JPH06337424A - 液晶配向膜用組成物、液晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液晶表示素子 - Google Patents
液晶配向膜用組成物、液晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液晶表示素子Info
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- JPH06337424A JPH06337424A JP5127094A JP12709493A JPH06337424A JP H06337424 A JPH06337424 A JP H06337424A JP 5127094 A JP5127094 A JP 5127094A JP 12709493 A JP12709493 A JP 12709493A JP H06337424 A JPH06337424 A JP H06337424A
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Abstract
生せずプレチルト角が5°以上となり、また液晶封入後
のエージングでプレチルト角が変動しない液晶配向膜用
組成物を提供する。 【構成】 (1)一般式〔1〕 【化1】 (Rは炭素数12から22までの2価の縮合環炭化水素
基を示し、結合環炭化水素基はアルキル基で置換されて
もよい)で表される芳香族ジアミン、(2)ヘキサフル
オロイソプロピリデン基を有する芳香族ジアミン(3)
テトラカルボン酸二無水物ならびに(4)必要に応じて
(1)および(2)以外のジアミンを反応させて得られ
るポリアミド酸を含有してなる液晶配向膜用組成物、こ
の組成物を用いた液晶配向膜等。
Description
晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液
晶表示素子に関する。
例えばピロメリット酸二無水物と4,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル縮合のポリイミド(特公昭55−10
18号公報)をはじめとし、最近では表示素子の透明性
あるいは液晶の高プレチルト角の要求から、これを目的
とするポリイミドが提案されている(特開昭63−25
9515号、特開昭64−25126号公報)。
示素子の大型化に伴い現行の配向膜では、液晶封入後の
ネマチック−アイソトロピック転移温度(TNI)付近の
エージングによりプレチルト角が変動し、表示品質劣化
をまねいている。
し、ドメインが発生せず、プレチルト角が5°以上とな
りかつ液晶封入後のエージングでプレチルト角が変動し
ない液晶配向膜用組成物、この組成物を用いた液晶配向
膜の製造法、この組成物より得られる液晶配向膜、この
配向膜を有する液晶挟持基板および液晶表示素子を提供
するものである。
来技術の問題に鑑み、鋭意研究した結果、特定のポリイ
ミドを液晶配向膜として用いるとドメインが発生せず、
プレチルト角が5°以上となりかつ液晶封入後のエージ
ングでプレチルト角が変動しないことを見出し本発明に
到達した。
素基を示し、縮合環炭化水素基はアルキル基で置換され
てもよい)で表される芳香族ジアミン、(2)ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン基を有する芳香族ジアミン、
(3)テトラカルボン酸二無水物ならびに(4)必要に
応じて(1)および(2)以外のジアミンを反応させて
得られるポリアミド酸を含有してなる液晶配向膜用組成
物、この組成物を用いる液晶配向膜の製造法、この液晶
配向膜用組成物を用いて形成した液晶配向膜、この配向
膜を有する液晶挟持基板および液晶表示素子に関する。
表される芳香族ジアミンとしては、4,8−ビス(4−
アミノフェニル)−s−インダセン、9,10−ビス
(4−アミノフェニル)アントラセン、5,12−ビス
(4−アミノフェニル)ナフタセン、5,14−ビス
(4−アミノフェニル)ペンタセン、6,13−ビス
(4−アミノフェニル)ペンタセン、縮合環炭化水素基
がアルキル基で置換された芳香族ジアミン、例えば9,
10−ビス(4−アミノフェニル)−2−メチル−アン
トラセン、5,12−ビス(4−アミノフェニル)−2
−メチル−ナフタセンなどが挙げられる。これらは2種
以上を併用しても良い。
る芳香族ジアミンとしては、2,2−ビス(4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
(3−(3−アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス(4−アミノフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノフェ
ニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロ
パンなどが挙げられる。これらは2種以上を併用しても
良い。
ミンとヘキサフルオロイソプロピリデン基を有する芳香
族ジアミンのモル数の合計は反応に用いられるジアミン
のモル数の50%以上とすることが好ましい。
表される芳香族ジアミンおよびヘキサフルオロイソプロ
ピリデン基を有する芳香族ジアミン以外のジアミンとし
ては、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニル
メタン、2,2−ジアミノジフェニルプロパン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、ジア
ミノナフタレン、ジアミノターフェニル、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、ジア
ミノジシクロヘキシルエーテル、ジアミノシクロヘキサ
ン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオク
タン、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、ジアミノシランな
どが挙げられ、これらは2種以上を併用することもでき
る。
特に制限はなく、ピロメリット酸二無水物、メチルピロ
メリット酸二無水物、ジメチルピロメリット酸二無水
物、ジ(トリフルオロメチル)ピロメリット酸二無水
物、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、5,5′−ジメチル−3,3′,4,4′−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、p−(3,4−
ジカルボキシフェニル)ベンゼン二無水物、3,3′,
4,4′−テトラカルボキシジフェニルエーテル二無水
物、2,3,3′,4′−テトラカルボキシジフェニル
エーテル二無水物、3,3′,4,4′−テトラカルボ
キシベンゾフェノン二無水物、1,4,5,7−テトラ
カルボキシナフタレン二無水物、1,2,5,6−テト
ラカルボキシナフタレン二無水物、3,3′,4,4′
−テトラカルボキシジフェニルメタン二無水物、2,2
−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無
水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二
無水物、3,3′,4,4′−テトラカルボキシジフェ
ニルスルホン二無水物、3,4,9,10−テトラカル
ボキシペリレン二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無
水物、3,3′,4,4′−エチレングリコールビス
(フェニル)テトラカルボン酸二無水物、シクロブタン
テトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカル
ボン酸二無水物などが挙げられ、これらは2種以上を併
用することもできる。
カルボン酸二無水物のモル数の総和と、上記の(1)、
(2)および必要に応じて用いられる(4)のジアミン
のモル数の総和とをほぼ等モルにして反応させることが
好ましい。
族ジアミン、(2)ヘキサフルオロイソプロピリデン基
を有する芳香族ジアミン、(3)テトラカルボン酸二無
水物ならびに必要に応じて、(4)(1)および(2)
以外のジアミンは、不活性溶媒に溶解され、反応させて
ポリアミド酸とされる。
を溶解する必要はないが、生成するポリアミド酸を溶解
するものが好ましく、例えば、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル
スルホン、1,4−ジオキサンなどの1種または2種以
上が用いられる。これらの溶媒以外に、ガラス基板への
塗れ性をよくするための溶媒を、反応前または反応終了
後に添加することもできる。これらの溶媒として例えば
ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、キシ
レン、トルエンなどが用いられる。
400℃に加熱することおよび/または無水酢酸などの
脱水剤で化学処理することによりポリイミドとされる。
液晶挟持基板上の液晶に面する側に電極を設け、該基板
および電極上に液晶配向膜組成物より得られる液晶配向
膜を形成して液晶表示素子とされる。
は上記の液晶配向膜用組成物を通常は上記の反応に用い
た不活性溶媒、必要に応じて用いられる塗れ性をよくす
る溶媒を含む溶液として、予め例えばITO(Indi
um Tin Oxide)等の透明電極が形成された
ガラス基板上に印刷、スピンコート、カーテンコート、
ディップコート等の方法で塗布した後、乾燥、脱水閉環
させてポリイミド層とすることにより行われる。脱水閉
環温度は100〜400℃、好ましくは150〜300
℃の範囲で任意に選択することができる。また加熱時間
は1分〜6時間、好ましくは1分〜3時間とされる。
は、表面をラビングすることによって液晶配向膜として
用いられる。液晶配向膜を有する液晶表示基板を用いて
公知の方法により液晶表示素子を得ることができる。
4.5g(0.04モル)および2,2−ビス(4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロプロパン31.1g(0.
06モル)にN−メチル−2−ピロリドン425gを添
加し、充分撹拌した後、3,3′,4,4′−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物29.4g(0.10モ
ル)を加え、室温で6時間反応させたところ、緑色の粘
稠な液体となった。この溶液を粘稠調整し2枚の640
×200ドットになるようにITO透明電極が形成され
たガラス基板上にスピンナーで塗布し、250℃で30
分加熱し、溶媒の除去およびポリアミド酸の脱水閉環を
行い、600Åのポリイミド層を形成した。2枚のガラ
ス基板上のこの層の表面をラビング処理して液晶配向膜
として液晶挟持基板を得、これをラビング方向がアンチ
パラレルになるように2枚のポリイミド層を対向させて
組み合わせ、周りをエポキシ系シール剤EN−1000
(日立化成工業株式会社製商品名)で封止しセルを組み
立てて、内部に液晶ZLI−2293(メルク社製商品
名)を封入し、液晶セルを形成した。クリスタルローテ
ーション法でプレチルト角を測定したところ、プレチル
ト角は5.5°であり、240°〜270°ツイストの
液晶表示素子の必要条件を満たしていた。また、この液
晶セルをZLI−2293のTNI(85℃)以上の温度
である130℃で1時間加熱した後プレチルト角を測定
したが5.5°のまま変化がなかった。次に前記と同様
の方法で液晶配向膜を形成し、240°ツイストになる
ように2枚のポリイミド層を対向させて組み合わせ、周
りをエポキシ系シール剤EN−1000(日立化成工業
株式会社製商品名)で封止しセルを組み立てて、内部に
カイラル剤CB−15(メルク社製商品名)を添加した
液晶ZLI−2293(メルク社製商品名)を封入し、
液晶セルを形成した。次にこの液晶セルを安定させるた
めエージング処理として130℃で1時間加熱した。こ
の液晶セルは、640×200ドットで駆動でき、ドメ
イン等の配向不良が発生せずコントラストが良好で高表
示品質であった。
3.6g(0.01モル)、2,2−ビス(4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロプロパン41.5g(0.08モ
ル)、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル2.0g
(0.01モル)にN−メチル−2−ピロリドン270
gを添加し、充分撹拌した後、3,3′,4,4′−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物29.4g(0.1
0モル)を加え、室温で5時間反応させたところ、黄緑
色の粘稠な液体となった。この溶液を用いて実施例1と
同様の方法で液晶セルを形成してプレチルト角を測定し
たところ6°であった。この液晶セルを130℃で1時
間加熱した後プレチルト角を測定したが6°でありプレ
チルト角に変化はなかった。さらにこの溶液を用いて実
施例1と同様にして液晶セルを形成した。この液晶セル
は、640×200ドットで駆動でき、ドメイン等の配
向不良が発生せずコントラストが良好で高表示品質であ
った。
晶配向膜を形成し、この液晶配向膜を有する液晶表示基
板を使用して液晶表示素子を作成した場合、ドメインが
発生せずプレチルト角が5°以上となるため、240°
〜270°ツイストの液晶表示素子を作成することがで
きる。また液晶封入後のエージングでプレチルト角が変
動しないため表示品質が劣化せず、本発明の液晶配向膜
用組成物は、高表示品質のSTN方式の液晶表示素子に
用いることができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 (1)一般式〔1〕 【化1】 (Rは炭素数が12から22までの2価の縮合環炭化水
素基を示し、縮合環炭化水素基はアルキル基で置換され
てもよい)で表される芳香族ジアミン、(2)ヘキサフ
ルオロイソプロピリデン基を有する芳香族ジアミン、
(3)テトラカルボン酸二無水物ならびに(4)必要に
応じて(1)および(2)以外のジアミンを反応させて
得られるポリアミド酸を含有してなる液晶配向膜用組成
物。 - 【請求項2】 一般式〔1〕で表される芳香族ジアミン
とヘキサフルオロイソプロピリデン基を有する芳香族ジ
アミンのモル数の合計を反応に用いられるジアミンのモ
ル数の50%以上とした請求項1記載の液晶配向膜用組
成物。 - 【請求項3】 液晶挟持基板の電極を形成した面上に、
請求項1記載の液晶配向膜用組成物を塗布後、乾燥、脱
水閉環させてポリイミド層を形成し、ついでこのポリイ
ミド層をラビングする液晶配向膜の製造法。 - 【請求項4】 液晶挟持基板の電極を形成した面上に、
請求項2記載の液晶配向膜用組成物を塗布後、乾燥、脱
水閉環させてポリイミド層を形成し、ついでこのポリイ
ミド層をラビングする液晶配向膜の製造法。 - 【請求項5】 請求項1記載の液晶配向膜組成物より形
成された液晶配向膜。 - 【請求項6】 請求項2記載の液晶配向膜組成物より形
成された液晶配向膜。 - 【請求項7】 請求項5記載の液晶配向膜を有する液晶
挟持基板。 - 【請求項8】 請求項6記載の液晶配向膜を有する液晶
挟持基板。 - 【請求項9】 液晶挟持基板上の液晶に面する側に電極
を設け、該基板および電極上に請求項1記載の液晶配向
膜用組成物より得られる液晶配向膜を形成した液晶表示
素子。 - 【請求項10】 液晶挟持基板上の液晶に面する側に電
極を設け、該基板および電極上に請求項2記載の液晶配
向膜用組成物より得られる液晶配向膜を形成した液晶表
示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127094A JPH06337424A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 液晶配向膜用組成物、液晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127094A JPH06337424A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 液晶配向膜用組成物、液晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06337424A true JPH06337424A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14951440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5127094A Pending JPH06337424A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 液晶配向膜用組成物、液晶配向膜の製造法、液晶配向膜、液晶挟持基板および液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06337424A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012029763A1 (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | 日産化学工業株式会社 | ジアミン、ポリイミド前駆体、ポリイミド、液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP5127094A patent/JPH06337424A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012029763A1 (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-08 | 日産化学工業株式会社 | ジアミン、ポリイミド前駆体、ポリイミド、液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 |
JP5839200B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2016-01-06 | 日産化学工業株式会社 | ジアミン |
JP2016029058A (ja) * | 2010-08-31 | 2016-03-03 | 日産化学工業株式会社 | ポリイミド前駆体、ポリイミド、液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子 |
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