JPH0635458A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0635458A
JPH0635458A JP4212351A JP21235192A JPH0635458A JP H0635458 A JPH0635458 A JP H0635458A JP 4212351 A JP4212351 A JP 4212351A JP 21235192 A JP21235192 A JP 21235192A JP H0635458 A JPH0635458 A JP H0635458A
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Ikuo Kobayashi
郁夫 小林
Fumitaka Takahashi
文隆 高橋
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は電子楽器に関し、少ない操作子で所望
のデモンストレーション曲を1曲又は2曲以上選択して
繰り返し演奏させることのできる安価且つ操作性に優れ
た電子楽器を提供することを目的とする。 【構成】複数のデモンストレーション曲に対応して設け
られたスイッチ手段と、デモンストレーション演奏を行
うべき旨を指示する指示手段と、該指示手段による指示
の状態を判断する判断手段と、該判断手段の判断結果に
応じて前記スイッチ手段で指定された1又は2以上のデ
モンストレーション曲の演奏形態を定める制御手段と、
該制御手段で定められた演奏形態に基づきデモンストレ
ーション曲の自動演奏を行う自動演奏手段とにより構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に関し、特に
少ない操作子を用いて複数のデモンストレーション曲を
所定の順番で演奏せしめる技術に関する。
【0002】近年、電子ピアノ、電子オルガン或いは電
子キーボード等といった電子楽器が開発され、広く普及
されるに至っている。かかる電子楽器では、デモンスト
レーション曲を内蔵しているのが一般的であり、操作パ
ネルから所望の曲を選択することにより当該曲を自動演
奏できるようになっている。
【0003】ところで、かかる電子楽器は単純に楽音を
発生するだけでなく、音色を変えたり、音量を変えた
り、リズムを変える等といった種々の機能を有すること
から、各機能を発揮させるための多数の操作子が備えら
れている。
【0004】しかしながら、操作子を多数備えることは
コスト高を招くとともに、操作が煩雑になるという欠点
を有する。そこで、操作子の数を減らし操作を簡単にし
た電子楽器が望まれており、デモンストレーション演奏
を指示するための操作子も例外でない。
【0005】特に、簡単な電子楽器、例えば幼児が楽器
に馴染むことを目的として作製された電子ミニピアノと
呼ばれる楽器等では、上記の要請が強い。
【0006】
【従来の技術】従来、複数のデモンストレーション曲を
内蔵する電子楽器において、所望のデモンストレーショ
ン曲を演奏させる機能として以下のものが知られてい
る。
【0007】第1は、デモンストレーション演奏の開始
又は停止を指示する操作子を1個だけ備え、その操作子
で演奏開始が指示された際に、内蔵されている全てのデ
モンストレーション曲を所定の順番で順次繰り返し演奏
する機能である。
【0008】この機能によれば、デモンストレーション
演奏の開始は簡単に行えるが、所望の曲だけを繰り返し
演奏することはできないという欠点があった。
【0009】第2は、各デモンストレーション曲の演奏
開始又は停止を指示する操作子を曲数分だけ備え、いず
れかの操作子が操作された際に、該操作子に対応するデ
モンストレーション曲を繰り返し演奏する機能である。
【0010】この機能によれば、所望の1曲を選んで繰
り返しデモンストレーション演奏させることは簡単にで
きるが、操作子をデモンストレーション曲の数だけ備え
る必要があり、コスト高を招くという欠点があった。
【0011】また、上記第1、第2のいずれの場合も、
全デモンストレーション曲の中から所望の複数曲を選択
して繰り返し演奏させるということはできなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる事
情に鑑みてなされたもので、少ない操作子で所望のデモ
ンストレーション曲を1曲又は2曲以上選択して繰り返
し演奏させることのできる安価且つ操作性に優れた電子
楽器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の電子楽器は、複数のデモンス
トレーション曲に対応して設けられたスイッチ手段と、
デモンストレーション演奏を行うべき旨を指示する指示
手段と、該指示手段による指示の状態を判断する判断手
段と、該判断手段の判断結果に応じて前記スイッチ手段
で指定された1又は2以上のデモンストレーション曲の
演奏形態を定める制御手段と、該制御手段で定められた
演奏形態に基づきデモンストレーション曲の自動演奏を
行う自動演奏手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】また同様の目的で、請求項2記載の発明の
電子楽器は、上記請求項1記載のスイッチ手段として鍵
盤装置の特定の複数の鍵を用いることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、指示手段の操作に伴
う該指示手段の状態変化を判断し、判断された各状態に
おけるスイッチ手段の状態に応じて演奏形態、例えばデ
モンストレーション演奏する曲の種類や繰り返し演奏の
有無等が決定される。
【0016】これにより、例えばスイッチ手段で指示さ
れた1曲又は複数曲又は全曲の演奏が、1回又は繰り返
し行われる。即ち、所望のデモンストレーション曲のみ
(1曲又は複数曲)を抽出して1回又は複数回演奏させ
ることができ、操作性に優れた電子楽器を実現できる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、デモンストレーション曲を指示
するスイッチ手段として、鍵盤装置の特定の複数の鍵を
用いるようにしたものである。
【0018】これにより、デモンストレーション曲選択
のための特別の操作子を設ける必要がなく、従って、低
コストでデモンストレーション演奏機能を実現でき、操
作も簡単なものとなっている。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る電子楽器の概略構成
を示すブロック図である。図において、10は鍵盤装置
である。この鍵盤装置10は、通常の演奏を行う場合
(以下、「通常演奏モード」という)は、楽音の音程を
指示するために使用される。
【0021】また、上記鍵盤装置10は、本発明の特徴
に直接関係するデモンストレーション演奏を行うモード
(以下、「デモ演奏モード」という)において、デモン
ストレーション曲を選択する手段としても用いられる
(詳細は後述する)。
【0022】この鍵盤装置10からの各鍵のオン/オフ
を示す信号は、各鍵に対応したビット列として、中央処
理装置(以下、「CPU」という)12の制御の下に、
バス20を介してランダムアクセスメモリ(以下、「R
AM」という)15に格納される。
【0023】11は操作パネルであり、例えば図2に示
すように構成されれる。図2において、30は電源スイ
ッチ兼用のボリュームである。このボリューム30は、
図中最左側の位置で電源オフの状態であり、この位置か
ら右に回すことにより電源が投入され、さらに右に回す
ことにより音量が大きくなるように制御される。
【0024】また、31はデモンストレーション演奏を
開始させるための押ボタンスイッチ(以下、「デモスイ
ッチ」という)である。このデモスイッチ31は、後述
するように、押下又は離反に伴って、当該電子楽器の状
態を遷移せしめ、種々の演奏形態を指定するために使用
される。
【0025】図2において、上記ボリューム30及びデ
モスイッチ31以外は、操作パネル11表面に刻印又は
印刷されたガイダンスである。黒鍵上の番号は曲番号
(曲No. )に対応しており、例えば番号「6」の黒鍵が
押下された場合は、曲番号(曲No. )「6」の曲がデモ
ンストレーション演奏されることになる。以下の説明で
は、鍵盤装置10のうち、「1〜10」の番号が付され
た黒鍵を、特に曲選択鍵盤という。
【0026】この操作パネル11のボリューム30の状
態は、その回動位置情報としてCPU12の制御の下
に、バス20を介してRAM15に格納される。同様
に、デモスイッチ31の押下又は離反状態はオン/オフ
情報として、CPU12の制御の下に、バス20を介し
てRAM15に格納されるようになっている。
【0027】CPU12は、リードオンリメモリ(以
下、「ROM」という)14に格納されている制御プロ
グラムに従って、本電子楽器全体を制御するものであ
る。この発明に係るデモンストレーション演奏の制御
も、このCPU12の処理により実現されている(詳細
は後述する)。このCPU12は、バス20を介して各
構成要素にアクセスできるようになっている。
【0028】13はタイマであり、例えば数ミリ秒間隔
でCPU12に対する割込要求信号を発生するものであ
る。このタイマ13は、5秒間を計測するために使用さ
れる。
【0029】ROM14は、上述したCPU12を制御
するための制御プログラムの他、発生すべき楽音の波形
データ、音色データ、その他種々の固定データを格納す
るものである。また、このROM14には、この発明の
特徴に係るデモンストレーション演奏用の自動演奏デー
タも格納されている。このROM14の記憶内容は、C
PU12によりバス20を介してアクセスされる。
【0030】RAM15は、制御プログラムの実行に必
要な種々のデータを一時記憶するものであり、この実施
例で使用する各種フラグ、レジスタ、カウンタ等もこの
RAM15に定義されている。
【0031】16は楽音発生回路であり、CPU12か
らバス20を介して送られてきた音程や音量を指示する
楽音情報に従ってデジタル楽音信号を発生するものであ
る。この楽音発生回路16で発生されたデジタル楽音信
号は、D/A変換器17に送られるようになっている。
【0032】D/A変換器17は、入力されたデジタル
信号をアナログ信号に変換して出力する周知のものであ
る。このD/A変換器17によりアナログ信号に変換さ
れた楽音信号は、増幅器18に供給されるようになって
いる。
【0033】増幅器18は、入力されたアナログ楽音信
号を所定の増幅率で増幅して出力する周知のものであ
る。この増幅器18で所定の増幅が行われたアナログ楽
音信号は、スピーカ19に供給されるようになってい
る。
【0034】スピーカ19は、電気信号としてのアナロ
グ楽音信号を音響信号に変換する周知のものである。こ
のスピーカ19により、鍵盤装置10の鍵の押下に対応
した楽音が放音され、また、指定されたデモンストレー
ション曲が演奏されることになる。
【0035】なお、上記鍵盤装置10、操作パネル1
1、CPU12、タイマ13、ROM14、RAM15
及び楽音発生回路16は、バス20を介して相互に接続
されている。
【0036】次に、上記構成において、本発明に係る電
子楽器の動作につき説明する。先ず、デモスイッチ31
の押下と離反、曲選択鍵盤の押下及びタイマ13の計時
による5秒経過の有無、に応じて遷移する本電子楽器の
状態について、図3に示した状態遷移図を参照しながら
説明する。
【0037】先ず、電源投入直後は、本電子楽器は演奏
停止中状態(S1)になる。この演奏停止中状態(S
1)は、当該電子楽器が通常演奏モードにある状態であ
り、鍵盤装置10の全ての鍵による発音が可能である。
【0038】この演奏停止中状態(S1)でデモスイッ
チ31が押下されると(押下したままで離反しない)、
チェイン曲選択中状態(S2)に移る。
【0039】チェイン曲選択中状態(S2)は、デモン
ストレーション演奏を行うべき曲を選択するための状態
である。ここでチェイン曲とは、連続してデモンストレ
ーション演奏を行うべき複数曲をいう。このチェイン曲
選択中状態(S2)において、曲選択鍵盤が押下される
と、該鍵に対応する曲が選択された旨が記憶される。こ
の状態において、複数のデモンストレーション曲の選択
が可能である。なお、この状態では、曲選択鍵盤以外の
鍵が押下されても発音は行われない。
【0040】このチェイン曲選択中状態(S2)で、曲
選択鍵盤による曲選択の後にデモスイッチ31が離され
ると、チェイン演奏状態(S5)に移る。一方、曲選択
鍵盤による曲選択をしないでデモスイッチ31を離す
と、1曲選択中状態(S3)に移る。
【0041】1曲選択中状態(S3)は、1曲のみのデ
モンストレーション曲を選択するための状態である。こ
の1曲選択中状態(S3)に入ってから5秒以内に曲選
択鍵盤の何れかの鍵が押下されると、該鍵に対応するデ
モンストレーション曲が選択され、1曲演奏状態(S
4)に移る。
【0042】1曲演奏状態(S4)は、選択された1つ
のデモンストレーション曲を演奏する状態であり、該曲
の演奏が終了すると演奏停止中状態(S1)に移る。ま
た、この1曲演奏状態(S4)において、デモスイッチ
31が押下された場合も演奏停止中状態(S1)に移
る。
【0043】上記1曲選択中状態(S3)に入ってから
5秒以内にデモスイッチ31が押下されると、全曲演奏
状態(S6)に入る。また、該1曲選択中状態(S3)
に入ってから5秒経過しても曲選択鍵盤が押下されない
場合も全曲演奏状態(S6)に入る。
【0044】全曲演奏状態(S6)は、内蔵される全て
のデモンストレーション曲が選択された旨を記憶する状
態である。この全曲演奏状態(S6)における処理が終
了すると、無条件にチェイン演奏状態(S5)に移る。
【0045】上記チェイン演奏状態(S5)は、チェイ
ン曲選択中状態(S2)で曲が選択された後にデモスイ
ッチ31が離された場合、又は全曲演奏状態(S6)で
所定の処理が終了した場合に入る状態である。このチェ
イン演奏状態(S5)では、選択された1若しくは2以
上の曲又は全曲を所定の順番で繰り返し演奏する。この
チェイン演奏状態(S5)において、デモスイッチ31
が押下されると、演奏停止中状態(S1)に移行する。
【0046】次に、上記状態遷移を実現するとともに、
デモンストレーション演奏を行うための具体的処理につ
き、図4〜図14に示したフローチャートを参照しなが
ら詳細に説明する。なお、以下では、本発明に関係する
部分についてのみ図面に示し、説明を加える。
【0047】(1)メイン処理 図4は、本発明に係る電子楽器のメインルーチンであ
り、電源投入により起動される。即ち、電源が投入され
ると、先ず、初期設定処理が行われる(ステップS1
0)。
【0048】この初期設定処理では、先ず、遷移状態を
記憶するフラグが初期値にセットされる。即ち、演奏停
止中状態(S1)であることを記憶する通常状態フラグ
が「1」にセットされ、チェイン選択中状態(S2)で
あることを記憶するチェイン選択中フラグ、1曲選択中
状態(S3)であることを記憶する1曲選択中フラグ、
チェイン演奏中状態(S5)であることを記憶するチェ
イン演奏中フラグ及び1曲演奏中状態(S4)であるこ
とを記憶する1曲演奏中フラグが、それぞれ「0」にセ
ットされる。
【0049】また、5秒を計測するか否かを指示する5
秒計測フラグ及び5秒が経過したか否かを記憶する5秒
経過フラグを、それぞれ「0」にセットする。
【0050】さらに、演奏を開始すべきことを要求する
演奏開始要求フラグを「0」にセットする。
【0051】なお、この電子楽器の処理では、上記以外
のフラグも使用されるが、これらについては、必要の都
度説明を加える。また、この初期設定処理では、上記の
フラグ類の初期セットの他に、RAM15内に設けられ
ている各種バッファ、レジスタ等に初期値をセットする
処理、楽音発生回路16に所定のデータを与えて不要な
音が発音されるのを抑止する処理等が行われる。
【0052】上記初期設定処理が終了すると、パネルイ
ベントが有るか否かが調べられる(ステップS11)。
これは、図示しないパネルスキャン回路により、ボリュ
ーム30の回動位置情報及びデモスイッチ31のオン/
オフ状態を示す情報を取込み、前回取り込んだこれらの
情報と比較し、変化があったか否かを調べることにより
行われる。
【0053】ここで、パネルイベントがあったことが判
断されると、パネル処理が行われる(ステップS1
2)。このパネル処理の詳細については後述する。一
方、パネルイベントがなかったことが判断されると、上
記パネル処理(ステップS12)はスキップされる。
【0054】次いで、鍵イベントがあったか否かが調べ
られる(ステップS13)。これは、次のようにして行
われる。即ち、図示しないキースキャン回路で鍵盤装置
10をスキャンする。これにより各鍵のオン又はオフに
対応したビット列として押鍵情報が取り込まれることに
なる。
【0055】次いで、先回取り込んだ押鍵情報と今回取
り込んだ押鍵情報とを比較し、相違するビットが存在す
るか否かを調べる。そして、相違するビットが存在する
場合に鍵盤イベントがあった旨を判断する。
【0056】ここで鍵イベントがあることが判断される
と鍵盤処理が行われる(ステップS14)。この鍵盤処
理の詳細については後述する。一方、鍵イベントがない
ことが判断されると、上記鍵盤処理(ステップS14)
はスキップされる。
【0057】次いで、5秒経過確認処理が行われる(ス
テップS15)。これは、1曲選択中状態(S3)に入
ってから5秒経過したか否かを判断し、5秒経過したら
全曲演奏状態(S6)に移行させる処理である。この5
秒経過確認処理の詳細については後述する。
【0058】次いで、自動演奏処理が行われる(ステッ
プS16)。即ち、当該電子楽器が発音又は消音タイミ
ングに至った場合に、ROM14に記憶されているデモ
ンストレーション曲の自動演奏データを読み出し、発音
又は消音せしめる処理である。この自動演奏処理が終了
するとステップS11へ戻り、以下、同様の処理を繰り
返しながら通常の演奏又はデモンストレーション演奏を
実現する。
【0059】(2)パネル処理 次に、上記ステップS12で行うパネル処理の詳細につ
いて、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0060】パネル処理では、先ず、発生したパネルイ
ベントがデモスイッチ31のイベントであるか否かが調
べられる(ステップS20)。そして、デモスイッチ3
1のイベントでないことが判断されると、ボリューム3
0のイベントである旨を認識し、ボリューム処理を行う
(ステップS21)。このボリューム処理は、本発明の
要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
その後、このパネル処理ルーチンからリターンする。
【0061】一方、上記ステップS20で、デモスイッ
チ31のイベントであることが判断されると、デモスイ
ッチ31の押下であるか否かが調べられる(ステップS
22)。これは、デモスイッチ31からのオン/オフ情
報が「0」から「1」に変化しているか否かを調べるこ
とにより行われる。
【0062】そして、デモスイッチの押下(「0」から
「1」に変化)であることが判断されるとデモスイッチ
押下処理が行われる(ステップS23)。一方、デモス
イッチ31の押下でない(「1」から「0」に変化)こ
とが判断されると、デモスイッチ31の離反である旨を
認識し、デモスイッチ離反処理が行われる(ステップS
24)。
【0063】上記デモスイッチ押下処理では、図6に示
すように、先ず、1曲演奏中フラグが「1」であるか否
か、つまり図3における1曲演奏状態(S4)にあるか
否かが調べられる(ステップS30)。
【0064】そして、1曲演奏中フラグが「1」である
ことが判断されると、1曲演奏状態(S4)でデモスイ
ッチ31が押下された旨を認識し、1曲演奏中フラグを
「0」にセットし、通常状態フラグを「1」にセットし
て(ステップS31)、このデモスイッチ押下処理ルー
チンからリターンする。これにより、電子楽器の状態
は、1曲演奏状態(S4)から、演奏停止状態(S1)
に遷移することになる。
【0065】上記ステップS30で、1曲演奏中フラグ
が「1」でないことが判断されると、チェイン演奏中フ
ラグが「1」であるか否か、つまり図3におけるチェイ
ン演奏状態(S5)にあるか否かが調べられる(ステッ
プS32)。
【0066】そして、チェイン演奏中フラグが「1」で
あることが判断されると、チェイン演奏状態(S5)で
デモスイッチ31が押下された旨を認識し、チェイン演
奏中フラグを「0」にセットし、通常状態フラグを
「1」にセットして(ステップS33)、デモスイッチ
押下処理ルーチンからリターンする。これにより、電子
楽器の状態は、チェイン演奏状態(S5)から、演奏停
止状態(S1)に遷移することになる。
【0067】上記ステップS32で、チェイン演奏中フ
ラグが「1」でないことが判断されると、1曲選択中フ
ラグが「1」であるか否か、つまり図3における1曲選
択中状態(S3)にあるか否かが調べられる(ステップ
S34)。
【0068】そして、1曲選択中フラグが「1」である
ことが判断されると、1曲選択状態(S3)に入ってか
ら5秒以内にデモスイッチ31が押下された旨を認識
し、5秒計測フラグを「0」にセットする(ステップS
35)。これにより、以下においては、5秒間の計測が
中止される。そして、全曲演奏処理が行われる(ステッ
プS36)。
【0069】全曲演奏処理では、図10のフローチャー
トに示すように、先ず、1曲選択中フラグを「0」にセ
ットし、チェイン演奏中フラグを「1」にセットする
(ステップS90)。次いで、全ての曲に対する曲選択
フラグを「1」にセットする(ステップS91)。ここ
で、曲選択フラグは、10個の曲選択鍵盤の各鍵に対応
してRAM15に設けられるフラグである。
【0070】次いで、演奏曲番号を記憶するレジスタを
「1」に初期化する(ステップS92)。このレジスタ
は、RAM15に設けられ、デモンストレーション演奏
を行うべき曲の曲番号をサーチするために使用される。
このレジスタには、サーチの結果として、現在演奏中の
デモンストレーション曲の曲番号(曲No. )が記憶され
る。ここでは、初期値として、曲番号「1」がセットさ
れる。
【0071】次いで、演奏開始要求フラグが「1」にセ
ットされる(ステップS93)。これにより、後述する
自動演奏処理ルーチンでデモンストレーション曲の自動
演奏が開始されることになる。
【0072】以上の処理が終了すると全曲演奏処理ルー
チン及びデモスイッチ押下処理ルーチンからリターンす
る。これにより、電子楽器の状態は、1曲選択中状態
(S3)から、全曲演奏状態(S6)を経由してチェイ
ン演奏状態(S5)に遷移し、曲番号「1」の曲から順
次、デモンストレーション演奏が行われることになる。
【0073】上記ステップS34で、1曲選択中フラグ
が「1」でないことが判断されると、通常状態フラグが
「1」であるか否か、つまり図3における演奏停止中状
態(S1)にあるか否かが調べられる(ステップS3
7)。そして、通常状態フラグが「1」でないことが判
断されると、何も処理しないで、このデモスイッチ処理
ルーチンからリターンする。
【0074】一方、通常状態フラグが「1」であること
が判断されると、演奏停止中状態(S1)においてデモ
スイッチ31が押下された旨を認識し、通常状態フラグ
を「0」にセットし、チェイン選択中フラグを「1」に
セットする(ステップS38)。これにより、電子楽器
の状態は、演奏停止中状態(S1)から、チェイン曲選
択中状態(S2)に遷移することになる。
【0075】次いで、全曲分の曲選択フラグを「0」に
セットする(ステップS39)。これにより、デモンス
トレーション曲の選択状態は初期状態になり、以下に行
う曲選択操作(鍵盤処理ルーチンで処理される)で所望
の曲が選択されることになる。次いで、曲選択有りフラ
グを「0」にセットする(ステップS40)。これによ
り、自動演奏処理ルーチンで自動演奏、つまりデモンス
トレーション演奏が行われることになる。
【0076】以上の一連の処理によりデモスイッチ押下
処理を終了し、パネル処理ルーチンを経由してメインル
ーチンに戻る。
【0077】上記デモスイッチ離反処理では、図7に示
すように、先ず、チェイン選択中フラグが「1」である
か否か、つまり図3におけるチェイン曲選択中状態(S
2)にあるか否かが調べられる(ステップS50)。そ
して、チェイン選択中フラグが「1」でないことが判断
されると、何等処理を行わないでこのデモスイッチ離反
処理ルーチンからリターンする。
【0078】即ち、デモスイッチ31を離すことに伴う
状態遷移は、チェイン曲選択中状態(S2)においての
み発生し得るものであり、それ以外の状態ではデモスイ
ッチ31を離すことに伴うイベントは無視される。
【0079】上記ステップS50で、チェイン選択中フ
ラグが「1」であることが判断されると、選択曲有りフ
ラグが「1」であるか否かが調べられる(ステップS5
1)。換言すれば、曲選択鍵盤によるデモンストレーシ
ョン曲の選択が既に行われているか否かが調べられる。
【0080】ここで、選択曲有りフラグが「1」である
ことが判断されると、チェイン選択中状態(S2)で曲
選択が行われた後にデモスイッチ31が離された旨を認
識し、チェイン選択中フラグを「0」にセットし、チェ
イン演奏中フラグを「1」にセットする(ステップS5
4)。次いで、演奏曲番号を記憶するレジスタに「1」
をセットし(ステップS55)、演奏開始要求フラグを
「1」にセットする(ステップS56)。
【0081】これにより、電子楽器の状態は、チェイン
曲選択中状態(S2)から、チェイン演奏状態(S5)
に遷移し、後述する自動演奏処理ルーチンで選択された
デモンストレーション曲の自動演奏が開始されることに
なる。
【0082】上記ステップS51で、選択曲有りフラグ
が「1」でないことが判断されると、チェイン選択中状
態(S2)において曲選択が行われないでデモスイッチ
31が離された旨を認識し、チェイン選択中フラグを
「0」にセットし、1曲選択中フラグを「1」にセット
する(ステップS52)。
【0083】次いで、5秒計測フラグを「1」にセット
するとともに5秒経過フラグを「0」にセットし、且
つ、5秒計測カウンタに、5秒間にタイマ13から発生
する割り込みの回数と等しい数値をセットする(ステッ
プS53)。
【0084】ここで、5秒計測カウンタは、RAM15
に設けられるカウンタであり、タイマ13からの割り込
みによりカウントダウンされるものである。
【0085】以上の処理が終了すると、このデモスイッ
チ離反処理ルーチンからリターンする。これにより、電
子楽器の状態は、チェイン曲選択状態(S2)から、1
曲選択中状態(S3)に遷移し、5秒の時間の計測が開
始されることになる。
【0086】(3)鍵盤処理 次に、メインルーチンのステップS14で行う鍵盤処理
について、図8のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0087】この鍵盤処理ルーチンは、メインルーチン
で鍵イベントがあった旨が判断されたときにコールされ
る。
【0088】鍵盤処理では、先ず、チェイン曲選択中フ
ラグが「1」であるか否かが調べられる(ステップS6
0)。そして、チェイン曲選択中フラグが「1」である
ことが判断されると、当該鍵イベントは押鍵イベントで
あるか否かが調べられる(ステップS61)。ここで、
押鍵イベントでない、つまり離鍵イベントであることが
判断されると、何等処理を行わずにこの鍵盤処理ルーチ
ンからリターンする。
【0089】一方、押鍵イベントであることが判断され
ると、押下された鍵盤が曲選択鍵盤であるか否かが調べ
られる(ステップS62)。そして、曲選択鍵盤でない
ことが判断されると、何等処理を行わずにこの鍵盤処理
ルーチンからリターンする。つまり、チェイン曲の選択
操作中において、曲選択鍵盤以外の鍵を押下しても何等
の応答もなく、発音も行われない。
【0090】上記ステップS62で、押下された鍵盤が
曲選択鍵盤であることが判断されると、選択された曲に
対応する曲選択フラグが「1」にセットされる(ステッ
プS63)。次いで、曲選択有りフラグが「1」にセッ
トされ(ステップS64)、その後、この鍵盤処理ルー
チンからリターンする。これにより、曲選択鍵盤で選択
されたデモンストレーション曲が記憶され、チェイン演
奏状態(S5)に移ったときに当該曲のデモンストレー
ション演奏が行われることになる。
【0091】なお、複数の曲を選択する場合は、曲選択
鍵盤の何れかの鍵が押下されることにより、再度当該鍵
盤処理ルーチンがコールされ、上記一連の処理が行われ
ることになる。
【0092】上記ステップS60でチェイン選択中フラ
グが「1」でないことが判断されると、1曲選択中フラ
グが「1」であるか否か、つまり1曲選択中状態(S
3)にあるか否かが調べられる(ステップS65)。こ
こで、1曲選択中フラグが「1」であることが判断され
ると、当該鍵盤処理ルーチンがコールされる原因となっ
た鍵イベントが押鍵イベントであるか否かが調べられる
(ステップS66)。
【0093】ここで、押鍵イベントでない、つまり離鍵
イベントでることが判断されると、何等処理を行わずに
この鍵盤処理ルーチンからリターンする。
【0094】一方、押鍵イベントであることが判断され
ると、押下された鍵盤が曲選択鍵盤であるか否かが調べ
られる(ステップS67)。そして、曲選択鍵盤でない
ことが判断されると、何等処理を行わずにこの鍵盤処理
ルーチンからリターンする。つまり、1曲選択操作中に
おいて、曲選択鍵盤以外の鍵を押下しても何等の応答も
なく、発音も行われない。
【0095】上記ステップS67で、押下された鍵盤が
曲選択鍵盤であることが判断されると、選択された曲に
対応する曲選択フラグが「1」にセットされる(ステッ
プS68)。次いで、1曲選択中フラグが「0」にセッ
トされ、1曲演奏中フラグが「1」にセットされる(ス
テップS69)。これにより、当該電子楽器の状態は、
1曲選択中状態(S3)から1曲演奏状態(S4)に移
ることになる。
【0096】次いで、演奏曲番号を記憶するレジスタを
「1」に初期化し(ステップS70)、演奏開始要求フ
ラグを「1」にセットする(ステップS71)。次い
で、5秒計測フラグを「0」にセットし(ステップS7
2)、その後、この鍵盤処理ルーチンからリターンす
る。
【0097】以上により、曲選択鍵盤で選択されたデモ
ンストレーション曲が記憶され、1曲演奏状態(S4)
に移って、当該曲のデモンストレーション演奏が1回行
われることになる。
【0098】上記ステップS65で、1曲選択中フラグ
が「1」でないことが判断されると、通常の演奏モード
である(当該電子楽器の状態は演奏停止中状態(S1)
にある)旨を認識し、当該鍵盤処理ルーチンがコールさ
れる原因となった鍵イベントが押鍵イベントであるか否
かが調べられる(ステップS73)。
【0099】そして、押鍵イベントであることが判断さ
れると、発音処理を行い(ステップS74)、その後、
この鍵盤処理ルーチンからリターンする。発音処理は、
押下された鍵に関する情報を楽音発生回路16に送るこ
とにより楽音を発生する処理である。この発音処理は周
知の技術であるので、ここでの説明は省略する。
【0100】一方、上記ステップS73で押鍵イベント
でないことが判断されると、離鍵イベントである旨を認
識し、消音処理を行う(ステップS75)。その後、こ
の鍵盤処理ルーチンからリターンする。消音処理は、離
反された鍵に関する情報を楽音発生回路16に送ること
により発生中の楽音を停止させる処理である。この消音
処理も周知の技術であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0101】(4)5秒経過確認処理 次に、メインルーチンのステップS15で行う5秒経過
確認処理について、図9のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0102】この5秒経過確認処理ルーチンは、メイン
ルーチンにおいて、一定周期でコールされる。
【0103】5秒経過確認処理では、先ず、5秒経過フ
ラグが「1」であるか否かが調べられる(ステップS8
0)。この5秒経過フラグは、1曲選択中状態(S3)
で5秒が経過することによりセットされるフラグであ
る。
【0104】即ち、チェイン曲選択中状態(S2)で5
秒計測フラグが「1」にセットされ(その後1曲選択中
状態(S3)に移行する)ことにより、後述するタイマ
割込処理ルーチンで計時が開始され、所定値を計時した
ときに、5秒経過フラグがセットされる。
【0105】上記ステップS80で、5秒経過フラグが
「1」である、つまり1曲選択中状態(S3)に入って
5秒が経過したことが判断されると、5秒経過フラグ及
び5秒計測フラグを共に「0」にセットする(ステップ
S81)。次いで、全曲演奏処理を行う(ステップS8
2)。この全曲演奏処理は、既に説明したように、全て
の曲を演奏するべく所定のフラグ及びレジスタをセット
する処理である。この全曲演奏処理の終了した後、この
5秒経過確認処理ルーチンからリターンする。
【0106】従って、以上の処理が終了することにより
当該電子楽器の状態は、全曲演奏状態(S6)を介して
チェイン演奏状態(S5)に移ることになる。
【0107】なお、上記ステップS80で、5秒経過フ
ラグが「1」でないことが判断されると、何等処理を行
わずに、この5秒経過確認処理ルーチンからリターンす
る。
【0108】(5)自動演奏処理 次に、メインルーチンのステップS16で行う自動演奏
処理について、図11のフローチャートを参照しながら
説明する。
【0109】この自動演奏処理ルーチンは、メインルー
チンにおいて、一定周期でコールされる。
【0110】自動演奏処理では、先ず、演奏開始要求フ
ラグが「1」であるか否かが調べられる(ステップS1
00)。この演奏開始要求フラグは、デモンストレーシ
ョン演奏を行う状態に入る際にセットされるフラグであ
る。
【0111】具体的には、チェイン曲選択中状態(S
2)からチェイン演奏状態(S5)に入る際、1曲選択
中状態(S3)から全曲演奏状態(S6)を介してチェ
イン演奏状態(S5)に入る際、及び1曲選択中状態
(S3)から1曲演奏状態(S4)に入る際に、それぞ
れセットされる。
【0112】上記ステップS100で演奏開始要求フラ
グが「1」であることが判断されると、演奏開始処理が
行われる(ステップS101)。なお、演奏開始要求フ
ラグが「1」でないことが判断されると、この演奏開始
処理はスキップされる。
【0113】演奏開始処理の詳細を図12のフローチャ
ートに示す。演奏開始処理では、演奏すべき曲番号のサ
ーチが行われる。即ち、先ず、演奏曲番号を記憶するレ
ジスタを参照し、該レジスタにセットされている演奏曲
番号の曲が選択されているか否かを調べる(ステップS
110)。これは、レジスタにセットされている演奏曲
番号に対応する曲選択フラグがセットされているか否か
を調べることにより行われる。
【0114】ここで、演奏曲番号の曲が選択されていな
いことが判断されると、レジスタにセットされている演
奏曲番号に「1」を加算する(ステップS111)。そ
して、該加算結果が最大曲数、つまり「10」を越えた
か否かが調べられる(ステップS112)。ここで、最
大曲数を越えていないことが判断されると、ステップS
110へ戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
【0115】この繰り返し実行の過程で、選択されてい
る演奏曲番号が見つかると、該曲の自動演奏データが格
納されている先頭アドレスをセットする(ステップS1
14)。即ち、サーチされた演奏曲番号に対応する自動
演奏データをROM14から読み出すべく、その先頭ア
ドレスを所定のレジスタにセットする。このアドレス
は、以降の処理において、自動演奏データの読み出しア
ドレスとして使用されることになる。
【0116】上記ステップS110〜S112の繰り返
し実行の過程において、ステップS112で最大曲数を
越えたことが判断されると、演奏曲番号を「1」に初期
化し、ステップS110ヘ戻って、上述したと同様の処
理を行う。
【0117】以上の演奏開始処理が終了すると自動演奏
処理ルーチンへ戻り、消音するタイミングであるか否か
が調べられる(ステップS102)。これは、自動演奏
データ中の発音タイミングを示すデータと、図示しない
計時機構の時刻とを比較することにより行われる。
【0118】そして、消音するタイミングであることが
判断されると、消音処理が行われる(ステップS10
3)。この消音処理は、ROM14から読み出した自動
演奏データを楽音発生回路16に送出することにより行
われる周知のものである。なお、消音するタイミングで
ないことが判断されると、上記消音処理(ステップS1
03)はスキップされる。
【0119】次いで、チェイン演奏中フラグが「1」で
あるか否か、つまりチェイン演奏状態(S5)にあるか
否かが調べられる(ステップS104)。
【0120】そして、チェイン演奏中フラグが「1」で
ないことが判断されると、1曲演奏中フラグが「1」で
あるか否か、つまり1曲演奏状態(S4)にあるか否か
が調べられる(ステップS105)。ここで、1曲演奏
中フラグが「1」でないことが判断されると、チェイン
演奏状態(S5)でも1曲演奏状態(S4)でもない旨
を認識し、発音処理は行わずにこの自動演奏処理ルーチ
ンからリターンする。
【0121】一方、上記ステップS104又はS105
で、チェイン演奏中フラグが「1」又は1曲演奏中フラ
グが「1」であることが判断されると、発音するタイミ
ングであるか否かが調べられる(ステップS106)。
これは、上記消音するタイミングと同じ方法で行われ
る。
【0122】そして、発音するタイミングであることが
判断されると、発音処理が行われる(ステップS10
7)。この発音処理は、ROM14から読み出した自動
演奏データを楽音発生回路16に送出することにより行
われる周知のものである。なお、発音するタイミングで
ないことが判断されると、上記発音処理(ステップS1
07)はスキップされる。
【0123】次いで、1曲分の発音、つまり1曲分のデ
モンストレーション演奏が終了したか否かが調べられる
(ステップS108)。これは、自動演奏データに終了
を示すコードが含まれているか否かを調べることにより
行われる。ここで、終了であることが判断されると、曲
終了処理が行われる(ステップS109)。
【0124】曲終了処理の詳細を図13のフローチャー
トに示す。曲終了処理では、先ず、1曲演奏中フラグが
「1」であるか否かを調べる(ステップS120)。
【0125】ここで、1曲演奏中フラグが「1」である
ことが判断されると、1曲演奏状態(S4)において、
1曲分のデモンストレーション演奏が終了したことを認
識し、1曲演奏中フラグを「0」に、通常状態フラグを
「1」にセットし(ステップS125)、その後、この
曲終了処理ルーチンからリターンする。これにより、1
曲演奏状態(S4)から演奏停止中状態(S1)に移行
する。
【0126】一方、上記ステップS120で、1曲演奏
中フラグが「1」でないことが判断されると、チェイン
演奏状態(S5)において、1曲分のデモンストレーシ
ョン演奏が終了したことを認識し、レジスタに記憶され
ている演奏曲番号に「1」を加える(ステップS12
1)。
【0127】そして、加算結果が最大曲数、つまり「1
0」を越えたか否かが調べられる(ステップS12
2)。ここで、最大曲数を越えたことが判断されると、
演奏曲番号を「1」に初期化し(ステップS123)、
演奏開始要求フラグを「1」にセットする(ステップS
124)。これにより、最初の曲番号のデモンストレー
ション曲の演奏が行われることになる。
【0128】その後、この曲終了処理ルーチンからリタ
ーンする。なお、上記ステップS122で、最大曲数を
越えていないことが判断されると、演奏開始要求フラグ
を「1」にセットして、この曲終了処理ルーチンからリ
ターンする。この場合、演奏を終了した曲の次のデモン
ストレーション曲の演奏が行われることになる。
【0129】(6)タイマ割込処理 次に、タイマ割込処理について、図14のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0130】このタイマ割込処理ルーチンは、タイマ1
3から割込信号が出力されることによりコールされる。
このタイマ割込処理では、先ず、5秒計測フラグが
「1」であるか否かが調べられる(ステップS13
0)。換言すれば、1曲選択中状態(S3)であるか否
かが調べられる。
【0131】そして、5秒計測フラグが「1」であるこ
とが判断されると、5秒計測カウンタから「1」を減算
する(ステップS131)。次いで、5秒計測カウンタ
が「0」になったか否かが調べられ(ステップS13
2)、「0」になったことが判断されると、5秒経過フ
ラグを「1」にセットするとともに、5秒計測フラグを
「0」にセットする(ステップS133)。
【0132】1曲選択中状態(S3)では、この5秒経
過フラグを参照することにより、この1曲選択中状態
(S3)に入ってから5秒が経過したか否かを判断する
ことになる。
【0133】なお、上記ステップS130で、5秒計測
フラグが「1」でないことが判断された際、又は、上記
ステップS132で5秒計測カウンタの内容が「0」で
ないことが判断された場合は、何等処理を行うことなく
このタイマ割込処理ルーチンからリターンする。
【0134】なお、上記実施例では、1曲選択中状態で
5秒経過することにより他の状態へ遷移するように構成
したが、上記時間は5秒に限定されるものでない。人が
スイッチを操作する速度を勘案し、任意の時間を用いる
ことができる。
【0135】また、複数曲のチェイン演奏を行う際に、
曲番号の若い順に演奏するように構成したが、例えば選
択を行った曲の順番でデモンストレーション演奏を行う
ように構成しても良い。これは、選択を行った順番を記
憶しておくことにより容易に実現できる。
【0136】さらに、上記実施例では、デモンストレー
ション曲として10曲分の自動演奏データを備える場合
について説明したが、曲数は上記に限定されるものでは
なく、任意の数を備えることが可能である。
【0137】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
少ない操作子で所望のデモンストレーション曲を1曲又
は2曲以上選択して繰り返し演奏させることのできる安
価且つ操作性に優れた電子楽器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の実施例の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の操作パネルの構成の一例を示
す図である。
【図3】本発明の実施例の状態遷移を示す図である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図5】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(パネル処理ルーチン)である。
【図6】図5におけるデモスイッチ押下処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図5におけるデモスイッチ離反処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(鍵盤処理ルーチン)である。
【図9】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(5秒経過確認処理ルーチン)である。
【図10】図6及び図9における全曲演奏処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(自動演奏処理ルーチン)である。
【図12】図12における演奏開始処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】図12における曲終了処理を示すフローチャ
ートである。
【図14】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(タイマ割込処理ルーチン)である。
【符号の説明】
10 鍵盤装置(スイッチ手段) 11 操作パネル 12 CPU(判断手段、制御手段、自動演奏手段) 13 タイマ 14 ROM 15 RAM 16 楽音発生装置 17 D/A変換器 18 増幅器 19 スピーカ 30 ボリューム 31 デモスイッチ(指示手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデモンストレーション曲に対応し
    て設けられたスイッチ手段と、 デモンストレーション演奏を行うべき旨を指示する指示
    手段と、 該指示手段による指示状態を判断する判断手段と、 該判断手段の判断結果に応じて前記スイッチ手段で指定
    された1又は2以上のデモンストレーション曲の演奏形
    態を定める制御手段と、 該制御手段で定められた演奏形態に基づきデモンストレ
    ーション曲の自動演奏を行う自動演奏手段とを具備した
    ことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スイッチ手段
    は、鍵盤装置の特定の複数の鍵であることを特徴とする
    電子楽器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008242233A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Yamaha Corp 外部機器識別手段を備えた楽器
JP2010243615A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Casio Computer Co Ltd 操作自動実行システム、および、電子楽器

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JP2010243615A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Casio Computer Co Ltd 操作自動実行システム、および、電子楽器

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