JPH06322894A - プレストレス導入工法 - Google Patents
プレストレス導入工法Info
- Publication number
- JPH06322894A JPH06322894A JP11587593A JP11587593A JPH06322894A JP H06322894 A JPH06322894 A JP H06322894A JP 11587593 A JP11587593 A JP 11587593A JP 11587593 A JP11587593 A JP 11587593A JP H06322894 A JPH06322894 A JP H06322894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prestress
- concrete
- nuts
- nut
- high strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリートにプレストレスを導入する鉄筋
間隔が拡げられ、コンクリートと鉄筋との付着力を増大
して付着力割裂破壊が防止されるプレストレス導入工法
を提供する。 【構成】 高強度ねじふし鉄筋１の長手方向に亘って、
複数個所に、ナット３またはプレート６を挟着した一双
のナット３を配設し、前記鉄筋１を緊張してコンクリー
ト５を打設したのち同鉄筋１に対する緊張力を解除す
る。
間隔が拡げられ、コンクリートと鉄筋との付着力を増大
して付着力割裂破壊が防止されるプレストレス導入工法
を提供する。 【構成】 高強度ねじふし鉄筋１の長手方向に亘って、
複数個所に、ナット３またはプレート６を挟着した一双
のナット３を配設し、前記鉄筋１を緊張してコンクリー
ト５を打設したのち同鉄筋１に対する緊張力を解除す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート梁、桁、
柱、スラブ等におけるプレストレス導入方法に係るもの
である。
柱、スラブ等におけるプレストレス導入方法に係るもの
である。
【０００２】
【従来の技術】鉄筋コンクリート桁において、引張側に
配設した高張力鉄筋の両端にカプラーを介して引張鉄筋
を連結し、同引張鉄筋を引張力、固定装置に挿通してナ
ットで緊締し、更に型枠を組立ててコンクリートを打設
し、同打設コンクリートの硬化後、ナットを緩めてコン
クリートに圧縮力のプレストレスを導入するとともに前
記引張鉄筋を外すプレストレス導入工法が特開昭６０−
８５１４９号公報に開示されている。
配設した高張力鉄筋の両端にカプラーを介して引張鉄筋
を連結し、同引張鉄筋を引張力、固定装置に挿通してナ
ットで緊締し、更に型枠を組立ててコンクリートを打設
し、同打設コンクリートの硬化後、ナットを緩めてコン
クリートに圧縮力のプレストレスを導入するとともに前
記引張鉄筋を外すプレストレス導入工法が特開昭６０−
８５１４９号公報に開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の工法におい
ては、高強度引張鉄筋の強度のうちの一部分をコンクリ
ートのプレストレスとして利用するもので、前記工法に
よって施工された梁、桁等の部材に荷重が負荷されたと
き、初めはプレストレスとコンクリート部材として作用
し、コンクリートのプレストレスが零になった時点から
は鉄筋コンクリート部材として作用するものであるが、
鉄筋の許容引張強度が３．０００ｋｇｆ／ｃｍ2 程度ま
ではコンクリートとの間に十分な付着力があるが、これ
以上の鉄筋応力が生じると付着が不足し、コンクリート
のひび割れ幅が増大し、付着割裂破壊を生じる。
ては、高強度引張鉄筋の強度のうちの一部分をコンクリ
ートのプレストレスとして利用するもので、前記工法に
よって施工された梁、桁等の部材に荷重が負荷されたと
き、初めはプレストレスとコンクリート部材として作用
し、コンクリートのプレストレスが零になった時点から
は鉄筋コンクリート部材として作用するものであるが、
鉄筋の許容引張強度が３．０００ｋｇｆ／ｃｍ2 程度ま
ではコンクリートとの間に十分な付着力があるが、これ
以上の鉄筋応力が生じると付着が不足し、コンクリート
のひび割れ幅が増大し、付着割裂破壊を生じる。
【０００４】更に前記従来の工法によれば、コンクリー
トにプレストレスが導入される角度が小さく、所要のプ
レストレスを均等に導入しようとすると、コンクリート
中に配設される鉄筋の間隔が小さくなり、鋼材量が増大
する。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とする処は、コンクリートに
プレストレスを導入する鉄筋間隔を拡げ、コンクリート
と鉄筋との付着力を増大して付着力割裂破壊が防止され
るプレストレス導入工法を提供する点にある。
トにプレストレスが導入される角度が小さく、所要のプ
レストレスを均等に導入しようとすると、コンクリート
中に配設される鉄筋の間隔が小さくなり、鋼材量が増大
する。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とする処は、コンクリートに
プレストレスを導入する鉄筋間隔を拡げ、コンクリート
と鉄筋との付着力を増大して付着力割裂破壊が防止され
るプレストレス導入工法を提供する点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るプレストレス導入工法によれば、高強
度ねじふし鉄筋の長手方向に亘って、複数個所に夫々ナ
ットまたはプレートを挟着した一双のナットを配設し、
前記鉄筋を緊張してコンクリートを打設したのち緊張力
を解除するものである。
め、本発明に係るプレストレス導入工法によれば、高強
度ねじふし鉄筋の長手方向に亘って、複数個所に夫々ナ
ットまたはプレートを挟着した一双のナットを配設し、
前記鉄筋を緊張してコンクリートを打設したのち緊張力
を解除するものである。
【０００６】
【作用】本発明は前記したように構成されているので、
前記高強ねじふし鉄筋を緊張してコンクリートを打設し
たのち、緊張力を解除すると、同鉄筋に長手方向に亘っ
て複数個所に配設したナット、またはプレートを挟着し
た一双のナットよりなる定着部材を介して、コンクリー
ト中にプレストレスが導入され、同プレストレスが導入
される角度は、ナットなしの場合よりも大となり、プレ
ストレスの導入される有効幅が拡大し、プレストレスを
導入する鉄筋間隔を大きくすることができる。
前記高強ねじふし鉄筋を緊張してコンクリートを打設し
たのち、緊張力を解除すると、同鉄筋に長手方向に亘っ
て複数個所に配設したナット、またはプレートを挟着し
た一双のナットよりなる定着部材を介して、コンクリー
ト中にプレストレスが導入され、同プレストレスが導入
される角度は、ナットなしの場合よりも大となり、プレ
ストレスの導入される有効幅が拡大し、プレストレスを
導入する鉄筋間隔を大きくすることができる。
【０００７】更に高強度ねじふし鉄筋を用いてプレスト
レス導入に所要の引張力を鉄筋に与へ、同引張力を解放
することによってコンクリートに圧縮力のプレストレス
を導入しても強度に余力があり、この余力を有効に使う
ため終局強度設計を行なう場合、前記ねじふし鉄筋に配
設されたナット、またはプレートを挟着した一双のナッ
トによってコンクリートに対する付着力が増大され、部
材としての付着割裂破壊を生起し難くするものである。
レス導入に所要の引張力を鉄筋に与へ、同引張力を解放
することによってコンクリートに圧縮力のプレストレス
を導入しても強度に余力があり、この余力を有効に使う
ため終局強度設計を行なう場合、前記ねじふし鉄筋に配
設されたナット、またはプレートを挟着した一双のナッ
トによってコンクリートに対する付着力が増大され、部
材としての付着割裂破壊を生起し難くするものである。
【０００８】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。１は緊張用ベッド２に配設された高強度ねじふし鉄
筋で、同鉄筋１の長手方向に亘ってナットが等間隔毎に
配設されている。前記鉄筋１の一端部は前記緊張用ベッ
ド２の一端垂直壁にナット３ａを介して碇止し、他端部
は前記ベッド２の他端垂直壁を貫通して、同垂直壁に装
架されたセンターホールジャッキ等の油圧ジャッキ４に
よって緊張して、碇着ナット３ｂを介して緊張状態に碇
止する。
る。１は緊張用ベッド２に配設された高強度ねじふし鉄
筋で、同鉄筋１の長手方向に亘ってナットが等間隔毎に
配設されている。前記鉄筋１の一端部は前記緊張用ベッ
ド２の一端垂直壁にナット３ａを介して碇止し、他端部
は前記ベッド２の他端垂直壁を貫通して、同垂直壁に装
架されたセンターホールジャッキ等の油圧ジャッキ４に
よって緊張して、碇着ナット３ｂを介して緊張状態に碇
止する。
【０００９】このように前記高強度ねじふし鉄筋１を緊
張状態に保持したままコンクリート５を打設したのち、
前記鉄筋１に対する緊張力を解除し、同鉄筋１とコンク
リート５との間との付着力に加えてナット３のだぼ作用
を併用して、コンクリート５にプレテンショニング方式
によってプレストレスを導入する。この際、図５に示す
ように前記ナット３によってコンクリート５に導入され
るプレストレスの角度βが図６に示す高強度ねじふし鉄
筋１にナット３が装着されない場合の、コンクリート５
に導入されるプレストレスの角度αより大となり、プレ
ストレスが導入される有効幅は、ナット付高強度ねじふ
し鉄筋１の場合における有効幅ｂの方が、ナット３の付
かない場合の有効幅ａに比して大きく、図３及び図４は
夫々本発明の他の実施例を示し、前記係止部材が前記鉄
筋１の両端に分散して配置され、図３の実施例において
はプレート６を一双のナット３で挟着した係止部材が使
用されている。
張状態に保持したままコンクリート５を打設したのち、
前記鉄筋１に対する緊張力を解除し、同鉄筋１とコンク
リート５との間との付着力に加えてナット３のだぼ作用
を併用して、コンクリート５にプレテンショニング方式
によってプレストレスを導入する。この際、図５に示す
ように前記ナット３によってコンクリート５に導入され
るプレストレスの角度βが図６に示す高強度ねじふし鉄
筋１にナット３が装着されない場合の、コンクリート５
に導入されるプレストレスの角度αより大となり、プレ
ストレスが導入される有効幅は、ナット付高強度ねじふ
し鉄筋１の場合における有効幅ｂの方が、ナット３の付
かない場合の有効幅ａに比して大きく、図３及び図４は
夫々本発明の他の実施例を示し、前記係止部材が前記鉄
筋１の両端に分散して配置され、図３の実施例において
はプレート６を一双のナット３で挟着した係止部材が使
用されている。
【００１０】図中、前記実施例と均等部分には同一符号
が付されている。なおＳＤ７０、ＳＤ１００の鉄筋を用
いてプレストレスの導入に、例えば３０００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 程度、引張力を鉄筋に与え、同引張力を解放するこ
とによってコンクリートに圧縮力のプレストレスを導入
しても、ＳＤ７０では約４０００ｋｇｆ／ｃｍ2 、ＳＤ
１００では約７０００ｋｇｆ／ｃｍ2 の強度の余裕があ
り、この余力を有効に使うために終局強度設計を行う場
合、前記ナット３、一双のナット３で挟着したプレート
６によって鉄筋の付着力が増強されることによって、部
材としての付着割裂破壊が生じ難くなる。
が付されている。なおＳＤ７０、ＳＤ１００の鉄筋を用
いてプレストレスの導入に、例えば３０００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 程度、引張力を鉄筋に与え、同引張力を解放するこ
とによってコンクリートに圧縮力のプレストレスを導入
しても、ＳＤ７０では約４０００ｋｇｆ／ｃｍ2 、ＳＤ
１００では約７０００ｋｇｆ／ｃｍ2 の強度の余裕があ
り、この余力を有効に使うために終局強度設計を行う場
合、前記ナット３、一双のナット３で挟着したプレート
６によって鉄筋の付着力が増強されることによって、部
材としての付着割裂破壊が生じ難くなる。
【００１１】また前記鉄筋１にナット３が等間隔に配置
された場合、このナット３を定規として柱、梁では肋
筋、帯筋を、床ではスラブ筋を等間隔に配筋することが
でき、鉄筋骨組の保持が可能となる。
された場合、このナット３を定規として柱、梁では肋
筋、帯筋を、床ではスラブ筋を等間隔に配筋することが
でき、鉄筋骨組の保持が可能となる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、高強度
ねじふし鉄筋の長手方向に亘って複数個所にナット、ま
たはプレートを挟着した一双のナットを分散させて付着
力を増強させることによって、コンクリートにプレスト
レスが導入される有効幅が拡大し、従ってプレストレス
導入用鉄筋間隔を大きくし、鋼材量の節減を図ることが
できる。
ねじふし鉄筋の長手方向に亘って複数個所にナット、ま
たはプレートを挟着した一双のナットを分散させて付着
力を増強させることによって、コンクリートにプレスト
レスが導入される有効幅が拡大し、従ってプレストレス
導入用鉄筋間隔を大きくし、鋼材量の節減を図ることが
できる。
【００１３】また前記ナットによる高強度ねじふし鉄筋
のコンクリートに対する付着力を増強することによっ
て、同鉄筋に引張力を与え、同引張力を解放してコンク
リートに圧縮力のプレストレスを導入した際の強度の余
裕を有効に使うため、終局度強度設計を行う場合、本発
明の方法による前記鉄筋の付着力の増強は、部材として
の付着割裂破壊を生起し難くするものである。
のコンクリートに対する付着力を増強することによっ
て、同鉄筋に引張力を与え、同引張力を解放してコンク
リートに圧縮力のプレストレスを導入した際の強度の余
裕を有効に使うため、終局度強度設計を行う場合、本発
明の方法による前記鉄筋の付着力の増強は、部材として
の付着割裂破壊を生起し難くするものである。
【図１】本発明に係るプレストレス導入工法の一実施例
の実施状況を示す縦断面図である。
の実施状況を示す縦断面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】本発明の他の実施例の実施状況を示す縦断面図
である。
である。
【図４】本発明の更に他の実施例の実施状況を示す縦断
面図である。
面図である。
【図５】本発明によるプレストレスの導入方向の有効幅
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図６】従来方法によるプレストレスの導入方向及び有
効幅を示す平面図である。
効幅を示す平面図である。
１ 高強度ねじふし鉄筋 ２ 緊張用ベッド ３ ナット ３ａ ナット ３ｂ 碇着ナット ４ 油圧ジャッキ ５ コンクリート ６ プレート
Claims (1)
- 【請求項１】 高強度ねじふし鉄筋の長手方向に亘っ
て、複数個所に夫々ナットまたはプレートを挟着した一
双のナットを配設し、前記鉄筋を緊張してコンクリート
を打設したのち緊張力を解除することを特徴とするプレ
ストレス導入工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11587593A JPH06322894A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | プレストレス導入工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11587593A JPH06322894A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | プレストレス導入工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06322894A true JPH06322894A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14673330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11587593A Pending JPH06322894A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | プレストレス導入工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06322894A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020077843A (ko) * | 2002-08-23 | 2002-10-14 | 강신량 | 탄소섬유봉과 콘크리트가 합성된 프리 스트레스 부재 및그 제조방법 |
| JP2009279758A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | プレテンションｐｃ部材の製造方法 |
| CN105256950A (zh) * | 2015-11-05 | 2016-01-20 | 天津银龙预应力材料股份有限公司 | 一种带自锚件的预应力钢筋 |
| JP2019023381A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-14 | 大成建設株式会社 | プレキャストコンクリート部材とその製造方法、及び道路橋 |
| CN114439156A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-06 | 东南大学 | 一种增强先张梁预应力筋粘结锚固力的方法和装置 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP11587593A patent/JPH06322894A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020077843A (ko) * | 2002-08-23 | 2002-10-14 | 강신량 | 탄소섬유봉과 콘크리트가 합성된 프리 스트레스 부재 및그 제조방법 |
| JP2009279758A (ja) * | 2008-05-19 | 2009-12-03 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | プレテンションｐｃ部材の製造方法 |
| CN105256950A (zh) * | 2015-11-05 | 2016-01-20 | 天津银龙预应力材料股份有限公司 | 一种带自锚件的预应力钢筋 |
| JP2019023381A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-14 | 大成建設株式会社 | プレキャストコンクリート部材とその製造方法、及び道路橋 |
| CN114439156A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-06 | 东南大学 | 一种增强先张梁预应力筋粘结锚固力的方法和装置 |
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