内
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドットの再現性が良好で高い記録濃度を得る
溶融転写型インク受像シートを提供する。 【構成】 シート状支持体と、この支持体の少なくとも
一面上に形成されたインク受像層とを有し、前記インク
受像層が、(1)密度が0.98g/cm3 以下、(2)
ガーレー式透気度が1200秒以下、かつ(3)細孔の
最大孔径が4μm以下の延伸成形した多孔質樹脂フィル
ムをシート状支持体に貼合して設けたものであることを
特徴とする溶融転写型インク受像シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融転写型インク受像
シートに関するものである。更に詳しく述べるならば、
本発明は、熱ヘッドを用いる溶融転写型熱転写用プリン
ターに使用された時、ドット再現性が良好で、記録濃度
の高い優れたプリントインク画像を受容し得る溶融転写
型インク受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写インクシートとサーマルヘッドと
を利用する熱溶融転写記録方式は、機構が簡単で保守が
容易なため、ワープロやファクシミリ等のプリンターに
広く用いられており、この方式のインク受像シート(以
下、受像シートと略す)としては上質紙が使用されてき
た。しかし近年、熱転写記録のフルカラー化に伴い、従
来より高い階調再現性を得るため、プリンターにおいて
は、1つのドットの大きさを変化させずに階調を得る従
来方法から、各ドットの大きさを変更するドット可変方
式に移行してきており、このため受像シートにおいて
は、低い印加エネルギーから高い印加エネルギーにわた
るフルカラー記録において、溶融転写されたインクのド
ット形状が忠実に再現されるような高いドット再現性を
有すること、および十分な量のインクが転写され、記録
濃度が高いことが記録画像の重要な品質として要求され
るようになっている。
【0003】上記のような熱転写画像のフルカラー化に
対し、それに対応する受像シートの特性が必要になって
いる。すなわち、受像シートとして通常の印刷用の普通
紙を用いると、表面が粗すぎることによりインクが転写
されない部分を生じる現象、すなわちヌケが発生した
り、逆に表面が平滑すぎてインクの投錨効果が働かず、
転写されたインクがインクリボンに逆転写されてしまっ
て、ヌケが発生しやすくなるなどの問題があり、これら
はいずれもドット再現性不良の原因となっている。
【0004】上記のようなドット再現性の不良に起因す
る記録濃度の低下のほかに、インク受像層(以下、受像
層と略す)のインク吸収性の低さに起因する記録濃度の
低下も発生することがある。
【0005】受像層におけるインクの転写性、吸収性を
向上させるために、ポリエステル樹脂を他の添加剤とと
もに親水性有機溶剤に溶解し、支持体表面に塗布し、次
いで湿式方式で成膜してインク吸収性の高いインク受像
層を形成することが知られている(特開昭62−792
37号)。しかしながらこの方法では湿式成膜法が用い
られるため、浸漬、洗浄、溶剤回収等の諸工程が必要で
あり、著しくコスト高であるという問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の溶融
転写型インク受像シートの上記欠点を解消し、熱転写カ
ラープリンターに使用した場合にもドット再現性が良好
で、記録濃度の高い良好なインク画像記録が得られる溶
融転写型インク受像シートを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、延伸成形され、かつ
多数の細孔を有する特定多孔質フィルムを、シート状支
持体に貼合せてインク受像層を形成することにより、上
記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明に係わる溶融転写型インク
受像シートは、シート状支持体と、この支持体の少なく
とも一面上に形成されたインク受像層とを有し、前記イ
ンク受像層が、延伸成形されかつ多数の細孔を有する多
孔質樹脂フィルムを前記シート状支持体に貼合して形成
されたものであって、前記多孔質樹脂フィルムが(1)
0.98g/cm3 以下の密度と、(2)1200秒/1
00ml以下のガーレー式透気度を有し、かつ(3)前記
細孔の最大孔径が4μm以下であることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明の受像シートは上記の構成を有すること
により、ドット再現性が良好となり、記録濃度が高くな
る。その理由は、転写時に溶融したインクが受像層の多
数の細孔中に浸み込み、インクの転写性が向上するため
と推測される。
【0010】受像層を形成する延伸成形した多孔質樹脂
フィルムの細孔の数、孔径、深さ、最大孔径によってド
ット再現性が決定される。細孔の数、深さ、および孔径
は当該多孔質樹脂フィルムの密度、ガーレー式透気度、
および細孔の最大孔径により評価することができる。そ
の結果、(1)密度が0.98g/cm3 以下、(2)ガ
ーレー式透気度が1200秒/100ml以下、かつ
(3)細孔の最大孔径が4μm以下、の延伸成形した多
孔性樹脂フィルムをシート状支持体に貼合して設けた受
像層は、インクの転写性が向上し、ドット再現性が良好
になる。
【0011】密度が0.98g/cm3 より大きく、また
はガーレー式透気度が1200秒/100mlより高い受
像層は、単位面積あたりの開孔した細孔数が少なすぎる
か、細孔の深さが浅すぎるため、インクの受像層への浸
み込みが不良となるので好ましくない。また、細孔の最
大孔径が4μmを越える場合、転写されたインクの受像
層への浸み込みが不均一になるので好ましくない。
【0012】本発明の受像層に用いられる、(1)密度
が0.98g/cm3 以下、(2)ガーレー式透気度が1
200秒/100ml以下、かつ(3)細孔の最大孔径が
4μm以下の延伸成形した多孔質樹脂フィルムは、例え
ば特公昭53−21426号、特公昭58−30899
号、特公平2−38098号、および特公平2−402
53号などに記載されるように、ポリオレフィンと填量
充填剤を主成分とするシート状体を成形し、これを一軸
または二軸延伸し、場合によっては、後処理として填量
充填剤を物理的あるいは化学的に除去したり、孔径調製
処理を施したりして製造することができる。
【0013】本発明に用いられるシート状支持体には、
上質紙、塗工紙などの紙、ポリエステルフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、酢酸セル
ロースフィルムなどのプラスチックフィルム、合成紙な
どを用いることができる。
【0014】本発明の受像層用多孔質樹脂フィルムと支
持体とを貼合する接着剤は、従来既知の感圧接着剤から
選ぶことができ、これを受像層用多孔質樹脂フィルムお
よび/または支持体の貼合する面に塗布すればよい。感
圧接着剤としては、酸化でんぷん、エーテル化でんぷ
ん、デスキトリン、にかわ、カゼイン、大豆タンパク、
アルブミン、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルアルコール、メトキシセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、およびポリアクリル酸などのような水溶性樹脂、
並びにロジン化合物、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸エステル共重合樹
脂、メタクリル酸エステル共重合樹脂、ブチラール樹
脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂な
どのような非水溶性樹脂が用いられる。受像層用多孔質
樹脂フィルムと支持体との貼合の際には、上記接着剤は
溶液、エマルジョン、又はラテックスとして用いられ
る。これらの接着剤樹脂は単独に、又は2種類以上混合
して使用できる。
【0015】上記条件を満たす受像シートは、感熱カラ
ープリンターによる記録において、公知の樹脂および顔
料のみからなる構成の熱転写受像シートよりも、画像の
ドット再現性が良好で、記録濃度が高くなる。
【0016】
【実施例】下記実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。勿論本発明の範囲はこれらによって限定される
ものでなはい。
【0017】実施例1.下記に示す支持体(1)の片面
に、酢酸ビニル接着剤(商標:AC200L.王子建材
工業製)を、乾燥後の塗工量が6g/m2 となるように
塗布し、下記に示す延伸成形した多孔質樹脂フィルムを
貼合して受像層(1)とし、溶融転写型インク受像シー
トを作製した。
【0018】支持体(1) ポリオレフィン系合成紙(商標:ユポFPG−80、王
子油化合成紙製、厚さ80μm)受像層用多孔質樹脂フィルム(1) ポリエチレン多孔質フィルム(商標:ポーラム35、徳
山曹達製、厚さ35μm、密度0.9g/m3 、ガーレ
ー式透気度1000秒/100ml、最大孔径0.7μ
m)
【0019】実施例2.下記に示す支持体(2)の片面
に実施例1と同じ接着剤を用いて、実施例1と同一の受
像層(1)を形成し、溶融転写型インク受像シートを得
た。支持体(2) 上質紙(坪量45g/m2
【0020】実施例3.実施例1と同じ支持体(1)の
片面に、実施例1と同じ接着剤を用いて、下記に示す延
伸成形した多孔質樹脂フィルム(2)を貼合して受像層
を形成し、溶融転写型インク受像シートを作製した。受像層用多孔質樹脂フィルム(2) ポリプロピレン多孔質フィルム(商標:NF120
(6)、徳山曹達製、厚さ120μm、密度0.6g/
3 、ガーレー式透気度100秒/100ml、最大孔径
2.5μm)
【0021】比較例1.実施例1と同じ支持体(1)の
片面に、実施例1と同じ接着剤を用いて、下記に示す延
伸成形した多孔質樹脂フィルム(3)を貼合して受像層
を形成し、溶融転写型インク受像シートを作製した。受像層用多孔質樹脂フィルム(3) ポリプロピレン多孔質フィルム(商標:NF190
(7)、徳山曹達製、厚さ190μm、密度0.58g
/m3 、ガーレー式透気度50秒/100ml、最大孔径
5.5μm)
【0022】比較例2.実施例1と同じ支持体(1)の
片面に、実施例1と同じ接着剤を用いて、同一の支持体
(1)を貼合して受像層(4)を形成し、溶融転写型イ
ンク受像シートを作製した。支持体(1)および受像層
(4)は、紙化層を表裏に有する2軸延伸した非多孔性
ポリオレフィン系合成紙からなり、密度0.77g/m
3 、ガーレー式透気度∞秒を有するものであった。
【0023】テスト 上記実施例1〜3および比較例1〜2の溶融転写型イン
ク受像シートの各々を、20℃、65%RHの環境下で
2時間調湿後、市販の熱写カラープリンター(CHC−
445、神鋼電機製)によりインク画像を溶融転写記録
した。その結果を表1に示す。
【0024】評価 ドット再現性は、インクリボンから受像層に転写された
インクのドットが良好に再現されているものから順に
○、△、×△、×の4段階に評価した。上記テスト結果
を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明により、溶融熱転写インク画像の
ドット再現性が良好で、高い記録濃度を得られる溶融転
写型インク受像シートを実用化することが可能となり、
産業界に寄与することが大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、この支持体の少なく
    とも一面上に形成されたインク受像層とを有し、前記イ
    ンク受像層が、延伸成形されかつ多数の細孔を有する多
    孔質樹脂フィルムを前記シート状支持体に貼合して形成
    されたものであって、この多孔質樹脂フィルムが (1)0.98g/cm3 以下の密度と、 (2)1200秒/100ml以下のガーレー式透気度と
    を有し、かつ (3)前記細孔の最大孔径が4μm以下、であることを
    特徴とする溶融転写型インク受像シート。
JP5133451A 1993-06-03 1993-06-03 溶融転写型インク受像シート Pending JPH06340184A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850786A2 (de) * 1996-12-30 1998-07-01 Huggenberger, Christian, Dr. Hotmelt-Transfermaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung
JP2012185205A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 消耗品パックおよび消耗品パックの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850786A2 (de) * 1996-12-30 1998-07-01 Huggenberger, Christian, Dr. Hotmelt-Transfermaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung
EP0850786A3 (de) * 1996-12-30 1999-04-28 Huggenberger, Christian, Dr. Hotmelt-Transfermaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und dessen Verwendung
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