JP2008242233A - 外部機器識別手段を備えた楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が煩雑な操作をしなくても、利用者の好みに合った楽曲の情報を入手することができる自動演奏楽器を提供する。
【解決手段】利用者の認証後に、自動演奏装置20はオーディオ再生装置10のファイル管理テーブル14aに記憶されている各楽曲コードとこれと対になる再生回数のデータ群を受信・解析して、データ配信装置30に送信する。データ配信装置30はこの解析結果に応じて推薦すべき複数の楽曲の楽曲情報を含む楽曲推薦リストを生成し、自動演奏装置20にこれを送信して表示させる。この表示に応じて利用者が楽曲を選択してダウンロード操作を指示すると、選択した楽曲の楽曲コードがデータ配信装置30に送信される。データ配信装置30は送信された楽曲コードに対応する楽曲ファイルを取得し、自動演奏装置20に送信する。送信された楽曲ファイルは記憶部22に記憶されるとともに、自動演奏される。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信機能を備えた自動演奏楽器の技術に関する。
近年、ネットワーク通信機能を備えた楽器が開発されている。このような楽器の中には通信機能によって楽譜や楽曲データをダウンロードすることができるものもあり、比較的容易に楽譜や楽曲を入手することができるようになっている。一方、利用者が意識して求める楽譜や楽曲のほかに、利用者にとって本来有用であるにもかかわらず、気がつくことができない情報もある。こうした、利用者の意識の外にある楽曲を推薦する楽器としては特許文献1のようなものが挙げられる。
特開2002−7014号公報 しかし、特許文献1の技術によれば、利用者の音楽嗜好を推測するためのデータが手動演奏による演奏データのみであったため、利用者の音楽嗜好を楽曲の推薦に十分に反映できているとはいえなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、自動演奏楽器が利用者の趣向に添った楽曲推薦をする技術を提供する。
本発明の好適な態様である演奏装置は、楽曲データを再生する外部機器から、前記外部機器を識別する機器識別データおよび前記楽曲データを特定する楽曲識別データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記楽曲識別データを前記機器識別データ毎に区分けして記憶する記憶手段と、前記記憶手段内の機器識別データ毎の前記楽曲識別データを用いて、当該機器識別データ毎に嗜好性を示す傾向情報を生成して出力する傾向情報生成手段と、前記傾向情報生成手段が出力した傾向情報を所定のサーバに送信する送信手段と、前記傾向情報に対する応答として前記サーバから送信されたコンテンツのリストを示すリストデータを受信するリストデータ受信手段と、前記リストデータ受信手段が受信したリストデータを表示する表示手段と、操作者の操作に連動し、前記表示手段が表示しているリストデータ中のコンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定されたコンテンツを前記サーバに要求し、当該要求に応じて配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、操作者によって演奏される演奏操作子を有し、前記演奏操作子の操作に応じた楽音を発生する演奏手段とを具備することを特徴とする。
上述の態様において、前記受信手段は、前記機器識別データ、前記楽曲識別データに加えて前記楽曲データの再生回数を示す再生回数データを受信し、前記記憶手段は、前記受信手段が受信した前記楽曲識別データとこれに対応する再生回数データとを前記機器識別データ情報毎に区分けして記憶し、前記傾向情報生成手段は前記記憶手段内の機器識別データ毎に前記楽曲識別データと前記再生回数データを用いて、当該機器識別データ毎に嗜好性を示す傾向情報を生成して出力してもよい。
また、前記傾向情報生成手段は、前記受信手段が受信した各データをそのまま傾向情報として出力してもよい。
また、上述の態様において、前記演奏手段によって演奏された演奏を演奏データにして記憶する演奏記憶手段を具備し、前記傾向情報生成手段は、前記演奏記憶手段内の演奏データと前記受信手段が受信した各データに基づいて前記機器識別データ毎の傾向情報を生成して出力してもよい。
また、上述の態様において、前記演奏操作子の一部もしくは全部が、前記特定手段を兼ねていてもよい。
また、上述の態様において、前記コンテンツには自動演奏を指示する自動演奏データが含まれ、前記演奏手段は、前記コンテンツ受信手段が受信したコンテンツのうち前記自動演奏データに基づいて自動演奏を行う自動演奏手段を有していてもよい。
本発明によれば、利用者が煩雑な操作をしなくても、自動演奏楽器から利用者の好みに合った楽曲の情報を入手することができる。
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る楽曲配信システム100の全体構成を示す図である。
この楽曲配信システム100は、オーディオ再生装置10と、自動演奏装置20と、データ配信装置30と、パーソナルコンピュータPCとを備えている。オーディオ再生装置10は、オーディオデータやMIDI(MusicalInstrument Digital Interface;登録商標)データを再生して、オーディオ信号を出力する装置であり、例えばポータブルオーディオプレイヤーである。自動演奏装置20は、外部機器との通信機能を有するとともに、MIDIの規格に準拠した楽曲データであるMIDIデータに基づいて自動演奏を行う自動演奏ピアノの構成を有している。この場合、自動ピアノは演奏者による鍵盤の演奏操作によっても楽音を生成することもできるようになっている。また、自動演奏装置20は、MIDIデータに基づいて電子音源を用いた自動演奏を行う機能も有している。なお、自動演奏装置20の詳細については後述する。
データ配信装置30は、インターネットや固定電話網など様々な通信網によって構成されるネットワーク40を介して、パーソナルコンピュータPCや自動演奏装置20にオーディオデータやMIDIデータを配信する装置であり、例えばWWW(World Wide Web)サーバ装置である。パーソナルコンピュータPC、自動演奏装置20及びデータ配信装置30はそれぞれ有線又は無線によってネットワーク40に接続されている。また、オーディオ再生装置10はパーソナルコンピュータPCや自動演奏装置20のそれぞれと相互に接続可能であり、これらの装置が協働することによって、楽曲を再生する再生システムとして機能する。なお、オーディオデータ及びMIDIデータは、それぞれファイル形式のデータとして取り扱われるから、以下では、オーディオファイルとMIDIファイルといい、両方を総称して楽曲ファイルという。また、MIDIファイルに基づいて自動演奏を行うことを、以下では必要に応じて、MIDIファイルを再生する、という。
(1−1)データ配信装置30の構成
図2は、データ配信装置30の構成の一例を示す図である。
データ配信装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備えている。制御部31は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置とROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの各種メモリを備えている。演算装置がこれらのメモリや記憶部に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、データ配信装置30の各部を制御する。通信部32は、ネットワーク40に接続されており、制御部31による制御の下で自動演奏装置20と通信を行う。
記憶部33は、例えばハードディスクなどの大容量の記憶手段である。この記憶部33には、オーディオ再生装置10に配信するためのオーディオファイルを記憶したオーディオファイル群と、自動演奏装置20に配信されるMIDIファイルから成るMIDIファイル群と、これらオーディオ再生装置10や自動演奏装置20にオーディオファイルやMIDIファイルを配信するための手順が記述された楽曲配信プログラムの他、各種の画面データなどが記憶されている。さらにこの記憶部33には、利用者管理テーブル33aが記憶されている。利用者管理テーブル33aには、利用者及びオーディオ再生装置10を特定する情報が記憶されている。なお、利用者管理テーブル33aは、予めパーソナルコンピュータPCを通じた登録操作等によって作成される。
(1−2)データ構造
次に、本実施形態で取り扱われる各種データの内容を説明する。
図3は、オーディオファイルの構成の一例を示す図である。
オーディオファイルは、タグ部分とコンテンツ部分とからなる。タグ部分には、タグの識別文字列を先頭に、曲名、アーティスト名などの楽曲ファイルについての各種関連情報が含まれている。コンテンツ部分には、例えば、44.1(kHz)などの所定のサンプリング周波数を基準にしてサンプリングされた時系列の音声波形をデジタル化し、必要に応じて圧縮されたデータそのものが含まれている。
図4は、1つのMIDIファイルの構造を示す図である。
このMIDIファイルは、SMF(Standard MIDI File)とも呼ばれており、図4上段に示すように、ヘッダチャンクとトラックチャンクによって構成されている。ヘッダチャンクには、チャンクタイプ等のSMFの属性情報が含まれている。トラックチャンクには、実体となるMIDIデータが含まれている。トラックチャンクには、同図下段に示すように、演奏制御等を指示するイベントと、先行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデルタタイムとが含まれている。イベントには、発音又は消音すべき旨を示すノートオン・ノートオフ情報や、音の高さを示すノートナンバ情報や、発音の強弱を示すベロシティ情報などが含まれている。
(1−3)オーディオ再生装置10の構成
次に、図5のブロック図を参照しながら、オーディオ再生装置10の構成について説明する。
オーディオ再生装置10は、制御部11と、第1通信部12と、第2通信部13と、記憶部14と、操作部15と、表示部16と、放音部17とを備えている。制御部11は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えている。演算装置がこれらのメモリや記憶部に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、オーディオ再生装置10の各部を制御する。本実施形態において、第1通信部12は、USB(Universal Serial Bus)インタフェースであり、パーソナルコンピュータPCと通信を行う。第2通信部13も同様に、USBインタフェースであり、自動演奏装置20と通信を行う。また、オーディオ再生装置10には1台につき1つの固有な識別信号(以下m−ID)が割り当てられており、第1通信部12と第2通信部13は、制御部11の制御の下、この識別信号m−IDを送信する。識別信号m−IDとは、例えば、ネットワーク機器のMACアドレスや予め制御部11内のROMに記憶させたシリアルナンバーなどである。
操作部15は例えばメニュー画面に表示されたリスト中のいずれかの項目を選択するための方向ボタンやスイッチなどを備えており、利用者による操作を受け付けてその操作内容に応じた信号を制御部に供給する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、制御部11から与えられるデータに基づいて利用者との対話画面や各種の情報を表示する。放音部17は、楽曲ファイルの再生によって生成される音響信号を増幅するアンプと増幅された音響信号を出力する出力端子を備えており、本実施形態においてアンプにより増幅された音響信号はこの出力端子を介してイヤホン17aへ出力される。イヤホン17aはこの音響信号を振動膜の振動に変換することにより音響信号に応じた音を放音する。
記憶部14は、例えばハードディスクやフラッシュEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの大容量の記憶手段であり、楽曲再生プログラム、ソフトウェアMIDI音源のほか、パーソナルコンピュータPCから第1通信部12を介してダウンロードした楽曲ファイルが記憶されている。さらにこの記憶部14には、ファイル管理テーブル14aが記憶されている。ファイル管理テーブル14aには、再生システムにおいて再生対象となる楽曲ファイルの属性情報が記述されている。
図6はオーディオ再生装置10の外観図である。図6に示すように、オーディオ再生装置10は平板状の筐体を有し、前述した表示部16は、筐体の正面に方形状に設けられ、操作部15は図示のようにボタン群を備えている。本実施形態では、操作部15は、上ボタン15U、右ボタン15R、下ボタン15D、左ボタン15L、中央ボタン15Cの5つのボタンを備えている。また、オーディオ再生装置10は筐体の上面に放音部17の端子部分を備えている。放音部17の端子部分には前述の差込式のイヤホン17aが接続されている。
(1−4)自動演奏装置20の構成
次に、図7のブロック図を参照しながら、自動演奏装置20の構成について説明する。
自動演奏装置20は、コントローラ21と、記憶部22と、第1通信部23と、第2通信部24と、操作部25と、演奏部26と、表示部27とを備えている。第1通信部23は、ネットワーク40に接続されており、コントローラ21による制御の下でデータ配信装置30と経由の通信を行う。第2通信部24は、例えばUSBインタフェースであり、オーディオ再生装置10の第2通信部13と通信を行う。コントローラ21は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えており、CPUがROMや記憶部に格納されている各種プログラムを実行することで自動演奏装置20全体を制御する。このコントローラ21は、時間を計測する計時部21aを備えている。計時部21aは、水晶振動子を有する発振回路(図示略)を備えており、その発振回路から出力される発信信号を適宜分周してタイミング制御用のクロックを生成し、生成したクロックに基づいて時間を計測する。操作部25は各種のキーを備えており、押下されたキーに対応した信号を制御部11へ出力する。表示部27は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を備えており、制御部11の制御下で文字や画像を表示する。
記憶部22は、例えばハードディスクなどの大容量の記憶手段であり、第1通信部23を介してダウンロードされたMIDIファイルなどを記憶する。また、記憶部22は、オーディオ再生装置10が記憶しているファイル管理テーブル14aに基づいて生成した履歴管理データベース22aも記憶する(なお、図中では必要に応じて「データベース」を「DB」と表記する)。履歴管理データベース22aには、オーディオ再生装置10における楽曲ファイル再生の変遷を解析するための情報が記載されている。コントローラ21は、記憶部22に記憶されているMIDIファイルを読み出し、そのファイルに含まれているイベントを、演奏部26に供給する。なお、履歴管理データベース22aの詳細については後述する。
演奏部26は、MIDIファイルから抽出されたイベントに従って演奏音を出力するほか、利用者による鍵操作に応じて打弦による演奏音を出力する。前者を「自動演奏」と呼び、後者を「手動演奏」という。演奏部26は、駆動機構26aと、キーセンサ26bと、ペダルセンサ26cと、ピアノ電子回路26dと、ピアノ音源26eと、ミキサ26fと、アンプ26gと、スピーカ26hとを有している。駆動機構26aは、複数の鍵や複数のペダルのほか、各鍵に対応して設けられた駆動ソレノイド群などを有している。キーセンサ26b及びペダルセンサ26cは、手動演奏を行うための構成であり、複数の鍵やペダルの各々に対応して設けられている。これらキーセンサ26b及びペダルセンサ26cは、鍵及びペダルを押したときの強さや深さなどを検出し、検出した鍵若しくはペダルを特定するキー番号若しくはペダル番号、ベロシティ情報(押鍵速度等に対応したデータ)等を含む検出結果をピアノ電子回路26dに供給する。
ピアノ電子回路26dは、自動演奏を行う場合には、コントローラ21からイベントを受け取り、そのイベントをピアノ音源26eに供給する。ピアノ音源26eは、イベントにより指示された演奏音を出力するためのオーディオ信号を生成する。また、ピアノ電子回路26dは、コントローラ21から受け取ったイベントに従って、駆動機構26aが備える駆動ソレノイド群に対して通電制御を行う。具体的には、ピアノ電子回路26dは、ある演奏音についてノートオン(押鍵)のイベントをコントローラ21から受け取った場合には、その演奏音の鍵に対応したソレノイドに駆動電流を流し、鍵を押下させるのに必要な磁力をソレノイドにより発生させる。一方、ある演奏音についてノートオフ(離鍵)のイベントを受け取った場合、ピアノ電子回路26dは、その演奏音の鍵に対応して駆動しているソレノイドの駆動電流をとめることで、鍵を離鍵させる。
また、ピアノ電子回路26dは、手動演奏を行う場合、キーセンサ26b及びペダルセンサ26cから供給される検出結果に基づいてイベントを生成する。例えば、「ドの音(ノートナンバ)を速度10(ベロシティ)で発音(ノートオン)せよ」といった演奏制御を指示するイベントを生成し、そのイベントをピアノ音源26eに供給する。ピアノ音源26eは、このイベントに従って、指示された演奏音を出力するためのオーディオ信号を生成する。
上記のようにしてピアノ音源26eにより生成されたオーディオ信号は、ミキサ26fへ出力される。ミキサ26fは、ピアノ音源26eから出力されるオーディオ信号を、必要に応じて他のオーディオ信号と混合してアンプ26gに出力する。この信号はアンプ26gによって増幅され、スピーカ26hから演奏音として出力される。
また、ピアノ電子回路26dは、手動演奏により生成されたこれらのイベントをMIDIファイルとして記憶部22に記憶することもできる。記憶部22にこれらのイベントを記憶する期間は、例えば、操作部25を介して手動演奏の収録開始指令を受けてから収録停止指令を受けるまでの期間などである。
(1−5)管理テーブル及び管理データベースの構成
(1−5−1)利用者管理テーブルの構成
次に、図8を用いて利用者管理テーブル33aを説明する。図8は上述した利用者管理テーブル33aの構造の一例を示す図である。利用者管理テーブル33aには、オーディオ再生装置10の識別信号m−IDが、オーディオ再生装置10の利用者を示す文字列である利用者名(以下、u−IDという)と関連付けられて記述されている。例えば、識別信号m−ID「m20000」によって特定されるオーディオ再生装置10の利用者名u−IDは「TARO」である。データ配信装置30は、識別信号m−IDをキーにしてこの利用者管理テーブル33aを検索し、その結果、対応する利用者名u−IDを特定することができる。
(1−5−2)ファイル管理テーブルの構成
次に、図9は上述したファイル管理テーブル14aの構造の一例を示す図である。ファイル管理テーブル14aは、図9に示すように1つの楽曲ファイル毎に対応する1つのレコードを持っている。レコードには対応する楽曲ファイルの属性情報が含まれており、この属性情報とは、具体的には、楽曲コード、楽曲名、再生回数である。
ここで楽曲コードとは楽曲ファイルに記述された楽曲を識別するための文字列であり、楽曲毎にユニークな(識別可能な)文字列となるようにデータ配信装置30によって付与されたものである。これは、例えば図に示すように「A−1234−5678−9MD」のような文字列である。データ配信装置30はパーソナルコンピュータPCや自動演奏装置20へ楽曲ファイルとともにこの楽曲コードを送信する。これにより、ファイル管理テーブル14aの楽曲コードをキーにして、制御部11は記憶部14に記憶した楽曲ファイルを特定することが可能となる。なお、楽曲コードはオーディオファイルであれば、タグ部分のコメント領域に記憶してもよい。
楽曲名とは、その楽曲の内容が利用者にわかるように表現された文字列であり、例えば、「ゴルトベルク変奏曲」「ポロネーズ第6番変イ長調」などである。
再生回数とは、その楽曲がオーディオ再生装置10においてダウンロードされてから今までに再生された回数をいう。
(1−5−3)履歴管理データベースの構成
次に、図10は自動演奏装置20の履歴管理データベース22aの一例を示す図である。履歴管理データベース22aには、利用者名テーブル22a−1と楽曲コードテーブル22a−2と、利用履歴テーブル22a−3が記述されており、これらが図6に示すように、関連付けられてデータベースを構築している。ここで、利用者名テーブル22a−1とは、自動演奏装置20に接続したオーディオ再生装置10の利用者名u−IDを記述したテーブルである。楽曲コードテーブル22a−2とは、利用者がオーディオ再生装置10に所持していた楽曲ファイルの楽曲コードを記述したテーブルであり、当該利用者名u−ID毎に構築されている。利用履歴テーブル22a−3とは、利用者名u−IDと楽曲コードの組み合わせ毎に、データ受信時刻及び再生回数を記述したテーブルである。
例えば、利用者「TARO」が記憶部14に楽曲コードが「A−1234−5678−9MD」で特定される楽曲ファイルを記憶させた状態で、オーディオ再生装置10を自動演奏装置20に接続した最後の日は「2007年2月9日」であり、その時点での再生回数は34である。その前のデータ受信時刻は「2007年2月2日」であり、この時点での再生回数は20である。すなわち、この楽曲ファイルは2007年2月2日から同年2月9日にかけて「TARO」によって、オーディオ再生装置10において14回再生されたことがわかる。
一方楽曲コードが「C−4321−8765−9WV」で特定される楽曲ファイルの最新のデータ受信時刻「2007年2月9日」には再生回数に空の値(数値の0と異なり、データが空であることを示す値をいう。図中は「−」で表す。)が記録されている。これはすなわち、この楽曲ファイルは、2007年2月2日から同年2月9日にかけてオーディオ再生装置10において「TARO」によって削除されたファイルであることを示す。
このようにして、自動演奏装置20は履歴管理データベース22aを用いることで、オーディオ再生装置10における記憶内容の変遷がわかるため、利用者毎に楽曲の好みの変遷を把握することができる。
(2)実施形態の動作
次に、実施形態の動作を説明する。
(2−1)オーディオ再生装置10による単独動作
〔認証プロセスS100〕
図11は認証プロセスS100の動作を示すシーケンス図である。まず、オーディオ再生装置10は第2通信部13を介して自動演奏装置20に識別信号m−IDを送信する(ステップS101−1)。自動演奏装置20は第2通信部24によって、識別信号m−IDを受信し(ステップS101−2;YES)、コントローラ21の制御の下に当該識別信号m−IDが記憶部22に記憶されているかどうかを判定する(ステップS102)。識別信号m−IDが記憶部22に記憶されている場合には(ステップS102;YES)、自動演奏装置20は表示部27に利用者が認証された旨を表す認証メッセージを表示させる(ステップS103)。識別信号m−IDが記憶部22に記憶されていない場合には(ステップS102;NO)、後述するサーバ確認プロセスS200を開始する。
〔サーバ確認プロセスS200〕
図12はサーバ確認プロセスS200の動作を示すシーケンス図である。自動演奏装置20はコントローラ21の制御の下、第1通信部23によってデータ配信装置30へ前述した識別信号m−IDを送信する(ステップS201−1)。データ配信装置30は制御部31の制御の下、通信部32のデータ受信状態を監視し(ステップS201−2)、データの受信を検知すると(ステップS201−2;YES)、受信したデータが識別信号m−IDであるかどうかを判定する(ステップS201−3)。受信したデータが識別信号m−IDでない場合には(ステップS201−3;NO)、データは後述するデータ解析プロセスS600によって得られた解析結果であるため、制御部31は後述する楽曲推薦プロセスS500に処理を移行する。受信したデータが識別信号m−IDである場合には(ステップS201−3;YES)、制御部31は記憶部33内の利用者管理テーブル33aに受信した当該識別信号m−IDが記憶されているかどうか判断する(ステップS202)。識別信号m−IDが利用者管理テーブル33aに記憶されている場合には(ステップS202;YES)、記憶されている識別信号m−IDと関連付けられて記述されている利用者名u−IDを自動演奏装置20へ送信する(ステップS203−1)。識別信号m−IDが利用者管理テーブル33aに記憶されていない場合には(ステップS202;NO)、識別信号m−IDに対応する利用者名u−IDがない旨を自動演奏装置20へ送信する(ステップS203−2)。自動演奏装置20は、データ配信装置30から送信されたデータを受信し(ステップS204)、受信したデータに当該識別信号m−IDに対応する利用者名u−IDがあるかどうかを判断する(ステップS205)。そして、当該利用者名u−IDがある場合には(ステップS205;YES)、これを当該識別信号m−IDと対にして記憶部22に記憶し、さらに計時部21aから得た現在時刻をタイムスタンプとしてこれらに付して記憶する(ステップS206)。そして、認証メッセージを表示するプロセス(ステップS103)に移行する。一方、受信したデータに識別信号m−IDに対応する利用者名u−IDがない場合には(ステップS205;NO)、表示部27によって未登録である旨の表示をし(ステップS207)、新たに識別信号m−IDの受信待ちの状態(ステップS101−2)に移行する。
〔記憶部22の更新プロセスS400〕
一方、自動演奏装置20の計時部21aによって生成されるクロックを用いて、コントローラ21は記憶部22の更新プロセスS400を所定間隔で起動する。図13は記憶部22の更新プロセスS400の動作を示すフロー図である。予め記憶部22には識別信号m−IDの記憶時間についての閾値(例えば「6時間」など)が記憶されている。この閾値と現在時刻とステップS206で記憶したタイムスタンプから、当該識別信号m−IDの記憶時期が古いか否かを判断し(ステップS401)、当該識別信号m−IDの記憶時期が古いと判断する場合(ステップS401;YES)、コントローラ21はこの識別信号m−IDと、当該識別信号m−IDと対にして記憶した利用者名u−ID及びタイムスタンプを記憶部22から削除して、割り込み処理を終了する(ステップS402)。当該識別信号m−IDの記憶時期が古いと判断しない場合(ステップS401;NO)には識別信号m−IDを削除せずに割り込み処理を終了する。
〔楽曲推薦プロセスS500〕
図14は楽曲推薦プロセスS500の動作を示すシーケンス図である。
上述のプロセス群により、自動演奏装置20によってオーディオ再生装置10の利用者が認証されたら、自動演奏装置20はオーディオ再生装置10に対し、ファイル管理テーブル14aに記憶されている各楽曲コードとこれと対になる再生回数のデータ群を要求する(ステップS502)。オーディオ再生装置10はこの要求に応じてデータ群を送信する(ステップS503)と、自動演奏装置20はこのデータ群を解析する。この解析プロセスをデータ解析プロセスS600といい、その詳細は後述する。
自動演奏装置20はデータ解析プロセスS600によって得られた解析結果をデータ配信装置30に送信する(ステップS505)と、データ配信装置30はこの解析結果に応じて推薦すべき複数の楽曲の楽曲情報(楽曲名、楽曲コード、楽曲の説明文など)を含む楽曲推薦リストを生成し(ステップS506)、自動演奏装置20に当該楽曲推薦リストを送信する(ステップS507)。なお、本実施形態においては、解析結果に応じて楽曲推薦リストを生成する方法は、共通の楽曲コードが含まれている他の利用者の解析結果から、当該利用者の解析結果には含まれていない楽曲コードを抽出する方法である。自動演奏装置20は送信された当該楽曲推薦リストのうち、楽曲名と楽曲の説明文を表示部27によって表示させる(ステップS508)。図15はこの楽曲推薦リストの表示の一例を示す図である。図に示すように、表示部27には「<<ピアノ曲 ダウンロードサイト>>」というタイトルの下に複数の楽曲名(1.幻想即興曲、2.月の光、・・・など)が当該楽曲の説明文とともに記述されたリストが表示されている。各楽曲名のいずれかには楽曲名を囲むことで現在の選択項目を示す黒枠SEL1が表示されている。これらのリストの下には「ダウンロード」及び「中止」とそれぞれ表記された操作ボタンが表示されており、ボタンのいずれかにはボタンを囲むことで現在の選択ボタンを示す黒枠SEL2が表示されている。この表示に応じて利用者が操作部25を介してSEL1、SEL2の移動を表すキー(図示せず)を押下すると、コントローラ21の制御によりSEL1、SEL2はこの操作に応じた移動をして表示される。「ダウンロード」ボタンがSEL2によって囲まれている状態で利用者が操作部25の決定を表すキー(図示せず)を押下すると、コントローラ21はSEL1によって囲まれた楽曲名に対応する楽曲コードを選択した楽曲コードとして、第1通信部23を介してデータ配信装置30に送信する(ステップS509)。データ配信装置30はダウンロード操作の内容を受けて送信された楽曲コードに対応する楽曲ファイルを取得し、当該楽曲ファイルを自動演奏装置20に送信する(ステップS510)と、自動演奏装置20は送信された楽曲ファイルを記憶部22に記憶するとともに(ステップS511)、自動演奏する(ステップS512)。また、自動演奏装置20はオーディオ再生装置10に当該楽曲ファイルを送信し、(ステップS513)、オーディオ再生装置10は送信された楽曲ファイルを記憶部14に記憶する(ステップS514)。
〔データ解析プロセスS600〕
データ解析プロセスS600について、図16を用いて詳細に説明する。自動演奏装置20は上述のデータ群を受信して、計時部21aから得た現在時刻をデータ受信時刻として記憶部22に記憶すると(ステップS601)、記憶部22にオーディオ再生装置10の識別信号m−IDと対にして記憶された利用者名u−IDをキーとして、履歴管理データベース22a内の利用者名テーブル22a−1を検索し、当該利用者名u−IDに関連付けられている楽曲コードテーブル22a−2を特定する(ステップS602)。次に、受信したデータ群に記述された全ての楽曲コードについてループ処理を開始し(ステップS603)、受信したデータ群に記述された個々の楽曲コードがステップS602で特定した楽曲コードテーブル22a−2に記憶されているか否かの判断を行う(ステップS604)。
当該楽曲コードが楽曲コードテーブル22a−2にない場合(ステップS604;NO)には、この楽曲コードを新たに楽曲コードテーブル22a−2に挿入し(ステップS605)、当該楽曲コードに対応する利用履歴テーブル22a−3を作成して(ステップS606)、データ受信時刻と当該楽曲コードと対になる再生回数のデータを利用履歴レコードとして挿入する(ステップS607)。
当該楽曲コードが楽曲コードテーブル22a−2にある場合(ステップS604;YES)には、上述のステップS605及びステップS606を行わず、ステップS607のみを行う。
次に、楽曲コードテーブル22a−2にあり、受信したデータ群にない楽曲コードについてループ処理を行う(ステップS608)。このような楽曲コードに対応する利用履歴テーブル22a−3にはデータ受信時刻と空の値を利用履歴レコードとして挿入する(ステップS609)。なお、「楽曲コードテーブル22a−2にあり、受信したデータ群にない」ということは、例えば、前述のステップS607によって利用履歴テーブル22a−3に記憶部22に記憶したデータ受信時刻を含むレコードが挿入されていないことで判断することができる。
このようにして利用履歴テーブル22a−3が更新されると、自動演奏装置20は各楽曲コードにつき利用履歴テーブル22a−3に今回挿入された再生回数と前回挿入された再生回数との差を演算し、この差が示す数値が大きい順に楽曲コードテーブル22a−2の各楽曲コードを並べ替える(ステップS610)。「今回挿入された再生回数と前回挿入された再生回数との差」とは自動演奏装置20がデータを受信した最近2回の間にオーディオ再生装置10において再生された回数であるから、こうして並べ替えられた楽曲コードテーブル22a−2は、利用者によく聴かれている楽曲の楽曲コードほど上位に記述されていることになり、利用者の好みを示す解析結果としての意味を持つ。本実施形態ではこの並べ替えられた楽曲コードテーブル22a−2のうち上位10件のレコードを解析結果として扱う。なお、挿入した再生回数が空の値である場合と利用履歴テーブル22a−3に前回挿入した再生回数がない場合には再生回数の差が算出できないため、例えば負の値を用いるなどして、このような楽曲コードが下位に並べられるようにする。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、上述した実施形態及び、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態では、自動演奏装置20はオーディオ再生装置10がファイル管理テーブル14aに記憶した再生回数を含むデータ群を要求したが、自動演奏装置20が解析するデータには再生回数が含まれなくてもよい。この場合、オーディオ再生装置10に記憶されている楽曲名からジャンルやアーティストなどの嗜好を推定してもよい。
また、オーディオ再生装置10が楽曲の評価値、最終再生日時、再生時間、演奏者名、ジャンルなどを各楽曲について管理して記憶している場合は、これらの情報あるいはこれらの組み合わせを用いて嗜好を推定してもよい。また、推定のアルゴリズムは適宜に設定すればよく、要するに予めプログラム等によって設定しておけばよい。この場合、評価値とは、例えば、利用者がその楽曲に対する評価を点数などの数値によって表したものであり、利用者によって入力される。一例としては、各楽曲について0点から5点までの評価点数などを入力する。演奏者名とは、その楽曲の演奏者の名前であり、オーディオファイルであれば図3に示すタグ部分の「アーティスト名」を用いてもよい。また、利用者の手動演奏をMIDIファイルとして記録した場合には、利用者名u−IDを演奏者名として用いてもよい。楽曲のジャンルは図3に示すタグ部分に記録されたジャンルコードを抽出してもよい。さらに、利用者の手動演奏をMIDIファイルとして記録した場合には、演奏履歴から解析したテンポと曲調を嗜好推定の要素として記憶してもよい。
(2)上述した実施形態では、データ解析プロセスS600は自動演奏装置20のコントローラ21が行ったが、コントローラ21はオーディオ再生装置10から受信したデータ群をそのままデータ配信装置30に送信し、データ解析プロセスS600はデータ配信装置30が行ってもよい。
(3)上述した実施形態では、自動演奏装置20が利用者の音楽嗜好を解析するために用いるデータはオーディオ再生装置10から送信されるデータ群のみであったが、解析のためのデータはこれのみに限られない。例えば、利用者が手動演奏をした際の演奏履歴を基に利用者の音楽嗜好を解析してもよい。この場合、演奏履歴から演奏曲の曲調や演奏レベルを推定することで利用者の音楽嗜好を解析してもよい。
また、上述のオーディオ再生装置10から送信されるデータ群と上述の演奏履歴とを組み合わせて利用者の音楽嗜好を解析してもよい。この場合、よく聴く楽曲のジャンルの中から演奏レベルにあった楽曲を推薦することもできる。
(4)上述した実施形態では、楽曲推薦リストのうちから楽曲を選択する操作については、操作部25を介して行ったが、楽曲選択の操作を指示する操作入力機器は操作部25に限られない。例えば、演奏部26のピアノの鍵盤を操作入力機器としてもよい。この場合、図17に示すように、各鍵に数字を記載したピアノの鍵盤の画像を表示部27に表示し、各鍵に記載した数字とリストの各楽曲名に振られた数字とを対応付けることで、利用者は任意の楽曲に対応した鍵を認識することができる。利用者が当該鍵を押下すると、押下された鍵の指示はキーセンサ26bを介してコントローラ21に出力され、コントローラ21は当該指示に対応する楽曲の楽曲コードを特定することができる。
(5)上述した実施形態では、データ解析プロセスS600の解析結果の応答としてデータ配信装置30は楽曲推薦リストを送信したが、他のデータを送信してもよい。例えば、解析結果から最も推薦する楽曲データを自動演奏装置20へ送信し、これを受信した自動演奏装置20は当該楽曲データに基づいて自動演奏を開始してもよい。この場合、自動演奏装置20にオーディオ再生装置10を接続したら、推奨曲のさわりだけを自動的に弾き始めるというようにしてもよい。
(6)上述した実施形態では、第1通信部12、第2通信部13及び第2通信部24はUSBインタフェースであったが、第1通信部12、第2通信部13及び第2通信部24はそれぞれ無線通信回路であってもよい。また、上述した実施形態では、第1通信部12と第2通信部13は別々の機器であったが、同一の通信機器で構成してもよい。
また、識別信号m−IDはオーディオ再生装置10の第2通信部13が送信し自動演奏装置20の第2通信部24が受信したが、オーディオ再生装置10から識別信号m−IDを受信する機器を自動演奏装置20に別途設けてもよい。このような機器としては、例えばオーディオ再生装置10に付したICタグを読み取るICタグリーダや、オーディオ再生装置10の筐体にに付したバーコードを読み取るバーコード読取装置などを使用することができる。
(7)上述した実施形態では、履歴管理データベース22a内において利用者名テーブル22a−1を用いて利用者名u−ID毎にオーディオ再生装置10における再生履歴の管理をしたが、機器を識別する識別信号m−IDと利用者名u−IDが1対1対応である場合には、実質上、識別信号m−ID毎に再生履歴を管理していることと替わりないため、例えば、利用者名u−IDに代えて、識別信号m−ID毎に再生履歴を管理してもよい。この場合には、サーバ確認プロセスS200のステップS203において、識別信号m−IDに対応する利用者名u−IDを自動演奏装置20に送信する代わりに識別信号m−IDが登録済みである旨のみを送信してもよい。さらに、利用者について登録の有無を確認しなくてもよい。この場合には、認証プロセスS100(S101を除く)とサーバ確認プロセスS200を省略してもよい。
また、一の機器を複数の利用者で利用する場合には、識別信号m−IDと利用者名u−IDは1対多の対応関係になる。このような場合には識別信号m−IDと利用者名u−IDとの組み合わせ毎に対して嗜好を推定すればよい。自動演奏装置20は、オーディオ再生装置10から送信される識別信号m−IDに加えて、手動演奏による演奏データを用いて利用者を特定してもよい。この場合、自動演奏装置20は利用者の手動演奏による演奏データから利用者特有の演奏の癖を抽出し、利用者名u−IDとともに記憶部22に記憶した過去の演奏履歴から当該抽出した癖を検索することで利用者名u−IDを特定してもよい。また、予め利用者名u−ID毎にキーフレーズを定めておき、当該キーフレーズを演奏することで自動演奏装置20に利用者名u−IDを特定させてもよい。
(8)上述した実施形態では、ステップS506における楽曲推薦リストの生成方法として、共通の楽曲が含まれている他の利用者の解析結果から、当該利用者の解析結果には含まれていない楽曲コードを抽出する方法を採用したが、楽曲推薦リストの生成方法はこれに限られない。例えば、楽曲の属性を示す複数の楽曲属性情報をそれぞれ数値化して多次元ベクトルとし、楽曲毎に当該ベクトルをデータベースに記憶させ、このデータベースを基に楽曲同士の「距離」を演算することで楽曲推薦リストを生成してもよい。この場合、例えば、ベクトル間の距離を示す距離関数は、ベクトル各成分の差をそれぞれ二乗して総和し、この総和の平方根を距離(ユークリッド距離)として定義すればよい。
楽曲属性情報としては楽曲の曲調、テンポ、作曲時期・年代、作曲家、演奏者、使用楽器などが挙げられる。これらをそれぞれ数値化することで、楽曲毎にこれらの数値が反映された固有のベクトルを付したデータベースを構築し、解析結果で示される「よく聴かれる楽曲」が示すベクトルに近い楽曲をこのデータベースから選択してもよい。
本実施形態に係る楽曲配信システム100の全体構成を示す図である。 データ配信装置30の構成の一例を示す図である。 オーディオファイルの構成の一例を示す図である。 1つのMIDIファイルの構造を示す図である。 オーディオ再生装置10の構成を示すブロック図である。 オーディオ再生装置10の外観図である。 自動演奏装置20の構成を示すブロック図である。 利用者管理テーブル33aの構造の一例を示す図である。 ファイル管理テーブル14aの構造の一例を示す図である。 履歴管理データベース22aの一例を示す図である。 認証プロセスS100の動作を示すシーケンス図である。 サーバ確認プロセスS200の動作を示すシーケンス図である。 記憶部22の更新プロセスS400の動作を示すフロー図である。 楽曲推薦プロセスS500の動作を示すシーケンス図である。 楽曲推薦リストの表示の一例を示す図である。 データ解析プロセスS600の動作を示すシーケンス図である。 楽曲推薦リストの表示について、別の一例を示す図である。
符号の説明
10…オーディオ再生装置、11…制御部、12…第1通信部、13…第2通信部、14…記憶部、14a…ファイル管理テーブル、15…操作部、16…表示部、17…放音部、20…自動演奏装置、21…コントローラ、21a…計時部、22…記憶部、22a…履歴管理データベース、22a−1…利用者名テーブル、22a−2…楽曲コードテーブル、22a−3…利用履歴テーブル、23…第1通信部、24…第2通信部、25…操作部、26…演奏部、26a…駆動機構、26b…キーセンサ、26c…ペダルセンサ、26d…ピアノ電子回路、26e…ピアノ音源、26f…ミキサ、26g…アンプ、26h…スピーカ、27…表示部、30…データ配信装置、31…制御部、32…通信部、33…記憶部、33a…利用者管理テーブル、40…ネットワーク

Claims (6)

  1. 楽曲データを再生する外部機器から、前記外部機器を識別する機器識別データおよび前記楽曲データを特定する楽曲識別データを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記楽曲識別データを前記機器識別データ毎に区分けして記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段内の機器識別データ毎の前記楽曲識別データを用いて、当該機器識別データ毎に嗜好性を示す傾向情報を生成して出力する傾向情報生成手段と、
    前記傾向情報生成手段が出力した傾向情報を所定のサーバに送信する送信手段と、
    前記傾向情報に対する応答として前記サーバから送信されたコンテンツのリストを示すリストデータを受信するリストデータ受信手段と、
    前記リストデータ受信手段が受信したリストデータを表示する表示手段と、
    操作者の操作に連動し、前記表示手段が表示しているリストデータ中のコンテンツを特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定されたコンテンツを前記サーバに要求し、当該要求に応じて配信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    操作者によって演奏される演奏操作子を有し、前記演奏操作子の操作に応じた楽音を発生する演奏手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  2. 前記受信手段は、前記機器識別データ、前記楽曲識別データに加えて前記楽曲データの再生回数を示す再生回数データを受信し、
    前記記憶手段は、前記受信手段が受信した前記楽曲識別データとこれに対応する再生回数データとを前記機器識別データ毎に区分けして記憶し、
    前記傾向情報生成手段は前記記憶手段内の機器識別データ毎に前記楽曲識別データと前記再生回数データを用いて、当該機器識別データ毎に嗜好性を示す傾向情報を生成して出力することを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  3. 前記傾向情報生成手段は、前記受信手段が受信した各データをそのまま傾向情報として出力することを特徴とする請求項1または2記載の演奏装置。
  4. 前記演奏手段によって演奏された演奏を演奏データにして記憶する演奏記憶手段を具備し、
    前記傾向情報生成手段は、前記演奏記憶手段内の演奏データと前記受信手段が受信した各データに基づいて前記機器識別データ毎の傾向情報を生成して出力することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の演奏装置。
  5. 前記演奏操作子の一部もしくは全部が、前記特定手段を兼ねていることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の演奏装置。
  6. 前記コンテンツには自動演奏を指示する自動演奏データが含まれ、
    前記演奏手段は、前記コンテンツ受信手段が受信したコンテンツのうち前記自動演奏データに基づいて自動演奏を行う自動演奏手段を有していることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の演奏装置。
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