JPH0633048Y2 - 建築金物及び結合構造 - Google Patents

建築金物及び結合構造

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JPH0633048Y2
JPH0633048Y2 JP9000490U JP9000490U JPH0633048Y2 JP H0633048 Y2 JPH0633048 Y2 JP H0633048Y2 JP 9000490 U JP9000490 U JP 9000490U JP 9000490 U JP9000490 U JP 9000490U JP H0633048 Y2 JPH0633048 Y2 JP H0633048Y2
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bolt
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metal fitting
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幸敬 安心院
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幸敬 安心院
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、木材をT字形に結合するため建築金物及びこ
れを用いた結合構造に関する。
(従来の技術) 本来の木造建築において木材をT字形に固定するために
は、横木に穴をあけ、柱にほぞを設けて嵌合させる構造
が永年採用されて来たが、加工に長時間を要するため、
近年はこのような加工を省略して金物を用いて固定する
傾向がふえて来た。例えば、第6図で柱a上に横木bを
固定する場合に、(a)ではアングル状の受金具cを釘d
で固着し、(b)ではT字形の受金具eを釘fで固着して
いる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記(a)においては一方の釘と同一方向
に作用するP、Q方向の力に対する固定力が極めて小さ
く、X、Y、Z方向の固定力も小さい。また前記(b)に
おいてはP方向の固定力は大きいが、Y、Z方向の固定
力は小さい。
特にこれらの受金具c、eは結合部の一側のみに用いら
れることが多いので充分な効果を発揮せず、また経年
後、木材の収縮、釘の錆等により釘d、fと木材の結合
力が弱化し易い欠点をもつ。したがって、本考案はこれ
らの点を解決することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 本考案における前記課題を解決するための建築金物は、
アングル部材の一片にボルト穴を有し、他片に該他片か
ら外方に伸びて先端にねじ部を有し中間に前記ボルト穴
と平行の中心線をもつねじ穴を有する取付けボルトを結
合した受金具と、該受金具の前記ねじ穴に螺合される長
寸の締付けボルトとを組合わせたことを特徴とするもの
である。
またこれによる結合構造は、アングル部材の一片にボル
ト穴を有し、他片に諸他片から外方に伸びて先端にねじ
部を有し中間に前記ボルト穴と平行の中心線をもつねじ
穴を有する取付けボルトを結合した受金具を用い、該受
金具の取付けボルトが柱を横貫してナットで締着され、
横木及び柱を縦通する締付けボルトが該取付けボルトの
ねじ穴に螺着され、横木とアングル部材の1片が前記ボ
ルト穴を通る固定ボルトで締着されたことを特徴とする
ものである。
(作用) 前記の結合構造において、横木と柱は、これらを縦貫す
る締付けボルトが取付けボルトに螺合することによって
圧着されて結合し、かつ該締付けボルトは、横木と柱を
通るほぞとしての役割をなし両部材の分離、ずれ、傾斜
を防止する。更に、横木を該締付けボルトとこれと平行
の固定ボルトとの2本のボルトで固定するので、横木の
傾斜や変向に対する抵抗力が大きく、分離方向の抵抗力
は2倍になる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。第1
図において1は本考案の建築金物、2は受金具、3は締
付けボルトである。受金具2は、外面が直角のアングル
部材4の一方の片5の中央に上下方向のボルト穴6が穿
設されており、他方の片7の外面中央には取付けボルト
8が溶接され、該取付けボルト8の先端にはねじ9が刻
設され、中間位置には上下方向のねじ穴10が貫設されて
いる。該ねじ穴10は、前記ボルト穴6と中心線が平行で
あり、かつ前記締付けボルト3が螺合される。
通常の住宅用としては、取付ボルト8の外径は15〜20ミ
リ、締付けボルト3の外径は10〜13ミリ程度とされる。
第2図に示すように、T字形に接続される柱11と横木12
には、柱11の横孔13、横木12から柱11にわたる縦孔14、
横木12のみの縦孔15を穿設しておき、該横孔13に取付け
ボルト8を挿通して第3図に示すようにナット16によっ
て固定し、次に締付けボルト3を縦孔14に挿入してねじ
穴10に螺合すると共に固定ボルト17をボルト穴6と縦孔
15に挿入してナット18で締結する。各ボルト及びナット
と木材の間にはワッシャを介設する。
上記において、取付けボルト8は横孔13内に全長にわた
って保持されているから、締付けボルト3を強く螺合し
てもその引張り力に抗することができ、該螺合により横
木12は柱11の上端面に強く圧着される。このため第6図
に示されるP方向の引張り及びX、Y、Z方向の回転力
に対して極めて大きい抵抗力が生じ、Q方向のずれに対
してはボルト3がほぞとして作用してずれを全く阻止す
る。そしてこれらの作用は、アングル部材4と固定ボル
ト17によって更に助長されるが、特に第6図Z方向の回
転力に対しては、間隔をあけて設けた2本のボルト13、
17で保持するので強い抵抗力が生じる。
以上、柱11上に横木12を接続する場合について説明した
が第4図のように横木12を柱11の下端に接続する逆T字
形の場合も同様に接続することができる。また、図示の
ものを90°回転した横T字形の接続であってもよい。
なお、取付けボルト8は、締付けボルト3を螺入するた
め大径になるが、中実である必要はなく軽量化のためパ
イプ材を用いることができる。また該取付けボルト8
は、第5図のように頭8a付きのものを用い、アングル材
4の片7に設けた穴に挿通して溶接して取付けたもので
あってもよい。
(考案の効果) 以上のように、柱の端面上に横木を締付けねじで直接か
つ強力に圧着できると共に、該締付けねじが柱と横木に
共通の芯金又はほぞとして作用し、かつ該締付けねじと
離れた固定ねじとによって横木を固定するので、あらゆ
る方向の力に対する抵抗力が極めて大きいという効果が
ある。しかも木材と金具の連結部材に太いボルトを用い
て強い圧着力を加えるので、錆が生じても強度の低下は
僅かであり、木材が若干収縮しても結合力の低下は少い
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の斜面図、第2図はボルト挿入
孔の配置図、第3図及び第4図は結合構造の斜面図、第
5図は受金具の変形例を示す断面図、第6図(a)(b)は従
来例の説明図である。 1…建築金物 2…受金具 3…締付けボルト 4…アングル部材 5,7…片 6…ボルト穴 8…取付けボルト 10…ねじ穴 17…固定ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アングル部材の一片にボルト穴を有し、他
    片に該他片から外方に伸びて先端にねじ部を有し中間に
    前記ボルト穴と平行の中心線をもつねじ穴を有する取付
    けボルトを結合した受金具と、該受金具の前記ねじ穴に
    螺合される長寸の締付けボルトとを組合わせたことを特
    徴とする建築金物。
  2. 【請求項2】アングル部材の一片にボルト穴を有し、他
    片に該他片から外方に伸びて先端にねじ部を有し中間に
    前記ボルト穴と平行の中心線をもつねじ穴を有する取付
    けボルトを結合した受金具を用い、該受金具の取付けボ
    ルトが柱を横貫してナットで締着され、横木及び柱を縦
    通する締付けボルトが該取付けボルトのねじ穴に螺着さ
    れ、横木とアングル部材の一片が前記ボルト穴を通る固
    定ボルトで締着されたことを特徴とする結合構造。
JP9000490U 1990-08-30 1990-08-30 建築金物及び結合構造 Expired - Lifetime JPH0633048Y2 (ja)

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JPH0448309U JPH0448309U (ja) 1992-04-24
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018159215A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 積水ハウス株式会社 木造梁端接合金物及びこの木造梁端接合金物を用いた木造梁端接合構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018159215A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 積水ハウス株式会社 木造梁端接合金物及びこの木造梁端接合金物を用いた木造梁端接合構造

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JPH0448309U (ja) 1992-04-24

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