JPH06324679A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH06324679A
JPH06324679A JP5132441A JP13244193A JPH06324679A JP H06324679 A JPH06324679 A JP H06324679A JP 5132441 A JP5132441 A JP 5132441A JP 13244193 A JP13244193 A JP 13244193A JP H06324679 A JPH06324679 A JP H06324679A
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JP
Japan
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key
cpu
musical instrument
electronic musical
touch
Prior art date
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Pending
Application number
JP5132441A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kanehara
正人 金原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5132441A priority Critical patent/JPH06324679A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、鍵盤操作上のタッチデータ検出のた
めの専用構成要素であるタッチ検出用LSIを用いるこ
となしに、廉価かつ簡潔な構成の電子楽器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】鍵盤全体を適宜ブロックに分割しておき、鍵盤
のタッチスキャンをCPUによって行う際に、タッチに
関する演算を行っているブロックと行っていないブロッ
クとに区分し、該演算を行っているブロックと行ってい
ないブロックとによってスキャン間隔を変更することに
よって、前記CPUの負担を軽減するように構成された
電子楽器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ピアノ、キーボー
ドその他の鍵盤を備えた電子楽器に関する。
【0002】近年、種々の機能を有する電子楽器が普及
し、広く用いられるようになっている。特に、電子ピア
ノやその他の鍵盤を備えた電子楽器においては、音量の
調整が可能であること、小型・軽量になし得ること等か
ら現代の住宅事情あるいは生活様式等に適合するため、
広く普及する傾向にある。
【0003】このような電子鍵盤楽器にあっては、それ
ぞれに適合する所定の鍵盤数、例えば通常の電子ピアノ
では88個の鍵盤が存在する。これらの鍵盤における押
鍵または離鍵の状態を検出するために、88個のスイッ
チを同時にまたは時分割でスキャンし、対応する発音、
持続、消音等の制御が行われる。
【0004】一般に、楽器の演奏にあたっては、所望音
階の発音のみでは平板的となり、真の豊かな表現を行う
ことはできない。例えば、演奏者の操作の強弱等を反映
させた発音を可能にすることによって個性豊かな演奏が
可能となる。例えば、電子ピアノ等の電子楽器にあって
は、演奏者が鍵盤を押した強さ、すなわちタッチの強さ
を楽音発生の上で表現する必要がある。
【0005】
【従来の技術】かかるタッチの強さを検出するには、押
鍵時の鍵盤の速度、加速度、圧力等を利用することがで
きる。これらの要素を現実に検出するためには、鍵盤を
押し始めた段階でオンとなるスイッチS1と押し終わる
段階でオンとなるスイッチS2とを設け、両スイッチの
開閉タイミングによっている場合が多い。
【0006】更に具体的にいえば、1鍵あたり2個のス
イッチが用いられており、それぞれの開閉状態の時間差
によりタッチの強さを検出し、対応する制御を実行する
ものである。
【0007】88鍵の電子楽器でこのような制御を行う
場合、制御部においてスキャンすべきスイッチ数は17
6個となり、一定周期でスキャンを行い、タッチの強さ
を検出するのは大きな作業量となる。
【0008】そのため、鍵盤のタッチ検出にあたって
は、制御部にタッチ検出専用のLSIを設け、中央処理
装置(CPU)の負担を軽減する構成がとられていた。
図7はこのようなタッチ検出専用LSIを用いた従来技
術にかかる電子楽器の要部構成を示すブロック図であ
る。
【0009】図においてキースイッチ回路1は、第1の
スイッチS1と第2のスイッチS2を備えた回路を、鍵
盤の全数、例えば88鍵分備えている。このような鍵盤
を、例えば4鍵づつのブロックとして22時分割でスキ
ャンする方式が広く採用されている。
【0010】2はタッチ検出用LSIであり、キースイ
ッチ回路1に対してスキャンアドレスSA0〜4を出力
するとともに、キーデータKD0〜7を受け取る。ま
た、3は中央処理装置(CPU)であり、各要素を制御
する。
【0011】ある鍵の第1のスイッチS1がオンになっ
たがまだスイッチS2がオフの時点にあっては、タッチ
検出用LSI2は、当該鍵のタッチデータを初期値T0
に設定し、一定周期毎に、TN =A×TN-1 (ここに
0<A<1)の演算を行い、そしてタッチ検出区間の終
了時でCPU3に割り込みをかけ、キーナンバーデータ
とタッチデータとをCPU3に伝送する。
【0012】4はトーンジェネレータであり、CPU3
の制御のもとに押鍵された鍵に相当する楽音を生成す
る。5はサウンドシステムであり、トーンジェネレータ
4で生成される楽音に相当する電気信号を音出力に変換
する。
【0013】6はCPU3に付属するROMであり、ま
た7は同様にCPU3に付属するRAMである。
【0014】図7に示すような従来技術にかかる電子楽
器にあっては、タッチ検出LSIを使用し、CPUの負
担を軽減していた。このタッチ検出LSIはタッチ検出
のみを行い、他の仕事はしないためCPUが各ブロック
のスキャンを行っても能力的な問題は生じない。しか
し、タッチ検出LSIを必須とするため、装置が複雑か
つ高価となる欠点があった。
【0015】また、コスト低減のためにこのタッチ検出
LSIを使用せずにCPUでタッチ処理を行おうとする
と処理量が増えるため、発音等の処理が遅れる不具合が
生ずる。遅れを解消するために能力の高いCPUに代え
ると、CPU自体はもとより周辺要素のコストが上昇
し、タッチ検出LSIを省略することによりコスト低減
を図ろうとした目的に反することになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑みてなされたもので、鍵盤操作上のタッチデータ検
出のための専用構成要素であるタッチ検出用LSIを用
いることなく、廉価かつ簡潔な構成の電子楽器を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の電子楽器は、
鍵盤全体を適宜ブロックに分割しておき、鍵盤のタッチ
スキャンをCPUによって行う際に、タッチに関する演
算を行っているブロックと行っていないブロックとに区
分し、演算を行っていないブロックについては、スキャ
ンの間隔を広くすることによって、前記CPUの負担を
軽減することが可能な電子楽器を特徴とする。
【0018】
【作用】本発明は、鍵盤全体を適宜数の鍵盤ごとのブロ
ックに分割しておき、CPUによって鍵盤のタッチスキ
ャンを行う際に、各ブロック内の鍵盤の操作に伴う演算
を行っているブロックと演算を行っていないブロックと
を判別し、演算を行っていないブロックについてのスキ
ャン間隔を広くすることにより、CPUの負担軽減を図
るものである。
【0019】かかる作用によって、全てのブロックを均
一にスキャンを行っていた従来技術にかかる装置に比し
て、CPUの負担は大幅に軽減される。この場合、スキ
ャンの省略されるブロックは演算を行っていないため、
実質上なんら問題はない。したがって、CPUの構成を
簡易にすることができ、装置価格を低減することができ
る。
【0020】
【実施例】図1は、本発明にかかる電子楽器の全体的な
構成を概略的に示すブロック図であり、図7の構成に対
応し、同一構成要素については参照符号に10の位を付
加した2桁の数字で示している。
【0021】図において、11は鍵盤ごとに設けられた
キースイッチ回路である。本発明に係わる電子楽器はC
PU13、トーンジェネレータ14、サウンドシステム
15、ROM16、RAM17から構成される。
【0022】この構成によれば従来技術において使用さ
れていたタッチ検出専用のLSIは使用していない。こ
の場合のCPU13は、パラレルインターフェースを内
蔵している。
【0023】図2は本発明に係わる電子楽器の基本動作
を示すフロー図である
【0024】図3は、タッチ検出のために演算が必要な
区間を示すもので、図(a)はキースイッチ回路の要
部、図(b)にスイッチS1、S2の開閉状態を示すタ
イムチャートである。
【0025】鍵盤の押し始めの位置でオンとなる第1の
スイッチS1はキーデータKD0〜3、押鍵の押し終わ
りにオンとなる第2のスイッチS2はキーデータKD4
〜7を発生する。
【0026】通常必要なのは、押鍵時のタッチデータで
あるが、第1のスイッチS1がオンになって、第2のス
イッチS2がオフの間のタッチデータの演算を行うこと
で離鍵時の速度も検出することができる。押鍵時のタッ
チデータを初期値T0 に設定し、一定周期毎に、 TN =A×TN-1 (ここに 0<A<1) の演算を行い、そしてタッチ検出区間の終了時にタッチ
データを得ることができる。
【0027】図4は、キースキャンをCPUで行う場合
の、ある鍵におけるスキャン状態を示すフロー図であ
る。フロー開始にともなってキーデータの取り込みを行
い(ステップS11)、取り込んだキーデータを以前の
データと比較してチャタリングの除去を行う(ステップ
S12)。
【0028】次に、その鍵のスイッチS1がオンである
か否かを判定する(ステップS13)。この判定でスイ
ッチS1がオンであると判定された場合には、ついでス
イッチS2がオンであるか否かの判定を行う(ステップ
S14)。この判定が否の場合には、その鍵におけるタ
ッチ検出の演算を行っているか否かを、演算フラグの0
−1によって判定する(ステップS15)。
【0029】その鍵が未だタッチ検出の演算を行ってい
ない場合、すなわち演算フラグが0の場合には、データ
を初期値T0 に設定する(ステップS16)。その後演
算フラグを1とし(ステップS17)、ステップS15
の前段に復帰する。今度はステップS18の判定は1で
あるから、 TN =A×TN-1 、(ここに0<A<1である) の演算(ステップS18)を行った後、次のスキャンア
ドレス(SA)を出力し(ステップS19 )、キース
キャンを繰り返す。
【0030】既述のステップS13の判定が否の場合、
すなわちスイッチS1がオンになっていない場合には、
処理すべき内容は存在しないので次のスキャンアドレス
(SA)を出力し(ステップS19)、キースキャンを
繰り返す。
【0031】スイッチS1がオンであってスイッチS2
もオンである場合、すなわちステップS14の判定がY
の場合には、その鍵におけるタッチ検出の演算を行って
いるか否かを、演算フラグの0か1かによって判定する
(ステップS20)。この判定が0の場合には、次のス
キャンアドレス(SA)を出力(ステップS19)した
後、キースキャンを繰り返す。
【0032】一方、演算フラグ1の場合には、その時点
のTNの値をタッチデータとしてキーイベントを発生
(ステップS21)した後、演算フラグを0にした後
(ステップS22)、演算フラグの判定(ステップS2
0)以降を繰り返す。
【0033】図5は従来技術にかかる装置のスキャンサ
イクルと本発明におけるスキャンサイクルとの対比を示
す説明図である。従来技術においては、所定ブロックに
属する鍵についてのタッチデータ演算を行っているか否
かにかかわらず同一スキャンサイクルでスキャンしてい
た。これに対し、本発明にかかる電子楽器においては、
全体をスキャンする固定スキャンサイクルと演算を実行
しているブロックのみをスキャンする演算スキャンサイ
クルとを交互に繰り返す。
【0034】このようなスキャンサイクルを実行するこ
とにより、タッチ演算精度をほとんど低下させることな
しに、スキャン処理を押鍵の無いときは50%、両手で
それぞれ4ブロックづつ押鍵した最大処理の条件下でも
約80%に削減することが可能となる。
【0035】図6は、図5の下方に示した本発明にかか
る電子楽器の動作を示すフロー図である。このフローで
は、図4のフローの前段に固定スキャンサイクルか否か
の判定を行い(ステップS01)、固定スキャンの場合
にはキーデータの取り込みを行い(ステップS11)、
以後図4と同じ処理を行う。
【0036】一方、固定スキャンでない場合には、演算
フラグの1−0を判定する(ステップS02)。この判
定が1の場合には、キーデータの取り込みを行い(ステ
ップS11)、以後図4と同じ処理を行う。ここでの判
定が0の場合には、次のスキャンアドレスを出力し(ス
テップS19)、当初のキースキャンに復帰する。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
鍵盤を備えた電子楽器において、押鍵されているブロッ
クと押鍵されていないブロックとを判定してスキャン間
隔を変えることにより、タッチの演算精度を落とすこと
なく、電子楽器のコストを低減することができる。
【0038】すなわち、高価なタッチ検出専用LSIを
省略しながら、CPUの負担を軽減しつつ実用上支障の
ない性能を得ることができ、電子楽器のコスト低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子楽器の一実施例の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の電子楽器に係わる基本動作を示すフロ
ー図である。
【図3】本発明の実施例のタッチ検出区間の時間的関係
を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の実施例のスキャン動作を従来技術にか
かる動作との対応において説明するタイムチャートであ
る。
【図6】本発明の実施例のスキャン動作を従来技術にか
かる動作との対応において説明するフローチャートであ
る。
【図7】従来技術にかかる電子楽器の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 キースイッチ回路 13 中央処理装置(CPU) 14 トーンジェネレータ 15 サウンドシステム 16 ROM 17 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤を備えた電子楽器において、 鍵盤全体を適宜ブロックに分割しておき、鍵盤のタッチ
    スキャンをCPUによって行う際に、タッチに関する演
    算を行っているブロックと行っていないブロックとに区
    分し、演算を行っているブロックと行っていないブロッ
    クとによってスキャンする間隔を変更することによっ
    て、前記CPUの負担を軽減することを特徴とする電子
    楽器。
  2. 【請求項2】 前記鍵盤のブロックが、片手で同時に押
    鍵可能な鍵盤数を基礎として選定されることを特徴とす
    る請求項1記載の電子楽器。
JP5132441A 1993-05-11 1993-05-11 電子楽器 Pending JPH06324679A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5132441A JPH06324679A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電子楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5132441A JPH06324679A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電子楽器

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JPH06324679A true JPH06324679A (ja) 1994-11-25

Family

ID=15081444

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5132441A Pending JPH06324679A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電子楽器

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JP (1) JPH06324679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195647A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Casio Comput Co Ltd タッチ検出装置、タッチ検出ユニット及びタッチ検出方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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