JPH0632339A - ラベル印字装置 - Google Patents

ラベル印字装置

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JPH0632339A
JPH0632339A JP18382792A JP18382792A JPH0632339A JP H0632339 A JPH0632339 A JP H0632339A JP 18382792 A JP18382792 A JP 18382792A JP 18382792 A JP18382792 A JP 18382792A JP H0632339 A JPH0632339 A JP H0632339A
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渉 小椋
Koji Oguchi
晃司 小口
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配列された各ラベルに対し、連続する一連の
数字・文字だけを1づつ変化させて、文字列を順次印字
できるラベル印字装置を提供することにある。 【構成】 ラベル印字装置では、ユーザーは、文字列を
作成する際、文字列の所望の位置に連番記号を入力する
と共に、この連番範囲を入力する。印字処理の際、CP
Uでは、連番記号が表す連番範囲の開始値を連番印刷カ
ウンターに設定し、入力された文字を順に読み出して、
印字文字記憶領域に記憶させる。このとき、読み出した
文字が連番記号であれば、連番印刷カウンターに設定さ
れた数字・文字などに置き換えて記憶され、この記憶さ
れた文字列が実際に印字される。このような置換・印字
処理は、連番印刷カウンターの設定が、連番範囲を越え
るまで順に繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された文字列を印
字手段を介して書類等の見出しラベルに印字するラベル
印字装置に係り、特に配置や形状等が規格化されたラベ
ルが多数貼付られたラベルシートの種類に関わらず、当
該ラベルシート上の各ラベルに好適に印字するラベル印
字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば展示会等では、多数のサンプルに
同一の見出しラベルが貼付けられている場合が多い。ま
た、情報の多様化に伴い、情報の種類等に応じた見出し
ラベルを用いて好適なファイリングの要請が高まってお
り、しかも同一の情報を複数人、複数箇所で所有保管す
る場合もある。従来、この種のラベルは手書きで作成さ
れており、作成の頻雑さや見栄え等の問題があった。
【0003】かかる問題を解消すべく、従来、ライン入
りラベルの上下両位置に同一内容を、印字方向を適宜選
定可能にして効率良く印字する印字装置が提案されてい
る(実開平1−178948号公報)。
【0004】また、入力した文字数、行数を1枚のラベ
ルに納めるとともに、ラベルの枚数を1枚の用紙上で整
数枚設定すべく計算するラベル印字装置が提案されてい
る(特開昭61−175722号公報)。
【0005】また、所定のラベル幅内に印字が好適に行
えるように文字を全角、半角に変更すべく自動計算する
ラベルプリンタが提案されている(特開昭63−189
276号公報)。
【0006】また、単票紙状のラベルの印字フォーマッ
トを入力可能にして種々のサイズのラベルに印字可能に
するラベルプリンタが提案されている(特開昭62−1
58072号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平1−178
948号公報記載の考案によれば、1枚の見出しラベル
に対して好適に印字を行う処理については詳細に記載さ
れているが、配置された複数の見出しラベルの位置や寸
法検出乃至は各ラベルに如何に印字するかの制御に関し
ては何等記載されていない。
【0008】また、特開昭61−175722号公報、
特開昭63−189276号公報及び特開昭62−15
8072号公報記載のものは、1枚のラベルに対して如
何に好適に印字を行うかに関するものであり、配置され
た多数のラベルに対する印字処理に関するものではな
い。
【0009】さらに、“A−1”、“A−2”、“A−
3”……のように、各ラベルに次々と同じ文字列を印字
しながら連続する数字などを1づつ増やして印字を施す
機能は便利であり、通常の事務整理などにおいても頻繁
に必要とされている。しかし、このような機能を持ち、
かつ、配置された多数のラベルに対して順次印字処理を
施すラベル印字装置はまだ知られていないのが現状であ
る。
【0010】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
ものであり、その目的は予めラベルの種別を識別して記
憶しておき、その内から選択指示されたものに対して、
自動的にラベル形状、位置情報が設定され、ラベルシー
ト上に貼付られた多数のラベルに好適な文字列を印字可
能にしたラベル印字装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、配列された各
ラベルに対して、連続する一連の数字・文字だけを1づ
つ変化させて、文字列を順次印字することができるラベ
ル印字装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるラベル印
字装置は、所望の文字列を入力すると共に、入力された
文字列を、ラベルシート上に配列された各ラベル毎に印
字を施すラベル印字装置において、連番記号を含む文字
列と共にこの連番記号の連番範囲を、文字列記憶部に記
憶させる第1の処理手段と、連番範囲で指定される数字
又は文字の開始値を連番印刷カウンターに設定する第2
の処理手段と、文字列記憶部に記憶された文字を順に読
み出して印字文字記憶部に記憶させると共に、この際、
読み出された文字が連番記号であれば、この連番印刷カ
ウンターによって指定される数字又は文字に置き換える
第3の処理手段と、文字列記憶部に記憶された文字の全
てが印字文字記憶部に記憶された後、第1のラベルシー
ト上に配列された各ラベルの寸法及び配列位置を特定す
るためのラベル情報に基づいて、印字文字記憶部に記憶
された文字列を前記配列されたラベルに対して印字させ
る第4の処理手段と、この第4の処理手段によって1つ
のラベルに印字を施した後、連番印刷カウンターに設定
された数字又は文字を、該当する次の数字又は文字に更
新させる第5の処理手段と、この更新された数字又は文
字を基に、第3乃至第5の処理手段による処理を順に実
行させ、連番印刷カウンターに設定される数字又は文字
が、連番範囲を越えるまでこの処理を行う第6の処理手
段とを備えて構成するものである。
【0013】
【作用】入力された文字列は文字列記憶部に記憶され、
第3の処理手段では、この文字列記憶部に記憶された文
字を1文字づつ順に読み出して、印字バッファとしての
印字文字記憶部に記憶させる。このとき、読み出した文
字が連番記号であれば、連番印刷カウンターに設定され
た数字又は文字に置き換えて記憶させる。印字する文字
列が全て印字文字記憶部に記憶された後、第4の処理手
段では、この印字文字記憶部の文字列をラベルに印字さ
せる。第5の処理手段によって、連番印刷カウンターに
設定された数字或いは文字を更新した後、第6の処理手
段によってこの第3乃至第5の処理手段による処理を繰
り返し実行させる。この処理は連番印刷カウンターの設
定が連番範囲を越えるまで行われるため、これにより、
連続する一連の数字・文字だけを1づつ変化させて、設
定された文字列が順次印字される。
【0014】
【実施例】以下、本発明にかかるラベル印字装置につい
て添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1乃至図4にラベル印字装置1の外観及
び内部機構を示す。ラベル印字装置(以下、装置とい
う)1は、ラベルシート4に規則正しく配列した多数の
ラベル4aの各々に対して印字を施す装置であり、上半
体2と下半体3とで構成し、その中間にはラベルシート
4の挿入口5を形成している。
【0016】装置1の上半体2には、文字等が入力可能
なキー6を多数配列しており、その上方には所定文字
数、行数、或いは入力した文字列等を表示する液晶パネ
ルからなる液晶表示部7を配設している。なお、それ以
上の文字数、行数の入力が行われているときは、カーソ
ルキーにより画面が左右上下にスクロールするようにな
っている。配列した各キー6は、図4に示すようにアル
ファベット等のキャラクターキーをはじめ、「機能」、
「取消」、「変換」、「実行」、「印刷」等の各処理を
行うファンクションキー及び四方に矢印が表記されたカ
ーソルキーを配設している。また、各キーの内容は、そ
の頭部に表記している。
【0017】下半体3には、挿入口5及びこの挿入口5
から続いて後方に延びる給送路11を形成しており、こ
の給送路11の上面には、挿入したラベルシート4を誘
導する誘導ローラ9を設けている。また、誘導ローラ9
の後方には、シート送りモーター16によって回転駆動
し挿入されたラベルシート4を給送する給紙ローラ8を
計3カ所に配設し、さらにその後方には印字を施す印字
部20を備えている。
【0018】上記挿入口5及び給送路11には、その一
方側、例えば左側にガイド用の側壁18を形成してお
り、ラベルシート4の左辺をこの側壁18に当接させな
がら挿入するものである。また、給紙ローラ8の給送路
下流側における側壁18には、図5に示すように、例え
ば上下面に発光素子19aと受光素子19bとで対構造
を成すフォトインターラプタ等のシートセンサ19を配
設しており、挿入、給送されたラベルシート4の左辺が
側壁18に正確に一致しているかどうかを検出するもの
である。
【0019】印字部20は、その下部がラベルシート4
の挿入方向に対して直交する方向に配設した螺旋状軸1
2と螺合しており、キャリッジモーター14の回転が歯
車列15を介して螺旋状軸12に伝達され、この回転す
る螺旋状軸12に沿って印字部20が往復駆動する機構
となっている。印字部20の上部には、螺旋状軸12と
平行にラック13を架設している。このラック13の歯
部は印字部20と相対するように下部に形成しており、
印字部20内の歯車がラック13と噛合した状態となっ
ている。また、印字部20の下部からは、例えば一文字
分が印字可能なドットアレイからなるサーマルヘッド2
8が突出しており、サーマルヘッド28の下部の下半体
3には、ゴム性のプラテン17を配設している。なお、
この印字部20は、インクリボンのリボンカセット(図
示せず)を取り付けるためのカセットホルダーとしても
機能するものであり、インクリボンを巻き取るための巻
き取り軸25を備えている。
【0020】液晶表示部7は、入力した文字列或いは編
集後の文字列、コードナンバー、文字ラベル、又はそれ
ぞれの選択画面を表示するものである。なお、文字ラベ
ルとは、ラベル印字用として作成した文字列、或いは既
に作成されている文字列をいう。
【0021】次に、ラベル印字装置の制御ブロック図
を、図6に基づいて説明する。本装置1は、装置全体を
コントロールする中央演算処理装置(以下、CPUとい
う)30と、ROM,RAM等で構成する記憶部31と
を備える。
【0022】CPU30には、サーマルヘッド28の接
離駆動及び文字信号を出力するヘッド駆動部36、キャ
リッジモータ14の駆動を制御するキャリッジモータ駆
動部37、給紙ローラ8及び排紙ローラ23を同期駆動
するシート送りモータ16の駆動制御を行うシート送り
モータ駆動部38、及び液晶表示部7を駆動する表示駆
動部39がそれぞれ接続されている。
【0023】CPU30は、内部に枚数計数用のカウン
タやシート給送との同期を取るためのタイマを備え、キ
ー入力部6´からの入力情報及びシートセンサ19から
の検出信号を受けて、それぞれ所要の回路部に制御信号
を出力して、後述するように文字入力、編集処理の他、
ラベルシートの種類選択、表示制御、印字処理制御を統
括的に制御する。
【0024】また、CPU30はシートセンサ19から
の検出信号を監視しており、ラベルシート4の左辺前端
を検出した信号が入力されたかどうかによりラベルシー
ト4の挿入、給送が正確に行われているかどうかを判断
すると共に、検出信号発生時点からシート送りモータ1
6の回転パルス、あるいは時間管理により給送中のラベ
ルシートの位置を間接的に計測している。
【0025】記憶部31には、入力された文字列と共に
後述する連番範囲が記憶される文字列記憶部、実際に印
字が施される文字列を記憶する印字文字記憶部を有して
いる。また、編集、印字等装置全体の作動を制御するプ
ログラム,仮名・漢字変換用の辞書メモリ等のほか、各
種のラベルシートに配列されたラベルの配列位置及びそ
のラベルの縦・横の寸法などが登録されたラベル情報
や、ラベルシートの種類を特定するための識別コードと
してのコードナンバー、及び次に示すような文字サイズ
表(表1)が記憶されている。
【0026】
【表1】
【0027】表1は文字サイズを表わすもので、SSサ
イズ〜3Lサイズまでのものを示している。この種のラ
ベル印字装置では、印字可能なラベルシートの種類は様
々であって数百にも及び、そこに印字したい文字サイズ
も多数要求される。そこで、文字サイズとして正方形の
もの以外に横長文字、縦長文字も指定可能にしている。
このように、サイズ区分の記号を用いて文字サイズを選
択可能にすることで、選択作業を容易にしている。
【0028】また、ラベルシートの種類は、通常の四角
ラベル、ライン入りラベル、タックインデックスラベ
ル、ボックスラベル、カセットラベル等種々のものが有
り、しかもラベルシート上での貼付け位置も種々あり、
それぞれ規格化されたものである。なお、図6において
補助記憶部40として示した拡張カートリッジなどの外
部入出力装置を接続し、ラベルシートの種類が増加した
り、或いは規格化されていない所望のラベルシートに印
字を施したい場合には、新たに登録することも可能であ
る。
【0029】図7にラベルシートとラベルの一例を示
す。ラベルシート4上には同一寸法を有するラベル
1 ,R2 ,……が一定間隔を隔てて規則的に貼付られ
ている。なお、ラベルシート4上のラベルの位置は、列
方向に1,2,3……と、行方向にA,B,C……のよ
うに指定されている。
【0030】シートナンバーは1文字、あるいは2文字
(数字含む)の識別コードを入力することにより選択す
る。これによって選択作業を容易にしている。本実施例
におけるシートナンバーを記憶した表(不図示)は、ラ
ベル寸法で表わされており、これは、シートセンサ19
が検出するラベルシート4の左辺前端のコーナー位置を
基準にした寸法等で記憶されている。寸法の種類は、ラ
ベルシートの縦横寸法、ラベルの形状、ラベルの縦横寸
法、ラベルの縦横間隔及び1枚のシート上のラベル枚数
等から、ラベルシート上でのラベル位置を特定するに必
要なデータが採用されている。また、寸法は、通常、ミ
リメートル(mm)単位で指定されるが、本実施例では
この寸法をコード化するようにしてメモリ容量の軽減を
図っている。そして、CPU30は指定されたシートナ
ンバー(識別コード)に対応するラベル情報を基に印字
位置、すなわちラベル位置を計算するようにしている。
【0031】また、このシートナンバーを記憶した表に
はカット寸法というものを含めている。このカット寸法
は、ラベルの周縁部分に印字しない余白の寸法を規定す
るものである。これは、第1に、本実施例はラベル位置
を実測して印字する方式を採用せず、ラベルシートの上
記コーナー位置を基準に全て位置制御する簡便方式を採
用しているため、給紙ローラ8等によるシートのわずか
な給送ずれに対しても確実にラベル内への印字を実現さ
せるためであり、第2に、ラベル寸法を実際のものに比
して多少小さ目に記憶させておけば同様の効果が得られ
るが、そうすると(画面上の)イメージ文字と実際の印
字文字の大きさが一致しなくなるという不具合を考慮し
たものである。
【0032】次に、装置1における文字入力のための各
操作について説明する。
【0033】先ず、図8のフローチャートを用いて開始
画面に対する基本手順を説明する。
【0034】パワースイッチ6aをオンすると(#
2)、先ず、記憶部31内のRAMの初期化、印字部2
0の初期位置へのセット等ハード構成の初期化と内蔵蓄
電池のバッテリチェックが行われる(#4)。
【0035】液晶表示部7の画面には初期画面が表示さ
れ、「ラベル作成」と「住所録」の選択メニューが表示
される(#6)。カーソルキーを移動させて所望の項目
位置にセットして、「実行」キーを押下すると、次の作
業画面に切り換わる。CPU30は上記項目のいずれが
選択指定されたかを判断し(#8)、「ラベル作成」が
選択されれば、必要な初期化を実行させる(#12)。
この間、画面には、「しばらくお待ち下さい」等のメッ
セージが表示される。一方、「住所録」が選択されれ
ば、氏名、電話番号、住所等の登録、変更、検索の作業
画面に切り換わる(#10)。
【0036】「ラベル作成」が選択され、上記初期化が
終了すると、画面に、「新規作成」と「継続」の選択メ
ニューが表示される(#14)。CPU30は上記項目
のいずれが選択指定されたかを判断し(#16)、「継
続」が選択されれば、画面上に前回作業における内容を
表示する(#18)。ここでは、直前に文字ラベルが作
成されていたのであれば、シートナンバー等を表示し、
葉書であればその旨を表示する。そして、「実行」キー
を押下することにより(#20)、引き続き前回の作業
画面に切り換わり、文字入力の受付を可能にする(#2
2)。このように、前回の作業内容を記憶部31内のR
AMに保存しておくことにより、一旦中断した作業の再
開を容易に行えるようにしている。
【0037】一方、「新規作成」が選択されると(#1
6で「YES」)、新たな文字ラベルを作成すべく、ラ
ベルシートの指定画面に切り換わる(#24)。所望の
シートナンバー(識別コード)が入力されると(#26
で「YES」)、このシートナンバーが記憶部31のR
OM内の表に存在するかどうかが判断される(#2
8)。該当するシートナンバーが存在すれば、画面は文
字入力画面に切り換わり(#30)、存在しなければ、
例えば「このシートは登録されていません」等のメッセ
ージが3秒間表示され、元の指定画面(#24)に戻
る。
【0038】一方、登録されているシートナンバーが分
からない場合には、入力せずに「実行」キーを押下する
と(#26,#32共に「NO」,#34で「YE
S」)、ファイルの読み込み画面に切り換わる(#3
6)。そして、ここで、読み込みたい文字ラベルを選択
すれば、その文字ラベルが画面に表示されるとともにそ
のシートナンバーが併記表示される。
【0039】また、#24の画面で、「葉書」が選択さ
れると(#32で「YES」)、「文章の方向指定」の
画面に切り換わり、指定して、「実行」キーを押下する
と、通常の文字入力画面に切り換わる(#38)。な
お、#22,#30,#36及び#38の後の、文字入
力方法は通常のワードプロセッサーとほとんど同様であ
るので説明は省略する。
【0040】このようにして初期条件を設定した後、文
字入力画面において所望の文字ラベルを作成する。この
装置1は、入力した文字列の字数や行数に応じて、自動
的に文字サイズが設定されるようになっている。この文
字サイズの自動設定は、文字入力画面で入力された文字
列に応じて自動的にラベル内に好適に印字可能なように
文字の大きさが設定されるものであり、この文字サイズ
は上記表1から選択される。
【0041】以下、文字サイズの自動設定の処理につい
て、図9及び図10のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0042】まず、文字サイズの初期値が設定される。
前述の初期設定で使用ラベルが特定されており(#10
2)、このラベル情報を基に当該ラベルにおける印字エ
リアが判別され、この印字エリアの縦方向と横方向の長
さが比較される(#104)。この比較により短い方の
長さが選択され、図11(a)に示すように横方向のサ
イズが短かければ、この横方向の長さlを1辺とする正
方領域Sが想定され(#106)、また、図11(b)
に示すように縦方向のサイズが短かければ、この縦方向
の長さlを1辺とする正方領域Sが想定される(#10
8)。そして、この正方領域Sに納まる最大の正方文字
の文字サイズが表1から選択され、この文字サイズが初
期値に設定される(#110)。
【0043】このようにして文字サイズの初期値が決定
された後、文字(記号等を含む)の入力を待ち、入力さ
れた文字が一文字増減する度に、その都度、作成された
文字列の横方向の長さが算出される。複数行に文字列が
作成された場合には各行毎に算出される(#202)。
そして文字列の横方向の長さと設定された印字エリアの
横方向の長さとが各行毎に比較され、作成した文字列が
設定したラベルの横寸法内に印字可能か否かが判断され
る(#204)。印字エリアに比べ文字列の横方向の長
さが大であれば、設定した文字サイズよりも、1サイズ
小さい文字サイズが表1から選択され、全行に亘るすべ
ての文字サイズがこの新たな文字サイズに変更される
(#206)。そしてこの後、再度、#202、#20
4の処理が繰り返えされる。このようにして、各行の文
字列の横方向の長さと印字エリアの横方向の長さとを基
準にして、好適な文字サイズが一応決定される。
【0044】次に、決定された文字サイズの縦方向の長
さが全行に亘って加算されて総縦長が求められ(#20
8)、この総縦長と印字エリアの縦方向の長さが比較さ
れる。これによって、作成された文字列が設定したラベ
ルの縦寸法内に印字可能か否かが判断される(#21
0)。作成された文字列の総縦長の方が大であれば、決
定された文字サイズよりも1サイズ小さい文字サイズが
表1から選択され、全行に亘るすべての文字サイズがこ
の新たな文字サイズに変更される(#212)。この
後、再度、#208、#210の処理が繰り返えされ
る。このようにして、印字エリア内に印字可能な最大の
文字サイズが最終的に設定される。なお、上記した各計
算式は、予め記憶部31のROMに記憶されているが、
計算結果を記憶した変換テーブルを利用するようにして
もよい。
【0045】このように、作成された文字ラベル内で
は、全ての行で同一の文字サイズが設定されるようにな
っており、各行毎に文字数が異なる場合に、各行毎に文
字サイズが異なって設定される不都合を解消している。
なお、文字サイズが、表1に示すSサイズから極めて小
さいSSサイズに切り換わる場合には、いきなり切り換
えるのではなく、SSサイズの横長文字に切り換わるよ
うにしている。
【0046】このような文字サイズの自動設定は、一文
字が入力或いは削除された場合、入力済みの文字のサイ
ズが変更された場合、入力済みの文字の文字飾りが変更
された場合、改行又は行結合された場合など、入力文字
の状態又は入力行の状態が変化した場合には、常に行わ
れるものである。
【0047】また、個々の文字の文字サイズは、予め、
あるいは必要に応じて特定の大きさにマニュアル設定す
ることもできる。この場合には、前述の#202では、
この設定した文字の横方向の長さと自動設定中の各文字
の横方向の長さとが加算されて文字列の長さが各行毎に
算出され、#208では、最も長い縦サイズの文字が各
行毎に抽出された後、全行に亘って加算される。
【0048】このようにして文字サイズが自動的に設定
された文字列が記憶部31に記憶され、CPU30によ
る制御の下、この記憶されたデータと既に設定されたラ
ベル情報に基づいて、配列された各ラベルに対して、順
次印字処理が施される。
【0049】この印字処理にあたって、本装置1では、
同じ文字列を印字しながら、その中に含まれる数字など
を1づつ増やして、配列された各ラベルに対して順次印
字を施す連番印字機能を備えている。
【0050】以下、この連番印字機能について説明す
る。たとえば、“A−1”、“A−2”、“A−3”…
…と順に各ラベルに印字を施したい場合、本装置1で
は、図12(a)に示すように、「連」の文字を丸で囲
んだ特殊記号としての連番記号50を、連続的に変化す
る数字などを示す位置に入力する。この連番記号50
は、同一ラベル上では一回しか用いることができず、2
桁の数字や文字などを表す場合には、この連番記号50
を2つ並べて入力する。この連番記号50は1つのラベ
ル内で離して入力することもできるが、この場合には始
めに現れる連番記号50が10の位となる。この連番記
号50は、メモリ容量の軽減などの理由から、便宜上、
2桁まで入力可能に設定されており、3桁以上の入力は
受け付けない機構となっている。
【0051】ここで、連番記号の入力、取り消し、及び
連番範囲の設定操作を図13のフローチャートに基づい
て説明する。前述したように、文字入力画面において連
番記号50が2桁まで設定可能であるため、本装置1で
は、この連番記号の設定数を数える連番入力カウンター
を備えている。このため、まず、連番入力カウンターの
値がリセットされる(#302)。#304において、
連番記号が付されたキー(連番キー)の入力の有無が常
に判断されており、この連番記号が入力された場合には
(#304で「YES」)、連番入力カウンターのこの
時点のカウント数が2であるか否かが判断され(#30
6)、カウント数が2でない場合には(#306で「N
O」)、#308において連番入力カウンターのカウン
ト数が1つ増加される。続いて、この連番記号50を示
す文字コードが、現在入力中の文字列の設定箇所にセッ
トされる(#310)。このようにして連番記号が入力
されるが、2桁以上入力された場合には、#306にお
いて現在のカウント数が2であるため、「YES」とし
て処理され、これ以上の入力は受け付けない機構となっ
ている。
【0052】一方、本装置1では、入力された文字が消
去されたか否かも常に判断しており、「取消」キーが押
下された場合には(#312で「YES」)、その消去
される文字が連番記号か否かが判断される(#31
4)。即ち、消去される文字コードが連番記号に該当す
る文字コードであるかが判断され、連番記号でなければ
そのまま消去されるが(#318)、連番記号であれ
ば、連番入力カウンタのカウント数が1つ減じられた後
(#316)、その文字コードが消去される。
【0053】また、連番の開始値と終了値を入力する連
番範囲の設定表示は、文字入力行の最上行の上部に存在
しており、カーソルキーを操作してカーソルをこの最上
行の上部の設定行に位置させることによって、文字入力
画面内にこの設定表示が現れる。なお、この表示は、ラ
ベルの印刷枚数を指定するための個別枚数の指定表示と
択一的に表示され、文字列内に連番記号が入力されてい
る場合には連番範囲の設定表示が現れ、連番記号が入力
されていない場合には、個別枚数の指定表示が現れる。
【0054】そこで、本装置1では、#320において
カーソルがこの設定行に位置するか否かが判断され、設
定行に位置すれば(#320で「YES」)、連番入力
カウンタがゼロであるか否か、即ち、連番印字が指定さ
れているかが判断される(#322)。連番入力カウン
タがゼロであれば、連番印字が指定されていないものと
判断され、個別枚数の数値入力を促す画面が設定行に表
示される(#324)。たとえば、“A−1”という文
字列を3枚印字する場合には、図12(b)に示すよう
に、設定行51に枚数の“3”を入力する(#33
2)。
【0055】一方、文字列内に連番記号が存在する場合
には(#322で「NO」)、カウント数が判断され、
このカウント数が“1”であれば(#326で「YE
S」)、連番の開始値と終了値の入力を促す画面が設定
行に表示される。この場合には、1桁の開始値と1桁の
終了値の入力を促す画面となる(#328)。
【0056】カウント数が“2”であれば(#326で
「NO」)、2桁の開始値と2桁の終了値の入力を促す
画面が設定行51に表示される(#330)。たとえ
ば、A−12からA−18までを印字したい場合には、
図12(c)に示すように、設定行51に2桁の数字
“12”と“18”を入力する(#332)。
【0057】以上のようにして各値が設定された文字列
は、設定された連番範囲と共に記憶部31の文字列記憶
部に記憶される。なお、連番記号は、10の位、1の位
を区別して記憶されている。
【0058】このようにして文字列内に連番記号が設定
されるが、ここで、連番記号を含む文字列の印字処理に
ついて図14に示すフローチャートを基に説明する。
【0059】まず、#402において記憶された文字列
に連番が指定されているか否かが判断される。指定され
ていれば(#402で「YES」)、記憶された連番の
開始値が連番印刷カウンタに読み込まれ(#404)、
また、記憶された文字列から先頭の1文字の文字コード
が読み込まれる(#406)。この読み込まれた文字コ
ードが10の位の連番記号を示す文字コードであるか否
かが先ず判断され(#408)、10の位の連番記号を
示す文字コードであれば(#408「YES」)、この
文字コードが、#404で読み込まれた連番印刷カウン
ターの10進10位の数値を示す文字コードに置き換え
られる(#410)。また、読み込まれた位置コード
が、1の位の連番記号を示す文字コードであれば(#4
08「NO」,#412で「YES」)、#404で読
み込まれた連番印刷カウンターの10進1位の数値を示
す文字コードに置き換えられる(#414)。このよう
にして所定の文字コードに置き換えられた後、当該文字
コードに設定された文字フォントが、記憶部31の印字
文字記憶部としての印字バッファに展開される(#41
6)。なお、この処理において、読み込まれた文字コー
ドが連番記号以外の文字コードであれば、この文字コー
ドがそのまま展開される。印字すべき文字がまだ存在す
る場合には(#418で「NO」)、記憶された文字列
の中で、次に位置する文字の文字コードが読み込まれ、
同様の処理が繰り返し実行される。このような処理は、
文字列を構成する全ての文字について順次行われる。
【0060】文字列を構成する全ての文字が印字バッフ
ァに展開された後(#418で「YES」)、この印字
バッファに記憶された実際に印字する文字列データが、
指定されたラベル情報に基づいて印字される(#42
0)。図12(c)の例では、文字列内に連番記号とし
て入力した記号が初期値に置き換えられ、“A−12”
として印字される。
【0061】この後、連番印刷カウンターの数字に1を
加え(#422で「YES」、#424)、#406以
降の処理を繰り返して実行される。この処理は、連番印
刷カウンターの数値が設定された終了値になるまで繰り
返される(#426)。このようにして、“A−12”
から“A−18”までが、配列された各ラベルに対して
順に印字されるものである。
【0062】一方、連番が指定されず、印刷枚数を指定
する個別枚数指定が行われた場合には(#402で「N
O」)、まず、印刷枚数カウンタがリセットされ(#4
28)、所定の文字列が一枚のラベルに印字される(#
406〜#420)。この後,印刷枚数カウンタのカウ
ント数が1つ増大された後(#430)、再び#406
〜#430までの処理が繰り返される。この処理は、印
刷枚数カウンタのカウント数が指定印刷枚数に一致する
まで行われる(#432)。
【0063】このように、印刷枚数を設定した場合に
は、設定された枚数のラベルに対して繰り返し印字処理
が施されるものである。
【0064】本実施例では、1、2、3……のような数
字を連番記号で置き換える例を示したが、この連番記号
で置き換えができる数字や文字としては、この他にも、
I,II,III ,……、A,B,C,……、あ、い、う、
……、イ、ロ、ハ、……など、あらゆる文字列、数字列
を用いることが可能である。さらに、一定の法則で形状
等が変化する図形・記号なども用いることもできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるラ
ベル印字装置によれば、第3の処理手段では、連番記号
を連番印刷カウンターに設定された数字又は文字に置き
換え処理を行って、実際に印字すべき文字列に変換した
後、第4の処理手段によって印字を実行させる、また、
第5の処理手段によって連番印刷カウンターに設定され
た数字或いは文字を更新させた後、第6の処理手段によ
ってこの第3乃至第5の処理手段による処理を、連番印
刷カウンターの設定が連番範囲を越えるまで行われるた
め、連続する一連の数字・文字だけを1づつ変化させ
て、自動的に文字列を印字することが可能となる。
【0066】また、連続する一連の数字又は文字を代表
的に表す記号として連番記号を設けたので、連続的に変
化する数字や文字などを含む文字列を各ラベルに印字す
る場合にも、ユーザーは、連番範囲と共に、連番記号を
文字列の所望の位置に入力すれだけで良く、入力操作が
極めて簡易でなものとなり、かつ、文字列の何処に連番
が指定されているかを一目で把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベル印字装置の外観を示す斜
視図である。
【図2】ラベル印字装置の内部機構を示す斜視図であ
る。
【図3】ラベル印字装置の内部機構を示す斜視図であ
る。
【図4】ラベル印字装置のキー配列を示す平面図であ
る。
【図5】シートセンサの一例を示す構成図である。
【図6】ラベル印字装置における制御ブロック図であ
る。
【図7】ラベルシートに対するラベルの位置関係を示す
平面図である。
【図8】開始画面に対する基本手順を説明するフローチ
ャートである。
【図9】自動文字サイズ設定における文字サイズの初期
値の設定を説明するフローチャートである。
【図10】文字サイズの自動設定を説明するフローチャ
ートである。
【図11】(a),(b)はラベルの形状に対応して文
字サイズの初期値を設定する方法を示す説明図である。
【図12】(a)、(b)、(c)はそれぞれ液晶表示
部に表示される各操作段階の表示画面を示す説明図であ
る。
【図13】連番記号の入力、取り消し、及び連番範囲の
設定操作を示すフローチャートである。
【図14】連番記号を含む文字列の印字処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…ラベル印字装置、4…ラベルシート、4a…ラベ
ル、6´…キー入力部、7…液晶表示部、20…印字
部、30…CPU、31…記憶部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の文字列を入力すると共に、入力さ
    れた文字列を、ラベルシート上に配列された各ラベル毎
    に印字を施すラベル印字装置において、 連番記号を含む文字列と共にこの連番記号の連番範囲
    を、文字列記憶部に記憶させる第1の処理手段と、 前記連番範囲で指定される数字又は文字の開始値を連番
    印刷カウンターに設定する第2の処理手段と、 前記文字列記憶部に記憶された文字を順に読み出して印
    字文字記憶部に記憶させると共に、この際、読み出され
    た文字が前記連番記号であれば、前記連番印刷カウンタ
    ーによって指定される数字又は文字に置き換える第3の
    処理手段と、 前記文字列記憶部に記憶された文字の全てが前記印字文
    字記憶部に記憶された後、第1の前記ラベルシート上に
    配列された各ラベルの寸法及び配列位置を特定するため
    のラベル情報に基づいて、前記印字文字記憶部に記憶さ
    れた文字列を前記配列されたラベルに対して印字させる
    第4の処理手段と、 この第4の処理手段によって1つのラベルに印字を施し
    た後、前記連番印刷カウンターに設定された数字又は文
    字を、該当する次の数字又は文字に更新させる第5の処
    理手段と、 この更新された数字又は文字を基に、前記第3乃至第5
    の処理手段による処理を順に実行させ、前記連番印刷カ
    ウンターに設定される数字又は文字が、前記連番範囲を
    越えるまでこの処理を行う第6の処理手段と、 を備えることを特徴とするラベル印字装置。
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