JPH06338049A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH06338049A JPH06338049A JP5127518A JP12751893A JPH06338049A JP H06338049 A JPH06338049 A JP H06338049A JP 5127518 A JP5127518 A JP 5127518A JP 12751893 A JP12751893 A JP 12751893A JP H06338049 A JPH06338049 A JP H06338049A
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- particle
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/84—Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
- G11B5/8408—Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers protecting the magnetic layer
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/72—Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction
- G11B5/727—Inorganic carbon protective coating, e.g. graphite, diamond like carbon or doped carbon
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- Y10T428/263—Coating layer not in excess of 5 mils thick or equivalent
- Y10T428/264—Up to 3 mils
- Y10T428/265—1 mil or less
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 非磁性支持体1上に金属磁性薄膜よりなる磁
性層2、カーボン保護膜3が形成され、このカーボン保
護膜3の表面には第1の粒子6によって形成される第1
の表面突起4と、第2の粒子7によって形成される第2
の表面突起5とが設けられている。そして、カーボン保
護膜3の厚さ、第1の表面突起4の高さ及び突起密度、
第2の表面突起5の高さ及び突起密度の組合せが適正に
なされることによって表面性が規制されている。 【効果】 良好な電磁変換特性を確保しつつ、耐久性の
向上を図ることが可能な磁気記録媒体を提供することが
できる。
性層2、カーボン保護膜3が形成され、このカーボン保
護膜3の表面には第1の粒子6によって形成される第1
の表面突起4と、第2の粒子7によって形成される第2
の表面突起5とが設けられている。そして、カーボン保
護膜3の厚さ、第1の表面突起4の高さ及び突起密度、
第2の表面突起5の高さ及び突起密度の組合せが適正に
なされることによって表面性が規制されている。 【効果】 良好な電磁変換特性を確保しつつ、耐久性の
向上を図ることが可能な磁気記録媒体を提供することが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非磁性支持体上に磁性
層として金属磁性薄膜を有するいわゆる金属磁性薄膜型
の磁気記録媒体に関する。
層として金属磁性薄膜を有するいわゆる金属磁性薄膜型
の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオテープレコーダ(VTR)
等の分野においては、高画質化を図るために、高密度記
録化が一層強く要求されており、これに対応する磁気記
録媒体として、金属あるいはCo−Ni等の合金からな
る磁性材料をメッキや真空薄膜形成技術(真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法等)により
直接非磁性支持体上に被着せしめて磁性層を形成する、
所謂金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案されている。
等の分野においては、高画質化を図るために、高密度記
録化が一層強く要求されており、これに対応する磁気記
録媒体として、金属あるいはCo−Ni等の合金からな
る磁性材料をメッキや真空薄膜形成技術(真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法等)により
直接非磁性支持体上に被着せしめて磁性層を形成する、
所謂金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案されている。
【0003】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、保
磁力、角形比及び短波長域における電磁変換特性に優れ
るばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能であるために記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいことや、磁性
層中に非磁性材料である結合剤等を混入する必要がない
ために磁性材料の充填密度を高くできること等、数々の
利点を有している。
磁力、角形比及び短波長域における電磁変換特性に優れ
るばかりでなく、磁性層の薄膜化が可能であるために記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいことや、磁性
層中に非磁性材料である結合剤等を混入する必要がない
ために磁性材料の充填密度を高くできること等、数々の
利点を有している。
【0004】このような磁気記録媒体においては、高記
録密度化に伴って磁気記録媒体のトラック密度や記録密
度の増加が図られているが、記録密度が高くなると、ス
ペーシングロスが大きくなるので、その悪影響を防止す
るために磁気記録媒体の表面は平滑化される傾向にあ
る。しかしながら、磁気記録媒体の表面が平滑すぎる
と、磁気ヘッドと媒体が吸着を引起し、摩擦力が増大す
る。このため、媒体に生じる剪断力が大きくなり、磁気
記録媒体が大きな損傷を受けてしまう。
録密度化に伴って磁気記録媒体のトラック密度や記録密
度の増加が図られているが、記録密度が高くなると、ス
ペーシングロスが大きくなるので、その悪影響を防止す
るために磁気記録媒体の表面は平滑化される傾向にあ
る。しかしながら、磁気記録媒体の表面が平滑すぎる
と、磁気ヘッドと媒体が吸着を引起し、摩擦力が増大す
る。このため、媒体に生じる剪断力が大きくなり、磁気
記録媒体が大きな損傷を受けてしまう。
【0005】そこで、良好なスチル特性を確保するため
に、従来より例えば非磁性支持体上に表面突起を設け、
該非磁性支持体上に積層形成される磁性層、保護層等の
表面に適当な粗度を付与し、磁気記録媒体の表面性を制
御しようとする方法が行われている。
に、従来より例えば非磁性支持体上に表面突起を設け、
該非磁性支持体上に積層形成される磁性層、保護層等の
表面に適当な粗度を付与し、磁気記録媒体の表面性を制
御しようとする方法が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に磁気記録媒体の表面性を制御する場合、非磁性支持体
上に形成される表面突起の大きさの制御が非常に重要と
なる。即ち、この表面突起が大きくなるにつれて、スペ
ーシングロスが問題となり、電磁変換特性の劣化が生じ
てしまう。これに対して、上記表面突起の高さを抑える
と、スペーシングロスによる悪影響から免れるものの、
十分な走行耐久性を確保することができなくなる。
に磁気記録媒体の表面性を制御する場合、非磁性支持体
上に形成される表面突起の大きさの制御が非常に重要と
なる。即ち、この表面突起が大きくなるにつれて、スペ
ーシングロスが問題となり、電磁変換特性の劣化が生じ
てしまう。これに対して、上記表面突起の高さを抑える
と、スペーシングロスによる悪影響から免れるものの、
十分な走行耐久性を確保することができなくなる。
【0007】従って、上記表面突起の大きさや密度を良
好に制御して、高電磁変換特性と良好な走行性の両者を
バランス良く確保することは、非常に難しいとされてい
る。
好に制御して、高電磁変換特性と良好な走行性の両者を
バランス良く確保することは、非常に難しいとされてい
る。
【0008】そこで本発明は、上述の従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、良好な電磁変換特性を確保し
つつ、耐久性の向上を図ることが可能な磁気記録媒体を
提供することを目的とする。
て提案されたものであり、良好な電磁変換特性を確保し
つつ、耐久性の向上を図ることが可能な磁気記録媒体を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意研究の結果、金属磁性薄膜表面
にカーボン保護膜を形成するとともに、カーボン保護膜
表面に大きさの異なる2種類の表面突起をそれぞれ所定
の密度で形成することにより、良好な走行耐久性と高電
磁変換特性の両方を確保することが可能となることを見
出し、本発明を完成するに至った。
的を達成せんものと鋭意研究の結果、金属磁性薄膜表面
にカーボン保護膜を形成するとともに、カーボン保護膜
表面に大きさの異なる2種類の表面突起をそれぞれ所定
の密度で形成することにより、良好な走行耐久性と高電
磁変換特性の両方を確保することが可能となることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支
持体上に、少なくとも金属磁性薄膜よりなる磁性層とカ
ーボン保護膜とが形成されてなる磁気記録媒体におい
て、上記カーボン保護膜の厚さが3〜30nmであり、
上記カーボン保護膜の表面に、65nm±15nm〜9
5±15nmなる高さの第1の表面突起と、18nm±
5nm〜28nm±5nmなる高さの第2の突起とを有
していることを特徴とするものである。
持体上に、少なくとも金属磁性薄膜よりなる磁性層とカ
ーボン保護膜とが形成されてなる磁気記録媒体におい
て、上記カーボン保護膜の厚さが3〜30nmであり、
上記カーボン保護膜の表面に、65nm±15nm〜9
5±15nmなる高さの第1の表面突起と、18nm±
5nm〜28nm±5nmなる高さの第2の突起とを有
していることを特徴とするものである。
【0011】さらに具体的には、カーボン保護膜の厚さ
が3〜7nmであり、カーボン保護膜の表面に、65n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が1.5×10
4 〜6.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、1
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が500×1
04 〜4500×104 個/mm2 なる密度で形成され
ていることを特徴とするものである。
が3〜7nmであり、カーボン保護膜の表面に、65n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が1.5×10
4 〜6.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、1
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が500×1
04 〜4500×104 個/mm2 なる密度で形成され
ていることを特徴とするものである。
【0012】または、カーボン保護膜の厚さが3〜7n
mであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±15n
mなる高さの第1の表面突起が1.1×104 〜5.0
×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±5
nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜40
00×104 個/mm2 なる密度で形成されていること
を特徴とするものである。
mであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±15n
mなる高さの第1の表面突起が1.1×104 〜5.0
×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±5
nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜40
00×104 個/mm2 なる密度で形成されていること
を特徴とするものである。
【0013】または、カーボン保護膜の厚さが3〜7n
mであり、カーボン保護膜の表面に、95nm±15n
mなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜4.0
×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±5
nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜35
00×104 個/mm2 なる密度で形成されていること
を特徴とするものである。
mであり、カーボン保護膜の表面に、95nm±15n
mなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜4.0
×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±5
nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜35
00×104 個/mm2 なる密度で形成されていること
を特徴とするものである。
【0014】または、カーボン保護膜の厚さが7〜15
nmであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±15
nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜4.
0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18nm±
5nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜2
500×104 個/mm2 なる密度で形成されているこ
とを特徴とするものである。
nmであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±15
nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜4.
0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18nm±
5nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜2
500×104 個/mm2 なる密度で形成されているこ
とを特徴とするものである。
【0015】または、カーボン保護膜の厚さが7〜15
nmであり、カーボン保護膜の表面に、95nm±15
nmなる高さの第1の表面突起が0.7×104 〜2.
8×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±
5nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜2
000×104 個/mm2 なる密度で形成されているこ
とを特徴とするものである。
nmであり、カーボン保護膜の表面に、95nm±15
nmなる高さの第1の表面突起が0.7×104 〜2.
8×104 個/mm2 なる密度で形成され、28nm±
5nmなる高さの第2の表面突起が400×104 〜2
000×104 個/mm2 なる密度で形成されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】または、カーボン保護膜の厚さが15〜3
0nmであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±1
5nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜
3.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18n
m±5nmなる高さの第2の表面突起が400×104
〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成されてい
ることを特徴とするものである。
0nmであり、カーボン保護膜の表面に、65nm±1
5nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104 〜
3.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18n
m±5nmなる高さの第2の表面突起が400×104
〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0017】本発明は、非磁性支持体上に磁性層として
金属磁性薄膜が形成されてなるいわゆる金属磁性薄膜型
の磁気記録媒体に適用される。上記非磁性支持体として
は、プラスチックフィルム等が使用可能である。また、
上記金属磁性薄膜の構成材料としては、特に限定される
ものではなく、例えばCo、Co−Cr、Co−Ni、
Co−Fe−Ni、Co−Ni−Cr等の従来公知の強
磁性金属材料が何れも使用可能である。上記金属磁性薄
膜の成膜方法としては、真空薄膜形成技術が挙げられ、
例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法等が何れも使用可能である。
金属磁性薄膜が形成されてなるいわゆる金属磁性薄膜型
の磁気記録媒体に適用される。上記非磁性支持体として
は、プラスチックフィルム等が使用可能である。また、
上記金属磁性薄膜の構成材料としては、特に限定される
ものではなく、例えばCo、Co−Cr、Co−Ni、
Co−Fe−Ni、Co−Ni−Cr等の従来公知の強
磁性金属材料が何れも使用可能である。上記金属磁性薄
膜の成膜方法としては、真空薄膜形成技術が挙げられ、
例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法等が何れも使用可能である。
【0018】このような金属磁性薄膜型の磁気記録媒体
では、磁気記録媒体表面に表面突起を形成することによ
り、表面性が制御されて走行性が改善されるが、表面突
起を形成する場合、その高さ分だけスペーシングロスが
大きくなり電磁変換特性の劣化を招くことが問題となっ
ていた。
では、磁気記録媒体表面に表面突起を形成することによ
り、表面性が制御されて走行性が改善されるが、表面突
起を形成する場合、その高さ分だけスペーシングロスが
大きくなり電磁変換特性の劣化を招くことが問題となっ
ていた。
【0019】そこで、本発明では、金属磁性薄膜上にカ
ーボン保護膜を形成するとともに、カーボン保護膜の表
面に高さの異なる2種類の突起を所定の密度で形成して
表面性を制御した。これにより、電磁変換特性をほとん
ど劣化させることなく走行耐久性を向上させることがで
きる。
ーボン保護膜を形成するとともに、カーボン保護膜の表
面に高さの異なる2種類の突起を所定の密度で形成して
表面性を制御した。これにより、電磁変換特性をほとん
ど劣化させることなく走行耐久性を向上させることがで
きる。
【0020】なお、カーボン保護膜の厚さは3nm未満
であると、耐久性を向上させる効果が小さく、逆に30
nmを超えると、スペーシングロスが大きく電磁変換特
性を劣化させてしまうため、上述の範囲内とすることが
好ましい。具体的には、保護膜の厚さをdとすると、−
74×d/λ(dB)なるスペーシングロスが発生し、
カーボン保護膜の厚さが30nmであるとき、上記スペ
ーシングロスは、約4.5dBに達してしまうため、こ
れ以上カーボン保護膜を厚くすることは実用的ではな
い。
であると、耐久性を向上させる効果が小さく、逆に30
nmを超えると、スペーシングロスが大きく電磁変換特
性を劣化させてしまうため、上述の範囲内とすることが
好ましい。具体的には、保護膜の厚さをdとすると、−
74×d/λ(dB)なるスペーシングロスが発生し、
カーボン保護膜の厚さが30nmであるとき、上記スペ
ーシングロスは、約4.5dBに達してしまうため、こ
れ以上カーボン保護膜を厚くすることは実用的ではな
い。
【0021】また、カーボン保護膜の厚さ、第1の表面
突起の高さ及び密度、第2の表面突起の高さと密度の組
合せが上述した範囲からはずれると走行耐久性,電磁変
換特性のいずれかが劣化してしまうので、2種類の表面
突起の高さ及び密度は上述した範囲に規制させる。
突起の高さ及び密度、第2の表面突起の高さと密度の組
合せが上述した範囲からはずれると走行耐久性,電磁変
換特性のいずれかが劣化してしまうので、2種類の表面
突起の高さ及び密度は上述した範囲に規制させる。
【0022】上記第1の表面突起,第2の表面突起を有
する磁気記録媒体は、各表面突起の高さに対応する粒径
の粒子を用いることによって作製できる。
する磁気記録媒体は、各表面突起の高さに対応する粒径
の粒子を用いることによって作製できる。
【0023】たとえば、非磁性支持体原材料(チップ)
に粒径が65nm±15nmの第1の粒子を添加して分
散させて非磁性支持体を作製すると、第1の粒子の突出
分とこの上を覆う樹脂被膜の厚さを合わせ、ちょうど粒
径に相当する高さの表面突起が形成される。なお、この
とき第1の粒子の原材料への添加量は非磁性支持体表面
に突出する表面突起の密度が上記範囲となるように調整
する。
に粒径が65nm±15nmの第1の粒子を添加して分
散させて非磁性支持体を作製すると、第1の粒子の突出
分とこの上を覆う樹脂被膜の厚さを合わせ、ちょうど粒
径に相当する高さの表面突起が形成される。なお、この
とき第1の粒子の原材料への添加量は非磁性支持体表面
に突出する表面突起の密度が上記範囲となるように調整
する。
【0024】さらにこの非磁性支持体上に粒径が18n
m±5nmの第2の粒子を上記範囲の密度となるように
配置して、バインダー樹脂等により定着させる。これに
より高さが65nm±15nm,18nm±5nmの2
種類の表面突起を有する非磁性支持体が得られる。
m±5nmの第2の粒子を上記範囲の密度となるように
配置して、バインダー樹脂等により定着させる。これに
より高さが65nm±15nm,18nm±5nmの2
種類の表面突起を有する非磁性支持体が得られる。
【0025】そして、この非磁性支持体上に金属磁性薄
膜を成膜すると、非磁性支持体上の突起形状が該金属磁
性薄膜の表面に反映される。同様にこの上にカーボン保
護膜を成膜すると、金属磁性薄膜上の突起形状が該カー
ボン保護膜表面に反映される。したがって、高さが65
nm±15nmの第1の表面突起,高さが18nm±5
nmの第2の表面突起をカーボン保護膜表面に有する上
記磁気記録媒体が得られることとなる。
膜を成膜すると、非磁性支持体上の突起形状が該金属磁
性薄膜の表面に反映される。同様にこの上にカーボン保
護膜を成膜すると、金属磁性薄膜上の突起形状が該カー
ボン保護膜表面に反映される。したがって、高さが65
nm±15nmの第1の表面突起,高さが18nm±5
nmの第2の表面突起をカーボン保護膜表面に有する上
記磁気記録媒体が得られることとなる。
【0026】なお、非磁性支持体の突起形状がカーボン
保護膜表面へ反映される精度は、金属磁性薄膜の膜厚と
カーボン保護膜の膜厚に依存する。両者の膜厚が薄い場
合には、比較的精度良く表面に非磁性支持体の突起形状
が反映されるため、金属磁性薄膜の膜厚及びカーボン保
護膜の膜厚は、このような突起形状の反映性を考慮して
設定されることが好ましい。
保護膜表面へ反映される精度は、金属磁性薄膜の膜厚と
カーボン保護膜の膜厚に依存する。両者の膜厚が薄い場
合には、比較的精度良く表面に非磁性支持体の突起形状
が反映されるため、金属磁性薄膜の膜厚及びカーボン保
護膜の膜厚は、このような突起形状の反映性を考慮して
設定されることが好ましい。
【0027】また、上記方法は、表面突起を予め非磁性
支持体上に形成しておくものであるが、非磁性支持体と
しては表面平坦なものを用い、金属磁性薄膜表面に上記
第1の粒子,第2の粒子をそれぞれ所定の密度で配置
し、この上をカーボン保護層で覆うことにより突起を保
持するようにすることも可能である。
支持体上に形成しておくものであるが、非磁性支持体と
しては表面平坦なものを用い、金属磁性薄膜表面に上記
第1の粒子,第2の粒子をそれぞれ所定の密度で配置
し、この上をカーボン保護層で覆うことにより突起を保
持するようにすることも可能である。
【0028】なお、上記表面突起を形成するための粒子
としては、SiO2 ,TiO2 ,Al2 O3 ,CaCO
3 等の粒子やエマルジョン等が使用可能である。エマル
ジョンとしては、水性エマルジョンであっても非水エマ
ルジョンであってもよく、さらにはラテックス等も使用
可能である。また、エマルジョンに含まれる合成樹脂の
種類としても、酢酸ビニル,アクリル酸エステル,メタ
クリル酸エステル,塩化ビニリデン,塩化ビニル,エチ
レン,スチレン等のホモポリマー,コポリマーからなる
熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂,ブタ
ジエン−スチレン共重合体,ブタジエン−アクリロニト
リル共重合体等の合成ゴム等、特に限定されるものでは
ない。
としては、SiO2 ,TiO2 ,Al2 O3 ,CaCO
3 等の粒子やエマルジョン等が使用可能である。エマル
ジョンとしては、水性エマルジョンであっても非水エマ
ルジョンであってもよく、さらにはラテックス等も使用
可能である。また、エマルジョンに含まれる合成樹脂の
種類としても、酢酸ビニル,アクリル酸エステル,メタ
クリル酸エステル,塩化ビニリデン,塩化ビニル,エチ
レン,スチレン等のホモポリマー,コポリマーからなる
熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂,ブタ
ジエン−スチレン共重合体,ブタジエン−アクリロニト
リル共重合体等の合成ゴム等、特に限定されるものでは
ない。
【0029】また、上記カーボン保護層としては、金属
磁性薄膜型の磁気記録媒体において通常使用されている
ものがいずれも使用可能である。また、カーボンの他
に、CrO2 ,Al2 O3 ,BN,Co酸化物,Mg
O,SiO2 ,Si3 O4 ,SiNx ,SiC,SiN
x −SiO2 ,ZrO2 TiO2 ,TiC等を用いるこ
とも可能であり、これらは真空薄膜成膜手段によって単
層膜,多層膜あるいは複合膜等として成膜される。
磁性薄膜型の磁気記録媒体において通常使用されている
ものがいずれも使用可能である。また、カーボンの他
に、CrO2 ,Al2 O3 ,BN,Co酸化物,Mg
O,SiO2 ,Si3 O4 ,SiNx ,SiC,SiN
x −SiO2 ,ZrO2 TiO2 ,TiC等を用いるこ
とも可能であり、これらは真空薄膜成膜手段によって単
層膜,多層膜あるいは複合膜等として成膜される。
【0030】なお、以上が本発明の基本的な構成である
が、本発明においては、必要に応じて、上記非磁性支持
体上に下地膜やバックコート層、トップコート層等を適
宜形成しても良い。この場合、下塗り膜、バックコート
層、トップコート層等の成膜方法は、通常この種の磁気
記録媒体に適用される方法であればいすれでも良く、特
に限定されない。本発明の磁気記録媒体においては、上
記カーボン保護膜の上に潤滑剤が塗布されることが好ま
しい。
が、本発明においては、必要に応じて、上記非磁性支持
体上に下地膜やバックコート層、トップコート層等を適
宜形成しても良い。この場合、下塗り膜、バックコート
層、トップコート層等の成膜方法は、通常この種の磁気
記録媒体に適用される方法であればいすれでも良く、特
に限定されない。本発明の磁気記録媒体においては、上
記カーボン保護膜の上に潤滑剤が塗布されることが好ま
しい。
【0031】
【作用】非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる磁性層
とカーボン保護膜とを有する磁気記録媒体において、上
記カーボン保護膜表面に高さが異なる2種類の表面突起
をそれぞれ所定の密度で形成すると、磁気記録媒体の表
面性が良好に制御される。これにより磁気ヘッドとの摺
動時当りが良好となり走行性が向上する。また、スペー
シングロスによる電磁変換特性の劣化も抑えられる。
とカーボン保護膜とを有する磁気記録媒体において、上
記カーボン保護膜表面に高さが異なる2種類の表面突起
をそれぞれ所定の密度で形成すると、磁気記録媒体の表
面性が良好に制御される。これにより磁気ヘッドとの摺
動時当りが良好となり走行性が向上する。また、スペー
シングロスによる電磁変換特性の劣化も抑えられる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例を図
面を参照しながら説明する。本実施例においては、カー
ボン保護膜表面に2種類の突起を形成するために、非磁
性支持体上に粒径の異なる2種類の粒子による表面突起
を作成した後、金属磁性薄膜とカーボン保護膜を成膜し
た。
面を参照しながら説明する。本実施例においては、カー
ボン保護膜表面に2種類の突起を形成するために、非磁
性支持体上に粒径の異なる2種類の粒子による表面突起
を作成した後、金属磁性薄膜とカーボン保護膜を成膜し
た。
【0033】本実施例の磁気記録媒体(磁気テープ)
は、図1に示すように、ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる非磁性支持体1上に膜厚0.5μm
以下とされる薄膜の磁性層2を有し、さらにこの上にカ
ーボン保護膜3を有してなる。上記非磁性支持体1上に
は、比較的大きな第1の表面突起4と、比較的小さな第
2の表面突起5が形成されている。
は、図1に示すように、ポリエチレンテレフタレート
(PET)からなる非磁性支持体1上に膜厚0.5μm
以下とされる薄膜の磁性層2を有し、さらにこの上にカ
ーボン保護膜3を有してなる。上記非磁性支持体1上に
は、比較的大きな第1の表面突起4と、比較的小さな第
2の表面突起5が形成されている。
【0034】上述のような構成の磁気テープを作成する
に際し、上記第1の表面突起4は、SiO2 粒子よりな
る比較的粒径の大きな第1の粒子6を非磁性支持体1内
に内添させることにより、上記第1の粒子6の粒子形状
を非磁性支持体1の表面に反映させて形成した。なお、
上記第1の粒子6は、所望の突起密度となるように上記
非磁性支持体1内に適当に分散させるが、その一部はあ
る程度凝集したかたちで存在している。
に際し、上記第1の表面突起4は、SiO2 粒子よりな
る比較的粒径の大きな第1の粒子6を非磁性支持体1内
に内添させることにより、上記第1の粒子6の粒子形状
を非磁性支持体1の表面に反映させて形成した。なお、
上記第1の粒子6は、所望の突起密度となるように上記
非磁性支持体1内に適当に分散させるが、その一部はあ
る程度凝集したかたちで存在している。
【0035】一方、上記第2の表面突起5は、SiO2
粒子よりなる比較的粒径の小さな第2の粒子7を非磁性
支持体1上に分散し、バインダー樹脂等により定着させ
て形成した。なお、上記第1の粒子7は、所望の突起密
度が形成されるように非磁性支持体1上に適当に分散さ
せた。
粒子よりなる比較的粒径の小さな第2の粒子7を非磁性
支持体1上に分散し、バインダー樹脂等により定着させ
て形成した。なお、上記第1の粒子7は、所望の突起密
度が形成されるように非磁性支持体1上に適当に分散さ
せた。
【0036】そして、上述のようにして2種類の表面突
起が形成された非磁性支持体1に対して、金属磁性薄膜
を例えば真空蒸着法等により成膜して磁性層2を形成し
た。さらに、この磁性層2上に、例えばスパッタリング
法等によりダイヤモンドライクカーボンよりなるカーボ
ン保護膜3を膜厚3nm〜30nmに成膜し、このカー
ボン保護膜3表面に潤滑剤を塗布して磁気テープを作成
した。
起が形成された非磁性支持体1に対して、金属磁性薄膜
を例えば真空蒸着法等により成膜して磁性層2を形成し
た。さらに、この磁性層2上に、例えばスパッタリング
法等によりダイヤモンドライクカーボンよりなるカーボ
ン保護膜3を膜厚3nm〜30nmに成膜し、このカー
ボン保護膜3表面に潤滑剤を塗布して磁気テープを作成
した。
【0037】具体的には、カーボン保護膜3を3〜7n
m,7〜15nm,15〜30nmなる厚さに形成した
とき、第1の粒子6として35nm±15nm,65n
m±15nm,95nm±15nmなる粒径を有するも
のを用い、第2の粒子7として18nm±5nm,28
nm±5nmなる粒径を有するものを用い、両粒子の密
度を種々に変化させた磁気テープを作成した。
m,7〜15nm,15〜30nmなる厚さに形成した
とき、第1の粒子6として35nm±15nm,65n
m±15nm,95nm±15nmなる粒径を有するも
のを用い、第2の粒子7として18nm±5nm,28
nm±5nmなる粒径を有するものを用い、両粒子の密
度を種々に変化させた磁気テープを作成した。
【0038】そして、カーボン保護膜3の厚さ、第1の
粒子6及び第2の粒子7の粒径や粒子密度の最適な組合
せを検討するため、種々の磁気テープについて磁気特性
等を調べた。
粒子6及び第2の粒子7の粒径や粒子密度の最適な組合
せを検討するため、種々の磁気テープについて磁気特性
等を調べた。
【0039】実験1 本実験では、カーボン保護膜3の厚さを3〜7nmに設
定し、さらに第2の粒子7の粒径を18nm±5nmに
設定した場合の、第1の粒子6の粒径及び粒子密度の最
適な組合せを調べた。
定し、さらに第2の粒子7の粒径を18nm±5nmに
設定した場合の、第1の粒子6の粒径及び粒子密度の最
適な組合せを調べた。
【0040】先ず、35nm±15nm,65nm±1
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図2に示す。なお、カーボン保護膜3の
厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も出力を劣化
させる厚さである。)に設定した。
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図2に示す。なお、カーボン保護膜3の
厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も出力を劣化
させる厚さである。)に設定した。
【0041】図2より、第1の粒子6としていずれの粒
径のものを用いた場合でも、第1の粒子6の粒子密度が
高くなるほどRF特性は低下する傾向にあることがわか
る。また、第1の粒子6として大きな粒径のものを用い
るほどRF特性が低くなることがわかる。
径のものを用いた場合でも、第1の粒子6の粒子密度が
高くなるほどRF特性は低下する傾向にあることがわか
る。また、第1の粒子6として大きな粒径のものを用い
るほどRF特性が低くなることがわかる。
【0042】そして、0dB以上の出力を得るために
は、第1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合で
は粒子密度を7.0×104 個/mm2 以下、第1の粒
子6の粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
6.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が
95nm±15nmの場合では粒子密度を4.8×10
4 個/mm2 以下としなければならないことがわかる。
は、第1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合で
は粒子密度を7.0×104 個/mm2 以下、第1の粒
子6の粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
6.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が
95nm±15nmの場合では粒子密度を4.8×10
4 個/mm2 以下としなければならないことがわかる。
【0043】また、第1の粒子6として上述した3種類
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図3に示した。なお、上記クロッグまでのパ
ス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグを
起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さは
3nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こし
やすい厚さである。)に設定した。
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図3に示した。なお、上記クロッグまでのパ
ス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグを
起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さは
3nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こし
やすい厚さである。)に設定した。
【0044】図3より、第1の粒子6として何れの粒径
の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなるほ
ど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあること
がわかる。また、パス回数の下限を90回とすると、第
1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子
密度を3.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の
粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.5
×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の粒径が95n
m±15nmの場合では粒子密度を1.2×104 個/
mm2 以上としなければならない。
の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなるほ
ど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあること
がわかる。また、パス回数の下限を90回とすると、第
1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子
密度を3.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の
粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.5
×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の粒径が95n
m±15nmの場合では粒子密度を1.2×104 個/
mm2 以上としなければならない。
【0045】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で3.0〜7.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.5〜6.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で1.2〜4.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で3.0〜7.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.5〜6.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で1.2〜4.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
【0046】さらに、この結果を、図4に示される上記
第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態か
らのレベルダウンとの関係と併せて検討したところ、粒
径95nm±15nmの粒子が用いられている場合及び
粒径35nm±15nmの粒子が用いられている場合に
は、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが大き
く、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると使用
不可能であることがわかる。これに対して、粒径65n
m±15nmの粒子が用いられている場合には、上記粒
子密度範囲内で十分な特性を得られることがわかる。な
お、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3の厚さ
には依存しない。
第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態か
らのレベルダウンとの関係と併せて検討したところ、粒
径95nm±15nmの粒子が用いられている場合及び
粒径35nm±15nmの粒子が用いられている場合に
は、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが大き
く、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると使用
不可能であることがわかる。これに対して、粒径65n
m±15nmの粒子が用いられている場合には、上記粒
子密度範囲内で十分な特性を得られることがわかる。な
お、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3の厚さ
には依存しない。
【0047】以上より、第2の粒子7として18nm±
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.5〜6.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.5〜6.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
【0048】そこで、第1の粒子6を上述のように定め
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは3nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは3nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
【0049】図5に第2の粒子7の粒子密度とスチル特
性との関係を示す。なお、この結果は、後述する実験2
にて第2の粒子7の粒径28nmに設定したサンプルに
ついて測定した結果とともに示されており、本実験にお
けるデータは図中18nmと示された方である。
性との関係を示す。なお、この結果は、後述する実験2
にて第2の粒子7の粒径28nmに設定したサンプルに
ついて測定した結果とともに示されており、本実験にお
けるデータは図中18nmと示された方である。
【0050】図5より、実用的なスチル特性(100分
以上)を得るためには、上記第2の粒子7の密度を50
0×104 個/mm2 以上としなければならないことが
わかる。
以上)を得るためには、上記第2の粒子7の密度を50
0×104 個/mm2 以上としなければならないことが
わかる。
【0051】また、図6に曲線aとして、第2の粒子7
の粒子密度とRF特性との関係を示す。なお、カーボン
保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も
出力を劣化させる厚さである。)に設定した。なお、曲
線b,cについては後述する実験2に関するものであ
る。
の粒子密度とRF特性との関係を示す。なお、カーボン
保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も
出力を劣化させる厚さである。)に設定した。なお、曲
線b,cについては後述する実験2に関するものであ
る。
【0052】図6より、RF特性の出力を0dB以上と
するためには、上記第2の粒子7の密度を4500×1
04 個/mm2 以下としなければならないことがわか
る。
するためには、上記第2の粒子7の密度を4500×1
04 個/mm2 以下としなければならないことがわか
る。
【0053】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を500〜4500×104 個/mm2 とする必要
がある。
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を500〜4500×104 個/mm2 とする必要
がある。
【0054】以上の結果より、粒径65nm±15nm
の第1の粒子6と粒径18nm±5nmの第2の粒子7
をそれぞれ1.5×104 〜6.0×104 個/m
m2 ,500×104 〜4500×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を3nm〜7nmなる厚
さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバラ
ンスに優れた磁気テープを得ることができることがわか
った。
の第1の粒子6と粒径18nm±5nmの第2の粒子7
をそれぞれ1.5×104 〜6.0×104 個/m
m2 ,500×104 〜4500×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を3nm〜7nmなる厚
さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバラ
ンスに優れた磁気テープを得ることができることがわか
った。
【0055】実験2 次に、カーボン保護膜3の厚さは上述の実験1同様3〜
7nmに設定され、第2の粒子7の粒径が28nm±5
nmに設定された磁気テープについて、第1の粒子の好
ましい粒径と粒子密度を調べることとする。
7nmに設定され、第2の粒子7の粒径が28nm±5
nmに設定された磁気テープについて、第1の粒子の好
ましい粒径と粒子密度を調べることとする。
【0056】そこで、35nm±15nm,65nm±
15nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する
第1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テー
プについて、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図7に示す。なお、カーボン保護膜3の
厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も出力を劣化
させる厚さである。)に設定した。
15nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する
第1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テー
プについて、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図7に示す。なお、カーボン保護膜3の
厚さは7nm(本実験の条件範囲内では最も出力を劣化
させる厚さである。)に設定した。
【0057】図7より、第1の粒子6としてどの粒径の
ものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなるほ
どRF特性は低下する傾向にあり、また、第1の粒子6
として大きな粒径のものを用いるほどRF特性が低くな
ることがわかる。
ものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなるほ
どRF特性は低下する傾向にあり、また、第1の粒子6
として大きな粒径のものを用いるほどRF特性が低くな
ることがわかる。
【0058】0dB以上の出力を得るためには、第1の
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を6.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmの場合では粒子密度を5.0×1
04 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmの場合では粒子密度を4.0×104 個/mm
2 以下としなければならないことがわかる。
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を6.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmの場合では粒子密度を5.0×1
04 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmの場合では粒子密度を4.0×104 個/mm
2 以下としなければならないことがわかる。
【0059】また、第1の粒子6として上述した3種類
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図8に示した。なお、上記クロッグまでのパ
ス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグを
起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さは
3nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こし
やすい厚さである。)に設定した。
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図8に示した。なお、上記クロッグまでのパ
ス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグを
起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さは
3nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こし
やすい厚さである。)に設定した。
【0060】図8より、第1の粒子6として何れの粒径
の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなるほ
ど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあること
がわかる。また、パス回数の下限を90回とすると、第
1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子
密度を2.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の
粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.1
×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の粒径が95n
m±15nmの場合では粒子密度を1.0×104 個/
mm2 以上としなければならない。
の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなるほ
ど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあること
がわかる。また、パス回数の下限を90回とすると、第
1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子
密度を2.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の
粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.1
×104 個/mm2 以上、第1の粒子6の粒径が95n
m±15nmの場合では粒子密度を1.0×104 個/
mm2 以上としなければならない。
【0061】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜6.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.1〜5.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で1.0〜4.
0×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜6.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.1〜5.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で1.0〜4.
0×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
【0062】さらに、この結果を、図9に示される上記
第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態か
らのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態か
らのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
【0063】これより、第1の粒子6として粒径35n
m±15nmの粒子が用いられている場合には、上記粒
子密度範囲内においてもレベルダウンが大きく、レベル
ダウンの下限を−2.25dBとすると使用不可能であ
ることがわかる。これに対して、第1の粒子6として粒
径65nm±15nmの粒子及び粒径95nm±15n
mの粒子が用いられている場合には、上記粒子密度範囲
内で十分な特性を得られることがわかる。なお、上記レ
ベルダウンの値は、カーボン保護膜3の厚さには依存し
ない。
m±15nmの粒子が用いられている場合には、上記粒
子密度範囲内においてもレベルダウンが大きく、レベル
ダウンの下限を−2.25dBとすると使用不可能であ
ることがわかる。これに対して、第1の粒子6として粒
径65nm±15nmの粒子及び粒径95nm±15n
mの粒子が用いられている場合には、上記粒子密度範囲
内で十分な特性を得られることがわかる。なお、上記レ
ベルダウンの値は、カーボン保護膜3の厚さには依存し
ない。
【0064】以上より、第2の粒子7として28nm±
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.1〜5.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いる、又は、粒径
95nm±15nmの粒子を1.0〜4.0×104 個
/mm2 なる粒子密度で用いることが好ましいことがわ
かった。
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.1〜5.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いる、又は、粒径
95nm±15nmの粒子を1.0〜4.0×104 個
/mm2 なる粒子密度で用いることが好ましいことがわ
かった。
【0065】そこで、第1の粒子6を上述のように定め
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは3nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは3nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
【0066】図5に第2の粒子7の粒子密度とスチル特
性との関係を示す。なお、この結果は、実験1にて第2
の粒子7の粒径18nmに設定したサンプルについて測
定した結果とともに示されており、本実験におけるデー
タは図中28nmと示された方である。
性との関係を示す。なお、この結果は、実験1にて第2
の粒子7の粒径18nmに設定したサンプルについて測
定した結果とともに示されており、本実験におけるデー
タは図中28nmと示された方である。
【0067】図5より、実用的なスチル特性(100分
以上)を得るためには、上記第2の粒子7の密度を40
0×104 個/mm2 以上としなければならないことが
わかる。また、第2の粒子7の粒径18nmに設定した
サンプルよりスチル特性に優れることもわかった。
以上)を得るためには、上記第2の粒子7の密度を40
0×104 個/mm2 以上としなければならないことが
わかる。また、第2の粒子7の粒径18nmに設定した
サンプルよりスチル特性に優れることもわかった。
【0068】また、図6に第2の粒子7の粒子密度とR
F特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化する
厚さである。)に設定されており、65nm±15nm
なる粒径のものを第1の粒子6として用いた場合を曲線
bに示し、95nm±15nmなる粒径のものを第1の
粒子6として用いた場合を曲線cに示す。
F特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化する
厚さである。)に設定されており、65nm±15nm
なる粒径のものを第1の粒子6として用いた場合を曲線
bに示し、95nm±15nmなる粒径のものを第1の
粒子6として用いた場合を曲線cに示す。
【0069】図6より、RF特性の出力を0dB以上と
するためには、第1の粒子6の粒径が65nm±15n
mである場合、第2の粒子7の密度を4000×104
個/mm2 以下とし、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmである場合、第2の粒子7の密度を3500×
104 個/mm2 以下としなければならないことがわか
った。
するためには、第1の粒子6の粒径が65nm±15n
mである場合、第2の粒子7の密度を4000×104
個/mm2 以下とし、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmである場合、第2の粒子7の密度を3500×
104 個/mm2 以下としなければならないことがわか
った。
【0070】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmである場合、上記第2の粒子7の
密度を400〜4000×104 個/mm2 とし、第1
の粒子6の粒径が95nm±15nmである場合、上記
第2の粒子7の密度を400〜3500×104 個/m
m2 とする必要があることがわかる。
の両者を実現可能とするためには、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmである場合、上記第2の粒子7の
密度を400〜4000×104 個/mm2 とし、第1
の粒子6の粒径が95nm±15nmである場合、上記
第2の粒子7の密度を400〜3500×104 個/m
m2 とする必要があることがわかる。
【0071】なお、図6中には、前述した実験1におい
て第2の粒子7の粒径を18nm±5nmに設定したも
の(曲線a)のデータが併せて示されており、本実験で
検討されている第2の粒子7の粒径を28nm±5nm
に設定したもの(曲線b,c)より多少RF特性に優れ
ていることがわかる。
て第2の粒子7の粒径を18nm±5nmに設定したも
の(曲線a)のデータが併せて示されており、本実験で
検討されている第2の粒子7の粒径を28nm±5nm
に設定したもの(曲線b,c)より多少RF特性に優れ
ていることがわかる。
【0072】以上の結果より、粒径65nm±15nm
なる第1の粒子6と粒径28nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.1×104 〜5.0×104 個/m
m2,400×104 〜4000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成する、又
は、粒径95nm±15nmなる第1の粒子6と粒径2
8nm±5nmなる第2の粒子7をそれぞれ1.0×1
04 〜4.0×104個/mm2 ,400×104 〜3
500×104 個/mm2 なる密度で定着させて非磁性
支持体に突起を形成し、さらに、磁性層上にカーボン保
護膜を3nm〜7nmなる厚さに形成することにより、
電磁変換特性と走行性のバランスに優れた磁気テープを
得ることができることがわかった。
なる第1の粒子6と粒径28nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.1×104 〜5.0×104 個/m
m2,400×104 〜4000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成する、又
は、粒径95nm±15nmなる第1の粒子6と粒径2
8nm±5nmなる第2の粒子7をそれぞれ1.0×1
04 〜4.0×104個/mm2 ,400×104 〜3
500×104 個/mm2 なる密度で定着させて非磁性
支持体に突起を形成し、さらに、磁性層上にカーボン保
護膜を3nm〜7nmなる厚さに形成することにより、
電磁変換特性と走行性のバランスに優れた磁気テープを
得ることができることがわかった。
【0073】実験3 さらに、カーボン保護膜3の厚さが7〜15nmに設定
され、且つ、第2の粒子7の粒径が18nm±5nmに
設定された磁気テープについて、第1の粒子の好ましい
粒径と粒子密度を調べる。
され、且つ、第2の粒子7の粒径が18nm±5nmに
設定された磁気テープについて、第1の粒子の好ましい
粒径と粒子密度を調べる。
【0074】先ず、35nm±15nm,65nm±1
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図10に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図10に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
【0075】図10より、第1の粒子6としてどの粒径
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、第1の粒子
6として大きな粒径のものを用いるほどRF特性が低く
なることがわかる。
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、第1の粒子
6として大きな粒径のものを用いるほどRF特性が低く
なることがわかる。
【0076】0dB以上の出力を得るためには、第1の
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を5.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmの場合では粒子密度を4.0×1
04 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmの場合では粒子密度を2.8×104 個/mm
2 以下としなければならない。
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を5.0×104 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径
が65nm±15nmの場合では粒子密度を4.0×1
04 個/mm2 以下、第1の粒子6の粒径が95nm±
15nmの場合では粒子密度を2.8×104 個/mm
2 以下としなければならない。
【0077】また、第1の粒子6として上述した3種類
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図11に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こ
しやすい厚さである。)に設定した。
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図11に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こ
しやすい厚さである。)に設定した。
【0078】図11より、第1の粒子6として何れの粒
径の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなる
ほど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあるこ
とがわかる。また、パス回数の下限を70回とすると、
第1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒
子密度を2.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6
の粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.
0×104 個/mm2以上、第1の粒子6の粒径が95
nm±15nmの場合では粒子密度を0.7×104 個
/mm2 以上としなければならない。
径の粒子を用いたものにおいても、粒子密度が高くなる
ほど、クロッグまでのパス回数が増加する傾向にあるこ
とがわかる。また、パス回数の下限を70回とすると、
第1の粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒
子密度を2.0×104 個/mm2 以上、第1の粒子6
の粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を1.
0×104 個/mm2以上、第1の粒子6の粒径が95
nm±15nmの場合では粒子密度を0.7×104 個
/mm2 以上としなければならない。
【0079】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜5.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜4.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜5.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜4.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
【0080】さらに、この結果を、図12に示される上
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
【0081】これより、粒径35nm±15nmの粒子
及び粒径95nm±15nmの粒子が用いられている場
合には、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが
大きく、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると
使用不可能であることがわかる。これに対して、粒径6
5nm±15nmの粒子が用いられている場合には、上
記粒子密度範囲内で十分な特性を得られることがわか
る。なお、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3
の厚さには依存しない。
及び粒径95nm±15nmの粒子が用いられている場
合には、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが
大きく、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると
使用不可能であることがわかる。これに対して、粒径6
5nm±15nmの粒子が用いられている場合には、上
記粒子密度範囲内で十分な特性を得られることがわか
る。なお、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3
の厚さには依存しない。
【0082】以上より、第2の粒子7として18nm±
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.0〜4.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.0〜4.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
【0083】そこで、第1の粒子6を上述のように定め
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
【0084】図13にこの結果を示す。実用的なスチル
特性(100分以上)を得るためには、上記第2の粒子
7の密度を400×104 個/mm2 以上としなければ
ならないことがわかる。
特性(100分以上)を得るためには、上記第2の粒子
7の密度を400×104 個/mm2 以上としなければ
ならないことがわかる。
【0085】また、図14に第2の粒子7の粒子密度と
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2500×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2500×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
【0086】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2500×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2500×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
【0087】以上の結果より、粒径65nm±15nm
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜4.0×104 個/m
m2,400×104 〜2500×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を7nm〜15nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜4.0×104 個/m
m2,400×104 〜2500×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を7nm〜15nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
【0088】実験4 次に カーボン保護膜3の厚さを上述の実験3同様7〜
15nmに設定し、第2の粒子7の粒径を28nm±5
nmに設定された磁気テープについて、第1の粒子の好
ましい粒径と粒子密度を調べることとする。
15nmに設定し、第2の粒子7の粒径を28nm±5
nmに設定された磁気テープについて、第1の粒子の好
ましい粒径と粒子密度を調べることとする。
【0089】先ず、35nm±15nm,65nm±1
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図15に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図15に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
【0090】図15より、第1の粒子6としてどの粒径
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、大きな粒径
のものを用いるほどRF特性が低くなることがわかる。
0dB以上の出力を得るためには、第1の粒子6の粒径
が35nm±15nmの場合では粒子密度を5.0×1
04 個/mm2 以下、粒径が65nm±15nmの場合
では粒子密度を4.0×104 個/mm2 以下、粒径が
95nm±15nmの場合では粒子密度を2.8×10
4 個/mm2 以下としなければならない。
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、大きな粒径
のものを用いるほどRF特性が低くなることがわかる。
0dB以上の出力を得るためには、第1の粒子6の粒径
が35nm±15nmの場合では粒子密度を5.0×1
04 個/mm2 以下、粒径が65nm±15nmの場合
では粒子密度を4.0×104 個/mm2 以下、粒径が
95nm±15nmの場合では粒子密度を2.8×10
4 個/mm2 以下としなければならない。
【0091】また、第1の粒子6として上述した3種類
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図16に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こ
しやすい厚さである。)に設定した。
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図16に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は7nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起こ
しやすい厚さである。)に設定した。
【0092】図16より、何れの粒径の粒子を用いたも
のにおいても、粒子密度が高くなるほど、クロッグまで
のパス回数が増加する傾向にあることがわかる。また、
パス回数の下限を70回とすると、粒径が35nm±1
5nmの場合では粒子密度を2.0×104 個/mm2
以上、粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
1.0×104 個/mm2 以上、粒径が95nm±15
nmの場合では粒子密度を0.7×104 個/mm2 以
上としなければならない。
のにおいても、粒子密度が高くなるほど、クロッグまで
のパス回数が増加する傾向にあることがわかる。また、
パス回数の下限を70回とすると、粒径が35nm±1
5nmの場合では粒子密度を2.0×104 個/mm2
以上、粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
1.0×104 個/mm2 以上、粒径が95nm±15
nmの場合では粒子密度を0.7×104 個/mm2 以
上としなければならない。
【0093】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜5.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜4.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜5.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜4.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
8×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
【0094】さらに、この結果を、図17に示される上
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討したところ、
粒径35nm±15nmの粒子及び粒径65nm±15
nmの粒子が用いられている場合には、上記粒子密度範
囲内においてもレベルダウンが大きく、レベルダウンの
下限を−2.25dBとすると使用不可能であることが
わかる。これに対して、粒径95nm±15nmの粒子
が用いられている場合には、上記粒子密度範囲内で十分
な特性を得られることがわかる。なお、上記レベルダウ
ンの値は、カーボン保護膜3の厚さには依存しない。
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討したところ、
粒径35nm±15nmの粒子及び粒径65nm±15
nmの粒子が用いられている場合には、上記粒子密度範
囲内においてもレベルダウンが大きく、レベルダウンの
下限を−2.25dBとすると使用不可能であることが
わかる。これに対して、粒径95nm±15nmの粒子
が用いられている場合には、上記粒子密度範囲内で十分
な特性を得られることがわかる。なお、上記レベルダウ
ンの値は、カーボン保護膜3の厚さには依存しない。
【0095】以上より、第2の粒子7として28nm±
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径95nm±15nmの粒子を0.7〜2.8
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径95nm±15nmの粒子を0.7〜2.8
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
【0096】そこで、第1の粒子6を上述のように定め
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは7nm(本実験の条件範
囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定し
た。
【0097】図18にこの結果を示すが、実用的なスチ
ル特性(100分以上)を得るためには、上記第2の粒
子7の密度を400×104 個/mm2 以上としなけれ
ばならないことがわかる。
ル特性(100分以上)を得るためには、上記第2の粒
子7の密度を400×104 個/mm2 以上としなけれ
ばならないことがわかる。
【0098】また、図19に第2の粒子7の粒子密度と
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2000×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは15nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2000×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
【0099】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2000×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2000×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
【0100】以上の結果より、粒径95nm±15nm
なる第1の粒子6と粒径28nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ0.7×104 〜2.8×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を7nm〜15nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
なる第1の粒子6と粒径28nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ0.7×104 〜2.8×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を7nm〜15nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
【0101】実験5 カーボン保護膜3の厚さが15〜30nmに設定され、
且つ、第2の粒子7の粒径が18nm±5nmに設定さ
れた磁気テープについて、第1の粒子の好ましい粒径と
粒子密度を調べることとする。
且つ、第2の粒子7の粒径が18nm±5nmに設定さ
れた磁気テープについて、第1の粒子の好ましい粒径と
粒子密度を調べることとする。
【0102】先ず、35nm±15nm,65nm±1
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図20に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは30nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
5nm,95nm±15nmなる3種の粒径を有する第
1の粒子6の粒子密度を変化させて作成した磁気テープ
について、この粒子密度とRF特性との関係を測定し
た。この結果を図20に示す。なお、カーボン保護膜3
の厚さは30nm(本実験の条件範囲内では最も出力を
劣化させる厚さである。)に設定した。
【0103】図20より、第1の粒子6としてどの粒径
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、大きな粒径
のものを用いるほどRF特性が低くなることがわかる。
のものを用いても、第1の粒子6の粒子密度が高くなる
ほどRF特性は低下する傾向にあり、また、大きな粒径
のものを用いるほどRF特性が低くなることがわかる。
【0104】0dB以上の出力を得るためには、第1の
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を4.0×104 個/mm2 以下、粒径が65nm±1
5nmの場合では粒子密度を3.0×104 個/mm2
以下、粒径が95nm±15nmの場合では粒子密度を
2.0×104 個/mm2 以下としなければならない。
粒子6の粒径が35nm±15nmの場合では粒子密度
を4.0×104 個/mm2 以下、粒径が65nm±1
5nmの場合では粒子密度を3.0×104 個/mm2
以下、粒径が95nm±15nmの場合では粒子密度を
2.0×104 個/mm2 以下としなければならない。
【0105】また、第1の粒子6として上述した3種類
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図21に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は15nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起
こしやすい厚さである。)に設定した。
の粒径の粒子を用いた磁気テープについて、第1の粒子
6の粒子密度とクロッグまでのパス回数の関係を調べ、
この結果を図21に示した。なお、上記クロッグまでの
パス回数は、5台のデッキのうち最初の1台がクロッグ
を起こすまでのパス回数とし、カーボン保護膜3の厚さ
は15nm(本実験の条件範囲内では最もクロッグを起
こしやすい厚さである。)に設定した。
【0106】図21より、何れの粒径の粒子を用いたも
のにおいても、粒子密度が高くなるほど、クロッグまで
のパス回数が増加する傾向にあることがわかる。また、
パス回数の下限を70回とすると、粒径が35nm±1
5nmの場合では粒子密度を2.0×104 個/mm2
以上、粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
1.0×104 個/mm2 以上、粒径が95nm±15
nmの場合では粒子密度を0.7×104 個/mm2 以
上としなければならない。
のにおいても、粒子密度が高くなるほど、クロッグまで
のパス回数が増加する傾向にあることがわかる。また、
パス回数の下限を70回とすると、粒径が35nm±1
5nmの場合では粒子密度を2.0×104 個/mm2
以上、粒径が65nm±15nmの場合では粒子密度を
1.0×104 個/mm2 以上、粒径が95nm±15
nmの場合では粒子密度を0.7×104 個/mm2 以
上としなければならない。
【0107】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜4.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜3.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
0×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
の両者を実現可能とするためには、上記第1の粒子6の
粒径が35nm±15nmの場合で2.0〜4.0×1
04個/mm2 なる粒子密度、粒径が65nm±15n
mの場合で1.0〜3.0×104 個/mm2 なる粒子
密度、粒径が95nm±15nmの場合で0.7〜2.
0×104 個/mm2 なる粒子密度とする必要があるこ
とがわかった。
【0108】さらに、この結果を、図22に示される上
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
記第1の粒子6の粒子密度と4時間走行後での理想状態
からのレベルダウンとの関係と併せて検討した。
【0109】これより、粒径35nm±15nmの粒子
及び粒径95nm±15nmの粒子が用いられている場
合には、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが
大きく、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると
使用不可能であることがわかる。これに対して、粒径6
5nm±15nmの粒子が用いられている場合には、上
記粒子密度範囲内で十分な特性を得られることがわか
る。なお、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3
の厚さには依存しない。
及び粒径95nm±15nmの粒子が用いられている場
合には、上記粒子密度範囲内においてもレベルダウンが
大きく、レベルダウンの下限を−2.25dBとすると
使用不可能であることがわかる。これに対して、粒径6
5nm±15nmの粒子が用いられている場合には、上
記粒子密度範囲内で十分な特性を得られることがわか
る。なお、上記レベルダウンの値は、カーボン保護膜3
の厚さには依存しない。
【0110】以上より、第2の粒子7として18nm±
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.0〜3.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
5nmなる粒径のものを用いた場合には、第1の粒子6
として粒径65nm±15nmの粒子を1.0〜3.0
×104 個/mm2 なる粒子密度で用いることが好まし
いことがわかった。
【0111】そこで、第1の粒子6を上述のように定め
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは15nm(本実験の条件
範囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定
した。
た磁気テープについて、第2の粒子7の粒子密度とスチ
ル特性との関係を調べた。なお、スチル特性は8個のヘ
ッドに関しクロッグを起こすまでの平均時間(分)と
し、カーボン保護膜3の厚さは15nm(本実験の条件
範囲内では最もスチル特性に劣る厚さである。)に設定
した。
【0112】図23にこの結果を示す。これより、実用
的なスチル特性(100分以上)を得るためには、上記
第2の粒子7の密度を400×104 個/mm2 以上と
しなければならないことがわかる。
的なスチル特性(100分以上)を得るためには、上記
第2の粒子7の密度を400×104 個/mm2 以上と
しなければならないことがわかる。
【0113】また、図24に第2の粒子7の粒子密度と
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは30nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2000×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
RF特性との関係を示す。なお、カーボン保護膜3の厚
さは30nm(本実験の条件範囲内では最も出力が劣化
する厚さである。)に設定した。これより、RF特性の
出力を0dB以上とするためには、第2の粒子7の密度
を2000×104 個/mm2 以下としなければならな
いことがわかった。
【0114】したがって、良好な電磁変換特性と耐久性
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2000×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
の両者を実現可能とするためには、上記第2の粒子7の
密度を400〜2000×104 個/mm2 とする必要
があることがわかる。
【0115】以上の結果より、粒径65nm±15nm
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜3.0×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を15m〜30nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜3.0×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を15m〜30nmなる
厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性のバ
ランスに優れた磁気テープを得ることができることがわ
かった。
【0116】以上の実験1,2,3,4,5より、以下
のような条件を満たす磁気テープにおいて、電磁変換特
性と走行性のバランスに優れたものが得られることがわ
かった。
のような条件を満たす磁気テープにおいて、電磁変換特
性と走行性のバランスに優れたものが得られることがわ
かった。
【0117】1つ目は、カーボン保護膜の厚さが3〜7
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.5×104
〜6.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が500×10
4 〜4500×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.5×104
〜6.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、18
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が500×10
4 〜4500×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
【0118】2つ目は、カーボン保護膜の厚さが3〜7
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.1×104
〜5.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、28
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×10
4 〜4000×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.1×104
〜5.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、28
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×10
4 〜4000×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
【0119】3つ目は、カーボン保護膜の厚さが3〜7
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、95nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104
〜4.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、28
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×10
4 〜3500×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、95nm
±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×104
〜4.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、28
nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×10
4 〜3500×104 個/mm2 なる密度で形成されて
いる磁気テープ。
【0120】4つ目は、カーボン保護膜の厚さが7〜1
5nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×10
4 〜4.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、1
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×1
04 〜2500×104 個/mm2 なる密度で形成され
ている磁気テープ。
5nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×10
4 〜4.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、1
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×1
04 〜2500×104 個/mm2 なる密度で形成され
ている磁気テープ。
【0121】5つ目は、カーボン保護膜の厚さが7〜1
5nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、95n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が0.7×10
4 〜2.8×104 個/mm2 なる密度で形成され、2
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×1
04 〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成され
ている磁気テープ。
5nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、95n
m±15nmなる高さの第1の表面突起が0.7×10
4 〜2.8×104 個/mm2 なる密度で形成され、2
8nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×1
04 〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成され
ている磁気テープ。
【0122】6つ目は、カーボン保護膜の厚さが15〜
30nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65
nm±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×1
04〜3.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、
18nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×
104 〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成さ
れている磁気テープ。
30nmであり、且つ、カーボン保護膜の表面に、65
nm±15nmなる高さの第1の表面突起が1.0×1
04〜3.0×104 個/mm2 なる密度で形成され、
18nm±5nmなる高さの第2の表面突起が400×
104 〜2000×104 個/mm2 なる密度で形成さ
れている磁気テープ。
【0123】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、非磁性支持体上に金属磁性薄膜とカーボン保護
膜とが形成されてなる磁気記録媒体において、カーボン
保護膜表面に高さの異なる2種類の突起を所定の密度に
形成することにより表面性を制御するので、スペーシン
グロスによる電磁変換特性の劣化を抑えて走行耐久性の
向上を図ることができる。
明では、非磁性支持体上に金属磁性薄膜とカーボン保護
膜とが形成されてなる磁気記録媒体において、カーボン
保護膜表面に高さの異なる2種類の突起を所定の密度に
形成することにより表面性を制御するので、スペーシン
グロスによる電磁変換特性の劣化を抑えて走行耐久性の
向上を図ることができる。
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】実験1において、非磁性支持体内に内添される
第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
【図3】第1の粒子の密度とクロッグまでのパス回数の
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図4】第1の粒子の密度とレベルダウンの関係を示す
特性図である。
特性図である。
【図5】非磁性支持体上に分散される第2の粒子の密度
とスチル特性の関係を示す特性図である。
とスチル特性の関係を示す特性図である。
【図6】第2の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性
図である。
図である。
【図7】実験2において、非磁性支持体内に内添される
第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
【図8】第1の粒子の密度とクロッグまでのパス回数の
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図9】第1の粒子の密度とレベルダウンの関係を示す
特性図である。
特性図である。
【図10】実験3において、非磁性支持体内に内添され
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
【図11】第1の粒子の密度とクロッグまでのパス回数
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図12】第1の粒子の密度とレベルダウンの関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図13】非磁性支持体上に分散される第2の粒子の密
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
【図14】第2の粒子の密度とRF特性の関係を示す特
性図である。
性図である。
【図15】実験4において、非磁性支持体内に内添され
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
【図16】第1の粒子の密度とクロッグまでのパス回数
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図17】第1の粒子の密度とレベルダウンの関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図18】非磁性支持体上に分散される第2の粒子の密
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
【図19】第2の粒子の密度とRF特性の関係を示す特
性図である。
性図である。
【図20】実験5において、非磁性支持体内に内添され
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
る第1の粒子の密度とRF特性の関係を示す特性図であ
る。
【図21】第1の粒子の密度とクロッグまでのパス回数
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図22】第1の粒子の密度とレベルダウンの関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図23】非磁性支持体上に分散される第2の粒子の密
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
度とスチル特性の関係を示す特性図である。
【図24】第2の粒子の密度とRF特性の関係を示す特
性図である。
性図である。
1・・・非磁性支持体 2・・・磁性層 3・・・カーボン保護膜 4・・・第1の表面突起 5・・・第2の表面突起 6・・・第1の粒子 7・・・第2の粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正内容】
【0115】以上の結果より、粒径65nm±15nm
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜3.0×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を15nm〜30nmな
る厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性の
バランスに優れた磁気テープを得ることができることが
わかった。
なる第1の粒子6と粒径18nm±5nmなる第2の粒
子7をそれぞれ1.0×104 〜3.0×104 個/m
m2,400×104 〜2000×104 個/mm2 な
る密度で定着させて非磁性支持体に突起を形成し、さら
に、磁性層上にカーボン保護膜を15nm〜30nmな
る厚さに形成することにより、電磁変換特性と走行性の
バランスに優れた磁気テープを得ることができることが
わかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 条太 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 海老根 義人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 佐々木 利一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に、少なくとも金属磁性
薄膜よりなる磁性層とカーボン保護膜とが形成されてな
る磁気記録媒体において、 上記カーボン保護膜の厚さが3〜30nmであり、 上記カーボン保護膜の表面に、65nm±15nm〜9
5±15nmなる高さの第1の表面突起と、18nm±
5nm〜28nm±5nmなる高さの第2の突起とを有
していることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 カーボン保護膜の厚さが3〜7nmであ
り、 カーボン保護膜の表面に、65nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が1.5×104 〜6.0×104 個
/mm2 なる密度で形成され、18nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が500×104 〜4500×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 カーボン保護膜の厚さが3〜7nmであ
り、 カーボン保護膜の表面に、65nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が1.1×104 〜5.0×104 個
/mm2 なる密度で形成され、28nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が400×104 〜4000×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 カーボン保護膜の厚さが3〜7nmであ
り、 カーボン保護膜の表面に、95nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が1.0×104 〜4.0×104 個
/mm2 なる密度で形成され、28nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が400×104 〜3500×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 カーボン保護膜の厚さが7〜15nmで
あり、 カーボン保護膜の表面に、65nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が1.0×104 〜4.0×104 個
/mm2 なる密度で形成され、18nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が400×104 〜2500×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 カーボン保護膜の厚さが7〜15nmで
あり、 カーボン保護膜の表面に、95nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が0.7×104 〜2.8×104 個
/mm2 なる密度で形成され、28nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が400×104 〜2000×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項7】 カーボン保護膜の厚さが15〜30nm
であり、 カーボン保護膜の表面に、65nm±15nmなる高さ
の第1の表面突起が1.0×104 〜3.0×104 個
/mm2 なる密度で形成され、18nm±5nmなる高
さの第2の表面突起が400×104 〜2000×10
4 個/mm2 なる密度で形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127518A JPH06338049A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 磁気記録媒体 |
DE69408203T DE69408203T2 (de) | 1993-05-28 | 1994-05-17 | Magnetischer Aufzeichnungsträger |
EP94107618A EP0626677B1 (en) | 1993-05-28 | 1994-05-17 | Magnetic recording medium |
KR1019940011343A KR100278790B1 (ko) | 1993-05-28 | 1994-05-25 | 자기기록매체 |
US08/250,432 US5662984A (en) | 1993-05-28 | 1994-05-27 | Magnetic recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127518A JPH06338049A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06338049A true JPH06338049A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14962001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5127518A Pending JPH06338049A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5662984A (ja) |
EP (1) | EP0626677B1 (ja) |
JP (1) | JPH06338049A (ja) |
KR (1) | KR100278790B1 (ja) |
DE (1) | DE69408203T2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH117622A (ja) * | 1997-04-25 | 1999-01-12 | Hitachi Ltd | 磁気記録媒体用基板、磁気記録媒体及び磁気記録媒体の製造方法 |
US6251496B1 (en) * | 1997-12-16 | 2001-06-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic recording medium method and apparatus for producing the same |
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