JPH02116911A

JPH02116911A - 前後調節可能な足踏み式ペダル

Info

Publication number: JPH02116911A
Application number: JP27042488A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Asano; 淺野　靖; Yoshimasa Kataumi; 好正片海
Original assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Current assignee: JTEKT Column Systems Corp
Priority date: 1988-10-26
Filing date: 1988-10-26
Publication date: 1990-05-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は車両におけるアクセル、ブレーキ、クラッチ
等の操作をするための前後調節可能な足踏み式ペダルに
関するものである。

［従来の技術］一般に、自動車のアクセル、ブレーキ、クラッチ等の操
作は足踏み式ペダルにより行う。従来、この足踏み式ペ
ダルは、車両のダッシュパネルに固定されたブラケット
にアームが回動可能に軸支され、そのアームの一端部近
傍にはアクセル、ブレーキ若しくはクラッチに連結する
ロッド若しくはワイヤが連結され、他端部にはペダルパ
ッドが取り付けられ、そのペダルパッドを操縦者が足で
押すとロッド若しくはワイヤが押され、若しくは引かれ
てアクセル、ブレーキ若しくはクラッチが作動する。

ところで、操縦者の身長には個人差があるから、このペ
ダルパッドに足が届かないことがあり、そのような場合
には、座席を前方へスライドさせ゛て調節ができるよう
にしている。また、身長が標準以上の場合には、座席を
後方へスライドさせなければならない。座席を後方へス
ライドさせると、後部座席に着座した者のレッグスペー
スを狭くして、着座感を悪くする。また、座席をこのよ
うにスライドさせると、操縦者のビュウポイント（視点
）が当然に変化するから、身長の個人差によるビュウポ
イントはまちまちとなる。同一の車両において、操縦者
が代わる毎にビュウポイントが変化するのは、視角が変
化し、視野の広狭差が生じることになり、本来、好まし
くない。

そこで、座席をスライドさせることなく、逆にペダルの
位置を変化させるべく、ペダルを前後調節可能にした構
成が知られている（例えば、特公昭５０−６６９４号、
同５０−３４８１４号、その他米国特許第３，１５１，
４９９号、同第３，５６３．１１１号等参照）。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、上記従来例によれば、構成が複雑となる
傾向にあり、コスト高を招来するほか、メンテナンスに
問題が生じ、また簡単な構成もあるにはあるが、理論的
にはともかく、実使用に際して安全性を十分に確保でき
るか否か疑わしい面があり、かくして、現実の使用が可
能となるまでに完成されていないといえる。

しかして、自動車の発達した今日、座席のスライドによ
り身長の個人差を修正して、ペダルの操作をすることは
、前記の事情により、最早好ましいとは言い得ない現実
にあるといえる。

そこで、この発明は上記事情に鑑みて、現実に使用可能
であって前後調節可能な足踏み式ペダルを提供すること
を目的としてなされた。

［課題を解決するための手段］この発明は上記課題を解決するため、車体に固定するブ
ラケットにガイドレールを設け、そのガイドレールに係
合して摺動可能なスライダーを設け、該スライダーにペ
ダルアームを回動可能に軸支するとともに、スライダー
をガイドレールに沿って移動させる駆動手段を設けてな
る前後調節可能な足踏み式ペダルを構成した。

［作用］この発明の上記構成によれば、ペダルパッドの位置を、
身長の個人差を有する操縦者にそれぞれ適正な配置とな
すべく、駆動手段を操作するとガイドレールに沿ってス
ライダーが移動し、ペダルアームを前後所望の位置に移
動調節できる。しかも、ペダルパッドおよびそれを支持
するペダルアームは、平行移動をしてペダルパッドの位
置が常に一定の高さに保持される。

［実施例］次に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。第１
図および第２図はブレーキペダルに適用した例を示すも
ので、ダッシュパネルなどの車体に固定する縦断面が逆
Ｕ字形のブラケット１の内側壁に、縦断面がコ字形の一
対のガイドレール２゜２を水平方向へ所定長さで相対向
して固定し、そのガイドレール２．２に嵌合するスライ
ダー３．３を側方へ張り出し形成した第１のスライドブ
ロック４を摺動可能に係合させる。スライドブロック４
は四周を囲む箱形の枠体からなり、その−側から他側へ
貫通するヒンジボルト５が設けられ、そのヒンジボルト
５に挿通したカラー６にレバー７が回動自在に軸支され
ている。さらに、スライドブロック４は、その後側壁４
ａに穿設した透孔４ｂに而してナツト８が固定され、そ
の透孔４ｂとナツト８を貫通する第１のスクリュウボル
ト９が、前記ガイドレール２，２の面端部及び後端部を
それぞれ連結する側板２　ａ、　２　ｂに、軸中心で回
転可能に軸支されている。側板２ｂには駆動手段１０が
固定され、その駆動手段１０はスクリュウボルト９に軸
着したギヤＩｆと噛合する出力ギヤを備えた電動モータ
ーユニットからなり、乗員が操作するスイッチで正逆回
転始動できる。一方、前記レバー７は一対の板部材７　
ａ、　７　ｂと、その板部材７ａ。

７ｂにそれぞれ軸１２．１２を介して回動可能に固定さ
れた第２のスライドブロック！３とからなる。

スライドブロック１３は、前記ガイドレール２と略１１
行に第２のスクリュウボルト１４が貫通し、そのスクリ
ュウボルト１４に螺合するナツト１５を仕切り板１６で
隔離して遊動可能に収納した中空箱体であり、ナツト１
５は環状体の外周面に歯部を形成したウオームホイール
とし、そのウオームホイールと係合するウオーム１７を
回転可能に支承している。ウオーム１７はその軸にトル
クワイヤ１８が連結され、そのトルクワイヤ１８は前記
駆動手段１０に連結され、駆動手段１０の駆動の回転力
をウオーム１７に伝達する。トルクワイヤ１８は、可撓
性のチューブ１９にコイル状のワイヤを回転可能に挿入
したものであって、変形が自在である。なお、スクリュ
ウボルトＩ４の前端部にヨーク形の連結具２０が固着さ
れ、その連結具２０は、ブラケットＩに軸２Ｉで回動可
能に軸支されたレバー２２の端部に軸２３を介して連結
されている。レバー２２の軸２３にはブツシュロッドな
どの操作杆２４が連結されている。また、レバー７には
ペダルアーム２５が連結され、そのペダルアーム２５の
下端部にはペダルパッド２６が固定されている。

上記実施例の作用について説明すると、ペダルパッド２
６の位置を移動調節するため、駆動手段１０を正回転方
向へ始動させると、第１のスクリュウボルト９がその軸
中心で回転し、そのスクリュウボルト９に螺合するナツ
ト８を介して第！のスライドブロック４がスライダー３
．３を介しガイドレール２．２に沿って後方（第１図の
右方）へ移動するとともに、トルクワイヤ１８を介して
駆動手段ＩＯの回転力がウオームＩ７に伝達され、それ
と係合するウオームホイールによりナツトＩ５か回転し
、第２のスライドブロック１３が第２のスクリュウボル
トＩ４に沿って後方へ移動するから、レバー７はペダル
アーム２５と一体で後方へ移動する。したがって、第１
図中仮想線で示したように、ペダルアーム２５は第１お
よび第２のスクリュウボルト９．１４の一端部近傍から
他端部近傍まで平行移動することができ、しかも、操作
杆２４を連結した軸２３の位置は変化しないために、ペ
ダルの踏力は変化せず一定となる。そして、仮想線で示
した状態から実線で示した状態にするには、駆動手段１
０を逆回転始動してレバー７を前方（図の左方）へ移動
させればよい。

なお、第２のスライドブロック１３を駆動させるウオー
ム１７とそれに係合するウオームホイールをヨーク２０
側のスクリュウボルトＩ４の端部に設けてもよい。その
場合、ナツト１５は歯部を形成しない通常のナツトとし
て第２のスライドブロックＩ３に仕切り板１６間で゛介
在させる。このように構成すると、チューブＩ９がスラ
イドブロック１３の移動に伴い従動する煩わしさがなく
、定の長さで固定した状態になる。

次に、この発明をアクセルペダルに適用した第２の実施
例を説明する。第３図及び第４図に示したように、車体
に固定するブラケット２９の内側壁に相対向してそれぞ
れ所定長さのガイドレール３０．３０を固定するととも
に、そのガイドレール３０．３０にそれぞれ嵌合するス
ライダー３１゜３１を張り出し形成したスライドブロッ
ク３２を設け、そのスライドブロック３２を面後方向（
図面の左右）へ移動させるスクリュウボルト３３をブラ
ケット２９の前端部に固定される後述の駆動手段３６と
、ガイドレール３０．３０の後端部を結ぶ連結部材３４
ａに回転可能に軸支する。スライドブロック３２にはス
クリュウボルト３３と螺合するナツト３５が装着されて
いる。ブラケット２９の前端部を結ぶ連結部材３４には
、駆動手段３６を固定し、その駆動手段３６でスクリュ
ウボルト３３を正逆回転可能に連結する。駆動手段３６
は乗員が操作するスイッチを介して正逆回転始動する電
動モーターである。また、スライドブロック３２にペダ
ルアーム３７を軸３８で回動可能に軸支し、その軸３８
に戻しばね３９を捲回してその一端部をペダルアーム３
７に掛けるとともに他端部をスライドブロック３２に掛
け、ペダルアーム３７を図示反時計方向へ回転付勢する
。ペダルアーム３７の上端部はヨーク４０が形成されて
ワイヤからなる操作索４Ｉが係合し、その操作索４１は
、所定長さの可撓性のチューブ４２を貫通し、スライド
ブロック３２から突出するステー４３に穿設した透孔４
４を貫通し、ガイドレール３０゜３０の後端部を結ぶ連
結部材３４ａから突出するステー４５に穿設した透孔４
６を貫通し、端部にはボールエンド４７が止着されてい
る。チューブ４２は、ヨーク４０とステー４３に端部が
それぞれ当接してそれら間にのみ介在し、かつ、所定の
長さがループして曲げられている。そして、スライドブ
ロック３２には、ペダルアーム３７の回転ストッパー４
８が設けられている。ペダルアーム３７の下端部には、
ペダルパッド４９が装着されている。

次に第２実施例の作用について説明する。ペダルアーム
３７の位置を前後移動調節するには、駆動手段３６のス
イッチを操作して正回転始動させると、スクリュウボル
ト３３が軸中心で回転し、そのスクリュウボルト３３に
螺合するナツト３５を介してスライドブロック３２がス
ライダー３１゜３１を介し、ガイドレール３０．３０に
沿って後方（第３図の右方）へ移動し、第３図中仮想線
で示したように、スクリュウボルト３３の一端部近傍か
ら他端部近傍まで平行移動する。この移動によりステー
４３．４５間の距離は変化するが、操作索４１が貫通す
るチューブ４２の長さは一定であるから、ペダルアーム
３７とステー４３間の操作索４！の長さは一定に保たれ
る。そこで、ペダルパッド４９に足を載せて踏み込むと
、ペダルアーム３７の上端部が軸３８を中心として時計
方向へ回動し、操作索４１を図の左方へ引き、スロット
ル開度を変化させる。かくして、ペダルアーム３７がス
ライドブロック３２を介してどの位置にあっても、チュ
ーブ４２の長さとそれに挿通された操作索の長さは一定
であるので、ペダルの踏み込み角度とスロットル開度は
比例するのである。

［発明の効果コ以上説明したこの発明によれば、車体に固定するブラケ
ットにガイドレールを設け、そのガイドレールに係合し
て摺動可能なスライダーを設け、該スライダーにペダル
アームを回動可能に軸支するとともに、スライダーをガ
イドレールに沿って移動させる駆動手段を設けてなる前
後調節可能な足踏み式ペダルであるから、乗員の身長に
応じて適正な位置にペダルを移動調節することができる
ので、身長の個人差に関係なく車両の安全、かつ、快適
な運転ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す第２図Ａへ線断面
図、第２図は第３図Ｃ−Ｃ線断面図、第３図はこの発明
の第２実施例を示す中央縦断側面図、第４図は第３図Ｃ
−Ｃ線断面図である。Ｉ、２９・・・ブラケット、２，３０・・・ガイドレー
ル、３．３１・・・スライダー、４．１３．３２・・・
スライドブロック、５・・・ヒンジボルト、８，１５．
３５・・・ナツト、９，１４．３３・・・スクリュウボ
ルト、ｌ０５３６・・・駆動手段、２４・・・操作杆、
２５．３７・・・ペダ第２１ａ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車体に固定するブラケットにガイドレールを設け
、そのガイドレールに係合して摺動可能なスライダーを
設け、該スライダーにペダルアームを回動可能に軸支す
るとともに、スライダーをガイドレールに沿って移動さ
せる駆動手段を設けてなることを特徴とする前後調節可
能な足踏み式ペダル。