JP2002157034A - 車両の運転操作装置 - Google Patents

車両の運転操作装置

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JP2002157034A
JP2002157034A JP2000352081A JP2000352081A JP2002157034A JP 2002157034 A JP2002157034 A JP 2002157034A JP 2000352081 A JP2000352081 A JP 2000352081A JP 2000352081 A JP2000352081 A JP 2000352081A JP 2002157034 A JP2002157034 A JP 2002157034A
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reaction force
signal
joystick
brake
steering
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JP2000352081A
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English (en)
Inventor
Makoto Murata
真 村田
Masaaki Kono
昌明 河野
Nobuo Sugitani
伸夫 杉谷
Osamu Tsurumiya
修 鶴宮
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者が操作意志があるときにのみ、運転操
作子の操作を有効とする車両の運転操作装置を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 運転操作子(ジョイスティック)1の操
作量に応じて車両の前後方向および/または左右方向の
運動をアクチュエータ(ステアリングモータ、スロット
ルアクチュエータ、ブレーキアクチュエータ)5,6,
7を介して制御する制御手段(制御装置)4を備える車
両の運転操作装置Aであって、運転操作子1が握られて
いるか否かを検出する握り検出手段(握り検出センサ)
20を備え、制御手段4は、握り検出手段20からの検
出信号に基づいて、運転操作子1が握られているときに
のみアクチュエータ5,6,7を駆動することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジョイスティック
等の運転操作子の操作量に応じて車両の加減速および/
または転舵をアクチュエータを介して制御する車両の運
転操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者が操作を行うための操作系と車両
を動作させるための制動系、駆動系および転舵系とを分
離し、CBW(Control By Wire)制御
によって操作系を制動系、駆動系および転舵系に電気的
に連動させる運転操作装置が開発されている。この運転
操作装置は、操作系としてジョイスティック等の運転操
作子を備え、この運転操作子の操作量に基づいて制動系
のブレーキ液圧量、駆動系のスロットル量および転舵系
の転舵量を設定し、車両の運転状態を制御する。例え
ば、ジョイスティックの場合、ジョイスティックの前方
への操作量に基づいてスロットル量が設定され、後方へ
の操作量に基づいてブレーキ液圧量が設定され、左右方
向への操作量に基づいて転舵量が設定される。さらに、
この運転操作装置は、操作系に反力用モータを備え、運
転者による運転操作子への操作中に、反力用モータによ
って運転操作子を介して運転者に反力を与え、車両の運
転状態を運転操作子に反映させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ジョイスティック等の
運転操作子は、車両の幅方向の中央側に設けられる場合
が多く、この場合には助手席に座っている同乗者の動作
範囲内に位置する。そのため、同乗者による通常の動作
や車両の走行状態に応じた同乗者の不意の動作等によっ
て、同乗者が運転操作子に作用する場合がある。また、
運転者の不意の動作や他の車両の接触による運転者の予
期せぬ動作等によって、運転者が操作意志がないにもか
かわらず運転操作子に作用する場合がある。さらに、車
内に置かれている物が車両の走行状態に応じて移動する
ことによって、運転操作子に作用する場合も考えられ
る。その結果、運転者の意志とは関係なく、運転操作子
が操作され、その操作量に応じて車両が加減速や転舵を
行う。
【0004】そこで、本発明の課題は、運転者が操作意
志があるときにのみ、運転操作子の操作を有効とする車
両の運転操作装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る車両の運転操作装置は、運転操作子の操作量に
応じて車両の前後方向および/または左右方向の運動を
アクチュエータを介して制御する制御手段を備える車両
の運転操作装置であって、前記運転操作子が握られてい
るか否かを検出する握り検出手段を備え、前記制御手段
は、前記握り検出手段からの検出信号に基づいて、前記
運転操作子が握られているときにのみ前記アクチュエー
タを駆動することを特徴とする。この車両の運転操作装
置によれば、握り検出手段によって運転者が運転操作子
を握っていることを検出したときにのみ、ブレーキ力を
変化させるためのアクチュエータ、エンジンの駆動力を
変化させるためのアクチュエータおよび/または転舵輪
を転舵させるためのアクチュエータ等を駆動する。その
結果、運転者が操作意志があるときにのみ、運転操作子
の操作量に応じて車両が運転される。なお、車両の前後
方向は、車両の進行方向が前方向であり、車両の後退方
向が後方向である。また、車両の左右方向は、車両の進
行方向に向かって左側が左方向であり、車両の進行方向
に向かって右側が右方向である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る車両の運転操作装置の実施の形態について説明す
る。
【0007】本発明に係る車両の運転操作装置は、運転
操作子の操作量に応じて車両の前後方向および/または
左右方向の運動をアクチュエータを介して制御する制御
手段を備える。さらに、この車両の運転操作装置は、運
転操作子に対する誤操作防止のために、運転操作子が握
られているか否かを検出する握り検出手段を備え、この
握り検出手段によって運転操作子が握られていることを
検出したときにのみ運転操作子の操作量に応じた車両の
運動を許容する。
【0008】本実施の形態に係る運転操作装置は、運転
操作子としてジョイスティックを備え、ジョイスティッ
クの前方への操作量をスロットル操作量とし、後方への
操作量をブレーキ操作量とし、左右方向への操作量を転
舵操作量とする。また、この運転操作装置は、アクチュ
エータとしてブレーキ液圧を変化させるためのブレーキ
アクチュエータ、スロットル開度を変化させるスロット
ルアクチュエータおよびラック軸のラック位置を移動さ
せるためのステアリングモータを備える。さらに、この
運転操作装置は、ジョイスティックが握られているか否
かを検出する握り検出センサ(握り検出手段)を備え、
この握り検出センサの検出信号に基づいて制御装置(制
御手段)で3つのアクチュエータを駆動するか否かを判
定する。
【0009】まず、図1を参照して、運転操作装置Aの
全体構成について説明する。運転操作装置Aは、ジョイ
スティック1、転舵操作量センサ2、加減速操作量セン
サ3、制御装置4、ステアリングモータ5、スロットル
アクチュエータ6、ブレーキアクチュエータ7、転舵操
作反力モータ8、加減速操作反力モータ9、ラック位置
センサ10、スロットル開度センサ11、ブレーキ液圧
センサ12、傾動支持機構13、復帰機構15,16、
握り検出センサ20等から構成される。なお、図1は、
運転操作装置Aの全体構成図である。なお、本実施の形
態では、運転操作装置Aが特許請求の範囲に記載の車両
の運転操作装置に相当し、ジョイスティック1が特許請
求の範囲に記載の運転操作子に相当し、制御装置4が特
許請求の範囲に記載の制御手段に相当し、ステアリング
モータ5、スロットルアクチュエータ6およびブレーキ
アクチュエータ7が特許請求の範囲に記載のアクチュエ
ータに相当し、握り検出センサ20が特許請求の範囲に
記載の握り検出手段に相当する。
【0010】まず、ジョイスティック1の構成について
説明する。運転操作装置Aは、車両の加減速操作および
転舵操作を行うためのジョイスティック1を備える。そ
のため、ジョイスティック1は、車両の進行方向に対し
て前後方向に傾動する操作ができるとともに左右方向に
も傾動する操作ができるように傾動支持機構13に支持
される(図2、図3参照)。そのため、ジョイスティッ
ク1は、円運動を描くように操作ができる。
【0011】ジョイスティック1を前後方向に傾動する
操作は、ジョイスティック1の前後方向の操作を可能と
する回転軸に備えられたポテンショメータ等からなる加
減速操作量センサ3により、その操作量が電圧として検
出(出力)されるようになっている。この操作量は、ジ
ョイスティック1の中立状態を基準にして、後方に傾動
する場合がブレーキ操作量であり、前方に傾動する場合
がスロットル操作量である。そして、加減速操作量セン
サ3は、検出した電圧を加減速操作量信号STBとして
制御装置4に送信する。ちなみに、このジョイスティッ
ク1を前後方向に傾動する操作が、車両への加減速操作
となる。
【0012】図7の(a)図を参照して、ジョイスティ
ック1の前後方向の操作量に対する加減速操作量センサ
3の出力の設定について説明する。なお、図7の(a)
図は、ジョイスティック1の前後方向の位置と加減速操
作量センサ3の出力との関係図である。この図から判る
ように、加減速操作量センサ3は、ジョイスティック1
を前方に傾動する操作を行うと出力を増加させ、後方に
傾動する操作を行うと出力を低下させるように設定され
る。そして、加減速操作量センサ3の出力は、基準値を
上回る部分がスロットル操作量であり、基準値を下回る
部分がブレーキ操作量である。したがって、加速操作お
よび減速操作(制動操作)とも、ジョイスティック1を
傾動する操作の度合いが大きくなればなるほど、加減速
操作量センサ3で検出(出力)されるスロットル操作量
およびブレーキ操作量も大きくなる。なお、スロットル
操作量かブレーキ操作量かの判断は、後記する制御装置
4の目標ブレーキ液圧設定部40および目標スロットル
開度設定部47で判断される(図5参照)。
【0013】また、ジョイスティック1を左右方向に傾
動する操作も、ジョイスティック1の左右方向の操作を
可能とする回転軸に備えられたポテンショメータ等から
なる転舵操作量センサ2により、その操作量が電圧とし
て検出(出力)されるようになっている。この場合の操
作量も、ジョイスティック1の中立状態を基準にして、
右側に傾動する場合が右側転舵操作量であり、左側に傾
動する場合が左側転舵操作量である。そして、転舵操作
量センサ2は、検出した電圧を転舵操作量信号SSRと
して制御装置4に送信する。ちなみに、このジョイステ
ィック1を左右方向に傾動する操作が、車両への転舵操
作となる。
【0014】図7の(b)図を参照して、ジョイスティ
ック1の左右方向の操作量に対する転舵操作量センサ2
の出力の設定について説明する。なお、図7の(b)図
は、ジョイスティック1の左右方向の位置と転舵操作量
センサ2の出力との関係図である。この図から判るよう
に、転舵操作量センサ2は、ジョイスティック1を右側
に傾動する操作を行うと出力を増加させ、左側に傾動す
る操作を行うと出力を低下させるように設定される。そ
して、転舵操作量センサ2の出力は、基準値を上回る部
分が右側転舵操作量であり、基準値を下回る部分が左側
転舵操作量である。したがって、右側転舵操作および左
側転舵操作は、ジョイスティック1を傾動する操作の度
合いが大きくなればなるほど、転舵操作量センサ2で検
出(出力)される右側転舵操作量および左側転舵操作量
も大きくなる。なお、右側転舵操作量か左側転舵操作量
かの判断は、後記する制御装置4の目標ラック位置設定
部52で判断される(図6参照)。
【0015】なお、傾動支持機構13は、ジョイスティ
ック1を前後方向に傾動する操作に対して、その操作量
が多くなればなるほど受動的にジョイスティック1を中
立状態に復帰する力が大きく発生するような、バネ(弾
性体)を用いた復帰機構15,16を有している(図2
乃至図4参照)。
【0016】ここで、図2乃至図4を参照して、ジョイ
スティック1と傾動支持機構13との構成を詳細に説明
しておく。なお、図2は、ジョイスティック1の傾動支
持機構13の一部破断側面図である。図3は、ジョイス
ティック1の傾動支持機構13の一部破断平面図であ
る。図4は、ジョイスティック1の復帰機構15,16
の一部破断正面図である。
【0017】ジョイスティック1は、車両の運転者が片
手で操作できるように、運転席の例えば左側近傍に配置
されている。ジョイスティック1は、パイプ状のスティ
ック本体1Aの上端に操作グリップ1Bが固定された構
造を有し、スティック本体1Aの下端部が傾動支持機構
13を介して左右方向および前後方向に傾動自在に支持
されている。なお、この傾動支持機構13は、スティッ
ク本体1Aに外装されたブーツ14によって覆われてい
る(図1参照)。
【0018】傾動支持機構13は、ジョイスティック1
を左右の転舵方向に傾動操作自在に支持する機構とし
て、スティック本体1Aの下端部を前後方向に貫通して
これに固定された左右傾動用支持軸13Aと、この左右
傾動用支持軸13Aの前後の両端部をベアリングBRG
を介して回転自在に支持する傾動支持ベース13Bとを
備えている。この傾動支持ベース13Bは、平面視にお
いて上方が開口した左右方向に長い概略長方形の枠状に
形成されている。また、ジョイスティック1を傾動支持
機構13と共に前後の加減速方向に傾動操作自在に支持
する機構として、傾動支持ベース13Bの左右の端部に
同軸状に突設された一対の前後傾動用支持ピン13C
と、この一対の前後傾動用支持ピン13Cをベアリング
BRGを介して回転自在に支持する固定支持ベース13
Dとを備えている。この固定支持ベース13Dは、左右
の両端部に側壁を有する上方が開口したコ字状に形成さ
れている。
【0019】さらに、ジョイスティック1のスティック
本体1Aと傾動支持機構13の傾動支持ベース13Bと
の間には、ジョイスティック1を左右の転舵操作方向の
中立状態に復帰させる復帰機構15が設けられている。
また、傾動支持機構13の傾動支持ベース13Bと固定
支持ベース13Dとの間には、傾動支持ベース13Bと
共にジョイスティック1を前後の加減速操作方向の中立
状態に復帰させる復帰機構16が設けられている。
【0020】復帰機構15および復帰機構16は、略同
様に構成されているため、その一方の復帰機構15につ
いて説明し、他方の復帰機構16については説明を省略
する。この復帰機構15は、傾動支持ベース13Bから
スティック本体1Aへ向けて左右傾動用支持軸13Aと
平行に突設された固定ピン15Aと、スティック本体1
Aから傾動支持ベース13Bへ向けて左右傾動用支持軸
13Aと平行に突設された回動ピン15Bと、左右傾動
用支持軸13Aに巻装された巻バネ15Cとで構成され
ている。固定ピン15Aは、左右傾動用支持軸13Aの
軸心を通る鉛直線上に配置して左右傾動用支持軸13A
の上方に配置されている。また、巻バネ15Cは、その
両端部を放射方向に折り曲げた係止部15Dが固定ピン
15Aに交差状態で係止されている。一方、回動ピン1
5Bは、スティック本体1Aの傾動操作に応じて巻バネ
15Cの一対の係止部15Dのいずれか一方を押動する
ように、交差状態の一対の係止部15Dの間に挿入され
ている。そして、この回動ピン15Bが一対の係止部1
5Dに押動されて固定ピン15Aの下方に位置すると、
ジョイスティック1が略垂直に起立して左右の転舵操作
方向の中立状態に停止するように構成されている。
【0021】また、傾動支持機構13は、運転者による
ジョイスティック1の操作に対して、ジョイスティック
1の動きに反力を加える反力発生手段を有する(反力の
方向および大きさについては後記する)。この反力発生
手段は、ジョイスティック1の前後方向の回転軸の動き
に反力を加える加減速操作反力モータ9、およびジョイ
スティック1の左右方向の回転軸の動きに反力を加える
転舵操作反力モータ8を有する(図1参照)。加減速操
作反力モータ9は、制御装置4が生成する加減速操作反
力モータ駆動電圧RSBに基づいて駆動される。また、
転舵操作反力モータ8は、制御装置4が生成する転舵操
作反力モータ駆動電圧RSRに基づいて駆動される。な
お、加減速操作反力モータ駆動電圧RSBおよび転舵操
作反力モータ駆動電圧RSRの大きさおよび印加方向は
制御装置4により設定されるが、この点は後記する。
【0022】次に、図1に戻って、運転操作装置Aにお
けるブレーキ系の構成を説明する。この車両のブレーキ
系は、通常の車両と異なりブレーキペダルを有しない。
その代わりに、ジョイスティック1がブレーキペダルの
役割を有し、前記したように、中立状態のジョイスティ
ック1を後方に傾動する操作を行うとブレーキが効くよ
うになっている。
【0023】また、この車両のブレーキ系は、エンジン
の負圧等を利用するブレーキ倍力装置やマスタシリンダ
等を有しない。その代わりに、トラクションコントロー
ルシステム(TCS)やアンチブレーキロックシステム
(ABS)のような、ブレーキ液圧発生用のポンプおよ
びブレーキ液圧制御用の比例電磁弁を有し、ポンプが発
生したブレーキ液圧を、比例電磁弁を介してホイールシ
リンダに作用させるようになっている。なお、ブレーキ
アクチュエータ7は、前記した比例電磁弁に相当し、制
御装置4が生成するブレーキアクチュエータ駆動電圧D
BAに基づいて駆動される。
【0024】次に、運転操作装置Aにおけるスロットル
系の構成を説明する。この車両のスロットル系は、通常
の車両と異なりスロットルペダル(アクセルペダル)を
有しない。その代わりに、ジョイスティック1がスロッ
トルペダルの役割を有し、前記したように、中立状態の
ジョイスティック1を前方に傾動する操作を行うとスロ
ットル弁が開くようになっている。
【0025】この車両のスロットル弁は、弁駆動モータ
により駆動される。なお、スロットルアクチュエータ6
は、前記した弁駆動モータに相当し、制御装置4が生成
するスロットルアクチュエータ駆動電圧DSAに基づい
て駆動される。
【0026】次に、運転操作装置Aにおける転舵系の構
成を説明する。この車両の転舵系は、通常の車両と異な
りステアリングホイールを有しない。その代わりに、ジ
ョイスティック1がステアリングホイールの役割を有
し、前記したように、中立状態のジョイスティック1を
左側に傾動する操作を行うと、転舵輪W,Wが左側に転
舵するようになっている。また、左側に傾動したジョイ
スティック1を中立状態に戻す操作を行うと、転舵輪
W,Wが中立状態に戻るようになっている。一方、中立
状態のジョイスティック1を右側に傾動する操作を行う
と転舵輪W,Wが右側に転舵するようになっている。ま
た、右側に傾動したジョイスティック1を中立状態に戻
す操作を行うと、転舵輪W,Wが中立状態に戻るように
なっている。
【0027】また、この車両は、運転者の操舵力をラッ
ク軸18に伝達するステアリング軸やラックアンドピニ
オン機構等を有しない。その代わりに、ラック軸18を
軸方向に動かすステアリングモータ(ステアリングアク
チュエータ)5およびボールねじ機構17を有する。な
お、ステアリングモータ5は車体フレームに対して固定
され、ステアリングモータ5の回転運動をボールねじ機
構17を介してラック軸18の直線運動に変換してい
る。これにより、ステアリングモータ5が発生する回転
トルクがラック軸18の軸力に変換され、ラック軸18
に生じた軸力は、ラック軸18の端部のタイロッド1
9,19を介して転舵輪W,Wの転舵トルクへと変換さ
れる。なお、ステアリングモータ5は、制御装置4が生
成するステアリングモータ駆動電圧DSMに基づいて駆
動される。
【0028】さらに、運転操作装置Aを制御装置4で制
御するために、車両には各種情報を制御装置4に取り込
むためのセンサが設けられる。ラック位置センサ10
は、ラック軸18の左右方向の直線運動におけるラック
位置を検出し、ラック位置信号SRを制御装置4に送信
する。スロットル開度センサ11は、スロットル弁の開
度を検出し、スロットル開度信号STを制御装置4に送
信する。ブレーキ液圧センサ12は、ホイールシリンダ
のブレーキ液圧を検出し、ブレーキ液圧信号SBを制御
装置4に送信する。
【0029】また、ジョイスティック1には、ジョイス
ティック1が運転者に握られているか否かを検出するた
めの握り検出センサ20が取り付けられる。握り検出セ
ンサ20は、操作グリップ1Bの前方側に配設された握
り部20aを備えるとともに、握り部20aに一端が取
り付けられると共に他端が固定されたバネ部材(図示せ
ず)を操作グリップ1B内に備える(図2参照)。つま
り、運転者がジョイスティック1を操作中には、運転者
が操作グリップ1Bを握ることによって握り部20aが
押圧され、バネ部材が縮退する。そこで、握り検出セン
サ20は、この縮退量を検出し、縮退量が所定量以上の
場合にはジョイスティック1が運転者に握られていると
判定し、握り信号SGとして1を設定する。一方、握り
検出センサ20は、縮退量が所定量未満の場合にはジョ
イスティック1が運転者に握られていないと判定し、握
り信号SGとして0を設定する。なお、握り部20aを
操作グリップ1Bの前方側に配設することによって、ジ
ョイスティック1の左方側に位置する助手席の同乗者や
ジョイスティック1の後方側に位置する運転者の不意の
動作等によって握り部20aを押圧することがない。
【0030】次に、図5および図6を参照して、制御装
置4の構成について説明する。制御装置4は、ジョイス
ティック1の操作に基づいてステアリングモータ5、ス
ロットルアクチュエータ6およびブレーキアクチュエー
タ7を制御するとともに、ジョイスティック1に操作反
力を与えるために転舵操作反力モータ8および加減速操
作反力モータ9を制御する。さらに、制御装置4は、握
り検出センサ20でジョイスティック1が運転者に握ら
れていないと判定した場合にはステアリングモータ5、
スロットルアクチュエータ6およびブレーキアクチュエ
ータ7を駆動しない。そのために、制御装置4は、ブレ
ーキ制御部4A、ブレーキ操作反力制御部4B、スロッ
トル制御部4C、スロットル操作反力制御部4D、転舵
制御部4Eおよび転舵操作反力制御部4Fを有する。な
お、図5は、制御装置4のブレーキ制御部4A、ブレー
キ操作反力制御部4B、スロットル制御部4Cおよびス
ロットル操作反力制御部4Dの構成図である。図6は、
制御装置4の転舵制御部4Eおよび転舵操作反力制御部
4Fの構成図である。
【0031】なお、制御装置4は、RAM(Rando
m Access Memory)、ROM(Read
Only Memory)、CPU(Central
Processing Unit)およびI/Oイン
ターフェース等からなるマイクロコンピュータ(図示せ
ず)を備えるとともに、各種モータを駆動する駆動回路
を備える。また、制御装置4は、取り込んだセンサ信号
をディジタル信号に変換し、センサ信号をディジタル信
号で取り扱う。
【0032】まず、図5を参照して、ブレーキ制御部4
Aについて説明する。ブレーキ制御部4Aは、運転者に
よるジョイスティック1の加減速操作のブレーキ操作量
に応じたブレーキ液圧をホイールシリンダに作用させる
制御を行う。そのために、ブレーキ制御部4Aは、目標
ブレーキ液圧設定部40、偏差演算部41、ブレーキア
クチュエータ制御信号出力部42、ブレーキアクチュエ
ータ出力禁止部60およびブレーキアクチュエータ駆動
回路43を備える。なお、ブレーキ制御部4Aのうち、
ブレーキアクチュエータ駆動回路43を除いた部分は、
制御装置4を構成するマイクロコンピュータにソフトウ
ェア的に構成される。
【0033】目標ブレーキ液圧設定部40は、加減速操
作量センサ3からの加減速操作量信号STBが入力さ
れ、目標ブレーキ液圧信号を偏差演算部41に出力す
る。目標ブレーキ液圧設定部40は、ブレーキ操作量に
応じた加減速操作量信号STBに基づいてブレーキマッ
プを検索し、ホイールシリンダに加えるべき目標ブレー
キ液圧信号を設定する(図8の(a)図参照)。なお、
ブレーキマップは、ブレーキ操作量が大きくなれば目標
ブレーキ液圧も大きくなるように設定されている。ただ
し、加減速操作量信号STBとブレーキ操作量との関係
は、加減速操作量センサ3の出力が小さいほどブレーキ
操作量が大きくなるというものである(図7の(a)図
参照)。したがって、ブレーキマップは、加減速操作量
センサ3の出力が0から基準値まで増加するに従って、
目標ブレーキ液圧が減少するように設定される(図8の
(a)図参照)。なお、図8の(a)図は、加減速操作
量センサ3の出力と目標ブレーキ液圧との関係図であ
る。
【0034】偏差演算部41は、ブレーキ液圧センサ1
2からのブレーキ液圧信号SBおよび目標ブレーキ液圧
設定部40からの目標ブレーキ液圧信号が入力され、偏
差信号をブレーキアクチュエータ制御信号出力部42お
よび目標ブレーキ操作反力設定部44に出力する。偏差
演算部41は、目標ブレーキ液圧信号からブレーキ液圧
信号SBを減算し、その減算値を偏差信号とする。
【0035】ブレーキアクチュエータ制御信号出力部4
2は、偏差演算部41からの偏差信号が入力され、ブレ
ーキ制御信号をブレーキアクチュエータ出力禁止部60
に出力する。ブレーキアクチュエータ制御信号出力部4
2は、PID(Proportional Integ
ral Differential)コントローラおよ
びPWM(Pulse Width Modulati
on)信号発生部等を備える。まず、ブレーキアクチュ
エータ制御信号出力部42は、偏差信号にP(比例)、
I(積分)およびD(微分)制御を行い、偏差を0に近
づけるためにブレーキアクチュエータ7に供給する電流
値を示すPID制御信号を生成する。続いて、ブレーキ
アクチュエータ制御信号出力部42は、このPID制御
信号に基づいて、ブレーキアクチュエータ7に供給する
電流値に対応したPWM信号を生成し、ブレーキ制御信
号とする。
【0036】ブレーキアクチュエータ出力禁止部60
は、握り検出センサ20からの握り信号SGおよびブレ
ーキアクチュエータ制御信号出力部42からのブレーキ
制御信号が入力され、論理判定ブレーキ制御信号をブレ
ーキアクチュエータ駆動回路43に出力する。そのため
に、ブレーキアクチュエータ出力禁止部60は、AND
部を備える。ブレーキアクチュエータ出力禁止部60
は、AND部の一方の入力に握り信号SGを入力し、他
方の入力にブレーキ制御信号を入力する。そして、ブレ
ーキアクチュエータ出力禁止部60は、握り信号SGが
1の場合(ジョイスティック1が運転者に握られている
場合)には、AND部の出力としてブレーキ制御信号を
そのまま出力し、論理判定ブレーキ制御信号とする。一
方、ブレーキアクチュエータ出力禁止部60は、握り信
号SGが0の場合(ジョイスティック1が運転者に握ら
れていない場合)には、AND部の出力としてオフ信号
を出力し、論理判定ブレーキ制御信号とする。つまり、
握り信号SGが0の場合、論理判定ブレーキ制御信号と
しては全てオフ信号が設定される。
【0037】ブレーキアクチュエータ駆動回路43は、
ブレーキアクチュエータ出力禁止部60からの論理判定
ブレーキ制御信号が入力され、ブレーキアクチュエータ
駆動電圧DBAをブレーキアクチュエータ7に出力す
る。ブレーキアクチュエータ駆動回路43は、論理判定
ブレーキ制御信号に基づいてブレーキアクチュエータ駆
動電圧DBAをブレーキアクチュエータ7に印加し、ブ
レーキアクチュエータ7を駆動する。そのために、ブレ
ーキアクチュエータ駆動回路43は、各車輪毎に設けら
れた比例電磁弁を駆動する4つのFET(Field
Effect Transistor:電界効果トラン
ジスタ)および電源電圧(12v)で構成される(図示
せず)。そして、ブレーキアクチュエータ駆動回路43
は、4つのFETの各ゲートに論理判定ブレーキ制御信
号が入力されると、この論理判定ブレーキ制御信号に基
づいて4つのFETがON/OFFし、ブレーキアクチ
ュエータ7にブレーキアクチュエータ駆動電圧DBAを
印加する。すると、ブレーキアクチュエータ7には電流
が流れてブレーキアクチュエータ7が駆動され(つま
り、比例電磁弁が開閉駆動され)、ジョイスティック1
のブレーキ操作量に応じてホイールシリンダのブレーキ
液圧が制御される。なお、論理判定ブレーキ制御信号が
全てオフ信号の場合、ブレーキアクチュエータ駆動電圧
DBAはゼロとなり、ブレーキアクチュエータ7には電
圧は印加されない。したがって、握り信号SGが0の場
合、ブレーキアクチュエータ7は駆動されない。
【0038】次に、図5を参照して、ブレーキ操作反力
制御部4Bについて説明する。ブレーキ操作反力制御部
4Bは、運転者がジョイスティック1を後方に傾動する
操作を行う際(つまり、ブレーキを効かせる操作を行う
際)、加減速操作反力モータ9を駆動して能動的にブレ
ーキ操作反力をジョイスティック1に作用させる制御を
行う。そのために、ブレーキ操作反力制御部4Bは、目
標ブレーキ操作反力設定部44、加減速操作反力モータ
制御信号出力部45および加減速操作反力モータ駆動回
路46を備える。なお、ブレーキ操作反力制御部4Bの
うち、加減速操作反力モータ駆動回路46を除いた部分
は、制御装置4を構成するマイクロコンピュータにソフ
トウェア的に構成される。
【0039】目標ブレーキ操作反力設定部44は、偏差
演算部41からの偏差信号が入力され、目標ブレーキ操
作反力信号を加減速操作反力モータ制御信号出力部45
に出力する。目標ブレーキ操作反力設定部44は、偏差
信号に所定のゲインを乗じて目標ブレーキ操作反力信号
を設定する。なお、目標ブレーキ操作反力設定部44
は、偏差信号が「プラスの値」である場合には偏差信号
に応じた目標ブレーキ操作反力信号を設定し、偏差信号
が「ゼロおよびマイナスの値」である場合には目標ブレ
ーキ操作反力信号をゼロに設定する。このように目標ブ
レーキ操作反力信号を設定するのは、ブレーキ力を増す
場合(通常の車両におけるブレーキペダルを踏み増す場
合)にのみブレーキ操作反力を生じさせるためである。
このため、ブレーキ力を減じるようなジョイスティック
1の操作を行う場合(ジョイスティック1を中立状態に
戻す操作を行う場合)には、ブレーキ操作反力(ジョイ
スティック1の動きの方向に反する力)は生じない。ち
なみに、偏差信号がマイナスの値の場合は、目標ブレー
キ操作反力設定部44がジョイスティック1の戻りをア
シストするように目標ブレーキ操作反力信号を設定する
ようにしてもよい。
【0040】加減速操作反力モータ制御信号出力部45
は、目標ブレーキ操作反力設定部44からの目標ブレー
キ操作反力信号が入力され、ブレーキ操作反力制御信号
を加減速操作反力モータ駆動回路46に出力する。加減
速操作反力モータ制御信号出力部45は、PWM信号発
生部を備える。加減速操作反力モータ制御信号出力部4
5は、目標ブレーキ操作反力信号に基づいて、加減速操
作反力モータ9に供給する電流の向きと電流値に対応し
たPWM信号、オン信号、オフ信号を生成し、ブレーキ
操作反力制御信号とする。
【0041】加減速操作反力モータ駆動回路46は、加
減速操作反力モータ制御信号出力部45からのブレーキ
操作反力制御信号が入力され、加減速操作反力モータ駆
動電圧RSBを加減速操作反力モータ9に出力する。加
減速操作反力モータ駆動回路46は、ブレーキ操作反力
制御信号に基づいて加減速操作反力モータ駆動電圧RS
Bを加減速操作反力モータ9に印加し、加減速操作反力
モータ9を駆動する。そのために、加減速操作反力モー
タ駆動回路46は、4つのFETのスイッチング素子か
らなるブリッジ回路および電源電圧(12v)で構成さ
れる(図示せず)。加減速操作反力モータ駆動回路46
は、4つのFETの各ゲートにブレーキ操作反力制御信
号が入力されると、ブレーキ操作反力制御信号に基づい
て4つのFETがON/OFFし、加減速操作反力モー
タ9に加減速操作反力モータ駆動電圧RSBを印加す
る。すると、加減速操作反力モータ9には電流が流れて
加減速操作反力モータ9が正転または逆転駆動され、ジ
ョイスティック1のブレーキ操作反力が制御される。
【0042】したがって、運転者がジョイスティック1
によりホイールシリンダにおけるブレーキ液圧を増加す
る操作を行う際には、ジョイスティック1に対してブレ
ーキ操作反力が与えられる。このブレーキ操作反力の大
きさは、ジョイスティック1の傾動支持機構13におけ
る現在位置を基準にして、ジョイスティック1を大きく
かつ素早く後方に傾動する操作をすればするほど、ジョ
イスティック1には大きなブレーキ操作反力が生じるよ
うになる。
【0043】次に、図5を参照して、スロットル制御部
4Cについて説明する。スロットル制御部4Cは、運転
者によるジョイスティック1の加減速操作のスロットル
操作量に応じた開度になるように、スロットル弁を制御
する。そのために、スロットル制御部4Cは、目標スロ
ットル開度設定部47、偏差演算部48、スロットルア
クチュエータ制御信号出力部49、スロットルアクチュ
エータ出力禁止部61およびスロットルアクチュエータ
駆動回路50を備える。なお、スロットル制御部4Cの
うち、スロットルアクチュエータ駆動回路50を除いた
部分は、制御装置4を構成するマイクロコンピュータに
ソフトウェア的に構成される。
【0044】目標スロットル開度設定部47は、加減速
操作量センサ3からの加減速操作量信号STBが入力さ
れ、目標スロットル開度信号を偏差演算部48に出力す
る。目標スロットル開度設定部47は、スロットル操作
量に応じた加減速操作量信号STBに基づいてスロット
ルマップを検索し、目標スロットル開度信号を設定する
(図8の(b)図参照)。なお、スロットルマップは、
スロットル操作量が大きくなれば目標スロットル開度も
大きくなるように設定されている。このため、スロット
ルマップは、加減速操作量センサ3の出力が基準値から
増加するに従って、目標スロットル開度が増加するよう
に設定される(図8の(b)図参照)。なお、図8の
(b)図は、加減速操作量センサ3の出力と目標スロッ
トル開度との関係図である。
【0045】偏差演算部48は、スロットル開度センサ
11からのスロットル開度信号STおよび目標スロット
ル開度設定部47からの目標スロットル開度信号が入力
され、偏差信号をスロットルアクチュエータ制御信号出
力部49および目標スロットル操作反力設定部51に出
力する。偏差演算部48は、目標スロットル開度信号か
らスロットル開度信号STを減算し、その減算値を偏差
信号とする。
【0046】スロットルアクチュエータ制御信号出力部
49は、偏差演算部48からの偏差信号が入力され、ス
ロットル制御信号をスロットルアクチュエータ出力禁止
部61に出力する。スロットルアクチュエータ制御信号
出力部49は、PIDコントローラおよびPWM信号発
生部等を備える。まず、スロットルアクチュエータ制御
信号出力部49は、偏差信号にP(比例)、I(積分)
およびD(微分)制御を行い、偏差を0に近づけるため
にスロットルアクチュエータ6に供給する電流の向きと
電流値とを示すPID制御信号を生成する。続いて、ス
ロットルアクチュエータ制御信号出力部49は、このP
ID制御信号に基づいて、スロットルアクチュエータ6
に供給する電流の向きと電流値に対応したPWM信号、
オン信号、オフ信号を生成し、スロットル制御信号とす
る。
【0047】スロットルアクチュエータ出力禁止部61
は、握り検出センサ20からの握り信号SGおよびスロ
ットルアクチュエータ制御信号出力部49からのスロッ
トル制御信号が入力され、論理判定スロットル制御信号
をスロットルアクチュエータ駆動回路50に出力する。
そのために、スロットルアクチュエータ出力禁止部61
は、AND部を備える。スロットルアクチュエータ出力
禁止部61は、AND部の一方の入力に握り信号SGを
入力し、他方の入力にスロットル制御信号を入力する。
そして、スロットルアクチュエータ出力禁止部61は、
握り信号SGが1の場合(ジョイスティック1が運転者
に握られている場合)には、AND部の出力としてスロ
ットル制御信号をそのまま出力し、論理判定スロットル
制御信号とする。一方、スロットルアクチュエータ出力
禁止部61は、握り信号SGが0の場合(ジョイスティ
ック1が運転者に握られていない場合)には、AND部
の出力としてオフ信号を出力し、論理判定スロットル制
御信号とする。つまり、握り信号SGが0の場合、論理
判定スロットル制御信号としては全てオフ信号が設定さ
れる。
【0048】スロットルアクチュエータ駆動回路50
は、スロットルアクチュエータ出力禁止部61からの論
理判定スロットル制御信号が入力され、スロットルアク
チュエータ駆動電圧DSAをスロットルアクチュエータ
6に出力する。スロットルアクチュエータ駆動回路50
は、論理判定スロットル制御信号に基づいてスロットル
アクチュエータ駆動電圧DSAをスロットルアクチュエ
ータ6に印加し、スロットルアクチュエータ6を駆動す
る。そのために、スロットルアクチュエータ駆動回路5
0は、4つのFETのスイッチング素子からなるブリッ
ジ回路および電源電圧(12v)で構成される(図示せ
ず)。そして、スロットルアクチュエータ駆動回路50
は、4つのFETの各ゲートに論理判定スロットル制御
信号が入力されると、この論理判定スロットル制御信号
に基づいて4つのFETがON/OFFし、スロットル
アクチュエータ6にスロットルアクチュエータ駆動電圧
DSAを印加する。すると、スロットルアクチュエータ
6には電流が流れてスロットルアクチュエータ6が正転
または逆転駆動され(つまり、弁駆動モータが駆動さ
れ)、ジョイスティック1のスロットル操作量に応じて
スロットル弁の開度が制御される。なお、論理判定スロ
ットル制御信号が全てオフ信号の場合、スロットルアク
チュエータ駆動電圧DSAはゼロとなり、スロットルア
クチュエータ6には電圧は印加されない。したがって、
握り信号SGが0の場合、スロットルアクチュエータ6
は駆動されない。
【0049】次に、図5を参照して、スロットル操作反
力制御部4Dについて説明する。スロットル操作反力制
御部4Dは、運転者がジョイスティック1を前方に傾動
する操作を行う際(つまり、エンジンの出力を増加する
操作を行う際)、加減速操作反力モータ9を駆動して能
動的にスロットル操作反力をジョイスティック1に作用
させる制御を行う。そのために、スロットル操作反力制
御部4Dは、目標スロットル操作反力設定部51、加減
速操作反力モータ制御信号出力部45および加減速操作
反力モータ駆動回路46を備える。なお、スロットル操
作反力制御部4Dのうち、加減速操作反力モータ駆動回
路46を除いた部分は、制御装置4を構成するマイクロ
コンピュータにソフトウェア的に構成される。また、ス
ロットル操作反力制御部4Dは、加減速操作反力モータ
制御信号出力部45および加減速操作反力モータ駆動回
路46を、ブレーキ操作反力制御部4Bと共用する構成
である。
【0050】目標スロットル操作反力設定部51は、偏
差演算部48からの偏差信号が入力され、目標スロット
ル操作反力信号を加減速操作反力モータ制御信号出力部
45に出力する。目標スロットル操作反力設定部51
は、偏差信号に所定のゲインを乗じて目標スロットル操
作反力信号を設定する。なお、この目標スロットル操作
反力設定部51は、偏差信号が「プラスの値」である場
合には偏差信号に応じた目標スロットル操作反力信号を
設定し、偏差信号が「ゼロおよびマイナスの値」である
場合には目標スロットル操作反力信号をゼロに設定す
る。このように目標スロットル操作反力信号を設定する
のは、スロットルを増す場合(通常の車両におけるアク
セルペダルを踏み増す場合)にのみスロットル操作反力
を生じさせるためである。このため、スロットルを減じ
るようなジョイスティック1の操作を行う場合(ジョイ
スティック1を中立状態に戻す操作を行う場合)には、
スロットル操作反力は生じない。ちなみに、偏差信号が
マイナスの値の場合は、目標スロットル操作反力設定部
51がジョイスティック1の戻りをアシストするように
目標スロットル操作反力信号を設定するようにしてもよ
い。
【0051】加減速操作反力モータ制御信号出力部45
は、目標スロットル操作反力設定部51からの目標スロ
ットル操作反力信号が入力され、スロットル操作反力制
御信号を加減速操作反力モータ駆動回路46に出力す
る。加減速操作反力モータ制御信号出力部45は、目標
スロットル操作反力信号に基づいて、加減速操作反力モ
ータ9に供給する電流の向きと電流値に対応したPWM
信号、オン信号、オフ信号を生成し、スロットル操作反
力制御信号とする。
【0052】加減速操作反力モータ駆動回路46は、加
減速操作反力モータ制御信号出力部45からのスロット
ル操作反力制御信号が入力され、加減速操作反力モータ
駆動電圧RSBを加減速操作反力モータ9に出力する。
加減速操作反力モータ駆動回路46は、スロットル操作
反力制御信号に基づいて加減速操作反力モータ駆動電圧
RSBを加減速操作反力モータ9に印加し、加減速操作
反力モータ9を駆動する。加減速操作反力モータ駆動回
路46は、4つのFETの各ゲートにスロットル操作反
力制御信号が入力されると、スロットル操作反力制御信
号に基づいて4つのFETがON/OFFし、加減速操
作反力モータ9に加減速操作反力モータ駆動電圧RSB
を印加する。すると、加減速操作反力モータ9には電流
が流れて加減速操作反力モータ9が正転または逆転駆動
され、ジョイスティック1のスロットル操作反力が制御
される。
【0053】したがって、運転者がジョイスティック1
によりスロットル開度を増加する操作を行う際には、ジ
ョイスティック1に対してスロットル操作反力が与えら
れる。このスロットル操作反力の大きさは、ジョイステ
ィック1の傾動支持機構13における現在位置を基準に
して、ジョイスティック1を大きくかつ素早く前方に傾
動する操作をすればするほど、ジョイスティック1には
大きなスロットル操作反力が生じるようになる。
【0054】次に、図6を参照して、転舵制御部4Eに
ついて説明する。転舵制御部4Eは、運転者によるジョ
イスティック1の転舵操作の転舵操作量に応じて、転舵
輪W,Wを転舵する制御を行う。そのために、転舵制御
部4Eは、目標ラック位置設定部52、偏差演算部5
3、ステアリングモータ制御信号出力部54、ステアリ
ングモータ出力禁止部62およびステアリングモータ駆
動回路55を備える。なお、転舵制御部4Eのうち、ス
テアリングモータ駆動回路55を除いた部分は、制御装
置4を構成するマイクロコンピュータにソフトウェア的
に構成される。
【0055】目標ラック位置設定部52は、転舵操作量
センサ2からの転舵操作量信号SSRが入力され、目標
ラック位置信号を偏差演算部53に出力する。目標ラッ
ク位置設定部52は、右側転舵操作量および左側転舵操
作量に応じた転舵操作量信号SSRに基づいて転舵マッ
プを検索し、目標ラック位置信号を設定する。なお、転
舵マップは、右側転舵操作量が大きくなればこれに応じ
て目標ラック位置が左側(転舵輪W,Wの切れ角として
は右転舵)に移動するように設定されるとともに、左側
転舵操作量が大きくなればこれに応じて目標ラック位置
が右側(転舵輪W,Wの切れ角としては左転舵)に移動
するように設定されている(図9参照)。ただし、転舵
操作量信号SSRと左側転舵操作量との関係は、転舵操
作量センサ2の出力が小さいほど左側転舵操作量が大き
くなるというものである(図7の(b)図参照)。した
がって、転舵マップは、転舵操作量センサ2の出力が基
準値から減少するに従って目標ラック位置がラック中立
位置から右側に移動し、転舵操作量センサ2の出力が基
準値から増加するに従って目標ラック位置がラック中立
位置から左側に移動するように設定される(図9参
照)。なお、図9は、転舵操作量センサ2の出力と目標
ラック位置との関係図である。
【0056】偏差演算部53は、ラック位置センサ10
からのラック位置信号SRおよび目標ラック位置設定部
52からの目標ラック位置信号が入力され、偏差信号を
ステアリングモータ制御信号出力部54および目標転舵
操作反力設定部56に出力する。偏差演算部53は、目
標ラック位置信号からラック位置信号SRを減算し、そ
の減算値を偏差信号とする。
【0057】ステアリングモータ制御信号出力部54
は、偏差演算部53からの偏差信号が入力され、ステア
リング制御信号をステアリングモータ出力禁止部62に
出力する。ステアリングモータ制御信号出力部54は、
PIDコントローラおよびPWM信号発生部等を備え
る。まず、ステアリングモータ制御信号出力部54は、
偏差信号にP(比例)、I(積分)およびD(微分)制
御を行い、偏差を0に近づけるためにステアリングモー
タ5に供給する電流の向きと電流値とを示すPID制御
信号を生成する。続いて、ステアリングモータ制御信号
出力部54は、このPID制御信号に基づいて、ステア
リングモータ5に供給する電流の向きと電流値に対応し
たPWM信号、オン信号、オフ信号を生成し、ステアリ
ング制御信号とする。
【0058】ステアリングモータ出力禁止部62は、握
り検出センサ20からの握り信号SGおよびステアリン
グモータ制御信号出力部54からのステアリング制御信
号が入力され、論理判定ステアリング制御信号をステア
リングモータ駆動回路55に出力する。そのために、ス
テアリングモータ出力禁止部62は、AND部を備え
る。ステアリングモータ出力禁止部62は、AND部の
一方の入力に握り信号SGを入力し、他方の入力にステ
アリング制御信号を入力する。そして、ステアリングモ
ータ出力禁止部62は、握り信号SGが1の場合(ジョ
イスティック1が運転者に握られている場合)には、A
ND部の出力としてステアリング制御信号をそのまま出
力し、論理判定ステアリング制御信号とする。一方、ス
テアリングモータ出力禁止部62は、握り信号SGが0
の場合(ジョイスティック1が運転者に握られていない
場合)には、AND部の出力としてオフ信号を出力し、
論理判定ステアリング制御信号とする。つまり、握り信
号SGが0の場合、論理判定ステアリング制御信号とし
ては全てオフ信号が設定される。
【0059】ステアリングモータ駆動回路55は、ステ
アリングモータ出力禁止部62からの論理判定ステアリ
ング制御信号が入力され、ステアリングモータ駆動電圧
DSMをステアリングモータ5に出力する。ステアリン
グモータ駆動回路55は、論理判定ステアリング制御信
号に基づいてステアリングモータ駆動電圧DSMをステ
アリングモータ5に印加し、ステアリングモータ5を駆
動する。そのために、ステアリングモータ駆動回路55
は、4つのFETのスイッチング素子からなるブリッジ
回路および電源電圧(12v)で構成される(図示せ
ず)。そして、ステアリングモータ駆動回路55は、4
つのFETの各ゲートに論理判定ステアリング制御信号
が入力されると、この論理判定ステアリング制御信号に
基づいて4つのFETがON/OFFし、ステアリング
モータ5にステアリングモータ駆動電圧DSMを印加す
る。すると、ステアリングモータ5には電流が流れてス
テアリングモータ5が正転または逆転駆動され、ジョイ
スティック1のステアリング操作量に応じてラック軸1
8のラック位置が制御される。なお、論理判定ステアリ
ング制御信号が全てオフ信号の場合、ステアリングモー
タ駆動電圧DSMはゼロとなり、ステアリングモータ5
には電圧は印加されない。したがって、握り信号SGが
0の場合、ステアリングモータ5は駆動されない。
【0060】次に、図6を参照して、転舵操作反力制御
部4Fについて説明する。転舵操作反力制御部4Fは、
運転者がジョイスティック1を左右方向に傾動する操作
を行う際(つまり、転舵操作を行う際)、転舵操作反力
モータ8を駆動して能動的に転舵操作反力をジョイステ
ィック1に作用させる制御を行う。そのために、転舵操
作反力制御部4Fは、目標転舵操作反力設定部56、転
舵操作反力モータ制御信号出力部57および転舵操作反
力モータ駆動回路58を備える。なお、転舵操作反力制
御部4Fのうち、転舵操作反力モータ駆動回路58を除
いた部分は、制御装置4を構成するマイクロコンピュー
タにソフトウェア的に構成される。
【0061】目標転舵操作反力設定部56は、転舵操作
量センサ2からの転舵操作量信号SSR(右側転舵操作
量および左側転舵操作量)および偏差演算部53からの
偏差信号が入力され、目標転舵操作反力信号を転舵操作
反力モータ制御信号出力部57に出力する。目標転舵操
作反力設定部56は、偏差信号に所定のゲインを乗じて
目標転舵操作反力信号を設定する。なお、目標転舵操作
反力設定部56は、操舵操作量信号SSRに基づいて転
舵輪W,Wが右側転舵状態か左側転舵状態かを判断し、
次のように目標転舵操作反力を設定する。
【0062】目標転舵操作反力設定部56は、「右側転
舵状態」かつ偏差信号が「プラスの値」である場合には
偏差信号に応じた目標転舵操作反力信号を設定し、「右
側転舵状態」かつ偏差信号が「ゼロおよびマイナスの
値」である場合には目標転舵操作反力信号をゼロに設定
する。このように目標転舵操作反力信号を設定するの
は、右側転舵量を増す場合に転舵操作反力を生じさせる
ためである。このため、右側転舵量を減じるようなジョ
イスティック1の操作を行う場合(ジョイスティック1
を中立状態に戻す操作を行う場合)には、転舵操作反力
は生じない。ちなみに、偏差信号がマイナスの値の場合
は、目標転舵操作反力設定部56がジョイスティック1
の戻りをアシストするように目標転舵操作反力信号を設
定するようにしてもよい。
【0063】また、目標転舵操作反力設定部56は、
「左側転舵状態」かつ偏差信号が「マイナスの値」であ
る場合には偏差信号に応じた目標転舵操作反力信号を設
定し、「左側転舵状態」かつ偏差信号が「ゼロおよびプ
ラスの値」である場合には目標転舵操作反力信号をゼロ
に設定する。このように目標転舵操作反力信号を設定す
るのは、左側転舵量を増す場合に転舵操作反力を生じさ
せるためである。このため、左側転舵量を減じるような
ジョイスティック1の操作を行う場合(ジョイスティッ
ク1を中立状態に戻す操作を行う場合)には、転舵操作
反力は生じない。なお、右側転舵状態と同様にして、ジ
ョイスティック1の戻りをアシストするように目標転舵
操作反力を設定するようにしてもよい。
【0064】転舵操作反力モータ制御信号出力部57
は、目標転舵操作反力設定部56からの目標転舵操作反
力信号が入力され、転舵操作反力制御信号を転舵操作反
力モータ駆動回路58に出力する。転舵操作反力モータ
制御信号出力部57は、PWM信号発生部を備える。転
舵操作反力モータ制御信号出力部57は、目標転舵操作
反力信号に基づいて、転舵操作反力モータ8に供給する
電流の向きと電流値に対応したPWM信号、オン信号、
オフ信号を生成し、転舵操作反力制御信号とする。
【0065】転舵操作反力モータ駆動回路58は、転舵
操作反力モータ制御信号出力部57からの転舵操作反力
制御信号が入力され、転舵操作反力モータ駆動電圧RS
Rを転舵操作反力モータ8に出力する。転舵操作反力モ
ータ駆動回路58は、転舵操作反力制御信号に基づいて
転舵操作反力モータ駆動電圧RSRを転舵操作反力モー
タ8に印加し、転舵操作反力モータ8を駆動する。その
ために、転舵操作反力モータ駆動回路58は、4つのF
ETのスイッチング素子からなるブリッジ回路および電
源電圧(12v)で構成される(図示せず)。転舵操作
反力モータ駆動回路58は、4つのFETの各ゲートに
転舵操作反力制御信号が入力されると、転舵操作反力制
御信号に基づいて4つのFETがON/OFFし、転舵
操作反力モータ8に転舵操作反力モータ駆動電圧RSR
を印加する。すると、転舵操作反力モータ8には電流が
流れて転舵操作反力モータ8が正転または逆転駆動さ
れ、ジョイスティック1の転舵操作反力が制御される。
【0066】したがって、運転者がジョイスティック1
により右側転舵量および左側転舵量を増加する操作を行
う際には、ジョイスティック1に対して転舵操作反力が
与えられる。この転舵操作反力の大きさは、右側転舵状
態の場合は、ジョイスティック1の傾動支持機構13に
おける現在位置を基準にして、ジョイスティック1を大
きくかつ素早く右方に傾動する操作をすればするほど、
ジョイスティック1には大きな転舵操作反力が生じるよ
うになる。一方、左側転舵状態の場合は、ジョイスティ
ック1の傾動支持機構13における現在位置を基準にし
て、ジョイスティック1を大きくかつ素早く左方に傾動
する操作をすればするほど、ジョイスティック1には大
きな転舵操作反力が生じるようになる。
【0067】それでは、図1乃至図9を参照して、運転
操作装置Aの動作について説明する。ここでは、ジョイ
スティック1が運転者に握られている場合(握り信号S
Gが1の場合)とジョイスティック1が運転者に握られ
ていない場合(握り信号SGが0の場合)とに分けて説
明する。さらに、ジョイスティック1が運転者に握られ
ている場合の説明では、車両の発進前、車両の発進時、
車両の転舵開始時、車両の転舵終了時および車両の減速
時について説明する。
【0068】まず、ジョイスティック1が運転者に握ら
れている場合について説明する。この場合、運転者はジ
ョイスティック1を握っているので、握り検出センサ2
0の握り部20aが押圧され、握り検出センサ20は握
り信号として1を出力している。
【0069】車両の発進前には、運転者が、ブレーキ力
を発生させるために、ジョイスティック1を後方に傾動
する。すると、運転操作装置1では、加減速操作量セン
サ3がジョイスティック1でのブレーキ操作量に対応す
る加減速操作量信号STBを制御装置4に送信する。
【0070】制御装置4では、ブレーキ制御部4Aが加
減速操作量信号STBに基づいて目標ブレーキ液圧信号
を設定し、さらにこの目標ブレーキ液圧信号とブレーキ
液圧信号SBとに基づいてブレーキ制御信号を設定す
る。続いて、制御装置4では、ブレーキ制御部4Aが握
り信号SGが1なのでブレーキ制御信号をそのまま論理
判定ブレーキ制御信号に設定する。そして、制御装置4
では、ブレーキ制御部4Aが論理判定ブレーキ制御信号
に基づいてブレーキアクチュエータ駆動電圧DBAを発
生させ、このブレーキアクチュエータ駆動電圧DBAを
ブレーキアクチュエータ7に印加する。すると、ホイー
ルシリンダには目標ブレーキ液圧信号に相当するブレー
キ液圧が発生し、ジョイスティック1でのブレーキ操作
量に応じたブレーキ力が発生する。
【0071】また、制御装置4では、ブレーキ操作反力
制御部4Bが目標ブレーキ液圧信号とブレーキ液圧信号
SBとの偏差信号(プラス値)に基づいて目標ブレーキ
操作反力信号を設定し、さらに目標ブレーキ操作反力信
号に基づいてブレーキ操作反力制御信号を設定する。そ
して、制御装置4では、ブレーキ操作反力制御部4Bが
ブレーキ操作反力制御信号に基づいて加減速操作反力モ
ータ駆動電圧RSBを発生させ、この加減速操作反力モ
ータ駆動電圧RSBを加減速操作反力モータ9に印加す
る。すると、加減速操作反力モータ9が駆動され、ジョ
イスティック1にブレーキ操作反力が与えられる。
【0072】次に、車両の発進時には、運転者が、ブレ
ーキ力を無くして加速するために、ジョイスティック1
を後方から前方に傾動する。すると、運転操作装置Aで
は、加減速操作量センサ3がジョイスティック1でのブ
レーキ操作量またはスロットル操作量に対応する加減速
操作量信号STBを制御装置4に送信する。
【0073】まず、ジョイスティック1を後方から中立
状態に戻す過程(ブレーキ操作量が低減する過程)で
は、前記した制御と同様に、制御装置4では、ブレーキ
制御部4Aが加減速操作量信号STBとブレーキ液圧信
号SBとに基づいてブレーキアクチュエータ駆動電圧D
BAを発生させ、このブレーキアクチュエータ駆動電圧
DBAをブレーキアクチュエータ7に印加する。なお、
ブレーキ操作量の低減に従ってブレーキアクチュエータ
駆動電圧DBAが低減する。すると、ホイールシリンダ
ではブレーキ液圧が低減し、ジョイスティック1での低
減するブレーキ操作量に応じてブレーキ力が低減してい
く。
【0074】また、制御装置4では、目標ブレーキ液圧
信号とブレーキ液圧信号SBとの偏差信号がマイナス値
となるので、ブレーキ操作反力制御部4Bが目標ブレー
キ操作反力信号をゼロに設定する。そのため、制御装置
4では、ブレーキ操作反力制御部4Bが加減速操作反力
モータ駆動電圧RSBを発生させない。したがって、加
減速操作反力モータ9は駆動されず、ジョイスティック
1にブレーキ操作反力が与えられない。
【0075】次に、ジョイスティック1を中立状態から
前方に傾動する過程(スロットル操作量が増加する過
程)では、制御装置4では、スロットル制御部4Cが加
減速操作量信号STBに基づいて目標スロットル開度信
号を設定し、さらにこの目標スロットル開度信号とスロ
ットル開度信号STとに基づいてスロットル制御信号を
設定する。続いて、制御装置4では、スロットル制御部
4Cが握り信号SGが1なのでスロットル制御信号をそ
のまま論理判定スロットル制御信号に設定する。そし
て、制御装置4では、スロットル制御部4Cが論理判定
スロットル制御信号に基づいてスロットルアクチュエー
タ駆動電圧DSAを発生させ、このスロットルアクチュ
エータ駆動電圧DSAをスロットルアクチュエータ6に
印加する。すると、スロットル弁が目標スロットル開度
信号に相当する開度となり、ジョイスティック1でのス
ロットル操作量に応じてエンジンの駆動力が増加する。
【0076】また、制御装置4では、スロットル操作反
力制御部4Dが目標スロットル開度信号とスロットル開
度信号STとの偏差信号(プラス値)に基づいて目標ス
ロットル操作反力信号を設定し、さらに目標スロットル
操作反力信号に基づいてスロットル操作反力制御信号を
設定する。そして、制御装置4では、スロットル操作反
力制御部4Dがスロットル操作反力制御信号に基づいて
加減速操作反力モータ駆動電圧RSBを発生させ、この
加減速操作反力モータ駆動電圧RSBを加減速操作反力
モータ9に印加する。すると、加減速操作反力モータ9
が駆動され、ジョイスティック1にスロットル操作反力
が与えられる。
【0077】次に、車両の転舵開始時(ここでは、右側
転舵とする)には、運転者が、転舵輪W,Wを右側に転
舵させるために、ジョイスティック1を右方に傾動す
る。すると、運転操作装置Aでは、転舵操作量センサ2
がジョイスティック1での右側転舵操作量(増加)に対
応する転舵操作量信号SSRを制御装置4に送信する。
【0078】制御装置4では、転舵制御部4Eが転舵操
作量信号SSRに基づいて目標ラック位置信号を設定
し、さらにこの目標ラック位置信号とラック位置信号S
Rとに基づいてステアリング制御信号を設定する。続い
て、制御装置4では、転舵制御部4Eが握り信号SGが
1なのでステアリング制御信号をそのまま論理判定ステ
アリング制御信号に設定する。そして、制御装置4で
は、転舵制御部4Eが論理判定ステアリング制御信号に
基づいてステアリングモータ駆動電圧DSMを発生さ
せ、このステアリングモータ駆動電圧DSMをステアリ
ングモータ5に印加する。すると、ラック軸18が目標
ラック位置信号に相当する左方位置に移動し、ジョイス
ティック1での右側転舵操作量に応じて転舵輪W,Wが
右回転方向に転舵する。
【0079】また、制御装置4では、転舵操作反力制御
部4Fが目標ラック位置信号とラック開度信号SRとの
偏差信号(プラス値)に基づいて目標転舵操作反力信号
を設定し、さらに目標転舵操作反力信号に基づいて転舵
操作反力制御信号を設定する。そして、制御装置4で
は、転舵操作反力制御部4Fが転舵操作反力制御信号に
基づいて転舵操作反力モータ駆動電圧RSRを発生さ
せ、この転舵操作反力モータ駆動電圧RSRを転舵操作
反力モータ8に印加する。すると、転舵操作反力モータ
8が駆動され、ジョイスティック1に転舵操作反力が与
えられる。
【0080】次に、車両の転舵終了時(ここでは、右側
転舵とする)には、運転者が、転舵輪W,Wを直進に戻
すために、ジョイスティック1を右方から中立状態に戻
す。すると、運転操作装置Aでは、転舵操作量センサ2
がジョイスティック1での右側転舵操作量(減少)に対
応する転舵操作量信号SSRを制御装置4に送信する。
【0081】前記した制御と同様に、制御装置4では、
転舵制御部4Eが転舵操作量信号SSRとラック位置信
号SRとに基づいてステアリングモータ駆動電圧DSM
を発生させ、このステアリングモータ駆動電圧DSMを
ステアリングモータ5に印加する。そして、ステアリン
グモータ5に駆動されてラック軸18が左方から中立位
置に移動し、ジョイスティック1での低減する右側転舵
操作量に応じて転舵輪W,Wが直進状態に戻る。
【0082】また、制御装置4では、目標ラック位置信
号とラック位置信号STの偏差信号がマイナス値となる
ので、転舵操作反力制御部4Fが目標転舵操作反力信号
をゼロに設定する。そのため、制御装置4では、転舵操
作反力制御部4Fが転舵操作反力モータ駆動電圧RSR
を発生させない。したがって、転舵操作反力モータ8は
駆動されず、ジョイスティック1に転舵操作反力が与え
られない。
【0083】次に、車両の減速時には、運転者が、減速
するために、ジョイスティック1を前方から後方に傾動
する。すると、運転操作装置Aでは、加減速操作量セン
サ3がジョイスティック1でのブレーキ操作量またはス
ロットル操作量に対応する加減速操作量信号STBを制
御装置4に送信する。
【0084】まず、ジョイスティック1を前方から中立
状態に戻す過程(スロットル操作量が低減する過程)で
は、前記した制御と同様に、制御装置4では、スロット
ル制御部4Cが加減速操作量信号STBとスロットル開
度信号STとに基づいてスロットルアクチュエータ駆動
電圧DSAを発生させ、このスロットルアクチュエータ
駆動電圧DBAをスロットルアクチュエータ6に印加す
る。なお、スロットル操作量の低減に従ってスロットル
弁が閉まる方向にスロットルアクチュエータ6が駆動さ
れるので、ジョイスティック1でのスロットル操作量に
応じてエンジンの駆動力が低減する。
【0085】また、制御装置4では、目標スロットル開
度信号とスロットル開度信号STとの偏差信号がマイナ
ス値となるので、スロットル操作反力制御部4Dが目標
スロットル操作反力信号をゼロに設定する。そのため、
制御装置4では、スロットル操作反力制御部4Dが加減
速操作反力モータ駆動電圧RSBを発生させない。した
がって、加減速操作反力モータ9は駆動されず、ジョイ
スティック1にスロットル操作反力が与えられない。
【0086】次に、ジョイスティック1を中立状態から
後方に傾動する過程(ブレーキ操作量が増加する過程)
では、前記した制御と同様に、制御装置4では、ブレー
キ制御部4Aが加減速操作量信号STBとブレーキ液圧
信号SBとに基づいてブレーキアクチュエータ駆動電圧
DBAを発生させ、このブレーキアクチュエータ駆動電
圧DBAをブレーキアクチュエータ7に印加する。な
お、ブレーキ操作量の増加に従ってブレーキアクチュエ
ータ駆動電圧DBAが増加する。すると、ホイールシリ
ンダではブレーキ液圧が増加し、ジョイスティック1で
の増加するブレーキ操作量に応じてブレーキ力が増加し
ていく。
【0087】また、前記した制御と同様に、制御装置4
では、ブレーキ操作反力制御部4Bが目標ブレーキ液圧
信号とブレーキ液圧信号SBとの偏差信号(プラス値)
に基づいて目標ブレーキ操作反力信号を設定し、さらに
目標ブレーキ操作反力信号に基づいてブレーキ操作反力
制御信号を設定する。そして、制御装置4では、ブレー
キ操作反力制御部4Bがブレーキ操作反力制御信号に基
づいて加減速操作反力モータ駆動電圧RSBを発生さ
せ、この加減速操作反力モータ駆動電圧RSBを加減速
操作反力モータ9に印加する。すると、加減速操作反力
モータ9が駆動され、ジョイスティック1にブレーキ操
作反力が与えられる。
【0088】次に、ジョイスティック1が運転者に握ら
れていない場合について説明する。この場合、制御装置
4におけるブレーキ操作反力制御部4B、スロットル操
作反力制御部4Dおよび転舵操作反力制御部4Fの制御
は、ジョイスティック1が運転者に握られている場合と
同様の制御を行うので、説明を省略する。
【0089】まず、運転者等が誤操作によりジョイステ
ィック1を後方に傾動した場合について説明する。この
場合、運転者はジョイスティック1を握っていないの
で、握り検出センサ20の握り部20aが押圧されず、
握り検出センサ20は握り信号SGとして0を出力して
いる。また、運転操作装置Aでは、加減速操作量センサ
3がジョイスティック1での誤ったブレーキ操作量に対
応する加減速操作量信号STBを制御装置4に送信す
る。
【0090】制御装置4では、ブレーキ制御部4Aが加
減速操作量信号STBに基づいて目標ブレーキ液圧信号
を設定し、さらにこの目標ブレーキ液圧信号とブレーキ
液圧信号SBとに基づいてブレーキ制御信号を設定す
る。続いて、制御装置4では、ブレーキ制御部4Aが握
り信号SGが0なので論理判定ブレーキ制御信号に全て
オフ信号を設定する。そして、制御装置4では、ブレー
キ制御部4Aが論理判定ブレーキ制御信号のオフ信号に
基づいてブレーキアクチュエータ駆動電圧DBAを発生
させず、ブレーキアクチュエータ7に電圧を印加しな
い。したがって、ブレーキアクチュエータ7が駆動され
ないため、ブレーキ力が発生しない。
【0091】次に、運転者等が誤操作によりジョイステ
ィック1を前方に傾動した場合について説明する。この
場合、運転者はジョイスティック1を握っていないの
で、握り検出センサ20の握り部20aが押圧されず、
握り検出センサ20は握り信号SGとして0を出力して
いる。また、運転操作装置Aでは、加減速操作量センサ
3がジョイスティック1での誤ったスロットル操作量に
対応する加減速操作量信号STBを制御装置4に送信す
る。
【0092】制御装置4では、スロットル制御部4Cが
加減速操作量信号STBに基づいて目標スロットル開度
信号を設定し、さらにこの目標スロットル開度信号とス
ロットル開度信号STとに基づいてスロットル制御信号
を設定する。続いて、制御装置4では、スロットル制御
部4Cが握り信号SGが0なので論理判定スロットル制
御信号に全てオフ信号を設定する。そして、制御装置4
では、スロットル制御部4Cが論理判定スロットル制御
信号のオフ信号に基づいてスロットルアクチュエータ駆
動電圧DSAを発生させず、スロットルアクチュエータ
6に電圧を印加しない。したがって、スロットルアクチ
ュエータ6が駆動されないため、エンジンの駆動力が発
生しない。
【0093】次に、運転者等が誤操作によりジョイステ
ィック1を右方に傾動した場合について説明する。この
場合、運転者はジョイスティック1を握っていないの
で、握り検出センサ20の握り部20aが押圧されず、
握り検出センサ20は握り信号SGとして0を出力して
いる。また、運転操作装置Aでは、転舵操作量センサ2
がジョイスティック1での誤った転舵操作量に対応する
転舵操作量信号SSRを制御装置4に送信する。
【0094】制御装置4では、転舵制御部4Eが転舵操
作量信号SSRに基づいて目標ラック位置信号を設定
し、さらにこの目標ラック位置信号とラック位置信号S
Rとに基づいてステアリング制御信号を設定する。続い
て、制御装置4では、転舵制御部4Eが握り信号SGが
0なので論理判定ステアリング制御信号に全てオフ信号
を設定する。そして、制御装置4では、転舵制御部4E
が論理判定ステアリング制御信号のオフ信号に基づいて
ステアリングモータ駆動電圧DSMを発生させず、ステ
アリングモータ5に電圧を印加しない。したがって、ス
テアリングモータ5が駆動されないため、転舵輪W,W
が右回転方向に転舵しない。
【0095】この運転操作装置Aによれば、握り検出セ
ンサ20を設けることによってジョイスティック1が運
転者に握られているか否かを確実に検出し、ジョイステ
ィック1に対する正常操作が誤操作かを判定する。さら
に、運転操作装置Aは、握り検出センサ20で誤操作と
判定した場合には、制御装置4においてステアリングモ
ータ5、スロットルアクチュエータ6およびブレーキア
クチュエータ7の駆動を禁止する。そのため、運転者等
が誤ってジョイスティック1を操作した場合でも、その
誤った操作に応じて車両が誤った加減速、制動、転舵等
を行わない。
【0096】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、握
り検出手段をバネ部材を用いて構成したが、感圧センサ
や感温センサ等の他のセンサで構成してもよい。また、
運転者がジョイスティックを握っていない場合のアクチ
ュエータの駆動の禁止を、各制御信号を論理判定するこ
とによって駆動を禁止する構成としたが、各駆動回路に
おけるブリッジ回路と電源電圧間をリレー回路によって
切断する構成等の他の構成でもよい。また、ジョイステ
ィックが運転者に握られていない場合(握り信号が0の
場合)、ジョイスティックでの反力を通常の制御と同様
に与えたが、節電のために全く反力を与えない、あるい
はジョイスティックの操作を極力抑えるために最大の反
力を与えるように構成してもよい。
【0097】
【発明の効果】本発明に係る車両の運転操作装置は、握
り検出手段によって運転者が運転操作子を握っていない
ことを検出したときには、車両の運動を行うためのアク
チュエータの駆動を停止することができる。そのため、
運転者等が運転操作子に誤った操作を行った場合には、
その誤った操作に応じて車両が運動しない。つまり、運
転操作装置は、運転者が操作意志があるときのみ、運転
操作子の操作を有効とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る運転操作装置の全体構成図
である。
【図2】図1のジョイスティックの傾動支持機構の一部
破断側面図である。
【図3】図1のジョイスティックの傾動支持機構の一部
破断平面図である。
【図4】図1のジョイスティックの復帰機構の一部破断
正面図である。
【図5】図1の制御装置のブレーキ制御部、ブレーキ操
作反力制御部、スロットル制御部およびスロットル操作
反力制御部の構成図である。
【図6】図1の制御装置の転舵制御部および転舵操作反
力制御部の構成図である。
【図7】ジョイスティックの操作量と各操作量センサの
出力との関係図であり、(a)はジョイスティックの前
後方向の位置と加減速操作量センサの出力との関係図で
あり、(b)はジョイスティックの左右方向の位置と転
舵操作量センサの出力との関係図である。
【図8】加減速操作量センサの出力と目標制御量との関
係図であり、(a)は加減速操作量センサの出力と目標
ブレーキ液圧との関係図であり、(b)は加減速操作量
センサの出力と目標スロットル開度との関係図である。
【図9】転舵操作量センサの出力と目標ラック位置との
関係図である。
【符号の説明】
1・・・ジョイスティック(運転操作子) 4・・・制御装置(制御手段) 5・・・ステアリングモータ(アクチュエータ) 6・・・スロットルアクチュエータ(アクチュエータ) 7・・・ブレーキアクチュエータ(アクチュエータ) 20・・・握り検出センサ(握り検出手段) 60・・・ブレーキアクチュエータ出力禁止部 61・・・スロットルアクチュエータ出力禁止部 62・・・ステアリングモータ出力禁止部 A・・・運転操作装置(車両の運転操作装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 113:00 B62D 113:00 (72)発明者 杉谷 伸夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 鶴宮 修 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D032 CC26 DA03 DA65 EB12 EC24 3J070 AA04 BA11 CA47 CC04 CC07 DA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転操作子の操作量に応じて車両の前後
    方向および/または左右方向の運動をアクチュエータを
    介して制御する制御手段を備える車両の運転操作装置で
    あって、 前記運転操作子が握られているか否かを検出する握り検
    出手段を備え、 前記制御手段は、前記握り検出手段からの検出信号に基
    づいて、前記運転操作子が握られているときにのみ前記
    アクチュエータを駆動することを特徴とする車両の運転
    操作装置。
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