JPH0633463B2 - 装飾ステンレス部品の製造方法 - Google Patents

装飾ステンレス部品の製造方法

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JPH0633463B2
JPH0633463B2 JP15323787A JP15323787A JPH0633463B2 JP H0633463 B2 JPH0633463 B2 JP H0633463B2 JP 15323787 A JP15323787 A JP 15323787A JP 15323787 A JP15323787 A JP 15323787A JP H0633463 B2 JPH0633463 B2 JP H0633463B2
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JP
Japan
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stainless steel
primer
coating
manufacturing
decorative
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JP15323787A
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JPS63317678A (ja
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努 服部
貴 遠山
滋 木谷
弘充 星
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Nissan Motor Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は自動車の車体に装着されるウインドモール、
ドリップモール等のような装飾ステンレス部品の製造方
法に関する。
(従来の技術) 従来の、自動車に用いられるような装飾ステンレス部品
の製造方法にあっては、先ず素材のステンレス鋼板(例
えばSUS430LX)をフォーミング又はプレス加工し部品形
状とする。次いで溶剤(ケロシン)脱脂し、乾燥し、ア
ルカリ脱脂した後、水洗し、プライマー(例えばエポキ
シ系あるいはウォッシュプライマー)を塗装し、次いで
この上に所定の色に調合された上塗り塗装を行なう。そ
して意匠上要求される部位のみ塗装する場合には、工程
後、塗装を行わない部位にマスキングを行い前記の様に
塗装を行なう。第2図はこのようにして得られた装飾ス
テンレス部品として自動車用ドリップモール用ステンレ
ス部品の断面を例示する図で、2はステンレス素材、3
はプライマー塗膜、4は上塗り塗膜、5-2 は素材露出
部、6-2 は塗装見切り部である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この様な従来の塗装にあっては、 A.ステンレスの上に工法上限定されたプライマーある
いは上塗り塗装を行い、 B.マスキングが行われる場合は、第2図に示すように
見切り線部にプライマーと上塗り塗膜が露出する構成と
なっているため、 イ.ステンレスとプライマーの密着性が悪い。
ロ.マスキングされた境界面の密着性あるいは耐候性が
劣る。
ハ.塗装工程が多くコストが上昇する。
という問題点があった。
(問題点を解決するための手段) この発明は、この様な従来の問題点に着目し、あらかじ
め表面にクロメート処理を施した上にプライマーを塗布
したステンレス鋼板を部品形状に成形加工し、所定の被
塗装部位に上塗り塗装することにより上記問題点を解決
したものである。
以下この発明における装飾ステンレス部品の製造工程を
説明する。
この発明の方法により装飾ステンレス部品を製造するに
当っては、先ずステンレス鋼板を冷間圧延後、光輝焼
鈍、スキンパス圧延した素材を脱脂したのち、少くとも
片面側の表面全体にクロメート処理剤を塗布し、温風を
吹付け乾燥する。クロメート処理剤は、素材とプライマ
ーとの密着性を向上させるために塗布するもので、クロ
メート処理剤としては日本ペイント(株)製アロジンNRC3
00がある。又、クロム付着量としては1mg/m2以上から
20mg/m2以下の範囲とする必要がある。この理由は1mg
/m2未満の場合は、その効果がなく、20mg/m2を越える
とクロメートの色が濃くなり過ぎるため、透明塗膜を通
して着色が見えるからである。
次に、上述のようにしてあらかじめクロメート処理した
ステンレス素材上にプライマー塗膜を塗布する。プライ
マー塗料としてはレゾルシン系フェノール樹脂等の透明
塗料が用いられる。又プライマー塗膜の膜厚は、1μm
未満の場合は、付着性が低下し、一方10μmを越えると
加工時クラック等が入り表面状態を悪くするので、1〜
10μmの範囲とするのが好ましい。
次に、プライマー塗布したステンレス素材を部品形状に
成形加工した後、脱脂し、次いで必要な部位に装飾用塗
色をもつ上塗り塗膜を塗布して装飾ステンレス部品を得
る。
(実験例) 以下この発明を実施例および比較例にもとづき説明す
る。
実施例1〜4,比較例1 先ず第1図(a)および(b)に示す自動車用ドリップモール
部品1を以下の方法により作製した。
ステンレス鋼板4枚を夫々冷間圧延後、光輝焼鈍、スキ
ンパス圧延した素材2を脱脂したのち、表面にクロメー
ト処理剤として日本ペイント(株)製アロジンNRC300を表
1に示す塗布量で塗布した。
次にクロメート処理したステンレス素材2の表面にロー
ルコーターによりプライマー塗料としてレゾルシン系フ
ェノール樹脂塗料を塗布し、270 ℃で60秒間焼きつけ
た。プライマー塗膜3の厚さは夫々表1に示す通りであ
る。次いで第1図(a)に側面を示す長さl=800mm 、
厚さt=40mmの自動車用ドリップモール部品の形状に成
形加工したのち、ホメザリン水溶液(花王石鹸(株)製、
濃度3%、PH 12 )中に浸漬し、90℃で5分間脱脂し、
必要な部位にオリジン電気(株)製オリジプレートZ(ア
クリルウレタン系上塗り塗料)をスプレー塗布(膜厚20
mm)し、実施例1〜4のドリップモール部品1を作製
し、夫々の性能試験を行なった。第1図(b)は、製作さ
れた部品の、第1図(a)のA−A′線に沿った断面図で
ある。第1図(b)において4は上塗り塗膜、5-1 はプラ
イマー塗膜露出部、6-1 は上塗り見切り部を示す。
尚比較のため、あらかじめクロメート処理およびプライ
マー塗装をしなかったことを除いて前記と同様に処理し
同様の部品形状に成形した後、ケロシン脱脂し、乾燥
し、アルカリ脱脂し、水洗した後、関西ペイント(株)製
メタラクトH5(エポキシ系プライマー)をスプレー塗布
し上塗り塗料としてオリジン電気(株)製オリジプレート
Zを塗布し、比較例1の部品を得、このものについても
同様に性能試験をした。上述の各試験結果を表1に示
す。表1に示す如くステンレスと塗膜の密着性が大幅に
向上するのと塗装見切り線部にプライマーと上塗り塗膜
が露出する部品がなくなると同時にクロメートの防錆作
用によりステンレス素材よりも発錆や曇りが生じにくい
という効果に加え、あらかじめプライマーを素材メーカ
ーでロールコーターにて塗布するため従来の部品加工
後、1本1本を塗装するのと異なりプライマーの歩留り
が100 %であること及び処理時間工数も短時間ですむた
めコストが安価に製造できるという効果がある。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明によれば、その構成
をあらかじめクロメート処理を施した上に透明プライマ
ーを塗布し、鋼板を部品形状に成形加工した後必要な部
位に塗色をもった塗膜を塗装する構成としたため、 イ.ステンレス素材と塗膜の密着性が大幅に向上し、 ロ.塗装見切り線部の耐食性、耐候性、が向上し、 ハ.ステンレスの地の色を出す部位の耐食性が向上し、 ニ.従来と異なったプライマー塗布の連続生産工程とし
たためコスト低減が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は実施例で作製したドリップモール用ステン
レス部品の側面図、 第1図(b)は実施例で作製したドリップモール用ステン
レス部品の第1図(a)のA−A′線に沿った断面図、 第2図は従来のドリップモール用ステンレス部品の断面
図である。 1……ドリップモール用ステンレス部品 2……ステンレス素材 3……プライマー塗膜 4……上塗り塗膜 5-1 ……プライマー塗膜露出部 5-2 ……素材露出部 6-1 ……上塗り見切り部 6-2 ……塗装見切り部
フロントページの続き (72)発明者 木谷 滋 新潟県上越市港町2−12−1 日本ステン レス株式会社直江津研究所内 (72)発明者 星 弘充 東京都新宿区本塩町8番地の2 日本ステ ンレス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレス部品を製造するに当り、あらか
    じめステンレス鋼板の片面若しくは両面の全面にクロメ
    ート処理を施した上にプライマーを塗布し、次いでステ
    ンレス鋼板を部品形状に成形加工した後、所定の被塗装
    部位に塗色をもった塗膜を塗装することを特徴とする装
    飾ステンレス部品の製造方法。
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