JPH06328960A - 自動変速機のシフト装置 - Google Patents

自動変速機のシフト装置

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Publication number
JPH06328960A
JPH06328960A JP12236493A JP12236493A JPH06328960A JP H06328960 A JPH06328960 A JP H06328960A JP 12236493 A JP12236493 A JP 12236493A JP 12236493 A JP12236493 A JP 12236493A JP H06328960 A JPH06328960 A JP H06328960A
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JP
Japan
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driver
seat
steering wheel
finger
automatic transmission
Prior art date
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Application number
JP12236493A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
Ichiro Kaneishi
一郎 金石
Toshimichi Hanai
利通 花井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、運転者の体格や、運転姿勢に応じ
て最適な位置に操作部を調節することが出来、操作部の
シフト操作をより操作しやすくすることが出来る自動変
速機のシフト装置を提供する。 【構成】 本発明は、ステアリングホイール21の周辺
に配置され、運転者がステアリングホイール21の手掛
け位置Aに手を掛けた状態で運転者の指が指掛け位置B
に掛けられて操作されることで自動変速機のポジション
切換命令を出力する操作部23を備えた自動変速機のシ
フト装置において、ステアリングホイール21への運転
者の手掛け位置Aと操作部23への運転者の指掛け位置
Bとを結ぶ直線Dに沿って操作部23が移動してステア
リングホイール21からの位置が変更可能な位置調整機
構39を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
の周辺に操作部が配置された自動変速機のシフト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図13は特開昭61−157442号公
報に記載の自動変速機のシフト装置1を示す。このシフ
ト装置1は、フロアパネルやフロアパネルカバーに固定
された固定支柱2と、この固定支柱2に対して引込め位
置と引出し位置とに移動可能とされると共に操作部(ボ
ックス)4が取り付けられた可動支柱3とからなる。そ
して、固定支柱2からの可動支柱3の引出し位置を調節
することにより、運転者にとって最も操作し易い位置に
操作部4を持ってくることが出来、運転者は、操作しや
すい位置で操作ノブ5を操作することが出来る。また、
このシフト装置では、可動支柱3を引込み位置へ移動さ
せることで、運転席への運転者の乗降の際に邪魔になら
ないようになっている。
【0003】ところが、上記公報で提案されたシフト装
置においては、操作ノブ5を操作する際には、ステアリ
ングホイールから大きく手を離さなければならず運転者
の操作負担がそれだけ大きくなってしまうという問題が
あった。
【0004】そこで、本出願人は、特開平1−7682
0号公報で、操作部をステアリングホイールの周辺に配
置したシフト装置を提案している。このシフト装置で
は、運転者はステアリングホイールへ親指部分を掛けた
状態で、他の4本の指を操作部へ掛けて操作するように
なっている。このシフト装置によれば、操作部の操作に
際して、手、視線を大きく動かすことなく行えるので、
運転者の操作負担を軽減することが出来る。
【0005】しかも、フロアパネルに操作手段が突出し
ないので、フロアスペース上極めて有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、運転者
の体格や、運転者の姿勢により、最も操作しやすい操作
部の位置はそれぞれ異なり、例えば、体格が大きく手の
サイズの大きい運転者にとって手のサイズが普通の大き
さの運転者に合わせた操作部の位置はステアリングホイ
ールに近すぎて操作しずらい。逆に、手のサイズの小さ
な運転者にとって普通の大きさの運転者に合わせた操作
部の位置はステアリングホイールから遠すぎて操作しず
らい。
【0007】また、運転者の姿勢が背中を車両後方側へ
反らした状態で操作する場合と、運転者の姿勢が背中を
真っ直ぐにして直立した状態で操作する場合とでは、ス
テアリング上での手の位置が変化するため、操作しやす
い操作部の位置はそれぞれ異なる。
【0008】そこで、本発明は、運転者の体格や、運転
姿勢に応じて操作しやすい最適な位置に操作部を移動す
ることが出来、操作部をより操作しやすくすることが出
来る自動変速機のシフト装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明では、ステアリングホイールの周辺
に配置され、運転者がステアリングホイールの手掛け位
置に手を掛けた状態で運転者の指が指掛け位置に掛けら
れて操作されることで自動変速機のポジション切換命令
を出力する操作部を備えた自動変速機のシフト装置にお
いて、ステアリングホイールへの運転者の手掛け位置と
操作部への運転者の指掛け位置とを結ぶ直線に沿って操
作部を移動させる位置調整機構を設けたことを特徴とし
ている。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、位置調整機構が、運転者が着座したシー
トの車両前後方向位置を検出するシートの前後位置検出
手段と、このシートの前後位置検出手段が検出したシー
トの前後方向位置に比例してステアリングホイールから
の操作部の位置を算出し、この位置命令信号を出力する
操作部位置命令手段と、操作部位置命令手段の位置命令
信号に基づいて操作部をシートの車両前後方向位置に比
例した位置に移動させる駆動手段とからなることを特徴
としている。
【0011】請求項3記載の発明では、ステアリングホ
イールの周辺に配置され、運転者がステアリングホイー
ルの手掛け位置に手を掛けた状態で運転者の指が指掛け
位置に掛けられて操作されることで自動変速機のポジシ
ョン切換命令を出力する操作部を備えた自動変速機のシ
フト装置において、運転者の前腕の延長線に対して指掛
け位置が直交するように操作部を移動させる位置調整機
構を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、位置調整機構が、運転者が着座したシー
トのシート背もたれ角度を検出するシートの背もたれ角
度検出手段と、このシートの背もたれ角度検出手段の検
出結果に比例したステアリングホイールへの運転者の手
掛け位置と操作部への指掛け位置とを結ぶ直線が水平線
となす角度を算出する操作部位置命令手段と、この操作
部位置命令手段が算出した角度に操作部を移動させる駆
動手段とからなることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、運転者の体格に
応じて操作部の位置を変更するには、位置調整機構によ
り手掛け位置と指掛け位置とを結ぶ直線に沿って操作部
を移動させる。体格に応じた手のサイズの大小は、ステ
アリングホイールへの手掛け位置から操作部への指掛け
位置までの長さが長いか短いかにより、その方向一定で
ある。このため、手掛け位置と指掛け位置とを結ぶ直線
に沿って操作部を移動させることで、自然に操作できる
最適位置に操作部を位置させることが出来る。
【0014】請求項2記載の発明によれば、運転者がシ
ートに着座し、その前後方向の位置を決めると、シート
の車両前後方向の位置をシートの前後方向位置検出手段
が検出する。このシートの前後方向位置検出手段が検出
したシートの前後方向位置に比例した操作部の位置を操
作部位置命令手段が算出する。そして、この操作部位置
命令手段の位置命令信号に基づいて駆動手段を駆動し
て、操作部をシートの前後方向位置に比例した位置に移
動させる。
【0015】この場合、シートの前後方向の位置を検出
することで運転者の体格を推定し、この結果に基づいて
操作部を自動的に最適位置に移動させる。
【0016】請求項3記載の発明によれば、運転者の姿
勢に応じて操作部の位置を変更するには、位置調整機構
により運転者の前腕の延長線に対して直交するように移
動させる。
【0017】運転者の姿勢が変化しても、ステアリング
ホイールの手掛け位置に掛けた手の中心から、操作部へ
の指掛け位置に掛けた指までの距離は一定であり、手掛
け位置と指掛け位置とを結ぶ直線は操作部に対して直交
している。また、手掛け位置と指掛け位置とを結ぶ直線
は運転者の前腕の延長線上にある。従って、前腕の延長
線に対して操作部を直交するように移動させることによ
り、自然に操作できる最適位置に操作部を位置させるこ
とが出来る。
【0018】請求項4記載の発明では、運転者がシート
に着座し、シート背もたれの背もたれ角度を調節する
と、このシートの背もたれ角度をシートの背もたれ角度
検出手段が検出する。この検出結果に比例した手掛け位
置と指掛け位置とを結ぶ直線が水平線となす角度を算出
する。そして、この角度における前腕の延長線に対して
直交するように操作部を移動させる。
【0019】この場合、シートの背もたれ角度を検出し
て、この結果に基づいて前腕の水平線に対する角度を算
出することで運転者の姿勢を推定し、この角度における
前腕の延長線に対して直交するように操作部を自動的に
移動させ、最適位置に位置させる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る自動変速機のシフト装置
の実施例について説明する。
【0021】第1実施例 最初に本発明に係る自動変速機のシフト装置が適用され
る自動変速機と、このシフト装置の概要について説明す
る。図1は、ステアリングホイール周辺と、自動変速機
及びシフト装置の概要を示す。図1に示すように、エン
ジン11に直結された自動変速機13は、マニュアルレ
バー15の回動位置に応じてシフトレンジが切り換えら
れる。一方、シフト装置17は、シフトコントローラ1
9と、このシフトコントローラ19と接続されると共に
ステアリングホイール21の周辺に配置された操作部2
3と、マニュアルレバー15の一端と連結されたアクチ
ュエータ25を備えている。シフトコントローラ19に
は、マニュアルレバー15の回動位置を検出するインヒ
ビタスイッチ27と、車速センサ29と、スロットル開
度センサ31とが接続されている。さらに、シフトコン
トローラ19には、イグニッションスイッチ33とブレ
ーキ作動センサ35とが接続されている。
【0022】次に、図2乃至図4を用いて操作部23に
ついて説明する。なお、図2は、ステアリングホイール
に運転者が手を掛けた状態を示す斜視図であり、図3は
図2においてa方向から見た矢視図である。また、図4
は図2においてe方向から見た矢視図である。さらに、
図5は図2においてb方向から見た矢視図である。
【0023】操作部23は、図2に示すように、ステア
リングホイール21の周辺に配置されて、ステアリング
ホイール21に手を掛けた状態で操作することが出来る
ようになっている。図3及び図4に示すように、操作部
23は、一対のリンク55a、55bを介して操作部台
座47に支持されており、操作部台座47は位置調整機
構39を介してステアリングコラム41に支持されてい
る。
【0024】操作部23には、支持ブロック59が取り
付けられており、この支持ブロック59には、ピン60
を介して上記各リンク55a、55bの各一端部が上下
方向(図2においてd方向)への相対回動が可能に連結
され、各他端部はそれぞれボール形のピボット61を介
して操作部台座47に支承されている。したがって、操
作部23は上下方向と前後方向(図2においてc方向)
への移動が可能である。
【0025】リンク55aの上記他端部からはアーム6
3が延出されており、このアーム63と操作部台座47
との間ロック手段65が設けられている。このロック手
段65は、操作部台座47内には、ピボット61を中心
として上下方向と前後方向とに湾曲した円弧面67が形
成され、アーム63の先端にはチェックボール69が配
置されてこのチェックボール69をスプリング71によ
り円弧面67側へ付勢してある。
【0026】また、他方のリンク55bの操作部台座4
7側に扇形板73が連接され、この扇形板73にはピボ
ット61を中心にして6対のA接点75を固定してあ
る。そして操作部23が上記のように位置決めされなが
ら1操作ピッチずつ操作されるのに伴い、操作部台座4
7に設けられたB接点77が対応する対のA接点75と
順次接触するようになっている。
【0027】なお、支持ブロック59には、表示部79
が設けられ、B接点77が順次A接点75と接触する
と、操作部台座47と支持ブロック59とに掛け渡した
シールドハーネスを介して対応するランプへ給電がなさ
れ、これによりランプが点灯して該当する区画を点灯す
る。また、接点75と接点77との接触信号は、上述し
たシフトコントローラ19に入力される。
【0028】上記位置調整機構39は、図3及び図4に
示すように、ステアリングコラム41に図示しないボル
トで固定されたレール45と、このレール45内に所定
の間隔を開けて平行に配置された2本のレール49、5
1と、操作部台座47に設けられたストッパピン53と
で構成されている。レール45は、矩形筒状で内側に操
作部台座47が移動自在に嵌合している。そしてレール
49、51は操作部台座47を貫通しており、これらレ
ール49、51により操作部台座47が案内・支持され
ている。
【0029】また、レール45、49、51は、ステア
リングホイール21への運転者の手掛け位置Aと操作部
23への指掛け位置Bとを結ぶ直線Dと平行に配置され
ており、ステアリングホイール面43に対して角度X傾
斜している。これにより、レール45、49、51に案
内・支持される操作部台座47も直線Dに沿って移動
し、操作台座47にリンク55a、55bを介して支持
された操作部23も直線Dに沿って移動する。前記手掛
け位置Aは、運転者がシートに着座して、操作部23を
自然に操作出来る最適状態において手をステアリングホ
イール21上に掛けた位置であり、親指のつけね部分が
ステアリングホイール21に当たる位置である。また、
前記指掛け部Bは、手掛け位置Aに手を掛けた状態で中
指の腹の部分が操作部23に当接する位置である。これ
らの手掛け位置Aと指掛け位置Bとを結ぶ直線Dは、図
3に示すように、ステアリングホイール面43に対して
角度X傾斜している。従って、操作部台座47が直線D
に沿って移動することで、操作部23が直線Dに沿って
移動するようになっている。
【0030】上記ストッパピン53は、操作部台座47
の操作部23側に延出された両壁部54にピン57で回
転自在に支持されており、レール51側端部がL字状に
屈曲されている。また操作部23側端部は把持部となっ
ている。そして、ストッパピン57がレール51に当接
していない状態では、操作部台座47はレール49、5
1に沿って移動可能となっている。また、ストッパピン
53がレール51に向けて押圧・当接された状態では、
操作部台座47がその位置で位置決めされるようになっ
ている。
【0031】次に第1実施例の作用について説明する。
【0032】運転者の体格が大きく、手のサイズが大き
い場合には、ストッパピン53を緩めて、操作部台座4
7をレール45、49、51に沿って操作部23を移動
させる。そして、指掛け部Bに人差指あるいは薬指の第
2間接部分の腹が当接する程度に操作部台座47の位置
を調節する。そして、ストッパピン53を回動させてレ
ール51を押圧し、操作部台座47をその位置に保持す
る。
【0033】この場合、図5に示すように、手のサイズ
が小さい場合(図5において実線で示す)には、指掛け
位置B1は、手掛け位置Aからステアリングホイール面
43に沿ってLx、ステアリングホイール面43に垂直
な面に沿ってLyの位置であり、手のサイズが大きい場
合(図において一点鎖線で示す)には、手掛け位置Aと
指掛け位置B1とを結ぶ直線D上の指掛け位置B2とな
る。すなわち、ステアリングホイール21への運転者の
手掛け位置Aと操作部23への指掛け位置Bとを結ぶ直
線Dとステアリングホイール面43となす角度Xは手の
大きさの大小にかかわらず一定である。このため、直線
Dに沿って操作部23を移動させることで(指掛け位置
Bを直線D上に移動させることで)、自然な操作が可能
な最適位置に操作部23を移動することが出来、手の大
きさが変わった場合に、良好な操作性を得ることが出来
る。
【0034】また、逆に手のサイズが小さい場合には、
操作部台座47を上記とは逆方向へすなわちステアリン
グホイール21に接近する方向へ移動させれば、自然に
操作可能な最適位置を維持したまま良好な操作性を得る
ことができる位置に操作部23を移動することが出来
る。
【0035】従って、運転者の体格による手のサイズの
大小に応じて操作しやすい最適な位置に操作部23を移
動することが出来、操作部23をより操作しやすくする
ことが出来る。
【0036】このように、操作部23を最適位置に位置
させた状態で、操作部23をc方向、d方向に移動させ
て操作し、一つのシフトポジションを選択すると、シフ
ト指示信号が操作部23からシフトコントローラ19に
出力される。シフトコントローラ19はこの信号を受け
て作動指示信号SBを発し、アクチュエータ25に作動
指示信号SBに応答してマニュアルレバー15を指示さ
れたシフトポジションまで回動させる。この回動位置が
インヒビタスイッチ27で検出され、その結果シフトレ
ンジ検出信号SRがシフトコントローラ19へフィード
バックされる。
【0037】また、シフトコントローラ19へは、スロ
ットル開度センサ31、車速センサ29、ブレーキ作動
センサ35等からの信号が入力されてシフト制御に供せ
られる。また、イグニッションスイッチ33はシフトコ
ントローラ19による制御系の電源スイッチを兼用して
おり、エンジンキーを差込んでイグニッション回路をO
Nの位置まで回動するとバッテリからシフトコントロー
ラ19に給電がなされる。
【0038】第2実施例 次に第2実施例について図6及び図7を用いて説明す
る。上記第1実施例では、操作部台座47をレール4
5、49、51に沿って移動させる場合、ストッパピン
53を操作して手動で行う例を示したが、本実施例で
は、図6に示すように、位置調整機構79が、運転者が
着座したシートの車両前後方向位置を検出するシートの
前後位置検出手段81と、このシートの前後方向位置検
出手段81の検出結果に比例した操作部23の位置を算
出し、この位置命令信号を出力するコントローラ(操作
部位置命令手段)83と、操作部位置命令手段83から
出力された位置命令信号に基づいて操作部をシートの車
両前後方向位置に比例した位置に移動させるモータ85
とからなる。
【0039】操作部台座47には、モータ85が取り付
けられている。このモータ85は、例えばラックとピニ
オンギアや、ウオームとウオームホイール、あるいはボ
ールねじ軸とこれに螺合するねじ体等の伝達手段を介し
てレール49と係合しており、モータ85が駆動するこ
とでレール49に沿って操作部台座47を移動させる構
成となっている。このモータ85はコントローラ83と
接続されており、コントローラ83からの出力信号によ
り駆動する。
【0040】コントローラ83は、シートの前後位置検
出手段の結果が入力されて、この結果に比例した操作部
23の位置を算出し、この位置命令信号を出力する。
【0041】ここで、図7に示すように、シートの前後
位置(スライド位置)とステアリングホイール21から
操作部23までの距離との関係は、シートの前後位置に
比例してステアリングホイール21から操作部23まで
の距離も長くなる関係がある。すなわち、運転者の体格
が大きく、手のサイズが大きい場合は、手足も長く、シ
ートの位置が後方側に移動する。逆に、運転者の体格が
小さく、手のサイズが小さい場合は、手足も短く、シー
トの位置が前方側に移動する。このような関係から、シ
ートの前後位置を検出することで運転者の体格を推定す
ることが出来、手のサイズに合った最適の位置を求める
ことが出来る。
【0042】次に第2実施例の作用について説明する。
【0043】運転者がシートに着座して、シートの車両
前後方向位置を調節すると、このシートの前後方向位置
をシートの前後位置検出手段81が検出する。そして、
コントローラ83がこの検出結果に基づいて操作部23
の位置を算出し、モータ85を駆動して操作台座47を
直線Dに沿って移動させ、操作部23を移動させる。こ
れにより、操作部23を自然に操作することが出来る最
適位置に調整することが出来る。
【0044】本実施例によれば、自分の体格に合ったシ
ートの前後方向の位置を検出することで運転者の体格を
推定し、この結果に基づいてモータ85を作動させて、
操作部を自動的に最適位置に移動させる。これにより、
第1実施例のように、手動による操作部の位置調節作業
が不要になる。
【0045】第3実施例 次に第3実施例について図8乃至図12を用いて説明す
る。上記第1、第2実施例では、運転者の体格の違いに
よる手のサイズに合わせて、操作部23の位置を変更す
る場合について説明したが、本実施例は、運転者の姿勢
が変化した場合に、操作部の位置を最適の位置に調節す
ることが出来るシフト装置の例である。
【0046】図8は、運転者がシート87に着座し、シ
ート87の背もたれ88の垂直方向に対する角度αが異
なる運転姿勢の違いを示す。運転者の体格が同じ場合、
シート87の背もたれ角度αと運転者の前腕89の水平
に対する角度θは、図9に示すように、シート87の背
もたれ角度αに対して角度θは比例して大きくなる。さ
らに、図10に示すように、そのときの手の状態を見る
と、ステアリングホイール21を握る手の位置(手の中
心)Zから操作部91までの距離Lは常に一定で、かつ
操作部91と手の中心線(運転者の前腕89の延長線)
は垂直となっている。
【0047】この関係を用いたのが図11および図12
に示す本実施例である。これらの図において、本実施例
のシフト装置は、運転者の前腕の延長線に対して操作部
91が直交するように操作部91を移動させる位置調整
機構93が設けられている。
【0048】上記操作部91には、平行リンク111
a、111bの一端がピン119を介して回動自在に連
結されている。平行リンク111a、111bの他端は
操作部台座109にピン121を介して回動自在に支持
されている。平行リンク111bの端部には、アーム部
113が延出され、その先端にはチェックボール115
が配置されている。アーム部113には扇板117が設
けられている。そして操作部91を操作部台座109に
対して移動させることでシフトポジション切換え信号が
シフトコントローラに出力される。さらに、操作部91
には、図示しない表示手段が設けられており、選択され
たシフトポジションに対応する部分が点灯されるように
なっている。
【0049】上記位置調整機構93は、シート87の背
もたれ角度を検出するシート背もたれ角度検出手段95
と、この背もたれ角度検出手段95の検出結果に基づい
て、操作部91の位置を算出するコントローラ(操作部
位置命令手段)97と、このコントローラ97の出力す
る操作部位置に操作部91を移動させる駆動手段99と
からなる。
【0050】駆動手段99は、図11及び図12に示す
ように、ステアリングコラム101に固定されたラック
103と、このラック103に噛み合うピニオンギア1
07と、ピニオンギア107がその回転軸に固定される
と共に操作部台座109に固定されたモータ105とで
構成されている。ラック103は、図12に示すよう
に、手の中心Zを中心とする半径Rに沿って屈曲した弧
状で、ステアリングホイール21の反対側の面に歯部1
09が形成されている。この歯部109にピニオンギア
107が噛み合っている。
【0051】そして、モータ105の駆動力でピニオン
ギア107が回転すると、ピニオンギア107がラック
103上を回転して、操作部台座109が、点Z(手の
中心)を中心に半径R上を移動する。
【0052】次に本実施例の作用について説明する。
【0053】運転者がシートに着座して、シート87の
背もたれ88の位置を調節すると、シート87の背もた
れ角度の検出手段95によりシート87の背もたれ角度
αが検出される。この背もたれ角度αに比例した前腕の
水平に対する角度θがコントローラ97で算出される。
この水平に対する角度θにおける前腕の延長線Eに対し
て直交するように操作部91を駆動手段99が移動させ
る。すなわち、モータ105を作動させピニオンギア1
07を回転させて、操作部台座109を移動させる。こ
れにより、操作部91を、運転者の前腕の延長線に対し
て直交する位置に移動することが出来、自然に操作する
ことが出来る最適位置に操作部91を位置させることが
出来る。従って、本実施例によれば、運転者の姿勢が異
なっても、シートの背もたれ角度を検出することにより
運転者の姿勢を推定して自然に操作することが出来る最
適な位置に操作部91を移動することが出来る。
【0054】なお、上記第2実施例では、運転者の体格
に合わせて、すなわち手のサイズに合わせて操作部を手
掛け位置と指掛け位置とを結ぶ直線に沿って自動的に移
動させ、第3実施例では、運転者の姿勢に合わせて操作
部を運転者の前腕の延長線に対して直交するように自動
的に移動させたが、上記第2、第3実施例を組み合わせ
ることにより、運転者が着座してシートの前後位置、背
もたれ角度を調節すると操作部が自然に操作することが
出来る最適位置へ自動的に移動するようにすることも可
能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ステアリングホイールへの運転者の手掛け位
置と前記操作部への運転者の指掛け位置とを結ぶ直線に
沿って前記操作部が移動してステアリングホイールから
の位置が変更可能な位置調整機構を設けたので、運転者
の体格に応じて操作しやすい最適な位置に操作部を移動
することが出来、操作部をより操作しやすくすることが
出来る。
【0056】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、運転者が着座したシートの前後方向
の位置を検出することで、運転者の体格を推定し、この
推定に基づいて操作部を手掛け位置と指掛け位置とを結
ぶ直線に沿って移動させることで、操作しやすい最適な
位置に操作部を自動的に移動することが出来、操作部の
位置調節がより簡単になる。
【0057】請求項3記載の発明では、運転者の前腕の
延長線に対して操作部が略直交するように前記操作部を
移動可能な操作部移動手段を有しているので、運転者の
姿勢に応じて、操作部の操作に最適な位置に操作部を移
動することが出来、操作部のシフト操作をより操作しや
すくすることが出来ると共に、操作部の位置調節がより
簡単になる。
【0058】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、運転者がシートに着座し、シート背もた
れの角度を調節すると、このシートの背もたれの角度を
検出手段が検出し、このシートの背もたれ角度に比例し
た前腕の水平に対する角度を算出する。そして、駆動手
段はこの位置命令信号に基づいて、シートの背もたれ角
度に比例した前腕の水平に対する角度に移動させるの
で、運転者の姿勢に応じて最適な位置に操作部を自動的
に調節することが出来、シフト操作をより操作しやすく
することが出来ると共に、操作部の位置調節がより簡単
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動変速機及び運転席の周
囲を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る自動変速機のシフト装置の操作部
が周囲に配置されたステアリングホイールを示す斜視図
である。
【図3】本発明の第1実施例の位置調整機構を示し、図
2の矢印a方向から見た矢視断面図である。
【図4】第1実施例の操作部を示す正面図である。
【図5】図2の矢印b方向から見た矢視図である。
【図6】第2実施例の位置調整機構をしめ断面図であ
る。
【図7】第2実施例におけるシートスライド位置とステ
アリングから操作部までの距離との関係を示す線図であ
る。
【図8】第3実施例における運転者がシートに着座した
状態を示す側面図である。
【図9】シート背もたれ角度と前腕の水平に対する角度
との関係を示す線図である。
【図10】姿勢が変化したときの操作部の最適位置と手
との関係を示す側面図である。
【図11】第3実施例の位置調整機構を示す説明図であ
る。
【図12】第3実施例の位置調整機構の駆動手段を示
し,図11の矢印e方向から見た矢視図である。
【図13】従来の自動変速機のシフト装置を示す側面図
である。
【符号の説明】
21 ステアリングホイール 23、91 操作部 39、79、93 位置調整機構 81 シートの前後方向位置検出手段 83、97 コントローラ 85、99 モータ 89 前腕 95 背もたれ角度検出手段 A 手掛け位置 B 指掛け位置 D 直線 Z 手の中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの周辺に配置さ
    れ、運転者が前記ステアリングホイールの手掛け位置に
    手を掛けた状態で前記運転者の指が指掛け位置に掛けら
    れて操作されることで自動変速機のポジション切換命令
    を出力する操作部を備えた自動変速機のシフト装置にお
    いて、前記ステアリングホイールへの運転者の手掛け位
    置と前記操作部への運転者の指掛け位置とを結ぶ直線に
    沿って前記操作部を移動させる位置調整機構を設けたこ
    とを特徴とする自動変速機のシフト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記位置
    調整機構が、運転者が着座したシートの車両前後方向位
    置を検出するシートの前後位置検出手段と、このシート
    の前後位置検出手段が検出したシートの前後方向位置に
    比例してステアリングホイールからの前記操作部の位置
    を算出し、位置命令信号を出力する操作部位置命令手段
    と、操作部位置命令手段の位置命令信号に基づいて前記
    操作部を前記シートの車両前後方向位置に比例した位置
    に移動させる駆動手段とからなることを特徴とする自動
    変速機のシフト装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホイールの周辺に配置さ
    れ、運転者が前記ステアリングホイールの手掛け位置に
    手を掛けた状態で前記運転者の指が指掛け位置に掛けら
    れて操作されることで自動変速機のポジション切換命令
    を出力する操作部を備えた自動変速機のシフト装置にお
    いて、前記運転者の前腕の延長線に対して指掛け位置が
    直交するように前記操作部を移動させる位置調整機構を
    設けたことを特徴とする自動変速機のシフト装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明において、前記位置
    調整機構が、運転者が着座したシートのシート背もたれ
    角度を検出するシートの背もたれ角度検出手段と、この
    シートの背もたれ角度検出手段の検出結果に比例した前
    記ステアリングホイールへの運転者の手掛け位置と操作
    部への指掛け位置とを結ぶ直線が水平線となす角度を算
    出する操作部位置命令手段と、この操作部位置命令手段
    が算出した角度に前記操作部を移動させる駆動手段とか
    らなることを特徴とする自動変速機のシフト装置。
JP12236493A 1993-05-25 1993-05-25 自動変速機のシフト装置 Pending JPH06328960A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10003140C1 (de) * 2000-01-26 2001-08-09 Daimler Chrysler Ag Betriebsarten-Wähleinrichtung für Fahrzeuggetriebe
JP2001334838A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Niles Parts Co Ltd 自動変速機の操作装置
JP2006292066A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の変速制御装置

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