JP2000056756A - 楽器練習の支援装置および楽器練習用情報の記録媒体 - Google Patents

楽器練習の支援装置および楽器練習用情報の記録媒体

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JP2000056756A
JP2000056756A JP24105298A JP24105298A JP2000056756A JP 2000056756 A JP2000056756 A JP 2000056756A JP 24105298 A JP24105298 A JP 24105298A JP 24105298 A JP24105298 A JP 24105298A JP 2000056756 A JP2000056756 A JP 2000056756A
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practice
measure
musical instrument
score
data
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Hiroshi Ifuku
洋 伊福
Yoshinori Kawakami
能徳 川上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な操作性を有する楽器練習の支援装置を
提供する。 【解決手段】 練習者が指定したメインパートに関する
楽譜が中央表示領域110に表示される。表示領域15
0内のボックスに数値を入力するか、中央表示領域11
0内の所定の小節をクリックして練習対象小節を指定す
る。表示領域170内のボタン操作により、練習対象小
節のMIDIデータが再生される。表示領域160内の
ボタン操作により、メインパート/伴奏パートのいずれ
を再生するか選択できる。表示領域180内のボタン操
作により、複数通りの練習対象小節を登録できる。特定
の小節については、注釈などの補助情報が付加されてお
り、随時、補助情報を表示させることができる。MID
Iデータは、異なる複数のMIDI音源に対応したセッ
トアップ小節を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は楽器練習の支援装置
およびこれに用いる楽器練習用情報の記録媒体に関し、
特に、所定の曲目についての楽器演奏の練習を支援する
ために、練習対象となる小節の楽譜を表示しながら、こ
の小節についての模範的な楽器演奏と伴奏を再生させる
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】プロやアマチュアを問わず、楽器の演奏
者にとって、個人練習を行うことは非常に重要である。
バンドやオーケストラに所属している演奏者の場合、メ
ンバーが一同に会して合奏練習を行うことも必要である
が、やはり個々の演奏者は、自分の担当するパートだけ
を各自の楽器で演奏する個人練習も必要になる。特に、
アマチュアの演奏者にとっては、プロの演奏を手本とし
た個人練習を行うことが、上達のための第一歩となる。
【0003】楽器の個人練習を行う場合、通常は、音楽
関係の書籍や楽譜を入手し、これを見ながら実際に楽器
を演奏してみるという方法が採られる。ただ、このよう
な書籍や楽譜を見ながらの練習は、手本となるべき情報
が視覚的な情報に限られてしまうため、伴奏とのバラン
スや、テンポ、音程などが適切か否かを認識することが
困難である。
【0004】このような欠点を補うため、一般のオーデ
ィオCDや、カセットテープ、ビデオテープなどの媒体
を利用した楽器練習の支援用ソフトウエアが普及してお
り、多くの練習者は、これらの練習支援用ソフトウエア
を併用して個人練習を行っている。このような練習支援
用ソフトウエアには、たとえば、プロの演奏家による演
奏とバックの伴奏が収録されており、練習者は、収録さ
れているプロの演奏や伴奏を再生しながら、実際の楽器
演奏を練習することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した練習支援用ソ
フトウエアを楽譜と併用して練習を行えば、視覚および
聴覚の双方の情報を参考にした楽器練習が可能になる。
しかしながら、従来の一般的な練習支援用ソフトウエア
では、演奏のテンポ(速さ)やキー(音程)を自由に変
えることができない。練習者にとっては、演奏のテンポ
やキーを自由に設定して練習できるということは非常に
重要な要素である。通常、楽器の練習を行う場合、初め
のうちは、ゆっくりとしたテンポで演奏し、ある程度慣
れてきたら、徐々にテンポを速めた演奏を行う、という
プロセスをとることが多い。また、トランペットやサッ
クスなどの管楽器と、ピアノやギターなどの弦楽器とで
は、それぞれキーが異なるため、練習する楽器に合わせ
て伴奏のキーを変更したりする必要もある。
【0006】一方、楽器の練習を行う上では、特定の箇
所(小節)だけを繰り返し練習する必要が生じることが
少なくない。ところが、オーディオCDや、カセットテ
ープ、ビデオテープなどの媒体を利用した従来の一般的
な練習支援用ソフトウエアでは、シーケンシャルな情報
提供を前提としているため、ある特定の小節だけを繰り
返し練習するという手法をとることが非常に困難であ
る。
【0007】近年のパーソナルコンピュータの急激な普
及により、いわゆるDTM(Desk Top Music)と呼ばれ
るジャンルのソフトウエアも多数提供されているが、こ
れらのDTMソフトウエアは、コンピュータを用いた作
曲作業を支援するためのソフトウエアであり、楽器の練
習を支援するためのソフトウエアではない。このため、
このDTMソフトウエアを利用して楽器の演奏練習を行
っても、十分な操作性を得ることはできない。
【0008】そこで本発明は、楽器の演奏練習に適した
十分な操作性を有する楽器練習の支援装置を提供するこ
とを目的とし、また、このような支援装置において利用
するための楽器練習用情報の記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、楽器の演奏練習を支援するための支援装置におい
て、与えられた表示制御信号に基づいて楽譜を表示する
ための楽譜表示部と、与えられた再生制御信号に基づい
て楽器音を再生するための楽器音再生部と、専用の記録
媒体から練習支援データを読み込むデータ読込部と、オ
ペレータの操作入力に基づき、練習支援データ内に含ま
れている複数のパートの中から、練習対象となるメイン
パートと、それ以外のパートからなる伴奏パートとを特
定するとともに、メインパートと伴奏パートとについて
再生対象とすべきか否かを決定する操作入力部と、メイ
ンパートに関して、練習支援データ内から必要なデータ
を抽出し、所定の楽譜を表示させるための表示制御信号
を楽譜表示部に与える表示制御部と、メインパートおよ
び伴奏パートのうちの再生対象となったパートに関し
て、練習支援データ内から必要なデータを抽出し、所定
の楽器音を再生させるための再生制御信号を楽器音再生
部に与える再生制御部と、を設けたものである。
【0010】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る楽器練習の支援装置において、操作入力部
が、メインパートのみを再生対象とする第1の態様、伴
奏パートのみを再生対象とする第2の態様、メインパー
トと伴奏パートとの双方を再生対象とする第3の態様、
をオペレータに対して提示し、これら3つの態様のうち
のいずれか1つを選択的に入力する機能を有するように
したものである。
【0011】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2
の態様に係る楽器練習の支援装置において、練習支援デ
ータが、楽器音の再生に必要なMIDIデータを収容し
たMIDIデータファイルを有し、再生制御部が、MI
DIデータファイルに含まれる複数のチャンネルのう
ち、メインパートに対応するチャンネルに関する音量
を、オペレータの入力に基づいて同時に連動させて調節
可能とする音量調節機能を有するようにしたものであ
る。
【0012】(4) 本発明の第4の態様は、楽器の演奏
練習を支援するための支援装置において、与えられた表
示制御信号に基づいて楽譜を表示するための楽譜表示部
と、与えられた再生制御信号に基づいて楽器音を再生す
るための楽器音再生部と、専用の記録媒体から練習支援
データを読み込むデータ読込部と、オペレータの操作入
力に基づき、練習開始小節から練習終了小節に至る小節
を練習対象小節として特定する操作入力部と、練習支援
データ内から必要なデータを抽出し、所定の楽譜を表示
させるための表示制御信号を楽譜表示部に与える表示制
御部と、練習対象小節に関して、練習支援データ内から
必要なデータを抽出し、所定の楽器音を再生させるため
の再生制御信号を楽器音再生部に与える再生制御部と、
を設け、オペレータが、楽譜表示部に表示された楽譜上
で特定の小節を指定することにより、練習開始小節と練
習終了小節とを特定する操作入力が操作入力部に対して
行われるように構成したものである。
【0013】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4
の態様に係る楽器練習の支援装置において、ポインティ
ングデバイスにより、楽譜表示部に表示された楽譜上の
任意の位置を指定できるようにし、任意の小節の位置が
指定された場合に、当該小節を練習開始小節または練習
終了小節のいずれにすべきかをポインティングデバイス
により選択する入力ができるように構成したものであ
る。
【0014】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第4
の態様に係る楽器練習の支援装置において、楽譜表示部
に楽譜を表示する際に、所定の小節が選択された状態と
なるようにし、キーボードの特定のキーに、小節の選択
状態を前後に移動させる機能と、選択状態の小節を練習
開始小節または練習終了小節として指定する機能と、を
割り当て、オペレータのキー入力に基づいて練習開始小
節と練習終了小節とを特定する操作入力が行われるよう
に構成したものである。
【0015】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第4
〜第6の態様に係る楽器練習の支援装置において、練習
開始小節から練習終了小節に至るまでの区間を複数通り
登録できる機能を更に設け、登録されたいずれかの区間
を指定することにより、当該区間に対応する練習対象小
節を特定できるようにしたものである。
【0016】(8) 本発明の第8の態様は、楽器の演奏
練習を支援するための支援装置において、与えられた表
示制御信号に基づいて楽譜およびこれに関連する情報を
表示するための楽譜表示部と、与えられた再生制御信号
に基づいて楽器音を再生するための楽器音再生部と、専
用の記録媒体から練習支援データを読み込むデータ読込
部と、オペレータの操作入力に基づき、練習対象となる
小節を練習対象小節として特定する操作入力部と、練習
対象小節に関して、練習支援データ内から必要なデータ
を抽出し、所定の楽譜を表示させるための表示制御信号
を楽譜表示部に与える表示制御部と、練習対象小節に関
して、練習支援データ内から必要なデータを抽出し、所
定の楽器音を再生させるための再生制御信号を楽器音再
生部に与える再生制御部と、を設け、表示制御部が、練
習支援データに楽譜の特定の部分に関する補助情報が含
まれていた場合に、当該特定の部分の近傍に補助情報の
存在を示すための留意マークを表示する機能と、オペレ
ータがポインティングデバイスにより留意マークを指定
する入力を行った場合に、補助情報を表示させるための
表示制御信号を楽譜表示部に与える機能と、を有するよ
うにしたものである。
【0017】(9) 本発明の第9の態様は、上述の第8
の態様に係る楽器練習の支援装置において、楽譜の特定
の部分に関する補助情報が、特定の部分を演奏するにあ
たっての注釈と、この特定の部分の演奏に役立つ練習曲
の楽譜および再生用データと、を含み、オペレータが留
意マークを指定する入力を行った場合に、表示制御部が
注釈および練習曲の楽譜を表示させるための表示制御信
号を楽譜表示部に与えるとともに、再生制御部が再生用
データを楽器音再生部に与える処理を行い、練習曲につ
いての練習が可能になるようにしたものである。
【0018】(10) 本発明の第10の態様は、所定の曲
目についての楽器演奏の練習を支援するために、練習対
象となる小節の楽譜を表示しながら、この小節について
の模範的な楽器演奏と伴奏を再生する機能をもった楽器
練習の支援装置に用いる楽器練習用情報の記録媒体にお
いて、練習対象となる曲目に関するMIDIデータを収
容したMIDIデータファイルと、曲目の楽譜を示す楽
譜画像データを収容した楽譜画像データファイルと、曲
目を構成する各小節についての制御コードを収容した制
御データファイルと、を含む練習支援データを記録する
ようにし、MIDIデータファイルが、楽器の演奏操作
を示す情報からなるソングボディとこのソングボディ内
の情報に基づいて楽器音の再生を行う際の環境設定のた
めの情報からなるセットアップ小節とによって構成され
るようにし、ソングボディは複数のMIDI音源につい
て共通して利用可能な共通ソングボディファイルとして
用意し、セットアップ小節は複数のMIDI音源にそれ
ぞれ適した個々の音源用のセットアップファイルとして
用意するようにし、楽器練習の支援装置によって再生を
行う際に、当該支援装置が利用するMIDI音源に適し
たセットアップファイルとソングボディとを用いた再生
が行えるように構成したものである。
【0019】(11) 本発明の第11の態様は、コンピュ
ータを、上述の第1〜第9のいずれかに記載の楽器練習
の支援装置として動作させるためのプログラムを、コン
ピュータ読取り可能な記録媒体に記録するようにしたも
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。
【0021】§0. 本発明に係る楽器練習の支援装置
の基本構成 図1は、本発明の一実施形態に係る楽器練習の支援装置
の基本構成を示すブロック図である。この支援装置は、
楽譜表示部10、楽器音再生部20、データ読込部3
0、操作入力部40、表示制御部50、再生制御部60
によって構成されている。楽譜表示部10は、表示制御
部50から与えられた表示制御信号に基づいて楽譜やこ
れに関連する情報を表示するための装置であり、ここに
示す実施形態では、汎用パーソナルコンピュータ用のデ
ィスプレイ装置を楽譜表示部10として用いている。楽
器音再生部20は、再生制御部60から与えられた再生
制御信号に基づいて楽器音を再生するための装置であ
る。ここに示す実施形態では、再生制御信号としてMI
DI(Musical Instrument Digital Interface)データ
信号、特に、SMF(Standard MIDI File)フォーマッ
トのデータ信号を用いており、楽器音再生部20として
は、汎用パーソナルコンピュータ用のMIDI音源およ
びスピーカを用いている。
【0022】一方、データ読込部30は、専用の記録媒
体Mから練習支援データを読み込む機能をもった装置で
ある。読み込まれた練習支援データは、表示制御部50
および再生制御部60において利用されることになる。
この実施形態では、記録媒体MとしてCD−ROMを用
いており、データ読込部30は、汎用パーソナルコンピ
ュータ用のCD−ROMドライブ装置によって構成され
ている。もちろん、記録媒体Mとしては、CD−ROM
の他、DVD−ROMや、磁気記録媒体、光磁気記録媒
体などを用いてもかまわない。この記録媒体Mは、本発
明に係る楽器練習用情報の記録媒体に対応するものであ
る。
【0023】操作入力部40は、オペレータ(楽器の練
習者)の指示に基づき、練習対象となる曲目に関して、
パートや練習対象小節を特定するための入力を行う機能
をもった装置であり、また、練習対象小節を再生するテ
ンポ(速さ)やキー(音程)の指定、表示すべき楽譜の
種類の指定、楽器音の再生状態の制御指令など、種々の
操作入力情報を入力する機能も有する。表示制御部50
は、操作入力部40によって入力された指示に基づい
て、データ読込部30が読み込んだ練習支援データ内か
ら必要なデータを抽出し、所定の楽譜を表示させるため
の表示制御信号を生成し、これを楽譜表示部10に与え
る処理を行う。また、再生制御部60は、操作入力部4
0によって入力された指示に基づいて、データ読込部3
0が読み込んだ練習支援データ内から必要なデータを抽
出し、所定の楽器音を再生させるための再生制御信号を
生成し、これを楽器音再生部20に与える処理を行う。
【0024】本実施形態では、記録媒体M内に収録され
ている練習支援データは、特有のフォーマットで記述さ
れる。すなわち、図1の下方に示されているように、記
録媒体M内に収録されている練習支援データF10は、
MIDIデータファイルF11、楽譜画像データファイ
ルF12、制御データファイルF13、補助情報ファイ
ルF14、という4つのファイルから構成されている。
MIDIデータファイルF11は、練習対象となる曲目
に関するMIDIデータを収容したファイルであり、こ
のMIDIデータを楽器音再生部20に与えることによ
り、所定の曲目が所定の楽器音で再生されることにな
る。
【0025】楽譜画像データファイルF12は、この曲
目の各小節ごとの楽譜を示す楽譜画像データを収容した
ファイルである。この実施形態では、1小節の楽譜を示
す楽譜画像データを1ファイルとしており、楽譜画像デ
ータファイルF12は多数のファイル群を構成してい
る。図示の例は、第1〜第n小節からなる曲目について
の練習支援データF10の例であり、楽譜画像データフ
ァイルF12内には、たとえば、ファイルPIC1とし
て第1小節目の楽譜画像データが収容されており、ファ
イルPIC2として第2小節目の楽譜画像データが収容
されており、ファイルPICnとして第n小節目の楽譜
画像データが収容されている。なお、複数の小節の楽譜
画像が同じ場合は、同一の楽譜画像データを共用するこ
とができる。たとえば、第3小節と第5小節との音符の
並びが同じ場合には、同一の楽譜画像データを第3小節
と第5小節とで共用すればよい。
【0026】制御データファイルF13は、楽譜画像デ
ータファイルF12内のファイル数n、別言すれば、M
IDIデータファイルF11内に収録された曲目の小節
数nに対応して、レコードR1〜Rnまで合計nレコー
ドのデータから構成されるファイルであり、このnレコ
ードに、第1小節〜第n小節までのn個の小節について
の情報がそれぞれ対応づけて記録されている。具体的に
は、図示のとおり、個々のレコードには、それぞれ所属
ページ指定コード、MIDIデータ指定コード、楽譜画
像データ指定コード、表示位置指定コードが記録されて
いる。所属ページ指定コードは、当該小節の楽譜上での
所属ページを指定するコードであり、MIDIデータ指
定コードは、当該小節についてのMIDIデータの対応
部分を指定するコードであり、楽譜画像データ指定コー
ドは、当該小節についての楽譜画像データを指定するコ
ードであり、表示位置指定コードは、当該小節について
の楽譜の表示位置を指定するコードである。
【0027】補助情報ファイルは、後述するように、楽
譜の特定の部分を演奏するにあたっての注釈を示す文字
データや画像データ、あるいは、この特定の部分の演奏
に役立つ練習曲の楽譜や再生用のデータを含むファイル
である。要するに、本来の曲目を練習する上で参考とな
る補助的な情報がこの補助情報ファイルとして提供され
ることになる。
【0028】図2は、練習支援データF10の構成をよ
り詳細に示すブロック図である。前述のように、MID
IデータファイルF11内には、所定の曲目についての
MIDIデータが収録されている。たとえば、図にハッ
チングを施して示す部分は、この曲目の第1小節のMI
DIデータを示している。また、楽譜画像データファイ
ルF12内には、この曲目の各小節ごとの楽譜を示す楽
譜画像データが、1小節1ファイルで収容されている。
たとえば、図示のファイルPIC1には、第1小節の楽
譜を示す画像データが収容され、ファイルPIC2に
は、第2小節の楽譜を示す画像データが収容されてい
る。本実施形態では、このように、楽譜画像データを、
各小節ごとのビットマップ形式の画像データとして用意
している。このようなビットマップ形式の画像データ
は、データ容量は比較的大きくなるものの、音符や任意
の音楽記号を任意の位置に配置することができるので便
利である。また、ビットマップ形式の画像データを採用
すれば、紙媒体上に印刷された既存の譜面をそのままス
キャナ装置によって取り込むだけの作業で、画像データ
を用意することができるので、種々の曲目についての練
習支援データを非常に低コストで作成することが可能に
なる。
【0029】一方、制御データファイルF13は、各小
節ごとの制御コードを一元的に管理する機能を果たす。
たとえば、第1のレコードR1内の各コードは、第1小
節についての制御コードを示すものであり、具体的に
は、たとえばレコードR1内のMIDIデータ指定コー
ドは、MIDIデータファイルF11内の第1小節に関
するMIDIデータの開始位置と終了位置(図にハッチ
ングを施して示した部分の先頭位置と末尾位置)を示す
コードになる。また、レコードR1内の楽譜画像データ
指定コードは、楽譜画像データファイルF12内の第1
小節の楽譜画像データを指定するためのコードであり、
たとえば「PIC1」なる楽譜ファイル名を示すコード
である。更に、このレコードR1内の所属ページ指定コ
ードは、「PIC1」なる楽譜ファイル名で示される第
1小節の楽譜が、全譜面の何ページ目に所属する楽譜で
あるかを示すコードであり、表示位置指定コードは、そ
の所属ページ内のどの位置に表示すべきかを示すコード
である。
【0030】図3は、制御データファイルF13の具体
例を示すテーブルである。ここに示す制御データファイ
ルF13は、レコードR1〜Rnまでの合計n組のレコ
ードから構成されており、図示のテーブル上では、1レ
コードの情報が1行に記述されている。各レコードは、
それぞれ1小節についての制御コードを含んでいる。す
なわち、「小節番号」は、個々の小節に付与した連続番
号であり、「ページ」はその小節の楽譜の所属するペー
ジを示す所属ページ指定コードとして機能する情報であ
る。また、「MIDIデータ開始位置」は、MIDIデ
ータファイルF11内のデータにおいて、当該小節に対
応したMIDIデータの開始位置(具体的には、データ
の先頭からのバイト数)を示し、「MIDIデータ終了
位置」は、当該小節に対応したMIDIデータの終了位
置(同じく、データの先頭からのバイト数)を示してお
り、MIDIデータ指定コードとして機能する情報であ
る。更に、「楽譜ファイル名」は、楽譜画像データファ
イルF12内に収容されている当該小節に対応した画像
データファイルのファイル名を示し、楽譜画像データ指
定コードとして機能する情報であり、「X座標」および
「Y座標」は、当該小節の楽譜を表示する位置座標(こ
の例では、1小節分の楽譜画像の左上隅点を割り付ける
べき表示画面上のXY座標値)を示し、表示位置指定コ
ードとして機能する情報である。
【0031】図4は、図3に示すような制御データファ
イルF13に基づいて、楽譜表示部10の表示画面10
0上に、楽譜の1ページ目を表示させた状態を示す図で
ある。この実施形態では、表示画面100は、画面中央
に設けられた中央表示領域110と、上部に設けられた
上部表示領域120,130,140と、下部に設けら
れた下部表示領域150,160,170,180と、
によって構成されている。中央表示領域110は、楽譜
を表示するための主たる領域であり、図示の例では、1
ページ目の楽譜(6小節分)が表示されている。上部表
示領域120,130,140および下部表示領域15
0,160,170,180には、再生操作に関連した
種々の表示窓や操作ボタンが配置されている。
【0032】図3に示すような制御データファイルF1
3が用意されていた場合に、オペレータ(練習者)が、
たとえば第2小節から第4小節までの3小節を練習対象
小節として特定すると、表示制御部50によって、図4
の中央表示領域110に示されているような表示が得ら
れることになる。そのプロセスは次のとおりである。ま
ず、練習対象小節として特定された第2小節から第4小
節についての制御コードを記述しているレコードR2,
R3,R4を参照し、所属ページの認識を行う。図3に
示す例では、第2〜第4小節は、いずれも所属ページが
1ページ目である。そこで、同じ1ページ目に所属する
第1〜第6小節を表示対象小節として選択し、これらの
表示対象小節を1ページ目の楽譜として画面に表示させ
る処理が実行される。たとえば、第1小節に関しては、
この第1小節の制御コードを記述しているレコードR1
を参照すれば、楽譜ファイル名「PIC1」なる画像を
XY座標値「50,50」の位置に割り付けるべきこと
が示されているので、図2の楽譜画像データファイルF
12内に格納されているファイル名「PIC1」なるビ
ットマップ画像データを、その左上隅点が表示画面上の
「50,50」なる座標位置にくるように割り付ける処
理が実行されることになる。同様の処理を、第2小節〜
第6小節についても実行すれば、図4の中央表示領域1
10に示されているような表示が得られる。
【0033】この実施形態では、オペレータからの操作
入力を、できるだけ表示画面上で行えるように、画面上
にいくつかの表示窓、操作ボタン、入力ボックスを設け
ており、操作入力部40は、これら表示画面上に設けら
れた操作ボタンや入力ボックスに対するオペレータの操
作(具体的には、たとえば、マウスポインタによる操
作)を監視し、オペレータからどのような操作入力が与
えられたかを認識することになる。図1に示す構成にお
いて、オペレータがこれら画面上のボタンやボックスを
操作すると、操作内容を示す操作入力情報が操作入力部
40から表示制御部50および再生制御部60へと伝達
され、表示内容を更新するための新たな表示制御信号が
生成されたり、特定の小節についてのMIDIデータを
再生するための再生制御信号が生成されたりすることに
なる。
【0034】以下、図4の表示画面100を参照しなが
ら、各操作ボタンや入力ボックスの機能について簡単説
明しておく。まず、上部表示領域120は、現在練習中
の曲目のタイトルを表示するための表示窓である。中央
表示領域110に表示されている楽譜は、このタイトル
に示された曲目の1頁分の楽譜ということになる。上部
表示領域130には、3つの表示窓が設けられており、
左側の表示窓には現在再生中のMIDIデータのテンポ
が表示され、中央の表示窓には現在再生中の楽譜のペー
ジが表示され、右側の表示窓には現在再生中の小節番号
が表示される。また、上部表示領域140には、3つの
操作ボタンが設けられている。左側のMENUボタン
は、図示されていないメニュー画面(初期画面)を表示
させるためのボタンであり、このメニュー画面からは、
CD−ROM内に収録されている複数の曲目のうちの所
望の曲目を選択する操作や、後述するパートの指定操作
などを行うことができる。中央のTUNERボタンは、
楽器の調律を行うためのモードに入るボタンであり、こ
のモードでは調律に必要なサンプル音を鳴らすことがで
きる。右側のHELPボタンは、この支援装置の操作方
法に関するヒントを得るためのモードに入るボタンであ
る。
【0035】一方、下部表示領域150〜180に設け
られた各操作ボタンや入力ボックスは、本発明の特徴と
なる種々の機能を実行するための入力に用いられるもの
であるので、これら各機能の説明とともに、各操作ボタ
ンや入力ボックスについての説明を併せて行うことにす
る。
【0036】§1. 本発明の第1の特徴(パート設定
機能) 一般的な楽曲は、複数の楽器の合奏によって構成されて
おり、通常、個々の演奏者は自分の受け持ちのパートの
みを演奏することになる。そこで、ここでは、オペレー
タ(練習者)の受け持ちのパート、すなわち、練習対象
となるパートをメインパートと呼ぶことにし、それ以外
のパートを伴奏パートと呼ぶことにする。本発明の第1
の特徴は、練習支援データF10内に含まれている複数
のパートの中から、練習対象となるメインパートと、そ
れ以外のパートからなる伴奏パートとを予め設定する機
能を設け、この設定に基づき、複数通りの態様で楽器練
習を行えるようにした点にある。
【0037】オペレータは、まず、CD−ROMなどの
記録媒体Mに収録されている楽曲の中から、練習対象と
なる楽曲を選択する。この操作は、前述したメニュー画
面から行うことができる。こうして、所定の楽曲を選択
すると、続いて、表示画面上には、図5に示すように、
選択した楽曲についての初期設定画面が表示される。図
示の例では、この楽曲のMIDIデータは1,2,3,
4,5,10の全6チャンネルから構成されており(図
の左端の「チャンネル番号欄」参照)、それぞれのチャ
ンネルに、「guitar」,「E.Bass」,「Alt Sax.」など
の楽器が割り当てられている(図の「楽器」欄参照)。
オペレータは、この初期設定画面において、メインパー
トを選択する操作を行う。たとえば、マウスポインタを
左端の「チャンネル番号欄」にもってゆき、所望のチャ
ンネル番号の欄でクリックすることにより、当該チャン
ネルをメインパートとして指定する入力を行うことがで
きる。図の右端の「パート欄」は、各チャンネルがメイ
ンパートか伴奏パートかを示す欄であり、デフォルト状
態ではすべて伴奏パートの設定となっている。図では、
オペレータがチャンネル番号1の「guitar」をメインパ
ートとして指定した状態を示している。なお、図の「Vo
lume」欄には、各チャンネルの再生時の音量が示されて
いる。これらの音量値(0〜127の値をとる7ビット
値)の初期値は、このMIDIデータの作成者が最適と
考える値に設定されているが、この初期設定画面上で任
意の数値を入力しなおすことにより、任意の音量値に変
更することが可能である。
【0038】こうして、メインパートの特定が完了する
と、図4に示す表示画面100内の中央表示領域110
内に、特定されたメインパートについての楽譜が表示さ
れることになる。上述の例のように、チャンネル番号1
の「guitar」をメインパートとして特定した場合には、
中央表示領域110内に、この「guitar」についての楽
譜が表示される。実際には、CD−ROMなどの記録媒
体Mには、すべての楽器についての楽譜が用意されてい
るが、オペレータ(練習者)が練習を行う楽器は「guit
ar」であるから、「guitar」についての楽譜を表示する
だけで十分である。参考のために、すべての楽器の楽譜
を表示させることも可能であるが、表示内容が繁雑化す
るため、楽器練習を行う上では、練習対象となる楽器の
楽譜(メインパートの楽譜)のみを表示させるのが好ま
しい。
【0039】なお、メインパートをオペレータに選択さ
せる代わりに、CD−ROMの製作者側で予めどのチャ
ンネルをメインパートとするかを設定しておくようにし
てもよい。この場合、図1に示す練習支援データF10
内に、たとえば、パート指定ファイルF15を用意し、
このパート指定ファイルF15内にメインパートとなる
チャンネルを指定する情報を入れておくようにすればよ
い。このように設定されたCD−ROMは、たとえば、
「ギター練習曲集」のように練習対象となるパートを指
定した形で販売されることになり、楽譜は、当該メイン
パートとなる楽器についてのもののみを収録しておけば
十分である。
【0040】このように、楽譜表示に関してはメインパ
ートのみを表示させることになるが、楽器音の再生に関
しては、どのパートを再生すべきであるかを一概に論ず
ることはできない。どのパートを再生すべきかは、オペ
レータの練習の仕方に依存すべき問題であり、オペレー
タの意図に応じて決定すべき問題だからである。そこ
で、本発明では、メインパートおよび伴奏パートのそれ
ぞれについて、再生対象とすべきか否かを決定する入力
をオペレータに行わせるようにしている。結局、図1に
示す構成において、表示制御部50は、特定されたメイ
ンパートについての楽譜を表示するために必要なデータ
を、練習支援データF10内から抽出し、この抽出した
データに基づいて所定の表示制御信号を楽譜表示部10
に与えることになるのに対し、再生制御部60は、メイ
ンパートおよび伴奏パートのうちの再生対象となったパ
ートについてのMIDIデータを再生するために必要な
データを、練習支援データF10内から抽出し、この抽
出したデータに基づいて所定の再生制御信号を楽器音再
生部20に与えることになる。
【0041】本実施形態では、再生対象となるパートを
選択するための3つの態様を用意している。すなわち、
メインパートのみを再生対象とする態様、伴奏パートの
みを再生対象とする態様、メインパートと伴奏パートと
の双方を再生対象とする態様、の3態様が用意されてい
る。これらの3態様はオペレータに対して提示され、い
ずれか1つの態様が選択的に入力されることになる。図
4に示された下部表示領域160には、このような選択
的な入力を行うための操作ボタンが配置されている。図
6は、この下部表示領域160の拡大図である。ここ
で、「メイン&伴奏」,「伴奏」,「メイン」と記され
た3つの操作ボタンは、上述した各態様に対応するボタ
ンであり、排他的に1つのみが選択される構成になって
いる。オペレータが、マウスポインタで任意の操作ボタ
ンをクリックすると、当該ボタンに対応する態様のみが
選択されることになる。
【0042】たとえば、図6に示すように、「メイン&
伴奏」なる態様を選択すると、メインパートと伴奏パー
トとの双方が再生対象となり、図5に示すすべてのチャ
ンネルが、それぞれ所定の音量で同時に再生されること
になる。楽曲の全体的な流れを聴きながら練習を行う場
合に便利な態様である。ただ、実際に楽器を手にしてメ
インパートを演奏する練習を行う場合には、この支援装
置側からもメインパートが再生されるとかえって邪魔に
なることがある。そのような場合には、「伴奏」なる態
様を選択すればよい。メインパート以外のパートが伴奏
として再生されることになるので、オペレータ(練習
者)は、この伴奏に合わせて、メインパートを実際の楽
器で演奏する練習を行うことができる。逆に、練習対象
となるメインパートの曲の流れをしっかりと把握してお
きたい場合には、「メイン」なる態様を選択すればよ
い。メインパートのみが再生されることになるので、オ
ペレータ(練習者)は、演奏のお手本として耳を傾ける
ことができる。
【0043】なお、実際の再生操作は、図4に示す下部
表示領域170内の操作ボタンを操作することにより行
われる。これら操作ボタンの機能について、図7の拡大
図を参照しながら、簡単に説明しておく。まず、再生ボ
タン173は、MIDIデータの再生動作を指示するた
めのボタンであり、再生対象として選択されたパートを
所定箇所から再生させる機能を有する。一時停止ボタン
174は、この再生動作を一時停止させるためのボタン
である。また、前小節へのジャンプボタン172および
後小節へのジャンプボタン175は、それぞれ現在再生
中の小節より1つ前の小節あるいは1つ後の小節から再
生させるためのボタンであり、最前小節へのジャンプボ
タン171は、練習対象小節(後述)の最初の小節から
再生させるためのボタンである。更に、頁送りボタン1
76,177は、中央表示領域110に表示されている
楽譜の頁を1頁前あるいは1頁後に送るためのボタンで
あり、再生中にこのような頁送りを行うと、再生対象と
なる小節もこれに伴って移動することになる。
【0044】ボリューム調節部178は、メインパート
の再生音量を調節するための部分であり、オペレータ
は、マウスを用いて調節つまみを左右にスライドさせる
ことにより、任意の再生音量を設定することができる。
また、入力ボックス179aは、繰り返し機能のON/
OFF切り換えを指定するボックスで、ここにマウス操
作でX印のチェックをつけてON状態にすると、練習対
象小節(後述)の最後の小節まで再生が完了した後に、
再び、練習対象小節の最初の小節からの再生が繰り返し
実行されることになる。入力ボックス179bは、再生
開始時のカウントのON/OFF切り替えを指定するボ
ックスで、ここにマウス操作でX印のチェックをつけて
ON状態にすると、再生開始時に、「カチッ」というカ
ウント音がたとえば4回提示されるようになる。練習者
は、このカウント音に合わせて楽器演奏を行えば、曲の
出だしをうまく合わせることができる。
【0045】なお、ボリューム調節部178は、あくま
でもメインパートの再生音量の調節を行うためのもので
あり、調節つまみをスライドすることによって変化する
再生音量は、メインパートの音量のみである。別言すれ
ば、伴奏パートの音量は、このボリューム調節部178
の操作によって変わることはない。このように、メイン
パートのみについての音量調節機構を設けたことは、こ
の支援装置の操作性を向上させる上で重要である。図6
に示す下部表示領域160において、「メイン」なる態
様を選択している場合には、ボリューム調節部178は
一般的な音量調節機構として機能し、「伴奏」なる態様
を選択している場合には、ボリューム調節部178は何
ら機能を果たさない(伴奏パートの再生音量には何ら変
化が生じない)ことになるが、「メイン&伴奏」なる態
様を選択している場合には、メインパートのみの音量を
独立して調節することができるようになるので、オペレ
ータ(練習者)にとっては非常に便利である。
【0046】すなわち、練習当初は、メインパートの音
量をある程度大きくしておき、お手本の演奏を良く聴き
ながら、これを真似るような練習を行うことができる。
そして、徐々に上達するにつれて、メインパートの音量
を絞ってゆけばよい。上達すればするほど、お手本とし
てのメインパートの再生音は不要になるため、メインパ
ートの音量を小さく絞って練習することができるように
なる。お手本の再生音が全くなくなってしまうと、自分
の演奏が正しいのか否かを判断する基準がなくなり不安
になることがある。このような場合、小さくてもお手本
の音が再生されていれば、安心して練習することができ
る。こうして完全に上達した時点では、メインパートの
音量を0の状態にし、伴奏のみを聴きながらメインパー
トを自分自身で演奏するところまで到達することができ
る。
【0047】図5の初期設定画面にも示されているよう
に、MIDIデータの各チャンネルには、通常、それぞ
れ所定の音量値(図5の「Volume欄」に記載された数
値)が設定されている。そこで、本実施形態では、ボリ
ューム調節部178の初期設定値として、図5のメイン
パートについての「Volume欄」の音量値を用いることに
している。具体的には、図5に示すように、チャンネル
番号1の「guitar」をメインパートとして特定した場
合、「Volume欄」に記載された音量値「120」がボリ
ューム調節部178の初期設定値となり、初期状態で
は、ボリューム調節部178の調節つまみは、図8に示
すように、音量値「120」に対応する位置に設定され
ることになる。
【0048】ところで、楽曲によっては、同一の楽器で
演奏する同一のパートであるにもかかわらず、MIDI
データ収録者が便宜的に複数のチャンネルに分けて収録
する場合がある。このような場合は、メインパートとし
て複数のチャンネルを指定する入力を行えばよい。たと
えば、図9に示す初期設定画面では、ギターによる演奏
パートが「guitar」と「+guitar 」との2つのチャンネ
ルに分かれて収録されている。このような場合は、メイ
ンパートとして、チャンネル番号1の「guitar」とチャ
ンネル番号5の「+guitar 」との双方を指定すればよ
い。このような指定を行った場合、チャンネル番号1お
よび5がメインパートとなり、残りの各チャンネルが伴
奏パートとなる。もっとも実用上は、この2つのチャン
ネルが同一パートであることを示す情報を予め練習支援
データF10内に用意しておき、オペレータが「guita
r」をメインパートとして指定すると、同時に「+guitar
」もメインパートとして自動的に指定されるような機
能(あるいは逆に、「+guitar」をメインパートに指定
すると、「guitar」も同時に指定される機能)を設けて
おくのが好ましい。
【0049】このように、メインパートが複数のチャン
ネルから構成される場合には、これら複数のチャンネル
に関する音量を、ボリューム調節部178によって、同
時に連動させて調節できるようにした方が便利である。
そこで、本実施形態では、ボリューム調節部178にこ
のような連動調節機能を設けるようにしている。すなわ
ち、オペレータがボリューム調節部178の調節つまみ
を左右にスライドさせると、メインパートとして指定さ
れた「guitar」の音量と「+guitar 」の音量とが同時に
調節されることになる。
【0050】このような連動調節機能は、具体的には、
次のような方法で行うことができる。まず、ボリューム
調節部178の初期設定値としては、図9における「Vo
lume欄」の音量値の大きい方を優先して用いるようにし
ている。すなわち、図9の例の場合、「guitar」の音量
値が120であるのに対し、「+guitar 」の音量値は1
00であるため、大きい方の音量値120が初期設定値
として用いられ、ボリューム調節部178の初期設定状
態は図8に示すように、調節つまみが120の音量値を
示す位置にくる状態となる。ただし、「+guitar 」の本
来の音量値は100であるため、「+guitar 」について
は、調節つまみの音量値に「100/120」を乗じた
値を真の音量値とする取扱いを行えばよい。このような
取扱いを行えば、図8に示すように、調節つまみが12
0の位置にある場合、「guitar」の音量値は120、
「+guitar 」の音量値は「120×(100/12
0)」=100となる。また、図10に示すように、調
節つまみを84の位置まで絞った場合は、「guitar」の
音量値はそのまま84、「+guitar 」の音量値は「84
×(100/120)」=70となる。更に、調節つま
みを0の位置まで絞った場合は、「guitar」も「+guita
r 」も音量値はいずれも0となる。
【0051】以上のような手法を採れば、単一のボリュ
ーム調節部178によって、複数のチャンネルからなる
メインパートの音量を包括的に調節することができ、し
かも、メインパート内の個々のチャンネル相互の音量関
係は、図9に示す初期設定画面での設定内容のまま維持
されることになる。上述の例は、メインパートが2つの
チャンネルから構成されている場合についての例である
が、3つ以上のチャンネルから構成されている場合も同
様の手法を適用することができる。すなわち、初期設定
画面で最も大きな音量値Vmax が設定されているチャン
ネルについては、ボリューム調節部178の調節つまみ
の示す音量値をそのまま用いるようにし、それ以外のチ
ャンネルについては、初期設定画面での設定音量値Vi
を用いて、(Vi /Vmax )なる係数をボリューム調節
部178の調節つまみの示す音量値に乗じた値を真の音
量値とする取扱いを行うようにすればよい。
【0052】§2. 本発明の第2の特徴(練習対象小
節の設定機能) 一般的な楽曲は、複数の小節から構成されており、練習
の初期段階においては、全小節を通して演奏することは
困難である。このため、通常は、特定の小節だけを抜き
出して集中的に繰り返し練習するのが一般的である。そ
こで、この支援装置では、予めオペレータ(練習者)に
所定の小節を練習対象小節として指定させておき、この
練習対象小節に対して再生が行われるような構成をとっ
ている。このような練習対象小節の設定操作は、図4に
示す下部表示領域150に配置された入力ボックスを用
いて行うことができる。
【0053】図11は、この下部表示領域150の拡大
図である。ここには、開始小節入力部151、終了小節
入力部152、テンポ入力部153、移調入力部154
が設けられている。開始小節入力部151は、開始小節
の番号を入力するためのものであり、終了小節入力部1
52は、終了小節の番号を入力するためのものである。
図示の例では、開始小節を示す入力ボックスには「2」
なる数字が表示されており、終了小節を示す入力ボック
スには「4」なる数字が表示されている。これは、練習
開始小節が第2小節、練習終了小節が第4小節である設
定がなされたことを示しており、練習対象小節は、第2
小節〜第4小節ということになる。一方、テンポ入力部
153は、楽器音を再生する際の速度(1分間に演奏さ
れる四分音符の数)を設定するためのものであり、図示
の例では、入力ボックス内に「80」なる数値が表示さ
れている。この数値が大きければ大きいほど、より速い
テンポでの再生が行われることになる。また、移調入力
部154は、再生時の移調パラメータを設定するための
ものであり、図示の例では、入力ボックス内に「0」
(移調なし)なる数値が表示されている。ここに正の数
値+1を入力すると、本来よりも半音高いキーで再生が
行われ、負の数値−1を入力すると、本来よりも半音低
いキーで再生が行われることになる。
【0054】この図11に示す下部表示領域150にお
いて、各数値の設定を行うためのひとつの方法は、各入
力ボックスに直接数値を入力する方法である。たとえ
ば、オペレータがキーボードから「2」,「4」,「8
0」,「0」なる数字を各入力ボックスに直接入力する
ことにより、図示のような設定が行われる。また、各入
力ボックスの右側に設けられた上下の矢印をマウスで操
作すると、入力ボックス内の数値を増減することがで
き、このような方法でも所望の数値を設定することが可
能である。なお、各入力ボックスの下に配置された「I
NIT」なる表示のボタンは、各入力ボックス内の数値
を所定の初期値に設定しなおすためのボタンであり、マ
ウス操作によりこれらのボタンをクリックすれば初期値
(開始小節の初期値は第1小節、終了小節の初期値は最
後の小節となっている)の入力が可能である。
【0055】以上のように、図11に示された開始小節
入力部151および終了小節入力部152へ所定の数値
を入力することにより、練習対象小節を設定する作業を
行うことが可能であるが、本実施形態では、より操作性
の良好な入力環境が提供されている。すなわち、オペレ
ータは、中央表示領域110内に表示された楽譜上で、
直接、特定の小節を指定することにより、練習開始小節
と練習終了小節とを特定する操作入力が可能になる。具
体的には、図12に示すように、中央表示領域110内
に表示されている第2小節の楽譜上にマウスポインタ1
11を移動させ、ここでマウスをダブルクリックする
と、このマウスポインタ111の先端位置に、図示のよ
うにメニューウインドウ112が表示される。このメニ
ューウインドウ112は、この第2小節を練習開始小節
または練習終了小節のいずれにすべきかを選択させるた
めのウインドウである。図示のように、メニューウイン
ドウ112内には、「開始」および「終了」なる文字列
(それぞれ、練習開始小節および練習終了小節の選択項
目を示す)が配置されており、オペレータは、マウスポ
インタ111をいずれかの文字列の上にもってゆき、マ
ウスクリックを行うことにより、いずれかの選択が可能
になる。図12は、「開始」なる文字列が選択され反転
表示された状態を示しており、この位置でマウスクリッ
クを行えば、第2小節を練習開始小節とする指定が行わ
れることになる。
【0056】続いて、マウスポインタ111を第4小節
に移動してダブルクリックしてメニューウインドウ11
2を表示させ、今度は「終了」なる文字列上でマウスク
リックを行えば、第4小節を練習終了小節とする指定が
行われることになる。このような入力操作を行うと、図
11に示す開始小節入力部151の入力ボックス内には
「2」なる数値が自動的に入力され、終了小節入力部1
52の入力ボックス内には「4」なる数値が自動的に入
力されることになる。このように、練習開始小節と練習
終了小節とを特定する入力が完了すると、練習対象小節
は特定される(この例では、第2小節,第3小節,第4
小節が練習対象小節となる)。本実施形態では、このよ
うにして特定された練習対象小節をオペレータに明確に
示すために、練習対象小節として指定された特定の小節
の楽譜を、表示画面上で強調表示するようにしている。
たとえば、第2小節,第3小節,第4小節が練習対象小
節として指定された場合、図13に示すように、これら
の小節が楽譜上で強調表示されることになる。この例で
は、第2小節〜第4小節の譜面上での表示色を、他の小
節の表示色とは変えることにより、強調表示を行ってい
るが、たとえば、表示輝度を変えたりする方法を採るこ
とも可能である。
【0057】なお、上述の例では、練習開始小節(第2
小節)と練習終了小節(第4小節)とが楽譜の同一頁に
所属しているが、両者は異なる頁に所属していてもかま
わない。図7に示す頁送りボタン176,177をマウ
スクリックすると、中央表示領域110に表示される楽
譜の頁を送ることができるので、所望の小節を含む頁が
表示されるまで頁送りボタン176,177を操作すれ
ば、任意の小節を練習開始小節あるいは練習終了小節と
して指定することが可能である。また、上述の例では、
マウスを用いて練習開始小節および練習終了小節を譜面
上で直接指定する例を示したが、マウス以外のポインテ
ィングデバイスを用いて指定することも勿論可能であ
る。
【0058】また、このようなポインティングデバイス
を用いた小節指定方法の他に、更に、キーボードを用い
た小節指定方法を用意することも可能である。そのため
には、まず、図13に示すように、中央表示領域110
内に、楽譜とともに常に小節インジケータ113を表示
するようにする。この小節インジケータ113は、現
在、いずれの小節が選択されているかを示す指標であ
り、図示の例では、第2小節が選択されている状態にな
っている。楽譜の新しい頁を表示する際には、たとえ
ば、その頁で最も若い小節が小節インジケータ113に
よって選択されるように決めておけば、楽譜のいずれの
頁を表示させても、常に、小節インジケータ113によ
っていずれかの小節が選択された状態になる。そして、
キーボードの特定のキーに、小節の選択状態を前後に移
動させる機能と、選択状態にある小節を練習開始小節ま
たは練習終了小節として指定する機能と、を割り当て、
オペレータのキー入力に基づいて練習開始小節と練習終
了小節とを特定する操作入力が行われるようにする。
【0059】たとえば、「<」キーを押すと、小節イン
ジケータ113による小節選択を1つ前の小節に移動さ
せるようにし、「>」キーを押すと、小節インジケータ
113による小節選択を1つ後の小節に移動させるよう
にしておけば、オペレータは、これらのキーを操作する
ことにより、任意の小節を選択することが可能になる。
更に、左右の矢印キーを、図7に示す頁送りボタン17
6,177に割り当てておけば、矢印キーの操作によっ
て頁送りも可能になり、操作性をより向上させることが
できる。そして、たとえば、「S」キーを押した場合に
は、その時点で小節インジケータ113によって選択さ
れている小節を練習開始小節とする指定が行われ、
「E」キーを押した場合には、その時点で小節インジケ
ータ113によって選択されている小節を練習終了小節
とする指定が行われるようにしておけば、オペレータ
は、キー操作のみによって、任意の小節を練習開始小節
あるいは練習終了小節として特定することができ、練習
対象小節の指定を行うことができる。
【0060】このようにして、練習対象小節が指定され
ると、図7に示す下部表示領域170内の各ボタン操作
による再生処理は、この練習対象小節についてのみ実行
されることになる。たとえば、第2小節〜第4小節を練
習対象小節として指定した場合、入力ボックス179a
をチェックして繰り返しモードを設定し、再生ボタン1
73をマウスでクリックすると、練習対象小節となった
第2小節〜第4小節が繰り返し再生されることになる。
【0061】すなわち、図1に示す構成において、表示
制御部50は、操作入力部40によって指定された練習
対象小節の所属ページを、図3に示すような制御データ
ファイルF13を参照して認識し、この所属ページと同
じページに所属する小節を表示対象小節として選択し、
この表示対象小節に対応する楽譜を所定の表示位置に表
示するための表示制御信号を生成する処理を実行するこ
とになる。上述の例の場合、第2小節〜第4小節が練習
対象小節として指定されるが、これらと同じページに所
属する第1小節〜第6小節が表示対象小節として選択さ
れ、図4に示すように表示されることになる。また、再
生制御部60は、制御データファイルF13を参照し
て、練習対象小節に対応するMIDIデータのアドレス
を認識し、操作入力部40から与えられる操作入力情報
に基づいて、所定の小節に対応したMIDIデータの所
定のパート部分を再生するための再生信号を生成する処
理を実行することになる。
【0062】なお、再生制御部60から表示制御部50
に対しては、現在再生中の小節を示す再生情報が与えら
れるので、練習対象小節の所属ページが複数ページにま
たがるときには、表示制御部50は、常に、現在再生中
の小節の所属ページについての楽譜が表示されるよう
に、表示制御信号の切り替え処理を行うことができる。
【0063】本実施形態では、また、練習開始小節から
練習終了小節に至るまでの区間を複数通り登録できる機
能を更に設けており、登録されたいずれかの区間を指定
することにより、当該区間に対応する練習対象小節を特
定できるようにしている。このような区間登録の操作
は、図4に示す下部表示領域180の操作ボタンによっ
て行うことができる。
【0064】図14は、この下部表示領域180の拡大
図である。区間登録を行う場合、オペレータは、操作ボ
タン181をマウスなどでクリックする。すると、図1
5に示すような区間登録ウインドウ185が表示され
る。このウインドウ内の区間登録一覧表186には、各
区間についての登録内容、すなわち、練習開始小節と練
習終了小節とが示されている。たとえば、図示の例の場
合、区間1は第2小節〜第4小節からなる練習対象小節
を示し、区間2は第38小節〜第40小節からなる練習
対象小節を示し、区間3は第12小節〜第13小節から
なる練習対象小節を示している。オペレータは、この区
間登録一覧表186内の所望の欄に直接数値を入力し、
任意の区間を設定し、最後に登録ボタン187をクリッ
クすることにより、当該区間設定を正式に登録すること
が可能になる。逆に、削除ボタン188をクリックする
と、これまでの登録内容がすべて削除されることにな
る。このように、登録ボタン187あるいは削除ボタン
188がクリックされると、区間登録ウインドウ185
は閉じられる。
【0065】なお、この区間登録を初めて行う場合であ
っても、既に練習対象小節が設定されていた場合には、
当該設定区間についての練習開始小節および練習終了小
節が区間1に登録された状態になっている。たとえば、
前述したように、表示画面上の第2小節および第4小節
をマウスでクリックして練習対象小節として指定する操
作を行った後、区間登録ウィンドウ185を開くと、区
間1の開始小節欄には「2」、終了小節欄には「4」な
る数字が入力された状態になっている。したがって、オ
ペレータは区間2以降について追加入力を行えばよい。
【0066】さて、このように、複数の区間が登録され
ていた場合、図14に示す操作ボタン182,183を
クリックすることにより、所望の1区間のみを練習対象
小節として選択する操作を行うことになる。この実施形
態では、デフォルト状態では区間1が選択された状態に
なっている。この状態では、図15の区間登録一覧表1
86に示されているように、第2小節〜第4小節が練習
対象小節として指定されることになるが、ここで、たと
えば操作ボタン183をクリックすれば、区間2が選択
された状態になるので、練習対象小節は、第38小節〜
第40小節に変更されることになる。この機能を利用す
れば、オペレータは、予めいくつかの区間を設定して練
習計画を立てておき、この練習計画に基づいて、個々の
区間ごとに練習を行ってゆくことが可能になる。もちろ
ん、操作ボタン181〜183を、キーボードの特定の
キーに割り当てておけば、キー操作によって上述の機能
を利用することも可能になる。
【0067】なお、図14に示されている操作ボタン1
84は、区間登録とは直接関係のない操作ボタンであ
り、TAB譜の表示の有無を切り換えるためのボタンで
ある。図13に示す楽譜は、上段のメロディー譜と下段
のタブ譜とによって構成されている。メロディー譜は、
旋律自体を五線譜上に音符で示したいわゆる通常の楽譜
であるのに対し、タブ譜は、一般にギターなどの弦楽器
を演奏する際の各弦に対する指の位置を、六線譜上に示
した楽譜である。本実施形態では、メロディー譜のみの
表示にするか、メロディー譜とタブ譜との双方を表示す
るかを、操作ボタン184をクリックするごとに切り換
えることができる。
【0068】§3. 本発明の第3の特徴(補助情報の
表示機能) 一般演奏家用の楽譜には、演奏に必要な情報が記載され
ていれば十分である。しかしながら、楽器の練習者用の
楽譜には、練習に必要な種々の付加的補助情報が記載さ
れていると便利である。本発明に係る支援装置には、こ
のような補助情報を表示する機能が備わっている。した
がって、CD−ROMなどの記録媒体Mに収録される練
習支援データの作成者は、必要に応じて、楽譜の特定の
部分に補助情報を付加することができる。図1に示す練
習支援データF10内の補助情報ファイルF14は、こ
のようにして付加された補助情報A1,A2,A3,…
のファイルである。補助情報としては、楽譜の特定の部
分に関する注釈が一般的であり、この場合、注釈を構成
する文字列のデータあるいは画像データが補助情報ファ
イルに格納されるとともに、当該注釈が、楽譜のどの特
定部分に関連する注釈であるのかを示す位置情報が補助
情報ファイルに格納される。
【0069】表示制御部50は、この補助情報ファイル
F14の内容を参照し、補助情報が用意されている楽譜
の特定部分を表示する際に、当該特定の部分の近傍に補
助情報の存在を示すための留意マークを表示する機能
と、オペレータがポインティングデバイスによりこの留
意マークを指定する入力を行った場合に、この補助情報
を表示させるための表示制御信号を楽譜表示部10に与
える機能と、を有している。たとえば、第3小節に関連
した補助情報が用意されていた場合には、図16に示す
ように、中央表示領域110に表示される楽譜の第3小
節近傍位置に、オペレータの注意を促すための留意マー
ク114が表示されることになる。オペレータは、この
留意マーク114を見ることにより、この第3小節につ
いて何らかの注釈が用意されていることを認識すること
ができる。そして、その注釈を確認したい場合には、マ
ウスなどのポインティングデバイスで、留意マーク11
4をクリックすればよい。
【0070】こうして留意マーク114がクリックされ
ると、表示制御部は、この留意マーク114に対応して
用意されていた補助情報の表示に切り換える処理を行
う。たとえば、中央表示領域110内の表示は、図17
に示すような補助情報の表示に切り換えられる。この例
では、補助情報は、注釈文191と練習曲の楽譜192
とによって構成されている。注釈文191は、第3小節
を演奏するにあたって必要な音楽理論の解説となってお
り、オペレータ(練習者)は、この解説を読むことによ
り、必要な知識を吸収することができる。また、練習曲
の楽譜192は、この第3小節の演奏に役立つ練習曲を
示すものであり、オペレータは、第3小節の演奏を練習
するのに先立って、練習曲の楽譜192に示された練習
曲を練習し、必要なテクニックを身につけることができ
る。補助情報ファイルF14内には、この練習曲の再生
用データ(MIDIデータ)が用意されており、オペレ
ータは、必要に応じてこの練習曲を再生させながら練習
を行うことができる。すなわち、オペレータの指示に応
じて、再生制御部60によって、この練習曲の再生用デ
ータを楽器音再生部20に再生制御信号として与える処
理が行われることになる。
【0071】図17に示された注釈文191を読み終え
たら、あるいは練習曲の楽譜192を用いた練習が完了
したら、オペレータは、操作ボタン193をクリックす
ればよい。これにより補助情報の表示処理は完了し、図
16に示す元の楽譜表示が得られることになる。このよ
うに、楽譜上の必要な箇所に補助情報をそれぞれ散りば
めておくようにし、留意マークによってこの補助情報の
存在を示すようにし、留意マークをクリックすることに
より補助情報が表示されるようにしておけば、オペレー
タは必要に応じて随時補助情報からの知識を得ることが
できるようになる。しかも、個々の補助情報は、楽譜上
の関連する部分に対応づけられて表示されるので、オペ
レータは、個々の補助情報が楽譜上のどの部分の演奏を
行う上で必要な情報であるのかを直観的に認識すること
ができる。もちろん、留意マークをクリックしない限り
補助情報は表示されないので、補助情報の追加によって
オペレータの本来の練習操作に支障が及ぶことはない。
【0072】§4. 本発明の第4の特徴(実用的な製
品形態) 最後に、本発明を実施する上での実用的な製品形態につ
いて述べておく。図18は、このような製品形態の一例
を示す概念図である。この製品形態では、楽譜とCD−
ROMとがセットになっている。楽譜は、従来から利用
されている紙媒体上に印刷された一般的な譜面である。
CD−ROMは、図1に示す構成における記録媒体Mに
相当するものである。ただ、このCD−ROMの中に
は、これまで述べてきた練習支援データF10の他に、
アプリケーションソフトウエアF20が収容されてい
る。
【0073】このように、練習支援データF10ととも
に、アプリケーションソフトウエアF20を収容した形
態でCD−ROMを提供するようにすれば、図1に示す
構成のハードウエア部分として、汎用のパーソナルコン
ピュータシステムを利用することができる。すなわち、
図1に示す構成において、楽譜表示部10、楽器音再生
部20、データ読込部30は、汎用のパーソナルコンピ
ュータシステムとして従来から利用されているハードウ
エアをそのまま利用することができるので、本発明特有
の処理を行うためには、この汎用システムに専用のアプ
リケーションソフトウエアF20を組み込んで用いるよ
うにすればよい。具体的には、図1に表示再生処理部7
0として一点鎖線で囲った部分が、本発明に固有の構成
要素であり、これらの構成要素固有の機能を実行させる
ための処理プログラムを、CD−ROM内にアプリケー
ションソフトウエアF20として準備しておけばよい。
具体的には、操作入力部40、表示制御部50、再生制
御部60の各構成要素に、これまで述べてきた処理動作
を実行させるためのプログラムを、アプリケーションソ
フトウエアF20として準備しておけばよい。
【0074】もちろん、練習支援データF10とアプリ
ケーションソフトウエアF20とを必ず組み込んだ形態
にする必要はない。たとえば、練習者が所有する汎用パ
ーソナルコンピュータに、既にアプリケーションソフト
ウエアF20がインストールされていれば、この練習者
は、練習支援データF10が収容されたCD−ROMさ
え入手できればよいことになる。したがって、本発明を
商業利用する上では、練習支援データF10のみを収容
したCD−ROM、アプリケーションソフトウエアF2
0のみを収容したCD−ROM、両者を収容したCD−
ROM、といった様々な形態での提供が可能である。練
習者は、このように様々な形態で提供される媒体の中か
ら、自分の所有する汎用パーソナルコンピュータに適合
した媒体を選択的に入手することができる。また、各媒
体ごとにそれぞれ異なる曲目を収録できるので、練習者
は好みの曲目が収録された媒体を選択的に入手すること
ができる。
【0075】ところで、一般的なMIDIデータファイ
ルのデータ構造は、図19に示すように、セットアップ
小節とソングボディとによって構成されている。ソング
ボディは、演奏操作を示す本来の情報であり、楽曲を構
成する各音符のON/OFF、演奏強度(ベロシティ)
などのデータを羅列したものである。これに対し、セッ
トアップ小節は、ソングボディ内の情報に基づいて楽器
音の再生を行う際の環境設定のための情報から構成され
ており、主として、音色や音量を設定する情報が含まれ
ている。ところが、このセットアップ小節は、MIDI
音源に依存する性質を有しており、通常は、特定のMI
DI音源を意図して作成されることになる。このため、
作成者が意図していなかった別なMIDI音源を用いた
場合、必ずしも作成者の期待したとおりの音色、音量、
定位、エフェクトなどが再現されない可能性がある。
【0076】本願発明者は、次のような手法により、こ
のような問題を解決できることを見出だした。すなわ
ち、図20に示すように、ソングボディの部分について
は、複数のMIDI音源について共通して利用可能な共
通ソングボディファイル200として、単一のソングボ
ディを用意する。図示の例では、共通ソングボディファ
イル200は、A音源、B音源、C音源のいずれのMI
DI音源についても共通して利用可能なMIDIデータ
から構成されている。たとえば、標準的なGeneralMIDI
の規格では、128音色のみしか定義されていないの
で、共通ソングボディファイル200内では、この12
8音色のみを使用するようにする。一方、セットアップ
小節の部分については、複数のMIDI音源にそれぞれ
適した個々の音源用のセットアップファイルを用意す
る。図示の例では、A音源用セットアップファイル20
1は、A音源で再生されることを意図して作成したセッ
トアップ小節ファイルであり、B音源用セットアップフ
ァイル202は、B音源で再生されることを意図して作
成したセットアップ小節ファイルであり、C音源用セッ
トアップファイル203は、C音源で再生されることを
意図して作成したセットアップ小節ファイルである。上
述した標準的な128音色以外の音色を用いる場合に
は、このセットアップ小節ファイル内で当該音色を定義
するようにすればよい。
【0077】このように、CD−ROM内のMIDIデ
ータファイルF11を、図20に示すような4つのファ
イル200,201,202,203で構成しておけ
ば、利用するMIDI音源によって、最適なMIDIデ
ータファイルを組み上げることが可能になる。すなわ
ち、楽器練習の支援装置によって再生を行う際には、当
該支援装置が利用するMIDI音源に適したセットアッ
プファイルと、共通ソングボディファイルとを用いた再
生が行われるようにすればよい。
【0078】図21は、図20に示すようなファイル構
成を有するMIDIデータファイルを再生する際の処理
手順を示す流れ図である。まず、アプリケーションソフ
トウエアが起動すると、ステップS1において、音源選
択が行われる。すなわち、このシステムが利用するMI
DI音源(通常は、アプリケーションソフトウエアがイ
ンストールされたパソコンに接続されたハードウエアM
IDI音源、あるいは、このパソコンにインストールさ
れたソフトウエアMIDI音源)が、A音源か、B音源
か、C音源か、が判断される。ここで、A音源と判断さ
れた場合には、ステップS2においてA音源用セットア
ップファイル201が選択され、B音源と判断された場
合には、ステップS3においてB音源用セットアップフ
ァイル202が選択され、C音源と判断された場合に
は、ステップS4においてC音源用セットアップファイ
ル203が選択される。続く、ステップS5では、選択
されたセットアップファイルがロードされ、ステップS
6において、このロードしたセットアップファイルが再
生される(すなわち、環境設定がなされる)。続いて、
ステップS7において、共通ソングボディファイル20
0がロードされ、ステップS8において、このロードし
たソングボディファイルが再生される。
【0079】このようにすれば、少なくともA音源,B
音源,C音源のいずれかを備えたシステムで再生する限
りは、MIDIデータの作成者の意図したとおりの演奏
が再現されることになる。しかも、ソングボディの部分
については、単一の共通ソングボディファイル200の
みを用意すればよいので、著作物に対する無用な複製は
必要なくなり、著作権の利用料がいたずらに増加すると
いう問題も生じない。
【0080】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る楽器練習の支
援装置によれば、楽器の演奏練習に適した十分な操作性
を有する楽器練習の支援装置を実現することができ、ま
た、本発明に係る楽器練習用情報の記録媒体によれば、
このような支援装置において利用するための楽器練習用
情報の記録媒体が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る楽器練習の支援装置
の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す支援装置で利用される練習支援デー
タF10の構成をより詳細に示すブロック図である。
【図3】図2に示す制御データファイルF13の具体例
を示す図である。
【図4】図3に示すような制御データファイルF13に
基づいて、楽譜表示部10の表示画面上に、楽譜の1ペ
ージ目を表示させた状態を示す図である。
【図5】図1に示す支援装置を利用する初期段階におい
てパートを設定するための初期設定画面の一例を示す図
である。
【図6】図4に示す下部表示領域160の拡大図であ
る。
【図7】図4に示す下部表示領域170の拡大図であ
る。
【図8】図7に示すボリューム調節部178の初期設定
例を示す図である。
【図9】図1に示す支援装置を利用する初期段階におい
てパートを設定するための初期設定画面の別な一例を示
す図である。
【図10】図8に示すボリューム調節部178による音
量調節後の状態を示す図である。
【図11】図4に示す下部表示領域150の拡大図であ
る。
【図12】楽譜上の小節を直接指定して練習対象小節を
入力する操作を示す図である。
【図13】練習対象小節についての強調表示を行った表
示画面の一例を示す図である。
【図14】図4に示す下部表示領域180の拡大図であ
る。
【図15】図14に示す操作ボタン181をクリックす
ることにより得られる区間登録ウインドウ185を示す
図である。
【図16】楽譜上の所定箇所に補助情報が付加されてい
ることを示す留意マーク114を表示させた状態を示す
図である。
【図17】図16に示す留意マーク114をクリックす
ることにより補助情報が表示された状態を示す図であ
る。
【図18】本発明を実施する上での実用的な製品形態の
一例を示す概念図である。
【図19】MIDIデータファイルの一般的なデータ構
成を示す図である。
【図20】本発明の一実施形態に係るMIDIデータフ
ァイルの構成例を示すブロック図である。
【図21】図20に示すMIDIデータファイルを再生
するための手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…楽譜表示部 20…楽器音再生部 30…データ読込部 40…操作入力部 50…表示制御部 60…再生制御部 70…表示再生処理部 100…楽譜表示部10における表示画面 110…中央表示領域 111…マウスポインタ 112…メニューウインドウ 113…小節インジケータ 114…留意マーク 120…上部表示領域 130…上部表示領域 140…上部表示領域 150…下部表示領域 151…開始小節入力部 152…終了小節入力部 153…テンポ入力部 154…移調入力部 160…下部表示領域 170…下部表示領域 171…最前小節へのジャンプボタン 172…前小節へのジャンプボタン 173…再生ボタン 174…一時停止ボタン 175…後小節へのジャンプボタン 176…頁送りボタン 177…頁送りボタン 178…ボリューム調節部 179a,179b…入力ボックス 180…下部表示領域 181〜184…操作ボタン 185…区間登録ウインドウ 186…区間登録一覧表 187…登録ボタン 188…削除ボタン 191…注釈文 192…練習曲の楽譜 193…操作ボタン 200…共通ソングボディファイル 201…A音源用セットアップファイル 202…B音源用セットアップファイル 203…C音源用セットアップファイル A1〜A3…補助情報 F10…練習支援データ F11…MIDIデータファイル F12…楽譜画像データファイル F13…制御データファイル F14…補助情報ファイル F20…アプリケーションソフトウエア M…記録媒体 PIC1〜PICn…各小節ごとの楽譜画像データファ
イル R1〜Rn…個々の小節に対応するレコード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた表示制御信号に基づいて楽譜
    を表示するための楽譜表示部と、 与えられた再生制御信号に基づいて楽器音を再生するた
    めの楽器音再生部と、 専用の記録媒体から練習支援データを読み込むデータ読
    込部と、 オペレータの操作入力に基づき、前記練習支援データ内
    に含まれている複数のパートの中から、練習対象となる
    メインパートと、それ以外のパートからなる伴奏パート
    とを特定するとともに、前記メインパートと前記伴奏パ
    ートとについて再生対象とすべきか否かを決定する操作
    入力部と、 前記メインパートに関して、前記練習支援データ内から
    必要なデータを抽出し、所定の楽譜を表示させるための
    表示制御信号を前記楽譜表示部に与える表示制御部と、 前記メインパートおよび前記伴奏パートのうちの再生対
    象となったパートに関して、前記練習支援データ内から
    必要なデータを抽出し、所定の楽器音を再生させるため
    の再生制御信号を前記楽器音再生部に与える再生制御部
    と、 を備えることを特徴とする楽器練習の支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の楽器練習の支援装置に
    おいて、 操作入力部が、メインパートのみを再生対象とする第1
    の態様、伴奏パートのみを再生対象とする第2の態様、
    メインパートと伴奏パートとの双方を再生対象とする第
    3の態様、をオペレータに対して提示し、これら3つの
    態様のうちのいずれか1つを選択的に入力する機能を有
    することを特徴とする楽器練習の支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の楽器練習の支援装置に
    おいて、 練習支援データが、楽器音の再生に必要なMIDIデー
    タを収容したMIDIデータファイルを有し、 再生制御部が、前記MIDIデータファイルに含まれる
    複数のチャンネルのうち、メインパートに対応するチャ
    ンネルに関する音量を、オペレータの入力に基づいて同
    時に連動させて調節可能とする音量調節機能を有するこ
    とを特徴とする楽器練習の支援装置。
  4. 【請求項4】 与えられた表示制御信号に基づいて楽譜
    を表示するための楽譜表示部と、 与えられた再生制御信号に基づいて楽器音を再生するた
    めの楽器音再生部と、 専用の記録媒体から練習支援データを読み込むデータ読
    込部と、 オペレータの操作入力に基づき、練習開始小節から練習
    終了小節に至る小節を練習対象小節として特定する操作
    入力部と、 前記練習支援データ内から必要なデータを抽出し、所定
    の楽譜を表示させるための表示制御信号を前記楽譜表示
    部に与える表示制御部と、 前記練習対象小節に関して、前記練習支援データ内から
    必要なデータを抽出し、所定の楽器音を再生させるため
    の再生制御信号を前記楽器音再生部に与える再生制御部
    と、 を備え、 オペレータが、前記楽譜表示部に表示された楽譜上で特
    定の小節を指定することにより、練習開始小節と練習終
    了小節とを特定する操作入力が前記操作入力部に対して
    行われるように構成したことを特徴とする楽器練習の支
    援装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の楽器練習の支援装置に
    おいて、 ポインティングデバイスにより、楽譜表示部に表示され
    た楽譜上の任意の位置を指定できるようにし、任意の小
    節の位置が指定された場合に、当該小節を練習開始小節
    または練習終了小節のいずれにすべきかを前記ポインテ
    ィングデバイスにより選択する入力ができるように構成
    したことを特徴とする楽器練習の支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の楽器練習の支援装置に
    おいて、 楽譜表示部に楽譜を表示する際に、所定の小節が選択さ
    れた状態となるようにし、キーボードの特定のキーに、
    小節の選択状態を前後に移動させる機能と、選択状態の
    小節を練習開始小節または練習終了小節として指定する
    機能と、を割り当て、オペレータのキー入力に基づいて
    練習開始小節と練習終了小節とを特定する操作入力が行
    われるように構成したことを特徴とする楽器練習の支援
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の楽器練
    習の支援装置において、 練習開始小節から練習終了小節に至るまでの区間を複数
    通り登録できる機能を更に設け、登録されたいずれかの
    区間を指定することにより、当該区間に対応する練習対
    象小節を特定できるようにしたことを特徴とする楽器練
    習の支援装置。
  8. 【請求項8】 与えられた表示制御信号に基づいて楽譜
    およびこれに関連する情報を表示するための楽譜表示部
    と、 与えられた再生制御信号に基づいて楽器音を再生するた
    めの楽器音再生部と、 専用の記録媒体から練習支援データを読み込むデータ読
    込部と、 オペレータの操作入力に基づき、練習対象となる小節を
    練習対象小節として特定する操作入力部と、 前記練習対象小節に関して、前記練習支援データ内から
    必要なデータを抽出し、所定の楽譜を表示させるための
    表示制御信号を前記楽譜表示部に与える表示制御部と、 前記練習対象小節に関して、前記練習支援データ内から
    必要なデータを抽出し、所定の楽器音を再生させるため
    の再生制御信号を前記楽器音再生部に与える再生制御部
    と、 を備え、 前記表示制御部が、前記練習支援データに楽譜の特定の
    部分に関する補助情報が含まれていた場合に、当該特定
    の部分の近傍に前記補助情報の存在を示すための留意マ
    ークを表示する機能と、オペレータがポインティングデ
    バイスにより前記留意マークを指定する入力を行った場
    合に、前記補助情報を表示させるための表示制御信号を
    前記楽譜表示部に与える機能と、を有することを特徴と
    する楽器練習の支援装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の楽器練習の支援装置に
    おいて、 楽譜の特定の部分に関する補助情報が、前記特定の部分
    を演奏するにあたっての注釈と、この特定の部分の演奏
    に役立つ練習曲の楽譜および再生用データと、を含み、 オペレータが留意マークを指定する入力を行った場合
    に、表示制御部が前記注釈および前記練習曲の楽譜を表
    示させるための表示制御信号を楽譜表示部に与えるとと
    もに、再生制御部が前記再生用データを楽器音再生部に
    与える処理を行い、前記練習曲についての練習が可能に
    なるようにしたことを特徴とする楽器練習の支援装置。
  10. 【請求項10】 所定の曲目についての楽器演奏の練習
    を支援するために、練習対象となる小節の楽譜を表示し
    ながら、この小節についての模範的な楽器演奏と伴奏を
    再生する機能をもった楽器練習の支援装置に用いる楽器
    練習用情報の記録媒体であって、 練習対象となる曲目に関するMIDIデータを収容した
    MIDIデータファイルと、前記曲目の楽譜を示す楽譜
    画像データを収容した楽譜画像データファイルと、前記
    曲目を構成する各小節についての制御コードを収容した
    制御データファイルと、を含む練習支援データが記録さ
    れており、 前記MIDIデータファイルは、楽器の演奏操作を示す
    情報からなるソングボディとこのソングボディ内の情報
    に基づいて楽器音の再生を行う際の環境設定のための情
    報からなるセットアップ小節とを有し、前記ソングボデ
    ィは複数のMIDI音源について共通して利用可能な共
    通ソングボディファイルとして用意され、前記セットア
    ップ小節は複数のMIDI音源にそれぞれ適した個々の
    音源用のセットアップファイルとして用意され、 楽器練習の支援装置によって再生を行う際に、当該支援
    装置が利用するMIDI音源に適したセットアップファ
    イルと前記ソングボディとを用いた再生が行えるように
    構成したことを特徴とする楽器練習用情報の記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の楽器
    練習の支援装置としてコンピュータを動作させるための
    プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
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