JP2004124521A - コンクリート構造体の補強構造及びコンクリート構造体の補強方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】橋脚1は鉄筋コンクリートからなる2つの柱状部3と、これらの間に連続して設けられた壁状部4とで構成されており、周方向に連続するように補強用繊維シート5が巻き付けられている。また、隅角部にはそれぞれ補強用繊維シート5を介して4つのコンクリートブロック6が設けられており、壁状部と、これを介して対向するコンクリートブロックとを貫通する緊張材7によって、コンクリートブロック6が壁状部4に押圧されている。これにより補強用繊維シート5が隅角部に強く接着され、橋脚1に地震時等の大きな水平方向の力が作用したとき、せん断力による斜引張力が補強用繊維シート5に確実に伝達され、橋脚1にせん断破壊が生じるのを防ぐことができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本願に係る発明は、コンクリート構造体の耐震性を増大させる補強構造、及び既存のコンクリート構造体を補強して耐震性に優れたものとするコンクリート構造体の補強方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現代社会においては、道路、鉄道等の交通手段の重要性がますます増大するのにともない、橋梁等のコンクリート構造体の耐震性もより大きなものが要求される。このため、橋脚等のコンクリート構造体の設計規準の見直しも行われ、大きな地震にも耐え得る構造に設計されるようになっている。
しかし、既存のコンクリート構造体の中には、その構築当時の規準により設計されたために、巨大地震が発生した場合等における耐震性が充分に検討されていないものがある。このような構造物は現在の規準によって照査すると、補強を行なって耐震性を向上させておくのが望ましいと判断される場合がある。
【0003】
このような状況において、耐震性の向上が望まれるコンクリート構造体の補強工事が行われており、従来から広く用いられている方法として、コンクリート構造体の外周面に鋼板を巻き立てたり、コンクリート構造体の外周面にコンクリートを巻き立て、部材寸法を増大する方法が知られている。しかし、鋼板を巻き立てる方法では、鋼板の重量が大きく、これを建築物内や高架橋の桁下の狭い空間で建て込む必要があり、施工性が著しく悪いという問題がある。また、コンクリートを巻き立てる方法では、コンクリートの重量によって、基礎の耐力が不足する場合や部材の剛性が変化し、有効に補強できない場合がある。さらに、コンクリート部材断面の増加によって、建築物内の空間や桁下空間の利用に支障が生じる場合もある。
【0004】
このような事情から、コンクリート構造体の周面に炭素繊維・ガラス繊維等の高強度の補強繊維を巻き付け、この補強繊維によってコンクリートを締め付けるように拘束する技術が知られている。また、補強繊維は合成樹脂等の連結材で一体化してシート状とした補強繊維シートとして用いる技術も知られている。(特許文献1又は特許文献2参照)
【0005】
上記のような技術では、コンクリート構造体の周方向に巻き付けた補強用繊維が、せん断力によってコンクリート構造体に生じる斜引張力に抵抗し、地震等の大きな水平方向の力によってコンクリート構造体にひび割れ等が生じるのを防ぐことができる。また、大きな曲げモーメントが作用したときに部材表面のコンクリートが剥離するのを防止し、主筋が座屈して外側へ膨らみ出すのを防止することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−332031号公報
【特許文献2】
特公平7−23624号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の技術には次のような問題点がある。
上記補強用繊維は、コンクリート構造体の周面に巻き付け、密着させることによって、該コンクリート構造体に生じる斜引張力を有効に負担することができる。ところが、例えば橋脚や建造物等のコンクリート構造体において、柱状のコンクリート部材と壁状のコンクリート部材とが連続して形成されている場合、もしくは、梁が床版と連続して形成されている場合には、柱状部分又は梁状部分の周囲に連続して補強用繊維を貼り付けることはできない。このため、周方向に補強用繊維が連続していない部分が生じ、この部分の補強ができない。また、不連続となった端部付近では、力の伝達が充分に行なわれず、補強繊維による有効な補強効果を得ることができない。一方、壁状部分と突出した柱状部分とに補強用繊維が連続していても、補強用繊維に作用する引張力は、該補強用繊維を剥離する方向の力となり、引張力を伝達することはできない。このため、壁状部分及び柱状部分のせん断力に対する有効な補強とはならない。
【0008】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、施工が容易で、コンクリート構造体が充分な耐力を備えるものとなる補強構造、及び既存の構造体に対しても施工が容易で有効な補強効果が得られるコンクリート構造体の補強方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 コンクリート構造体の表面に、該コンクリート構造体の軸線と直角方向に補強用繊維を含む補強用繊維シートが貼着され、 該コンクリート構造体の軸線に沿い、該コンクリート構造体との間に前記補強用繊維シートを挟み込むように複数のコンクリートブロックが設けられ、 前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する緊張材に緊張力を導入することによって、該コンクリートブロックが前記補強用繊維シートを介して該コンクリート構造体に押圧されていることを特徴とするコンクリート構造体の補強構造を提供する。
【0010】
上記補強用繊維シートとしては、炭素繊維、ガラス繊維の他、アラミド繊維・ビニロン繊維等の有機繊維を、合成樹脂等の連結材で一体化してシート状としたものを用いることができる。また、特開平10−25908号公報に示されるような、一方向のみでなく斜めに繊維を配列したシートを用いることもできる。
【0011】
上記コンクリート構造体の補強構造では、コンクリート構造体とコンクリートブロックとの間に補強用繊維シートを挟み込む。そして、補強用繊維シートがコンクリート構造体の周面に沿って連続して配置され、緊張材の緊張力によってコンクリートブロックが補強用繊維シートをコンクリート構造体に強く押し付ける。この部分で、補強用繊維シートはコンクリート構造体と強く接着され、剥離することなく大きな力の伝達が可能となる。このため、コンクリート構造体に大きなせん断力が作用し、コンクリート構造体に斜め方向の引張力が発生したとき補強用繊維シートに力が有効に伝達され、この補強用繊維シートが斜引張力を負担して、コンクリート構造体にせん断力によるひび割れの発生及びせん断破壊が生じるのを防止することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、 請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記コンクリート構造体は、柱状部の一側面に壁状部が連続するものであり、 前記補強用繊維シートは前記柱状部の側面から前記壁状部の両側面に連続して貼着され、 前記緊張材の両端は、前記壁状部の両側に対向して設けられた二つのコンクリートブロックに定着されるものとする。
【0013】
上記コンクリート構造体の補強構造は、鉛直方向に形成された柱状部と、該柱状部に連続するように形成された壁状部とからなる、橋脚等のコンクリート構造体に用いることができる。そして、このコンクリート構造体の補強構造では、壁状部の両側面に対向して設けられた二つのコンクリートブロックが壁状部を貫通する緊張材によって壁状部に押し付けられる。これにともない、壁状部の両側面から連続して柱状部の側面に沿うように貼着された補強用繊維シートがコンクリート構造体に強く圧接される。これにより、補強用繊維シートが柱状部の側面と壁状部の側面とに連続して密着した状態で固定される。そして、柱状部にせん断力による斜引張力が生じたとき、この斜引張力が柱状部に密着した補強用繊維シートに伝達され、有効な補強効果が得られる。また、壁状部を貫通する緊張材は、補強用繊維シートと連続し、柱状部の周囲で連続して引張力に抵抗する。したがって、柱状部にせん断破壊が生じるのを有効に防止することができる。
一方、壁状部は厚さが薄いため、壁状部を貫通するように緊張材を配置する作業を容易に行なうことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、 請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記コンクリート構造体は、柱状部の対向する2つの側面にそれぞれ壁状部が連続し、該柱状部は壁状部の両側面から突出するように形成されており、 前記補強用繊維シートは、壁状部から両側に突出した柱状部の側面及び二つの壁状部側面に連続して貼着され、 前記緊張材の両端は、前記壁状部の両側に対向して設けられた二つのコンクリートブロックに定着されるものとする。
【0015】
上記コンクリートブロック及び上記緊張材によって、補強用繊維シートが壁状部の側面に押圧され、柱状部の側面と壁状部の側面とが連続する隅角部に固定されている。このため、補強用繊維シートが隅角部においても剥離しにくく、柱状部にせん断力が作用したとき、せん断力による斜引張力が補強用繊維シート及び緊張材に効率良く伝達され、柱状部にひび割れが生じるのを防ぐことができる。また、壁状部に貼着された補強用繊維シートは壁面に強く接着され、壁状部に対しても、その壁面と平行な方向のせん断力に対して、有効な補強効果が得られる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、 請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記コンクリート構造体は、柱状部の対向する2つの側面にそれぞれ壁状部が連続し、該柱状部は壁状部の片面から突出するように形成されており、前記補強用繊維シートは、壁状部から突出した柱状部の側面及び二つの壁状部側面に連続して貼着され、 前記緊張材の両端は、前記コンクリートブロックと前記壁状部とに定着されるものとする。
【0017】
柱状部の側面と壁状部の側面とが連続する隅角部に設けられているコンクリートブロックと、該コンクリートブロックと壁状部とに定着されている緊張材とによって、隅角部で補強用繊維シートが壁状部に圧接されている。このため、補強用繊維シートが、壁面から突出した柱状部の側面と壁状部の側面とに連続して密着し、柱状部にせん断力が作用したとき、せん断力による斜引張力を補強用繊維シートによって有効に負担することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、 請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記コンクリート構造体は、梁状部とその上部に床版部とが連続するように形成されたものであり、 前記補強用繊維シートは、前記梁状部の側面から連続する床版部の下面に及ぶように貼着され、 前記コンクリートブロックは、梁状部と床版部とが連続する隅角部で梁状部側面と床版部下面との双方に対向するように設けられ、 前記緊張材は床版部を貫通して配置されるものとする。
【0019】
上記コンクリートブロック及び上記緊張材によって、補強用繊維シートが梁状部と床版部とが連続した隅角部で床版の下面に圧接され、梁状部の側面及び下面に密着している。このため、梁状部にせん断力による斜引張力が発生したとき、隅角部で補強用繊維シートが剥離しにくく、斜引張力が補強用繊維シートに効率良く伝達されて、梁状部にひび割れが生じるのを防ぐことができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、 請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記コンクリート構造体は、梁状部とその上部に床版部とが連続するように形成されたものであり、 前記補強用繊維シートは、前記梁状部の側面から連続する床版部の下面に及ぶように貼着され、 前記コンクリートブロックは、梁状部と床版部とが連続する隅角部で梁状部側面と床版部下面との双方に対向するように設けられ、 前記緊張材は梁状部を貫通して配置されるものとする。
【0021】
上記コンクリートブロック及びこのコンクリートブロックと梁状部とを貫通するように配置された緊張材によって、床版部と梁状部との隅角部で補強用繊維シートが梁状部に圧接されている。これにより、せん断力が作用する梁状部を、補強用繊維シートが有効に補強することになる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、 ほぼ鉛直な側面を有する梁状のコンクリート構造体の補強構造であって、 補強用繊維シートは、前記梁状の構造体の下面及び両側面に連続して貼着され、 前記補強用繊維シートの両端部に当接するように、前記梁状の構造体の軸線方向に沿ってコンクリートブロックが設けられ、 前記コンクリートブロック及び前記梁状の構造体を貫通する緊張材に緊張力を導入することによって、該コンクリートブロックが前記補強用繊維シートを介して前記梁状の構造体に押圧されていることを特徴とするコンクリート構造体の補強構造を提供する。
【0023】
上記補強用繊維シートは、梁状の構造体の下面及び両側面に密着し、コンクリートブロック及び緊張材によって、補強用繊維シートの両端部が梁状の構造体の両側面に強く圧接されている。このため、梁状の構造体にせん断力が作用したとき、このせん断力による斜引張力が補強用繊維シートに伝達され、梁状部はせん断力に対して有効に補強される。
【0024】
また、上記梁状の構造体は、例えばT型橋脚の張り出し梁もしくは門型ラーメン橋脚の梁として用いることができ、梁状の構造体の上部に支承を介して橋桁を設置することができる。そして、コンクリートブロックを設けることによって、橋脚上の面積が橋の軸線方向に増大する。このため、地震等によって橋の軸線方向に大きな変位が発生したとき、橋桁が落下してしまうのを防止することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明は、 柱状部と壁状部とが一体に形成されたコンクリート構造体の補強方法であって、 前記柱状部の側面から連続する前記壁状部の側面に及ぶように補強用繊維シートを貼着し、 前記柱状部が前記壁状部の側面より突出する部分で、該柱状部側面と該壁状部側面との双方に対向するようにコンクリートブロックを配置し、 前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する貫通孔を形成し、 前記貫通孔に挿通した緊張材の緊張力によって、前記コンクリートブロックを前記コンクリート構造体に押圧することを特徴とするコンクリート構造体の補強方法を提供する。
【0026】
上記補強方法では、コンクリート構造体の柱状部が壁状部の側面より突出する部分で、柱状部の側面と壁状部の側面との双方に対向するようにコンクリートブロックを設けることによって、補強用繊維シートを柱状部の側面及び壁状部の側面に連続して密着させることができる。また、コンクリートブロック及びコンクリート構造体を貫通するように緊張材を配置し、この緊張材を緊張することによって、補強用繊維シートを柱状部と壁状部とが連続する隅角部に圧接することができる。このため、地震時等の大きな水平方向の力によってコンクリート構造体にせん断力が作用したとき、補強用繊維シートが隅角部から剥離するのが防止でき、せん断力による引張力が補強用繊維シートに効率良く伝達される。そして、コンクリート構造体のせん断破壊を有効に防止することができる。
【0027】
請求項9に記載の発明は、 梁状部と床版部とが一体に形成されたコンクリート構造体の補強方法であって、 前記梁状部の側面から連続する前記床版部の下面に及ぶように補強用繊維シートを貼着し、 前記梁状部が前記床版部の下面と連続する部分で、該梁状部側面と該床版部下面との双方に対向するようにコンクリートブロックを配置し、 前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する貫通孔を形成し、 前記貫通孔に挿通した緊張材の緊張力によって、前記コンクリートブロックを前記コンクリート構造体に押圧することを特徴とするコンクリート構造体の補強方法を提供する。
【0028】
上記のようにコンクリートブロックを配置し、このコンクリートブロックと梁状部とを貫通するように、又はコンクリートブロックと床版部とを貫通するように貫通孔を設け、この貫通孔に緊張材を挿通して緊張する。これにより、補強用繊維シートを梁状部の側面と床版部の側面とに連続して密着させ、この連続した部分に固定することができる。そして、梁状部に斜引張力が発生したとき、この斜引張力を補強用繊維シートによって有効に負担することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1又は請求項2に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋脚を示す概略斜視図である。なお、この補強構造は、鉄筋コンクリートの橋脚に適用したものであり、請求項8に係るコンクリート構造体の補強方法によって既存の橋脚を補強したものである。
この橋脚1は、箱型断面のコンクリート桁2を支持するものであり、橋脚1とコンクリート桁2とが一体となったラーメン構造となっている。
【0030】
上記橋脚1は鉄筋コンクリートからなり、図2に示すように、フーチング(図示しない)の上に立ち上げられた2つの柱状部3a、3bと、これらの間に連続するように形成された壁状部4とで主要部が構成されている。
そして、柱状部3及び壁状部4の周面には、周方向に連続するように補強用繊維シート5が巻き付けられている。また、柱状部3a、3bと壁状部4とが連続する隅角部にはそれぞれ、補強用繊維シート5を介して、該柱状部3a、3bの側面と該壁状部4の側面との双方に対向するように4つのコンクリートブロック6a、6b、6c、6dが設けられている。さらに、壁状部4を介して両側で対向する位置に設けられた対となるコンクリートブロック6a、6b及びコンクリートブロック6c、6dは、壁状部4をほぼ水平方向に貫通する緊張材7a、7bによって連結されている。そして、この緊張材7は、緊張力が導入された状態で両端部がコンクリートブロック6に定着され、コンクリートブロック6が壁状部4を両側から挟み付けるように押圧されている。
【0031】
上記補強用繊維シート5は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維・ビニロン繊維等の有機繊維を平行に多数配列し、これらを合成樹脂等の連結材で一体化してシート状としたものを用いることができる。この補強用繊維シート5は、繊維が水平方向つまり橋脚1の周方向となるように、柱状部3の側面及び壁状部4の側面に、エポキシ樹脂等の接着剤によって貼着されている。そして、地震時等の大きな水平方向の力によって柱状部3又は壁状部4にせん断力が作用したとき、このせん断力によって生じる斜め方向の引張力を負担し、柱状部3又は壁状部4のひび割れ発生及びせん断破壊を防止する。
【0032】
上記緊張材7は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維・ビニロン繊維等の有機繊維を束ね、結合用の樹脂等によってロッド状にしたものや、線状材にしてより合わせたもの等を用いることができる。このような繊維は、鋼材よりも弾性係数が小さく、緊張力を導入したときの伸び量が大きいため、緊張材7が短い場合にも緊張力の管理が容易で、確実に所定の緊張力を導入することができる。
【0033】
次に、上記補強構造の施工方法を、図3及び図4に基づいて説明する。
まず、図3(a)に示すように、壁状部4の柱状部3a、3bと連続する位置付近に、壁状部4をほぼ水平方向に貫通する孔を穿設する。なお、この貫通孔8aは鉛直方向に所定の間隔で複数設ける。そして、柱状部3及び壁状部4の周面に、接着剤の接着性を高めるためにプライマーを塗布し、この上に、ハケ、ローラ、コテ等を用いて接着剤の塗布を行う。本例では、接着剤としてエポキシ樹脂を用いている。その後、接着剤が硬化する前に、図3(b)に示すように、補強用繊維シート5を柱状部3及び壁状部4の周面に沿うように巻き付け、その上からローラ等によって押し付けて貼着する。
【0034】
次に、図4(a)に示すように、柱状部3a、3bと壁状部4とが連続する隅角部に、該柱状部3a、3bの側面と該壁状部4との双方に対向する位置に、現場でコンクリートを打設してコンクリートブロック6a、6b、6c、6dを形成する。このとき、壁状部4に穿設された貫通孔8aと連続するように、緊張材の挿通孔8bを形成しておく。そして、図4(b)に示すように、貫通孔8a及び上記挿通孔8bに連続するように緊張材7を挿通し、この緊張材7に緊張力を導入する。
【0035】
上記緊張材7に緊張力を導入する方法を、図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、上記緊張材7の一端を定着具11で保持し、他端をセンターホールジャッキ12の後端に係止する。そして、センターホールジャッキ12を油圧等で作動させ、仮定着用の台座13a、13bを介して壁状部4及びコンクリートブロック6に反力を作用させ、緊張材7に引張力を導入する。そして、台座13bを介して仮定着する。この状態で、図5(b)に示すように、グラウトポンプ14を用いて貫通孔内にグラウトを注入する。なお、グラウト材としては高強度モルタル、無収縮モルタル又はエポキシ樹脂等を用いることができる。グラウト材15が硬化した後、図5(c)に示すように、仮定着を解放し、緊張材7をコンクリートブロック6の側面に合わせて切断する。仮定着の解放は、定着具を除去することによって行ってもよいし、仮定着部とコンクリートブロック6の側面との間で緊張材を切断することによって行ってもよい。
【0036】
上記のように補強された橋脚では、柱状部3a、3bと壁状部4とが連続する隅角部で、補強用繊維シート5が柱状部3の側面及び壁状部4の側面に沿うように連続して配置される。さらに、緊張材7の緊張力によって、壁状部4の両側面に対向して設けられたコンクリートブロック6が補強用繊維シート5を介してそれぞれ壁状部4に押圧され、これにより補強用繊維シート5が隅角部に強固に固定される。このため、橋脚1に地震時等の大きな水平方向の力が作用し、橋脚1、特に柱状部3にせん断力による斜引張力が発生したとき、この斜引張力が補強用繊維シート5に確実に伝達され、柱状部3にせん断破壊が生じるのを防止することができる。また、補強用繊維シート5に引張力が作用しても、隅角部で補強用繊維シートが剥離するのを防止することができる。
【0037】
図6は、請求項3に係る発明の一実施形態である補強構造を示す概略斜視図及び断面図である。
この補強構造は、柱51及び壁52が一体となった鉄筋コンクリートの構造物に適用されたものであり、柱51の側面に壁52が連続し、柱51は壁52の両側面から突出するように形成されている。柱51及び壁52の側面には、繊維が水平方向となるように補強用繊維シート53が貼着されている。また、柱51と壁52とが連続する隅角部にはそれぞれ、補強用繊維シート53を介して、柱51の側面と壁52の側面との双方に対向するようにコンクリートブロック54が設けられている。そして、壁52を介して両側で対向する位置に設けられた対となるコンクリートブロック54は、壁52をほぼ水平方向に貫通する緊張材55によって連結されている。
なお、補強用繊維シート53及び緊張材55は、図1に示す橋脚の補強に用いられているものと同様のものである。
【0038】
上記の補強構造では、緊張材55の緊張力によってコンクリートブロック54が壁52に押し付けられ、この部分で補強用繊維シート53が壁52に強く圧接される。これにより、補強用繊維シート53が柱51の側面及び壁52の側面に連続して密着し、補強用繊維シート53に引張力が作用したとき、柱51と壁52とが連続する部分で補強用繊維シート53が剥離しにくい。そして、せん断力作用時の斜引張力が補強用繊維シートに効果的に伝達され、柱51及び壁52のせん断破壊を防止することができる。
【0039】
また、図7は、請求項4に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された柱及び壁を示す概略斜視図及び断面図である。
この柱61及び壁62は、図6に示すものと同様に鉄筋コンクリートからなり、柱61の側面に壁62が連続して形成されている。この柱61は壁62の片面から突出するように形成されており、壁62から突出した柱61の側面と壁62の側面とに補強用繊維シート63が連続して貼着されている。そして、柱61と壁62とが連続する隅角部にコンクリートブロック64が配置され、このコンクリートブロック64と壁62とをほぼ水平方向に貫通するように緊張材65が配置されている。緊張材65は緊張力が導入された状態でコンクリートブロック64と壁62とに定着され、これによりコンクリートブロック64が補強用繊維シート63を介して壁62に押し付けられている。このため、補強用繊維シート63が、壁62から突出した柱61の側面と壁62の側面とに連続して密着し、柱61にせん断力が作用したとき、せん断力による斜引張力を補強用繊維シート63によって有効に負担することができる。
なお、補強用繊維シート63及び緊張材65は、図1に示す橋脚の補強に用いられているものと同様のものである。
【0040】
図8は、請求項1又は請求項5に係る発明の一実施形態であるコンクリート構造体の補強構造を示す概略断面図及び拡大断面図である。なお、この補強構造はコンクリートの橋桁に適用したものであり、このように橋桁を補強する方法は、請求項9に係る発明の一実施形態である。
この橋桁は鉄筋コンクリートからなり、橋の軸線方向に沿って形成された複数の梁21と、該梁21と連続するように形成された床版22とで主要部が構成されており、フーチング25から立ち上げられた橋脚24に支承23を介して支持されている。
【0041】
上記橋桁では、床版22の下面と、梁21の側面及び下面とに連続するように補強繊維シート26が貼着されている。なお、補強用繊維シート26は、図1に示す橋脚の補強に用いられているものと同様のものであり、繊維が橋桁の軸線と直角となるように配置されている。そして、床版22の下面と梁21の側面とが連続する隅角部には、補強用繊維シート26を介して、床版22の下面と梁21の側面との双方に対向するようにコンクリートブロック27が設けられている。また、床版22とコンクリートブロック27とを鉛直方向に貫通する緊張材28が橋桁の軸線方向に所定間隔で複数配置されており、該緊張材28は緊張力が導入された状態で床版22とコンクリートブロック27とに定着されている。
【0042】
補強用繊維シート26は、コンクリートブロック27及び緊張材28によって床版22及び梁21に押し付けられ、床版22と梁21との隅角部に固定される。このため、鉛直方向の大きな力によって橋桁にせん断力が作用したとき、斜引張力が補強用繊維シート26に効果的に伝達され、梁21にひび割れが生じるのを防止することができる。また、補強用繊維シート26が隅角部において梁21から剥離するのを防ぐことができる。一方、床版22は厚さが薄いため、該床版22を貫通するように緊張材28を配置する作業を容易に行なうことができ、補強用繊維シート26を床版22に強く押圧することができる。
【0043】
また、上記橋桁では、図9に示すように緊張材を配置することもできる。なお、これは請求項6に係る発明の一実施形態であるコンクリート構造体の補強構造である。
この緊張材31は、コンクリートブロックと梁とをほぼ水平方向に貫通するように配置され、該緊張材31は緊張力が導入された状態で、梁の両側に設けられたコンクリートブロックに定着されている。これにより、コンクリートブロックが梁に押し付けられるとともに、この部分で補強用繊維シートが梁に強く圧接され、補強用繊維シートが梁の側面に密着する。したがって、梁にせん断力が作用して斜引張力が発生したとき、斜引張力が補強用繊維シートに効率良く伝達され、せん断破壊が生じるのを防ぐことができる。
【0044】
図10は、請求項1又は請求項7に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋脚を示す概略斜視図及び断面図である。
この橋脚は、形状がほぼT型となった鉄筋コンクリートの構造体であり、柱状部41の上に橋の軸線と直交する方向に張り出した梁状部42が形成されている。そして、この梁状部42の上に支承(図示しない)を介して橋桁(図示しない)が支持される。
【0045】
上記梁状部42の軸線方向における両端部では、この軸線方向と直角方向に繊維が配列されるように、梁状部42の下面及び両側面に連続して補強用繊維シート43が貼着されている。補強用繊維シート43の両端部には、該補強用繊維シート43を介して、梁状部42の両側面と対向するようにそれぞれコンクリートブロック44a、44bが設けられている。また、コンクリートブロック44a、44bと梁状部42とをほぼ水平方向に貫通するように緊張材45が配置され、該緊張材45は緊張力が導入された状態でコンクリートブロック44a、44bに定着されている。
なお、補強用繊維シート43及び緊張材45は、図1に示す橋脚の補強に用いられているものと同様のものである。
【0046】
この補強構造では、補強用繊維シート43の端部がコンクリートブロック44及び緊張材45によって梁状部42に押圧され、補強用繊維シートを梁状部42の下面及び両側面に密着させた状態で固定することができる。これにより、鉛直方向の大きな力によって梁状部42にせん断力が作用したとき、せん断力による斜引張力が補強用繊維シート43に伝達され、梁状部42にひび割れが生じるのを防止することができる。また、コンクリートブロック44を設けることによって、橋脚上面の幅が増大するため、地震等によって橋の軸線方向に大きな変位が発生したとき、橋桁が落下してしまうのを防止することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係るコンクリート構造体の補強構造では、コンクリート構造体とコンクリートブロックとの間に補強用繊維シートを挟み込み、緊張材の緊張力によってコンクリートブロックを補強用繊維シートを介してコンクリート構造体に強く押し付ける。これにより、補強用繊維シートがコンクリート構造体と強く接着され、剥離することなく大きな力の伝達が可能となる。このため、コンクリート構造体に大きなせん断力が作用し、コンクリート構造体に斜め方向の引張力が発生したときに補強用繊維シートに力が有効に伝達され、この補強用繊維シートが斜引張力を負担する。したがって、コンクリート構造体に作用するせん断力に対して有効に補強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋脚を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す橋脚の部分斜視図及び断面図である。
【図3】図2に示す橋脚の補強方法を説明する図である。
【図4】図2に示す橋脚の補強方法を説明する図である。
【図5】図2に示す橋脚に用いられている緊張材に緊張力を導入する方法を説明する図である。
【図6】請求項3に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された柱及び壁を示す概略斜視図及び断面図である。
【図7】請求項4に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された柱及び壁を示す概略斜視図及び断面図である。
【図8】請求項1又は請求項5に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋桁を示す概略断面図及び拡大断面図である。
【図9】請求項6に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋桁を示す拡大断面図である。
【図10】請求項1又は請求項7に係る発明の一実施形態である補強構造が適用された橋脚を示す概略斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1、24 橋脚
2 コンクリート桁
3 柱状部
4 壁状部
5、26、43、53、63 補強用繊維シート
6、27、44、54、64 コンクリートブロック
7、28、45、31、55、65 緊張材
11 定着具
12 センターホールジャッキ
13 台座
14 グラウトポンプ
15 グラウト材
21 梁
22 床版
23 支承
25 フーチング
41 柱状部
42 梁状部
51、61 柱
52、62 壁
Claims (9)
- コンクリート構造体の表面に、該コンクリート構造体の軸線と直角方向に補強用繊維を含む補強用繊維シートが貼着され、
該コンクリート構造体の軸線に沿い、該コンクリート構造体との間に前記補強用繊維シートを挟み込むように複数のコンクリートブロックが設けられ、
前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する緊張材に緊張力を導入することによって、該コンクリートブロックが前記補強用繊維シートを介して該コンクリート構造体に押圧されていることを特徴とするコンクリート構造体の補強構造。 - 前記コンクリート構造体は、柱状部の一側面に壁状部が連続するものであり、
前記補強用繊維シートは前記柱状部の側面から前記壁状部の両側面に連続して貼着され、
前記緊張材の両端は、前記壁状部の両側に対向して設けられた二つのコンクリートブロックに定着されるものであることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記コンクリート構造体は、柱状部の対向する2つの側面にそれぞれ壁状部が連続し、該柱状部は壁状部の両側面から突出するように形成されており、
前記補強用繊維シートは、壁状部から両側に突出した柱状部の側面及び二つの壁状部側面に連続して貼着され、
前記緊張材の両端は、前記壁状部の両側に対向して設けられた二つのコンクリートブロックに定着されるものであることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記コンクリート構造体は、柱状部の対向する2つの側面にそれぞれ壁状部が連続し、該柱状部は壁状部の片面から突出するように形成されており、
前記補強用繊維シートは、壁状部から突出した柱状部の側面及び二つの壁状部側面に連続して貼着され、
前記緊張材の両端は、前記コンクリートブロックと前記壁状部とに定着されるものであることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記コンクリート構造体は、梁状部とその上部に床版部とが連続するように形成されたものであり、
前記補強用繊維シートは、前記梁状部の側面から連続する床版部の下面に及ぶように貼着され、
前記コンクリートブロックは、梁状部と床版部とが連続する隅角部で梁状部側面と床版部下面との双方に対向するように設けられ、
前記緊張材は床版部を貫通して配置されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記コンクリート構造体は、梁状部とその上部に床版部とが連続するように形成されたものであり、
前記補強用繊維シートは、前記梁状部の側面から連続する床版部の下面に及ぶように貼着され、
前記コンクリートブロックは、梁状部と床版部とが連続する隅角部で梁状部側面と床版部下面との双方に対向するように設けられ、
前記緊張材は梁状部を貫通して配置されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - ほぼ鉛直な側面を有する梁状のコンクリート構造体の補強構造であって、
補強用繊維シートは、前記梁状の構造体の下面及び両側面に連続して貼着され、
前記補強用繊維シートの両端部に当接するように、前記梁状の構造体の軸線方向に沿ってコンクリートブロックが設けられ、
前記コンクリートブロック及び前記梁状の構造体を貫通する緊張材に緊張力を導入することによって、該コンクリートブロックが前記補強用繊維シートを介して前記梁状の構造体に押圧されていることを特徴とするコンクリート構造体の補強構造。 - 柱状部と壁状部とが一体に形成されたコンクリート構造体の補強方法であって、
前記柱状部の側面から連続する前記壁状部の側面に及ぶように補強用繊維シートを貼着し、
前記柱状部が前記壁状部の側面より突出する部分で、該柱状部側面と該壁状部側面との双方に対向するようにコンクリートブロックを配置し、
前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔に挿通した緊張材の緊張力によって、前記コンクリートブロックを前記コンクリート構造体に押圧することを特徴とするコンクリート構造体の補強方法。 - 梁状部と床版部とが一体に形成されたコンクリート構造体の補強方法であって、
前記梁状部の側面から連続する前記床版部の下面に及ぶように補強用繊維シートを貼着し、
前記梁状部が前記床版部の下面と連続する部分で、該梁状部側面と該床版部下面との双方に対向するようにコンクリートブロックを配置し、
前記コンクリートブロック及び前記コンクリート構造体を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔に挿通した緊張材の緊張力によって、前記コンクリートブロックを前記コンクリート構造体に押圧することを特徴とするコンクリート構造体の補強方法。
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