JPH06335614A - シート状吸着材、その製造法および用途 - Google Patents

シート状吸着材、その製造法および用途

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JPH06335614A
JPH06335614A JP6057691A JP5769194A JPH06335614A JP H06335614 A JPH06335614 A JP H06335614A JP 6057691 A JP6057691 A JP 6057691A JP 5769194 A JP5769194 A JP 5769194A JP H06335614 A JPH06335614 A JP H06335614A
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JP
Japan
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sheet
metal
hydroxide
adsorbent
shaped adsorbent
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JP6057691A
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English (en)
Inventor
Motoya Mori
元哉 毛利
Toshihiko Fujitani
敏彦 藤谷
Osamu Nakano
修 中野
Haruhiko Asai
晴彦 浅井
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TOKUSHU SEISHI KK
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
TOKUSHU SEISHI KK
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】消臭用シート状吸着材を提供する。 【構成】(1)二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸
塩および二価金属の水酸化物を含有する組成物をシート
基材に担持せしめたシート状吸着材、(2)該シート状
吸着材の製造法、(3)該シート状吸着材を含有する消
臭材および(4)該消臭材を含有する敷物。 【効果】優れた消臭効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気中の悪臭成分や、有
害ガス成分および水等の液中の悪臭成分や有害イオンを
効率的に吸着するシート状吸着材、その製造法および用
途に関する。用途としては、特に、家庭のトイレ,冷蔵
庫,生ゴミから生じる生活悪臭成分や病院,ホテル,自
動車,家畜飼育場,汚水処理場等で発生する産業悪臭成
分や有害ガス成分等の吸着除去に有効なシート状吸着材
に関する。また、水中の悪臭成分や有害イオンの吸着除
去等にも広く使用されるシート状吸着材に関する。
【0002】
【従来技術】人間に不快感を与える悪臭は、日常の様々
な生活環境、あるいは工場、屎尿処理場、ゴミ処理場、
家畜飼育場などの諸施設から発生しており、近年は「悪
臭公害」としてその苦情も増加の傾向にある。このよう
な悪臭の原因物質としては、アンモニア、硫化水素のほ
かアミン類、メルカプタン類、アルデヒド類、低級脂肪
酸類等が挙げられるが、実際の悪臭成分は更に複雑で必
ずしもこれらの物質に限らないと考えられる。このよう
な悪臭に対する処理技術の研究は近年盛んとなり、マス
キング法,化学的方法,生物的消臭法,吸着法のような
種々の対策が提案されている。しかし、ガス中の臭気成
分を除去する吸着剤としては、硫化水素などの酸性成分
あるいはアンモニアガスなどの塩基性成分のどちらか一
方には有効であるが、他方に対してはあまり効果のない
ものが一般的である。日常生活で問題となる生活悪臭や
産業悪臭の脱臭のために、脱臭吸着剤として広く使用さ
れるものに活性炭があり、また活性炭にハロゲン化物や
金属イオン、酸、アルカリ等を担持させたものも示され
ている。また、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナ
等も脱臭剤として使用されている。更に、無機吸着剤と
して酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉄、水酸化鉄等
も使用されている。これらの脱臭剤は酸性臭あるいは塩
基性臭のどちらか一方には有効であるが、他方にはあま
り効果がないものである(特開昭64−47445公
報、特開昭55−51421公報、特開昭53−137
089公報、特開昭58−156539公報、特開昭5
9−146578公報、特開昭63−22074公報、
特開平1−148340公報、特開平1−151938
公報、特開平1−203040公報など)。また、特開
昭63−54935公報にはTiO2を用いた吸着剤が、
さらに特開昭63−258644公報にはリン酸または
その塩とFe、Co、Ni、Znあるいはその化合物と
の単なる混合物を従来の担体(活性炭等)上に担持させ
て脱臭剤として用いることが開示されている。また、T
i等の水不溶性リン酸塩とZn等の水酸化物との混合物
が開発されている(PCT国際公開WO−08049/
91公報)。これらの脱臭剤は、酸性臭および塩基性臭
の両方を吸着除去する優れたものであるが、使用が簡便
であるシート状の形態を有する吸着剤は具体的には示さ
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硫化水素な
どの酸性臭およびアンモニアガスなどの塩基性臭を共に
吸着することのできる吸着性組成物および吸着性能に優
れたシート状吸着材を提供し、そして家庭、病院、ホテ
ル、自動車などにおいて発生する悪臭成分や有害ガスを
効率良く除去することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、種々の材料を用いて研究したところ、二酸化
珪素、Ti等の四価金属の水不溶性リン酸塩およびCu
等の二価金属の水酸化物とを含有する吸着性組成物をシ
ート基材に担持せしめたシート状吸着材が、予想外にも
酸性臭および塩基性臭のいずれに対しても優れた消臭効
果を有し、使用が簡便であることを見いだし、更に研究
を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)二酸化珪素、
四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金属の水酸化物
を含有する吸着性組成物をシート基材に担持せしめたシ
ート状吸着材、(2)四価金属が、チタン、ジルコニウ
ムおよびすずから選ばれた少なくとも一種である第
(1)項記載のシート状吸着材、(3)二価金属が、
鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛および銅から選ばれた少
なくとも一種である第(1)または(2)項記載のシー
ト状吸着材、(4)さらに防炎剤または(および)調湿
剤を含有する第(1)〜(3)項記載のシート状吸着
材、(5)防炎剤が水酸化アルミニウムである第(4)
項記載のシート状吸着材、(6)調湿剤がセピオライト
である第(4)項記載のシート状吸着材、(7)抄紙の
形態である第(1)〜(6)項記載のシート状吸着材、
(8)塗工紙の形態である第(1)〜(6)項記載のシ
ート状吸着材、(9)二酸化珪素、四価金属の水不溶性
リン酸塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組
成物とシート基材とを含有する組成物、(10)二酸化
珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金属の水
酸化物を含有する吸着性組成物をシート基材に担持せし
めることを特徴とする第(1)項記載のシート状吸着材
の製造法、(11)二酸化珪素、四価金属の水不溶性リ
ン酸塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成
物を繊維物質に混合したスラリーを調製し、抄紙するこ
とを特徴とする第(7)項記載のシート状吸着材の製造
法、(12)二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩
および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物にバ
インダーを混合し塗料を調整し、この塗料をシートに塗
布することを特徴とする第(8)項記載のシート状吸着
材の製造法、(13)第(1)項記載のシート状吸着材
を含有することを特徴とする消臭材、(14)第(1
3)項記載の消臭材を保持してなることを特徴とする消
臭用敷物、および(15)第(13)項記載の消臭材を
ネットで保持してなることを特徴とする消臭用敷物を提
供するものである。
【0006】より好ましくは、(16)二酸化珪素がシ
リカ、エーロゲル、シリカゲル、ヒドロゾルまたはヒド
ロゲルである第(1)項記載のシート状吸着材、(1
7)四価金属がチタンである第(1)または(16)項
記載のシート状吸着材、(18)二価金属が亜鉛または
銅である第(1)、(16)または(17)項記載のシ
ート状吸着材、(19)四価金属の水不溶性リン酸塩が
チタンリン酸塩である第(1)または(16)項記載の
シート状吸着材、(20)二価金属の水酸化物が水酸化
亜鉛または水酸化銅である第(1)、(16)または
(20)項記載のシート状吸着材、(21)吸着組成物
における二価金属の含有量が約0.1〜30重量%であ
る第(1)項記載のシート状吸着材、(22)吸着組成
物における二価金属の含有量が約0.05〜30重量%
である第(1)項記載のシート状吸着材、(23)二価
金属と四価金属の含有比率が金属原子比(二価金属/四
価金属)で約0.01〜100である第(1)項記載の
シート状吸着材、(24)二酸化珪素の含有比率が四価
金属と二価金属の金属の総和量に対して、金属原子比
〔(珪素原子)/(四価金属+二価金属)〕で約0.2
〜10である第(1)または(23)項記載のシート状
吸着材、(25)防炎剤の含量がシート状吸着材全重量
に対して約20〜80重量%である第(4)項記載のシ
ート状吸着材、(26)調湿剤の含量がシート状吸着材
全重量に対して約5〜30重量%である第(4)項記載
のシート状吸着材、(27)吸着性組成物の含量がシー
ト状吸着材全重量に対して約1〜70重量%である第
(1)項記載のシート状吸着材、および(28)吸着性
組成物の含量が組成物全重量に対して約1〜70重量%
である第(10)項記載の組成物を提供するものであ
る。
【0007】本発明中の吸着性組成物における四価金属
は、いかなる四価金属を用いてもよいが、4族元素が好
ましい。具体的には、チタン、ジルコニウム、トリウ
ム、ハフニウム、ゲルマニウム、すず、鉛などが挙げら
れる。この中でも、4A族金属(チタン、ジルコニウ
ム、ハフニウムなど)などが好ましい。上記の四価金属
のリン酸塩は、通常、水不溶性であり、非晶質塩を形成
しているものが好ましい。また、この金属リン酸塩は一
種であってもよいし、二種以上の金属リン酸塩であって
もよい。また、ここでいうリン酸とは、オルトリン酸、
メタリン酸、ピロリン酸、縮合リン酸、ポリリン酸等を
示す。好ましくは、オルトリン酸が用いられる。該四価
金属のリン酸塩としては、例えばリン酸チタン、リン酸
ジルコニウム、リン酸すず、リン酸ハフニウムなどが用
いられ、特にリン酸チタン、リン酸ジルコニウムなどが
好ましく、なかでもリン酸チタンまたはリン酸ジルコニ
ウムのゲル化合物などが好ましい。本発明中の吸着性組
成物における二価金属は、いかなる二価金属を用いても
よいが、具体的には、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミウム、クロム、マ
ンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅などが挙げられ
る。なかでも、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛など
の二価の遷移金属が好ましく、特に、銅および亜鉛が好
ましい。上記の二価金属の水酸化物は、通常、弱酸性な
いし弱アルカリ性領域(pH4〜10)で水不溶性であ
り、特に非晶質塩を形成しているものが好ましい。ま
た、この金属水酸化物は一種であってもよいし、二種以
上の金属水酸化物であってもよい。該二価金属の水酸化
物としては、例えば水酸化亜鉛、水酸化銅、水酸化コバ
ルト、水酸化鉄、水酸化ニッケルなどが用いられ、特に
水酸化亜鉛、水酸化銅などが好ましく、なかでも水酸化
亜鉛、水酸化銅などのゲル化合物などが好ましい。
【0008】上記四価金属のリン酸塩と上記二価金属の
水酸化物の好ましい組み合わせとしては、例えば、チタ
ンリン酸塩と水酸化銅、チタンリン酸塩と水酸化亜鉛の
組み合わせなどが用いられる。本発明の吸着性組成物に
おける二価金属の含有量は約0.1〜30重量%、好ま
しくは約1〜25重量%である。四価金属の含有量は約
0.05〜30重量%、好ましくは約1〜25重量%で
ある。本発明中の吸着性組成物における二価金属と四価
金属の含有比率は、金属原子比(二価金属/四価金属)
で約0.01〜100、好ましくは約0.1〜10、更に
好ましくは約0.2〜5である。二価および四価の各群
の金属を複数混合して使用する場合は、各群の金属の総
和量について金属原子比を計算する。本発明中の吸着性
組成物における二酸化珪素は、二酸化珪素を含有するも
のであればいかなるものでもよく、例えば、二酸化珪素
を主成分とするシリカ、エーロゲル、シリカゲルなどが
用いられる。また、ヒドロゾルやヒドロゲルなどのよう
に含水二酸化珪素であってもよい。そのようなもののう
ち、非晶質のものが好ましい。上記二酸化珪素の含有比
率は、四価金属と二価金属の金属の総和量に対して、金
属原子比{(珪素原子)/(四価金属+二価金属)}で
約0.2〜10の範囲のものが好ましい。さらに好まし
くは約1〜8の範囲が好ましい。本発明中の吸着性組成
物は、二酸化珪素、四価金属リン酸塩および二価金属水
酸化物を、上記の割合で混合することによって、粉末と
して単に混合すればよい。また、本発明中の吸着性組成
物の製造には、珪素イオンあるいは二酸化珪素、二価金
属および四価金属の各イオンを含有する水溶液を使用し
て、それらの水不溶性物質の混合沈殿物を得る方法がよ
り適したものである。このようにして得られた混合沈殿
物は、通常ゲル状であり、これを乾燥すると非晶質構造
の混合物となる。本発明の吸着性組成物の製造には、四
価および二価金属のイオンを含有する水性液を用いるこ
とができる。この水性液の調製には、各種の水溶性金属
化合物が用いられる。金属塩の水溶液中の濃度は特に限
定されないが、金属イオン量が約0.01〜5.0モル/
l、特に約0.02〜3.0モル/リットルである。
【0009】かかる水溶性金属化合物としては、各種の
金属塩、金属アルコキシドなどの金属化合物が挙げられ
る。金属塩としては、通常の金属塩(正塩)のほか、酸
性塩、水酸化物塩、酸化物塩(オキシ塩)、さらに他の
複塩、錯塩の形態の金属塩を用いてもよい。また、水溶
液のpHが中性付近では不溶性でも、酸性溶液中では溶
解する化合物でも良い。該水溶性金属化合物としては、
具体的には、次のようなものが挙げられる。 (1)金属の塩化物、フッ化物、ヨウ化物、臭化物等の
ハロゲン化物:CoCl2、NiCl2、CuCl2、Z
nCl2、TiCl4、SnCl4、ZrCl4、FeCl
2、FeF2、FeI2、FeBr2、Na2[SnFe]、
2[SnF6]、K2[SnCl6]、ThCl4、PbC
4、GeCl4、CaCl2、CrCl2、BaCl2
MgCl2、MnCl2など。 (2)硫酸塩、硫酸アンモニウム塩、その他の硫酸塩
(無機酸塩):FeSO4、CoSo4、Zr(SO4)2
Sn(SO4)2、Th(SO4)2、Pb(SO4)2、Ti(S
4)2、(NH4)2Fe(SO4)2、ZnSO4、CdS
4、CrSO4、CuSO4、NiSO4、MgSO4
MnSO4、K2Co(SO4)2、(NH4)2Mn(SO4)2
ど。 (3)硝酸塩(無機酸塩):Zn(NO3)2、Co(N
3)2、Cd(NO3)2、Ca(NO3)2、Sn(NO3)4
Fe(NO3)2、Cu(NO3)2、Th(NO3)4、Ni(N
3)2、Ba(NO3)2、Mn(NO2)2、Zr(NO3)4
Ti(NO3)4など。 (4)塩素酸塩、過塩素酸塩、チオシアンサン酸塩、ジ
アンミン銀硫酸塩、ジアンミン銀硝酸塩、クロム酸塩等
のその他の各種無機酸塩:Zn(ClO3)2、Ca(Cl
3)2、Ba(ClO3)2、Ca(ClO4)2、Fe(ClO
4)2、Ni(ClO4)2、Ba(ClO4)2、Mg(ClO4)
2、Co(CiO4)2、Zn(SCN)2、Ca(SCN)2
CaCrO4など。 (5)酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩などの有機酸塩:
(CH3CO2)2Zn、(CH3CO2)4Zr、C24Co、
(CH3CO2)2Co、(CH3CO2)2Fe、(CH3CO2)
Cu、(CH3CO2)2Ni、(CH3CO2)2Ba、(CH3
CO2)2Mg、(C24)2Thなど。
【0010】(6)オキシ金属塩(ハロゲン化物、無機
酸塩、有機酸塩の形態のオキシ金属塩):ZrOC
2、ZrOSO、ThOCl2、TiOSO4、ZrO
(NO3)2、ZrOCO3、(NH4)2ZrO(CO3)2、Z
rO(CH3CO2)2など。 (7)金属アルコキシド類:Zr(OCH3)4、Ti(O
CH3)4など。 上記のうちでは、無機酸の塩が原料としては好ましい。
そのうち、強酸の塩がよい。例えば、硫酸塩や硝酸塩で
ある。具体的には、FeSO4、Ti(SO4)2、TiO
SO4、ZnSO4、CuSO4、Cu(NO3)2などが挙
げられる。また、ジルコニウム塩については、オキシ金
属塩が好ましく、例えば、オキシ塩化ジルコニウム、オ
キシ硫酸ジルコニウム、オキシ酢酸ジルコニウム等が挙
げられる。その他の金属のオキシ金属塩を使用してもよ
い。珪酸イオンの供給源である水可溶性珪酸塩化合物と
しては、珪酸ナトリウムや珪酸カリウム等の珪酸のアル
カリ金属塩、珪酸カルシウムや珪酸バリウム等の珪酸の
アルカリ土類金属塩、珪酸アンモニウムなどを用いるこ
とができる。また、二酸化珪素のキセロゲル(シリカゲ
ル)、ヒドロゾルやヒドロゲルを製造原料として使用す
ることも可能である。四価金属の水不溶性リン酸塩と二
酸化珪素および/または珪酸イオンとの存在下に、二価
金属の水酸化物を生成することによって、これらの混合
沈殿物として得ることができる。
【0011】例えば、次のような方法が代表的には挙げ
られる。 (i)アルカリ性珪酸塩溶液を中和剤として用いる方法 (a)二価金属イオンおよび四価金属イオンが共存する
水溶液中で四価金属イオンのリン酸塩を形成し、その
後、二価金属の水酸化物を生成する方法。 (b)四価金属イオンの存在する水溶液中で、先に四価
金属の水不溶性リン酸塩を生成した後、二価金属イオン
を加え、二価金属の水酸化物を生成する方法。 (ii)二酸化珪素のゾルまたはゲルを用いる方法 この方法は、前記(i)製法と実質的には同様の方法で
あるが、予め調整した二酸化珪素のゾルまたはゲルを二
価金属の水酸化物を生成する前に混合しておく方法であ
る。この時、用いられる二酸化珪素のゾルまたはゲルと
しては、アルカリ性珪酸塩溶液と酸で調整したものでも
よいし、市販のシリカゲルやコロイダルシリカ(シリカ
ヒドロゾル)を用いてもよい。 (i)の(a)法で混合組成物を生成する場合、所定の
二価および四価の両金属化合物を含んだ水溶液(pHは
通常0〜6程度)を撹拌しながら二価の金属が不溶性水
酸化物を生成しないよう必要なら酸を加えてpHを4以
下に下げた後、リン酸またはリン酸塩を加えて四価金属
のみの不溶性リン酸塩の沈殿物を生成させる。このよう
なpH調整には、中和剤として適宜のアルカリや酸が用
いられる。アルカリとしてアルカリ性珪酸塩溶液(珪酸
ナトリウムや珪酸カリウム等)の他には、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ
金属やアルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア等の無
機アルカリ、トリエタノールアミン等の有機アミンが好
ましく用いられる。また、酸としては塩酸、硝酸、硫
酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸等の無機酸や有機酸が用いら
れる。好ましくは、塩酸、硝酸、硫酸などが挙げられ
る。
【0012】不溶性リン酸塩の生成に用いられる好まし
いリン酸化合物としては、リン酸、リン酸ナトリウム
(第1、第2、第3)、リン酸カリウム(第1、第2、
第3)、リン酸アンモニウム(第1、第2、第3)等が
挙げられる。次に、生成した四価金属の不溶性リン酸塩
を充分に熟成させる。熟成の方法としては、室温(0℃
〜30℃)で長時間(1〜48時間)放置する方法、1
00℃以下に加温した状態で長時間(1〜48時間)放
置する方法、あるいは加熱還流する方法等が採用され
る。熟成終了後、アルカリ性珪酸塩溶液を添加し、pH
を4〜12とする。このpH域にて、二価金属は酸化水
和物の沈殿物を生成する。それと同時に二酸化珪素も生
成する。この時、二酸化珪素は一般に含水物となってい
る。このさいに、必要に応じて他のアルカリを併用して
もよい。このようなアルカリの添加方法としては、四価
金属の水不溶性リン酸塩を含む酸性溶液中にアルカリ液
を滴下して反応液のpHを所定の値にする方法や、反応
液が所定のpHを保つように酸性溶液とアルカリ性溶液
を所定量同時に滴下混合する方法などが挙げられる。か
かる反応の反応温度は、常温(約20℃)ないし約10
0℃の範囲である。常温での反応が遅い場合は加温して
もよい。また、必要に応じて加圧下に100℃以上の温
度にて反応させてもよい。また、撹拌に空気を用いても
よい。反応時間は、通常5分〜24時間、好ましくは1
0分〜10時間である。上記のようにして得られた吸着
剤組成物は、公知の方法により、ろ過後、イオン交換水
を用いて充分洗浄して金属塩に混入するアニオン種を洗
浄、除去した後、乾燥して目的物とする。ろ過操作は常
温常圧下でろ紙を用いる方法、ろ布を用いる方法のほ
か、遠心分離法や加圧ろ過法、真空ろ過法を用いてもよ
い。また、洗浄方法も傾斜洗浄法等を用いてもよい。吸
着剤組成物の乾燥は、風乾もしくは約400℃以下、好
ましくは200℃以下で行う。得られた乾燥品はそのま
ま用いてもよく、また、従来公知の方法により、粉砕、
微粒化して用いてもよい。さらに、この微粒子をそれ自
体公知の方法により、造粒してもよい。通常、粒子径は
60meshパス(250μm以下)、好ましくは100me
shパス(149μm以下)である。また、平均粒子径は
0.5〜100μm程度である。また、洗浄後、乾燥、
粉砕工程を経ず、含水状態のまま、シート加工の原料と
することもできる。
【0013】上記のようにして得られる本発明中の吸着
性組成物なかでも、非晶質性吸着性組成物、特に、共沈
によって得られる共沈吸着性組成物が好適である。この
ような本発明中の吸着性組成物は、通常100〜100
0m2/gのBET比表面積を有している。好ましく
は、150〜1000m2/g、さらに好ましくは20
0〜1000m2/gの比表面積を有する吸着性組成物
である。本発明中の吸着性組成物は、例えば脱臭素材と
して使用できる。特に、シート状吸着材として使用でき
る。本発明のシート状吸着材は、二酸化珪素、四価金属
の水不溶性リン酸塩および二価金属の水酸化物を含有す
る吸着性組成物をシート基材に担持せしめることによっ
て製造することができる。さらに、二酸化珪素、四価金
属の水不溶性リン酸塩および二価金属の水酸化物を含有
する吸着性組成物をシート基材に担持せしめることな
く、該吸着性組成物とシート基材とを混合した組成物も
上記のシート状吸着材と同様に脱臭素材として使用でき
る。本発明のシート状吸着材は、本発明中の吸着性組成
物とシート基材を、必要に応じて防炎剤(自己消火性を
有する無機填料)や調湿剤(吸放湿性機能を有する無機
填料)と併用して製造することができる。要求される性
能に応じて、これに製紙用填料、サイズ剤、紙力増強
剤、歩留まり向上剤、定着剤、染顔料等を添加して製造
できる。更に必要に応じて吸着性組成物を配合した各種
填料とバインダーを主材としてなる塗工層を、片面若し
くは両面に設けることにより製造できる。本発明のシー
ト状吸着材の形態としては、例えば抄紙、塗工紙、不織
布などが挙げられ、なかでも抄紙、塗工紙が好適であ
る。シート基材としては、通常NUKP(針葉樹未晒ク
ラフトパルプ)、NBKP(針葉樹晒クラフトパル
プ)、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)、NBSP
(針葉樹晒亜硫酸クラフトパルプ)などの製紙用の材木
パルプが使用され、これを主体にして必要により、麻、
木綿、ワラパルプ等の天然繊維やレーヨン、ポリエステ
ル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ビニロ
ン繊維状バインダー等の化学繊維や合成繊維、更にはガ
ラス繊維、ロックウール、シリカ・アルミナシリケート
繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、チタン酸カルシ
ウム繊維等の無機繊維を適宜混合する。
【0014】本発明中の吸着性組成物のシート基材への
担持とは、シート基材の内部に吸着剤を固定することや
シート基材表面に固定することなど、吸着性組成物をシ
ート基材に固定させることを意味する。その方法として
は、特に限定されるものではなく、シート製造における
公知の方法を、適宣採用することができる(斎藤勝義
著,「ファインセラミックスの成形と有機材料」,第3
97頁(抄造法),1985年8月26日発行,発行
所:株式会社シーエムシー)。例えば、吸着性組成物と
シート基材を水に分散し、これを混抄して抄紙を得るこ
とができる。また、吸着性組成物を水に分散し、シート
基材に含浸させて、シート状吸着材を得ることもでき
る。また、上記の繊維類を原料として、自体公知の手法
により不織布の形態にすることもできる。例えば、紡糸
の過程で予めシート基材と吸着性組成物を混ぜた後、紡
糸し、製紙用に適した長さにカットしたチョップストラ
ンド繊維(長さ:1〜30mm、好ましくは2〜10mm)
を用いて混合抄紙しても良い。本発明のシート状吸着材
は、防炎剤や調湿剤を添加することによって、シートの
防炎性を高めたり、吸放湿性を付与することができる。
上記防炎剤としては、加熱されることにより、吸熱反応
で水を多量に放出し、燃焼を防止する能力のある填料な
どをいう。例えば、水酸化アルミニウムは約200℃か
ら分解を開始し、2AL(OH)3→AL23+3H2O−
470cal/gの吸熱反応を起こすと言われている。例え
ば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カルシ
ウムアルミネート、水酸化カルシウム、アルミン酸カル
シウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、メタホウ酸バ
リウム、ホウ砂、ホウ酸等があり、これらの単独または
混合物が使用出来る。防炎剤はシート全重量の0〜約8
0重量%、好ましくは約20〜80重量%、より好まし
くは約35〜80重量%含有させることができる。JI
S−A−1322「建築物薄物材料の難燃性試験方法」
の評価で、防炎2級以上の結果を得るには、シート中に
吸着性組成物を含めた防炎剤の含有量が、シート重量の
約50〜80重量%含有することが必要となる。
【0015】上記調湿剤としては、例えば填料自体が湿
気を吸放湿するものや、填料自体は湿気を吸放湿しない
が構造上比表面積が大きく毛細管現象によって水分吸着
するもの、例えば、前者として、シリカゲル、シリカア
ルミナゲル、アルミナゲル、合成ゼオライト、天然ゼオ
ライト、合成シリカ、酸性白土、活性白土、セピオライ
ト、パリゴルスカイト(アタパルジャイト)、アロフェ
ン、イモゴライト、ポリアクリルアミドやポリアクリル
酸の共重合体、ヒアルロン酸、キトサン誘導体等があ
り、後者として、ひる石、ケイ酸カルシウム等があり、
これらの単独または混合物が使用出来る。これらの内、
特に安価で吸放湿性能の優れたセピオライトの使用が好
適である。調湿剤はシート全重量の0〜約50重量%、
好ましくは約5〜30%、より好ましくは約5〜20%
含有させることができる。50重量%以上だとシート内
層に調湿剤が保持される為、吸放湿速度が余り変わらな
い物となる。本発明のシート状吸着材は、上記防炎剤や
調湿剤の他に、製紙産業で大量に使用されているカオリ
ン、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタン、タルク等
の無機填料を含有していてもよい。本発明のシート状吸
着材における吸着性組成物の割合は、全体重量に対し
て、約1〜70重量%、好ましくは約5〜50重量%、
より好ましくは約5〜35重量%である。本発明のシー
ト状吸着材における吸着性組成物、防炎剤および調湿剤
の割合は、全体重量に対して、約1〜95重量%、好ま
しくは約5〜90重量%、より好ましくは約20〜85
重量%、特に好ましくは約30重量%である。さらに、
本発明のシート状吸着材は、吸着性組成物と他の吸着剤
(特に、消臭剤など)を併用することによっても製造で
きる。他の吸着剤としては、無機系吸着剤や有機吸着剤
が挙げられる。このような無機系吸着剤にはアルミノシ
リケート系化合物(例えば、ミズカナイトTM:水澤化学
工業(株)製など)、ゼオライト、添着ゼオライト(特
に、金属添着ゼオライト)、銀等の金属担持アパタイ
ト、活性炭、活性アルミナ、その他種々の吸着性を有す
る金属化合物(Fe系、Mn系等)などが挙げられる。
特に、アルミノシリケート系化合物(例えば、ミズカナ
イトTM:水澤化学工業(株)製など)などが好ましい。
有機系吸着剤としては、イオン交換樹脂、フタロシアニ
ン誘導体などが含まれる。これら他の吸着剤は、シート
全重量の0〜約50重量%、好ましくは約5〜30重量
%、より好ましくは約10重量%含有させることができ
る。
【0016】本発明中の吸着性組成物を使用する場合、
木材パルプに吸着性組成物を添加し、これに紙力増強
剤、定着剤を添加し、通常フリーネス300〜620ml
C.S.F(カナダ標準形瀘水度)で円網抄紙機、長網
抄紙機等を使用して常法により抄紙する。この際必要に
応じて、サイズ剤、着色剤等を適宜添加する。紙力増強
剤は、SBR(スチレン・ブタジエン共重合ゴム)、N
BR(アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム)、M
BR(メチルメタクリレート・ブタジエン共重合ゴム)
等の合成ゴムラテックス、アクリルエマルション、酢酸
ビニルエマルション、エチレン酢ビエマルション、塩化
ビニルエマルション、塩化ビニリデンエマルション及び
これらの樹脂の共重合エマルション等、カゼイン、澱
粉、ポリビニルアルコール等々を適宜組み合わせて使用
するが、本発明中の吸着性組成物の吸着量や吸着速度を
低下させずに、かつ所望する強度を得る為には、シート
基材と吸着性組成物の総固形分重量100部に対して、
固形分で約2〜20重量部を添加することが望ましい。
特に約5〜15重量部の使用範囲が好適である。湿潤紙
力増強剤は、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド・エ
ピクロルヒドリン樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂等の
公知の湿潤紙力増強剤がいずれも使用でき、0.3kgf/
15mm以上の耐水強度を出すだけの量が添加される。通
常は前述の総固形分重量に対して、約0.05〜2.0重
量部、好ましくは約0.5〜1.0重量部の範囲で添加す
る。本発明のシート状吸着材の製造においては、前述の
シート基材に、本発明中の吸着性組成物を、必要に応じ
て調湿剤、防炎剤などの無機填料と共に、例えば定着剤
を用いて担持させることができる。定着剤としてはポリ
アクリルアミド類、変性ポリアクリルアミド類、ポリア
クリル酸ソーダ類、アクリルアミド・アクリル酸ソーダ
共重合物、ポリエチレングリコール類等の高分子凝集
剤、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等のアルミニ
ウム塩類、塩化第二鉄、硝酸第二鉄等の第二鉄塩類、ポ
リエチレンイミン、ポリエピクロルヒドリン等、公知の
凝集剤や定着剤が適宜1種以上使用出来る。
【0017】本発明においては、前述の様な本発明中の
吸着性組成物の混抄紙の他、公知の紙や不織布(湿式
法、乾式法、スパンボンド法等による)を用い、吸着性
組成物単独若しくは無機填料との混合物とバインダーを
主体とした塗料を調整し、含浸加工や塗工により吸着性
組成物を付着させたシート状吸着材の提供も可能であ
る。該バインダーとして、SBR、NBR、等の合成ゴ
ムラテックス、アクリルエマルション、酢酸ビニルエマ
ルション、エチレン酢ビエマルション、塩化ビニルエマ
ルション、塩化ビニリデンエマルション及びこれらの樹
脂の共重合体エマルション等、カゼイン、澱粉、ポリビ
ニルアルコール等々を適宜組み合わせて使用する。この
場合、吸着性組成物単独、若しくは他の無機填料との混
合物に分散剤(例えば、ピロリン酸ソーダなど)を加え
て分散後、バインダーを添加して塗料を調整するが、こ
の際、保水剤(例えば、カルボキシメチルセルロースな
ど)、流動性改良剤(例えば、アルギン酸ソーダな
ど)、防カビ剤(例えば、ベンズイミダゾール系化合物
など)、防腐剤(例えば、ホルマリンなど)、着色剤
(例えば、ベンガラなど)等の副資材を必要に応じて添
加することができる。この際バインダーの添加割合は、
余り少ないと塗工層の必要強度が出ず、多すぎても有害
ガス等の吸着量や吸着速度に悪影響を与えるので、通常
は吸着性組成物と填料との総固形分重量100部に対し
て約5〜20重量部添加する。こうして調整した塗料
を、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロール
コーター等の塗工機でシートの片面若しくは両面に塗工
する。塗工量は、シート状吸着材の適用場面によって異
なるが、両面で5〜50g/m2の範囲が好適である。
又、比較的低密度の紙や不織布の場合、含浸加工機を用
い、前記の塗料液を満たしたバット内で浸漬加工を施
し、過剰液をスクイズロールで除去した後乾燥し、主に
繊維の交絡部に塗料を付着させ、圧力損失の少ない通気
性の良好なシート状吸着材の提供も可能である。この場
合、あらかじめ吸着性組成物を混入した化学繊維や合成
繊維を用いた湿式及び乾式不織布に加工すれば、より吸
着性能の優れたシート状吸着材となる。
【0018】更にシート状吸着材の単位面積当たりの表
面積を向上させ、滴下液(尿などの)の拡散を最小限に
止どめ、かつドレープ性を高める為に、オンマシンやオ
フマシンエンボス加工機で、必要に応じてエンボス加工
を施したりして提供することも可能である。以上のよう
にして得られる本発明のシート状吸着材は、外部比表面
が非常に大きく、吸着成分との接触が効率的であるた
め、空気中の悪臭成分や、有害ガス成分および水等の液
中の悪臭成分や有害イオンなどを効率よく吸着除去する
ことができるので、消臭材として用いることができる。
本発明の消臭材は、例えば消臭用敷物にして用いること
ができる。該消臭用敷物は、例えば本発明のシート状吸
着材からなる消臭材をネットで保持することなどにより
製造することができる。ネットに保持する手段として
は、本発明で限定するものでないが、この消臭材の交換
を容易にすることも意図して、2つ折りしたネット間に
介在させるのが好ましい。また、2組のネットの一端を
回転自在に接合した構造にして使用することもできる。
このようにネットにより保持された消臭材は、取り替え
が容易に行うことができるので実用的である。
【0019】ネットの材質としては、金属製、プラスチ
ック製等いずれも使用することができる。ネットの目の
大きさは、任意の寸法のものが使用できるが、あまり小
さいと、飛散又は粗相した小水が該ネット上に表面張力
でとどまり、シート状吸着材に補集できなくなるので好
ましくない。また、強度補強の目的で、このネットや前
記シート状吸着材にビスを設けることも可能である。
尚、本発明において、消臭材をネットで保持する理由の
1つは、消臭材の保護、すなわち靴による破損防止のた
めであり、またすべり防止のためである。本発明の消臭
用敷物を床面に固着し、移動しないようにするために、
該ネットにさらに固定用部材を装着することもできる。
この種の固定用部材としては、例えばゴム製の網又は柱
状体を上記ネット下面に取り付けることができる。この
ようにして得られる消臭用敷物は、新幹線用車両やその
他の列車など乗物におけるトイレに好適に使用すること
ができるが、病院のトイレ等その他にも適用されるもの
である。特に、病院のトイレでは、足、腰の不自由な病
人等の使用時や採尿時に便器付近が小水で汚染され、そ
の結果、悪臭を発生していることがみられる。この汚染
を防止し、またその悪臭を除くためにも、本発明の消臭
用敷物が好適に適用されるものである。
【0020】
【実施例】つぎに本発明を参考例、実施例および実験例
によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによ
り何ら限定されるものではない。
【参考例1】43.9gの硫酸銅の結晶(CuSO4
5H2O、和光純薬製試薬特級)を1リットルの蒸溜水
に溶解した。次に、この水溶液中へ、60.0gの硫酸
チタン溶液(Ti(SO4)2、約30重量%濃度、和光純薬製
試薬特級)を加えた。この水溶液中にはCu(II)イオ
ン及びTi(IV)イオンが、それぞれ0.175および
0.075モル含まれる。この水溶液のpHは約1であ
った。この水溶液に室温下、撹拌しながらリン酸溶液
(15重量%)を約110g滴下すると白色の沈澱が生
じた。これをそのまま室温下、一昼夜撹拌した。この沈
殿を含有する液(A液)と、471gの珪酸ナトリウム
水溶液(和光純薬試薬を蒸留水にて30重量%に希釈し
たもの:SiO2として0.86モル)に予め30ml
の水酸化ナトリウム水溶液(15重量%)を加えた液
(B液)とを別々のビーカー中で撹拌しながら、500
mlの蒸留水の入った容器中へ同時に滴下すると、Cu
(II)−Ti(IV)−SiO2を含む青白色の混合組成
物が生成した。混合時のpHは常に7となるように滴下
量を調節した。続いて、水浴上で60℃に加温しながら
2時間撹拌を続けた。次に、この青白色組成物を吸引濾
別し、温脱イオン水で十分洗浄した後、40℃で乾燥し
た。これを乳鉢で粉砕し、Cu(II)−Ti(IV)−S
iO2を含む青白色の混合組成物の粉末を得た。得られ
た粉末をジェットミル粉砕機で微粉砕し、平均粒子径の
7μmの吸着性組成物粉末を得た。
【0021】
【参考例2】NBKP(ジョージアパシフィック(株)
製)60重量部、LBKP(三菱製紙(株)製)40重
量部を叩解し、フリーネス400ml C.S.Fに調整し
た。これにサイズ剤(商品名;サイズパインE、荒川化
学工業(株)製)3重量部、硫酸バンド2重量部を加え、
長網抄紙機を使用して常法により、700g/m2のシー
トを得た。
【0022】
【実施例1】NBKP40重量部、LBKP30重量部
を叩解し、フリーネス400ml C.S.Fに調整した。
これに吸湿性填料(商品名;エードプラスTM、水澤化
学工業(株)製):ミズカナイト(水澤化学工業(株)製):
前述の参考例1で得られた吸着性組成物=1:1:1、
30重量部を混合し、硫酸バンド2重量部、エチレン酢
ビエマルション(商品名;ポリゾールP−20、昭和高
分子(株)製)5重量部、アニオン系ポリアクリルアミド
凝集剤(商品名;サンポリ−AH200、三洋化成工業
(株)製)0.05重量部を加え、長網抄紙機を使用した
常法により、700g/m2のシート状吸着材を得た。
【0023】
【実施例2】NBKP30重量部、LBKP20重量部
を叩解し、フリーネス400ml C.S.Fに調整した。
これに前述の参考例1で得られた吸着性組成物20重量
部、吸湿性填料(商品名;エードプラスTM、水澤化学
工業(株)製)30重量部を混合し、硫酸バンド2重量
部、エチレン酢ビエマルション(商品名;ポリゾールP
−20、昭和高分子(株)製)5重量部、アニオン系ポリ
アクリルアミド凝集剤(商品名;サンポリ−AH20
0、三洋化成工業(株)製)0.05重量部を加え、長網
抄紙機を使用して常法により、700g/m2のシート状
吸着材を得た。
【0024】
【実施例3】NBKP15重量部を叩解し、フリーネス
350ml C.S.Fに調整した。これに前述の参考例1
で得られた吸着性組成物20重量部、水酸化アルミニウ
ム(商品名;B−153、日本軽金属(株)製)65重量
部を混合し、硫酸バンド2重量部、塩化ビニリデンラテ
ックス(商品名;サランX−106、旭化成工業(株)
製)5重量部、アニオン系ポリアクリルアミド凝集剤
(商品名;サンポリ−AH200、三洋化成工業(株)
製)0.05重量部を加え、長網抄紙機を使用して常法
により、700g/m2のシート状吸着材を得た。このシ
ートの防炎性は、JIS−A−1322に従って評価し
たところ、防炎1級であった。
【0025】
【実施例4】NBKP15重量部を叩解し、フリーネス
350ml C.S.Fに調整した。これに前述の参考例1
で得られた吸着性組成物20重量部、水酸化アルミニウ
ム(商品名;B−153、日本軽金属(株)製)35重量
部、吸放湿性填料(商品名:エードプラスTM、水澤化
学工業(株)製)30重量部を混合し、硫酸バンド2重量
部、塩化ビニリデンラテックス(商品名;サランX−1
06、旭化成工業(株)製)5重量部、アニオン系ポリア
クリルアミド凝集剤(商品名;サンポリ−AH200、
三洋化成工業(株)製)0.05重量部を加え、長網抄紙
機を使用して常法により、700g/m2のシート状吸着
材を得た。このシートの防炎性能は、JIS−A−13
22に従って評価したところ、防炎1級であった。
【0026】
【実施例5】実施例1で得られたシート状吸着材を用い
て、ロール表面温度を120℃に熱した一対の雄型・雌
型の凸凹状のエンボスロールでエンボス加工を施した。
【0027】
【実施例6】市販上質紙(商品名;ニューOK<90>
105.6g/m2、王子製紙(株)製)に、前述の参考例
1で得られた吸着性組成物70重量部とカオリンクレー
(商品名;TMC−80、ジークライト工業(株)製)3
0重量部を混合し、分散剤を用いて分散後、ブタジエン
・メタクリル酸メチル共重合体エマルジョン(商品名;
クロスレン2M−36、武田薬品工業(株)製)5重量部
とポリビニルアルコール(商品名;PVA205、クラ
レ(株)製)3重量部、防カビ剤(商品名;コートサイド
55D、武田薬品工業(株)製)0.3重量部混合した塗
料を、表裏合わせて40g/m2エアーナイフコーターで
塗工し、145.6g/m2のシート状吸着材を得た。
【0028】
【実施例7】含浸加工機を用いて、スバンボンド不織布
(商品名;マリックス20704FLD、ポリエステル
繊維、70g/m2、ユニチカ(株)製)に、実施例7で調
整した同一塗料を含浸加工し、付着量50g/m2で乾燥
後120g/m2のシート状吸着材を得た。
【0029】
【実施例8】実施例1で得られたシート状吸着材を60
cm×47cmに切断し、2方向を綴じた塩化ビニル製
ネット(商品名;ターポスクリーン#1005(平岡織
染(株)製)85cm×50cm)2枚の間に挟むこと
により消臭用敷物を得た(図1)。
【0030】
【試験例1】実施例1で得られたシート状吸着材(淡青
色)を、5.2×5.2cm(1.86g)の正方形に
切断し内容量2.7lのガラス製デシケータ(撹拌機付
き)に入れ、ゴム栓をした。このシートには560mg
の粉末が含まれていた。次いで、シリンジを使用して、
アンモニアガスを初期濃度が100ppmとなるように
注入した。このデシケータ内のアンモニアガスの濃度の
経時変化を調べた。また、トリメチルアミンガス(初期
濃度70ppm)、硫化水素ガス(初期濃度100pp
m)、メチルメルカプタンガス(初期濃度100pp
m)についても同様にして測定を行った。その結果を
〔表1〕に示す。尚、対照として粉末を保持しない単な
るシート(参考例2で得られたシート)をセットして同
様の試験を行った。
【0031】
【表1】
【0032】
【試験例2】実施例1で得られたシート状吸着材(淡青
色)のアンモニア水からのアンモニアガス発生抑制効果
を、次の方法により測定した。シート状吸着材を直径
5.6cmの円(重量:約1.70g)に切り、直径
6.6cmのシャーレに入れた。次にこのシャーレ中に
0.25重量%のアンモニア水を5mリットル注入し、
2.7リットルのガラス製デシケータ(撹拌装置付き)
に入れ、ゴム栓をした。このデシケータ内のアンモニア
ガスの濃度の経時変化を調べた。その結果を〔表2〕に
示す。尚、対象として吸着材を保持しない単なるシート
(参考例2のシート)をセットして同様の試験を行っ
た。
【0033】
【表2】
【0034】
【試験例3】実施例5で得られたシート状吸着材(淡青
色)を、5.2×5.2cm(1.92g)の正方形に
切断した。このシート状吸着剤を内容量2.7lのガラ
ス製デシケータ(撹拌機付き)に入れ、ゴム栓をした。
このシートには571mgの粉末が含まれていた。次い
で、シリンジを使用して、アンモニアガスを初期濃度が
100ppmとなるように注入した。このデシケータ内
のアンモニアガスの濃度の経時変化を調べた。また、ト
リメチルアミンガス(初期濃度70ppm)、硫化水素
ガス(初期濃度100ppm)、メチルメルカプタンガ
ス(初期濃度100ppm)についても同様にして測定
を行った。その結果を〔表3〕に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
【試験例4】実施例9で得られた消臭用敷物を図2に示
す男子トイレに適用した。トイレ使用者は特定せず適当
に小水をこぼしてもらい約2カ月間使用した(延べ使用
者250人)。使用後1カ月目、2カ月目に消臭用敷物
からの臭気発生をモニター3人で官能(消臭用敷物より
鼻を5cm離し臭いを嗅ぐ)評価した。評価は臭気6段
階評価法で行い、官能評価結果は本消臭用敷物を使用し
なかった場合の同じ男子トイレでの結果(2カ月のテス
トで延べ281人使用)と併せて表4に示した。〔表
4〕に示すように本消臭用敷物を用いることで延べ25
0人が2カ月にわたって使用してもほとんど臭気がしな
いことがわかった。
【0037】
【表4】
【0038】
【試験例5】実施例6で得られたシート状吸着材を5.
2×5.2cm(0.4g)の正方形に切断し、内容量
2.7リットルのガラス製デシケーター(撹拌機付き)
に入れ、ゴム栓をした。このシートには75mgの粉末
が含まれていた。次いで、シリンジを使用してアンモニ
アガスを初期濃度が100ppmとなるように注入し
た。このデシケーター内のアンモニアガスの濃度の経時
変化を調べた。また、トリメチルアミンガス(初期濃度
70ppm)、硫化水素ガス(初期濃度100pp
m)、メチルメルカプタンガス(初期濃度100pp
m)についても同様にして測定を行った。その結果を
〔表5〕に示す。なお、対照として粉末を保持しない単
なるシート(市販上質紙(商品名;ニューOK〈9
0〉、王子製紙(株)製))をセットして同様の試験を
行った。
【0039】
【表5】
【0040】
【試験例6】実施例7で得られたシート状吸着材を5.
2×5.2cm(0.33g)の正方形に切断し、内容量
2.7リットルのガラス製デシケーター(撹拌機付き)
に入れ、ゴム栓をした。このシートには140mgの粉
末が含まれていた。次いで、シリンジを使用してアンモ
ニアガスを初期濃度が100ppmとなるように注入し
た。このデシケーター内のアンモニアガスの濃度の経時
変化を調べた。また、トリメチルアミンガス(初期濃度
70ppm)、硫化水素ガス(初期濃度100pp
m)、メチルメルカプタンガス(初期濃度100pp
m)についても同様にして測定を行った。その結果を
〔表6〕に示す。なお、対照として粉末を保持しない単
なるシート(スパンボンド不織布(商品名;マリックス
20704FLD、ユニチカ(株)製))をセットして
同様の試験を行った。
【0041】
【表6】 上記の試験例1〜6より、本発明のシート状吸着材は優
れた消臭効果を有することがわかる。
【0042】
【発明の効果】本発明のシート状吸着材は、外部比表面
が非常に大きく、吸着成分との接触が効率的であるた
め、空気中の悪臭成分や有害ガス成分および水等の液中
の悪臭成分や有害イオンを効率的に吸着することができ
る。したがって、本発明のシート状吸着材は、優れた消
臭効果を発揮できる消臭材として使用できる。また、吸
着材の性能劣化が色変化によって視覚的に判別できる。
実用的にも、各種形態、例えば消臭用敷物などに成型す
ることが可能であり、従来は適用が困難であった箇所に
も応用することができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消臭用敷物の1例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の消臭用敷物を男子トイレに適用した1
例を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 修 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 (72)発明者 浅井 晴彦 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩
    および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物をシ
    ート基材に担持せしめたシート状吸着材。
  2. 【請求項2】四価金属が、チタン、ジルコニウムおよび
    すずから選ばれた少なくとも一種である請求項1記載の
    シート状吸着材。
  3. 【請求項3】二価金属が、鉄、コバルト、ニッケル、亜
    鉛および銅から選ばれた少なくとも一種である請求項1
    または2記載のシート状吸着材。
  4. 【請求項4】さらに防炎剤または(および)調湿剤を含
    有する請求項1〜3記載のシート状吸着材。
  5. 【請求項5】防炎剤が水酸化アルミニウムである請求項
    4記載のシート状吸着材。
  6. 【請求項6】調湿剤がセピオライトである請求項4記載
    のシート状吸着材。
  7. 【請求項7】抄紙の形態である請求項1〜6記載のシー
    ト状吸着材。
  8. 【請求項8】塗工紙の形態である請求項1〜6記載のシ
    ート状吸着材。
  9. 【請求項9】二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩
    および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物とシ
    ート基材とを含有する組成物。
  10. 【請求項10】二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸
    塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物を
    シート基材に担持せしめることを特徴とする請求項1記
    載のシート状吸着材の製造法。
  11. 【請求項11】二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸
    塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物を
    繊維物質に混合したスラリーを調製し、抄紙することを
    特徴とする請求項7記載のシート状吸着材の製造法。
  12. 【請求項12】二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸
    塩および二価金属の水酸化物を含有する吸着性組成物に
    バインダーを混合し塗料を調整し、この塗料をシートに
    塗布することを特徴とする請求項8記載のシート状吸着
    材の製造法。
  13. 【請求項13】請求項1記載のシート状吸着材を含有す
    ることを特徴とする消臭材。
  14. 【請求項14】請求項13記載の消臭材を保持してなる
    ことを特徴とする消臭用敷物。
  15. 【請求項15】請求項13記載の消臭材をネットで保持
    してなることを特徴とする消臭用敷物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5234742A (en) * 1989-03-03 1993-08-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Pellicle for lithography
JP2001521441A (ja) * 1997-04-18 2001-11-06 カボット、コーポレーション エーロゲルの吸着剤としての使用
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KR20210002526U (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 송태연 난연 및 방염성이 개선된 목질계 건축 마감재

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