JP3767981B2 - 電子写真感光体、及びビスエナミン化合物、アミン化合物、ニトロ化合物、ならびにそれら化合物の製造方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体に関し、更に詳しくは、導電性支持体上に形成せしめた感光層の中に特定のビスエナミン化合物を含有せしめた電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真プロセスにおいては種々の方式があり、その代表的な例として直接方式や潜像転写方式等が知られている。これら電子写真プロセスに使用される電子写真感光体において、その光導電層を構成する光導電層材料として必要とされる基本的な性質には、
1)暗所においてコロナ放電による電荷の帯電性が高いこと、
2)得られたコロナ放電による電荷が暗所において減衰の少ないこと、
3)光照射によって電荷が速やかに散逸すること、
4)光の照射後の残留電荷が少ないこと、
5)繰り返し使用時による残留電位の増加、初期電位の減少が少ないこと、
6)気温、湿度により電子写真特性の変化が少ないこと、
等があげられる。
【0003】
この様な材料として、従来は酸化亜鉛(特公昭57−19780号公報)、硫化カドミウム(特公昭58−46018号公報)、非晶質セレン合金等の無機系の光導電性材料が用いられてきたが、近年さまざまな問題点が指摘されるようになった。すなわち、酸化亜鉛系の材料においては、増感剤がコロナ放電による帯電劣化や露光による光退色を生じるため、長期にわたって安定した画像を与えることができない。硫化カドミウム系の材料においては、多湿の条件下で安定した感度が得られない。セレン系の材料においては、熱安定性、結晶化による特性の劣化、製造上の困難性等である。
【0004】
そこで将来的な展望から、資源の枯渇による生産面の問題や、毒性による公害の心配、さらには環境面への問題がある無機系の材料よりも、有機系の材料よりなる電子写真感光体の研究が盛んに行われるようになり、その結果、さまざまな有機化合物を用いた電子写真感光体が研究されるようになった。とりわけ、ここ数年の研究開発は、機能分離型の感光体の概念を積極的に導入する方向にあり、その中でも特に導電層の上に電荷発生層と、正孔移動性の電荷移動層とを順に積層し、電荷移動表面を負に帯電させる方法が主流になっている。
【0005】
そしてこのように、機能を分離させることにより、電荷発生と電荷移動とのそれぞれの機能を個別に有する材料を独立して開発できるようになり、その結果、さまざまな分子構造を有する電荷発生物質、並びに電荷移動物質が多数開発された。
【0006】
なお、これら有機化合物を用いた電子写真感光体は導電性支持体の上に感光層を塗布して製造される。その製造方法としてはシートの場合にはベーカーアプリケーター、バーコーター等、ドラムの場合にはスプレー法、垂直型リング法、浸漬塗工法などが知られているが、一般には装置が簡便であることから浸漬塗工法が採用されている。
【0007】
ここで、電荷移動物質に注目して、それらの中から代表的なものを構造的特徴から分類すると、ヒドラゾン系(特開昭54−59143号公報)、スチルベン・スチリル系(特開昭58−198043号公報)、トリアリールアミン系(特公昭58−32372号公報)、フェノチアジン系、トリアゾール系、キノキサリン系、オキサジアゾール系、オキサゾール系、ピラゾリン系、トリフェニルメタン系、ジヒドロニコチンアミド化合物、インドリン化合物、セミカルバゾン化合物等が開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様に電荷移動材料として数多くの有機化合物が開発されているにもかかわらず、
1)結着剤に対する相溶性が低い、
2)結晶が析出しやすい、
3)繰り返し使用した場合に感度変化が生じる、
4)帯電能、繰り返し特性が悪い、
5)残留電位特性が悪い、
等の問題点を全て満足する有機化合物はなく、先に挙げた感光体として要求される基本的な性質、更には機械的強度、高耐久性等を満足するものは未だ充分に得られていないのが現状である。
【0009】
本発明の目的は、高感度で高耐久性を有する電子写真感光体及び、電子写真感光体のキャリヤ移動材料として用いられる有機化合物、ならびにキャリヤ移動材料を合成するために必要な化合物中間体、それら化合物の効率の良い合成方法を提供することである。特に本発明の感光体は、温度、湿度に対する安定性に優れ、かつ帯電特性が高く、繰り返し使用でも感度の低下がほとんど起こらない感光体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的の高感度及び高耐久性を有する光導電性物質の研究を行った結果、次に述べる一般式(I)、(V)、(IX)、(XV)で示されるビスエナミン化合物が有効であることを見いだし本発明に至った。
【0011】
すなわちこの発明(請求項1)に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に形成される感光層が一般式(I)で示されるビスエナミン化合物を含有することによって上記の目的を達成する。
【0012】
【化1】
【0013】
(式中、Ar1、は置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基置換基を有してもよいアラルキル基または複素環置換アルキル基を表す。R1、は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、Yは酸素原子、硫黄原子、1置換窒素原子を表し、mは1〜8の整数であり、nは1〜3の整数である。ただしmが2以上の時、R1は同一でも異なってもよい。)
一般式(I)においてAr1は具体的にはフェニル、トリル、メトキシフェニル、ナフチル、ピレニル、ビフェニル等のアリール基、ベンゾフリル、ベンチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、N−エチルカルバゾリル等の複素環基、メチルベンジル、メトキシベンジル等のアラルキル基、等があげられる、R1は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ等のアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−iso−プロピルアミノ等のジアルキルアミノ基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、等があげられる。一般的に電子供与性の置換基が有効である。
【0014】
ここで、一般式(II)、(III)、(IV)で示されるビスエナミン化合物を用いることがより好ましい。
【0015】
【化27】
【0016】
(式中、Ar1、R1、m、nは請求項1と同義である。)
【0017】
【化28】
【0018】
(式中、Ar1、R1、mは請求項1と同義である。)
【0019】
【化29】
【0020】
(式中、R2は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、lは1から5までの正数を表す。ただし、lが2以上のとき、R2は同一でも異なってもよい。R1、mは請求項1と同義である。)
また、この発明(請求項2)に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に形成される感光層が一般式(V)で示されるビスエナミン化合物を含有することによって上記目的を達成する。
【0021】
【化2】
【0022】
(式中、Ar2、Ar3は置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基または複素環置換アルキル基,あるいは水素原子を表す。(ただしAr2、Ar3が同時に水素原子の場合は除く)R2は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、lは1〜4の整数である。ただしlが2以上の時、R2は同一でも異なってもよい。R3は置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環、基置換基を有してもよいアラルキル基、またはアルキル基あるいは水素原子を表す。R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)
一般式(V)においてAr2、Ar3は具体的にはフェニル、トリル、メトキシフェニル、ナフチル、ピレニル、ビフェニル等のアリール基、ベンゾフリル、ベンチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、N−エチルカルバゾリル等の複素環基、メチルベンジル、メトキシベンジル等のアラルキル基等があげられる、R1、R2は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ等のアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−iso−プロピルアミノ等のジアルキルアミノ基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等があげられる。R3は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基があげられる。一般的に電子供与性の置換基が有効である。
【0023】
ここで、一般式(VI)、(VII)、(VIII)で示されるビスエナミン化合物を用いることが好ましい。
【0024】
【化30】
【0025】
(式中、Ar2、Ar3、R1、R2、l、m、nは請求項2と同義である。)
【0026】
【化31】
【0027】
(式中、Ar2、Ar3、R1、R2、l、mは請求項2と同義である。)
【0028】
【化32】
【0029】
(式中、R4は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、pは1から5までの正数を表す。ただし、pが2以上のときR2は同一でも異なってもよい。Ar3、R1、R2、l、mは請求項2と同義である。)
また、この発明(請求項3)に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に形成される感光層が一般式(IX)で示されるビスエナミン化合物を含有することによって上記目的を達成する。
【0030】
【化3】
【0031】
(式中、Ar4、Ar5は置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基または複素環置換アルキル基,あるいは水素原子を表す。また、直接もしくは2価の連結基(メチレン、エチレン、ビニレン、酸素原子、イオウ原子)によりお互いに環を形成しても良い。R1、R2、R3、m、n、l、Yは請求項2と同義である。)
一般式(IX)においてAr4、Ar5は具体的にはフェニル、トリル、メトキシフェニル、ナフチル、ピレニル、ビフェニル等のアリール基、ベンゾフリル、ベンチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、N−エチルカルバゾリル等の複素環基、メチルベンジル、メトキシベンジル等のアラルキル基等があげられる、R1、R2は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ等のアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−iso−プロピルアミノ等のジアルキルアミノ基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、等があげられる。R3は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基があげられる。一般的に電子供与性の置換基が有効である。
【0032】
ここで、一般式(X)、(XI)、(XII)、(XIII)、(XIV)で示されるビスエナミン化合物を用いることが好ましい。
【0033】
【化33】
【0034】
(式中、Ar4、Ar5、R1、R2、l、m、nは請求項3と同義である。)
【0035】
【化34】
【0036】
(式中、Ar4、Ar5、R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
【0037】
【化35】
【0038】
(式中、R5は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、qは1から5までの正数を表す。ただし、qが2以上のときR2は同一でも異なってもよい。Ar5、R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
【0039】
【化36】
【0040】
(式中、R5は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、rは1から8までの正数を表す。ただし、rが2以上のときR4は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
【0041】
【化37】
【0042】
(式中、R5は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、sは1から10までの正数を表す。ただし、sが2以上のときR4は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)また、この発明(請求項4)に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に形成される感光層が一般式(XV)で示されるビスエナミン化合物を含有することによって上記目的を達成する。
【0043】
【化4】
【0044】
(式中、R5は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、tは1から10までの正数を表し、Zは置換基を有しても良い2価の連結基(メチレン、エチレン、ビニレン、酸素原子、イオウ原子)を表す。ただし、tが2以上の時R4はは同一でも異なってもよい、R1、R2、R3、l、m、n、Yは請求項2と同義である。)
一般式(XV)においてR1、R2、R5は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ等のアルコキシ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−iso−プロピルアミノ等のジアルキルアミノ基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等があげられる。R3は具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、Iso−プロピル等のアルキル基があげられる。一般的に電子供与性の置換基が有効である。
【0045】
ここで、一般式(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)で示されるビスエナミン化合物を用いることが好ましい。
【0046】
【化38】
【0047】
(式中、R6は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、tは1から10までの正数を表し、Zは置換基を有してもよい2価の連結基(メチレン、エチレン、ビニレン、酸素原子、イオウ原子)を表す。ただし、tが2以上のときR5は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、m、nは請求項3と同義である。)
【0048】
【化39】
【0049】
(式中、R6は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、tは1から10までの正数を表し、Zは置換基を有してもよい2価の連結基(メチレン、エチレン、ビニレン、酸素原子、イオウ原子)を表す。ただし、tが2以上のときR5は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
【0050】
【化40】
【0051】
(式中、R6は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、tは1から10までの正数を表す。ただし、tが2以上のときR4は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
【0052】
【化41】
【0053】
(式中、R6は置換基を有してもよい炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数1〜3のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子あるいは水素原子を表し、uは1から10までの正数を表す。ただし、uが2以上のときR5は同一でも異なってもよい。R1、R2、l、mは請求項3と同義である。)
本発明に関わる一般式(I)のビスエナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XX)(式中、R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(2.0−2.8当量)と、下記一般式(XXIII)
【0054】
【化8】
【0055】
で示されるアミン化合物(1.0当量)とp−トルエニンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニュウム−p−トルエニンスルホン酸、等の酸触媒存在下、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロホルム、等の有機溶剤中で2−18時間加熱撹拌し反応により副生する水を供沸除去することで容易に合成できる。
【0056】
本発明に関わる一般式(V)のビスエナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XX)(式中、R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(2.0−2.8当量)と下記一般式(XXV)
【0057】
【化14】
【0058】
(式中、Ar2、Ar3、R2、R3lは請求項2と同義である。)で示されるアミン化合物(1.0当量)とp−トルエニンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニュウム−p−トルエニンスルホン酸、等の酸触媒存在下、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロホルム、等の有機溶剤中で2−18時間加熱撹拌し反応により副生する水を供沸除去することで容易に合成できる。
【0059】
本発明に関わる一般式(IX)のビスエナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XX)(式中、R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(2.0−2.8当量)と下記一般式(XXIX)
【0060】
【化20】
【0061】
(式中、Ar4、Ar5、R2、R3lは請求項3と同義である。)で示されるアミン化合物(1.0当量)とp−トルエニンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニュウム−p−トルエニンスルホン酸、等の酸触媒存在下、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロホルム、等の有機溶剤中で2−18時間加熱撹拌し反応により副生する水を供沸除去することで容易に合成できる。
【0062】
本発明に関わる一般式(XV)のビスエナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XX)(式中、R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(2.0−2.8当量)と下記一般式(XXXII)
【0063】
【化26】
【0064】
(式中、R5、R2、R3、l、t、Zは請求項4と同義である。)で示されるアミン化合物(1.0当量)とp−トルエニンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニュウム−p−トルエニンスルホン酸、等の酸触媒存在下、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロホルム、等の有機溶剤中で2−18時間加熱撹拌し反応により副生する水を供沸除去することで容易に合成できる。
【0065】
本発明に関わる一般式(XX)のアルデヒド化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XXI)(式中、R1、m、n、Yは請求項1と同義である。)で示されるカルボニル化合物(1.0当量)と、下記一般式(XXII)
【0066】
【化6】
【0067】
(式中、R4は低級アルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で示されるエステル化合物(1.0−3.5当量)とをナトリウムアルコキサイド、カリウムアルコキサイド等の塩基(1.0−3.5当量)存在下、トルエン、キシレン、等の有機溶剤中、−5から+5度の温度内で2−8時間反応させる。ついで、この反応により得られたグリシジルエステル化合物をメタノール、エタノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、1、4ージオキサン等の有機溶剤中で水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化化合物(グリシジルエステル化合物の重量に対して2−4倍量)を加え、50−80度の温度で2−8時間加熱撹拌し、エステル部分を加水分解する。ついで、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の有機溶剤を加えさらに10−20%の塩酸、硫酸等の酸を徐々に加え溶液のペーハーを2−4とする。有機層を分離後、水洗後有機層を留去し、粗生成物を減圧下蒸留することで合成できる。
【0068】
本発明に関わる一般式(XXV)のアミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XXVI)(式中、R2、R3、lは請求項2と同義である。)で示されるカルボニル化合物(1.0当量)と、下記一般式(XXVII)
【0069】
【化12】
【0070】
(式中、R5は低級アルキル基、置換基を有しても良いアリール基を表し、Ar2、Ar3は請求項2と同義である。)で示されるリン化合物(1.0−1.5当量)をナトリウムアルコキサイド、カリウムアルコキサイド、等の塩基(1.0−2.0当量)存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の有機溶剤中、−5から+5度の温度内で2−8時間反応させる。ついで、得られた下記一般式(XXIV)
【0071】
【化13】
【0072】
(式中、Ar2、Ar3、R2、R3、lは請求項2と同義である。)で示されるニトロ化合物をテトラヒドロフラン/水、1,4−ジオキサン/水等の混合溶剤中で100−200メッシュの鉄粉を1:10−20の当量比で加え激しく加熱撹拌する還元反応を行うことにより、一般式(XXV)で示されるアミン化合物を容易に合成できる。
【0073】
本発明に関わる一般式(XXIX)のアミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XXVI)(式中、R1、R3、lは請求項3と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(1.0当量)と、下記一般式(XXX)
【0074】
【化18】
【0075】
(式中、Ar4、Ar5は請求項3と同義である。)で示されるヒドラジン化合物(1.0−1.5当量)をメタノール、エタノール、プロパノール等の有機溶剤中で60−80度の温度に加熱し2−8時間反応させる。ついで、得られた下記一般式(XXVIII)
【0076】
【化15】
【0077】
(式中、R6、R2、R3、l、t、zは請求項4と同義である。)
で示されるニトロ化合物をテトラヒドロフラン/水、1,4−ジオキサン/水等の混合溶剤中で100−200メッシュの鉄粉を1:10−20の当量比で加え激しく加熱撹拌する還元反応を行うことにより一般式(XXIX)のアミン化合物を容易に合成できる。
【0078】
本発明に関わる一般式(XXXII)のアミン化合物は種々の方法で合成することができるが、通常以下の合成過程で容易に合成される。すなわち、下記一般式(XXVI)(式中、R1、R3、lは請求項4と同義である。)で示されるアルデヒド化合物(1.0当量)と、下記一般式(XXXIII)
【0079】
【化24】
【0080】
(式中、R6、t、Zは請求項4と同義である。)で示されるヒドラジン化合物(1.0−1.5当量)をメタノール、エタノール、プロパノール、等の有機溶剤中で60−80度の温度に加熱し2−8時間反応させる。ついで、得られた下記一般式(XXXI)
【0081】
【化25】
【0082】
(式中、R6、R2、l、t、zは請求項4と同義である。)で示されるニトロ化合物をテトラヒドロフラン/水、1,4−ジオキサン/水等の混合溶剤中で100−200メッシュの鉄粉を1:10−20の当量比で加え激しく加熱撹拌する還元反応を行うことにより、一般式(XXXII)のアミン化合物を容易に合成できる。
【0083】
次に前記一般式(I)、(V)、(IX)、(XV)で示される本発明のビスエナミン化合物の具体的な例として、次の表1〜表5に示す構造を有するものがあげられるが、これによって本発明のビスエナミン化合物が限定されるものではない。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】
【0088】
【表5】
【0089】
本発明にかかる電子写真感光体は、以上に示したビスエナミン化合物を1種類あるいは2種類以上含有させることによって得られる。また、場合によっては他の電荷輸送材料として、次のスチリル化合物{例えば、β−フェニル−[4−(ベンジルアミノ)]スチルベン、β−フェニル−[4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)]スチルベン、1,1−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニルブタジエン}、あるいは次のヒドラゾン化合物{例えば、4−(ジベンジルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−(エチルフェニルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、4−ジ(p−トリルアミノ)ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、3,3−ビス−(4’−ジエチルアミノフェニル)−アクロレイン−N,N−ジフェニルヒドラゾン}あるいは、次のトリフェニルアミン化合物{例えば4−メトキシ−4’−(4−メトキシスチリル)トリフェニルアミン、4−メトキシ−4’−スチリルトリフェニルアミン}等を含有させることもできる。
【0090】
これらビスエナミン化合物を電子写真感光体として用いる態様には、種々の方法が考えられる。例えば、ビスエナミン化合物と増感染料を、必要によっては化学増感剤や電子吸引性化合物を添加して、結合剤樹脂中に溶解もしくは分散させたものを導電性支持体上に設けて成る感光体、あるいは、電荷キャリア発生効率の高いキャリア発生層とキャリア移動層とからなる積層構造の形態において、導電性支持体上に増感染料又はアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料を代表とする顔料を主体として設けられたキャリア発生層上に本発明のビスエナミン化合物を、必要によっては酸化防止化合物や電子吸引性化合物を添加して結合剤中に溶解もしくは分散させ、これをキャリア移動層として設けて成る積層感光体などがあるが、いずれの場合にも適用することが可能である。
【0091】
本発明の化合物を用いて感光体を作成するに際しては、金属ドラム、金属板、導電性加工を施した紙、プラスチックフィルムの様な支持体上へ重合体フィルム形成性結合剤の助けを借りて皮膜にする。この場合、更に感度を上げるためには、後述するような増感剤及び重合性フィルム形成結合剤に対する可塑性を付与する物質を加えて均一な感光体皮膜にするのが望ましい。これら重合性フィルム形成結合剤としては、利用分野に応じて種々の物があげられる。すなわち、複写機用もしくはプリンター用感光体の分野では、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアリレート樹脂等が望ましい。これらは、単独または2種以上混合して用いてもよい。なかでも、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリフェニレンオキサイド等の樹脂は、体積抵抗値が1013Ω以上であり、また、皮膜性、電位特性等にも優れている。
【0092】
また、これら結合剤の本発明のビスエナミン化合物に対して加える量は、重量比で0.2〜20倍の割合で、好ましくは0.5〜5倍の範囲で、0.2未満になるとビスエナミン化合物が感光体表面より析出してくるという欠点が生じ、また、20倍以上になると著しく感度低下をまねく。
【0093】
印刷版に使用するためには、特にアルカリ性結合剤が必要である。アルカリ性結合剤とは、水またはアルコール性のアルカリ性溶剤(混合系も含む)に可溶な酸性基、例えば、酸無水物基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、スルホンアミド基、又はスルホンイミド基を有する高分子物質である。これらアルカリ性結合剤樹脂は、通常、酸価が100以上の高い値を持っていることが好ましい。酸価の大きな結合剤樹脂は、アルカリ性溶剤に易溶もしくは容易に膨潤化する。これら結合剤樹脂としては、例えば、スチレン:無水マレイン酸共重合体、酢ビ:無水マレイン酸共重合体、酢ビ:クロトン酸共重合体、メタクリル酸:メタクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、メタクリル酸:スチレン:メタクリル酸エステル共重合体等である。また、これら樹脂の光導電性有機物質に対して加える割合は、複写機用感光体の場合と大略同じでよい。
【0094】
次に、感光層中に添加される増感染料としては、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ナイトブルー、ビクトリアブルー等で代表されるトリフェニルメタン系染料、エリスロシン、ローダミンB、ローダミン3R、アクリジンオレンジ、フラペオシン等に代表されるアクリジン染料、メチレンブルー、メチレングリーン等に代表されるチアジン染料、カプリブルー、メルドラブルー等に代表されるオキサジン染料、その他シアニン染料、スチリル染料、ピリリウム塩染料、チオピリリウム塩染料などがある。
【0095】
また、感光層において、光吸収によって極めて高い効率で電荷キャリアを発生させる光導電性の顔料としては、各種金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、ペリレンイミド、ペリレン酸無水物等のペリレン酸顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料等のアゾ系顔料、その他キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料などがある。特に、電荷キャリアを発生する顔料に無金属フタロシアニン顔料、チタニルフタロシアニン顔料、フロレン、フロレノン環を含有するビスアゾ顔料、芳香族アミンから成るビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料を用いたものは高い感度を示す秀れた電子写真感光体を与える。
【0096】
また、前述の染料も電荷キャリア発生物質として用いてもよい。これら染料は、単独で使用してもよいが、顔料を共存させることにより更に高い効率で電荷キャリアを発生させる場合が多い。
【0097】
以上にあげた分光増感剤とは別に、繰り返し使用に対しての残留電位の増加、帯電電位の低下、感度の低下等を防止する目的で種々の化学物質を添加する場合が必要となってくる。これら添加する物質としては、1−クロルアントラキノン、ベンゾキノン2,3−ジクロロナフトキノン、ナフトキノン、4,4’−ジニトロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4−ニトロベンゾフェノン、4−ニトロベンザルマロンジニトリル、α−シアノ−β−(p−シアノフェニル)アクリル酸エチル 9−アントラセニルメチルマロンジニトリル 1−シアノ−1−(p−ニトロフェニル)−2−(p−クロルフェニル)エチレン、2,7−ジニトロフルオレノン等の電子吸引性化合物があげられる。その他、感光体中への添加物として、酸化防止剤、カール防止剤、レベリング剤などを必要に応じて添加することができる。
【0098】
本発明のビスエナミン化合物は感光体の形態に応じて上記の種々の添加物質と共に適当な溶剤中に溶解又は分散し、その塗布液を先に述べた導電性支持体上に塗布し、乾燥して感光体を製造する。塗布溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ジオキサン、ジメトキシメチルエーテル、ジメチルホルムアミドなどの溶剤の単独又は2種以上の混合溶剤、または必要に応じてアルコール類、アセトニトリル、メチルエチルケトンなどの溶剤を更に加え使用することができる。
【0099】
本発明の電子写真感光体は前記一般式(I)で示されるビスエナミン化合物をキャリア移動物質として用いるもので、その態様には種々の方法が考えられるが、感光体の構成を図1から図6に模式的に示す。
【0100】
図1は、導電性支持体1の上に感光層4として、キャリア発生物質2を主成分としてバインダー中に分散させたキャリア発生層5とキャリア移動物質3を主成分としてバインダー中に分散させたキャリア移動層6との積層より成る機能分離型感光体であり、キャリア発生層5の表面にキャリア移動層6が形成されており、このキャリア移動層6中にキャリア移動物質3として、本発明のビスエナミン化合物を用いた感光体の構成を示すものである。
【0101】
図2は、図1と同一のキャリア発生層5と、キャリア移動層6との積層よりなる機能分離型感光体であるが、図1とは逆にキャリア移動層6の表面にキャリア発生層5が形成されており、このキャリア移動層6中にキャリア移動物質3として、本発明のビスエナミン化合物を用いた感光体の構成を示すものである。
【0102】
図3は導電性支持体1の上に感光層4として、キャリア発生物質2と、キャリア移動物質3をバインダー中に分散させた単層よりなる感光体の構成を示すものである。
【0103】
図4は導電性支持体1と図1と同一の感光層4の間に中間層8を設けたものであり、積層よりなる機能分離型感光体の構成を示すものである。
【0104】
図5は導電性支持体1と図3と同一の感光層4’の間に中間層8を設けたものであり、単層よりなる感光体の構成を示すものである。
【0105】
なお、導電性支持体1と感光層4との間に設けられる中間層8は、保護機能や接着機能を付与し、塗工性を高め、さらには基盤から感光層への電荷注入改善を目的としたものであり、このような材料としては、カゼイン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレンーアクリル酸コポリマー、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチ化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラチン酸化アルミニウムなどが適当である。
【0106】
【発明の実施の形態】
次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0107】
(合成例1)4−ホルミルクロマン
4−クロマノン15.0g(1.0当量)と、モノクロロ酢酸エチルエステル24.8g(2.0当量)とをナトリウムメトキサイド11.5g(2.1当量)存在下、300mlトルエン溶剤中、−5から+5度の温度内で8時間反応させる。反応終了後、水を加え過剰のナトリウムメトキサイドをつぶし1Nの塩酸溶液で中性としたのちトルエン層を分離し、さらに残った水層を150mlのトルエンで2回抽出する。すべてのトルエンを合わせエバポレーターにより濃縮し、粗生成物としてのグリシジルエステル化合物を14.3g得る。
【0108】
ついで、このグリシジルエステル化合物を120mlのメタノール溶剤中で水酸化ナトリウム5.0gを加え、60度の温度で4時間加熱撹拌し、エステル部分を加水分解する。ついで、200mlのトルエン溶剤を加え、さらに10%の硫酸を徐々に加え溶液のペーハーを3とする。有機層を分離後、水洗後有機層を留去し、粗生成物を0.1mmHgの減圧下蒸留し、146−9度の留分として目的の4−ホルミルクロマンを8.4g(収量=50.6%)得る。
【0109】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の4−ホルミルクロマンであることを確認した。
【0110】
図6に重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンの1H−NMRスペクトルを示す。図7に重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンの13C−NMRスペクトルを示す。図8に重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンのDEPT135での13C−NMRスペクトルを示す。
【0111】
(合成例2)3−アミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン
3−ニトロベンズアルデヒド10.0gとN,N−ジフェニルヒドラジン塩酸塩15.04g(1.03当量)を200mlのエタノール中で80度の温度に加熱し、8時間反応させる。反応により得られた結晶を濾別し、エタノールで洗浄後十分乾燥させる。ついで、得られた3−ニトロベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン化合物20.0gを1,4−ジオキサン/水1対1の混合溶剤300ml中で200メッシュの鉄粉を30.0g(8.0当量)加え、激しく加熱撹拌を2時間行う。反応終了後熱時セライト濾過を行い濾液を濃縮することにより目的の3−アミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンを17.2g(収量=90.8%)得る。
【0112】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の3−アミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンであることを確認した。
【0113】
図9に重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾンの1H−NMRスペクトルを示す。図10に重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾンの13C−NMRスペクトルを示す。図11に重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾンのDEPT135での13C−NMRスペクトルを示す。
【0114】
(合成例3)4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾン
4−ニトロベンズアルデヒド7.0gと1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン6.95g(1.01当量)を150mlのエタノール中で80度の温度に加熱し、8時間反応させる。反応により得られた結晶を濾別し、エタノールで洗浄後十分乾燥させる。ついで、得られた4’−ニトロベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾン化合物13.0gを1,4−ジオキサン/水の1対1混合溶剤250ml中で200メッシュの鉄粉を25.85g(10.0当量)加え、激しく加熱撹拌を2時間行う。反応終了後熱時セライト濾過を行い濾液を濃縮することにより目的の4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンを9.11g(収量=78.36%)得る。
【0115】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンであることを確認した。
【0116】
図12に重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンの1H−NMRスペクトルを示す。図13に重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンの13C−NMRスペクトルを示す。図14に重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンのDEPT135での13C−NMRスペクトルを示す。
【0117】
(合成例4)4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベン
p−ニトロベンジルホスホン酸ジエチル15.8g(1.08当量)をテトラヒドロフラン100mlとジメチルホルムアミド50mlの混合溶媒に溶解させ氷浴により内温を0度に冷却する。ついでカリウム−t−ブトキシドを8.0g(1.2当量)加え約30分間撹拌する。その後、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド8.0gをテトラヒドロフラン40mlに溶解させた溶液を同じく0度で徐々に加える。完全に加え終わったら氷浴を取り除きそのまま一晩放置する。反応の後処理は飽和のクエン酸水溶液を反応系中に加え、過剰の塩基を中和しその後エバポレーターにより溶剤であるテトラヒドロフランを除去し生じる固形物を濾過する。得られた固形物はエタノールで十分洗浄し、減圧下乾燥させる。この様にして得られた4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−ニトロスチルベン14.0gを1,4−ジオキサン/水の1対1混合溶剤300ml中で200メッシュの鉄粉を30.0g(10.0当量)加え、激しく加熱撹拌を2時間行う。反応終了後熱時セライト濾過を行い濾液を濃縮することにより目的の4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンを12.6g(収量=98.7%)得る。
【0118】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンであることを確認した。図15に重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンの1H−NMRスペクトルを示す。図16に重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンの13C−NMRスペクトルを示す。図17に重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンのDEPT135での13C−NMRスペクトルを示す。
【0119】
(合成例5) 4−メトキシ−4’−アミノスチルベン
p−ニトロベンジルホスホン酸ジエチル10.85g(1.08当量)をテトラヒドロフラン80mlとジメチルホルムアミド40mlの混合溶媒に溶解させ氷浴により内温を0度に冷却する。ついでカリウム−t−ブトキシドを4.95g(1.2当量)加え約30分間撹拌する。その後4−ジメチルアミノベンズアルデヒド5.0gをテトラヒドロフラン30mlに溶解させた溶液を同じく0度で徐々に加える。完全に加え終わったら氷浴を取り除きそのまま一晩放置する。反応の後処理は飽和のクエン酸水溶液を反応系中に加え、過剰の塩基を中和しその後エバポレーターにより溶剤であるテトラヒドロフランを除去し生じる固形物を濾過する。得られた固形物はエタノールで十分洗浄し、減圧下乾燥させる。この様にして得られた4−メトキシ−4’−ニトロスチルベン9.3gを1,4−ジオキサン/水の1対1混合溶剤250ml中で200メッシュの鉄粉を20.5g(10.0当量)加え、激しく加熱撹拌を2時間行う。反応終了後熱時セライト濾過を行い濾液を濃縮することにより目的の4−アミノ−4’−アミノスチルベンを8.0g(収量=96.7%)得る。
【0120】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の4−アミノ−4’−アミノスチルベンであることを確認した。
【0121】
図18に重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンの1H−NMRスペクトルを示す 図19に重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンの13C−NMRスペクトルを示す。図20に重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンのDEPT135での13C−NMRスペクトルを示す。
【0122】
(合成例6) 例示化合物No.2
p−トルイジンP−1.0gと合成例1で得られた4−ホルミルクロマン1.59g(1.05当量)をトルエン50mlに溶解させる。ついで室温で触媒量(約50mg)のp−トルエンスルホン酸を加え撹拌し徐々に加熱する。反応により副生する水をトルエンとの共沸により反応系外に留去する。さらに4−ホルミルクロマン1.97g(1.30当量)を加え同様に反応させ反応により副生する水をトルエンとの共沸により反応系外に留去する。共沸するトルエンの濁りが無くなってから更に3時間加熱撹拌を続ける。反応終了後エバポレーターによりトルエンを除去し残留物をエタノール/酢酸エチル混合溶剤より再結晶することにより目的の例示化合物No2を2.1g(収率57.0%)得る。
【0123】
この様にして得られた化合物は、1H−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトル、DEPT−135による13C−NMRスペクトルにより目的の例示化合物No.2であることを確認した。
【0124】
図21に重クロロホルム中での例示化合物No.2の1H−NMRスペクトルを示す。図22に重クロロホルム中での例示化合物No.2の13C−NMRスペクトルを示す。図23に重クロロホルム中での例示化合物No.2のDEPT135で13C−NMRスペクトルを示す。
【0125】
なお、合成例6のアミン化合物を対応するアミン化合物に変えることで例示化合物No.1、No.3〜48の化合物も容易に合成できる。
【0126】
(実施例1〜5)
アルミ蒸着のポリエステルフィルム(膜厚80μm)を支持体とし、その上に下記構造式で示されるビスアゾ顔料をフェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド製:PKHH)の1%THF溶液中に重量比で樹脂と同量加え、ついでペイントコンディショナ(レッドデビル社製)の中で直径1.5mmのガラスビーズと一緒の状態で約2時間分散を行いドクターブレイド法により塗布、乾燥した。乾燥後の膜厚は0.2μmであった。
【0127】
【化42】
【0128】
この顔料層(電荷発生層)の上に本発明の例示化合物No.2、No.5、No.23、No.29、あるいはNo.42を1gとポリアリレート樹脂(ユニチカ製:U−100)1.2gを塩化メチレンに溶かした溶液(15%)をスキージングドクターにより塗布し、乾燥膜厚25μmの樹脂−ビスアミン化合物固溶相(電荷移動層)を作成した。
【0129】
上記のように作成した積層型電子写真感光体の電子写真特性は、静電記録紙試験装置(川口電機製:SP−428)により評価した。測定条件は、加電圧:−6kV、スタティック:No.3であり、白色光照射(照射光:5ルックス)による−700Vから−100Vに減衰させるに要する露光量E100(ルックス・秒)及び初期電位V0(−ボルト)を測定し、その値を表6に示す。さらに同装置を用いて、加電ー除電(除電光:40ルックスの白色光を1秒照射)を1サイクルとして1万回同様の操作を行った後の露光量E100(ルックス・秒)及び初期電位V0(−ボルト)を測定し、E100及びV0の変化を調べた。
【0130】
【表6】
【0131】
表6から明らかなように、本発明のビスエナミン化合物は感度繰り返し特性も良好であることがわかった。
【0132】
(実施例6)
アルミ蒸着のポリエステルフィルム上に下記構造式で示されるx型無金属フタロシアニン(大日本インキ社製:ファストゲンブルー8120)0.4gを塩ビ:酢ビ共重合体樹脂(積水化学社製:エスレックスM)0.3gを溶かした酢酸エチル溶液30ml中に加え、ペイントコンディショナ中で約20分間分散を行い、ドクターブレイド法により塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μmになるように電荷発生層を形成させた。
【0133】
【化43】
【0134】
この電荷発生層の上に本発明の例示化合物No.21のビスエナミン化合物を重量比50%含有したポリアリレート層を積層して2層からなる感光体を作成した。
【0135】
本感光体の780nmの光を用いて電位半減に要したエネルギー(E50)及び初期電位(−V0)を求めたところ、V0=−755(ボルト)、E50=0.24(uJ)と非常に感度の高い、かつ高帯電性の感光体であった。
【0136】
また、シャープ社製レーザプリンタ(WD−580P)を改造し、ドラム部に本感光体を張り付け、連続空コピー(Non Copy Aging)を1万回を行った後その初期電位低下、感度の低下の度合いも調べた。その結果、V0=−730(ボルト),E50=0.26(uJ)と第1回目と比べてほとんど値の変動が見られなかった。
【0137】
(実施例7〜10)
アルミ基盤表面をアルマイト加工(アルマイト層:7μm)した支持体上に本発明の例示化合物No.9、No.32、No.39、あるいはNo.43を1g、下記構造式で示されるポリアリレート樹脂1.1g、N,N−3,5−キシリル−3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシルイミド0.15g及び紫外線吸収剤0.05gを塩化メチレンに溶かした(イミド化合物は一部分散状態)溶液をアプリケータにより塗布し、乾燥膜厚20μmの単層感光体を得た。
【0138】
【化44】
【0139】
上記のように作成した感光体の電子写真特性は、静電記録紙試験装置により評価した。測定条件は、加電圧:−5.5kV、スタティック:No.3で行った。白色光照射による+700Vから+100Vに減衰させるに要する露光量E100(ルックス・秒)を測定し、その値を表7に示した。また、一万回の空コピーテストを行い、感度(E100)の低下の度合いを表7に示す。
【0140】
【表7】
【0141】
表7より本発明のビスエナミン化合物を用いた感光体は、正帯電においても優れた感度及び繰り返し特性を有する感光体であることがわかる。
【0142】
【発明の効果】
本発明のビスエナミン化合物の製造方法、及びその中間体の製造方法によれば、本発明のビスエナミン化合物を極めて容易に高収率で製造することができる。
【0143】
また、本発明のビスエナミン化合物を含有する感光体は高感度で高耐久性を有する有機質の電子写真感光体であり、無機系の物に比べて、無毒で資源的にも問題がなく、透明性がよく、軽量で成膜性も優れており、正負の両帯電性を有し、感光体の製造も容易という有機系感光体の利点を備えているとともに、繰り返し使用でも光感度の低下がほとんど起こらないという優れた特性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビスエナミン化合物を用いた電子写真感光体の層構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明のビスエナミン化合物を用いた電子写真感光体の層構造を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明のビスエナミン化合物を用いた電子写真感光体の層構造を模式的に示す断面図である。
【図4】本発明のビスエナミン化合物を用いた電子写真感光体の層構造を模式的に示す断面図である。
【図5】本発明のビスエナミン化合物を用いた電子写真感光体の層構造を模式的に示す断面図である。
【図6】重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンの1H−NMRスペクトルである。
【図7】重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンの13C−NMRスペクトルである。
【図8】重クロロホルム中での4−ホルミルクロマンのDEPT135での13C−NMRスペクトルである。
【図9】重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾンの1H−NMRスペクトルである。
【図10】重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾンの13C−NMRスペクトルである。
【図11】重クロロホルム中での3−アミノベンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラゾンのDEPT135での13C−NMRスペクトルである。
【図12】重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンの1H−NMRスペクトルである。
【図13】重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンの13C−NMRスペクトルである。
【図14】重クロロホルム中での4’−アミノベンズアルデヒド−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンヒドラゾンのDEPT135での13C−NMRスペクトルである。
【図15】重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンの1H−NMRスペクトルである。
【図16】重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンの13C−NMRスペクトルである。
【図17】重クロロホルム中での4−(N,N−ジメチルアミノ)−4’−アミノスチルベンのDEPT135での13C−NMRスペクトルである。
【図18】重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンの1H−NMRスペクトルである。
【図19】重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンの13C−NMRスペクトルである。
【図20】重クロロホルム中での4−アミノ−4’−メトキシスチルベンのDEPT135の13C−NMRスペクトルである。
【図21】重クロロホルム中での例示化合物No.2の1H−NMRスペクトルである。
【図22】重クロロホルム中での例示化合物No.2の13C−NMRスペクトルである。
【図23】重クロロホルム中での例示化合物No.2のDEPT135で13C−NMRスペクトルである。
【符号の説明】
1 導電性支持体
2 電荷発生物質
3 電荷移動物質
4、4’ 感光層
5 電荷発生層
6 電荷移動層
7 中間層
Claims (13)
- 導電性支持体上に形成される感光層中に、下記一般式(I)で示されるビスエナミン化合物を含有せしめたことを特徴とする電子写真感光体。
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