JP2932203B2 - 自動車のドライビングポジション調整装置 - Google Patents
自動車のドライビングポジション調整装置Info
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- JP2932203B2 JP2932203B2 JP2261422A JP26142290A JP2932203B2 JP 2932203 B2 JP2932203 B2 JP 2932203B2 JP 2261422 A JP2261422 A JP 2261422A JP 26142290 A JP26142290 A JP 26142290A JP 2932203 B2 JP2932203 B2 JP 2932203B2
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- Japan
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- driver
- seat
- steering wheel
- clearance
- driving position
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- Seats For Vehicles (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車のドライビングポジション調整装置、
特に詳細には、運転席シートを、車体前方への移動に伴
って車体上方へ移動させる調整手段を備えたドライビン
グポジション調整装置に関するものである。
特に詳細には、運転席シートを、車体前方への移動に伴
って車体上方へ移動させる調整手段を備えたドライビン
グポジション調整装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、運転席シート(以下、単に「シート」とも
称する)やステアリングホイール、さらには運転操作用
ペダル(以下、単に「ペダル」とも称する)等の位置を
駆動手段により別々に移動させて、運転者のドライビン
グポジション(運転姿勢)を良好な状態に自動的に設定
する装置が種々提案されている。
称する)やステアリングホイール、さらには運転操作用
ペダル(以下、単に「ペダル」とも称する)等の位置を
駆動手段により別々に移動させて、運転者のドライビン
グポジション(運転姿勢)を良好な状態に自動的に設定
する装置が種々提案されている。
例えば特開昭62−74766号公報には、運転者がステア
リングホイールを握って運転姿勢をとり、スイッチを投
入すると、ステアリングホイールを最適位置に移動させ
てセットする装置が開示されている。また、運転者を最
適ドライビングポジションに設定するシート等の位置
を、運転者毎にメモリに記憶させておき、運転者が変わ
る都度、記憶情報に基づいてシート等の位置を自動調整
することも考えられている。
リングホイールを握って運転姿勢をとり、スイッチを投
入すると、ステアリングホイールを最適位置に移動させ
てセットする装置が開示されている。また、運転者を最
適ドライビングポジションに設定するシート等の位置
を、運転者毎にメモリに記憶させておき、運転者が変わ
る都度、記憶情報に基づいてシート等の位置を自動調整
することも考えられている。
ところで、例えば中程度の体格の人を基準に考えた場
合に、体格の小さい運転者が運転席に座った際に目の位
置が下になり過ぎて、自動車前方下部の環境が見え難く
なる、等のことを無くすために、どのような体格の運転
者が運転席に座っても、自動車前方の視界(例えばボン
ネットの見え方)、メーター類の見え方、側方視界(ベ
ルトラインの見え方)、後方視界は大略共通であること
が望まれる。
合に、体格の小さい運転者が運転席に座った際に目の位
置が下になり過ぎて、自動車前方下部の環境が見え難く
なる、等のことを無くすために、どのような体格の運転
者が運転席に座っても、自動車前方の視界(例えばボン
ネットの見え方)、メーター類の見え方、側方視界(ベ
ルトラインの見え方)、後方視界は大略共通であること
が望まれる。
また、ドライビングポジションを自動設定する場合
は、安全運転、疲労防止の点から、運転者の体の各部位
(手首、肘、腰、膝、足首等)での関節角度を、無理の
無い安定した状態に保つことも極めて重要である。
は、安全運転、疲労防止の点から、運転者の体の各部位
(手首、肘、腰、膝、足首等)での関節角度を、無理の
無い安定した状態に保つことも極めて重要である。
(発明が解決しようとする課題) 上述のような要求に応えるため、運転席シートを、車
体前方への移動に伴って車体上方へ移動させる調整手段
を設けることが考えられる。
体前方への移動に伴って車体上方へ移動させる調整手段
を設けることが考えられる。
そのような調整手段は確かに効果的であるが、その半
面、運転席ドアから後座乗員が乗降ゆるように形成され
たいわゆる2ドア車においては、特有の問題を招くこと
がある。すなわち、後座乗員の乗降のために運転席シー
トを大きく前方に移動させると、シートとステアリング
ホイールとのクリアランスが小さくなって、運転者が窮
屈で不快な思いをすることがある。
面、運転席ドアから後座乗員が乗降ゆるように形成され
たいわゆる2ドア車においては、特有の問題を招くこと
がある。すなわち、後座乗員の乗降のために運転席シー
トを大きく前方に移動させると、シートとステアリング
ホイールとのクリアランスが小さくなって、運転者が窮
屈で不快な思いをすることがある。
なお、例えば特開昭60−12375号公報には、運転席ド
アからの運転者の乗車、降車に応じてステアリングホイ
ールを自動的にチルトダウン・チルトアップさせて、乗
降性を良好にする技術が開示されている。
アからの運転者の乗車、降車に応じてステアリングホイ
ールを自動的にチルトダウン・チルトアップさせて、乗
降性を良好にする技術が開示されている。
しかしながらこの技術は、上述したように運転席シー
トを、車体前方への移動に伴って車体上方へ自動的に移
動させる構成には、対処不可能である。
トを、車体前方への移動に伴って車体上方へ自動的に移
動させる構成には、対処不可能である。
そこで本発明は、上述のような問題を招くこと無く、
運転者を最適ドライビングポジションに設定することが
できる、自動車のドライビングポジション調整装置を提
供することを目的とするものである。
運転者を最適ドライビングポジションに設定することが
できる、自動車のドライビングポジション調整装置を提
供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による自動車のドライビングポジション調整装
置は、前述したように運転席ドアから後席乗員が乗降す
るように形成された自動車の運転席シートを、車体前方
への移動に伴って車体上方へ移動させステアリングホイ
ールとのクリアランスを所定の値に調整する調整手段を
備えてなる自動車のドライビングポジション調整装置に
おいて、 前記運転席シートの後方に位置する後席への乗員乗降
時に作動され、前記運転席シートを車体前方へ移動させ
るとともに、この前方移動に伴う運転席シートと前記ス
テアリングホイールとのクリアランスを、前記調整手段
における運転席シートの前方移動に伴う運転席シートと
前記ステアリングホイールとのクリアランスの値よりも
大きい値に設定するクリアランス設定手段が設けられた
ことを特徴とするものである。
置は、前述したように運転席ドアから後席乗員が乗降す
るように形成された自動車の運転席シートを、車体前方
への移動に伴って車体上方へ移動させステアリングホイ
ールとのクリアランスを所定の値に調整する調整手段を
備えてなる自動車のドライビングポジション調整装置に
おいて、 前記運転席シートの後方に位置する後席への乗員乗降
時に作動され、前記運転席シートを車体前方へ移動させ
るとともに、この前方移動に伴う運転席シートと前記ス
テアリングホイールとのクリアランスを、前記調整手段
における運転席シートの前方移動に伴う運転席シートと
前記ステアリングホイールとのクリアランスの値よりも
大きい値に設定するクリアランス設定手段が設けられた
ことを特徴とするものである。
(作用および発明の効果) 上述のクリアランス設定手段により、後席への乗員の
乗降に際しては、運転席シートを前方へ移動させること
により後席乗員の乗降性を良好に確保できるとともに、
この際の運転席シートとステアリングホイールとのクリ
アランスが調整手段による運転席シートの前方移動に伴
う運転席シートとステアリングホイールとのクリアラン
スよりも大きく設定されることにより、運転席シートに
着座している運転者が窮屈で不快な思いをすることがな
く、運転者が不快感を覚えることがなくなる。
乗降に際しては、運転席シートを前方へ移動させること
により後席乗員の乗降性を良好に確保できるとともに、
この際の運転席シートとステアリングホイールとのクリ
アランスが調整手段による運転席シートの前方移動に伴
う運転席シートとステアリングホイールとのクリアラン
スよりも大きく設定されることにより、運転席シートに
着座している運転者が窮屈で不快な思いをすることがな
く、運転者が不快感を覚えることがなくなる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説
明する。
明する。
第1図は、本発明の第1実施例による自動車のドライ
ビングポジション調整装置の基本構成を示すものであ
り、第2図は、この調整装置を備えた運転席部分を示し
ている。第2図図示のように、自動車10の運転席シート
11に座った運転者12は、ステアリングホイール13を握
り、フロントウィンドウ14を通してボンネット15越しに
車外を望む。なおこの第2図において、運転者12は骨格
の大略で示し、また実践、破線、1点鎖線で示すのが各
々比較的大きな体格、中程度の体格、小さな体格の運転
者12である(以下、同様)。
ビングポジション調整装置の基本構成を示すものであ
り、第2図は、この調整装置を備えた運転席部分を示し
ている。第2図図示のように、自動車10の運転席シート
11に座った運転者12は、ステアリングホイール13を握
り、フロントウィンドウ14を通してボンネット15越しに
車外を望む。なおこの第2図において、運転者12は骨格
の大略で示し、また実践、破線、1点鎖線で示すのが各
々比較的大きな体格、中程度の体格、小さな体格の運転
者12である(以下、同様)。
この自動車10はいわゆる2ドア車であり、後席200に
座る乗員は、運転席シート11を前方に大きくスライドさ
せて、運転席ドア201から乗降することができる。
座る乗員は、運転席シート11を前方に大きくスライドさ
せて、運転席ドア201から乗降することができる。
本実施例において、運転操作用ペダル(第2図では、
一例としてアクセルペダル16を示す)は本来の動き以外
には、位置や角度が変化しないものとされている。
一例としてアクセルペダル16を示す)は本来の動き以外
には、位置や角度が変化しないものとされている。
一方運転席シート11は、第3図に詳細図示する機構を
備えて、車体前後方向に移動可能とされている。すなわ
ち左右1対のベストポジションスライダ20が、車体に対
して前後方向に移動自在に保持されており、これらのス
ライダ20に対してシートボトム21が保持されている。な
おスライダ20に対してシートボトム21を保持させる機構
は、左右対称で互いに同等のものであるので、第3図に
おいては車体左側の機構のみを詳しく示し、以下、それ
について説明する。
備えて、車体前後方向に移動可能とされている。すなわ
ち左右1対のベストポジションスライダ20が、車体に対
して前後方向に移動自在に保持されており、これらのス
ライダ20に対してシートボトム21が保持されている。な
おスライダ20に対してシートボトム21を保持させる機構
は、左右対称で互いに同等のものであるので、第3図に
おいては車体左側の機構のみを詳しく示し、以下、それ
について説明する。
スライダ20の上面には、全部、後部においてそれぞれ
軸受22,23が接合されている。シートボトム21の前部
は、ボルト24により上記軸受22に回動可能に取り付けら
れている。一方シートボトム21の後部には、ボルト25に
より、リンク26の後部が回動可能に取り付けられてい
る。このリンク26の中央部分は、ボルト27とナット28に
より、前記軸受23に回動可能に保持されている。そして
このリンク27の前部には、ガイドレール29のガイド溝30
に通されたピン31が固定されている。上記ガイド溝30
は、前下方に向かって伸びる前端部分以外は水平に延び
る形状とされている。
軸受22,23が接合されている。シートボトム21の前部
は、ボルト24により上記軸受22に回動可能に取り付けら
れている。一方シートボトム21の後部には、ボルト25に
より、リンク26の後部が回動可能に取り付けられてい
る。このリンク26の中央部分は、ボルト27とナット28に
より、前記軸受23に回動可能に保持されている。そして
このリンク27の前部には、ガイドレール29のガイド溝30
に通されたピン31が固定されている。上記ガイド溝30
は、前下方に向かって伸びる前端部分以外は水平に延び
る形状とされている。
スライダ20には、雌ねじが切られたブロック32が固定
され、このブロック32は、スライダ20と平行に延びるス
クリュウロッド33に螺合されている。上記スクリュウロ
ッド33は、ギヤボックス34を介して、シート移動用モー
タ35により正逆回転されるようになっている。
され、このブロック32は、スライダ20と平行に延びるス
クリュウロッド33に螺合されている。上記スクリュウロ
ッド33は、ギヤボックス34を介して、シート移動用モー
タ35により正逆回転されるようになっている。
上述のようにしてスクリュウロッド33が正逆回転する
と、ブロック32が螺進退し、スライダ20が前後方向に移
動する。スライダ20が前後移動すれば、該スライダ20に
保持されているシートボトム21およびシートバック36が
一体的に前後移動する。ここで、シートボトム21が前方
に移動されて、前述のピン31がガイド溝30内を次第に下
降すると、リンク26がボルト27を軸にして矢印A方向に
回動する。そこで、シートボトム21は第2図に1点鎖線
で示すように、後部が上昇する状態となる。
と、ブロック32が螺進退し、スライダ20が前後方向に移
動する。スライダ20が前後移動すれば、該スライダ20に
保持されているシートボトム21およびシートバック36が
一体的に前後移動する。ここで、シートボトム21が前方
に移動されて、前述のピン31がガイド溝30内を次第に下
降すると、リンク26がボルト27を軸にして矢印A方向に
回動する。そこで、シートボトム21は第2図に1点鎖線
で示すように、後部が上昇する状態となる。
なお上記スライダ20を保持するガイドレール29は、ウ
ォークインスライダ1の上に固定されている。このウォ
ークインスライダ1は、車体に固定されたベース2の上
において、車体前後方向に移動自在に保持されている。
そしてウォークインスライダ1は、一般的な2ドア車に
採用されるものと同様の機構により、ベース2上で大き
く前方に移動されうる。すなわち、スプリング駆動機構
3にはワイヤケーブル4の一端が取り付けられ、その他
端にはシートヒンジ5に取り付けられている。ワイヤケ
ーブル4をウォークインレバー6により操作することに
より、上記スプリング駆動機構3の弾発力によりウォー
クインスライダ1が前方に大きく移動する。
ォークインスライダ1の上に固定されている。このウォ
ークインスライダ1は、車体に固定されたベース2の上
において、車体前後方向に移動自在に保持されている。
そしてウォークインスライダ1は、一般的な2ドア車に
採用されるものと同様の機構により、ベース2上で大き
く前方に移動されうる。すなわち、スプリング駆動機構
3にはワイヤケーブル4の一端が取り付けられ、その他
端にはシートヒンジ5に取り付けられている。ワイヤケ
ーブル4をウォークインレバー6により操作することに
より、上記スプリング駆動機構3の弾発力によりウォー
クインスライダ1が前方に大きく移動する。
こうすることにより、運転席シート11が前方に大きく
スライドするので、そこに運転者12が座った状態のま
ま、後席乗員は運転席ドア201から乗降することができ
る。
スライドするので、そこに運転者12が座った状態のま
ま、後席乗員は運転席ドア201から乗降することができ
る。
次に、第4図を参照して、ドライビングポジション調
整のためにステアリングホイール13を移動させる機構に
ついて説明する。図示されるように、ステアリングコラ
ム40はチルト支点41を軸に矢印B方向に揺動可能とされ
ている。そしてステアリングコラム40に対してアッパチ
ューブ外管42が、その長軸方向に摺動自在に保持されて
おり、このアッパチューブ外管42に対して、ベアリング
43を介してアッパチューブ内管44が回転可能に保持され
ている。アッパチューブ内管44には、アッパシャフト45
が嵌合固定され、このアッパシャフト45にステアリング
ホイール13が取り付けられている。
整のためにステアリングホイール13を移動させる機構に
ついて説明する。図示されるように、ステアリングコラ
ム40はチルト支点41を軸に矢印B方向に揺動可能とされ
ている。そしてステアリングコラム40に対してアッパチ
ューブ外管42が、その長軸方向に摺動自在に保持されて
おり、このアッパチューブ外管42に対して、ベアリング
43を介してアッパチューブ内管44が回転可能に保持され
ている。アッパチューブ内管44には、アッパシャフト45
が嵌合固定され、このアッパシャフト45にステアリング
ホイール13が取り付けられている。
上記アッパチューブ内管44の内部にはロアシャフト46
が納められ、これら両者はセレーション係合している。
したがって、ステアリングホイール13が回転操作される
と、その回転力はアッパシャフト45、アッパチューブ内
管44を介してロアシャフト46に伝達され、このロアシャ
フト46の回転が、図示しないステアリングギヤやジョイ
ント等を介して転舵輪操作用のタイロッドに伝えられ
る。
が納められ、これら両者はセレーション係合している。
したがって、ステアリングホイール13が回転操作される
と、その回転力はアッパシャフト45、アッパチューブ内
管44を介してロアシャフト46に伝達され、このロアシャ
フト46の回転が、図示しないステアリングギヤやジョイ
ント等を介して転舵輪操作用のタイロッドに伝えられ
る。
一方車体には、ブラケット47が固定されている。該ブ
ラケット47には、ほぼ車体前後方向に亘って延び、後方
側に向かって次第に上方に傾いた曲線形状のガイド溝48
が形成されている。また車体には、もう1つのブラケッ
ト49が固定されており、このブラケット49には、ステア
リングホイール移動用モータ50が取り付けられている。
このモータ50の回転軸50aは、ギヤボックス51を介して
シャフト52に連結されており、該回転軸50aが正逆回転
するとシャフト52が前方方向(第4図中で左右方向)に
移動する。
ラケット47には、ほぼ車体前後方向に亘って延び、後方
側に向かって次第に上方に傾いた曲線形状のガイド溝48
が形成されている。また車体には、もう1つのブラケッ
ト49が固定されており、このブラケット49には、ステア
リングホイール移動用モータ50が取り付けられている。
このモータ50の回転軸50aは、ギヤボックス51を介して
シャフト52に連結されており、該回転軸50aが正逆回転
するとシャフト52が前方方向(第4図中で左右方向)に
移動する。
このシャフト52には車幅方向に延びるピン53が固設さ
れており、このピン53は、ステアリングコラム40に固定
されたブラケット54内に貫挿されている。またシャフト
52の先端にはプレート55が固定され、このプレート55は
前記アッパチューブ外管42に連結されている。
れており、このピン53は、ステアリングコラム40に固定
されたブラケット54内に貫挿されている。またシャフト
52の先端にはプレート55が固定され、このプレート55は
前記アッパチューブ外管42に連結されている。
上記の構成において、ステアリングホイール移動用モ
ータ50の回転軸50aが一方向に回転すると、シャフト52
は、ピン53がガイド溝48の前端に当接する位置(図示の
位置)まで前方に移動する。この状態のとき、アッパチ
ューブ外管42および内管44は前端位置を取り、ステアリ
ングホイール13は第4図中1点鎖線表示位置に来る。
ータ50の回転軸50aが一方向に回転すると、シャフト52
は、ピン53がガイド溝48の前端に当接する位置(図示の
位置)まで前方に移動する。この状態のとき、アッパチ
ューブ外管42および内管44は前端位置を取り、ステアリ
ングホイール13は第4図中1点鎖線表示位置に来る。
ステアリングホイール移動用モータ50の回転軸50aが
上記と反対方向に回転すると、シャフト52が後方に移動
するので、アッパチューブ外管42および内管44が後方に
押され、ステアリングホイール13は次第に後方に、つま
り運転者12に近付くように移動する。それとともに、ピ
ン53がガイド溝48に案内されて上方に移動するので、ス
テアリングコラム40がチルト支点41を軸に図中反時計方
向に揺動する。したがってステアリングホイール13は、
後方に移動するにつれて、上方に変異することになる。
上記と反対方向に回転すると、シャフト52が後方に移動
するので、アッパチューブ外管42および内管44が後方に
押され、ステアリングホイール13は次第に後方に、つま
り運転者12に近付くように移動する。それとともに、ピ
ン53がガイド溝48に案内されて上方に移動するので、ス
テアリングコラム40がチルト支点41を軸に図中反時計方
向に揺動する。したがってステアリングホイール13は、
後方に移動するにつれて、上方に変異することになる。
次に第1図を参照して、運転席シート11とステアリン
グホイール13とを連動して移動させる点について説明す
る。図示のように、シート移動用モータ35はモータ駆動
回路59によって駆動され、この駆動回路59の動作は、例
えばマイクロプロセッサ等からなるコントロールユニッ
ト56により制御される。コントロールユニット56には、
例えば運転席シート11の側部に配されるシート位置操作
スイッチ57が接続されており、運転者12はこのスイッチ
57を操作することにより上記モータ35を適宜作動させ
て、運転席シート11の前後方向位置を自分の体格に合っ
た最適の位置に設定することができる。
グホイール13とを連動して移動させる点について説明す
る。図示のように、シート移動用モータ35はモータ駆動
回路59によって駆動され、この駆動回路59の動作は、例
えばマイクロプロセッサ等からなるコントロールユニッ
ト56により制御される。コントロールユニット56には、
例えば運転席シート11の側部に配されるシート位置操作
スイッチ57が接続されており、運転者12はこのスイッチ
57を操作することにより上記モータ35を適宜作動させ
て、運転席シート11の前後方向位置を自分の体格に合っ
た最適の位置に設定することができる。
上述のようにして操作される運転席シート11の前後方
向位置は、シートボトム21の下方に配されたリニアゲー
ジ58(第3図参照)により検出される。このリニアゲー
ジ58は、運転席シート11の前後方向位置を示す信号S1を
コントロールユニット56に入力する。コントロールユニ
ット56はこの信号S1に応じて、ステアリングホイール13
の前後方向位置を制御する。
向位置は、シートボトム21の下方に配されたリニアゲー
ジ58(第3図参照)により検出される。このリニアゲー
ジ58は、運転席シート11の前後方向位置を示す信号S1を
コントロールユニット56に入力する。コントロールユニ
ット56はこの信号S1に応じて、ステアリングホイール13
の前後方向位置を制御する。
すなわち、コントロールユニット56は例えば第5図に
示すようなシート前後位置とステアリングホイール前後
位置との関係をマップの形で記憶しており、そのマップ
に従って、上記信号S1が示すシート前後方向位置に対応
したステアリングホイール前後方向位置を求める。そし
てコントロールユニット56は、この位置にステアリング
ホイール13を設定する作動制御信号S2をモータ駆動回路
60に送り、該駆動回路60によって駆動される前記ステア
リングホイール移動用モータ50の作動を制御して、ステ
アリングホイール13の前後方向位置を、上記のマップに
従って求められた位置に設定する。
示すようなシート前後位置とステアリングホイール前後
位置との関係をマップの形で記憶しており、そのマップ
に従って、上記信号S1が示すシート前後方向位置に対応
したステアリングホイール前後方向位置を求める。そし
てコントロールユニット56は、この位置にステアリング
ホイール13を設定する作動制御信号S2をモータ駆動回路
60に送り、該駆動回路60によって駆動される前記ステア
リングホイール移動用モータ50の作動を制御して、ステ
アリングホイール13の前後方向位置を、上記のマップに
従って求められた位置に設定する。
以上説明のように、運転者12の体格に応じて変えられ
る運転席シート11の前後方向位置に合わせて、ステアリ
ングホイール13の前後方向位置も自動調整することによ
り、第2図図示の通り、運転者12の視線Cはその体格に
拘らず、ボンネット15に対してほぼ一定の角度をなすよ
うになる。そうなっていれば、運転者12が望む自動車前
方の視界が、運転者12の体格によって特異に変わってし
まうことがなくなる。また、側方視界や後方視界等につ
いても同様である。そして運転者12の手首、肘、腰、膝
等での関節角度も、無理の無い安定した状態に保つこと
ができる。
る運転席シート11の前後方向位置に合わせて、ステアリ
ングホイール13の前後方向位置も自動調整することによ
り、第2図図示の通り、運転者12の視線Cはその体格に
拘らず、ボンネット15に対してほぼ一定の角度をなすよ
うになる。そうなっていれば、運転者12が望む自動車前
方の視界が、運転者12の体格によって特異に変わってし
まうことがなくなる。また、側方視界や後方視界等につ
いても同様である。そして運転者12の手首、肘、腰、膝
等での関節角度も、無理の無い安定した状態に保つこと
ができる。
また本実施例では、運転席シート11が比較的小さな体
格の運転者12に合わせて前端位置に近いところまで移動
されると、前述したようにしてシートボトム21の後部が
上昇するので、上述の作用効果が特に良好に得られる。
なお第2図においては、上記シートボトム21の移動にと
もなう運転者12のヒップポイントの変化を、矢印Dによ
り示してある。
格の運転者12に合わせて前端位置に近いところまで移動
されると、前述したようにしてシートボトム21の後部が
上昇するので、上述の作用効果が特に良好に得られる。
なお第2図においては、上記シートボトム21の移動にと
もなう運転者12のヒップポイントの変化を、矢印Dによ
り示してある。
このように本装置では、最適ドライビングポジション
を求めて運転席シート11が前方に移動されるのにつれ
て、シートボトム21の最高位置が上昇するので、運転席
シート11とステアリングホイール13とのクリアランスは
より小さくなる。
を求めて運転席シート11が前方に移動されるのにつれ
て、シートボトム21の最高位置が上昇するので、運転席
シート11とステアリングホイール13とのクリアランスは
より小さくなる。
一方、後席乗員の乗降のためにウォークインスライダ
1を前方に大きく移動させる場合は、運転席シート11が
全く水平に移動する。つまりこの場合のシートボトム21
の移動にともなう運転者12のヒップポイントの変化は、
第2図において矢印Eで示す通りとなる。したがってこ
の際は、最適ドライビングポジションを求めて運転席シ
ート11を前方に移動させる場合と比べると、運転席シー
ト11とステアリングホイール13とのクリアランスはより
大きくなる。そこで、運転者12が運転席シート11とステ
アリングホイール13との間に挾まれて窮屈になることが
防止され、また、運転席シート11がより前方まで移動可
能となるから、後席乗員の乗降性も良好になる。
1を前方に大きく移動させる場合は、運転席シート11が
全く水平に移動する。つまりこの場合のシートボトム21
の移動にともなう運転者12のヒップポイントの変化は、
第2図において矢印Eで示す通りとなる。したがってこ
の際は、最適ドライビングポジションを求めて運転席シ
ート11を前方に移動させる場合と比べると、運転席シー
ト11とステアリングホイール13とのクリアランスはより
大きくなる。そこで、運転者12が運転席シート11とステ
アリングホイール13との間に挾まれて窮屈になることが
防止され、また、運転席シート11がより前方まで移動可
能となるから、後席乗員の乗降性も良好になる。
なお運転席シート11の移動機構は、上記実施例のよう
に構成する他、例えばその前方移動にともなって、運転
席シート11全体が一定変化率で上方移動するように(つ
まり第2図において運転者12のヒップポイント軌跡が左
上りの斜め直線となるように)構成してもよい。
に構成する他、例えばその前方移動にともなって、運転
席シート11全体が一定変化率で上方移動するように(つ
まり第2図において運転者12のヒップポイント軌跡が左
上りの斜め直線となるように)構成してもよい。
次に第6〜10図を参照して、本発明の第2実施例につ
いて説明する。なお第6図以降において、既に説明した
ものと同等の要素には同番号を付してあり、それらにつ
いては特に必要の無い限り説明を省略する。
いて説明する。なお第6図以降において、既に説明した
ものと同等の要素には同番号を付してあり、それらにつ
いては特に必要の無い限り説明を省略する。
この実施例においては、ペダルを前後かつ上下方向に
移動させる機構と、ステアリングホイール13をチルトさ
せつつ前後方向に移動させる機構とに加えて、第3図に
示したものと同様のベストポジション設定用シート移動
機構が設けられている。しかし、第3図に示したウォー
クインスライダ機構は設けられず、後席乗員の乗降の際
にも、ベストポジション設定用シート移動機構を利用し
て、運転席シート11が前方に移動される。
移動させる機構と、ステアリングホイール13をチルトさ
せつつ前後方向に移動させる機構とに加えて、第3図に
示したものと同様のベストポジション設定用シート移動
機構が設けられている。しかし、第3図に示したウォー
クインスライダ機構は設けられず、後席乗員の乗降の際
にも、ベストポジション設定用シート移動機構を利用し
て、運転席シート11が前方に移動される。
まずペダル移動機構について、第8図と第9図を参照
して詳しく説明する。なお本実施例は、運転操作用ペダ
ルとしてアクセルペダル16とブレーキペダル61のみを備
えたいわゆるオートマチック車に本発明を適用したもの
である。アクセルペダル16とブレーキペダル61はそれぞ
れ、ペダルブラケット62に対して、軸63,64を中心に揺
動自在に保持されている。
して詳しく説明する。なお本実施例は、運転操作用ペダ
ルとしてアクセルペダル16とブレーキペダル61のみを備
えたいわゆるオートマチック車に本発明を適用したもの
である。アクセルペダル16とブレーキペダル61はそれぞ
れ、ペダルブラケット62に対して、軸63,64を中心に揺
動自在に保持されている。
アクセルペダル16の係合部16aには、ピン65を介して
連結部材66の下端部が係合されている。連結部材66は、
ペダルブラケット62に対して軸67を中心に揺動自在に保
持されており、その上端部にはスロットルワイヤ68の一
端が固定されている。このスロットルワイヤ68は、ダッ
シュロアパネル69に対して摺動自在に保持された屈曲性
チューブ70内に挿通され、その他端はスロットル弁(図
示せず)に連結されている。したがって、アクセルペダ
ル16が踏み操作されると、その動きがスロットルワイヤ
68を介してスロットル弁に伝えられる。
連結部材66の下端部が係合されている。連結部材66は、
ペダルブラケット62に対して軸67を中心に揺動自在に保
持されており、その上端部にはスロットルワイヤ68の一
端が固定されている。このスロットルワイヤ68は、ダッ
シュロアパネル69に対して摺動自在に保持された屈曲性
チューブ70内に挿通され、その他端はスロットル弁(図
示せず)に連結されている。したがって、アクセルペダ
ル16が踏み操作されると、その動きがスロットルワイヤ
68を介してスロットル弁に伝えられる。
一方ブレーキペダル61の上部には、ワイヤ71が連結さ
れている。このワイヤ71も屈曲性チューブ72内に挿通さ
れている。このチューブ72の一端は保持具73によりペダ
ルブラケット62に保持され、また他端はブースター74の
本体外面に固定されている。ブレーキペダル61が踏み操
作されると、その動きは上記ワイヤ71を介して、マスタ
ーシリンダ75内のピストンに伝達される。
れている。このワイヤ71も屈曲性チューブ72内に挿通さ
れている。このチューブ72の一端は保持具73によりペダ
ルブラケット62に保持され、また他端はブースター74の
本体外面に固定されている。ブレーキペダル61が踏み操
作されると、その動きは上記ワイヤ71を介して、マスタ
ーシリンダ75内のピストンに伝達される。
ペダルブラケット62には一例として4個の中空のスラ
イダ76が固定され、これらのスライダ76内にはそれぞ
れ、ダッシュロアパネル69に斜めに固定されたガイドロ
ッド77が摺動自在に挿通されている。それとともに、ペ
ダルブラケット62の上部、下部に各々固定されたガイド
ブロック78,79は、それぞれ車体に斜めに固設されたガ
イドレール80,81に対して摺動自在に係合している。そ
れにより、ペダルブラケット62は車体に対して前後方向
(第8図の左右方向)かつ上下方向に移動自在となって
いる。
イダ76が固定され、これらのスライダ76内にはそれぞ
れ、ダッシュロアパネル69に斜めに固定されたガイドロ
ッド77が摺動自在に挿通されている。それとともに、ペ
ダルブラケット62の上部、下部に各々固定されたガイド
ブロック78,79は、それぞれ車体に斜めに固設されたガ
イドレール80,81に対して摺動自在に係合している。そ
れにより、ペダルブラケット62は車体に対して前後方向
(第8図の左右方向)かつ上下方向に移動自在となって
いる。
そしてペダルブラケット62の上部、下部にはそれぞ
れ、例えばラック部を有する駆動部材82,83が固定され
ている。各駆動部材82,83は、上記ラック部に噛合して
いるピニオン88,89が、例えばペダル移動用モータ84,85
によりギヤボックス86,87を介して正逆回転されること
により、前後方向に往復移動可能となっている。なお一
方の駆動部材83は、屈曲可能に形成されている。こうし
て駆動部材82,83が移動することにより、ペダルブラケ
ット62は前後方向に移動する。なお第8図は、上記のよ
うにして移動されるペダルブラケット62が前端位置にあ
る状態を示し、第9図は後端位置にある状態を示してい
る。
れ、例えばラック部を有する駆動部材82,83が固定され
ている。各駆動部材82,83は、上記ラック部に噛合して
いるピニオン88,89が、例えばペダル移動用モータ84,85
によりギヤボックス86,87を介して正逆回転されること
により、前後方向に往復移動可能となっている。なお一
方の駆動部材83は、屈曲可能に形成されている。こうし
て駆動部材82,83が移動することにより、ペダルブラケ
ット62は前後方向に移動する。なお第8図は、上記のよ
うにして移動されるペダルブラケット62が前端位置にあ
る状態を示し、第9図は後端位置にある状態を示してい
る。
次にステアリングホイール移動機構について、第10図
を参照して説明する。この構成において、ステアリング
コラム40の上部は、チルト軸120を中心にチルト可能と
されている。そしてステアリングコラム40の下部左側
(図中手前側)には、ステアリングホイール移動(チル
ト)用モータ121が配設され、このモータ121の回転はギ
ヤボックス122を介して、チルト用ロッド125の前後動に
変換される。このチルト用ロッド125には、揺動軸127を
介して連結部材128が連結され、この連結部材128は上記
ステアリングコラム40の上部に連結されている。したが
って、上記のようにしてチルト用ロッド125が前後動す
ると、ステアリングコラム40の上部がチルト動作する。
を参照して説明する。この構成において、ステアリング
コラム40の上部は、チルト軸120を中心にチルト可能と
されている。そしてステアリングコラム40の下部左側
(図中手前側)には、ステアリングホイール移動(チル
ト)用モータ121が配設され、このモータ121の回転はギ
ヤボックス122を介して、チルト用ロッド125の前後動に
変換される。このチルト用ロッド125には、揺動軸127を
介して連結部材128が連結され、この連結部材128は上記
ステアリングコラム40の上部に連結されている。したが
って、上記のようにしてチルト用ロッド125が前後動す
ると、ステアリングコラム40の上部がチルト動作する。
またステアリングコラム40の下部右側には、ステアリ
ングホイール移動(スライド)用モータ123が配設さ
れ、このモータ123の回転はギヤボックス124を介して、
スライド用ロッド126の前後動に変換される。このロッ
ド126の先端は、連結部材129を介してアッパチューブ外
管42に連結されている。したがって、上記のようにして
スライド用ロッド126が前後動すると、ステアリングホ
イール13が前後方向に移動する。
ングホイール移動(スライド)用モータ123が配設さ
れ、このモータ123の回転はギヤボックス124を介して、
スライド用ロッド126の前後動に変換される。このロッ
ド126の先端は、連結部材129を介してアッパチューブ外
管42に連結されている。したがって、上記のようにして
スライド用ロッド126が前後動すると、ステアリングホ
イール13が前後方向に移動する。
第6図に示されるように本実施例のシート位置操作ス
イッチ57Dは、例えばスイッチの操作方向を切り換える
等により、ベストポジション設定のためのシート操作信
号S10、あるいは後席乗員乗降のためのシート操作信号S
11を選択的にコントロールユニット56Dに入力可能とな
っている。
イッチ57Dは、例えばスイッチの操作方向を切り換える
等により、ベストポジション設定のためのシート操作信
号S10、あるいは後席乗員乗降のためのシート操作信号S
11を選択的にコントロールユニット56Dに入力可能とな
っている。
コントロールユニット56Dは、上記シート操作信号S10
が入力された際には、リニアゲージ58の出力信号S1に応
じた作動制御信号S2、S3をそれぞれモータ駆動回路60、
90に入力し、運転席シート11の前後方向位置に応じてス
テアリングホイール13の位置、およびペダル16、61の位
置を変化させる。すなわちこの場合は、第7図図示の通
り、運転者12の体格が比較的小さくて運転席シート11が
より前方位置に設定される場合ほど、ステアリングホイ
ール13はより前方にスライドしてかつ上側にチルトした
位置に設定され、一方両ペダル16、61はより後方かつ上
方の位置に設定される。このようにすることにより、運
転者12の足首や手首の関節角度が、より無理無く安定す
るようになる。
が入力された際には、リニアゲージ58の出力信号S1に応
じた作動制御信号S2、S3をそれぞれモータ駆動回路60、
90に入力し、運転席シート11の前後方向位置に応じてス
テアリングホイール13の位置、およびペダル16、61の位
置を変化させる。すなわちこの場合は、第7図図示の通
り、運転者12の体格が比較的小さくて運転席シート11が
より前方位置に設定される場合ほど、ステアリングホイ
ール13はより前方にスライドしてかつ上側にチルトした
位置に設定され、一方両ペダル16、61はより後方かつ上
方の位置に設定される。このようにすることにより、運
転者12の足首や手首の関節角度が、より無理無く安定す
るようになる。
なお、上述のようにして両ペダル16、61を前後かつ上
下方向に移動させる他、前後移動してかつその角度も変
化するように構成してもよいし、さらには、両ペダル1
6、61が前後方向にのみ移動するように構成することも
できる。
下方向に移動させる他、前後移動してかつその角度も変
化するように構成してもよいし、さらには、両ペダル1
6、61が前後方向にのみ移動するように構成することも
できる。
一方、コントロールユニット56Dは、上記シート操作
信号S11が入力された際には、単にシート移動用モータ3
5を駆動させて、運転席シート11を前方に大きく移動さ
せる。それにより、後席乗員は運転席ドア201から乗降
することができる。なおこの際は、運転席シート11と連
動させてステアリングホイール13および、ペダル16、61
を移動させる制御はなされない。
信号S11が入力された際には、単にシート移動用モータ3
5を駆動させて、運転席シート11を前方に大きく移動さ
せる。それにより、後席乗員は運転席ドア201から乗降
することができる。なおこの際は、運転席シート11と連
動させてステアリングホイール13および、ペダル16、61
を移動させる制御はなされない。
ただしこの場合コントロールユニット56Dは、第10図
図示のステアリングホイール移動(チルト)用モータ12
1を所定量回転させ、ステアリングホイール13を第7図
に2点鎖線で示すように、大きく上方にチルトさせる。
したがってこの場合も、最適ドライビングポジションを
求めて運転席シート11を前方に移動させる場合と比べる
と、運転席シート11とステアリングホイール13とのクリ
アランスはより大きくなる。そこで、運転者12が運転席
シート11とステアリングホイール13との間に挾まれて窮
屈になることが防止され、また、運転席シート11がより
前方まで移動可能となるから、後席乗員の乗降性も良好
になる。
図示のステアリングホイール移動(チルト)用モータ12
1を所定量回転させ、ステアリングホイール13を第7図
に2点鎖線で示すように、大きく上方にチルトさせる。
したがってこの場合も、最適ドライビングポジションを
求めて運転席シート11を前方に移動させる場合と比べる
と、運転席シート11とステアリングホイール13とのクリ
アランスはより大きくなる。そこで、運転者12が運転席
シート11とステアリングホイール13との間に挾まれて窮
屈になることが防止され、また、運転席シート11がより
前方まで移動可能となるから、後席乗員の乗降性も良好
になる。
なお後席乗員の乗降時には、以上説明したようにステ
アリングホイール13を上方にチルトさせることに加え
て、前記第1実施例で行なったように運転席シート11を
水平方向に前方移動させて、運転席シート11とステアリ
ングホイール13とのクリアランスをさらに大きく確保す
るようにしてもよい。
アリングホイール13を上方にチルトさせることに加え
て、前記第1実施例で行なったように運転席シート11を
水平方向に前方移動させて、運転席シート11とステアリ
ングホイール13とのクリアランスをさらに大きく確保す
るようにしてもよい。
第1図は、本発明の第1実施例装置の基本構成を示すブ
ロック図、 第2図は、上記第1実施例装置を備えた自動車の運転席
部分と、運転者の運転姿勢を示す概略側面図、 第3図は、上記第1実施例装置のシート移動機構を示す
分析斜視図、 第4図は、上記第1実施例装置のステアリングホイール
移動機構を示す一部破断側面図、 第5図は、本発明装置において調整されるシート位置と
ステアリングホイール位置との関係の一例を示すグラ
フ、 第6図は、本発明の第2実施例装置の基本構成を示すブ
ロック図、 第7図は、上記第2実施例装置を備えた自動車の運転席
部分と、運転者の運転姿勢を示す概略側面図、 第8図は、上記第2実施例装置のペダル移動機構を示す
一部破断側面図、 第9図は、第8図図示の機構の異なる状態を示す一部破
断側面図、 第10図は、上記第2実施例装置のステアリングホイール
移動機構を示す一部破断側面図である。 1……ウォークインスライダ 3……スプリング駆動機構 6……ウォークインレバー 10……自動車、11……運転席シート 12……運転者、13……ステアリングホイール 14……フロントウィンドウ、15……ボンネット 16……アクセルペダル 35……シート移動用モータ 50、121、123……ステアリングホイール移動用モータ 56、56D……コントロールユニット 57、57D……シート位置操作スイッチ 58……リニアゲージ 59、60、90……モータ駆動回路 61……ブレーキペダル、62……ペダルブラケット 84、85……ペダル移動用モータ 200……後席、201……運転席ドア
ロック図、 第2図は、上記第1実施例装置を備えた自動車の運転席
部分と、運転者の運転姿勢を示す概略側面図、 第3図は、上記第1実施例装置のシート移動機構を示す
分析斜視図、 第4図は、上記第1実施例装置のステアリングホイール
移動機構を示す一部破断側面図、 第5図は、本発明装置において調整されるシート位置と
ステアリングホイール位置との関係の一例を示すグラ
フ、 第6図は、本発明の第2実施例装置の基本構成を示すブ
ロック図、 第7図は、上記第2実施例装置を備えた自動車の運転席
部分と、運転者の運転姿勢を示す概略側面図、 第8図は、上記第2実施例装置のペダル移動機構を示す
一部破断側面図、 第9図は、第8図図示の機構の異なる状態を示す一部破
断側面図、 第10図は、上記第2実施例装置のステアリングホイール
移動機構を示す一部破断側面図である。 1……ウォークインスライダ 3……スプリング駆動機構 6……ウォークインレバー 10……自動車、11……運転席シート 12……運転者、13……ステアリングホイール 14……フロントウィンドウ、15……ボンネット 16……アクセルペダル 35……シート移動用モータ 50、121、123……ステアリングホイール移動用モータ 56、56D……コントロールユニット 57、57D……シート位置操作スイッチ 58……リニアゲージ 59、60、90……モータ駆動回路 61……ブレーキペダル、62……ペダルブラケット 84、85……ペダル移動用モータ 200……後席、201……運転席ドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 俊彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−146859(JP,A) 特開 昭63−291741(JP,A) 特開 昭60−12375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 2/00 - 2/54
Claims (3)
- 【請求項1】運転席ドアから後席乗員が乗降するように
形成された自動車の運転席シートを、車体前方への移動
に伴って車体上方へ移動させステアリングホイールとの
クリアランスを所定の値に調整する調整手段を備えてな
る自動車のドライビングポジション調整装置において、 前記運転席シートの後方に位置する座席への乗員乗降時
に作動され、前記運転席シートを車体前方へ移動させる
とともに、この前方移動に伴う運転席シートと前記ステ
アリングホイールとのクリアランスを、前記調整手段に
おける運転席シートの後方移動に伴う運転席シートと前
記ステアリングホイールとのクリアランスの値よりも大
きい値に設定するクリアランス設定手段が設けられたこ
とを特徴とする自動車のドライビングポジション調整装
置。 - 【請求項2】前記クリアランス設定手段が、前記調整手
段とは独立して運転席シートを直線的に前方へ移動させ
るものであることを特徴とする請求項1記載の自動車の
ドライビングポジション調整装置。 - 【請求項3】前記クリアランス設定手段が、ステアリン
グホイールを上方へ移動させるものであることを特徴と
する請求項1記載の自動車のドライビングポジション調
整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2261422A JP2932203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自動車のドライビングポジション調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2261422A JP2932203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自動車のドライビングポジション調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04138938A JPH04138938A (ja) | 1992-05-13 |
JP2932203B2 true JP2932203B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17361655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2261422A Expired - Lifetime JP2932203B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自動車のドライビングポジション調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2932203B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4622596B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-02-02 | マツダ株式会社 | 自動車のシート取付構造 |
JP5906865B2 (ja) * | 2012-03-22 | 2016-04-20 | アイシン精機株式会社 | 車両用シート装置 |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP2261422A patent/JP2932203B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04138938A (ja) | 1992-05-13 |
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