JP3268236B2 - 電子写真感光体、及びビスヒドラゾン化合物およびその中間体、ならびにそれら化合物の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体、及びビスヒドラゾン化合物およびその中間体、ならびにそれら化合物の製造方法

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JP3268236B2 JP19590697A JP19590697A JP3268236B2 JP 3268236 B2 JP3268236 B2 JP 3268236B2 JP 19590697 A JP19590697 A JP 19590697A JP 19590697 A JP19590697 A JP 19590697A JP 3268236 B2 JP3268236 B2 JP 3268236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
に使用される電子写真感光体、それに好適に用いられる
ビスヒドラゾン化合物およびその中間体、並びにビスヒ
ドラゾン化合物の製造方法、並びにビスヒドラゾン化合
物の中間体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真プロセスにおいては種
々の方式がある。その代表的なものとしては、従来、直
接方式や潜像転写方式等が知られている。このような電
子写真プロセスに使用される電子写真感光体において、
その光導電層を構成する光導電層材料として必要とされ
る基本的な性質には 1)暗所においてコロナ放電による電荷の帯電性が高い
こと 2)得られたコロナ放電による電荷が暗所において減衰
の少ないこと 3)光照射によって電荷が速やかに散逸すること 4)光の照射後の残留電荷が少ないこと 5)繰り返し使用時による残留電位の増加、初期電位の
減少が少ないこと 6)気温、湿度により電子写真特性の変化が少ないこと 等の基本的な性質が必要とされる。
【0003】この様な材料として、従来は酸化亜鉛(特
公昭57−19780号公報)、硫化カドミウム(特公
昭58−46018号公報)、非晶質セレン合金等の無
機系の光導電性材料が用いられてきたが、近年さまざま
な問題点が指摘されるようになった。すなわち、酸化亜
鉛系の材料においては、増感剤がコロナ放電による帯電
劣化や露光による光退色を生じるため、長期にわたって
安定した画像を与えることができない。硫化カドミウム
系の材料においては、多湿の条件下で安定した感度が得
られない。セレン系の材料においては、熱安定性、結晶
化による特性の劣化、製造上の困難性等である。そこで
将来的な展望から、資源の枯渇による生産面の問題や、
毒性による公害の心配、さらには環境面への問題がある
無機系の材料よりも、有機系の材料よりなる電子写真感
光体の研究が盛んに行われるようになり、その結果、さ
まざまな有機化合物を用いた電子写真感光体が研究され
るようになった。とりわけ、ここ数年の研究開発は、機
能分離型の感光体の概念を積極的に導入する方向にあ
り、その中でも特に導電層の上に電荷発生層と、正孔移
動性の電荷移動層とを順に積層し、電荷移動表面を負に
帯電させる方法が主流になっている。
【0004】そしてこの様に、機能を分離させる事によ
り、電荷発生と電荷移動とのそれぞれの機能を個別に有
する材料を独立して開発できるようになり、その結果、
さまざまな分子構造を有する電荷発生物質、並びに電荷
移動物質が多数開発された。なお、これら有機化合物を
用いた電子写真感光体は導電性支持体の上に感光層を塗
布して製造される。その製造方法としてはシートの場合
にはベーカーアプリケーター、バーコーター等、ドラム
の場合にはスプレー法、垂直型リング法、浸漬塗工法な
どが知られているが、一般には装置が簡便であることか
ら浸漬塗工法が採用されている。
【0005】ここで、電荷移動物質に注目して、それら
の中から代表的なものを構造的特徴から分類すると、ヒ
ドラゾン系(特開昭54−59143号公報)、スチル
ベン・スチリル系(特開昭58−198043号公
報)、トリアリールアミン系(特公昭58−32372
号公報)、フェノチアジン系、トリアゾール系、キノキ
サリン系、オキサジアゾール系、オキサゾール系、ピラ
ゾリン系、トリフェニルメタン系、ジヒドロニコチンア
ミド化合物、インドリン化合物、セミカルバゾン化合物
等が開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
に電荷移動材料として数多くの有機化合物が開発されて
いるにもかかわらず、 1)結着剤に対する相溶性が低い 2)結晶が析出しやすい 3)繰り返し使用した場合に感度変化が生じる 4)帯電能、繰り返し特性が悪い 5)残留電位特性が悪い 等の問題点を全て満足する有機化合物はなく、先に挙げ
た感光体として要求される基本的な性質、更には機械的
強度、高耐久性等を満足するものは未だ充分に得られて
いないのが現状である。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の課
題を解決すべくなされたものであり、高感度で高耐久性
を有する電子写真感光体及び、電子写真感光体のキャリ
ヤー移動材料として用いられる好適な新規なビスヒドラ
ゾン化合物、ならびにその好適な新規なビスヒドラゾン
化合物を合成するために必要な化合物中間体と、および
そのビスヒドラゾン化合物と中間体の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
の高感度及び高耐久性を有する光導電性物質の研究を行
った結果、下記一般式(I)、(IX)で示されるビス
ヒドラゾン化合物を観光層中に含有せしめることが有効
であることを見いだし本発明に至った。
【0009】すなわち本発明の電子写真感光体は、導電
性支持体上に設けられた感光層中に、下記一般式
(I)、(IX)で示されるビスヒドラゾ化合物を含有
せしめてあり、そのことにより上記目的が達成される。
【0010】
【化1】
【0011】(式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4
は置換基を含んでもよいアリール基、置換基を含んでも
よい複素環基、置換基を含んでもよいアラルキル基、置
換基を含んでもよい炭素数が1−5のアルキル基、置換
基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオロアルキル
基、または置換基を含んでもよい炭素数が1−5のパー
フルオロアルキル基を示す。また、Ar1とAr2、Ar
3とAr4はお互いに原子、原子団、置換基を含んでもよ
いアルキレン基、置換基を含んでもよいビニレン基また
は2価の連結基により環構造を形成しても良い。R1
置換基を含んでもよいアリール基、置換基を含んでもよ
い複素環基、置換基を含んでもよいアラルキル基、置換
基を含んでもよい炭素数が1−5のアルキル基、置換基
を含んでもよい炭素数が1−5のフルオロアルキル基、
または置換基を含んでもよい炭素数が1−5のパーフル
オロアルキル基を示す。aは置換基を含んでもよい炭素
数1〜3のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が
1−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭
素数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、
ハロゲン原子あるいは水素原子を示し、nは1〜3の整
数を示す。ただしnが2以上の時、複数のaの各々は同
一のものであってもよく、異なるものであってもよく、
お互いに環を形成してもよい。)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびn
は上述したものと同義である。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(II)で示される化合物であってもよい。
【0014】
【化2】
【0015】(式中、b、dは置換基を含んでもよい炭
素数1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数
が1−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい
炭素数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1−
3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ
基、ハロゲン原子または水素原子を示し、l、mは1−
5の整数を示す。ただしl、mが2以上の時、複数の
b、dの各々は同一のものであってもよく、異なるもの
であってもよく、お互いに環を形成してもよい。A
1、Ar3、R1、aおよびnは上述したものと同義で
ある。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(III)で示される化合物であってもよい。
【0016】
【化3】
【0017】(式中、eは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、qは1−14の整
数を示す。ただしqが2以上の時、複数のeの各々は同
一のものであってもよく、異なるものであってもよく、
お互いに環を形成してもよい。pは2−5の正数を示
す。Ar1、R1、a、d、mおよびnは上述したものと
同義である。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(IV)で示される化合物であってもよい。
【0018】
【化4】
【0019】(式中、eは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、rは1−8の整数
を示す。ただしrが2以上の時、複数のeの各々は同一
のものであってもよく、異なるものであってもよく、お
互いに環を形成してもよい。Ar1、R1、a、d、mお
よびnは上述したものと同義である。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(V)で示される化合物であってもよい。
【0020】
【化5】
【0021】(式中、fは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、tは1−14の整
数を示す。ただしtが2以上の時、複数のfの各々は同
一のものであってもよく、異なるものであってもよく、
お互いに環を形成してもよい。sは2−5の正数を示
す。Ar3、R1、a、b、lおよびnは上述したものと
同義である。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(VI)で示される化合物であってもよい。
【0022】
【化6】
【0023】(式中、fは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、uは1−8の整数
を示す。ただしuが2以上の時、複数のfの各々は同一
のものであってもよく、異なるものであってもよく、お
互いに環を形成してもよい。Ar3、R1、a、b、lお
よびnは上述したものと同義である。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(VII)で示される化合物であってもよい。
【0024】
【化7】
【0025】(式中、eは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、qは1−14の整
数を示す。ただしqが2以上の時、複数のeの各々は同
一のものであってもよく、異なるものであってもよく、
お互いに環を形成してもよい。pは2−5の正数を示
す。fは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアルキル
基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオロア
ルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のパー
フルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭
素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あまた
は水素原子を示し、tは1−14の整数を示す。ただし
tが2以上の時、複数のfの各々は同一のものであって
もよく、異なるものであってもよく、お互いに環を形成
してもよい。sは2−5の正数を示す。Ar3、R1
a、b、lおよびnは請求項1で示したものと同義であ
る。R1、a、およびnは上述したものと同義であ
る。) 前記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物が下
記一般式(VIII)で示される化合物であってもよ
い。
【0026】
【化8】
【0027】(式中、eは置換基を含んでもよい炭素数
1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3の
アルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子あまたは水素原子を示し、rは1−8の整数
を示す。ただしrが2以上の時、複数のeの各々は同一
のものであってもよく、異なるものであってもよく、お
互いに環を形成してもよい。fは置換基を含んでもよい
炭素数1−5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素
数が1−5のフルオロアルキル基、置換基を含んでもよ
い炭素数が1−5のパーフルオロアルキル基、炭素数1
〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ
基、ハロゲン原子あまたは水素原子を示し、uは1−8
の整数を示す。ただしuが2以上の時、複数のfの各々
は同一のものであってもよく、異なるものであってもよ
く、お互いに環を形成してもよい。R1、a、およびn
は上述したものと同義である。) 前記感光層が、電荷発生物質を含有せしめた電荷発生層
と、電荷移動物質を含有せしめた電荷移動層とのせきそ
う構造からなり、該電荷移動物質が前記ビスヒドラゾン
化合物からなってもよい。
【0028】前記感光層が、電荷発生物質と電荷移動物
質とを含有せしめた単一層からなり、該電荷移動物質が
前記ビスヒドラゾン化合物からなってもよい。
【0029】本発明のビスヒドラゾン化合物は、下記一
般式(I)、(IX)で示されるビスヒドラゾン化合物
であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0030】
【化1】
【0031】(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R
1、a、nは上述したものと同義である。)
【0032】
【化9】
【0033】(式中、Ar1,Ar2、R1、aおよび
nは上述したものと同義である。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】発明のビスヒドラゾン化合物の中間体の
製造方法は、下記一般式(XI)で示されるベンゾ[b]
フランモノヒドラゾン化合物誘導体からなるビスヒドラ
ゾン化合物の中間体を製造する方法であって、下記一般
式(X)で示されるベンゾ[b]フラン化合物誘導体と、
下記一般式(XIV)で示されるヒドラジン化合物誘導
体とを反応させており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0042】
【化11】
【0043】
【化10】
【0044】
【化14】
【0045】(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R
1、aおよびnは上述したものと同義である。) 本発明のビスヒドラゾン化合物の製造方法は、下記一般
式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物を製造する方
法であって、下記一般式(XI)で示されるベンゾ
[b]フランモノヒドラゾン化合物誘導体と、下記一般
式(XV)で示されるヒドラジン化合物誘導体とを反応
させており、そのことにより上記目的が達成される。
【0046】
【化1】
【0047】
【化11】
【0048】
【化15】
【0049】(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R
1、aおよびnは上述したものと同義である。) 本発明のビスヒドラゾン化合物の製造方法は、下記一般
式(IX)で示されるビスヒドラゾン化合物を製造する
方法であって、下記一般式(X)で示されるベンゾ
[b]フラン化合物誘導体と、下記一般式(XV)で示
されるヒドラジン化合物誘導体とを反応させており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0050】
【化9】
【0051】
【化10】
【0052】
【化15】
【0053】(式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびn
は上述したものと同義である。) 以下、本発明の作用について説明する。
【0054】本発明のビスヒドラゾン化合物は新規な化
合物であり、上記一般式(I)、(IX)に示したよう
に広い共役系を有しているため、電荷移動度を高くして
電子写真感光体の残留電位特性を向上させることができ
る。また、本発明のビスヒドラゾン化合物は結着剤との
相溶性に優れているため、感光層中に多量に含有させて
電子写真感光体の光感度を向上させることが出来る。さ
らに、本発明のビスヒドラゾン化合物は結晶として析出
しにくいので、電子写真感光体の繰り返し使用時の特性
を安定させることが出来る。
【0055】本発明のビスヒドラゾン化合物の製造方法
およびその中間体の製造方法によれば、極めて容易に高
い収量で本発明のビスヒドラゾン化合物および必要な中
間体を製造することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0057】本発明のビスヒドラゾン化合物は、下記一
般式(I)、(IX)で示される。
【0058】
【化1】
【0059】
【化9】
【0060】上記一般式(I)、(IX)中、Ar1
Ar2、Ar3、Ar4は置換基を含んでもよいアリール
基、置換基を含んでもよい複素環基、置換基を含んでも
よいアラルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−
5のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5
のフルオロアルキル基、または置換基を含んでもよい炭
素数が1−5のパーフルオロアルキル基を示す。また、
Ar1とAr2、Ar3とAr4はお互いに原子、原子団、
置換基を含んでもよいアルキレン基、置換基を含んでも
よいビニレン基または2価の連結基により環構造を形成
しても良い。具体的なAr1、Ar2、Ar3およびAr4
の例としてはフェニル、トリル、メトキシフェニル、ナ
フチル、ピレニル、ビフェニル等のアリール基、ベンゾ
フリル、ベンチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、N−エ
チルカルバゾリル等の複素環基、メチルベンジル、メト
キシベンジル、2−チエニルメチル等のアラルキル基、
メチル、エチル、n−プロピル等のアルキル基、トリフ
ルオロメチル等のパーフルオロアルキル基、1,1,1
−トリフルオロエチル等のフルオロアルキル基があげら
れる。
【0061】また、上記一般式(I)、(IX)中、R
1は置換基を含んでもよいアリール基、置換基を含んで
もよい複素環基、置換基を含んでもよいアラルキル基、
置換基を含んでもよい炭素数が1−5のアルキル基、置
換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオロアルキル
基、または置換基を含んでもよい炭素数が1−5のパー
フルオロアルキル基を示す。具体的なR1の例として
は、フェニル、トリル、メトキシフェニル、ナフチル、
ピレニル、ビフェニル等のアリール基、ベンゾフリル、
ベンチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、N−エチルカル
バゾリル等の複素環基、メチルベンジル、メトキシベン
ジル、2−チエニルメチル等のアラルキル基、メチル、
エチル、n−プロピル等のアルキル基、トリフルオロメ
チル等のパーフルオロアルキル基、1,1,1−トリフ
ルオロエチル等のフルオロアルキル基があげられる。
【0062】また、上記一般式(I)、(IX)中、a
は置換基を含んでもよい炭素数1〜3のアルキル基、置
換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオロアルキル
基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のパーフルオ
ロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1
〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素
原子を示す。具体的なaの例としては、メチル、エチ
ル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポ
キシ等のアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジ−iso−プロピルアミノ等のジアルキルアミノ
基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、等があげら
れる。一般的に電子供与性の置換基であるのが好まし
い。
【0063】さらに、上記一般式(I)、(IX)中、
nは1、2または3を示す。ただし、nが2以上の場
合、上述したaは、複数のaの各々が同一のものであっ
てもよく、異なるものであってもよく、お互いに環を形
成してもよい。
【0064】特に、上記上記一般式(I)、(IX)で
示されるビスヒドラゾ化合物のうち、電子写真特性、コ
スト、および製造等の観点から優れたものとしては、A
1とAr2、Ar3とAr4のうちのいずれか一方がフェ
ニル基、p−メチルフェニル基または2−チエニルメチ
ル基であり、他方がメチル基、エチル基またはフェニル
基であり、R1がメチル基あるいはトリフルオロメチル
基であり、aが水素原子であるものがあげられる。
【0065】次に前記一般式(I)、(IX)で示され
る本発明のビスヒドラゾン化合物の具体的な例として
は、例えば次の表1〜4に示す構造を有するものがあげ
られるが、これによって本発明のビスヒドラゾン化合物
が限定されるものではない。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】本発明のビスヒドラゾン化合物(I)は、
例えば以下のようにすれば容易に製造することが出来
る。
【0071】まず、下記一般式(XII)で示されるホ
ルミルサリチルアルデヒド化合物誘導体と、下記一般式
(XIII)で示されるα−ハロアシル化合物誘導体と
を反応させることにより、下記一般式(X)で示される
ベンゾ[b]フラン化合物誘導体を製造する。
【0072】
【化10】
【0073】
【化12】
【0074】
【化13】
【0075】(式中、Xは塩素原子および臭素原子等の
ハロゲン原子を示す。R1、aおよびnは上述したもの
と同義である。)特に、Xとして塩素原子および臭素原
子を用いた場合には試薬の取り扱い易さ、反応性の面で
の利点を有する。
【0076】この反応は、例えば、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエー
テルまたは1、4−ジオキサン等の溶剤中、または無溶
媒下において上記一般式(XII)で示されるホルミル
サリチルアルデヒド化合物誘導体の1.0当量と、上記
一般式(XIII)で示されるα−ハロアシル化合物誘
導体の1.0当量から20.0当量とを、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン、
1,5−ジアザビシクル「4.3.0」ノネ−5−エン
等の有機アミン塩基、または炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カルシュウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、酢酸カルシュウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸ナ
トリウム等の無機塩基の0.01当量から4.00当量
と共に80度から130度の温度で2時間から8時間加
熱撹拌することにより行われる。
【0077】次に、得られた下記一般式(X)で示され
るベンゾ[b]フラン化合物誘導体を下記一般式(XI
V)で示されるヒドラジン試薬と反応させることによ
り、下記一般式(XI)で示されるベンゾ[b]フラン
モノヒドラゾン化合物誘導体を製造する。
【0078】
【化11】
【0079】
【化10】
【0080】
【化14】
【0081】(式中、R1、Ar3、Ar4、aおよびn
は上述したものと同義である。) この反応は、例えば、エタノール、メタノール、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルま
たは1、4−ジオキサン等の溶剤中において、上記一般
式(X)で示されるベンゾ[b]フラン化合物誘導体の
1.0当量と、上記一般式(XIV)で示されるヒドラ
ジン試薬あるいはその塩酸塩0.9当量から1.1当量
とを、酢酸等の有機酸、あるいは酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム等の有機塩の触媒量(0.001当量から0.
1当量)と共に0度から30度の温度で2時間から8時
間撹拌することにより行われる。
【0082】次に、得られた下記一般式(XI)で示さ
れるベンゾ[b]フランモノヒドラゾン化合物誘導体を
下記一般式(XV)で示されるヒドラジン試薬と反応さ
せることにより、下記一般式(I)で示される本発明の
ビスヒドラゾン化合物が得られる。
【0083】
【化1】
【0084】
【化11】
【0085】
【化15】
【0086】(式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R
1、aおよびnは上述したものと同義である。) この反応は、例えば、エタノール、メタノール、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルま
たは1、4−ジオキサン等の溶剤中において、上記一般
式(XI)で示されるベンゾ[b]フランモノヒドラゾ
ン化合物誘導体の1.0当量と、上記一般式(XV)で
示されるヒドラジン試薬あるいはその塩酸塩1.0当量
から1.5当量とを、酢酸等の有機酸、あるいは酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウム等の有機塩の触媒量(0.00
1当量から0.1当量)と共に60度から110度の温
度で2時間から8時間加熱撹拌することにより行われ
る。
【0087】また、本発明のビスヒドラゾン化合物(I
X)は、例えば以下のようにすれば容易に製造すること
が出来る。
【0088】下記一般式(X)で示されるベンゾ[b]
フラン化合物誘導体を下記一般式(XV)で示されるヒ
ドラジン試薬と反応させることにより、下記一般式(I
X)で示される本発明のビスヒドラゾン化合物(IX)
を製造する。
【0089】
【化9】
【0090】
【化10】
【0091】
【化15】
【0092】(式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびn
は上述したものと同義である。) この反応は、例えば、エタノール、メタノール、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテルま
たは1、4−ジオキサン等の溶剤中において、上記一般
式(X)で示されるベンゾ[b]フラン化合物誘導体の
1.0当量と、上記一般式(XV)で示されるヒドラジ
ン試薬あるいはその塩酸塩2.0当量から3.0当量と
を、酢酸等の有機酸、あるいは酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム等の有機塩の触媒量(0.001当量から0.1
当量)と共に60度から110度の温度で2時間から8
時間加熱撹拌することにより行われる。
【0093】本発明にかかる電子写真感光体は、以上に
示したビスヒドラゾン化合物を1種類あるいは2種類以
上含有させることによって得られる。また、場合によっ
ては他の電荷輸送材料として、次のスチリル化合物{例
えば、β−フェニル−[4−(ベンジルアミノ)]スチ
ルベン、β−フェニル−[4−(N−エチル−N−フェ
ニルアミノ)]スチルベン、1,1−ビス(4−ジエチ
ルアミノフェニル)−4,4−ジフェニルブタジエ
ン}、あるいは次のヒドラゾン化合物{例えば、4−
(ジベンジルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフ
ェニルヒドラゾン、4−(エチルフェニルアミノ)ベン
ズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−ジ
(p−トリルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフ
ェニルヒドラゾン、3,3−ビス−(4’−ジエチルア
ミノフェニル)−アクロレイン−N,N−ジフェニルヒ
ドラゾン}、あるいは、次のトリフェニルアミン化合物
{例えば4−メトキシ−4’−(4−メトキシスチリ
ル)トリフェニルアミン、4−メトキシ−4’−スチリ
ルトリフェニルアミン}等を含有させることもできる。
【0094】これらビスヒドラゾン化合物を電子写真感
光体として用いる態様には、種々の方法が考えられる。
例えば、ビスヒドラゾン化合物と増感染料を、必要によ
っては化学増感剤や電子吸引性化合物を添加して、結合
剤樹脂中に溶解もしくは分散させたものを導電性支持体
上に設けて成る感光体、あるいは、電荷キャリアー発生
効率の高いキャリアー発生層とキャリアー移動層とから
なる積層構造の形態において、導電性支持体上に増感染
料又はアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料を代表とする
顔料を主体として設けられたキャリヤー発生層上に本発
明のビスヒドラゾン化合物を、必要によっては酸化防止
化合物や電子吸引性化合物を添加して結合剤中に溶解も
しくは分散させ、これをキャリヤー移動層として設けて
成る積層感光体などがあるが、いずれの場合にも適用す
ることが可能である。
【0095】本発明の化合物を用いて感光体を作成する
に際しては、金属ドラム、金属板、導電性加工を施した
紙、プラスチックフィルムの様な支持体上へ重合体フィ
ルム形成性結合剤の助けを借りて皮膜にする。この場
合、更に感度を上げるためには、後述するような増感剤
及び重合性フィルム形成結合剤に対する可塑性を付与す
る物質を加えて均一な感光体皮膜にするのが望ましい。
これら重合性フィルム形成結合剤としては、利用分野に
応じて種々の物があげられる。すなわち、複写機用もし
くはプリンター用感光体の分野では、ポリスチレン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアリレート樹
脂等が望ましい。これらは、単独または2種以上混合し
て用いてもよい。なかでも、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド等
の樹脂は、体積抵抗値が1013Ω以上であり、また、皮
膜性、電位特性等にも優れている。
【0096】また、これら結合剤の本発明のビスヒドラ
ゾン化合物に対して加える量は、重量比で0.2〜20
倍の割合で、好ましくは0.5〜5倍の範囲で、0.2
未満になるとビスヒドラゾン化合物が感光体表面より析
出してくるという欠点が生じ、また、20倍以上になる
と著しく感度低下をまねく。
【0097】印刷版に使用するためには、特にアルカリ
性結合剤が必要である。アルカリ性結合剤とは、水また
はアルコール性のアルカリ性溶剤(混合系も含む)に可
溶な酸性基、例えば、酸無水物基、カルボキシル基、フ
ェノール性水酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、
又はスルホンイミド基を有する高分子物質である。これ
らアルカリ性結合剤樹脂は、通常、酸価が100以上の
高い値を持っていることが好ましい。酸価の大きな結合
剤樹脂は、アルカリ性溶剤に易溶もしくは容易に膨潤化
する。これら結合剤樹脂としては、例えば、スチレン:
無水マレイン酸共重合体、酢ビ:無水マレイン酸共重合
体、酢ビ:クロトン酸共重合体、メタクリル酸:メタク
リル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、メタクリル
酸:スチレン:メタクリル酸エステル共重合体等であ
る。また、これら樹脂の光導電性有機物質に対して加え
る割合は、複写機用感光体の場合と大略同じでよい。
【0098】次に、感光層中に添加される増感染料とし
ては、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、
ナイトブルー、ビクトリアブルー等で代表されるトリフ
ェニルメタン系染料、エリスロシン、ローダミンB、ロ
ーダミン3R、アクリジンオレンジ、フラペオシン等に
代表されるアクリジン染料、メチレンブルー、メチレン
グリーン等に代表されるチアジン染料、カプリブルー、
メルドラブルー等に代表されるオキサジン染料、その他
シアニン染料、スチリル染料、ピリリウム塩染料、チオ
ピリリウム塩染料などがある。
【0099】また、感光層において、光吸収によって極
めて高い効率で電荷キャリアーを発生させる光導電性の
顔料としては、各種金属フタロシアニン、無金属フタロ
シアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニンなどのフタ
ロシアニン系顔料、ペリレンイミド、ペリレン酸無水物
等のペリレン酸顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔
料等のアゾ系顔料、その他キナクリドン系顔料、アント
ラキノン系顔料などがある。特に、電荷キャリアーを発
生する顔料に無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタ
ロシアニン顔料、フロレン、フロレノン環を含有するビ
スアゾ顔料、芳香族アミンから成るビスアゾ顔料、トリ
スアゾ顔料を用いたものは高い感度を示す秀れた電子写
真感光体を与える。
【0100】また、前述の染料も電荷キャリアー発生物
質として用いてもよい。これら染料は、単独で使用して
もよいが、顔料を共存させることにより更に高い効率で
電荷キャリアーを発生させる場合が多い。
【0101】以上にあげた分光増感剤とは別に、繰り返
し使用に対しての残留電位の増加、帯電電位の低下、感
度の低下等を防止する目的で種々の化学物質を添加する
場合が必要となってくる。これら添加する物質として
は、1−クロルアントラキノン、ベンゾキノン2,3−
ジクロロナフトキノン、ナフトキノン、4,4’−ジニ
トロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノ
ン、4−ニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマ
ロンジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニ
ル)アクリル酸エチル、9−アントラセニルメチルマロ
ンジニトリル、1−シアノ−1−(p−ニトロフェニ
ル)−2−(p−クロルフェニル)エチレン、2,7−
ジニトロフルオレノン等の電子吸引性化合物があげられ
る。その他、感光体中への添加物として、酸化防止剤、
カール防止剤、レベリング剤などを必要に応じて添加す
ることができる。
【0102】本発明のビスヒドラゾン化合物は感光体の
形態に応じて上記の種々の添加物質と共に適当な溶剤中
に溶解又は分散し、その塗布液を先に述べた導電性支持
体上に塗布し、乾燥して感光体を製造する。塗布溶剤と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベ
ンゼンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ジオキサン、ジメ
トキシメチルエーテル、ジメチルホルムアミドなどの溶
剤の単独又は2種以上の混合溶剤、または必要に応じて
アルコール類、アセトニトリル、メチルエチルケトンな
どの溶剤を更に加え使用することができる。
【0103】本発明の電子写真感光体は前記一般式
(I)で示されるビスヒドラゾン化合物をキャリアー移
動物質として用いるもので、その態様には種々の方法が
考えられるが、感光体の構成を図1から図6に模式的に
示す。
【0104】図1は、導電性支持体1の上に感光層4と
して、キャリアー発生物質2を主成分としてバインダー
中に分散させたキャリアー発生層5とキャリアー移動物
質3を主成分としてバインダー中に分散させたキャリア
ー移動層6との積層より成る機能分離型感光体であり、
キャリアー発生層5の表面にキャリアー移動層6が形成
されており、このキャリアー移動層6中にキャリアー移
動物質3として、本発明のビスヒドラゾン化合物を用い
た感光体の構成を示すものである。
【0105】図2は、図1と同一のキャリアー発生層5
と、キャリアー移動層6との積層よりなる機能分離型感
光体出あるが、第1図とは逆にキャリアー移動層6の表
面にキャリアー発生層5が形成されており、このキャリ
アー移動層6中にキャリアー移動物質3として、本発明
のビスヒドラゾン化合物を用いた感光体の構成を示すも
のである。
【0106】図3は導電性支持体1の上に感光層4とし
て、キャリアー発生物質2と、キャリアー移動物質3を
バインダー中に分散させた単層よりなる感光体の構成を
示すものである。
【0107】図4は導電性支持体1と図1と同一の感光
層4の間に中間層8を設けたものであり、積層よりなる
機能分離型感光体の構成を示すものである。
【0108】図5は導電性支持体1と図3と同一の感光
層4’の間に中間層8を設けたものであり、単層よりな
る感光体の構成を示すものである。
【0109】なお、導電性支持体1と感光層4との間に
設けられる中間層8は、保護機能や接着機能を付与し、
塗工性を高め、さらには基板から感光層への電荷注入改
善を目的としたものであり、このような材料としては、
カゼイン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、エチレンーアクリル酸コポリマ
ー、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
など)、ポリウレタン、ゼラチン酸化アルミニウムなど
が適当である。
【0110】以下に、本発明のさらに具体的な実施形態
について説明するが、本発明はこれによりなんら限定さ
れるものではない。
【0111】(実施形態1)実施形態1では例示化合物
No3に示したビスヒドラゾン化合物を製造した。
【0112】(1) 5−ホルミル−2−アセチルベン
ゾ[b]フランの製造 5−ホルミルサリチルアルデヒド5.0g(1.0当
量)をエタノール15mlに溶解して、モノクロロアセ
トン3.25g(1.05当量)を加える。ついで室温
下、ジイソプロピルエチルアミン8.7ml(1.50
当量)を加える。反応温度を60から70度に保ち5時
間、加熱撹拌する。反応の終了を薄層クロマトグラフィ
ー(T.L.C.)により確認した後、放冷する。生じ
た固形物を濾別し、エタノールで洗浄する。この固形物
をエタノールより再結晶を行うことにより目的とする5
−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン5.8g
が白色結晶として得られた(収率92.6%)。
【0113】このようにして得られた5−ホルミル−2
−アセチルベンゾ[b]フランの構造確認は1H−NM
R、通常13C−NMR、DEPT13513C−NM
Rを測定することにより行った。1H−NMRの測定結
果を図6に示し、通常13C−NMRの測定結果を図7
に示し、DEPT13513C−NMRの測定結果を図
8に示す。これらのNMRシグナルは、目的とする5−
ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フランの構造を良
く支持している。
【0114】(2) 5−ホルミル−2−アセチルベン
ゾ[b]フランN−メチル−N−フェニルヒドラジンモ
ノヒドラゾン化合物の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン2.0
g(1.0当量)をエタノール10mlに溶解して、N
−メチル−N−フェニルヒドラジン1.36g(1.0
5当量),触媒として酢酸0.1mlを0度にて加えそ
の後室温に保ち15時間、撹拌する。反応の終了を薄層
クロマトグラフィー(T.L.C.)により確認した
後、生じた固形物を濾別し、エタノールで洗浄する。こ
の固形物をエタノールより再結晶を行うことにより目的
とする5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン
のN−メチル−N−フェニルヒドラジンモノヒドラゾン
化合物2.73gが淡黄色結晶として得られた(収率8
7.9%)。
【0115】このようにして得られた5−ホルミル−2
−アセチルベンゾ[b]フラン−N−メチル−N−フェ
ニルヒドラジンモノヒドラゾン化合物の構造確認は1H
−NMR、通常13C−NMR、DEPT13513C
−NMRを測定することにより行った。1H−NMRの
測定結果を図9に示し、通常13C−NMRの測定結果
を図10に示し、DEPT13513C−NMRの測定
結果を図11に示す。これらのNMRシグナルは、目的
とする5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン
のN−メチル−N−フェニルヒドラジンモノヒドラゾン
化合物の構造を良く支持している。
【0116】(3) ビスヒドラゾン化合物(例示化合
物No3)の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン−N−
フェニルヒドラゾン1.0g(1.0当量)をエタノー
ル6mlに溶解して、N−アミノインドリン0.51g
(1.1当量),触媒として酢酸0.05mlを室温に
て加えその後60−70度に保ち5時間、加熱撹拌す
る。反応の終了を薄層クロマトグラフィー(T.L.
C.)により確認した後、放冷し。生じた固形物を濾別
し、エタノールで洗浄する。この固形物をエタノールよ
り再結晶を行うことにより目的とするビスヒドラゾン化
合物(例示化合物No3)が1.35g黄色結晶として
得られた(収率93.0%)。
【0117】このようにして得られたビスヒドラゾン化
合物(例示化合物No3)の構造確認は1H−NMR、
通常13C−NMR、DEPT13513C−NMRを
測定することにより行った。1H−NMRの測定結果を
図12に示し、通常13C−NMRの測定結果を図13
に示し、DEPT13513C−NMRの測定結果を図
14に示す。これらのNMRシグナルは、目的とするビ
スヒドラゾン化合物(例示化合物No3)の構造を良く
支持している。
【0118】(実施形態2)実施形態2では例示化合物
No2に示したビスヒドラゾン化合物を製造した。
【0119】(1) 5−ホルミル−2−アセチルベン
ゾ[b]フランのN−アミノインドリンによるモノヒド
ラゾン化合物の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン2.0
g(1.0当量)をエタノール10mlに溶解して、N
−アミノインドリン1.47g(1.03当量)、触媒
として酢酸0.1mlを0度にて加えその後室温に保ち
15時間、撹拌する。反応の終了を薄層クロマトグラフ
ィー(T.L.C.)により確認した後、生じた固形物
を濾別し、エタノールで洗浄する。この固形物をエタノ
ールより再結晶を行うことにより目的とする5−ホルミ
ル−2−アセチルベンゾ[b]フラン−N−アミノイン
ドリンモノヒドラゾン3.09gが淡黄色結晶として得
られた(収率95.5%)。
【0120】このようにして得られた5−ホルミル−2
−アセチルベンゾ[b]フラン−N−アミノインドリン
−モノヒドラゾンの構造確認は1H−NMR、通常13
C−NMR、DEPT13513C−NMRを測定する
ことにより行った。1H−NMRの測定結果を図15に
示し、通常13C−NMRの測定結果を図16に示し、
DEPT13513C−NMRの測定結果を図17に示
す。これらのNMRシグナルは、目的とする5−ホルミ
ル−2−アセチルベンゾ[b]フラン−N−アミノイン
ドリンモノヒドラゾンの構造を良く支持している。
【0121】(2) ビスヒドラゾン化合物(例示化合
物No2)の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン−N−
アミノインドリンモノヒドラゾン1.0g(1.0当
量)をエタノール6mlに溶解して、N−メチル−N−
フェニルヒドラジン0.48g(1.2当量),触媒と
して酢酸0.05mlを室温にて加えその後60−70
度に保ち5時間、加熱撹拌する。反応の終了を薄層クロ
マトグラフィー(T.L.C.)により確認した後、放
冷し。生じた固形物を濾別し、エタノールで洗浄する。
この固形物をエタノールより再結晶を行うことにより目
的とするビスヒドラゾン化合物(例示化合物No2)が
1.28g黄色結晶として得られた(収率91.8
%)。
【0122】このようにして得られたビスヒドラゾン化
合物(例示化合物No2)の構造確認は1H−NMR、
通常13C−NMR、DEPT13513C−NMRを
測定することにより行った。1H−NMRの測定結果を
図18に示し、通常13C−NMRの測定結果を図19
に示し、DEPT13513C−NMRの測定結果を図
20に示す。これらのNMRシグナルは、目的とするビ
スヒドラゾン化合物(例示化合物No2)の構造を良く
支持している。
【0123】(実施形態3)実施形態3では例示化合物
No1に示したビスヒドラゾン化合物を製造した。
【0124】ビスヒドラゾン化合物(例示化合物No
1)の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン1.0
g(1.0当量)をエタノール10mlに溶解して、N
−メチル−N−フェニルヒドラジン1.56g(2.4
当量),触媒として酢酸0.1mlを室温にて加える。
その後、70−80度に加熱し、15時間加熱撹拌す
る。反応の終了を薄層クロマトグラフィー(T.L.
C.)により確認した後、生じた固形物を濾別し、エタ
ノールで洗浄する。この固形物をエタノールより再結晶
を行うことにより目的とするビスヒドラゾン化合物(例
示化合物No1)1.95gが淡黄色結晶として得られ
た(収率92.6%)。
【0125】このようにして得られたビスヒドラゾン化
合物(例示化合物No1)の構造確認は1H−NMR、
通常13C−NMR、DEPT13513C−NMRを
測定することにより行った。1H−NMRの測定結果を
図21に示し、通常13C−NMRの測定結果を図22
に示し、DEPT13513C−NMRの測定結果を図
23に示す。これらのNMRシグナルは、目的とするビ
スヒドラゾン化合物(例示化合物No1)の構造を良く
支持している。
【0126】(実施形態4)実施形態4では例示化合物
No4に示したビスヒドラゾン化合物を製造した。
【0127】ビスヒドラゾン化合物(例示化合物No
4)の製造 5−ホルミル−2−アセチルベンゾ[b]フラン1.0
g(1.0当量)をエタノール10mlに溶解して、N
−アミノインドリン1.71g(2.4当量),触媒と
して酢酸0.1mlを室温にて加える。その後、70−
80度に加熱し、15時間加熱撹拌する。反応の終了を
薄層クロマトグラフィー(T.L.C.)により確認し
た後、生じた固形物を濾別し、エタノールで洗浄する。
この固形物をエタノールより再結晶を行うことにより目
的とするビスヒドラゾン化合物(例示化合物No1)
2.10gが淡黄色結晶として得られた(収率94.0
%)。
【0128】このようにして得られたビスヒドラゾン化
合物(例示化合物No4)の構造確認は1H−NMR、
通常13C−NMR、DEPT13513C−NMRを
測定することにより行った。1H−NMRの測定結果を
図24に示し、通常13C−NMRの測定結果を図25
に示し、DEPT13513C−NMRの測定結果を図
26に示す。これらのNMRシグナルは、目的とするビ
スヒドラゾン化合物(例示化合物No4)の構造を良く
支持している。
【0129】(実施形態5)本実施形態5では、上記図
1に示した電化移動層6に含有される電荷輸送物質3と
して、例示化合物No1、3、10、24、39に示し
たビスヒドラゾン化合物の各々を含有させた積層構造の
感光層4を形成して、5種類の電子写真感光体を製造し
た。
【0130】アルミ蒸着のポリエステルフィルム(膜厚
80μm)を支持体とし、その上に下記構造式(XV
I)で示されるビスアゾ顔料をフェノキシ樹脂(ユニオ
ンカーバイド製:PKHH)の1%THF溶液中に重量
比で樹脂と同量加え、ついでペイントコンディショナー
(レッドデビル社製)の中で直径1.5mmのガラスビ
ーズと一緒の状態で約2時間分散を行いドクターブレイ
ド法により塗布、乾燥した。乾燥後の膜厚は0.2μm
であった。
【0131】
【化16】
【0132】この顔料層(電荷発生層)の上に本発明の
例示化合物No1、No3、No10、No24、ある
いはNo39を1gとポリアリレート樹脂(ユニチカ
製:U−100)1.2gを塩化メチレンに溶かした溶
液(15%)をスキージングドクターにより塗布し、乾
燥膜厚25μmの樹脂−ビスアミン化合物固溶相(電荷
移動層)を作成した。
【0133】上記のように作成した積層型電子写真感光
体の電子写真特性は、静電記録紙試験装置(川口電機
製:SP−428)により評価した。測定条件は、加電
圧:−6kV、スタティック:No.3であり、白色光
照射(照射光:5ルックス)による−700Vから−1
00Vに減衰させるに要する露光量E100(ルックス・
秒)及び初期電位V0(−ボルト)を測定し、その値を
表5に示した。さらに同装置を用いて、加電ー除電(除
電光:40ルックスの白色光を1秒照射)を1サイクル
として1万回同様の操作を行った後の露光量E100(ル
ックス・秒)及び初期電位V0(−ボルト)を測定し、
100及びV0の変化を調べた。
【0134】
【表5】
【0135】表5により、本発明のビスエナミン化合物
は感度繰り返し特性も良好であることがわかった。
【0136】(実施形態6)本実施形態6では、上記図
1に示した電化移動層6に含有される電荷輸送物質3と
して、例示化合物No2に示したビスヒドラゾン化合物
の各々を含有させた積層構造の感光層4を形成して、電
子写真感光体を製造した。
【0137】アルミ蒸着のポリエステルフィルム上に下
記(XVII)式で示すx型無金属フタロシアニン(大
日本インキ社製:ファストゲンブルー8120)0.4
gを塩ビ:酢ビ共重合体樹脂(積水化学社製:エスレッ
クスM)0.3gを溶かした酢酸エチル溶液30ml中
に加え、ペイントコンディショナー中で約20分間分散
を行い、ドクターブレイド法により塗布し、乾燥後の膜
厚が0.4μmになるように電荷発生層を形成させた。
【0138】
【化17】
【0139】この電荷発生層の上に本発明の例示化合物
No2のビスヒドラゾン化合物を重量比50%含有した
ポリアリレート層を積層して2層からなる感光体を作成
した。
【0140】本感光体の780nmの光を用いて電位半
減に要したエネルギー(E50)及び初期電位(−V0
を求めたところ、V0=−750(ボルト)、E50
0.22(uJ)と非常に感度の高い、かつ高帯電性の
感光体であった。
【0141】また、シャープ社製レーザープリンター
(WD−580P)を改造し、ドラム部に本感光体を張
り付け、連続空コピー(Non Copy Agin
g)を1万回を行った後その初期電位低下、感度の低下
の度合いも調べた。その結果、V0=−730(ボル
ト),E50=0.23(uJ)と第1回目と比べてほと
んど値の変動が見られなかった。
【0142】(実施形態7)本実施形態7では、上記図
3に示した電荷輸送物質3として、例示化合物No4、
7、19、41に示したビスヒドラゾン化合物の各々を
含有させた単一層の感光層4を形成して、4種類の電子
写真感光体を製造した。
【0143】アルミ基板表面をアルマイト加工(アルマ
イト層:7μm)した支持体上に本発明の例示化合物N
o4、No7、No19、あるいはNo41を1g、下
記構造式(XVIII)で示されるポリカーボネート樹
脂1.1g、N,N−3,5−キシリル−3,4,9,
10−ペリレンテトラカルボキシルイミド0.15g及
び紫外線吸収剤0.05gを塩化メチレンに溶かした
(イミド化合物は一部分散状態)溶液をアプリケーター
により塗布し、乾燥膜厚20μmの単層感光体を得た。
【0144】
【化18】
【0145】上記のように作成した感光体の電子写真特
性は、静電記録紙試験装置により評価した。測定条件
は、加電圧:5.5kV、スタティック:No.3で行
った。白色光照射による+700Vから+100Vに減
衰させるに要する露光量E100(ルックス・秒)を測定
し、その値を表6に示した。また、一万回の空コピーテ
ストを行い、感度(E100)の低下の度合いも表6に示
した。
【0146】
【表6】
【0147】表6より本発明のビスヒドラゾン合物を用
いた感光体は、正帯電においても優れた感度及び繰り返
し特性を有する感光体であることがわかった。
【0148】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のベンゾ
フラン骨格を有するビスヒドラゾン化合物は、今までに
無い新規な化合物である。また、本発明のビスヒドラゾ
ン化合物製造方法、及びその中間体の製造方法によれ
ば、本発明のビスヒドラゾン化合物を極めて容易に高収
率で製造することが出来る。
【0149】本発明のビスヒドラゾン合物を含有する感
光体は高感度で高耐久性を有する有機質の電子写真感光
体であり、無機系の物に比べて、無毒で資源的にも問題
がなく、透明性がよく、軽量で成膜性も優れており、正
負の両帯電性を有し、感光体の製造も容易という有機系
感光体の利点を備えているとともに、繰り返し使用でも
光感度の低下がほとんど起こらないという優れた特性を
備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビスヒドラゾン化合物をも引いた電子
写真感光体の層構成を模式的に示した断面図である。
【図2】本発明のビスヒドラゾン化合物をも引いた電子
写真感光体の層構成を模式的に示した断面図である。
【図3】本発明のビスヒドラゾン化合物をも引いた電子
写真感光体の層構成を模式的に示した断面図である。
【図4】本発明のビスヒドラゾン化合物をも引いた電子
写真感光体の層構成を模式的に示した断面図である。
【図5】本発明のビスヒドラゾン化合物をも引いた電子
写真感光体の層構成を模式的に示した断面図である。
【図6】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−アセ
チルベンゾ[b]フランの1H−NMRスペクトルであ
る。
【図7】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−アセ
チルベンゾ[b]フランの13C−NMRスペクトルを
示である。
【図8】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−アセ
チルベンゾ[b]フランのDEPT135での13C−
NMRスペクトルである。
【図9】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−アセ
チルベンゾ[b]フラン−N−メチル−N−フェニルヒ
ドラジンモノヒドラゾンの1H−NMRスペクトルであ
る。
【図10】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−ア
セチルベンゾ[b]フラン−N−メチル−N−フェニル
ヒドラジンモノヒドラゾンの13C−NMRスペクトル
である。
【図11】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−ア
セチルベンゾ[b]フラン−N−メチル−N−フェニル
ヒドラジンモノヒドラゾンのDEPT135での13C
−NMRスペクトルである。
【図12】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No3)の1H−NMRスペクトルであ
る。
【図13】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No3)の13C−NMRスペクトルであ
る。
【図14】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No3)のDEPT135での13C−N
MRスペクトルである。
【図15】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−ア
セチルベンゾ[b]フラン−N−アミノインドリンモノ
ヒドラゾンの1H−NMRスペクトルである。
【図16】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−ア
セチルベンゾ[b]フラン−N−アミノインドリンモノ
ヒドラゾンの13C−NMRスペクトルである。
【図17】重クロロホルム中での5−ホルミル−2−ア
セチルベンゾ[b]フラン−N−アミノインドリンモノ
ヒドラゾンのDEPT135での13C−NMRスペク
トルである。
【図18】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No2)の1H−NMRスペクトルであ
る。
【図19】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No2)の13C−NMRスペクトルであ
る。
【図20】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No2)のDEPT135の13C−NM
Rスペクトルである。
【図21】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No1)の1H−NMRスペクトルであ
る。
【図22】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No1)の13C−NMRスペクトルであ
る。
【図23】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No1)のDEPT135で13C−NM
Rスペクトルである。
【図24】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No4)の1H−NMRスペクトルであ
る。
【図25】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No4)の13C−NMRスペクトルであ
る。
【図26】重クロロホルム中でのビスヒドラゾン化合物
(例示化合物No4)のDEPT135で13C−NM
Rスペクトルである。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 電荷発生物質 3 電荷移動物質 4,4’ 感光層 5 電荷発生層 6 電荷移動層 7 中間層

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に設けられた感光層中
    に、下記一般式(I)で示されるビスヒドラゾン化合物
    を含有せしめてあることを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3およびAr4は置換基を含
    んでもよいアリール基、置換基を含んでもよい複素環
    基、置換基を含んでもよいアラルキル基、置換基を含ん
    でもよい炭素数が1−5のアルキル基、置換基を含んで
    もよい炭素数が1−5のフルオロアルキル基、または置
    換基を含んでもよい炭素数が1−5のパーフルオロアル
    キル基を示す。また、Ar1とAr2、Ar3とAr4はお
    互いに原子、原子団、置換基を含んでもよいアルキレン
    基、置換基を含んでもよいビニレン基または2価の連結
    基により環構造を形成しても良い。R1は置換基を含ん
    でもよいアリール基、置換基を含んでもよい複素環基、
    置換基を含んでもよいアラルキル基、置換基を含んでも
    よい炭素数が1−5のアルキル基、置換基を含んでもよ
    い炭素数が1−5のフルオロアルキル基、または置換基
    を含んでもよい炭素数が1−5のパーフルオロアルキル
    基を示す。aは置換基を含んでもよい炭素数1〜3のア
    ルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフル
    オロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5
    のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あるいは水素原子を示し、nは1〜3の整数を示す。た
    だしnが2以上の時、複数のaの各々は同一のものであ
    ってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環を
    形成してもよい。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が、下記一般式(II)で示される化合物で
    ある請求項1に記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、b、dは置換基を含んでもよい炭素数1−5の
    アルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフ
    ルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−
    5のパーフルオロアルキル基、炭素数1−3のアルコキ
    シ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原
    子または水素原子を示し、l、mは1−5の整数を示
    す。ただしl、mが2以上の時、複数のb、dの各々は
    同一のものであってもよく、異なるものであってもよ
    く、お互いに環を形成してもよい。Ar1、Ar3、R
    1、aおよびnは請求項1で示したものと同義であ
    る。)
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が、下記一般式(III)で示される化合物
    である請求項1に記載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、eは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あまたは水素原子を示し、qは1−14の整数を示す。
    ただしqが2以上の時、複数のeの各々は同一のもので
    あってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環
    を形成してもよい。pは2−5の正数を示す。Ar1、
    R1、a、d、mおよびnは請求項1で示したものと同
    義である。)
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が下記構造式(IV)で示される化合物であ
    る請求項1に記載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、eは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あまたは水素原子を示し、rは1−8の整数を示す。た
    だしrが2以上の時、複数のeの各々は同一のものであ
    ってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環を
    形成してもよい。Ar1、R1、a、d、mおよびnは請
    求項1で示したものと同義である。)
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が下記構造式(V)で示される化合物である
    請求項1に記載の電子写真感光体。 【化5】 (式中、fは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あまたは水素原子を示し、tは1−14の整数を示す。
    ただしtが2以上の時、複数のfの各々は同一のもので
    あってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環
    を形成してもよい。sは2−5の正数を示す。Ar3、
    R1、a、b、lおよびnは請求項1で示したものと同
    義である。)
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が下記構造式(VI)示される化合物である
    請求項1に記載の電子写真感光体。 【化6】 (式中、fは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あまたは水素原子を示し、uは1−8の整数を示す。た
    だしuが2以上の時、複数のfの各々は同一のものであ
    ってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環を
    形成してもよい。Ar3、R1、a、b、lおよびnは請
    求項1で示したものと同義である。)
  7. 【請求項7】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が下記構造式(VII)示される化合物であ
    る請求項1に記載の電子写真感光体。 【化7】 (式中、eは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    あまたは水素原子を示し、qは1−14の整数を示す。
    ただしqが2以上の時、複数のeの各々は同一のもので
    あってもよく、異なるものであってもよく、お互いに環
    を形成してもよい。pは2−5の正数を示す。fは置換
    基を含んでもよい炭素数1−5のアルキル基、置換基を
    含んでもよい炭素数が1−5のフルオロアルキル基、置
    換基を含んでもよい炭素数が1−5のパーフルオロアル
    キル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3の
    ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あまたは水素原子を
    示し、tは1−14の整数を示す。ただしtが2以上の
    時、複数のfの各々は同一のものであってもよく、異な
    るものであってもよく、お互いに環を形成してもよい。
    sは2−5の正数を示す。Ar3、R1、a、b、lおよ
    びnは請求項1で示したものと同義である。R1、a、
    およびnは請求項1で示したものと同義である。)
  8. 【請求項8】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が下記構造式(VIII)示される化合物で
    ある請求項1に記載の電子写真感光体。 【化8】 (式中、eは置換基を含んでもよい炭素数1−5のアル
    キル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5のフルオ
    ロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    パーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
    基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子
    または水素原子を示し、rは1−8の整数を示す。ただ
    しrが2以上の時、複数のeの各々は同一のものであっ
    てもよく、異なるものであってもよく、お互いに環を形
    成してもよい。fは置換基を含んでもよい炭素数1−5
    のアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1−5の
    フルオロアルキル基、置換基を含んでもよい炭素数が1
    −5のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のアルコ
    キシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン
    原子あまたは水素原子を示し、uは1−8の整数を示
    す。ただしuが2以上の時、複数のfの各々は同一のも
    のであってもよく、異なるものであってもよく、お互い
    に環を形成してもよい。R1、a、およびnは請求項1
    で示したものと同義である。)
  9. 【請求項9】 前記一般式(I)で示されるビスヒドラ
    ゾン化合物が、下記一般式(IX)で示される化合物で
    ある請求項1に記載の電子写真感光体。 【化9】 (式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびnは請求項1で
    示したものと同義である。)
  10. 【請求項10】 前記感光層が、電荷発生物質を含有せ
    しめた電荷発生層と、電荷移動物質を含有せしめた電荷
    移動層との積層構造からなり、該電荷移動物質が前記ビ
    スヒドラゾン化合物からなる請求項1乃至8のいずれか
    1つに記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記感光層が電荷発生物質と電荷移動
    物質とを含有せしめた単一層からなり、電荷移動物質が
    前記ビスヒドラゾン化合物からなる請求項1乃至8のい
    ずれか1つに記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 下記一般式(I)で示されるビスヒド
    ラゾン化合物。 【化1】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R1、aおよび
    nは請求項1で示したものと同義である。)
  13. 【請求項13】 下記一般式(IX)で示されるビスヒ
    ドラゾン化合物。 【化9】 (式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびnは請求項1で
    示したものと同義である。)
  14. 【請求項14】 下記一般式(I)で示されるビスヒド
    ラゾン化合物を製造するための中間体であって、 下記一般式(XI)で示されるベンゾ[b]フランモノ
    ヒドラゾン化合物誘導体からなるビスヒドラゾン化合物
    の中間体。 【化1】 【化11】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R1、aおよび
    nは請求項1で示したものと同義である。)
  15. 【請求項15】 下記一般式(XI)で示されるベンゾ
    [b]フランモノヒドラゾン化合物誘導体からなるビス
    ヒドラゾン化合物の第二の中間体を製造する方法であっ
    て、下記一般式(X)で示されるベンゾ[b]フラン化
    合物誘導体と、下記一般式(XIV)で示されるヒドラ
    ジン化合物誘導体とを反応させるビスヒドラゾン化合物
    の中間体の製造方法。 【化11】 【化10】 【化14】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R1、aおよび
    nは請求項1で示したものと同義である。)
  16. 【請求項16】 下記一般式(I)で示されるビスヒド
    ラゾン化合物を製造する方法であって、下記一般式(X
    I)で示されるベンゾ[b]フランモノヒドラゾン化合
    物誘導体と、下記一般式(XV)で示されるヒドラジン
    化合物誘導体とを反応させるビスヒドラゾン化合物の製
    造方法。 【化1】 【化11】 【化15】 (式中、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、R1、aおよび
    nは請求項1で示したものと同義である。)
  17. 【請求項17】 下記一般式(IX)で示されるビスヒ
    ドラゾン化合物を製造する方法であって、 下記一般式(X)で示されるベンゾ[b]フラン化合物
    誘導体と、下記一般式(XV)で示されるヒドラジン化
    合物誘導体とを反応させるビスヒドラゾン化合物の製造
    方法。 【化9】 【化10】 【化15】 (式中、Ar1、Ar2、R1、aおよびnは請求項1で
    示したものと同義である。)
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