JP5630155B2 - 記憶システムおよび記憶装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、演奏動作毎に当該演奏動作を示す演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、日時を計る第1計時手段と、前記演奏情報生成手段で演奏情報が生成される毎に、前記第1計時手段で計られている日時を示す日時情報と、前記演奏情報生成手段で生成された演奏情報と、当該楽器または当該楽器の演奏者を識別する識別情報との組を自動的に送信する送信手段とを有する楽器と通信する記憶装置であって、日時を計る第2計時手段と、前記送信手段から送信された情報の組を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された情報の組を組毎に記憶する記憶手段と、前記受信手段で受信された演奏情報と組の日時情報の日時または前記第2計時手段で計られている日時であって前記受信手段で受信された演奏情報の受信日時に基づいて、前記記憶手段に記憶された情報の組を区分する区分手段と、を有する記憶装置を提供する。
(実施形態の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの全体構成を示した図である。図に示したように、このシステムにおいては、楽器端末1A,1Bと、楽器端末1A,1Bから送信されるデータを記憶する記憶装置として機能するサーバ装置2が、コンピュータ装置同士を接続する通信ネットワーク3に接続されている。なお、通信ネットワーク3には多数の装置を接続可能であるが、図1においては、説明の簡略化のために二つの楽器端末1A,1Bと一つのサーバ装置2を示している。
楽器端末1A,1Bは、本実施形態においては電子キーボードである。なお、本実施形態においては、楽器端末1A,1Bのハードウェア構成は同じ構成であるため、以下の説明において両者を区別する必要がない場合は符号の末尾のA,Bを付すのを省略する。
図2は、楽器端末1の外観を示した図であり、図3は、楽器端末1のハードウェア構成を示したブロック図である。図3に示したように、スピーカ105を除く楽器端末1の各部はバス101に接続されており、バス101を介して各部間で信号のやり取りを行う。
図4は、サーバ装置2のハードウェア構成を示したブロック図である。図4に示したように、サーバ装置2の各部はバス201に接続されており、バス201を介して各部間で信号のやり取りを行う。
制御部202は、バス201に接続された各部を制御するハードウェアであり、CPU、サーバ装置2の各部を制御するためのプログラムを記憶したROM、RAMなどを備えている。制御部202のCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、バス201を介してサーバ装置2の各部を制御する。
(演奏データを記憶する際の動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、以下の説明においては、楽器端末1のユーザが一の楽曲を演奏した場合を想定して動作の説明を行う。
まず、ユーザが楽器端末1Aの電源を入れると、制御部102のROMに記憶されているプログラムが制御部102において実行される。すると、楽器端末1Aにおいては、電子キーボードの機能が実現する。また楽器端末1Aにおいては、サーバ装置2と通信を行うことが可能となる。次に、ユーザが鍵10aを押鍵すると(図5:ステップS101)、制御部102は、ノートオンのメッセージ、押下された鍵10aに対応するノート番号、鍵10aにされた操作に対応するベロシティなどの演奏動作の情報を含むMIDIメッセージを生成する。また、制御部102は、このノートオンのMIDIメッセージを生成した日時を示す演奏日時情報を生成する。制御部102は、生成したMIDIメッセージ、演奏日時情報および記憶部103に記憶されている端末識別子「0001」を含む演奏データを生成する(ステップS102)。そして制御部102は、生成した演奏データを、通信部108を制御してサーバ装置2へ送信する。また、制御部102は、MIDIメッセージを楽音生成部104へ送る。楽音生成部104は、MIDIメッセージが供給されると、MIDIメッセージで指定されるノート番号およびベロシティに対応した楽音の信号を生成し、生成した信号をスピーカ105に供給する。楽音生成部104から供給された信号がスピーカ105に入力されると、入力された信号に応じて楽音がスピーカ105から放音される。
ここで、例えば制御部202が計っている日時が「2009年8月31日の13時05分05秒」である場合、制御部202は、この日時を示す取得日時情報「2009-08-31T13:05:05」と、端末識別子「0001」との組をRAMに記憶する(ステップS104)。
具体的には、まず制御部202は、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データの受信日時で演奏データを区分する。ここで、演奏データは、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データの受信日時以前に受信された演奏データと、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データの受信日時より後に受信された演奏データとに区分される。制御部202は、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データの受信日時以前に受信された演奏データとして区分された演奏データの中から、RAMに記憶されている端末識別子「0001」を含む全ての演奏データを抽出し、抽出した演奏データを一つのファイルとしてまとめた演奏ファイルを生成する(ステップSA2)。なお、制御部202は、演奏データを区分する際、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データに含まれている演奏日時情報の日時以前の演奏日時情報を含む演奏データと、楽器端末1Aから最後に受信した演奏データに含まれている演奏日時情報の日時より後の演奏日時情報を含む演奏データとに区分してもよい。
また、制御部202は、演奏ファイルを一意に識別する演奏ファイル識別子を生成し(ステップSA3)、演奏ファイル識別子を含む演奏ファイルを記憶部203の永続記憶領域に記憶させる(ステップSA4)。
また、制御部202は、演奏ファイルの演奏データに含まれている端末識別子、演奏ファイル中の演奏データに含まれている時刻のうち最も早い演奏日時情報(演奏開始日時)と最も遅い演奏日時情報(演奏終了日時)を取得し、取得した端末識別子、演奏開始日時、演奏終了日時、および生成したファイル識別子とを対応付けて図7に示した演奏テーブルに格納する(ステップSA5)。
次に、サーバ装置2に記憶された演奏ファイルを楽器端末1Bが取得し、楽器端末1Bが、取得した演奏ファイルに従って楽音を放音する際の動作について説明する。
まず、ユーザが、サーバ装置2に記憶されている演奏ファイルのリストを取得する操作を、電源を入れられた楽器端末1Bの操作部106において行うと(図8:ステップS301)、楽器端末1Bからサーバ装置2へ演奏ファイルのリストを要求する要求メッセージが送信される(ステップS302)。
なお、MIDIメッセージを楽音生成部104へ送る際には、演奏データに含まれている演奏日時情報に基づいてMIDIメッセージを楽音生成部104へ送る。例えば、演奏日時情報が「2009-08-31T13:05:05」であるノートオンメッセージの演奏データと、演奏日時情報が「2009-08-31T13:05:06」であるノートオフメッセージの演奏データとがある場合、ノートオンメッセージの1秒後にノートオフメッセージがあるため、制御部102は、ノートオンのMIDIメッセージを楽音生成部104に送った1秒後にノートオフのMIDIメッセージを楽音生成部104に送る。
なお、上述した説明においては、楽器端末1Bがサーバ装置2から演奏ファイルを取得したが、楽器端末1Aがサーバ装置2から演奏ファイルを取得してもよい。この場合、楽器端末1Aのユーザは、自身が行った演奏の演奏ファイルを取得して過去の演奏を聴くことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
なお、楽器端末1においては、演奏者の写真の画像に替えて演奏者の音声を示す音声データを記憶させ、記憶部103に記憶されている音声データを含む演奏データをサーバ装置2へ送信し、サーバ装置2は、音声データと演奏データをまとめて演奏ファイルとして記憶してもよい。また、サーバ装置2は、演奏データに含まれている音声データも演奏テーブルに格納するようにしてもよい。また、楽器端末1が演奏テーブルをサーバ装置2から取得して演奏テーブルの内容を表示する際には、ユーザに選択されたファイル識別子に対応する音声データを再生するようにしてもよい。
本発明においては、演奏テーブルの内容を表示する場合、演奏時間の長さや演奏者の氏名などをもとにして表示の内容を並べ替えてもよい。
上述した実施形態においては、楽器端末1は電子キーボードであるが、楽器端末1は電子キーボードに限定されるものではなく、自動演奏機能を有するピアノであってもよい。また、楽器端末1は、鍵盤を有する楽器に限定されるものではなく、MIDIメッセージの生成と処理が可能な楽器であれば他の楽器であってもよい。
また、本発明においては、サーバ装置2は、演奏ファイル中のMIDIメッセージと演奏日時情報を解析して演奏ファイルが表す曲を特定し、特定した曲名を示す情報を演奏テーブルに格納するようにしてもよい。また、サーバ装置2は、MIDIメッセージや演奏日時情報などから演奏のテンポやピッチなどの情報を取得し、取得した情報から演奏の雰囲気や優劣などを解析して解析結果を演奏テーブルに格納してもよい。この構成によれば、演奏の優劣や所望の雰囲気などで演奏ファイルを検索して演奏ファイルを選択し、演奏を聴くことが可能となる。なお、演奏の優劣や雰囲気は、数値化した特徴量で表し、この特徴量を演奏テーブルに格納してもよい。また、演奏ファイルを検索する場合には、楽器端末1において、この特徴量を入力し、入力された特徴量をキーにして演奏ファイルを検索し、検索により得られた演奏ファイルのリストを楽器端末1で表示してもよい。
上述した実施形態においては、演奏動作を示す情報としてMIDIメッセージを用いているが、演奏動作を示す情報の形式は、MIDI形式に限定されるものでなく、他の形式であってもよい。
具体的には、PCには、楽器端末1と通信を行う機能およびサーバ装置2と通信を行う機能を実現するプログラムを記憶させ、このプログラムをPCにおいて実行させる。楽器端末1とPCとを通信ケーブルで接続し、楽器端末1が演奏データを出力してPCに演奏データを入力する。PCは、演奏データが入力されると、入力された演奏データを通信ネットワーク3を介してサーバ装置2へ送信する。
また、携帯端末で演奏ファイルを選択する操作を行い、選択された演奏ファイルの取得を携帯端末がPCに指示し、選択された演奏ファイルをPCがサーバ装置2から取得して楽器端末1へ送信してもよい。
また、楽器端末1が表示部107を備えない構成の場合、携帯端末でサーバ装置2から演奏ファイルのリストを取得してもよい。そして、携帯端末で演奏ファイルを選択する操作を行い、選択された演奏ファイルの取得を携帯端末が楽器端末1に指示し、選択された演奏ファイルを楽器端末1がサーバ装置2から取得してもよい。
サーバ装置2は、楽器端末1から送信された演奏ファイルにファイル識別子を付与して永続記憶領域に記憶し、ファイル識別子と、演奏ファイルから取得した端末識別子、演奏開始日時、演奏終了日時を対応付けて演奏テーブルに格納してもよい。
この場合、サーバ装置2は、記憶した演奏データの演奏日時情報が示す日時を取得し、記憶済みの1番目から4番目の演奏データを一回の演奏を表す演奏ファイルとして区分し、記憶済みの5番目から10番目の演奏データを、先の演奏とは異なる演奏を表す演奏ファイルとして区分してもよい。
ここで、順次記憶した演奏データとして1番目から10番目までの演奏データがあり、1番目から4番目まの演奏データと、5番目から10番目の演奏データについては、演奏データと組で記憶した日時について、前後の演奏データとの時間差が5秒未満であり、4番目の演奏データと組で記憶された日時と、5番目の演奏データと組で記憶された日時との差が5秒以上であった場合を想定する。この場合、サーバ装置2は、記憶済みの1番目から4番目の演奏データを一回の演奏を表す演奏ファイルとして区分し、記憶済みの5番目から10番目の演奏データを、先の演奏とは異なる演奏を表す演奏ファイルとして区分してもよい。
例えば、楽器端末1は、生成された演奏データを順次記憶部103に記憶させ、記憶部103に記憶されている演奏データを予め定めた時間が経過する毎にサーバ装置2へ送信する構成としてもよい。具体的には、楽器端末1は、演奏が始まると演奏データを記憶部103に記憶させ、予め定められたn秒が経過すると(n秒は、例えば5秒など設計時に設定)、記憶部103に記憶されている演奏データをサーバ装置2へ送信する。なお、楽器端末1は、演奏データを送信すると送信済みの演奏データを記憶部103から消去する構成としてもよい。そして、楽器端末1は、演奏データを送信してからn秒が経過すると、前回演奏データを送信した後に記憶部103に記憶された演奏データをサーバ装置2へ送信する。以降楽器端末1は、記憶部103に記憶された演奏データをn秒が経過する毎にサーバ装置2へ送信する。この構成によれば、演奏データを生成する毎に演奏データをサーバ装置2へ送信する構成と比較して楽器端末1とサーバ装置2との間の通信回数を少なくすることができる。
例えば、楽器端末1は、生成された演奏データを順次記憶部103に記憶させ、記憶された演奏データのデータ量の合計が予め定められた量以上となる毎に、記憶部103に記憶されている演奏データをサーバ装置2へ送信する構成としてもよい。具体的には、楽器端末1は、演奏が始まると演奏データを記憶部103に記憶させ、記憶された演奏データの量の合計が予め定められたnバイト(nは、例えば設計時に設定)以上となると、記憶部103に記憶されている演奏データをサーバ装置2へ送信する。なお、楽器端末1は、演奏データを送信すると送信済みの演奏データを記憶部103から消去する構成としてもよい。そして、楽器端末1は、演奏データを送信してから記憶部103に記憶された演奏データの量の合計を監視し、前回演奏データを送信した後に記憶部103に記憶された演奏データの量の合計がnバイト以上となると、記憶部103に記憶されている演奏データをサーバ装置2へ送信する。以降楽器端末1は、記憶部103に記憶された演奏データの量の合計がnバイトを以上となる毎に演奏データをサーバ装置2へ送信する。この構成によれば、演奏データを生成する毎に演奏データをサーバ装置2へ送信する構成と比較して楽器端末1とサーバ装置2との間の通信回数を少なくすることができる。
なお、上述した実施形態においては、記憶部103に記憶された演奏データを予め定めた時間が経過する毎にサーバ装置2へ送信するという上述した構成と、記憶部103に記憶された演奏データの量の合計が予め定められた量以上となる毎にサーバ装置2へ送信するという上述した構成とを組み合わせてもよい。
例えば、サーバ装置2は、楽器端末1から最後に受信した演奏データの受信日時で演奏データを区分した後、楽器端末1から最後に受信した演奏データの受信日時以前に受信された演奏データとして区分された演奏データの中から、RAMに記憶されている端末識別子を含む演奏データを抽出し、抽出した演奏データを記憶部203に記憶させる。
次にサーバ装置2は、記憶部203に記憶した演奏データを演奏日時の古いものから抽出し、抽出した演奏データが記憶されている記憶領域のアドレスを特定し、特定したアドレスを順番に演奏のログの情報として記憶する構成としてもよい。この構成によれば、ログの情報に含まれているアドレスをもとにして演奏の順番で記憶部203から演奏データを読み出し、読み出した演奏データを再生して演奏を再現することができる。
また、サーバ装置2は、記憶部203に記憶させた演奏データに含まれている日時情報を抽出し、抽出した日時情報を日時の早いものから順に演奏のログの情報として記憶する構成としてもよい。
また、サーバ装置2は、RAMから抽出した演奏データを記憶部203に記憶させる際に、抽出した演奏データを、演奏データに含まれている演奏日時情報が表す日時の順に記憶部203に記憶させ、演奏のログの情報として記憶する構成としてもよい。なお、抽出した演奏データを演奏のログ情報として記憶する際には、演奏データの順番は、演奏データに含まれている日時情報から特定できるため、演奏データに含まれている演奏日時情報が表す日時の順に演奏データを記憶部203に記憶させなくてもよい。
Claims (3)
- 楽器と、複数の前記楽器と通信可能であり前記楽器から送信される情報を記憶する記憶装置とを有するシステムであって、
前記楽器は、
当該楽器の演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、
日時を計る第1計時手段と、
前記演奏情報生成手段で演奏情報が生成される毎に、前記第1計時手段で計られている日時を示す日時情報と、前記演奏情報生成手段で生成された演奏情報との組である演奏データを前記記憶装置へ送信する第1送信手段とを有し、
前記記憶装置は、
日時を計る第2計時手段と、
前記第1送信手段から送信された演奏データを受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段で受信された演奏データを記憶する記憶手段と、
前記第1受信手段で受信された演奏データに含まれる日時情報の日時または前記第2計時手段で計られている日時であって前記第1受信手段で受信された演奏データの受信日時に基づいて、前記記憶手段に記憶された演奏データを区分し、区分された演奏データを含む演奏ファイルを生成するファイル生成手段と、
を有することを特徴とする記憶システム。 - 前記ファイル生成手段は、前記第1受信手段で受信された複数の前記演奏データに含まれる前記日時情報の日時、または前記第1受信手段で受信された複数の前記演奏データの受信日時の時間軸上の時間間隔が所定値以上である場合、前記演奏データを区分することを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
- 演奏情報を生成する演奏情報生成手段と、日時を計る第1計時手段と、前記演奏情報生成手段で演奏情報が生成される毎に、前記第1計時手段で計られている日時を示す日時情報と、前記演奏情報生成手段で生成された演奏情報との組である演奏データを送信する送信手段とを有する楽器と通信する記憶装置であって、
日時を計る第2計時手段と、
前記送信手段から送信された演奏データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された演奏データを記憶する記憶手段と、
前記受信手段で受信された演奏データに含まれる日時情報の日時または前記第2計時手段で計られている日時であって前記受信手段で受信された演奏データの受信日時に基づいて、前記記憶手段に記憶された演奏データを区分し、区分された演奏データを含む演奏ファイルを生成するファイル生成手段と、
を有する記憶装置。
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