JP3791381B2 - 車両操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者が車両を後退走行させる際の運転操作を容易にする車両操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、特開2000−172357号公報に開示されているようにジョイスティックを用いて車両の操舵および加減速操作を行う車両操作装置がある。この車両操作装置においては、ジョイスティックが車両の中央側に設けられているとともに、このジョイスティックの後方に、運転者がジョイスティックの操作をする際に腕を置くためのアームレストが設けられている。そして、運転者が車両を後退走行させる際のジョイスティックの操作性を向上させるために、ジョイスティックおよびアームレストを移動可能にしている。
【0003】
このため、運転者が車両の右側から後方に振り向いて車両操作を行う場合は、ジョイスティックおよびアームレストを車両の右前方に移動させ、左側から後方に振り向いて車両操作を行う場合は、ジョイスティックおよびアームレストを車両の左後方に移動させることができる。これによって、車両を後退走行させる際の操作が容易になるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術によれば、ジョイスティックおよびアームレストを移動できる範囲に限界があり、運転者が十分に振り向いて後方を見ることができる姿勢をとることはできないという問題がある。また、運転者は左手で車両の操作をしなければならず右利きの人にとっては操作がし難いという問題もある。さらに、ジョイスティックおよびアームレストを移動させるための機構が必要になるため装置の構造が複雑になるという問題も有している。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記した問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両を後退走行させる際に、運転者が無理のない姿勢で操作を行える車両操作装置を提供することである。
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の構成上の特徴は、車両の前進走行時に運転者により操作されるメイン操作部と、車両内の幅方向における運転席よりも中央側部分に設けられ車両の後退走行時に運転者により操作される後退用操作部と、車両のシフトレンジを後退シフトレンジに設定したときに後退用操作部による車両操作を有効にし、他のシフトレンジに設定したときにメイン操作部による車両操作を有効にするシフト操作部とを備えたことにある。
【0007】
前記のように構成した本発明の構成によれば、後退用操作部が車両内における運転席よりも中央側部分に設けられているため、車両を後退走行させる際には、運転者は、体を反転させて後方を向いた状態で車体中央側の後退用操作部を操作することができる。これによって、運転者は窮屈な姿勢で運転操作をすることがなくなり、運転操作が容易になるとともに運転者の疲労も軽減される。また、車両操作の安全性も高まるようになる。
【0008】
また、本発明の他の構成上の特徴は、車両の前進走行時に運転者により操作されるメイン操作部と、車両内の幅方向における運転席よりも中央側部分に設けられ、シフト操作レバーを所定方向で往復移動させることにより順次車両のシフトレンジを切り換えることができるシフト操作部と、シフト操作部と一体的に設けられ、シフト操作レバーを後退シフトレンジに設定したときに、車両操作が有効になり、車両の後退走行時に運転者により操作される後退用操作部とを備え、後退用操作部の操作を、シフト操作レバーを所定方向と異なる方向に移動させることにより可能にしたことにある。
【0009】
これによれば、従来から車両に備わっているシフト操作部を利用して、後退用操作部を設けることができるため、後退用操作部の設置が簡単になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両操作装置の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、この車両操作装置を備えた車両における運転席近傍を上方から見た平面図を示している。この車両では、インストルメントパネル10と右側のフロントドア11との角部側における運転席12の近傍にメイン操作部13が設けられ、運転席12と助手席(図示せず)の間に設けられたコンソールボックス14に、後退用操作部15およびシフト操作部16が設けられている。
【0011】
メイン操作部13は、図2に概略斜視図を示した操作レバー装置を収容する操作ボックス17の上面にメイン操作レバー18の把持部18aを突出させて構成され、メイン操作レバー18は、運転者の操作により車体の前後方向および左右方向に傾動(変位)される。また、メイン操作レバー18は、円柱状に形成された把持部18aと、この把持部18aを上部外周に固定した円柱棒状のロッド18bを備えており、ロッド18bは、略中央部に球状部18cを備えて、この球状部18cによって車体に対して左右および前後方向に回動可能に支持されている。
【0012】
また、メイン操作レバー18のロッド18bにおける上部側部分には、ガイドプレート19が係合しており、このガイドプレート19は、歯車20を一体的に備えた回転軸21に固定されている。ガイドプレート19は、L字状に屈曲された板状体からなり、回転軸21に固定された面が鉛直面になるように配置され、水平方向に配置される面にロッド18bの直径よりやや大きい幅を有し車両前後方向に長手方向を有する溝19aが設けられている。そして、この溝19a内をロッド18bが貫通するように構成されている。なお、ガイドプレート19における水平方向の面は、回転軸21よりも上方に配置されている。
【0013】
回転軸21は、その軸線が車両前後方向に沿うとともに、メイン操作レバー18の球状部18cの中心を通るように車体に対して回転可能に支持されている。また、歯車20は他の歯車(図示せず)を介して電動モータに連結され、電動モータの駆動により必要に応じて回転力(メイン操作レバー18の操作量に対抗する反力)が付加されるようになっている。また、回転軸21の端部位置における車体側には、操作量センサ22が固定されており、この操作量センサ22は、回転軸21の回転角をメイン操作レバー18の左右方向の操作量として検出する。この操作量センサ22の出力である操作量の値は、メイン操作レバー18が左右方向の中立位置にあるときに「0」となるように調整されている。
【0014】
さらに、メイン操作レバー18のロッド18bにおける下部側部分にも、ガイドプレート23が係合しており、このガイドプレート23は、歯車24を一体的に備えた回転軸25に固定されている。ガイドプレート23は、L字状に屈曲された板状体からなり、回転軸25に固定された面が鉛直面になるように配置され、水平方向に配置される面にロッド18bの直径よりやや大きい幅を有し車両左右方向に長手方向を有する溝23aが設けられている。そして、この溝23a内をロッド18bが貫通するように構成されている。なお、ガイドプレート23における水平方向の面は、回転軸25よりも下方に配置されている。
【0015】
回転軸25は、その軸線が車両左右方向に沿うとともに、メイン操作レバー18の球状部18cの中心を通るように車体に対して回転可能に支持されている。また、歯車24は他の歯車(図示せず)を介して電動モータに連結され、電動モータの駆動により必要に応じた回転力が付加されるようになっている。また、回転軸25の端部位置における車体側には、操作量センサ26が固定されており、この操作量センサ26は、回転軸25の回転角をメイン操作レバー18の前後方向の操作量として検出する。この操作量センサ26の出力である操作量の値は、メイン操作レバー18が前後方向の中立位置にあるときに「0」となるように調整されている。したがって、運転者の操作によりメイン操作レバー18が左右または前後に変位するとその変位量を操作量センサ22または26が検出する。
【0016】
後退用操作部15は、メイン操作部13と同様の構成をしており、操作レバー装置を収容した操作ボックス27と、操作レバー装置に含まれ操作ボックスの上面に把持部を突出させた後退用レバー28とで構成されている。後退用レバー28は、運転者の操作により車体の前後方向および左右方向に変位される。
【0017】
また、シフト操作部16は、内部にシフトレバー装置を収容し、上面にガイド孔29が設けられたシフトレバーボックス30を備えており、シフトレバー装置のシフトレバー31がガイド孔29を挿通してシフトレバーボックス30の上方に延設されている。また、シフトレバー31の把持部には、シフトレバー31のロック解除機能を有するセレクトボタン31aが設けられているとともに、ガイド孔29の縁部側には、L、2、D、N、R、Pの文字が記されている。そして、セレクトボタン31aを押して、ロックを解除した状態でシフトレバー31を移動させ、前記文字の所定位置にシフトレバー31を合わせてセレクトボタン31aの押圧を解除することにより、それぞれシフトレンジを、ロー、セカンド、ドライブ、ニュートラル、リバース、パーキングに設定できるようになっている。
【0018】
このシフト操作部16には、公知のシフトレバー装置が利用されており、シフトレバー31を移動させることにより、図3に示すように、シフトレバー31に設けられたセレクトピン32が車体側に設けられたセレクトゲート33の所定位置と係合するようになっている。この場合、シフトレバー31のセレクトボタン31aを押すと、セレクトピン32は下方に移動して、セレクトゲート33との係合が解除され、シフトレバー31を任意の位置に移動できるようになる。そして、シフトレバー31を任意の位置に合わせてセレクトボタン31aを離すと、セレクトピン32は上方に移動してその位置に対応するセレクトゲート33に係合し、車両のシフトレンジがそのセレクトピン32が係合したセレクトゲート33の所定位置に対応するレンジに設定される。
【0019】
すなわち、図3のように、シフトレバー31を操作したときのセレクトピン32の位置に応じて、図示の左側から右側にそれぞれ、ローL、セカンド2、ドライブD、ニュートラルN、リバースR、パーキングPに設定される。また、シフトレバーボックス30内におけるリバースRに対応する部分にはシフトレバー31を検出するためのシフトレバーセンサ34(図1)が設けられている。したがって、シフトレバー31がリバースRの位置に位置しているときには、シフトレバーセンサ34がこれを検出し、車両が後退走行のシフトレンジに設定されていることを検出できる。
【0020】
つぎに、車両操作装置の電気制御部について図4を用いて説明する。この電気制御部40は、前述した操作量センサ22,26およびシフトレバーセンサ34に加えて、後退用操作部15の後退用レバー28を操作したときの後退用レバー28の左右方向の操作量を検出する操作量センサ41および後退用レバー28の前後方向の操作量を検出する操作量センサ42を備えている。これらの各センサ22,26,34,41,42は、電気制御装置43に接続されている。電気制御装置43は、CPU、ROM、RAMなどを有するマイクロコンピュータによって構成され、エンジン制御装置44、ブレーキ制御装置45およびステアリング制御装置46を制御する。
【0021】
エンジン制御装置44はスロットル開度を制御するスロットルアクチュエータ47を制御し、スロットルアクチュエータ47は車両を加速制御するために利用されている。エンジン制御装置44は、操作量センサ26および42が検出するメインレバー18および後退用レバー28の操作量に基づいて電気制御装置43によって制御され、シフトレバー31のシフトレンジが、ローL、セカンド2またはドライブDに設定されている状態では、メインレバー18を、中立位置から後方側位置の間で移動させることにより駆動する。すなわち、メインレバー18は、図5にその運転操作制御態様を示すように、車両の前後方向において、その中立位置を境に後方に変位するに従って車両のスロットル開度を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両のスロットル開度を小さくするように設定され、中立位置においては加速度は「0」になるように設定されている。
【0022】
したがって、運転者の操作により、メインレバー18が中立位置よりも後方の部分で前後方向に変位すると、その操作量を操作量センサ26が検出し、その操作量に応じた信号が電気制御装置43に送信され、電気制御装置43は、エンジン制御装置44に、エンジンに燃料を供給するためのスロットルを開成するための制御信号を出力する。そして、エンジン制御装置44がスロットルアクチュエータ47を制御することにより、メインレバー18の操作量に応じて車両は前進走行を加減速する。なお、シフトレバー31のシフトレンジが、リバースRに設定された状態では、後退用操作部15の後退用レバー28による操作が有効になる。この切り換えは、シフトレバーセンサ34によるシフトレバー31の検出に基づいて、電気制御装置43が制御する。
【0023】
また、エンジン制御装置44は、シフトレバー31のシフトレンジが、リバースRに設定されている状態では、後退用レバー28を、中立位置から後方側位置の間で移動させることにより駆動する。後退用レバー28の運転操作制御態様は、図5に示したメインレバー18の運転操作制御態様と同様であり、車両の前後方向において、その中立位置を境に後方に変位するに従って車両の加速度を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両の加速度を小さくするように設定され、中立位置においては加速度は「0」になるように設定されている。したがって、運転者の操作により、後退用レバー28が中立位置よりも後方の部分で前後方向に変位すると、後退用レバー28の操作量に応じて車両は後退走行を加減速する。
【0024】
ブレーキ制御装置45は、車両に制動力を付与するためのブレーキアクチュエータ48を制御する。ブレーキ制御装置45は、操作量センサ26および42が検出するメインレバー18および後退用レバー28の操作量に基づいて電気制御装置43によって制御され、シフトレバー31のシフトレンジが、ローL、セカンド2またはドライブDに設定されている状態では、メインレバー18を、中立位置から前方側位置の間で移動させることにより駆動する。メインレバー18は、図5に示すように、車両の前後方向において、その中立位置を境に前方に変位するに従って車両の制動力を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両の制動力を小さくするように設定され、中立位置においては制動力は「0」になるように設定されている。
【0025】
したがって、運転者の操作により、メインレバー18が中立位置よりも前方の部分で前後方向に変位すると、その操作量を操作量センサ26が検出し、その操作量に応じた信号が電気制御装置43に送信され、電気制御装置43は、演算処理によって操作量に応じた制動力を算出し、その制御信号をブレーキ制御装置45に出力する。そして、ブレーキ制御装置45がブレーキアクチュエータ48を制御することにより、メインレバー18の操作量に応じて車両は前進走行を制動する。なお、加減速時と同様、シフトレバー31のシフトレンジが、リバースRに設定された状態では、後退用操作部15の後退用レバー28による操作が有効になる。
【0026】
その場合も、メインレバー18による操作と同様、後退用レバー28は、車両の前後方向において、その中立位置を境に前方に変位するに従って車両の制動力を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両の制動力を小さくするように設定され、中立位置においては制動力は「0」になるように設定されている。したがって、運転者の操作により、後退用レバー28が中立位置よりも前方の部分で前後方向に変位すると、後退用レバー28の操作量に応じて車両は後退走行を制動する。
【0027】
ステアリング制御装置46は、左右輪FW,FWを操舵するための操舵機構に組み込まれて、運転者によるメインレバー18または後退用レバー28の操作に従った車体左右方向の変位量により同操舵機構を駆動して左右輪FW,FWを左右に操舵する。すなわち、電気制御装置43は、操作量センサ22または41からの左右方向の変位量を入力して、この入力した変位量に対応した左右輪FW,FWの操舵角を計算する。この操舵角は、図5にメインレバー18および後退用レバー28の操作量と操舵の関係を示したように、メインレバー18および後退用レバー28ともに、操作量センサ22または41の変位量が中立位置の「0」であるとき「0」に設定され、メインレバー18または後退用レバー28が、その中立位置を境に車両右側に変位するに従って転舵輪(図示せず)の操舵角が右側に大きくなり、車両左側に変位するに従って転舵輪の操舵角が左側に大きくなるように設定されている。
【0028】
そして、電気制御装置43は、算出した操舵制御信号をステアリング制御装置46に出力し、テアリング制御装置46は、この操舵制御信号に応じて電動モータ49の回転を制御して、左右輪FW,FWを操舵する。これにより、左右輪FW,FWは、運転者によるメインレバー18または後退用レバー28の左右への操作、すなわち操作量センサ22または41が検出する操作量に応じて左右に操舵される。
【0029】
なお、この場合、シフトレバー31のシフトレンジが、ローL、セカンド2、ドライブD、ニュートラルNおよびパーキングPに設定されている状態では、メインレバー18による操作が有効となり、シフトレバー31のシフトレンジがリバースRに設定されている状態では、後退用レバー28による操作が有効となる。
【0030】
このように構成したため、運転者がイグニッションスイッチをオン状態にして車両を走行可能にしたのち、シフトレバー31のシフトレンジをローL、セカンド2またはドライブDのいずれかに設定し、メインレバー31を後方に変位させると、車両は前進走行を開始する。その際、メインレバー31を後方に変位させるに従って加速度が増して車両は高速走行になり、中立位置に近づけるに従って加速度は減少して車両は定速走行になる。また、メインレバー31を前方に変位させると、車両に制動力が付加され車両は停止する。その際、メインレバー31を前方に変位させるに従って制動力が増し、中立位置に近づけるに従って制動力は減少する。
【0031】
なお、高速走行する場合は、シフトレバー31をドライブDに設定し、急な上り坂をゆっくりと走行する場合は、シフトレバー31をローLに設定する等、シフトレバー31のシフトレンジは適宜変更する。また、進行方向に従って、メインレバー31を右方向に変位させると車両は右側にカーブしながら走行し、メインレバー31を左側に変位させると車両は左側にカーブしながら走行する。その際、メインレバー18は、中立位置を境に右側に変位するに従って左右輪FW,FWの操舵角を右側に大きくし、左側に変位するに従って左右輪FW,FWの操舵角を左側に大きくするようになる。
【0032】
また、車庫入れや幅寄せ等により、後退走行する場合には、シフトレバー31のシフトレンジをリバースRに設定し、運転者は後ろ向きの姿勢になり右手で後退用レバー28を後方に変位させる。これによって、車両は後退走行を開始する。その際、後退用レバー28を後方に変位させるに従って加速度が増して車両は高速走行になり、中立位置に近づけるに従って加速度は減少して車両は低速走行になる。また、後退用レバー28を前方に変位させると制動力が発生し、その大きさは前方への変位が大きくなるに従って大きくなる。
【0033】
また、後退用レバー28を右方向(運転者から見ると左方向)に変位させると、左右輪FW,FWの操舵角は右側に変化するため、車両は後方右側(運転者から見て前方左側)にカーブしながら後退走行し、後退用レバー28を左方向(運転者から見ると右方向)に変位させると車両は後方左側(運転者から見て前方右側)にカーブしながら後退走行する。その際、後退用レバー28は、中立位置を境に右側に変位するに従って左右輪FW,FWの操舵角を右側に大きくし、左側に変位するに従って左右輪FW,FWの操舵角を左側に大きくするようになる。
【0034】
したがって、運転者は、メイン操作部13によって前進走行するときと同じ感覚で後退走行の操作を行うことができる。また、前進走行時も右手による車両操作が行えるため、この車両は、右利きの運転者にとって操作がしやすいものとなる。なお、本実施形態においては、メインレバー18および後退用レバー28を中立位置よりも後方の部分で、後方に変位させると加速度が発生し、中立位置よりも前方の部分で、前方に変位させると制動力が発生するようになっているが、これを逆にして、前方に変位させると加速度が発生し、後方に変位させると制動力が発生するようにしてもよい。
【0035】
また、図6は本発明による車両操作装置の他の実施形態を示している。この車両操作装置では、図1に示したような独立した後退用操作部15は設けられてなく、後退用操作部は、シフト操作部50と一体化して設けられている。
【0036】
すなわち、シフト操作部50は、図1に示したシフト操作部16と同様、シフトレバー装置を収容するシフトレバーボックスにおけるガイド孔51の縁部側にL、2、D、N、R、Pの文字が記されている。ガイド孔51は、文字Rに対応する部分が横方向に延びて十字状に形成されており、この十字状のガイド孔51に沿ってシフトレバー52が移動できるようになっている。シフトレバー52は、図7に示すように、棒状のロッド52aとロッド52aの上部に固定された把持部52bとを備えており、把持部52bには、セレクトボタン53、操作許可ボタン54、前後荷重センサ55および左右荷重センサ56が設けられている。また、ロッド52aの下部側には、ロッド52aと直交するようにしてセレクトピン57が水平方向に突設されて、車体側に設けられたセレクトゲート58の所定部分と係合可能になっている。
【0037】
ロッド52aの下端面は、縦断面形状が門形に形成された回転固定部59の水平部59aの上面に固定されており、回転固定部59の両側の側部59b,59cの間には、ガイド孔51の横方向(十字状の短い辺の方向)に平行する回転軸60が配設されている。そして、側部59b,59cの略中心部および回転軸60を貫通して小径の支持ピン61が、側部59b,59cおよび回転軸60に遊嵌している。したがって、シフトレバー52を操作して、ガイド孔51の長手方向に沿って移動させると、回動軸60が軸回り方向に回転して、シフトレバー52と回転固定部59は回転軸60とともにガイド孔51の長手方向に沿って回転し、シフトレバー52をガイド孔51の横方向に沿って移動させると、シフトレバー52と回転固定部59は支持ピン61の軸を中心軸として回転する。
【0038】
また、支持ピン61の一端は、側部59cから回転固定部59の外部側に延びておりその部分に、シフトレバー52がガイド孔51の横方向に沿って移動した際の変位量を検出するためのポテンショメータ62が取り付けられている。さらに、回転軸60の一方には、係合穴60aが穿設されて、この係合穴60aの上方に係合穴60aと係合可能なピン63aを備えたソレノイド63が設けられている。なお、係合穴60aは、シフトレバー52がリバースRに設定されたときに、ソレノイド63のピン63aと係合可能な位置に位置するようになり、その状態で、操作許可ボタン54を押圧することにより、ソレノイド63のピン63aと係合する。これによって、シフトレバー52はガイド孔51の長手方向への移動はできなくなり、ガイド孔51の横方向の移動のみ可能になる。
【0039】
また、セレクトボタン53は、シフトレバー52のシフトレンジを変更する際に使用され、前後荷重センサ55は、アクセルおよびブレーキとして使用される。すなわち、シフトレバー52をリバースRに設定した状態で、この前後荷重センサ55を後方に押圧すると、車両は後退走行し、前方に押圧すると制動力が発生して車両は停止する。
【0040】
左右荷重センサ56は、ポテンショメータ62と選択使用されるもので、ポテンショメータ62と同様の機能を有するものである。したがって、ポテンショメータ62を使用する場合には、左右荷重センサ56は不要である。ポテンショメータ62および左右荷重センサ56は、シフトレバー52の変位量を検出し、この変位量に応じて左右輪FW,FWの操舵角が決定される。なお、このシフト操作部50においては、操作許可ボタン54に、シフトレバー52がリバースRに位置することを検出するシフトレバーセンサとしての機能を持たせることができるため、シフトレバーセンサを設ける必要はなくなる。図6に示した車両操作装置におけるこれ以外の部分の構成については、図1に示した車両操作装置と同様である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
【0041】
このように構成したため、前述した車両操作装置と同様の操作性を発揮することができ、かつ、従来の車両が備えているシフト操作部に後退用操作部を設けることができるため、製造が簡単になるという効果を奏する。それ以外の作用効果については、前述した車両操作装置と同様である。
【0042】
また、図8に本発明のさらに他の実施形態による車両操作装置の後退用操作部を含むシフト操作部65を示している。このシフト操作部65では、シフトレバー66が、円柱棒状のロッド66aの上端に厚肉円板状の把持部66bを固定して構成された回転式になっており、把持部66bの上面には、位置決め用の印66cが刻印されている。そして、ロッド66aの周面における把持部66bの下方側部分には、左右荷重センサ67と前後荷重センサ68が互いに直交して取り付けられ、そのさらに下方には、印66cと同方向を向いたセレクトピン69が水平方向に突設されている。
【0043】
また、シフトレバー66の下部側を収容するシフトレバーボックスの上面は中央部分がシフトレバー66が挿通する穴部70aに形成された円形のパネル70に形成され、その上面に円周に沿って、P、R、N、D、2、Lの文字が記されている。シフトレバーボックスの内部には、パネル70の円周に沿ってセレクトゲート(図示せず)が形成され、このセレクトゲートの各部分に、シフトレバー66に突設されたセレクトピン69が係合可能になっている。このため、印66cを任意のシフトレンジの位置に合わせるようにしてシフトレバー66を矢印aの方向に回転すると、セレクトピン69が、そのシフトレンジに対応するセレクトゲートの部分に係合するようになる。例えば、セレクトゲートを設けず、電気的にソレノイドピン等で止めてもよい。
【0044】
また、シフトレバーボックス内における文字P、N、D、2、Lに対応する部分は、シフトレバー66を軸を中心とした回転のみ許容するようになっているが、文字Rに対応する部分には、溝が設けられて、シフトレバー66は左右前後方向に傾動可能になっている。また、シフトレバー66がリバースRに設定されている状態では、左右荷重センサ67は左右方向に向いてシフトレバー66の左右方向の操作量を検出し、前後荷重センサ68は前後方向に向いてシフトレバー66の前後方向の操作量を検出する。
【0045】
したがって、シフトレバー66をリバースRに設定した状態で、シフトレバー66を左右前後に操作することによって、図1に示した後退用レバー15と同様、後退走行時の操舵、加減速操作が可能になる。また、このように構成したため、シフトレバーボックスを小形化することができる。それ以外の作用効果については、図7に示したシフト操作部50と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による車両操作装置を備えた車両の運転席近傍を示す平面図である。
【図2】 図1に示した操作レバーを含む操作レバー装置の概略斜視図である。
【図3】 セレクトゲートとセレクトピンの係合状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の実施形態による車両操作装置の電気制御装置を示すブロック図である。
【図5】 メイン操作レバーおよび後退用レバーの変位方向に応じて車両の運転操作制御態様を表すグラフである。
【図6】 本発明の他の実施形態による車両操作装置を備えた車両の運転席近傍を示す平面図である。
【図7】 図7に示した車両操作装置のシフト操作部を示す概略斜視図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施形態による車両操作装置のシフト操作部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
12…運転席、13…メイン操作部、15…後退用操作部、16,50…シフト操作部、18…メイン操作レバー、22,26,41,42…操作量センサ、28…後退用レバー、31,52…シフトレバー、32,57…セレクトピン、33,58…セレクトゲート、34…シフトレバーセンサ、43…電気制御装置、44…エンジン制御装置、45…ブレーキ制御装置、46…ステアリング制御装置、45…車速センサ。
Claims (2)
- 車両の前進走行時に運転者により操作されるメイン操作部と、
車両内の幅方向における運転席よりも中央側部分に設けられ、車両の後退走行時に運転者により操作される後退用操作部と、
車両のシフトレンジを後退シフトレンジに設定したときに前記後退用操作部による車両操作を有効にし、他のシフトレンジに設定したときに前記メイン操作部による車両操作を有効にするシフト操作部と
を備えたことを特徴とする車両操作装置。 - 車両の前進走行時に運転者により操作されるメイン操作部と、
車両内の幅方向における運転席よりも中央側部分に設けられ、シフト操作レバーを所定方向で往復移動させることにより順次車両のシフトレンジを切り換えることができるシフト操作部と、
前記シフト操作部と一体的に設けられ、前記シフト操作レバーを後退シフトレンジに設定したときに、車両操作が有効になり、車両の後退走行時に運転者により操作される後退用操作部とを備え、
前記後退用操作部の操作を、前記シフト操作レバーを前記所定方向と異なる方向に移動させることにより可能にした車両操作装置。
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