JP3594882B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含硫黄アミン化合物を感光層に含有する電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真技術は、即時性があって高画質の画像が得られるので、近年では複写機の分野に留まらず、各種プリンタの分野でも使用され、その応用範囲はますます広がっている。
【0003】
その電子写真技術に用いる電子写真感光体(以下、単に「感光体」とも称す)の分野では、その光導電性材料として古くは、セレニウム、ヒ素、セレニウム合金、セレニウム−テルル合金、硫化カドミウムおよび酸化亜鉛などの無機系の材料が用いられていた。しかしながら、近年ではこのような無機系の材料に代り、無公害、良好な成膜性および製造の容易さなどの利点を有する有機系の光導電性材料を主体とする有機感光体が開発されるようになった。
【0004】
有機感光体の中でも、電荷発生物質で構成される電荷発生層と電荷移動物質で構成される電荷輸送層との2層を順次積層した、いわゆる積層型感光体が考
案され、研究の主流となっている。すなわち積層型感光体ではそれぞれ効率のよい電荷発生物質および電荷移動物質を組合わせることで、
1)より高感度な感光体が得られること、
2)材料の選択範囲が広く、安全性の高い感光体が得られること、
3)塗布の生産性が高く、比較的コスト面でも有利であること、
などの点から、感光体の主流となっている。また、その耐刷性能は、総コピー枚数が20万枚以上の高耐刷および1分間のコピー速度が70枚以上の高速性能を有する複写機まで実用化されている。
【0005】
このように、これまで実用化されている有機系積層型感光体の中には優れた性能を有する感光体もあるが、大部分はその性能を追求するうえで、感光体製造に関する種々の問題点を今なお抱えているのが現状である。
【0006】
ここで、それらの具体的な問題点の中で、電荷移動物質に関わるものをいくつか列挙すると、
1)結合剤に対する相溶性が低いこと、
2)結晶が析出しやすいこと、
3)繰返し使用した場合に感度変化が生じること、
4)帯電能および繰返し特性が悪いこと、
5)残留電位特性が悪いこと
などが挙げられる。
【0007】
このような電荷移動物質の開発に目を向け、それらの中から代表的なものをその構造的な特徴から分類すると、まず初期においては、ほとんどが単なるフェニレン基であったアリレン基をその中心母核に持つ、ヒドラゾン系(特開昭54−59143号公報)、スチルベン・スチリル系(特開昭58−198043号公報)、トリアリールアミン系(特公昭58−32372号公報)の材料が精力的に研究された。その後、単環式の複素環系をその中心母核に持つ一連の化合物群、フェノチアジン系、トリアゾール系、キノキサリン系、オキサジアゾール系、オキサゾール系、ピラゾリン系、ジヒドロニコチンアミド化合物、インドリン化合物およびセミカルバゾン化合物などが開発されるようになった。最近では縮合多環式炭化水素系をその中心母核に持つ、ピレン誘導体、ナフタレン誘導体およびターフェニル誘導体(特開平7−48324号公報)などが開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように電荷移動物質として数多くの有機化合物が開発されているにもかかわらず、先に挙げた問題点を全て満足する有機化合物はなく、感光体として要求される基本的な性質、さらには機械的強度、高耐久性などを満足するものは未だ充分に得られていないのが現状である。
【0009】
本発明の目的は、新規なチオエーテル結合を有する含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として用いて高感度および高耐久性を有する電子写真感光体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、導電性支持体上に設けられた感光層が、下記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
【0015】
【化2】
Figure 0003594882
【0016】
(式中、Ar1は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基または炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しまたは有しないフェニル基を示す。Ar2はフェニレン基を示す。Ar3は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基もしくは炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しもしくは有しないフェニル基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基を示す。nは1または2を示す。)
【0017】
本発明に従えば、前記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として用いることによって、該含硫黄アミン化合物は、広い共役系を有し、かつ硫黄原子の電子供与により移動度が高く、電子写真感光体の残留電位特性を向上させることができるとともに、結合剤との相溶性に優れているので、感光層中に多量に含有させて電子写真感光体の光感度を向上させることができる。これによって、高感度および高耐久性を有する電子写真感光体を提供することができる。
【0018】
また本発明は、上記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物において、Arが置換基としてメチル基またはメトキシ基を有しまたは有しないフェニル基であり、Arがフェニレン基であり、Arが置換基としてメトキシ基もしくはメトキシ基を有しもしくは有しないフェニル基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基であり、かつnが1または2であることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、前記含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として用いることによって、高感度および高耐久性を有する電子写真感光体を提供することができる。
【0034】
また本発明は、前記感光層が、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、前記含硫黄アミン化合物を含む電荷移動物質を含有する電荷移動層との積層構造から成ることを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、前記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として電荷移動層に含有することによって、高感度および高耐久性を有する積層の機能分離型の電子写真感光体を提供することができる。
【0036】
また本発明は、前記感光層が、電荷発生物質と、前記含硫黄アミン化合物を含む電荷移動物質とを含有する単一層から成ることを特徴とする。
【0037】
本発明に従えば、前記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として電荷発生物質とともに単一層の感光層に含有することによって、高感度および高耐久性を有する単層の電子写真感光体を提供することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態による電子写真感光体は、下記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として用い、種々の態様をとることができる。その感光体の構成例を以下に模式的に示す。
【0039】
【化3】
Figure 0003594882
【0040】
図1は、導電性支持体1上の電荷発生層5上に電荷移動層6が形成された感光体を模式的に示す断面図である。導電性支持体1の上に感光層4として、電荷発生物質2を主成分として結合剤中に分散させた電荷発生層5と電荷移動物質3を主成分として結合剤中に分散させた電荷移動層6とが積層された機能分離型感光体である。電荷発生層5の表面に電荷移動層6が形成され、この電荷移動層6中に電荷移動物質3として、前述の含硫黄アミン化合物を用いた感光体の構成を示している。
【0041】
図2は、導電性支持体1上の電荷移動層6上に電荷発生層5が形成された感光体を模式的に示す断面図である。図1と同一の電荷発生層5と電荷移動層6とが、図1とは逆に電荷移動層6の表面に電荷発生層5が形成された機能分離型感光体である。
【0042】
図3は、導電性支持体1上に電荷発生物質2および電荷移動物質3を含む感光層14が形成された感光体を模式的に示す断面図である。導電性支持体1の上に感光層14として、電荷発生物質2と電荷移動物質3とを結合剤中に分散させた単層から成る感光体の構成を示す。
【0043】
図4は、図3の感光層14上に表面保護層7を設けた感光体を模式的に示す断面図である。導電性支持体1と図3と同一の感光層14の上に表面保護層7を設け、単層の感光層14から成る感光体の構成を示す。
【0044】
図5は、図1の導電性支持体1と感光層4との間に中間層8を設けた感光体を模式的に示す断面図である。導電性支持体1と図1と同一の感光層4との間に中間層8を設けて、積層された機能分離型感光体の構成を示す。
【0045】
これらの種々の構成の感光体に、電荷移動物質として用いられる含硫黄アミン化合物は、前記一般式(I)で示される。
【0046】
前記一般式(I)中、Ar1は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基または炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しまたは有しないフェニル基を示す。
【0048】
前記一般式(I)中、Ar2はフェニレン基を示す。
【0050】
前記一般式(I)中、Ar3は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基もしくは炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しもしくは有しないフェニル基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基を示す。
【0052】
さらに、前記一般式(I)中、nは1または2を示す。特に、前記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物のうち、電子写真特性、原価および製造などの観点から優れたものとして、Ar1は置換基としてメチル基またはメトキシ基を有しまたは有しないフェニル基、Ar2はフェニレン基、Ar3は置換基としてメチル基もしくはメトキシ基を有しもしくは有しないフェニレン基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基であるものが挙げられる。
【0053】
前記一般式(I)で示される本発明の含硫黄アミン化合物の具体例としては、たとえば以下の表1および表2に示す構造を有するものが挙げられる。
【0054】
【表1】
Figure 0003594882
【0055】
【表2】
Figure 0003594882
【0057】
本発明による含硫黄アミン化合物は新規な化合物であり、前記一般式(I)に示したように広い共役系を有し、かつ硫黄原子の電子供与により移動度が高く、電子写真感光体の残留電位特性を向上させることができる。また本発明の含硫黄アミン化合物は結合剤樹脂との相溶性に優れているので、感光層4または14中に多量に含有させて電子写真感光体の光感度を向上させることができる。
【0058】
本発明の実施の形態による電子写真感光体は、前述した含硫黄アミン化合物を1種類または2種類以上含有させることによって得られる。場合によっては他の電荷移動物質3として、以下のスチリル化合物、ヒドラゾン化合物およびトリフェニルアミン化合物などを含有させることもできる。
【0059】
スチリル化合物として、たとえば、β−フェニル−[4−(ベンジルアミノ)]スチルベン、β−フェニル−[4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)]スチルベンおよび1,1−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニルブタジエンなどが挙げられる。
【0060】
ヒドラゾン化合物としては、たとえば、4−(ジベンジルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−(エチルフェニルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−ジ(p−トリルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンおよび3,3−ビス−(4’−ジエチルアミノフェニル)−アクロレイン−N,N−ジフェニルヒドラゾンなどが挙げられる。
【0061】
トリフェニルアミン化合物としては、たとえば、4−メトキシ−4’−(4−メトキシスチリル)トリフェニルアミンおよび4−メトキシ−4’−スチリルトリフェニルアミン、トリフェニルアミンダイマー(TPD)誘導体などが挙げられる。
【0062】
これらの他の電荷移動物質3および前述の含硫黄アミン化合物などを用いて電子写真感光体を得るには、種々の方法が考えられる。たとえば、前述の含硫黄アミン化合物を、増感染料とともに、必要に応じて化学増感剤や電子吸引性化合物を添加して、結合剤樹脂中に溶解または分散させ、これを導電性支持体1上に設けて、前記図3に示したような単層型の感光体を得る方法がある。
【0063】
また、前記図1および図2に示したように、電荷発生効率の高い電荷発生層5と電荷移動層6とから成る積層構造の感光体を得る方法がある。図1に示した感光体であれば、導電性支持体1上に増感染料、またはアゾ系顔料およびフタロシアニン系顔料を代表とする顔料を主な材料として設けた電荷発生層5上に、含硫黄アミン化合物を、必要に応じて酸化防止剤や電子吸引性化合物を添加して、結合剤樹脂中に溶解または分散させ、これを電荷移動層6として設けることによって得られる。前述の含硫黄アミン化合物は、これらのいずれの場合にも適用することが可能である。
【0064】
前述の含硫黄アミン化合物は、金属ドラム、金属板、導電性加工を施した紙およびプラスチックフィルムのような導電性支持体1上へ、結合剤樹脂である重合性フィルム形成結合剤の助けを借りて皮膜することによって、感光体、特に複写機用感光体を作製する。この場合、さらに感度を上げるためには、後述する結合剤樹脂である重合性フィルム形成結合剤および増感剤に対して可塑性を付与する物質を加え、均一な感光体皮膜にするのが望ましい。
【0065】
これら重合性フィルム結合剤としては、利用分野に応じて種々のものが挙げられる。複写機用またはプリンタ用感光体の分野では、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂およびポリアリレート樹脂などが望ましい。これらは、単独または2種以上混合して用いてもよい。特に、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレートおよびポリフェニレンオキサイドなどの樹脂は、体積抵抗値が1013Ω以上であり、皮膜性および電位特性などにも優れている。
【0066】
また、これら重合性フィルム結合剤の量は、前述の含硫黄アミン化合物に対して、重量比で0.2〜20倍の割合で加えることが好ましく、より好ましくは0.5〜5倍の範囲である。0.2未満になると含硫黄アミン化合物が感光体表面より析出してくるという欠点が生じ、20倍を超えると著しい感度低下を招く。
【0067】
また、印刷版に、前述の含硫黄アミン化合物を使用するためには、結合剤樹脂として、特にアルカリ性結合剤が必要である。アルカリ性結合剤とは、水またはアルコール性のアルカリ性溶剤(混合系も含む)に可溶な酸性基を有する高分子物質である。このような酸性基としては、たとえば酸無水物基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、またはスルホンイミド基である。これらアルカリ性結合剤は、酸価が100以上の高い値を持っていることが好ましい。酸価の大きなアルカリ性結合剤は、アルカリ性溶剤に易溶または容易に膨潤化する。
【0068】
そのようなアルカリ性結合剤としては、たとえば、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、メタクリル酸−スチレン−メタクリル酸エステル共重合体などである。これらの樹脂を光導電性有機物質である前述の含硫黄アミノ化合物に対して加える割合は、前述の複写機用感光体の場合と同様でよい。
【0069】
次に、感光層4中に添加される増感染料としては、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ナイトブルーおよびビクトリアブルーなどで代表されるトリフェニルメタン系染料、エリスロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジンオレンジおよびフラペオシンなどに代表されるアクリジン染料、メチレンブルーおよびメチレングリーンなどに代表されるチアジン染料、カプリブルーおよびメルドラブルーなどに代表されるオキサジン染料、その他シアニン染料、スチリル染料、ピリリウム塩染料ならびにチオピリリウム塩染料などがある。
【0070】
また、感光層4において、光吸収によってきわめて高い効率で電荷を発生させる光導電性の顔料としては、各種金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンおよびハロゲン化無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、ペリレンイミドおよびペリレン酸無水物などのペリレン酸顔料、ビスアゾ系顔料およびトリスアゾ系顔料などのアゾ系顔料、その他キナクリドン系顔料ならびにアントラキノン系顔料などがある。特に、電荷を発生する顔料として、無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料、フロレン環およびフロレノン環を含有するビスアゾ顔料、芳香族アミンから成るビスアゾ顔料、またはトリスアゾ顔料を用いた電子写真感光体は、高い感度を示す。
【0071】
また、前述の染料を電荷発生物質2として用いてもよい。これら染料は、単独で使用してもよいが、さらに高い効率で電荷を発生させるために、顔料を共存させる場合が多い。
【0072】
以上挙げた分光増感剤とは別に、繰返し使用に対しての残留電位の増加、帯電電位の低下および感度の低下などを防止する目的で、必要に応じて種々の化学物質を添加する。添加する物質としては、1−クロルアントラキノン、ベンゾキノン、2,3−ジクロロナフトキノン、ナフトキノン、4,4’−ジニトロベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)アクリル酸エチル、9−アントラセニルメチルマロンジニトリル、1−シアノ−1−(p−ニトロフェニル)−2−(p−クロルフェニル)エチレンおよび2,7−ジニトロフルオレノンなどの電子吸収性化合物が挙げられる。その他、感光体中への添加物として、酸化防止剤、カール防止剤、レベリング剤などを必要に応じて添加することができる。
【0073】
本発明による電子写真感光体は、前記含硫黄アミン化合物を、感光体の形態に応じて前記添加物質とともに、適当な溶剤中に溶解または分散して塗布液を調製し、その塗布液を先に述べた導電性支持体1上に塗布および乾燥することによって製造される。塗布液を調製するための溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレンおよびモノクロルベンゼンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタンおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシメチルエーテルならびにジメチルホルムアミドなどが挙げられる。これらの溶剤は、単独もしくは2種以上の混合溶剤として、または必要に応じてアルコール類、アセトニトリルおよびメチルエチルケトンなどの溶剤をさらに加えて使用することができる。
【0074】
なお、図5において、導電性支持体1と感光層4との間に設けられる中間層8は、導電性支持体1へ保護機能および接着機能を付与し、感光層4の塗工性を高め、さらには導電性支持体1から感光層への電荷注入改善を目的とする。このような中間層8の材料としては、カゼイン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、ポリウレタンおよびゼラチン酸化アルミニウムなどが適当である。なおポリアミドには、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロンおよびアルコキシメチル化ナイロンなどがある。
【0075】
以下に、本発明による含硫黄アミノ化合物および電子写真感光体について、製造例、実施例および比較例に基づいてさらに具体的に説明する。本発明はこれらの製造例、実施例および比較例によって何ら限定されるものではない。
【0076】
まず本発明による電子写真感光体において、電荷移動物質として用いる含硫黄アミン化合物の製造例を示す。製造例1および2は、表1および表2に示した例示化合物No.2およびNo.13の含硫黄アミン化合物の製造例である。
【0077】
製造例1
アルゴン雰囲気下、トルエン30mlにエチニルベンゼン5.36g(1.05当量)、アゾビスイソブチロニトリル0.082g(0.01当量)を溶解させ、その中にp−アミノチオフェノール6.25g(1.0当量)をトルエン30mlに溶かした溶液を、撹拌下10分程度で滴下する。撹拌下、加温し、60℃で2時間反応させた後、減圧下溶媒を留去し、トルエン/ヘキサン混合溶媒から再結晶を行い中間体Aを得た(収率:90%)。
【0078】
次に、中間体Aを4.54g(1.0当量)およびp−ヨードトルエン9.16g(2.1当量)、18−クラウン−6−エーテル1.06g(0.2当量)、銅粉末5.1g(4.0当量)、無水炭酸カリウム22.1g(8.0当量)をo−ジクロロベンゼン150mlに混合し、30時間、加熱撹拌下激しく還流させた。反応終了後、熱時セライト濾過を行って濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、n−ヘキサン/塩化メチレン=3/7から塩化メチレンのみで溶出することによって精製し、目的の含硫黄アミン化合物(例示化合物No.2)6.3gを白色粉末化合物として得た(収率:75%)。得られた例示化合物No.2の含硫黄アミン化合物のH−NMRスペクトル(溶媒:d−クロロホルム)は、2.31ppm(s,6H,Me),6.2−6.7ppm(m,2H,CH=CH)および6.9−7.3ppm(m,17H,Benzene)を示した。
【0079】
製造例2
アルゴン雰囲気下、トルエン30mlにm−トリルアセチレン7.32g(1.05当量)、アゾビスイソブチロニトリル0.099g(0.01当量)を溶解させ、その中にp−ヨードチオフェノール14.16g(1.0当量)をトルエン30mlに溶かした溶液を、撹拌下10分程度で滴下する。撹拌下、加温し、60℃で3時間反応させた後、減圧下溶媒を留去し、トルエン/ヘキサン混合溶媒から再結晶を行って中間体Bを得た(収率:84%)。
【0080】
次に、中間体Bを14.79g(2.1当量)およびp−メチルアニリン2.14g(1.0当量)、18−クラウン−6−エーテル1.06g(0.2当量)、銅粉末5.1g(4.0当量)、無水炭酸カリウム22.1g(8.0当量)をo−ジクロロベンゼン150mlに混合して30時間、加熱撹拌下激しく還流させた。反応終了後、熱時セライト濾過を行って濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトによって、n−ヘキサン/塩化メチレン=3/7から塩化メチレンのみで溶出することによって精製し、目的の含硫黄アミン化合物(例示化合物No.13)7.6gを白色粉末化合物として得た(収率:66%)。得られた例示化合物No.13の含硫黄アミン化合物の1H−NMRスペクトル(溶媒:d−クロロホルム)は、2.99ppm(s,6H,Me),2.33ppm(s,6H,Me),6.2−6.7ppm(m,4H,CH=CH)および6.9−7.3ppm(m,20H,Benzene)を示した。
【0081】
また、製造例1および2と同様にして、例示化合物No.3およびNo.8の含硫黄アミン化合物を得た。
【0082】
実施例1〜4および比較例
図1に示した電荷移動層6に含有される電荷移動物質3として、前述のようにして得られた例示化合物No.2,No.3,No.8およびNo.13に示した含硫黄アミン化合物、ならびに従来公知の電荷移動物質である4−(ジエチルアミノ)−ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンを用いて、各化合物をそれぞれ含有させた積層構造の感光層4を形成して、実施例1〜4および比較例の5種類の電子写真感光体を作製した。
【0083】
膜厚80μmのアルミ蒸着のポリエステルフィルムを導電性支持体1とし、その上に下記構造式(VI)で示されるビスアゾ顔料をフェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド製)の1%テトラヒドロフラン(THF)溶液中に重量比で樹脂と同量加え、次いでペイントコンディショナ(レッドデビル社製)の中で直径1.5mmのガラスビーズを用いて約2時間分散を行い、ドクターブレイド法によって塗布、乾燥した。乾燥後の膜厚は0.2μmであった。
【0084】
【化4】
Figure 0003594882
【0085】
この顔料層(電荷発生層)の上に、例示化合物No.2,No.3,No.8またはNo.13を1gとポリアリレート樹脂(U−100:ユニチカ製)1.2gをテトラヒドロフランに溶かした溶液(15%)をスキージングドクターによって塗布し、乾燥膜厚25μmの樹脂−含硫黄アミン化合物固溶相(電荷移動層)を形成して実施例1〜4の電子写真感光体を作成した。また、比較例として、例示化合物の代わりに、従来から知られている電荷移動物質である4−(ジエチルアミノ)−ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンを用いた以外は、実施例と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0086】
前記のようにして作成した積層型電子写真感光体の電子写真特性は、静電記録紙試験装置(SP−428:川口電機製)によって評価した。測定条件は、加電圧:−6kV、スタティック:No.3であり、白色光照射(照射光:5ルックス)による−700Vから−100Vに減衰させるために要する露光量E100(ルックス・秒)および初期電位V0(−ボルト)を測定した。その値を1回目の値として表4に示した。さらに同装置を用いて、加電−除電(除電光:40ルックスの白色光を1秒照射)を1サイクルとして1万回同様の操作を行った後、2回目の露光量E100(ルックス・秒)および初期電位V0(−ボルト)を測定し、E100およびV0の変化を調べた。
【0087】
【表3】
Figure 0003594882
【0088】
表3から、本発明による含硫黄アミン化合物を用いた感光体は、従来化合物と比較して良好な感度および繰返し特性を有することが判った。
【0089】
実施例5
図1に示した電荷移動層6に含有される電荷移動物質3として、前述のようにして得られた例示化合物No.2に示した含硫黄アミン化合物を含有させた積層構造の感光層4を形成して、実施例5の電子写真感光体を作製した。
【0090】
アルミ蒸着のポリエステルフィルム上に、下記構造式(VII)で示されるX型無金属フタロシアニン(ファストゲンブルー8120:大日本インキ社製)0.4gを塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(エスレックスM:積水化学社製)0.3gを溶かした酢酸エチル溶液30ml中に加え、ペイントコンディショナ中で約20分間分散を行い、ドクターブレイド法によって塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmになるように電荷発生層を形成させた。
【0091】
【化5】
Figure 0003594882
【0092】
形成した電荷発生層の上に本発明の例示化合物No.2の含硫黄アミン化合物を重量比50%で含有したポリアリレート層を積層して2層から成る感光体を作製した。
【0093】
作製した感光体について、780nmの光を用いて電位半減に要したエネルギ(E50)および初期電位(−V0)を求めたところ、V0=−700(ボルト)、E50=0.21(μJ/cm)と非常に感度の高い、かつ高帯電性の感光体であった。
【0094】
また、レーザプリンタ(WD−580P:シャープ社製)を改造し、ドラム部に本感光体を貼付け、連続空コピー(Non Copy Aging)を1万回行った後、その初期電位低下、感度の低下の度合いも調べた。その結果、V0=−685(ボルト)、E50=0.22(μJ/cm)と第1回目と比べてほとんど値の変動が見られなかった。
【0095】
実施例6〜9
図3に示した電荷移動物質3として、例示化合物No.4、No.7、No.10およびNo.11に示した含硫黄アミン化合物をそれぞれ含有させた単一層の感光体4を形成して、実施例6〜9の4種類の電子写真感光体を作製した。
【0096】
例示化合物No.4,No.7,No.10またはNo.11を1g、下記構造式(VIII)で示されるポリカーボネート樹脂1.1g、N,N−3,5−キシリル−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシルイミド0.15gおよび紫外線吸収剤0.05gを塩化メチレンに溶かして溶液を調製した。調製した溶液はイミド化合物が一部分散状態である。該溶液をアプリケータによって、アルミ基盤表面に7μmのアルマイト層をアルマイト加工した支持体上に塗布し、乾燥膜厚20μmの単層感光体を得た。
【0097】
【化6】
Figure 0003594882
【0098】
前記のようにして作製した感光体の電子写真特性は、静電記録紙試験装置によって評価した。測定条件は、加電圧:5.5kV、スタティック:No.3とした。白色光照射による+700Vから+100Vに減衰させるために要する露光量E100(ルックス・秒)を測定し、その値を表4に示した。また、1万回の空コピーテストを行い、感度(E100)の低下の度合いも表4に示した。
【0099】
【表4】
Figure 0003594882
【0100】
表4から、本発明による含硫黄アミン化合物を用いた感光体は、正帯電においても優れた感度および繰返し特性を有することが判った。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、前記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を電荷移動物質として含有することによって、高感度および高耐久性を有する有機質の電子写真感光体を提供することができる。該電子写真感光体は、無機系の感光体に比べて、無毒で資源的に問題がなく、透明性がよく、軽量で成膜性に優れ、正負の両帯電性を有し、製造も容易という有機系感光体の利点を備えるとともに、繰返し使用しても光感度の低下がほとんど起こらないという優れた特性を備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】導電性支持体1上の電荷発生層5上に電荷移動層6が形成された、本発明による電子写真感光体の層構成を模式的に示す断面図である。
【図2】導電性支持体1上の電荷移動層6上に電荷発生層5が形成された、本発明による電子写真感光体の層構成を模式的に示す断面図である。
【図3】導電性支持体1上に電荷発生物質2および電荷移動物質3を含む感光層14が形成された、本発明による電子写真感光体の層構成を模式的に示す断面図である。
【図4】図3の感光層14上に表面保護層7を設けた、本発明による電子写真感光体を模式的に示す断面図である。
【図5】図1の導電性支持体1と感光層4との間に中間層8を設けた、本発明による電子写真感光体を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体
2 電荷発生物質
3 電荷移動物質
4,14 感光層
5 電荷発生層
6 電荷移動層
7 表面保護層
8 中間層

Claims (4)

  1. 導電性支持体上に設けられた感光層が、下記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0003594882
    (式中、Ar1は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基または炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しまたは有しないフェニル基を示す。Ar2はフェニレン基を示す。Ar3は置換基として炭素数1〜3の直鎖状アルキル基もしくは炭素数1〜3の直鎖状アルコキシ基を有しもしくは有しないフェニル基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基を示す。nは1または2を示す。)
  2. 上記一般式(I)で示される含硫黄アミン化合物において、Arが置換基としてメチル基またはメトキシ基を有しまたは有しないフェニル基であり、Arがフェニレン基であり、Arが置換基としてメトキシ基もしくはメトキシ基を有しもしくは有しないフェニル基、無置換のベンジル基または無置換のベンゾフラニル基であり、かつnが1または2であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 前記感光層が、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、前記含硫黄アミン化合物を含む電荷移動物質を含有する電荷移動層との積層構造から成ることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 前記感光層が、電荷発生物質と、前記含硫黄アミン化合物を含む電荷移動物質とを含有する単一層から成ることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
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