JP4670591B2 - 音楽素材編集方法及び音楽素材編集システム - Google Patents

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本発明は、音楽素材編集方法に関する。
各種楽器の演奏音から得た複数の音楽素材を合成して1つの合奏曲を創作できるようにした作曲支援システムが提案されている(音楽素材の合成技術については、特許文献1等を参照)。この種のシステムの多くは、各種音楽素材のオーディオデータを集めたデータベースを有している。そして、楽曲の創作を行うユーザは、データベースから所望の音楽素材を選択して並べることにより自らの創作イメージに合致する楽曲を作り上げることができるようになっている。
特開平11−327550号公報
上述した作曲支援システムを利用した創作の自由度を高めるには、様々な音色、リズム、テンポ、キーの楽音を収録して得た音楽素材を集めてデータベースの記憶内容を充実させることが必要である。しかしながら、データベースに記憶する音楽素材のレパートリーが膨大になればなるほど、その中からユーザの創作イメージに合致する音楽素材を探すのに多くの労力が強いられるという問題も生じ得る。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、楽曲の創作に用いる音楽素材を纏めたデータベースより、ユーザのイメージに最もマッチする音楽素材を迅速且つ確実に抽出できるような仕組みを提供することを目的とする。
本発明の好適な態様である音楽素材編集方法は、音楽素材の素材識別子と、その音楽素材のオーディオ信号を表す音楽素材データとを夫々含んだ各ピースファイルを記憶すると共に、合奏曲の一部又は全部の演奏区間に相当する時間長の間に続けて又は並行して演奏する音楽素材を取り纏めて得た音楽素材の素材識別子と、その音楽素材の演奏内容を、前記続けて又は並行して演奏する各音楽素材の素材識別子より成る一つ又は複数の列として表した素材合成管理データとを夫々含んだ各コネクトファイルを記憶するファイル記憶手段と、前記ピースファイルおよび前記コネクトファイルの各々に含まれる素材識別子と、前記素材識別子が示す音楽素材の属性を表す属性データとを対応付けて記憶した属性記憶手段と、操作子とを備えるシステムを用いた音楽素材編集方法であって、音楽素材の検索キーとする一又は複数の属性を前記操作子の操作に従って入力する検索キー入力工程と、前記検索キー入力工程にて入力された属性と共通の属性を表す属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出し、読み出した素材識別子を検索結果として出力する検索工程と、前記出力された各素材識別子の中から、ある時間長の間に続けて又は連続して演奏させる複数の音楽素材の素材識別子を前記操作子の操作に従って選択すると共に、選択した複数の音楽素材を取り纏めて得られる音楽素材の属性を前記操作子の操作に従って入力する音楽素材合成指示工程と、前記音楽素材合成指示工程にて選択された複数の音楽素材を取り纏めることによって得られる音楽素材に固有の素材識別子と、当該選択された複数の素材識別子を一つ又は複数の列として表す素材合成管理データとを生成し、生成した素材識別子及び素材合成管理データを含んだ新たなコネクトファイルを前記ファイル記憶手段に記憶するコネクトファイル蓄積工程と、前記生成した素材識別子と前記入力された属性を表す属性データとを対応付けて前記属性記憶手段に記憶する属性登録工程と、再生の対象とする音楽素材を前記操作子の操作に従って選択する再生対象選択工程と、前記再生対象選択工程にて選択した音楽素材の素材識別子を含むコネクトファイルを前記ファイル記憶手段から読み出し、読み出したコネクトファイルに含まれる素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す読出工程と、前記読出工程にて読み出したピースファイルに含まれる音楽素材データの各々が表すオーディオ信号を連結し、ミキシングし、又はその双方を行うことによって得たオーディオ信号を出力する信号出力工程とを有し、前記読出工程においては、前記素材合成管理データに前記コネクトファイルに含まれる素材識別子が存在する場合には、さらに、当該素材識別子が含まれるコネクトファイルの素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出すことを特徴とする。
この態様において、前記属性データは、音楽素材の属性の一つであるオーディオ波形の特徴を表すデータであり、前記検索キー入力工程は、音楽素材のキーとする音声又は楽音を所定の収音デバイスを介して入力する工程を有し、前記検索工程は、前記入力された音声又は楽音のオーディオ波形の特徴を解析し、その解析の結果に近い属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出す工程を有してもよい。
本発明の別の好適な態様である音楽素材編集システムは、音楽素材の素材識別子と、その音楽素材のオーディオ信号を表す音楽素材データとを夫々含んだ各ピースファイルを記憶すると共に、合奏曲の一部又は全部の演奏区間に相当する時間長の間に続けて又は並行して演奏する音楽素材を取り纏めて得た音楽素材の素材識別子と、その音楽素材の演奏内容を、前記続けて又は並行して演奏する各音楽素材の素材識別子より成る一つ又は複数の列として表した素材合成管理データとを夫々含んだ各コネクトファイルを記憶するファイル記憶手段と、前記ピースファイルおよび前記コネクトファイルの各々に含まれる素材識別子と、前記素材識別子が示す音楽素材の属性を表す属性データとを対応付けて記憶した属性記憶手段と、操作子と、音楽素材の検索キーとする一又は複数の属性を前記操作子の操作に従って入力する検索キー入力手段と、前記検索キー入力手段が入力した属性と共通の属性を表す属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出し、読み出した素材識別子を検索結果として出力する検索手段と、前記出力した各素材識別子の中から、ある時間長の間に続けて又は連続して演奏させる複数の音楽素材の素材識別子を前記操作子の操作に従って選択すると共に、選択した複数の音楽素材を取り纏めて得られる音楽素材の属性を前記操作子の操作に従って入力する音楽素材合成指示手段と、前記音楽素材合成指示手段が選択した複数の音楽素材を取り纏めることによって得られる音楽素材に固有の素材識別子と、当該選択された複数の素材識別子を一つ又は複数の列として表す素材合成管理データとを生成し、生成した素材識別子及び素材合成管理データを含んだ新たなコネクトファイルを前記ファイル記憶手段に記憶するコネクトファイル蓄積手段と、前記生成した素材識別子と前記入力された属性を表す属性データとを対応付けて前記属性記憶手段に記憶する属性登録手段と、再生の対象とする音楽素材を前記操作子の操作に従って選択する再生対象選択手段と、前記再生対象選択手段が選択した音楽素材の素材識別子を含むコネクトファイルを前記ファイル記憶手段から読み出し、読み出したコネクトファイルに含まれる素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す読出手段と、前記読出手段にて読み出したピースファイルに含まれる音楽素材データの各々が表すオーディオ信号を連結し、ミキシングし、又はその双方を行うことによって得たオーディオ信号を出力する信号出力手段とを備え、前記読出手段においては、前記素材合成管理データに前記コネクトファイルに含まれる素材識別子が存在する場合には、さらに、当該素材識別子が含まれるコネクトファイルの素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出すことを特徴とする。
本発明によると、楽曲の創作に用いる音楽素材を纏めたデータベースより、ユーザのイメージに最もマッチする音楽素材を迅速且つ確実に抽出することができる。
(第1実施形態)
本願発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態は、複数の楽器パートからなる合奏曲の創作を行う各ユーザに対して以下の2つのサービスを提供することを特徴とする。
(1)音楽素材収録サービス
このサービスは、各種楽器から得た比較的短いフレーズの楽音(以下、この楽音を「音楽素材」と呼ぶ)のデータファイルとそれらの音楽素材毎に指定された属性(ジャンル、雰囲気、楽器種別など)の登録要求を各ユーザから受け付け、それらのデータファイルと属性とを纏めてサーバ装置のデータベースに蓄積するサービスである。
(2)音楽素材編集サービス
このサービスは、楽曲の創作を行うユーザから検索キーとなる属性の指定を受け付けてその属性を有する音楽素材をデータベースから検索し、検索された音楽素材をユーザの編集操作に従って連結し及びミキシングしていくことによってオリジナルの合奏曲を創作させるサービスである。
図1は、本実施形態にかかる音楽素材編集システムの全体構成を示すブロック図である。本システムは、音楽素材管理サーバ装置10と端末装置20をネットワーク30を介して接続してなる。図には端末装置20を1つしか記していないが、複数の端末装置20を有してもよい。図に示すように、音楽素材管理サーバ装置10は、各種制御を行うCPU11、ワークエリアを提供するRAM12、IPL(Initial Program Loader)を記憶したROM13、通信インターフェース14、ハードディスク15などを備える。
ハードディスク15は、音楽素材データベース15a、属性管理データベース15b、及び音楽素材管理プログラム15cを記憶する。
音楽素材データベース15aは、各々が1つの音楽素材と対応する複数のレコードの集合体である。このデータベースを構成する1つのレコードは、「素材識別子」、「ピースファイル」、及び「コネクトファイル」の3つのフィールドを有している。「素材識別子」のフィールドには、各音楽素材を固有に識別する識別子である素材IDが記憶される。また、「ピースファイル」のフィールドにはピースファイルが、「コネクトファイル」のフィールドにはコネクトファイルが夫々記憶される。ここで、これらの両フィールドに夫々記憶されるピースファイルとコネクトファイルについて概説しておく。
図2(a)に示すように、ピースファイルには、音楽素材データ、再生時間長データ、素材ID、及びユーザIDが内包される。音楽素材データは、音楽素材のオーディオ信号をエンコードして得た符号列を表すデータである。再生時間長データは音楽素材の再生時間長を表すデータであり、「1小節」、「1/2小節」、「1/4小節」、「2小節」といったように、合奏曲の1小節の長さを基準とする相対値によって音楽素材の再生時間長を表す。素材IDは、音楽素材を識別する識別子であり、その内容は「素材識別子」のフィールドに記憶された同IDと一致する。ユーザIDは、ユーザを識別する識別子である。
図2(b)に示すように、コネクトファイルには、素材合成管理データ、再生時間長データ、素材ID、及びユーザIDが内包される。再生時間長データ、素材ID、ユーザIDの内容はピースファイルと同様なので再度の説明を割愛する。素材合成管理データは、楽曲の全部又は一部の演奏区間に相当する時間長の間に連続して又は並行して演奏される音楽素材の演奏内容を、それらの音楽素材の素材IDより成る1つ又は2つの列として表したシーケンスデータである。
ピースファイル及びコネクトファイルは、冒頭に示した音楽素材収録サービス及び音楽素材編集サービスを利用する端末装置20からの要求に応じて生成されるが、その生成手順の詳細は後の動作説明の項で説明する。
図1において、属性管理データベース15bは、各々が1つの音楽素材と対応する複数のレコードの集合体である。図3に示すように、このデータベースを構成する1つのレコードは、「素材識別子」、「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、及び「第3属性(楽器種別)」の4つのフィールドを有している。「素材識別子」のフィールドには、各音楽素材の素材IDが記憶される。「第1属性(ジャンル)」のフィールドには、「ロック」、「ポップス」、「ジャズ」、「クラシック」、「ダンス」、「民族音楽」、「その他」といったジャンルの属性を表す第1属性データが記憶される。「第2属性(雰囲気)」のフィールドには、「元気な」、「都会的な」、「クリーンな」、「激しい」、「静かな」といった雰囲気の属性を表す第2属性データが記憶される。「第3属性(楽器種別)」のフィールドには、「ドラム」、「ギター」、「バス」、「キーボード」、「パーカッション」、「トランペット」といった楽器種別の属性を表す第3属性データが記憶される。後の動作説明の項で詳述するように、これら「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、「第3属性(楽器種別)」のフィールドに記憶されるべき各属性は、音楽素材収録サービスを利用するユーザが自らの音楽素材を音楽素材管理サーバ装置10に収録する際に併せて指定することになっている。
音楽素材管理プログラム15cは、本実施形態に特有の機能をCPU11に付与するプログラムである。
端末装置20は、CPU21、RAM22、ROM23、操作子であるマウス24、コンピュータディスプレイ25、通信インターフェース26、オーディオインターフェース27、スピーカ28、ハードディスク29などを備える。
ハードディスク29は、音楽素材編集プログラム29aを記憶する。このプログラム29aは、本実施形態に特徴的な機能をCPU21に付与するプログラムである。
次に、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の動作は、音楽素材収録処理と音楽素材編集処理とに大別することができる。ユーザが自らの端末装置20を起動すると、CPU21は、メインメニュー画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる。この画面の上段には「利用するサービスを選択してください」という内容の文字列が表示され、その下には、「音楽素材収録サービス」、「音楽素材編集サービス」と夫々記したボタンが表示される。そして、「音楽素材収録サービス」のボタンが選択されると音楽素材収録処理が、「音楽素材編集サービス」のボタンが選択されると音楽素材編集処理が夫々実行される。
図4及び図5は、音楽素材収録処理を示すフローチャートである。
メインメニュー画面の「音楽素材収録サービス」と記したボタンが選択されると、端末装置20のCPU21は、ユーザID入力画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S100)。ユーザID入力画面の上段には、「ユーザIDを入力してください」という文字列が表示され、その下には、ユーザIDの入力欄が表示される。この画面を参照したユーザは、自らのユーザIDを入力欄に入力する。
ユーザIDが入力されると、端末装置20のCPU21は、そのユーザIDをRAM22に記憶した後、音楽素材収録サービスの提供を求めるメッセージを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S110)。
メッセージを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、素材入力要求画面の表示データを端末装置20へ送信する(S120)。
表示データを受信した端末装置20のCPU21は、素材入力要求画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S130)。この画面の上段には、「音楽素材のオーディオ信号を入力してください」という内容の文字列が表示される。
画面を参照したユーザは、自らが所有する楽器のうちの1つを端末装置20のオーディオインターフェース27に接続する。そして、自らが創作する合奏曲で登場する音楽素材、或いは自身や他のユーザの創作する合奏曲で頻繁に登場するであろう汎用性の高い音楽素材をその楽器を用いて演奏する。
端末装置20のCPU21は、オーディオインターフェース27を介して楽器から供給されてくるオーディオ信号をRAM22に記憶する(S140)。
オーディオ信号の供給が止まると、CPU21は、RAM22に記憶されたオーディオ信号の再生時間長を計測し、その再生時間長を表す再生時間長データを生成してRAM22に記憶する(S150)。例えば、計測した再生時間長が1小節分の長さであれば「1小節」を表す再生時間長データが生成され、1/2小節分であれば「1/2小節」を表す再生時間長データが生成されることになる。
CPU21は、RAM22に記憶してあるオーディオ信号をエンコードすることによって得た音楽素材データ、ステップ150で生成した再生時間長データ、及びユーザIDを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S160)。
音楽素材データ、再生時間長データ、及びユーザIDを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、新たな素材IDを生成する(S170)。
CPU11は、端末装置20から受信した音楽素材データ、再生時間長データ、及びユーザIDと、ステップ170で生成した素材IDとを含んだ新たなピースファイルを生成する(S180)。
続いて、CPU11は、音楽素材データベース15aに新たなレコードを追加する(S190)。
CPU11は、ステップ190で追加したレコードの「素材識別子」のフィールドにステップ170で生成した素材IDを記憶し、また、そのレコードの「ピースファイル」のフィールドにステップ180で生成したピースファイルを記憶する(S200)。更に、ステップ190で追加したレコードの「コネクトファイル」のフィールドに「Null」のデータを記憶する(S210)。なお、後述する音楽素材編集処理においては、新たに生成したコネクトファイルがこの「コネクトファイル」のフィールドに記憶される一方で、「ピースファイル」のフィールドに「Null」のデータが記憶されることになる。
続いて、CPU11は、属性入力要求画面の表示データを端末装置20へ送信する(S220)。
表示データを受信した端末装置20のCPU21は、属性入力要求画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S230)。この画面の上段には、「収録した音楽素材の属性を入力してください」という内容の文字列が表示される。その下には、音楽素材のジャンルを入力する第1属性入力欄、雰囲気を入力する第2属性入力欄、楽器種別を入力する第3属性入力欄が表示される。
画面を参照したユーザは、自らの楽器により演奏した音楽素材のジャンル、雰囲気、楽器種別のうちの少なくとも一つの属性を属性入力要求画面の入力欄に入力する。
属性が属性入力要求画面に入力されると、端末装置20のCPU21は、入力されたジャンルを表す第1属性データ、雰囲気を表す第2属性データ、及び楽器種別を表す第3属性データを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S240)。
属性データを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、属性管理データベース15bに新たなレコードを追加する(S250)。
CPU11は、ステップ250で追加したレコードの「素材識別子」のフィールドにステップ170で生成した素材IDを記憶すると共に、「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、及び「第3属性(楽器種別)」のフィールドに端末装置20から受信した各属性データを夫々記憶する(S260)。
CPU11は、ステップ170で生成した素材IDを所定の雛形に埋め込んで得たピースファイル登録完了通知画面の表示データを端末装置20へ送信する(S270)。
表示データを音楽素材管理サーバ装置10から受信した端末装置20のCPU21は、ピースファイル登録完了通知画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S280)。この画面の上段には、「新しい音楽素材がピースファイルとして登録されました。音楽素材の素材IDは次の通りです。」という内容の文字列が表示され、その下には、素材IDが表示される。画面の下段には、「別の音楽素材を収録する」及び「メインメニューに戻る」と夫々記したボタンが表示される。この画面を参照することによって新たに収録された音楽素材の素材IDを了解したユーザは、いずれかのボタンを選択する。
「別の音楽素材を登録する」のボタンが選択されると、ステップ130に戻り、CPU21は、素材入力要求画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる。
「メインメニューに戻る」のボタンが選択されると、CPU21は、メインメニュー画面をコンピュータディスプレイ25に再び表示させる。
ユーザは、オーディオインターフェース27に接続する楽器を適宜切り替えながら、自らが創作する合奏曲で登場する各楽器パートの音楽素材や、或いは自身や他のユーザの創作する合奏曲で頻繁に登場するであろう汎用性の高い音楽素材を素材入力要求画面の案内に従って順次収録していく。
各ユーザが音楽素材収録サービスを通じて自らが収録した音楽素材をその属性と対応付けて登録して行くことにより、多種多様な属性を持つ音楽素材が音楽素材管理サーバ装置10の音楽素材データベース15aに蓄積され、更に、それらの検索キーとなる属性データが属性管理データベース15bに登録されることになる。
図6乃至図8は、音楽素材編集処理を示すフローチャートである。
メインメニュー画面の「音楽素材編集サービス」と記したボタンが選択されると、端末装置20のCPU21は、ユーザID入力画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S300)。この画面を参照したユーザは、自らのユーザIDを入力欄に入力する。
ユーザIDが入力されると、端末装置20のCPU21は、そのユーザIDをRAM22に記憶した後、音楽素材編集サービスの提供を求めるメッセージを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S310)。
メッセージを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、編集画面の表示データを端末装置20へ送信する(S320)。
表示データを受信した端末装置20のCPU21は、編集画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S330)。
図9は、編集画面である。
編集画面の上段には音楽素材提示欄50が設けられ、画面の下段には音楽素材合成欄60が設けられている。音楽素材提示欄50には、属性を検索キーとして検索された複数の音楽素材の素材IDがリストとして表示されるようになっている。また、この提示欄の右端には素材IDの表示範囲を上下に移動させるためのスクロールバー51が設けられている。音楽素材合成欄60は第1トラック61と第2トラック62の2つのトラックを有している。これらのトラックの各々には、ユーザの操作に従って音楽素材提示欄50から選択された音楽素材の素材IDを内包するバー(以下、このバーを「素材IDバー」と呼ぶ)が入力されるようになっている。また、音楽素材合成欄60の下端には、トラックの表示範囲を左右に移動させるためのスクロールバー63が設けられている。更に、音楽素材合成欄60の右側には、「合成」及び「再生」と夫々記したボタンが表示されている。
編集画面が表示されると、ユーザは、その音楽素材提示欄50上の任意の位置にマウスポインタを置いてマウス24の左ボタンをダブルクリックする。
このダブルクリック操作が行われると、端末装置20のCPU21は、属性入力画面を編集画面上の別ウィンドウとして表示させる(S340)。
図10は、属性入力画面である。
属性入力画面の上段には、「音楽素材の検索キーとする属性を入力して下さい。」という内容の文字列が表示される。その下には、ジャンル属性入力欄81、雰囲気属性入力欄82、及び楽器種別属性入力欄83が表示される。
属性入力画面が表示されると、ユーザは、音楽素材の検索キーとする属性を同画面の一つ以上の入力欄に入力する。
入力欄に属性が入力されると、端末装置20のCPU21は、ジャンル属性入力欄81に入力された属性を表す第1属性データ、雰囲気属性入力欄82に入力された属性を表す第2属性データ、楽器種別属性入力欄83に入力された属性を表す第3属性データを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(図6のS350)。
属性データを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、それらの属性データと属性管理データベース15bの各レコードの「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、「第3属性(楽器種別)」のフィールドの記憶内容とを順次照合することによって、端末装置20から受信したものとの共通性がより高い属性データを記憶した所定数(例えば「10」)のレコードを特定する(S360)。
CPU11は、ステップ360で特定した各レコードの「素材識別子」のフィールドに記憶された素材IDを読み出し、それらの素材IDを端末装置20へ送信する(S370)。
端末装置20のCPU21は、音楽素材管理サーバ装置10から受信した各素材IDを編集画面の音楽素材提示欄50に表示させる(S380)。
音楽素材提示欄50に素材IDが表示されると、ユーザは、その提示欄の任意の素材IDにマウスポインタを置いてマウス24の左ボタンをドラッグし、マウスポインタを音楽素材合成欄60のトラックに移動させてドロップする。
編集画面の音楽素材提示欄50に素材IDが表示された状態でこのドラッグアンドドロップ操作が行われると、端末装置20のCPU21は、ドラッグによって選択された素材IDを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(図7のS390)。
素材IDを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、その素材IDを「素材識別子」のフィールドに記憶したレコードを音楽素材データベース15aから特定する(S400)。
CPU11は、ステップ400で特定したレコードの「コネクトファイル」のフィールドに記憶されたファイルに含まれる再生時間長データを抽出し、再生時間長データが記憶されてない場合には、更に「ピースファイル」のフィールドに記憶されたファイルに含まれる再生時間長データを抽出し、その再生時間長データを端末装置20へ送信する(S410)。
端末装置20のCPU21は、音楽素材管理サーバ装置10から受信した再生時間長データをRAM22に記憶する(S420)。そして、その再生時間長データが示す時間長に応じた横幅を有する素材IDバーを素材IDがドロップされたトラック上の位置に表示させる(S430)。
編集画面の音楽素材合成欄60に素材IDバーが表示された後、ユーザが再びダブルクリック操作を行うと、ステップ340乃至ステップ380の一連の処理が繰り返され、ユーザの入力した各種属性を検索キーとして検索された所定数の音楽素材の素材IDが音楽素材提示欄50に表示される。また、検索結果として音楽素材提示欄50に表示された素材IDの一つについてドラックアンドドロップ操作を行うと、ステップ390乃至ステップ430の処理が繰り返され、音楽素材合成欄60のトラックに新たな素材IDバーが順次形成されていく。
図11は、ユーザによる各操作とそれらの操作に応じてトラック内に形成される素材IDバーの一例である。
この図において、1回目の操作では、検索キーを「ドラム」とする検索を行った後、その検索の結果として音楽素材提示欄50に表示された各素材IDの中から素材ID「A」をドラッグして第1トラック61の先頭の位置でドロップしている。これにより、「ドラム」の属性と対応付けられていた音楽素材の一つが、1/2小節の長さに相当する横幅の素材IDバー「A」として第1トラック61に形成される。
2回目の操作では、検索キーを変えた再検索を行わないまま、音楽素材提示欄50に表示された各素材IDの中から素材ID「B」をドラックして第1トラック61の素材IDバー「A」の右隣の位置でドロップしている。これにより、「ドラム」の属性と対応付けられれていた別の音楽素材の一つが、1/2小節の長さに相当する横幅の素材IDバー「B」として素材IDバー「A」の右隣に形成される。
3回目の操作では、検索キーを「ギター」とする検索を行った後、その検索の結果として音楽素材提示欄50に表示された各素材IDの中から素材ID「C」をドラッグして第2トラック62の先頭の位置でドロップしている。これにより、「ギター」の属性と対応付けられていた音楽素材の一つが、1小節の長さに相当する横幅の素材IDバー「C」として第2トラック62に形成される。
図に示す一連の操作によると、「ドラム」と「ギター」の1小節分の演奏内容をそれぞれ表す素材IDバーの配列が音楽素材合成欄60の両トラックに夫々形成されることになる。
以降の説明では、図11における素材IDバー「A」と素材IDバー「B」の関係のように、連続して演奏されるべき音楽素材の素材IDを音楽素材合成欄60の同じトラックに並べるドラッグアンドドロップ操作を適宜「連結編集操作」と呼び、素材IDバー「A」及び「B」と素材IDバー「C」の関係のように、同時期に並行して演奏されるべき音楽素材の素材IDを音楽素材合成欄60の別々のトラックに並置するドラッグアンドドロップ操作を適宜「ミキシング編集操作」と呼ぶ。
ユーザは、各種操作を駆使して音楽素材合成欄60の一方又は両方のトラックに所望の時間長(例えば1小節)分の素材IDバーの配列を形成した後、同合成欄の左隣の「合成」と記したボタン又は「再生」と記したボタンを選択する。
図6において、「再生」のボタンが選択されると、後述する再生処理がサブルーチンとして実行される。
また、「合成」のボタンが選択されると、端末装置20のCPU21は、音楽素材合成欄60の各トラックに形成された素材IDの配列をシーケンスデータ化して素材合成管理データを生成する(図7のS440)。
続いて、CPU21は、音楽素材合成欄60のトラックに形成された一連の素材IDと対応する音楽素材の再生時間長の総計を表す再生時間長データを生成してRAM22に記憶する(S450)。
CPU21は、ステップ440で生成した素材合成管理データ、ステップ450で生成した再生時間長データ、及びユーザIDを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S460)。
素材合成管理データ、再生時間長データ、及びユーザIDを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、新たな素材IDを生成する(S470)。
CPU11は、端末装置20から受信した素材合成管理データ、再生時間長データ、及びユーザIDを含んだ新たなコネクトファイルを生成する(S480)。
続いて、CPU11は、音楽素材データベース15aに新たなレコードを追加する(S490)。
CPU11は、ステップ490で追加したレコードの「素材識別子」のフィールドにステップ470で生成した素材IDを記憶すると共に、そのレコードの「コネクトファイル」のフィールドにステップ480で生成したコネクトファイルを記憶する(S500)。更に、ステップ490で追加したレコードの「ピースファイル」のフィールドに「Null」のデータを記憶する(S510)。
音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、属性入力要求画面の表示データを端末装置20へ送信する(S520)
表示データを受信した端末装置20のCPU21は、属性入力要求画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S530)。この画面の上段には、「合成した音楽素材の属性を入力してください」という内容の文字列が表示される。その下には、音楽素材のジャンルを入力する第1属性入力欄、雰囲気を入力する第2属性入力欄、楽器種別を入力する第3属性入力欄が表示される。
画面を参照したユーザは、自らが合成した音楽素材のジャンル、雰囲気、楽器種別のうちの少なくとも一つの属性を属性入力要求画面の入力欄に入力する。なお、「ドラム」と「ギター」などといった複数の楽器種別の素材IDバーを音楽素材合成欄60のトラックに形成した状態で、「合成」を選択した場合、それらの全ての楽器種別を第3属性入力欄に入力しておくことが望ましい。
属性が属性入力要求画面に入力されると、端末装置20のCPU21は、入力されたジャンルを表す第1属性データ、雰囲気を表す第2属性データ、及び楽器種別を表す第3属性データを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S540)。
属性データを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、属性管理データベース15bに新たなレコードを追加する(S550)。
CPU11は、ステップ550で追加したレコードの「素材識別子」のフィールドにステップ470で生成した素材IDを記憶すると共に、「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、及び「第3属性(楽器種別)」のフィールドに端末装置20から受信した各属性データを夫々記憶する(S560)。
CPU11は、ステップ470で生成した素材IDを所定の雛形に埋め込んで得たコネクトファイル登録完了通知画面の表示データを端末装置20へ送信する(S570)。
端末装置20のCPU21は、コネクトファイル登録完了通知画面をコンピュータディスプレイ25に表示させる(S580)。この画面の上段には、「新しい音楽素材がピースファイルとして登録されました。音楽素材の素材IDは次の通りです。」という内容の文字列が表示され、その下には、素材IDが表示される。
以上説明した処理について、具体例を参照して更に詳述する。
図12は、編集画面を介した操作の一例を示す図である。
なお、ここでの説明は、「ドラム」の属性と対応付けられた1/4小節分の音楽素材「A」と「B」のピースファイル、「ギター」の属性と対応付けられた1/4小節分の音楽素材「C」、「D」、「E」の音楽素材のピースファイル、「バス」の属性と対応付けられた1/2小節分の音楽素材「F」と「G」のピースファイル、及び「キーボード」の属性と対応付けられた2小節分の音楽素材「H」のピースファイルが音楽素材データベース15aに蓄積されているものとして行う。
図を参照すると、1回目の操作(連結編集操作)において、ユーザは、「ドラム」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「A」と「B」の素材IDバーを「A」→「A」→「A」→「B」の順番で第1トラック61に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「AAAB」と1列に配列した素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「I」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
2回目の操作(連結編集操作)において、ユーザは、「ギター」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「C」と「D」の素材IDバーを「C」→「C」→「C」→「D」の順番で第1トラック61に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「CCCD」と1列に並べた素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「J」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
3回目の操作(連結編集操作)において、ユーザは、「ギター」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「C」と「E」の素材IDバーを「C」→「C」→「C」→「E」の順番で第1トラック61に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「CCCE」と一列に配列した素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「K」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
4回目の操作(連結編集操作及びミキシング編集操作)において、ユーザは、「ドラム」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「I」の素材IDバーを「I」→「I」の順番で第1トラック61に形成させ、更に「バス」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「F」と「G」の素材IDバーを「F」→「F」→「F」→「G」の順番で第2トラック62に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「II」と「FFFG」の2列に配列した素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「L」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
5回目の操作(ミキシング編集操作)において、ユーザは、「キーボード」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「H」の素材IDバーを第1トラック61に形成させ、「ドラム」及び「バス」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「L」の素材IDバーを第2トラック62に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「H」と「L」の2列に配列した素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「M」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
6回目の操作(ミキシング編集操作)において、ユーザは、「キーボード」、「ドラム」、及び「バス」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「M」の素材IDバーを第1トラック61に形成させ、更に、「ギター」の楽器種別属性を検索キーとする検索を行った後、その検索結果の中から選んだ音楽素材「J」と「K」の素材IDバーを「J」→「K」の順番で第2トラック62に形成させてから「合成」のボタンを選択している。これにより、素材IDを「M」と「JK」の2列に配列した素材合成管理データを含むコネクトファイルが新たに生成され、素材ID「N」と対応付けて音楽素材データベース15aに蓄積される。
以上の6回の操作により、キーボード、ドラム、バス、ギターの4つの楽器パートを有する合奏曲の2小節分の演奏内容が1つのコネクトファイル「N」として取り纏められることになる。
なお、この例では、6回の操作のすべてにおいて楽器種別属性のみを検索キーとした音楽素材の検索を行っているが、ジャンル属性や雰囲気属性を検索キーとすることによって更なる絞り込み検索を行うことも可能である。
図13及び図14は、再生処理を示すフローチャートである。この処理は、音楽素材編集処理のサブルーチンとして実行されるものである。
ステップ330で表示された編集画面の「再生」のボタンが選択されると、端末装置20のCPU21は、同画面の音楽素材合成欄60に入力されている各素材IDの配列を示す素材合成管理データを生成し、生成した素材合成管理データを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S600)。
素材合成管理データを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、ユーザIDをRAM12に記憶すると共にマルチトラックシーケンス領域をRAM12の一部に確保する(S610)。このマルチトラックシーケンス領域は、第1乃至第4の4つのトラックを有するバッファである。
CPU11は、素材合成管理データが示す素材IDの配列をマルチトラックシーケンス領域のトラックの1つに書込む(S620)。ここで、音楽素材管理サーバ装置10から送信されてくる素材合成管理データが素材IDの1つの配列だけを表すものであるときはその配列がマルチトラックシーケンス領域の第1トラックに書込まれ、2つの配列を表すものであるときはそれらの配列が同領域の第1トラックと第2トラックに夫々書込まれる。
CPU11は、ステップ620でマルチトラックシーケンス領域に書込まれた一連の素材IDのうちの1つを処理対象として特定する(S630)。
続いて、音楽素材データベース15aに記憶されたレコードの中から「素材識別子」のフィールドがステップ630で特定した素材IDと合致するレコードを特定する(S640)。
CPU11は、ステップ640で特定したレコードの「ピースファイル」のフィールドにピースファイルが記憶されているか判断する(S650)。「ピースファイル」のフィールドに「Null」が記憶されていなければこのステップの判断結果は「Yes」ということになり、「Null」が記憶されていればこのステップの判断結果は「No」ということになる。
ステップ650においてピースファイルが記憶されていると判断したCPU11は、そのピースファイルに含まれる音楽素材データを読み出し、ステップ630で特定した素材IDと置き換える(S660)。
ステップ660を実行したCPU11は、ステップ630に戻り、別の素材IDを処理対象として以降の処理を実行する。
ステップ650においてピースファイルが記憶されていないと判断したCPU11は、ステップ640で特定したレコードの「コネクトファイル」のフィールドのコネクトファイルに含まれる素材合成管理データを読み出す(S670)。
CPU11は、ステップ670で読み出した素材合成管理データが素材IDの1つの配列を表すものであるかそれとも2つの配列を表すものであるか判断する(S680)。
ステップ680において素材合成管理データが素材IDの1つの配列を表すものであると判断したCPU11は、その配列をステップ630で特定した素材IDと置き換える(S690)。つまり、処理対象として特定された1つの音楽素材の素材IDから、その音楽素材を得るべく連結編集された複数の音楽素材の素材IDの配列を復元する。
ステップ680において素材合成管理データが素材IDの2つの配列を表すものであると判断したCPU11は、その一方の配列をステップ630で特定した素材IDと置き換えると共に、他方の配列を未だ素材IDの書込みがないマルチトラックシーケンス領域のトラック(以下、「空きトラック」と呼ぶ)に書込む(S700)。つまり、処理対象として特定された1つの音楽素材の素材IDから、その音楽素材を得るべくミキシング編集された複数の音楽素材の素材IDの配列を復元する。
ステップ690又はステップ700を実行したCPU11は、マルチトラックシーケンス領域の各トラックに書込まれた素材IDの全てが音楽素材データに置き換えられたか判断する(S710)。
ステップ710において、素材IDの一部が音楽素材データに置き換えられていないと判断したCPU11は、ステップ630に戻り、その素材IDを処理対象として特定してから以降の処理を実行する。
ステップ710において、素材IDの全てが音楽素材データに置き換えられたと判断したCPU11は、音楽素材データが書込まれているマルチトラックシーケンス領域のトラックの1つを処理対象として特定する(S720)。
CPU11は、ステップ720で特定したトラックに書込まれている一又は複数の音楽素材データを、その音楽素材データをデコードして得たオーディオ信号と置き換える(S730)。
ステップ730を実行したCPU11は、トラックに書込まれた全ての音楽素材データがオーディオ信号と置き換えられたか判断する(S740)。
ステップ740において、一部のトラックに書込まれた音楽素材データがオーディオ信号と置き換えられていないと判断したCPU11は、ステップ720に戻り、そのトラックを処理対象としてから以降の処理を実行する。
ステップ740において、トラックに書込まれた全ての音楽素材データがオーディオ信号に置き換えられたと判断したCPU11は、第1トラック以外のトラックに書き込まれているオーディオ信号を第1トラックへミキシングする(S750)。
CPU11は、第1トラックにミキシングされたオーディオ信号をエンコードして得た音楽素材データを端末装置20へ送信する(S760)。
端末装置20のCPU21は、音楽素材管理サーバ装置10から受信した音楽素材データをRAM22に記憶する(S770)。
CPU11は、RAM22に記憶した音楽素材データをエンコードして得たオーディオ信号をスピーカ28へ供給する(S780)。これにより、合奏曲の楽音がスピーカ28から放音される。
以上説明した処理について、具体例を参照して更に詳述する。
図15及び図16は、素材合成管理データが音楽素材管理サーバ装置10へ送信されてから新たなピースファイルが得られるまでのマルチトラックシーケンス領域の状態の遷移を示す図である。
なお、ここでの説明は、図12に示す5回目の操作(ミキシング編集操作)を行った段階で「再生」のボタンが選択され、素材ID「H」と「L」を2列に配列した素材合成管理データが音楽素材管理サーバ装置10へ送信されているものとして行う。
図15を参照すると、マルチトラックシーケンス領域がRAM12に確保された直後に到来するステップ620では、そのシーケンス領域の第1トラックに素材ID「H」が、第2トラックに素材ID「L」が夫々書込まれる(状態1)。
その後、素材ID「H」及び「L」を処理対象としてステップ630以降の処理が実行されることになるが、素材ID「H」は、対応するピースファイルを有しているので、ステップ650の判断結果は「YES」となり、ステップ660にてそのピースファイルに含まれる音楽素材データhと置き換えられることになる(状態2)。
一方、素材ID「L」は、対応するピースファイルを有していないので、ステップ650の判断結果は「NO」となり、対応するピースファイルが見つかるまでステップ670以降のループが繰り返されることになる。各ループが実行された状態を詳述すると、まず、第2トラックの素材ID「L」が素材ID「II」に置き換えられ、空きトラックである第3トラックに素材ID「FFFG」が書込まれる(状態3)。
更に、第2トラックの素材ID「I」は、素材ID「AAAB」に夫々置き換えられる(状態4)。
そして、最終的には、素材ID「A」に対応するコネクトファイルの音楽素材データa及び素材ID「B」に対応するコネクトファイルの音楽素材データbが第2トラックへ「aaabaaab」の順番で書込まれ、また、素材ID「F」に対応するコネクトファイルの音楽素材データf及び素材ID「G」に対応するコネクトファイルの音楽素材データgが第3トラックに「fffg」の順番で書込まれることになる(図16の状態5)。
素材IDの全てが音楽素材データに置き換えられると、ステップ720乃至ステップ740にてそれらの音楽素材データがエンコードされたオーディオ信号と置き換えられ(状態6)、更にステップ750では、全てのトラックのオーディオ信号が第1トラックにミキシングされる(状態7)。
そして、第1トラックにミキシングされた1チャネルのオーディオ信号がピースファイルの音楽素材データとして端末装置20へ送信され、同装置20のスピーカ28から3トラック分の楽音が同時期に放音されることになる。
以上説明した本実施形態によると、音楽素材収録サービスを利用する各ユーザは、自らが創作する合奏曲で登場する各楽器パートの音楽素材や、或いは自身や他のユーザの創作する合奏曲で頻繁に登場するであろう汎用性の高い音楽素材をその属性と共に音楽素材管理サーバ装置10のデータベースに登録することができる。また、音楽素材編集サービスを利用するユーザは、ジャンル、雰囲気、楽器種別などの任意の属性を検索キーとして音楽素材の検索を行い、その検索結果の中から選択した音楽素材を各種編集操作を通じて合成していくことにより、自らの創作イメージに合致する合奏曲を効率的に創作することができる。
(第2実施形態)
本願発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態の音楽素材編集サービスにおいては、編集画面の別ウィンドウとして表示される属性入力画面の各入力欄にユーザが属性を入力すると、その属性を検索キーとして音楽素材の検索が行われるようになっていた。これに対し、本実施形態では、ユーザが自らの楽器により演奏したフレーズそのものを検索キーとして音楽素材の検索を行う。
本実施形態に係る音楽素材編集システムは、音楽素材管理サーバ装置10の属性管理データベース15bのデータ構造を除いて、第1実施形態と同様のハードウェア構成となっている。
図17は、属性管理データベース15bのデータ構造図である。図に示すように、このデータベースを構成する1つのレコードは、「素材識別子」、「第1属性(ジャンル)」、「第2属性(雰囲気)」、「第3属性(楽器種別)」に加えて、「第4属性(波形特徴)」のフィールドを有している。この「第4属性(波形特徴)」のフィールドには、音楽素材のオーディオ波形の特徴を表す特徴パラメータが記憶される。後の動作説明の項で詳述するように、この「第4属性(波形特徴)」のフィールドに記憶される特徴パラメータは、ユーザが収録した音楽素材のオーディオ波形を解析することによって取得される。
次に、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の動作は、音楽素材収録処理と音楽素材編集処理とに大別することができる。
図18は、本実施形態の音楽素材収録処理を示すフローチャートである。図においては、ステップ260を実行した後の内容が図5と異なる。
図に示すステップ260にて属性データを記憶した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、ステップ160にて端末装置20から送信されてきた音楽素材データが表すオーディオ信号に所定の解析処理を施すことにより、そのオーディオ波形の特徴を表す特徴パラメータを取得する(S261)。
続いて、CPU11は、ステップ250にて追加したレコードの「第4属性(波形特徴)」のフィールドへステップ261で取得した特徴パラメータを記憶する(S262)。
特徴パラメータが記憶された後、図5に示すステップ270以降と同様の処理が実行される。
図19は、本実施形態における音楽素材編集処理を示すフローチャートである。図においては、ステップ340乃至ステップ360の内容が図8と異なる。
図6に示すステップ340において、音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、属性入力画面を編集画面上の別ウィンドウとして表示させるが、この属性入力画面には、「音楽素材の検索キーとする属性を入力して下さい。」という内容の文字列に加えて、「実際の演奏音を検索キーとする場合は、オーディオインターフェースに接続した楽器から演奏音を入力してください。」という内容の文字列が表示される。
属性入力画面を参照したユーザは、音楽素材の検索キーとする属性を同画面の一つ以上の入力欄に入力するか、オーディオインターフェース27に接続した楽器を演奏することにより、検索キーとなる演奏音を入力する。
入力欄に属性が入力されると、図6に示すステップ350以降と同様の処理が実行される。
一方、演奏音が入力されると、端末装置20のCPU21は、その演奏音のオーディオ信号をエンコードして得た音楽素材データを音楽素材管理サーバ装置10へ送信する(S351)。
音楽素材データを受信した音楽素材管理サーバ装置10のCPU11は、受信した音楽素材データをエンコードして得たオーディオ信号を解析することにより、そのオーディオ波形の特徴を表す特徴パラメータを取得する(S352)。
続いて、CPU11は、ステップ352で取得した特徴パラメータと属性管理データベース15bの各レコードの「第4属性(波形特徴)」のフィールドの記憶内容とを順次照合することによって、検索キーとして演奏された演奏音の波形の特徴により近い特徴パラメータを記憶した所定数(例えば「10」)のレコードを特定する(S361)。
レコードが特定されると、図7に示すステップ370以降と同様の処理が実行され、検索キーとして入力された演奏音により近い音楽素材が検索結果として提示されることになる。
本実施形態によると、音楽素材の検索キーとして楽器の演奏音を用いることができるので、音楽素材編集サービスを利用するユーザは、自らの創作イメージに合致する合奏曲をより効率的に創作することができる。
(他の実施形態)
本実施形態は、種々の変形実施が可能である。
第1実施形態では、ジャンル、雰囲気、楽器種類の3つの属性を検索キーとして音楽素材の検索が行われるようになっていたが、拍子、テンポ、スケール、小節数などの他の属性を検索キーとして検索を行えるようにしてもよい。
上記実施形態では、編集画面の音楽素材合成欄60が第1トラック61と第2トラック62の2つのトラックを有していたが、より多くのトラックを設けてもよい。この変形例によれば、より多くの音楽素材の素材IDの並びをミキシング編集操作によって一度に合成することができる。また、音楽素材管理サーバ装置10のRAM12に確保されるマルチトラックシーケンス領域は4つのトラックを有していたが、より多くのトラック数を有していてもよい。
上記実施形態の音楽素材収録サービスにおいては、端末装置20のオーディオインターフェース27と接続した楽器をユーザ自らが演奏することによって音楽素材のオーディオ信号を取得していたが、オーディオインターフェース27に音源を接続し、その音源を制御することによって音楽素材のオーディオ信号を取得してもよい。
上記実施形態の再生処理では、マルチトラックシーケンス領域の各トラックに書込まれた音楽素材データをオーディオ信号に置き換えた後、それらのオーディオ信号を第1トラックにミキシングしてから端末装置20へ提供していたが、端末装置20が2つのチャネルのオーディオ信号を処理可能であれば、2つのチャネルのオーディオ信号にミキシングしてから端末装置20へ提供してもよい。或いは、マルチトラックシーケンス領域の各トラックに書き込まれている音楽素材データの楽器パートを端末装置20にまず提示し、それらのうちからユーザが選択した2つの楽器パートのオーディオ信号だけを端末装置20へ提供するようにしてもよい。
上記実施形態は、複数のユーザによる利用を想定して音楽素材管理サーバ装置10をネットワーク30上に設置し、そのサーバ装置がユーザの端末装置20からの要求に応じて音楽素材収録サービスと音楽素材編集サービスの両サービスを提供する態様を説明したが、スタンドアロンのコンピュータ装置によってこれらの両サービスを提供してもよい。
第2実施形態では、楽器の楽音そのものを検索キーとして音楽素材の検索を行っていたが、人間の発した音声を検索キーとして音楽素材の検索を行なってもよい。
音楽素材編集システムの全体構成を示すブロック図である。 ピースファイルのデータ構造図である。 属性管理データベース15bのデータ構造図である。 音楽素材収録処理を示すフローチャートである。 音楽素材収録処理を示すフローチャートである。 音楽素材編集処理を示すフローチャートである。 音楽素材編集処理を示すフローチャートである。 音楽素材編集処理を示すフローチャートである。 編集画面である。 属性入力画面である。 ドラッグアンドドロップ操作の操作例を示す図である。 編集画面を介した操作の一例を示す図である。 再生処理を示すフローチャートである。 再生処理を示すフローチャートである。 マルチトラックシーケンス領域の状態遷移図である(前半部分)。 マルチトラックシーケンス領域の状態遷移図である(後半部分)。 属性管理データベースのデータ構造図である(第2実施形態)。 音楽素材収録処理を示すフローチャートである(第2実施形態)。 音楽素材編集処理を示すフローチャートである(第2実施形態)。
符号の説明
10…音楽素材管理サーバ装置、11,21…CPU、12,22…RAM、13,33…ROM、14,26…通信インターフェース、15,29…ハードディスク、20…端末装置、24…マウス、25…コンピュータディスプレイ、27…オーディオインターフェース、28…スピーカ、30…ネットワーク、50…音楽素材提示欄、51,63…スクロールバー、60…音楽素材合成欄

Claims (3)

  1. 音楽素材の素材識別子と、その音楽素材のオーディオ信号を表す音楽素材データとを夫々含んだ各ピースファイルを記憶すると共に、合奏曲の一部又は全部の演奏区間に相当する時間長の間に続けて又は並行して演奏する音楽素材を取り纏めて得た音楽素材の素材識別子と、その音楽素材の演奏内容を、前記続けて又は並行して演奏する各音楽素材の素材識別子より成る一つ又は複数の列として表した素材合成管理データとを夫々含んだ各コネクトファイルを記憶するファイル記憶手段と、
    前記ピースファイルおよび前記コネクトファイルの各々に含まれる素材識別子と、前記素材識別子が示す音楽素材の属性を表す属性データとを対応付けて記憶した属性記憶手段と、
    操作子と
    を備えるシステムを用いた音楽素材編集方法であって、
    音楽素材の検索キーとする一又は複数の属性を前記操作子の操作に従って入力する検索キー入力工程と、
    前記検索キー入力工程にて入力された属性と共通の属性を表す属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出し、読み出した素材識別子を検索結果として出力する検索工程と、
    前記出力された各素材識別子の中から、ある時間長の間に続けて又は連続して演奏させる複数の音楽素材の素材識別子を前記操作子の操作に従って選択すると共に、選択した複数の音楽素材を取り纏めて得られる音楽素材の属性を前記操作子の操作に従って入力する音楽素材合成指示工程と、
    前記音楽素材合成指示工程にて選択された複数の音楽素材を取り纏めることによって得られる音楽素材に固有の素材識別子と、当該選択された複数の素材識別子を一つ又は複数の列として表す素材合成管理データとを生成し、生成した素材識別子及び素材合成管理データを含んだ新たなコネクトファイルを前記ファイル記憶手段に記憶するコネクトファイル蓄積工程と、
    前記生成した素材識別子と前記入力された属性を表す属性データとを対応付けて前記属性記憶手段に記憶する属性登録工程と、
    再生の対象とする音楽素材を前記操作子の操作に従って選択する再生対象選択工程と、
    前記再生対象選択工程にて選択した音楽素材の素材識別子を含むコネクトファイルを前記ファイル記憶手段から読み出し、読み出したコネクトファイルに含まれる素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す読出工程と、
    前記読出工程にて読み出したピースファイルに含まれる音楽素材データの各々が表すオーディオ信号を連結し、ミキシングし、又はその双方を行うことによって得たオーディオ信号を出力する信号出力工程と
    を有し、
    前記読出工程においては、前記素材合成管理データに前記コネクトファイルに含まれる素材識別子が存在する場合には、さらに、当該素材識別子が含まれるコネクトファイルの素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す
    ことを特徴とする音楽素材編集方法。
  2. 請求項1に記載の音楽素材編集方法において、
    前記属性データは、音楽素材の属性の一つであるオーディオ波形の特徴を表すデータであり、
    前記検索キー入力工程は、
    音楽素材のキーとする音声又は楽音を所定の収音デバイスを介して入力する工程を有し、
    前記検索工程は、
    前記入力された音声又は楽音のオーディオ波形の特徴を解析し、その解析の結果に近い属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出す工程を有する
    音楽素材編集方法。
  3. 音楽素材の素材識別子と、その音楽素材のオーディオ信号を表す音楽素材データとを夫々含んだ各ピースファイルを記憶すると共に、合奏曲の一部又は全部の演奏区間に相当する時間長の間に続けて又は並行して演奏する音楽素材を取り纏めて得た音楽素材の素材識別子と、その音楽素材の演奏内容を、前記続けて又は並行して演奏する各音楽素材の素材識別子より成る一つ又は複数の列として表した素材合成管理データとを夫々含んだ各コネクトファイルを記憶するファイル記憶手段と、
    前記ピースファイルおよび前記コネクトファイルの各々に含まれる素材識別子と、前記素材識別子が示す音楽素材の属性を表す属性データとを対応付けて記憶した属性記憶手段と、
    操作子と、
    音楽素材の検索キーとする一又は複数の属性を前記操作子の操作に従って入力する検索キー入力手段と、
    前記検索キー入力手段が入力した属性と共通の属性を表す属性データと対応付けて前記属性記憶手段に記憶された素材識別子を読み出し、読み出した素材識別子を検索結果として出力する検索手段と、
    前記出力した各素材識別子の中から、ある時間長の間に続けて又は連続して演奏させる複数の音楽素材の素材識別子を前記操作子の操作に従って選択すると共に、選択した複数の音楽素材を取り纏めて得られる音楽素材の属性を前記操作子の操作に従って入力する音楽素材合成指示手段と、
    前記音楽素材合成指示手段が選択した複数の音楽素材を取り纏めることによって得られる音楽素材に固有の素材識別子と、当該選択された複数の素材識別子を一つ又は複数の列として表す素材合成管理データとを生成し、生成した素材識別子及び素材合成管理データを含んだ新たなコネクトファイルを前記ファイル記憶手段に記憶するコネクトファイル蓄積手段と、
    前記生成した素材識別子と前記入力された属性を表す属性データとを対応付けて前記属性記憶手段に記憶する属性登録手段と、
    再生の対象とする音楽素材を前記操作子の操作に従って選択する再生対象選択手段と、
    前記再生対象選択手段が選択した音楽素材の素材識別子を含むコネクトファイルを前記ファイル記憶手段から読み出し、読み出したコネクトファイルに含まれる素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す読出手段と、
    前記読出手段にて読み出したピースファイルに含まれる音楽素材データの各々が表すオーディオ信号を連結し、ミキシングし、又はその双方を行うことによって得たオーディオ信号を出力する信号出力手段と
    を備え
    前記読出手段においては、前記素材合成管理データに前記コネクトファイルに含まれる素材識別子が存在する場合には、さらに、当該素材識別子が含まれるコネクトファイルの素材合成管理データが表す一連の素材識別子の各々と対応付けて前記ファイル記憶手段に記憶されたピースファイルを読み出す
    ことを特徴とする音楽素材編集システム。
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