JPH06332205A - ビスエナミン化合物およびそれを含む電子写真感光体 - Google Patents

ビスエナミン化合物およびそれを含む電子写真感光体

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JPH06332205A
JPH06332205A JP5120228A JP12022893A JPH06332205A JP H06332205 A JPH06332205 A JP H06332205A JP 5120228 A JP5120228 A JP 5120228A JP 12022893 A JP12022893 A JP 12022893A JP H06332205 A JPH06332205 A JP H06332205A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(1) 〔式中、Ar1はアリーレン基、2価の複素環残基など
を、R4はアリール基、複素環基などを、R2,R3はそ
れぞれアリール基、複素環基、アラルキル基などを、
a,bはC1〜C5のアルキル基、水素原子などを、m,
nは1〜5の整数、を表す〕で表される2個の異なるエ
ナミン基含有化合物およびこれらの化合物を感光層に含
有する電子写真感光体。 【効果】 融点が低く、結着剤との相溶性も良い、成膜
性に優れたエナミン化合物、および高感度、高耐久性を
有する有機系の電子写真感光体が提供された。この電子
写真感光体は温湿度に対する安定性に優れ、帯電特性が
高く、繰り返し使用でも光感度の低下がほとんど起こら
ないなど優れた特性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体に関
し、さらに詳しくは、導電性支持体上に形成せしめた感
光層の中に特定のエナミン化合物を含有せしめた電子写
真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真技術において、そのプロ
セスの代表例として直接方式や潜像転写方式などが知ら
れている。これらの電子写真プロセスに使用されている
電子写真感光体の感光層には、無機物であるセレン、硫
化カドミウム、アモルファスシリコン、酸化亜鉛などが
広く使用されているが、近年有機物質の光導電性材料を
電子写真感光体として用いる研究が多く行われている。
【0003】ここで、電子写真感光体として必要とされ
る基本的な性質を掲げると、 1)暗所においてコロナ放電による電荷の帯電性が高い
こと。 2)得られたコロナ放電による電荷が暗所において減衰
の少ないこと。 3)光照射によって電荷が速やかに散逸すること。 4)光の照射後の残留電荷が少ないこと。 5)繰り返し使用時による残留電位の増加、初期電位の
減下がすくないこと。 6)気温、湿度により電子写真特性の変化が少ないこ
と。 などがあげられる。
【0004】従来の無機物質電子写真感光体であるセレ
ン、硫化カドミウムなどは、基本的な性質の面では感光
体としての条件を備えているが、製造上の問題、例えば
毒性が強い、皮膜性が困難である、可塑性があまりな
い、製造コストが高いなどの欠点を有している。更に将
来的に見るならば、資源の枯渇により、生産に限りのあ
るこれら無機物質よりも、また、毒性による公害の面に
おいても、無機物質から有機物質の感光体の使用が望ま
れている。これらの点に鑑みて、近年有機物質からなる
電子写真感光体の研究が盛んに行なわれてきており、こ
の結果種々の有機物質を用いた電子写真感光体が提案さ
れ、実用化されているものもある。一般的に見て、有機
系のものは、無機系のものに比べて、透明性がよく、軽
量で成膜性も容易で、正、負の両帯電性を有しており、
感光体の製造も容易であるなどの利点を有する。
【0005】今までに提案されている有機系の電子写真
感光体の代表的なものとして、例えば、ポリビニルカル
バゾールおよびその誘導体があるが、これらは必ずしも
皮膜性や可塑性、溶解性、接着性などが充分でなく、ま
た、ポリビニルカルバゾールをピリリウム塩色素で増感
したもの(特公昭48−25658号)や、ポリビニル
カルバゾールと2,4,7−トリニトロフロレノンで増
感したもの(米国特許3484237号)などの改良さ
れたものもある。また、最近の動向は機能分離型の感光
体の概念を積極的に導入する方向にあり、特に導電性支
持体上に電荷キャリアー発生層とホール移動性の電荷キ
ャリアー移動層を順次積層し、電荷キャリアー移動層表
面を負に帯電させる方法が主流になっている。このよう
に機能を分離させることにより、電荷キャリアー発生と
電荷キャリアー移動の各々の機能を個別に有する材料を
独立して開発することが可能になり、様々な分子構造を
有する多数の電荷キャリアー発生物質や電荷キャリアー
移動物質が開発された。
【0006】電荷キャリアー移動物質に着目して代表的
なものを構造的特徴で分類すると、エナミン系(特開平
2−51162号)、ビスエナミン系(特開平1−19
5455号)、ヒドラゾン系(特開昭54−59143
号)、スチルベン・スチリル系(特開昭58−1980
43号)、トリアゾールアミン系(特公昭58−323
72号)などがある。特に特開平1−195455号に
記載されているビスエナミン化合物は、化合物の融点が
高いために結晶が析出し易く、均一な感光層を製造する
ことが難しく、電子写真特性が測定不能であったり、繰
り返し使用した場合に感度の劣化が著しいなどの問題点
がある。このように数多くの電荷キャリアー移動物質が
開発されているにもかかわらず、 1)結着剤に対する相溶性が低い。 2)融点が高く、結晶が析出し易い。 3)繰り返し使用した場合に感度が変化する。 4)帯電能や繰り返し特性が悪い。 5)残留電位特性が悪い。 などの問題点をすべて満足する有機化合物はなく、先に
挙げた感光体としての要求される基本的な性質、更には
機械的強度、高耐久性などの要求を満足するものは、未
だ充分に得られていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、結着
剤に対する相溶性および電荷キャリアー移動能に優れ、
成膜性に優れたビスエナミン化合物を含有し、高感度で
高耐久性を有する電子写真感光体を提供することであ
る。特に本発明の感光体は、温湿度に対する安定性に優
れ、かつ帯電特性が高く、繰り返し使用しても光感度の
低下がほとんど起こらない感光体を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ビスエナ
ミン構造の優れた電荷キャリアー移動能に着目し、一般
に高融点のために成膜性に問題があるビスエナミン化合
物の融点を下げ、かつ結着剤との相溶性を向上させれ
ば、上記目的の成膜性に優れ、高感度および高耐久性を
有する光導電性物質を得られるものと考え研究を行った
結果、ビスエナミン化合物の特定の位置に特定の置換基
を導入したビスエナミン化合物が上記目的に対して極め
て有効であることを見いだし、本発明の2個の異なるエ
ナミン基含有化合物およびビスエナミン化合物を完成す
るに至った。
【0009】本発明の2個の異なるエナミン基含有化合
物は、一般式(1)
【化29】 〔式中、Ar1は置換基を有してもよいアリーレン基、
置換基を有してもよい2価の複素環残基、もしくは置換
基を有してもよいアルキレン基を表し、R4は置換基を
有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環
基、置換基を有してもよいアラルキル基、炭素数1〜5
のアルキル基、あるいは水素原子を表し、R2,R3はそ
れぞれ置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
てもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル
基、炭素数1〜5のアルキル基もしくは水素原子(ただ
し、R2,R3が同時に水素原子の場合はのぞく)または
たがいに炭素原子により縮合環を形成するのに必要な2
価の原子団を表し、a,bは、炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジア
ルキルアミノ基、ハロゲンもしくは水素原子を表し、
m,nは1〜5の整数(ただし、m,nが2以上の時、
a,bは同一でも異なってもよい)〕で表されることを
特徴とする。
【0010】本発明のビスエナミン化合物は、一般式
(I)
【化30】 〔式中、Ar2は一般式
【化31】 を表し、R5は電子供与基を有してもよいアリール基、
1は電子供与基を有してもよいアリール基、複素環
基、R6、R7は水素原子を表し、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表す。
またm′は1または2の整数を表す〕で表されることを
特徴とする。
【0011】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上に形成される感光層中に前記一般式(1)で表される
2個の異なるエナミン基含有化合物を含むことを特徴と
する。さらに好ましくは次式(2),(3)で表される
化合物を含む電子写真感光体が示される。
【0012】
【化32】 〔式中、kは2,3もしくは4の整数、Ar1,R4
a,b,m,nは請求項3と同義である〕
【0013】
【化33】 〔式中、Ar1,R4,a,b,m,nは請求項3と同義
である〕
【0014】他の一つの本発明の電子写真感光体は、導
電性支持体上に形成される感光層中に前記一般式(I)
で表されるビスエナミン化合物を含むことを特徴とす
る。さらに好ましくは次式(II)−(XXI)の群から
選ばれた少なくとも一種の化合物を含む電子写真感光体
である。
【0015】
【化34】
【0016】
【化35】
【0017】
【化36】
【0018】
【化37】
【0019】
【化38】
【0020】
【化39】
【0021】
【化40】
【0022】
【化41】
【0023】
【化42】
【0024】
【化43】
【0025】
【化44】
【0026】
【化45】
【0027】
【化46】
【0028】
【化47】
【0029】
【化48】
【0030】
【化49】
【0031】
【化50】
【0032】
【化51】
【0033】
【化52】
【0034】
【化53】 〔式(II)−(XXI)において、n、i、kはそれぞ
れ1〜3の整数、j、pはそれぞれ0〜3の整数を表
す〕
【0035】本発明に係る一般式(1)の2個の異なる
エナミン基含有化合物は、種々の方法で合成することが
できるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。す
なわち、下記反応式(E1)
【化54】 によりアセトアルデヒド誘導体(4)と、ジアミン誘導
体(5)とを脱水縮合させて、エナミン誘導体(6)を
得る。
【0036】ついで下記反応式(E2)
【化55】 により、このエナミン誘導体(6)とアセトアルデヒド
誘導体(7)とを脱水縮合させることにより本発明の一
般式(1)で示される2個の異なるエナミン基含有化合
物を得ることができる。
【0037】ここで本発明の一般式(1)で示される2
個の異なるエナミン基含有化合物の置換基について具体
例をあげて説明する。Ar1としては、P−フェニレ
ン、m−フェニレン、P,P′−ビフェニレン、1,5
−ナフチレンなどのアリーレン基、2,6−ピリジレ
ン、などの2価の複素環残基、エチレン、n−プロピレ
ンなどのアルキレン基が挙げられる。R4,R2,R3
しては、フェニル、P−トリル、P−メトキシフェニ
ル、3,5−キシリル、1−ナフチル、2−ナフチルな
どのアリール基、2−フリル、3−フリル、2−チエニ
ル、3−チエニル、4−ピリジルなどの複素環基、ベン
ジル、P−メチルベンジル、P−メトキシベンジル、α
−メチルベンジルなどのアラルキル基、水素原子、また
はR2とR3で炭素原子により1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン環を形成する場合、a,bとしては、メ
チル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−
ペンチルなどのアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシなどのアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノなどのジアルキルアミノ基、塩素、フッ素などの
ハロゲン、あるいは水素原子が挙げられる。
【0038】次に前記一般式(1)で示される本発明の
2個の異なるエナミン基含有化合物の具体的な例とし
て、たとえば次の表に示す置換基を有する例示化合物が
挙げられるが、これによって本発明の2個の異なるエナ
ミン基含有化合物が限定されるものではない。ただし、
表中の(Ar−)および(R−)の記号は下記で示され
る基を表し、Phはフェニル基を表す。
【0039】
【化56】
【0040】
【化57】
【0041】
【化58】
【0042】
【化59】
【0043】
【化60】
【0044】
【化61】
【0045】
【化62】
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】これら例示化合物の中で、特に電子写真特
性、コスト面、合成面で優れるものは、Ar1がP−フ
ェニレン基、P,P′−ビフェニレン基であり、R4
フェニル基、P−トリル基、P−メトキシフェニル基、
メチル基、エチル基であり、R2,R3のどちらか一方が
メチル基かエチル基であり、他の一方がフェニル基、P
−トリル基、P−メトキシフェニル基、1−ナフチル
基、2−ナフチル基、あるいはR2とR3がたがいに炭素
原子によって1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
環を形成する場合であり、a,bがメチル基、メトキシ
基あるいは水素原子である化合物などが挙げられる。
【0052】本発明に係る一般式(I)で表されるビス
エナミン化合物は、通常、以下に示される合成過程で製
造される。すなわち、一般式(XXII)
【化63】 〔式中、R5は一般式(I)と同義語、nは1から3の
整数である。〕で表されるアルデヒド化合物と一般式
(XXIII)
【化64】 〔式中、R1、Ar2は一般式(I)と同義語〕で表され
るジアミン化合物を脱水縮合反応させることにより合成
することができる。反応は無溶媒でも溶媒を用いてもよ
いが、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系の
溶媒を用いて、生成する水を共沸にて反応系外へ除いた
り、メタノール、エタノールなどのアルコール系溶媒、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル
系溶媒を用いることが好ましい。必要であれば、p−ト
ルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、酢酸などの
プロトン酸や炭酸カリウム、塩化カルシウム、モレキュ
ラーシーブスなどを触媒に用いてもよい。
【0053】ここで本発明の一般式(I)で示されるビ
スエナミン化合物の置換基について説明すると、Ar2
としては電子供与基を有してもよいフェニル、ナフチル
などのアリール基が挙げられ、R1は電子供与基を有し
てもよい、フェニル、ナフチルなどのアリール基および
チアゾール、オキサゾール、チアジアゾール、ピリジ
ン、ピリミジンなどの複素環残基が挙げられる。R6
よびR7としては水素原子およびメチル、エチル、プロ
ピル、ブチルなどの低級アルキル基およびメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシなどの低級アルコキシ基
が挙げられる。また、電子供与基としては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチルなどの低級アルキル基およびメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの低級ア
ルコキシ基が挙げられる。
【0054】次に前記一般式(I)で示される本発明の
ビスエナミン化合物の具体的な例として、次の表に示す
置換基を有する例示化合物が挙げられるが、これらによ
って本発明のビスエナミン化合物が限定されるものでは
ない。たゞし、表中の(Ar−)および(R−)の記号
は、前記および下記で示される基を表す。
【0055】
【化65】
【0056】
【化66】
【0057】
【化67】
【0058】
【化68】
【0059】
【化69】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】本発明に係る電子写真感光体は、以上に示
した2個の異なるエナミン基含有化合物もしくはビスエ
ナミン化合物(以下、これらを本発明の化合物という)
を1種類または2種類以上含有させることにより得られ
る。本発明の化合物を電子写真感光体として用いる態様
には、種々の方法が考えられるが、例えば、つぎの態様
がある。 イ)本発明の化合物と増感染料を必要によっては化学増
感剤や電子吸引性化合物を添加して、結合剤中に溶解も
しくは分散させた感光層を導電性支持体上に設けてなる
感光体。 ロ)導電性支持体上に電荷キャリアー発生層と電荷キャ
リアー移動層とからなる感光層が設けられ、電荷キャリ
アー発生層は、増感染料または光吸収によって極めて高
い効率で電荷キャリアーを発生させる光導電性の顔料を
主体とし、電荷キャリアー移動層として本発明の化合物
を必要によって酸化防止剤、電子吸引化合物を添加し
て、結合剤中に溶解もしくは分散させた積層感光体。
【0064】電荷キャリアー移動物質として、本発明の
化合物以外に次のスチリル化合物{例えばβ−フェニル
−[4−(ベンジルアミノ)]スチルベン、β−フェニ
ル−[4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)]スチ
ルベン、1,1−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)
−4,4−ジフェニルブタジエン}、あるいは、次のヒ
ドラゾン化合物{例えば、4−(ジベンジルアミノ)ベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−
(エチルフェニルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−
ジフェニルヒドラゾン、4−ジ(p−トリルアミノ)ベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、3,
3−ビス−(4′−ジエチルアミノフェニル)−アクロ
レイン−N,N−ジフェニルヒドラゾン}、あるいは、
次のトリフェニルアミン化合物{例えば、4−メトキシ
−4′−(4−メトキシスチリル)トリフェニルアミ
ン、4−メトキシ−4′−スチリルトリフェニルアミ
ン}などを含有させることもできる。
【0065】導電性支持体としては、金属ドラム、金属
板、導電性加工を施した紙もしくはプラスチックフィル
ムなどが挙げられる。
【0066】感光層は該支持体上へフィルム形成性結合
剤の助けを借りて皮膜にする。この場合、更に感度を上
げるためには、後述するような増感剤及びフィルム形成
結合剤に対する可塑性を付与する物質を加えて均一な感
光体皮膜にするのが望ましい。これらフィルム形成結合
剤としては、利用分野に応じて種々のものがあげられ
る。すなわち、複写機用もしくはプリンター用感光体の
分野では、ポリスチレン、ポリビニルアセタール、ポリ
スルホン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリアリレートな
どが好ましい。これらは、単独又は2種以上混合して用
いてもよい。中でも、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイドなどの
樹脂は、体積抵抗値が1013Ω以上であり、また皮膜
性、電位特性などにも優れている。これら結合剤の加え
る量は、本発明の化合物に対して重量比で0.2〜20
倍の割合で、好ましくは0.5〜5倍の範囲で、0.2
未満になるとビスエナミン化合物が感光体表面より析出
してくるという欠点が生じ、また、20倍を越えると著
しく感度低下をまねく。
【0067】印刷版に使用するためには、特にアルカリ
性結合剤が必要である。アルカリ性結合剤とは、水また
はアルコール性のアルカリ性溶剤(混合系も含む)に可
溶な酸性基、例えば、酸無水物基、カルボキシ基、フェ
ノール性水酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、ま
たはスルホンイミド基を有する高分子物質である。これ
らアルカリ性結合剤は、通常、酸価が100以上の高い
値が好ましい。酸価の大きな結合剤は、アルカリ性溶剤
に易溶もしくは容易に膨潤化する。これらアルカリ性結
合剤としては、例えば、スチレン−無水マレイン酸共重
合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニ
ル−クロトン酸共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸
エステル共重合体、フェノール樹脂、メタクリル酸−ス
チレン−メタクリル酸エステル共重合体などがある。こ
れらアルカリ性結合剤の光導電性有機物質に対して加え
る割合は、複写機用感光体の場合とほゞ同じでよい。
【0068】増感染料としては、メチルバイオレット、
クリスタルバイオレット、ナイトブルー、ビクトリアブ
ルーなどで代表されるトリフェニルメタン系染料、エリ
スロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジン
オレンジ、フラペオシンなどに代表されるアクリジン染
料、メチレンブルー、メチレングリーンなどに代表され
るチアジン染料、カプリブルー、メルドラブルーなどに
代表されるオキサジン染料、その他シアニン染料、スチ
リル染料、ピリリウム塩染料、チオピリリウム塩染料な
どがある。
【0069】光吸収によって極めて高い効率で電荷キャ
リアーを発生させる光導電性の顔料としては、各種金属
フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ハロゲン化無
金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、ペリ
レンイミド、ペリレン酸無水物などのペリレン酸顔料、
ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料などのアゾ系顔料、
その他キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料など
がある。特に、電荷キャリアーを発生する顔料に無金属
フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料、フ
ロレニリデン、フロレノン環を含有するビスアゾ顔料、
芳香族アミンからなるビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料を
用いたものは、高い感度を示す優れた電子写真感光体を
与える。また、前述の染料も電荷キャリアー発生物質と
して用いてもよい。これら染料は、単独で使用してもよ
いが、顔料を共存させることにより更に高い効率で電荷
キャリアーを発生される場合が多い。
【0070】以上にあげた分光増感剤とは別に、繰り返
し使用に対しての残留電位の増加、帯電電位の低下、感
度の低下などを防止する目的で種々の化学物質を添加す
る場合が必要となってくる。これら添加する物質として
は、電子吸引性化合物、酸化防止剤、カール防止剤、レ
ベンリング剤などを必要に応じて添加することができ
る。
【0071】電子吸引性化合物としては、トリベンジル
アミン、テトラベンジル−p−キシレンジアミン、1−
クロルアントラキノン、ベンゾキノン、2,3−ジクロ
ロナフトキノン、ナフトキノン、4,4′−ジニトロベ
ンゾフェノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン、4
−ニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジ
ニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)ア
クリル酸エチル、9−アントラセニルメチルマロンジニ
トリル、1−シアノ−1−(p−ニトロフェニル)−2
−(p−クロルフェニル)エチレン、2,7−ジニトロ
フルオレノンなどの電子吸引性化合物があげられる。
【0072】本発明の電子写真感光体は感光体の形態に
応じて上記の種々の添加物質と共に本発明の化合物を適
当な溶剤中に溶解又は分散し、その塗布液を先に述べた
導電性支持体上に塗布し、乾燥して製造する。塗布溶剤
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロル
ベンゼンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ジオキサン、ジ
メトキシメチルエーテル、ジメチルホルムアミドなどの
溶剤の単独または2種以上の混合溶剤、または必要に応
じてアルコール類、アセトニトリル、メチルエチルケト
ンなどの溶剤を更に加え使用することができる。
【0073】本発明の電子写真感光体の態様について、
模式的に示した図1〜6に基づいて説明する。
【0074】図1は、導電性支持体(1)の上に感光層
(4)として、電荷キャリアー発生物質(2)を主成分
としてバインダー中に分散させた電荷キャリアー発生層
(5)と電荷キャリアー移動物質(3)を主成分として
バインダー中に分散させた電荷キャリアー移動層(6)
との積層感光層(4)よりなる機能分離型感光体であ
り、電荷キャリアー発生層(5)の表面に電荷キャリア
ー移動層(6)が形成されており、この電荷キャリアー
移動層(6)中に電荷キャリアー移動物質(3)とし
て、本発明の化合物を用いた感光体の構成を示すもので
ある。
【0075】図2は図1と同一の電荷キャリアー発生層
(5)と、電荷キャリアー移動層(6)との積層感光層
(4)よりなる機能分離型感光体であるが、図1とは逆
に電荷キャリアー移動層(6)の表面に電荷キャリアー
発生層(5)が形成されており、この電荷キャリアー移
動層(6)中に電荷キャリアー移動物質(3)として、
本発明の化合物を用いた感光体の構成を示すものであ
る。
【0076】図3は導電性支持体(1)の上に感光層
(4′)として、電荷キャリアー発生物質(2)と電荷
キャリアー移動物質(3)をバインダー中に分散させた
単層よりなる感光体の構成を示すものである。
【0077】図4は図3の感光体の表面にさらに表面保
護層(7)を設けたものであり、単層よりなる感光体の
構成を示すものである。なお、感光層(4′)の表面に
設けられる表面保護層(7)は、機械的ストレスに対し
て耐久性を向上し、暗所でコロナ放電の電荷を受容し保
持することを目的としたものであり、化学的に安定な物
質で構成され、電荷キャリアー発生層が感光する光を透
過する性能を有し、露光時に光を透過して電荷キャリア
ー発生層に到着させ、発生した電荷の注入を受けて表面
電荷を中和消滅させる必要があり、さらに電荷キャリア
ー発生物質の光の吸収極大の波長領域において、できる
だけ透明であることが要求される。このような性質を有
する材料としては、アクリル樹脂、ポリアリール、ポリ
カーボネート、ウレタン樹脂などの有機絶縁性皮膜形成
材料に、単独あるいは、酸化スズや酸化インジウムなど
の低抵抗化合物を分散させたもの、変性シリコン樹脂と
して、アクリル変性シリコン樹脂、エポキシ変性シリコ
ン樹脂、アルキッド変性シリコン樹脂、ポリエステル変
性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン樹脂、ハードコ
ート剤としてのシリコン樹脂を単独あるいは、より耐久
性を向上させる目的で酸化ケイ素、酸化チタン、酸化イ
ンジウム、酸化ジルコニウムを主成分とし、被膜を形成
できる金属アルコキシ化合物の縮合物との混合材料など
が適当である。また、有機プラズマ重合膜も使用でき、
必要に応じて、酸素、窒素、ハロゲン、周期律表の第II
I、第V族原子を含めることも可能で、さらには無機材
料の金属、金属酸化物などを蒸着、スパッタリングなど
の手法により、形成させることも可能である。
【0078】図5は導電性支持体(1)と図1と同一の
感光層(4)の間に中間層(8)を設けたものであり、
積層よりなる機能分離型感光体の構成を示すものであ
る。
【0079】図6は導電性支持体(1)と図3との同一
の感光層(4′)の間に中間層(8)を設けたものであ
り、単層よりなる感光体の構成を示すものである。導電
性支持体(1)と感光層(4′)との間に設けられる中
間層(8)は、保護機能や接着機能を付与し、塗工性を
高め、さらには基盤から感光層への電荷注入改善を目的
としたものであり、このような材料としては、カゼイ
ン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポ
リアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン61
0、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロンな
ど)、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウムなど
が適当である。
【0080】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらにより、なんら限定されるもので
はない。
【0081】合成例1(例示化合物No.1) N,N′−ジフェニルベンジジンとα−フェニルプロピ
オンアルデヒドとを、ベンゼン中でp−トルエンスルホ
ン酸を触媒とし脱水縮合させることにより、N,N′−
ジフェニル−N−(2−フェニル−2−メチルビニリデ
ン)ベンジジンを得た。ついでこの化合物と、1−ホル
ミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンとをベ
ンゼン中でp−トルエンスルホン酸を触媒とし、脱水縮
合させることにより(融点86〜88℃)の化合物を得
た。なお、再結晶はエタノールより行なった。得られた
化合物は13C−NMRスペクトルにより、前記No.1の
例示化合物であることを確認した。図7は、通常の13
−NMRスペクトル、図8はDEPT−135による13
C−NMRスペクトルである。これらのスペクトルから
16.20ppmにメチル基、22.73、26.9
4、30.25ppmにそれぞれ3個のメチレン基の炭
素に基づく、例示化合物No.1を特徴づけるシグナルが
観測される。
【0082】合成例2(例示化合物No.37) N,N′−ジフェニルベンジジンとα−フェニルプロピ
オンアルデヒドとを、ベンゼン中でp−トルエンスルホ
ン酸を触媒とし脱水縮合させることにより、N,N′−
ジフェニル−N−(2−フェニル−2−メチルビニリデ
ン)ベンジジンを得た。ついでこの化合物とジフェニル
アセトアルデヒドとをベンゼン中でp−トルエンスルホ
ン酸を触媒として脱水縮合させることにより(融点97
〜99℃)の化合物を得た。なお、再結晶はエタノール
より行なった。得られた化合物は13C−NMRスペクト
ルによりNo.37の例示化合物であることを確認した。
図9は、通常の13C−NMRスペクトル、図10はDE
PT−135による13C−NMRスペクトルである。こ
れらのスペクトルから例示化合物No.37を特徴づける
シグナルとして16.23ppmにメチル基の炭素に基
づくシグナルが観測される。
【0083】合成例3(例示化合物No.202) N,N′−ジフェニルベンジジン3.5g(10.4m
mole)、2−フェニルプロピオンアルデヒド3.1
g(23.1mmole)、p−トルエンスルホン酸
0.1gをトルエン100mlに溶解して加熱する。生
成する水を共沸にて除きながら4時間還流する。反応終
了後、トルエンを留去してエタノール50mlを加えて
冷却すると固体が生成する。これを濾取して白色粉末
5.5gを得た。融点は74〜75℃であった。
【0084】合成例4(例示化合物No.205) N,N′−ビス(2−メチルフェニル)−1,4−フェ
ニレンジアミン3.0g(10.4mmole)、2−
フェニルプロピオンアルデヒド3.1g(23.1mm
ole)を用いる以外は合成例1と同様にして白色粉末
4.5gを得た。融点は129〜131℃であった。
【0085】実施例1 アルミ蒸着のポリエステルフィルム(膜厚80μ)を支
持体とし、その上に下記構造式
【化70】 で示されるビスアゾ顔料をフェノキシ樹脂(ユニオンカ
ーバイド社製;“PKHH”)を溶かした1%のテトヒ
ドロフラン(THF)溶液中に重量で樹脂と同量加え、
次いでペイントコンディショナー(レッドデビル社製)
中で直径1.5mmのガラスビーズと一緒の状態で約2
時間分散を行いドクターブレイド法により塗布、乾燥し
た。乾燥後の膜厚は、0.2μであった。この顔料層
(電荷キャリアー発生層)の上に本発明の例示化合物N
o.1を1gとポリアリレート〔ユニチカ(株)製;“U
−100”〕1.2gを塩化メチレンに溶かした15%
の溶液をスキージングドクターにより塗布し、乾燥膜厚
25μの樹脂−2個の異なるエナミン基含有化合物固溶
相(電荷キャリアー移動層)を作製し、積層型の電子写
真感光体を得た。
【0086】この積層型の電子写真感光体を静電記録紙
試験装置(川口電機製;SP−428)により電子写真
特性を評価した。測定条件は、加電圧:−6kV、スタ
ティック:No.3であり白色光照射(照射光:51u
x)による−700Vから−100Vに減衰させるに要
する露光量E100(ルックス・秒)および初期電位V
0(−ボルト)を測定し、その値を表9に示した。更に
同装置を用いて、加電−除電(除電光:白色光で40ル
ックスで1秒照射)を1サイクルとして1万回同様の操
作を行った後の初期電位V0(−ボルト)およびE
100(ルックス・秒)を測定し、V0およびE100の変化
(感度繰り返し特性)を調べた。結果を表9に示す。
【0087】実施例2〜5 例示化合物をNo.2、No.37、No.71およびNo.94に
かえる以外は、実施例1と同様に行った。結果を表9に
示す。
【0088】
【表9】 表9より、本発明の2個の異なるエナミン基含有化合物
は感度繰り返し特性も良好であることがわかった。
【0089】実施例6 アルミ蒸着のポリエステルフィルム上に、x型無金属フ
タロシアニン〔大日本インキ(株)製:“ファストゲン
ブルー8120”〕0.4gを塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体〔積水化学(株)製:“エスレックスM”〕
0.3gを溶かした酢酸エチル溶液30ml中に加え、
ペイントコンディショナー中で約20分間分散を行い、
ドクターブレイド法により塗布し、乾燥後の膜厚0.4
μになるように電荷キャリアー発生層を形成させた。こ
の電荷キャリアー発生層の上に例示化合物No.9の2個
の異なるエナミン基含有化合物を重量比50%含有した
ポリアリレート層を積層して2層構成からなる電子写真
感光体を作製した。この感光体の780nmの分光した
光を用いて電位半減に要したエネルギー(E50)および
初期電位(−V0)を求めたところ、V0=870(ボル
ト)、E50=2.8(エルグ/cm2)と非常に感度の
高い、かつ高帯電性の感光体であった。また、シャープ
社製レーザープリンター(WD−580P)を改造し、
ドラム部に該感光体を張り付け、連続空コピー(Non
Copy Aging)を1万回行った後、初期電位
低下、感度の低下の度合いを調べた。その結果は、V0
=865(ボルト)、E50=2.8(エルグ/cm2
と第1回目と比べてほとんど値の変動は見られなかっ
た。
【0090】実施例7 アルミ基盤表面をアルマイト加工(アルマイト層:7
μ)した支持体の上に本発明の2個の異なるエナミン基
含有化合物(例示化合物No.6)1g、下記構造式
【化71】 で示されるポリアリレート1.1gおよびN,N−3,
5−キシリル−3,4−キシリル−3,4,9,10−
ペリレンテトラカルボキシルイミド0.15gおよび紫
外線吸収剤0.05gを塩化メチレン中に溶解した(イ
ミド化合物は一部分分散状態)溶液をアプリケーターに
より塗布し、乾燥膜厚20μの単層の電子写真感光体を
得た。
【0091】この感光体を静電記録紙試験装置により電
子写真特性を測定した。測定条件は、加電圧:+5.5
kV、スタティック:No.3で行った。白色光照射によ
る+700Vから+100Vに減少させのるに要する露
光量E100(ルックス・秒)を測定し、その値を表10
に示した。また、1万回の空コピーテストを行い、感度
(E100)の低下の度合いも表10に示した。
【0092】実施例8〜10 例示化合物をNo.7、No.62、No.66の化合物にかえ
る以外は、実施例7と同様に行った。結果を表10に示
す。
【0093】
【表10】 本発明の2個の異なるエナミン基含有化合物を用いた感
光体は、正帯電においても優れた感度および繰り返し特
性を有する感光体であることがわかった。
【0094】実施例11〜20 アルミ蒸着のポリエステルフィルム(膜厚80μ)を支
持体とし、その上に下記構造式
【化72】 で示されるビスアゾ顔料をフェノキシ樹脂(ユニオンカ
ーバイド社製;“PKHH”)を溶かした1%のTHF
溶液中に重量で樹脂と同量加え、次いでペイントコンデ
ィショナー(レッドデビル社製)中で直径1.5mmの
ガラスビーズと一緒の状態で約2時間分散を行いドクタ
ーブレイド法により塗布、乾燥した。乾燥後の膜厚は、
0.2μであった。この顔料層(電荷キャリアー発生
層)の上に本発明の例示化合物No.201を1gとポリ
アリレート〔ユニチカ(株)製;“U−100”〕1.
2gを塩化メチレンに溶かした15%の溶液をスキージ
ングドクターにより塗布し、乾燥膜厚25μの樹脂−ビ
スエナミン化合物固溶相(電荷キャリアー移動層)を作
製し、積層型電子写真感光体を得た。この積層型の電子
写真感光体を実施例1と同様の方法で電子写真特性を評
価した。
【0095】実施例12〜20 例示化合物をかえる以外は、実施例11と同様に行っ
た。結果を表11に示す。
【0096】比較例1 ビスエナミン化合物にかえて、下記構造式(A)
【化73】 で表される融点200〜204℃の化合物を用いて電荷
キャリアー移動層を作成した以外は実施例11と同様に
して電子写真感光体を作製して電子写真特性を測定し
た。結果を表11に示した。
【0097】比較例2 構造式(B)
【化74】 で表される融点220℃以上の化合物を用いる以外は実
施例11と同様にして電子写真感光体を作製した。結果
を表11に示す。
【0098】本発明のビスエナミン化合物は、帯電性が
良く、光照射による電荷キャリアーの移動が早く、残留
電位が少なく、繰り返し使用においても電位特性の変動
が少ない感光体を与えることがわかる。これに対して比
較例1〜2のビスエナミン化合物は、高融点であるため
に有機溶媒(例えば塩化メチレン)に対する溶解性が著
しく低く、均一な電荷キャリアー移動層を作成すること
は不可能であった。このため、比較例1〜2に用いたビ
スエナミン化合物(A)〜(B)を用いた感光体の電子
写真特性は測定不能もしくは、繰り返し特性が著しく悪
く1万回後に測定不能であった。このように、成膜性と
電子写真特性の向上の両立を図るためには、化合物の融
点を適切な範囲に制御する必要があり、そのためには導
入する置換基とその置換位置が極めて重要であることが
わかる。
【0099】
【表11】
【0100】実施例21 アルミ蒸着のポリエステルフィルム上に、x型無金属フ
タロシアニン〔大日本インキ(株)製:“ファストゲン
ブルー8120”〕0.4gを塩ビ:酢ビ共重合体樹脂
〔積水化学(株)製:“エスレックスM”〕0.3gを
溶かした酢酸エチル溶液30ml中に加え、ペイントコ
ンディショナー中で約20分間分散を行い、ドクターブ
レイド法により塗布し、乾燥後の膜厚0.4μになるよ
うに電荷キャリアー発生層を形成させた。この電荷キャ
リアー発生層の上に例示化合物No.207のビスエナミ
ン化合物を重量比50%含有したポリアリレート層を積
層して2層構成からなる電子写真感光体を作製した。本
感光体の780nmの分光した光を用いて電位半減に要
したエネルギー(E50)および初期電位(−V0)を求
めたところ、V0=730(ボルト)、E50=2.7
(エルグ/cm2)と非常に感度の高い、かつ高帯電性
の感光体であった。また、シャープ社製レーザープリン
ター(WD−580P)を改造し、ドラム部に本感光体
を張り付け、連続空コピー(Non Copy Agi
ng)を1万回行った後、初期電位低下、感度の低下の
度合いを調べた。その結果は、V0=710(ボル
ト)、E50=2.6(エルグ/cm2)と第1回目と比
べてほとんど値の変動は見られなかった。
【0101】実施例22 アルミ基盤表面をアルマイト加工(アルマイト層:7
μ)した支持体の上に本発明のビスエナミン化合物(例
示化合物No.206)1g、下記構造式
【化75】 で示されるポリアリレート1.1gおよびN,N−3,
5−キシリル−3,4−キシリル−3,4,9,10−
ペリレンテトラカルボキシルイミド0.15gおよび紫
外線吸収剤0.05gを塩化メチレン中に溶解した(イ
ミド化合物は一部分分散状態)溶液をアプリケーターに
より塗布し、乾燥膜厚20μの単層の電子写真感光体を
得た。この感光体を実施例7と同様にして電子写真特性
を測定した。結果を表12に示す。
【0102】実施例23〜25 例示化合物をかえる以外は実施例22と同様に行った。
結果を表12に示す。
【0103】
【表12】 本発明のビスエナミン化合物を用いた感光体は、正帯電
においても優れた感度および繰り返し特性を有する感光
体であることがわかった。
【0104】
【発明の効果】本発明の2個の異なるエナミン基含有化
合物およびビスエナミン化合物は、特定の位置に特定の
置換基を有することで、従来の融点の高いビスエナミン
化合物にくらべて、融点が低くなり、結着剤との相溶性
も良く、成膜性に優れた化合物である。また本発明の化
合物を含有する感光体は高感度、高耐久性を有する有機
系の電子写真感光体である。これは無機系のものとくら
べても毒性、資源的にも問題がなく、透明性、軽量性、
成膜性および正負の両帯電に優れ、感光体の製造も容易
であるという有機系感光体の利点を備えていると共に、
温湿度に対する安定性に優れ、帯電特性が高く、繰り返
し使用でも光感度の低下がほとんど起こらないなど優れ
た特性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光層が電荷キャリアー発生層と電荷キャリア
ー移動層からなる積層型の電子写真感光体。
【図2】感光層が電荷キャリアー発生層と電荷キャリア
ー移動層からなる(図1と逆に積層)積層型の電子写真
感光体。
【図3】感光層が一層型の電子写真感光体。
【図4】図3に表面保護層が介在する電子写真感光体。
【図5】図1に中間層が介在する電子写真感光体。
【図6】図3に中間層が介在する電子写真感光体。
【図7】例示化合物No.1の13C−NMRスペクトル。
【図8】例示化合物No.1の(DEPT−135)によ
13C−NMRスペクトル。
【図9】例示化合物No.37の13C−NMRスペクト
ル。
【図10】例示化合物No.37の(DEPT−135)
による13C−NMRスペクトル。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 電荷キャリアー発生物質 3 電荷キャリアー移動物質 4 積層感光層 4′ 単層感光層 5 電荷キャリアー発生層 6 電荷キャリアー移動層 7 表面保護層 8 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 和弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 杉村 博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、Ar1は置換基を有してもよいアリーレン基、
    置換基を有してもよい2価の複素環残基、もしくは置換
    基を有してもよいアルキレン基を表し、R4は置換基を
    有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、炭素数1〜5
    のアルキル基、あるいは水素原子を表し、R2,R3はそ
    れぞれ置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
    てもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル
    基、炭素数1〜5のアルキル基もしくは水素原子(ただ
    し、R2,R3が同時に水素原子の場合はのぞく)または
    たがいに炭素原子により縮合環を形成するのに必要な2
    価の原子団を表し、a,bは、炭素数1〜5のアルキル
    基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジア
    ルキルアミノ基、ハロゲンもしくは水素原子を表し、
    m,nは1〜5の整数(ただし、m,nが2以上の時、
    a,bは同一でも異なってもよい)〕で表される2個の
    異なるエナミン基含有化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 〔式中、Ar2は一般式 【化3】 を表し、R5は電子供与基を有してもよいアリール基を
    表し、R1は電子供与基を有してもよいアリール基、複
    素環基を表し、R6、R7は水素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表
    す。またm′は1または2の整数を表す〕で表されるビ
    スエナミン化合物。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に形成される感光層中に
    一般式(1) 【化4】 〔式中、Ar1は置換基を有してもよいアリーレン基、
    置換基を有してもよい2価の複素環残基、もしくは置換
    基を有してもよいアルキレン基を表し、R4は置換基を
    有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、炭素数1〜5
    のアルキル基、あるいは水素原子を表し、R2,R3はそ
    れぞれ置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
    てもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル
    基、炭素数1〜5のアルキル基もしくは水素原子(ただ
    し、R2,R3が同時に水素原子の場合はのぞく)または
    たがいに炭素原子により縮合環を形成するのに必要な2
    価の原子団を表し、a,bは、炭素数1〜5のアルキル
    基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジア
    ルキルアミノ基、ハロゲンもしくは水素原子を表し、
    m,nは1〜5の整数(ただし、m,nが2以上の時、
    a,bは同一でも異なってもよい)〕で表される2個の
    異なるエナミン基含有化合物を含むことを特徴とする電
    子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表される2個の異な
    るエナミン基含有化合物が一般式(2) 【化5】 〔式中、kは2,3もしくは4の整数、Ar1,R4
    a,b,m,nは請求項3と同義である〕で表される請
    求項3記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で表される2個の異な
    るエナミン基含有化合物が一般式(3) 【化6】 〔式中、Ar1,R4,a,b,m,nは請求項3と同義
    である〕で表される請求項3記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記感光層が電荷キャリアー移動物質と
    電荷キャリアー発生物質を含有し、該電荷キャリアー移
    動物質が一般式(1)の2個の異なるエナミン基を含有
    する化合物である請求項3記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】前記感光層が電荷キャリアー発生物質を含
    有する電荷キャリアー発生層と、電荷キャリアー移動物
    質を含有する電荷キャリアー移動層との積層感光体にお
    いて、該電荷キャリアー移動物質が一般式(1)で表さ
    れる2個の異なるエナミン基を含有する化合物である請
    求項3記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に形成される感光層中に
    一般式(I) 【化7】 〔式中、Ar2は一般式 【化8】 を表し、R5は電子供与基を有してもよいアリール基を
    表し、R1は電子供与基を有してもよいアリール基、複
    素環基を表し、R6,R7は水素原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、Rは炭素数1〜3のアルキル基を表
    す。また、m′は1または2の整数を表す〕で表される
    ビスエナミン化合物を含むことを特徴とする電子写真感
    光体。
  9. 【請求項9】 一般式(I)で示されるビスエナミン化
    合物が一般式(II) 【化9】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(III) 【化10】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(IV) 【化11】 〔式中、n、iは1〜3の整数を表す〕で示されるビス
    エナミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(V) 【化12】 〔式中、n、iは1〜3の整数を表す〕で示されるビス
    エナミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(VI) 【化13】 〔式中、n、kは1〜3の整数を表す〕で示されるビス
    エナミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(VII) 【化14】 〔式中、n、kは1〜3の整数を表す〕で示されるビス
    エナミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(VIII) 【化15】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  16. 【請求項16】 一般式(I)で表されるビスエナミン
    化合物が一般式(IX) 【化16】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  17. 【請求項17】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(X) 【化17】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  18. 【請求項18】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XI) 【化18】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  19. 【請求項19】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XII) 【化19】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  20. 【請求項20】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XIII) 【化20】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  21. 【請求項21】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XIV) 【化21】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  22. 【請求項22】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XV) 【化22】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  23. 【請求項23】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XVI) 【化23】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  24. 【請求項24】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XVII) 【化24】 〔式中、nは1〜3の整数である〕で示されるビスエナ
    ミン化合物である請求項8記載の電子写真感光体。
  25. 【請求項25】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XVIII) 【化25】 〔式中、nは1〜3の整数、jは0〜3の整数を表す〕
    で示されるビスエナミン化合物である請求項8記載の電
    子写真感光体。
  26. 【請求項26】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XIX) 【化26】 〔式中、nは1〜3の整数、jは0〜3の整数を表す〕
    で示されるビスエナミン化合物である請求項8記載の電
    子写真感光体。
  27. 【請求項27】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XX) 【化27】 〔式中、nは1〜3の整数、pは0〜3の整数を表す〕
    で示されるビスエナミン化合物である請求項8記載の電
    子写真感光体。
  28. 【請求項28】 一般式(I)で示されるビスエナミン
    化合物が一般式(XXI) 【化28】 〔式中、nは1〜3の整数、pは0〜3の整数を表す〕
    で示されるビスエナミン化合物である請求項8記載の電
    子写真感光体。
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