JP2002157033A - 可動ペダル装置 - Google Patents

可動ペダル装置

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JP2002157033A
JP2002157033A JP2000355127A JP2000355127A JP2002157033A JP 2002157033 A JP2002157033 A JP 2002157033A JP 2000355127 A JP2000355127 A JP 2000355127A JP 2000355127 A JP2000355127 A JP 2000355127A JP 2002157033 A JP2002157033 A JP 2002157033A
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浩二 上田
Hitoshi Akutagawa
等 芥川
Hideki Tominaga
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の体格に合わせて位置調整可能で、操
作性、及び応答性に優れた可動ペダル装置を提供する。 【解決手段】 ベース部材3が、その上端部でブラッケ
ットBに揺動自在に支持されている。ベース部材3に
は、中央に円形の開口を有した第一ガイド部材4及び第
二ガイド部材5が設けられ、この第一ガイド部材4及び
第二ガイド部材5の開口に、ロッド6が、車体後方にい
くほどフロアFに近づくように摺動可能に挿入されてい
る。ロッド6は、そのダッシュパネル側端部でカム8と
当節し、ペダル側端部でペダル12の中間部に揺動自在
に支持されている。リンク11は、そのダッシュパネル
側端部でベース部材3の上端部に揺動自在に支持され、
ペダル側端部でペダル12の上端部に揺動自在に支持さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員の体格に合わ
せてペダル位置を調整可能な調節機構が設けられた可動
ペダル装置に関するものである。
【従来の技術】自動車等の車両においては、運転者の個
々の体格に合せた適切なドライビングポジションが確保
可能となるように、シートやハンドルの位置が調整可能
となるよう構成されたものは良く知られている。また、
一部の自動車においては、ペダルに足がとどくようにシ
ートを前に出せば、体がインストルメントパネルやハン
ドルに近づきすぎて視界が狭くなったり、乗降性が悪く
なる等の不便が生じることから、より好適なドライビン
グポジションを確保させるために足で操作するペダル装
置に位置調整機構を組み込んだものもある。例えば特開
平11−327673号公報参照。
【発明が解決しようとする課題】まず、図6と図7を用
いて体格差による運転姿勢の違いや、操作性の良さを考
慮した実用上優れるペダル位置について詳述しつつ、従
来構造における課題を提起する。図6に示すように、小
柄な人SMの膝下の長さは、大柄な人LMに比べて短い
ので、シートに座ると膝が立つような状態となる。よっ
て、ペダル操作面2を踏む方向は大柄な人LMに比べて
水平面に対して鉛直方向となる。また、踵から爪先まで
の長さも一般的に短いので、踵をフロアFにつけた楽な
姿勢でペダル操作を行うには、ペダル操作面2の位置が
フロアに近い方が好ましい状態であると言える。以上の
理由から、ペダルが車体の後方に行くほどペダル操作面
が水平方向に近づくことが好ましく、さらに車体フロア
に近づくように変位することが実用上優れた可動ペダル
装置といえる。上記の理想の動きを達成するために、上
記特開平11−327673号公報に記載の可動ペダル
装置においては、ペダル位置を調整可能とするために2
本のリンクを用いてペダルを支持しているとともに、ペ
ダルを踏み込んだ際における走行制御装置への制動力の
伝達を確保するために、さらにもう1本リンクを用いた
合計3本のリンクによりペダルが車体に固定されたブラ
ケットに支持されている。以上のようなことから、本先
行技術においては、上記のようにリンクを多く用いる構
成であるため、必然的に揺動軸が多く必要となり、その
ために可動ペダル装置全体のガタが極めて大きく操作性
や応答性が低下してしまうという問題があった。本発明
は、上記従来の問題を解決するためになされたものであ
って、その目的は、運転者のいかなる体格においても好
適なドライビングポジションを得ることができるように
ペダルを理想的な位置に調整可能としつつ、ガタによる
操作性の低下や応答性の低下を招くことのない簡易で安
価な可動ペダル装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】請求項1の可動ペダル装
置は、運転者が足で操作する自動車のペダル装置におい
て、車体の走行を制御する走行制御装置と、運転席前方
のダッシュパネルに設けられたブラケットと、上記ブラ
ケットに対して車体の幅方向の軸心回りに揺動自在に支
持されているとともに、上記走行制御装置に連結された
ベース部材と、一側が上記ベース部材に対して、他側が
上記ペダルに対して、車体の幅方向の軸心回りに揺動自
在となるようそれぞれの側部が支持された第一連結部材
と、上記ベース部材に対して一側が揺動不能に支持さ
れ、他側が上記ペダルに対して車体の幅方向の軸心回り
に揺動自在に支持され、長さ調節機構を有する第二連結
部材と、を備えたことを特徴とする。請求項2の可動ペ
ダル装置は、請求項1の可動ペダル装置において、上記
第一連結部材の一側を上記ベース部材に支持する揺動軸
は、上記ベース部材を上記ブラケットに支持する揺動軸
と同心軸であることを特徴とする。請求項3の可動ペダ
ル装置は、運転者が足で操作する自動車のペダル装置に
おいて、車体の走行を制御する走行制御装置と、運転席
前方のダッシュパネルに対して揺動不能に固定されたベ
ース部材と、上記ベース部材に対して車体の幅方向の軸
心回りに揺動自在に支持され、上記走行制御装置と連結
された伝達部材と一側が上記伝達部材に対して、他側が
上記ペダルに対して、車体の幅方向の軸心回りに揺動自
在となるようそれぞれの側部が支持された第二連結部材
と、上記ベース部材に対して一側が揺動不能に支持さ
れ、他側が上記ペダルに対して車体の幅方向の軸心回り
に揺動自在に支持され、長さ調節機構を有する第一連結
部材と、を備えたことを特徴とする。請求項4の可動ペ
ダル装置は、請求項1から3のいずれかの可動ペダル装
置において、上記ペダルを調整する際に、上記ペダルの
位置が車体の後方に行くほど車体フロアに近づき、かつ
ペダルの操作面の向きが水平方向に揺動変化するように
構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】請求項1の可動ペダル装置によれば、リ
ンク構成である第一連結部材と長さの調整機構を有した
第二連結部材によりペダルを位置調整可能に支持してい
るので、運転者の体格に合致した理想的な位置にペダル
を調節可能とできる。また、ガタの要因となる揺動軸が
3つでよいので、ペダル操作時におけるガタの発生を小
さく抑えることが可能となり操作性と応答性の向上を図
ることができる。請求項2の可動ペダル装置によれば、
走行制御装置までの伝達系を含めて揺動軸が3つでよい
ので、可動ペダル装置のガタがさらに小さくなり、操作
性と応答性を一層向上させることができる。請求項3の
可動ペダル装置によれば、リンク構成である第一連結部
材と長さの調整機構を有した第二連結部材によりペダル
を位置調整可能に支持しているので、運転者の体格に合
致した理想的な位置にペダルを調節可能とできる。ま
た、ガタの要因となる揺動軸が3つでよいので、ペダル
操作時におけるガタの発生を小さく抑えることが可能と
なり操作性と応答性の向上を図ることができるととも
に、ペダル操作時には、可動ペダル装置全体ではなく、
ペダルと、第一連結部材と、伝達部材のみが動くので、
ペダル操作時に動く部材の総重量を抑えることができ、
操作性と応答性を一層向上させることができる。請求項
4の可動ペダル装置によれば、ペダルを車体の後方に調
整していくとペダルはフロアに近づいていくように変位
し、かつペダル操作面が水平になるよう変位するので、
小柄な体格の人に対してもペダル操作を理想的なものと
できるとともに、踵をつけてペダルを踏むという楽な運
転姿勢を提供することができ、好適なドライビングポジ
ションを体格を問わず提供することができる。
【発明の実施形態】以下、図面を参照しながら、本発明
の実施形態について説明する。以下、図1を用いて本発
明に係わる第一実施形態について説明する。本第一実施
形態の可動ペダル装置1はブレーキペダルに用いたもの
であって、車体の運転席前方のダッシュパネルDに設け
られたブラケットBに、プッシュロッドPを介して走行
制御装置であるブレーキのマスターシリンダMと下端部
で連結されたベース部材3の上端部が揺動軸A1を介し
て揺動自在に支持されている。ベース部材3には、その
ペダル側端部と、それより上方でかつダッシュパネルD
寄りの位置の2箇所に、中央に円形の開口を有した第一
ガイド部材4及び第二ガイド部材5がそれぞれ設けられ
ており、この第一ガイド部材4及び第二ガイド部材5の
開口に、開口と略同一直径を有し、中間部に凸部6aが
設けられたロッド6が、車体後方にいくほどフロアFに
近づくように摺動可能に挿入されている。また、このロ
ッド6は、凸部6aと第一ガイド部材4の間に設けられ
たスプリング7によりダッシュパネルD側に付勢され、
ロッド6のダッシュパネル側端部が、ベース部材3の中
央部に揺動軸A2を介して回転自在に支持されたカム8
と当節している。そして、これらで第二連結部材を構成
している。カム8はインストルメントパネルIPに回転
自在に設けられたダイヤル9に可撓軸10を介して連結
されており、このダイヤル9を運転者が手動で回すこと
によってカム8が揺動軸A2回りに回転するように構成
されている。そして、このカム8の回転に追従してロッ
ド6がベース部材3に対して摺動させられるものであ
り、この構成がペダル位置を調整する長さ調整機構を構
成している。そして、ベース部材3の上端部に、第一連
結部材であるリンク11のダッシュパネル側端部が揺動
軸A1を介して揺動自在に支持されている。図中12の
ペダルは、この上端部と中間部が、それぞれ揺動軸A3
及びA4を介して、リンク11及びロッド6のペダル側
端部にそれぞれ揺動自在に支持されており、ロッド6の
摺動に伴って、ペダル12の下端部に形成されたペダル
操作面2の位置及び向きが後述するような特性を持って
調整可能となっている。以下、本可動ペダル装置1の作
動を、小柄な体格の運転者が操作した場合を例にとって
説明すると、運転者がペダル12を車体後方に変位させ
るべくダイヤル9を操作すると、これに同期してカム8
が回転し、ロッド6がカム面に沿って車体後方で、かつ
フロアFに近づくように摺動する。これによりロッド6
に連結されたペダル12も車体後方で、かつフロアFに
近づくように移動させられるが、その際ペダル12は、
その上端部がリンク11に支持されていることから、ペ
ダル12の移動によりリンク11が下方に揺動され、こ
のリンク11の揺動によりペダル12は中間部の揺動軸
A4を中心にペダル操作面2が水平方向となるよう揺動
させられる。また、運転者がペダル12を踏み込んだ際
には、可動ペダル装置1全体が揺動軸A1を中心に揺動
し、プッシュロッドPをマスターシリンダMに対して押
し込むことで、運転者の踏み込み力をマスターシリンダ
Mに伝達する。図中の一点鎖線L1及びL2は、ペダル
操作面2の中心点を通る水平線及びペダル操作面2に対
する垂線である。これらの水平線L1及び垂線L2を比
べると、ペダル操作面2の位置が車体後方にいくほどフ
ロアFに近づくように、かつ向きが水平方向となるよう
に変化していることが分かる。以上のように、本発明の
可動ペダル装置1は、ペダル操作面2の位置を車体後方
に行くほどフロアFに近づくように、かつペダル操作面
2の向きを水平方向に変化させることができるので、体
格に関係なく、適切な踏み込み方向に、かつ踵をフロア
Fにつけた楽な姿勢でペダル操作を行なえる。さらに、
本発明の可動ペダル装置1は、上述した通り揺動軸A
1,A3,A4の3つで支持する構成である為、ガタを
少なく抑えることができる。このガタは、ペダル12が
その上端部及び中間部でリンク11及びロッド6にそれ
ぞれ支持されているために、ペダル12の下端部に形成
されたペダル操作面2では拡大されて、ガタが大きくな
るので、揺動軸1つ分だけガタが小さくなるだけで、ペ
ダル操作面2でのガタが従来の可動ペダル装置に比して
格段に小さくなり、ペダルの操作性と応答性が飛躍的に
向上する。なお、ダイヤル9の代わりに例えばモータを
用いてカム8を自動で回転させるように構成したり、カ
ム8を設けずにロッド6の側面にラックギアを形成し、
ピニオンギアを有したモータを設けて、そのモータの回
転によりロッド6が摺動するように構成してもよい。ま
た、運転者の踏み込む力を、ケーブルを引張る力に変換
して、本第一実施形態の可動ペダル装置1をアクセルペ
ダルやケーブル式のクラッチペダルに応用するために、
ベース部材3を揺動軸A1よりも上方に延長して、その
上方延長部をケーブルを介して走行制御装置であるスロ
ットルやクラッチと連結させてもよい。なお、本第一実
施形態の可動ペダル装置1は、運転者の踏み込む力を、
プッシュロッドPを押す力に変換しているので、油圧式
のクラッチペダルにもそのまま応用可能である。以下、
図2を用いて本発明に係わる第二実施形態について説明
する。ただし、以下、上記第一実施形態と同一部材、同
一構造のものには同一符号を付して説明を省略する。本
第二実施形態の可動ペダル装置1aにおいては、上記第
一実施形態のロッド6とカム8の代わりに、ターンバッ
クル構造を用いて長さ調整機構を構成している。以下詳
述すると、外周面に正ネジのネジ溝を有したペダル側ロ
ッド13と、外周面に逆ネジのネジ溝を有したダッシュ
パネル側ロッド14とを、内周面に正ネジ及び逆ネジの
ネジ溝を有したナット15にそれぞれ螺合して相対する
ように連結し、これらでターンバックル16を構成して
おり、このターンバックル16が第二連結部材である。
さらに、このターンバックル16は、そのペダル側端部
で揺動軸A4を介してペダル12の中間部に揺動自在に
支持されており、ダッシュパネル側端部でベース部材3
のペダル側端部に揺動軸A4よりも上方位置に、かつ揺
動不能に固定されている。以下、本第二実施形態の可動
ペダル装置1aの作動について説明すると、運転者が手
動でターンバックル16のナット15を回すと、ロッド
13及びロッド14の相対距離が変化し、ターンバック
ル16の全長が伸縮する。そして、このターンバックル
16の伸縮にともなってペダル12が位置調整される。
このターンバックル16を用いた第二実施形態は、上記
第一実施形態と同様に、ペダル操作面2の位置を車体後
方に行くほどフロアFに近づくように、かつペダル操作
面2の向きを水平方向となるように変化させることがで
きるとともに、ロッド6とカム8とで構成した長さ調節
機構を用いた上記第一実施形態に比してペダル操作面2
の調整をより細かく行なえる。なお、ナット15の外周
にギア溝を設け、たとえばモータを用いて自動で回転さ
せるように構成してもよい。さらに、運転者の踏み込み
力を、ケーブルを引張る力に変換し、本第二実施形態の
可動ペダル装置1bをアクセルペダルやケーブル式のク
ラッチペダルに応用するために、ベース部材3を揺動軸
A1よりも上方に延長して、その上方延長部をケーブル
を介して走行制御装置であるスロットルやクラッチと連
結させてもよい。なお、本第二実施形態の可動ペダル装
置1bは、運転者の踏み込む力を、プッシュロッドPを
押す力に変換しているので、油圧式のクラッチペダルに
そのまま応用可能である。以下、図3を用いて本発明に
係わる第三実施形態について説明する。本第三実施形態
の可動ペダル装置1bは、運転者がペダルを踏み込む力
をケーブルKを引張る力に変換してアクセルペダルに用
いるために、ベース部材3が、そのダッシュパネル側上
端部でケーブルKを介して走行制御装置であるスロット
ルSと連結されているとともに、ダッシュパネル側下端
部で揺動軸A1を介してダッシュパネルDに設けられた
ブラケットBに揺動自在に支持されている。また、リン
ク11は、そのダッシュパネル側端部で揺動軸A5を介
してベース部材3のペダル側上端部に揺動自在に支持さ
れている。よって、本第三実施形態は、上記第一実施形
態と違い、ベース部材3をブラケットBに支持する揺動
軸と、リンク11をベース部材3に支持する揺動軸が同
軸ではなく異なっている。以下、本第三実施形態の可動
ペダル装置1bの作動を説明すると、可動ペダル装置1
bは、ペダル操作面2の位置が小柄な体格の運転者によ
って調整される際には、上記第一実施形態と同様に、ロ
ッド6と、カム8と、リンク11と、ペダル12の作用
によりペダル操作面2の位置を車体後方に行くほどフロ
アFに近づくように、かつペダル操作面2の向きを水平
方向に変化させることができるとともに、運転者がペダ
ル12を踏み込んだ際には、可動ペダル装置1b全体が
揺動軸A1を中心に揺動し、可動ペダル3のダッシュパ
ネル側上端部でケーブルKを引張り、スロットルSを開
かせることができる。なお、ダイヤル9の代わりに例え
ばモータを用いてカム8を自動で回転させるように構成
したり、カム8を設けずにロッド6の側面にラックギア
を形成し、ピニオンギアを有したモータを設けて、その
モータの回転によりロッド6が摺動するように構成して
もよい。また、ロッド6とカム8の代わりに上記第二実
施形態で説明したターンバックル16を用いてもよい。
なお、本第三実施形態の可動ペダル装置1bは、運転者
の踏み込み力を、ケーブルKを引張る力に変換するた
め、ケーブル式のクラッチペダルにそのまま応用可能で
ある。以下、図4を用いて本発明に係わる第四実施形態
について説明する。本第四実施形態の可動ペダル装置1
cは、リンク11が、そのダッシュパネル側端部で揺動
軸A5を介してベース部材3のペダル側下端部に揺動自
在に支持されているとともに、ペダル側端部で揺動軸A
4を介してペダル12の中間部に揺動自在に連結されて
いる。また、ターンバックル16が、そのダッシュパネ
ル側端部でベース部材3のペダル側上端部に揺動不能
に、かつターンバックル16のダッシュパネル側端部が
ペダル側端部よりも下方位置に来るように固定されてい
るとともに、ペダル側端部で揺動軸A3を介してペダル
12の上端部に揺動自在に支持されている。以下、本可
動ペダル装置1cを小柄な体格の運転者が操作した場合
を例にとって作動を説明すると、運転者がペダル3を車
体後方に変位させるべくナット15を回してターンバッ
クル16の全長を縮めると、ペダル12の上端部は車体
前方かつ下方に変位させられるとともに、ペダル12の
中間部がリンク11によって揺動自在に連結されている
ので、ペダル12は下方に変位しつつ揺動軸A4を中心
にペダル操作面2の位置が車体後方に、向きが水平方向
となるように揺動させられる。以上のようにして本第五
実施形態の可動ペダル装置1cは、ペダル操作面2の位
置を車体後方かつ下方で、向きが水平方向になるように
変位させることができるとともに、変位量の大きい長さ
調節機構を可動ペダル装置1cの上部に設けたので、可
動ペダル装置1cの下部をコンパクトにすることがで
き、それにより運転者の足元のスペースをより広くする
ことができる。なお、ナット15の外周にギア溝を設け
て、例えばモータを用いて自動で回転させるように構成
してもよい。また、運転者の踏み込み力を、ケーブルを
引張る力に変換して本第四実施形態の可動ペダル装置1
cをアクセルペダルやケーブル式のクラッチペダルに応
用するために、ベース部材3を揺動軸A1よりも上方に
延長して、その上方延長部をケーブルを介して走行制御
装置であるスロットルやクラッチと連結させてもよい。
なお、本第四実施形態の可動ペダル装置1cは、運転者
の踏み込み力をプッシュロッドPを押す力に変換してい
るので、油圧式のクラッチペダルにそのまま応用可能で
ある以下、図5を用いて本発明に係わる第五実施形態に
ついて説明する。本第五実施形態の可動ペダル装置1d
においては、ベース部材3が、そのダッシュパネル側端
部でダッシュパネルDに揺動不能に直接固定されてい
る。さらに、ペダル12を踏み込んだ際における走行制
御装置であるマスターシリンダMへの制動力の伝達を確
保するために、伝達部材であるリンク17が、その中間
部で揺動軸A6を介してベース部材3に揺動自在に支持
されているとともに、上端部で揺動軸A5を介してリン
ク11のダッシュパネル側端部に揺動自在に支持され、
さらに下端部でプッシュロッドPを介してマスターシリ
ンダMと連結されている。以下、本第五実施形態の可動
ペダル装置1dの作動を説明すると、ペダル12の位置
が小柄な体格の運転者によって調整される際には、リン
ク17は動かずに上記第一実施形態と同様に、ロッド6
と、カム8と、リンク11と、ペダル12の作用により
ペダル操作面2の位置が車体後方に行くほどフロアFに
近づくように、かつペダル操作面2の向きが水平方向と
なるようにペダル操作面2が調整されるのに対して、運
転者がペダルを踏み込んだ際にはペダル12が揺動軸A
4を中心に揺動してリンク11を車体後方に引張るとと
もに、リンク11と連結したリンク17の上端部が車体
後方へ引張られることで、揺動軸A6を中心にリンク1
7が揺動し、このリンク17の揺動により、リンク17
の下端部がダッシュパネル側へ押出されることで、マス
ターシリンダMに制動力がリンク17の下端部に連結さ
れているプッシュロッド10を介して伝達される。以上
のように、本第五実施形態は、上記第一実施形態と同様
に、ペダル操作面2の位置を車体後方に行くほどフロア
Fに近づくように、かつペダル操作面2の向きを水平方
向となるように変化させることができるとともに、ペダ
ル操作時には可動ペダル装置1d全体ではなく、リンク
11と、ペダル12と、リンク17のみが動くことか
ら、ペダル操作時に動く部材の総重量を抑えることがで
き、応答性がさらに向上する。なお、ダイヤル9の代わ
りに例えばモータを用いてカム8を自動で回転させるよ
うに構成したり、カム8を設けずにロッド6の側面にラ
ックギアを形成し、ピニオンギアを有したモータを設け
て、そのモータの回転によりロッド6が摺動するように
構成してもよい。さらに、ロッド6とカム8の代わりに
上記第二実施形態で説明したターンバックル16を用い
てもよい。また、運転者の踏み込み力を、ケーブルを引
張る力に変換して本第五実施形態の可動ペダル装置1d
をアクセルペダルやケーブル式のクラッチペダルに応用
するために、リンク17を揺動軸A5よりも上方に延長
して、その上方延長部をケーブルを介して走行制御装置
であるスロットルやクラッチと連結させてもよい。な
お、本第五実施形態の可動ペダル装置1dは、運転者の
踏み込み力をプッシュロッドPを押す力に変換している
ため、油圧式のクラッチペダルにそのまま応用可能であ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係わる可動ペダル装置
の正面図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係わる可動ペダル装置
の正面図である。
【図3】本発明の第三実施形態に係わる可動ペダル装置
の正面図である。
【図4】本発明の第四実施形態に係わる可動ペダル装置
の正面図である。
【図5】本発明の第五実施形態に係わる可動ペダル装置
の正面図である。
【図6】小柄な人と大柄な人の運転姿勢の違いを示した
図である。
【図7】足元の拡大図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 可動ペダル装置 2 ペダル操作面 3 ベース部材 4,5 ガイド部材 6,13,14 ロッド 6a 凸部 7 スプリング 8 カム 9 ダイヤル 10 可撓軸 11、17 リンク 12 ペダル 15 ナット 16 ターンバックル A1,A2,A3,A4,A5,A6 揺動軸 B ブラケット D ダッシュパネル F フロア IP インストルメントパネル K ケーブル LM 大柄な人 SM 小柄な人 L1 ペダル面の水平線 L2 ペダル面の垂線 M マスターシリンダ P プッシュロッド S スロットル
フロントページの続き (72)発明者 冨永 秀樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3J070 AA32 BA24 BA25 CA23 CA46 CC04 CC07 DA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者が足で操作する自動車のペダル装置
    において、 車体の走行を制御する走行制御装置と、 運転席前方のダッシュパネルに設けられたブラケット
    と、 上記ブラケットに対して車体の幅方向の軸心回りに揺動
    自在に支持されているとともに、上記走行制御装置に連
    結されたベース部材と、 一側が上記ベース部材に対して、他側が上記ペダルに対
    して、車体の幅方向の軸心回りに揺動自在となるようそ
    れぞれの側部が支持された第一連結部材と、 上記ベース部材に対して一側が揺動不能に支持され、他
    側が上記ペダルに対して車体の幅方向の軸心回りに揺動
    自在に支持され、長さ調節機構を有する第二連結部材
    と、 を備えたことを特徴とする可動ペダル装置。
  2. 【請求項2】上記第一連結部材の一側を上記ベース部材
    に支持する揺動軸は、上記ベース部材を上記ブラケット
    に支持する揺動軸と同心軸であることを特徴とする請求
    項1に記載の可動ペダル装置。
  3. 【請求項3】運転者が足で操作する自動車のペダル装置
    において、 車体の走行を制御する走行制御装置と、 運転席前方のダッシュパネルに対して揺動不能に固定さ
    れたベース部材と、 上記ベース部材に対して車体の幅方向の軸心回りに揺動
    自在に支持され、上記走行制御装置と連結された伝達部
    材と一側が上記伝達部材に対して、他側が上記ペダルに
    対して、車体の幅方向の軸心回りに揺動自在となるよう
    それぞれの側部が支持された第二連結部材と、 上記ベース部材に対して一側が揺動不能に支持され、他
    側が上記ペダルに対して車体の幅方向の軸心回りに揺動
    自在に支持され、長さ調節機構を有する第一連結部材
    と、 を備えたことを特徴とする可動ペダル装置。
  4. 【請求項4】上記ペダルを調整する際に、上記ペダルの
    位置が車体の後方に行くほど車体フロアに近づき、かつ
    ペダルの操作面の向きが水平方向に揺動変化するように
    構成されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の可動ペダル装置。
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