JP2008069624A - 橋脚横梁の補強構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上面に支承2が配置され、側面に鋼製ブラケット3B及び3Dが取り付けられている部分については、略U字状の第1強化繊維シート5を横梁側面1b,1d及び横梁下面1cに貼り付け、支承2や鋼製ブラケット3B,3Dとの干渉が生じない部分については、横梁1の全周に第2強化繊維シート6を巻き付ける。これにより、支承2及び鋼製ブラケット3B,3Dとの干渉を回避した状態で横梁の補強を図ることができる。
【選択図】図1
Description
平面視において前記2つの鋼製ブラケット(3B,3D)が前記支承(2)を挟み込むような位置関係となるように、それらが配置され、
前記一の側面(1b)の一部であって前記一の鋼製ブラケット(3B)の下方に位置する一の側面部分、前記横梁(1)の下面(1c)の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面(1d)の一部であって前記他の鋼製ブラケット(3D)の下方に位置する他の側面部分に亘ってU字状に貼付される第1強化繊維シート(5)と、
前記横梁(1)の上面(1a)における前記支承(2)が配置されていない部分、前記一の側面(1b)における前記一の鋼製ブラケット(3B)が取り付けられていない部分、前記横梁(1)の下面(1c)、及び前記他の側面(1d)における前記他の鋼製ブラケット(3D)が取り付けられていない部分に亘って横梁全周に帯状に巻き付けられる第2強化繊維シート(6)と、を備えたことを特徴とする。
前記一の鋼製ブラケット(3B)と前記他の鋼製ブラケット(3D)とは、平面視において、前記橋脚横梁(1)の長手方向中心軸(M)を挟むように対称に配置され、
前記支承(2)は、平面視において前記2つの鋼製ブラケット(3B,3D)に挟み込まれない位置に配置され、
前記一の側面(1b)の一部であって前記一の鋼製ブラケット(3B)の下方に位置する一の側面部分、前記横梁(1)の下面(1c)の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面(1d)の一部であって前記他の鋼製ブラケット(3D)の下方に位置する他の側面部分に亘ってU字状に貼付される第1強化繊維シート(5)と、
前記横梁(1)の上面(1a)の一部であって前記支承(2)と前記一の側面(1b)との間の上面部分(1a1)、前記一の側面(1b)の一部であって前記上面部分(1a1)に連続するところの一の側面部分、前記横梁(1)の下面(1c)の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、前記他の側面(1d)の一部であって前記下面部分に連続するところの他の側面部分、及び、前記横梁(1)の上面(1a)の一部であって前記他の側面部分に連続するところの上面部分(1a2)に亘って貼付される第3強化繊維シート(8)と、を備えたことを特徴とする。
を備え、
該付勢部材(7)は、前記第1強化繊維シート(5)の表面に当接すると共に該第1強化繊維シート(5)の幅方向両外側に突出するように配置され、
該突出した部分は、前記第2強化繊維シート(6)と前記横梁(1)との間に挟持された状態で固定されることを特徴とする。
前記第1強化繊維シート(5)の上端部分は該鋼製固定部材(不図示)を介して前記鋼製ブラケット(3B,3D)に固定されたことを特徴とする。
前記一の鋼製ブラケット(13B)と前記他の鋼製ブラケット(13D)とは、平面視において、前記橋脚横梁(1)の長手方向中心軸(図1等の符号M参照)を挟むように対称に配置され、
前記一の側面(1b)の一部であって前記一の鋼製ブラケット(13B)の下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面(1c)の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面(1d)の一部であって前記他の鋼製ブラケット(13D)の下方に位置する他の側面部分に亘って第1強化繊維シート(15)が略U字状に貼付され、
該第1強化繊維シート(15)の上端部分は、板状部材(18)を挟み込んだ状態で折り曲げられ、
該折り曲げ部(15a)には、前記第1強化繊維シート(15)及び板状部材(18)を貫通する貫通孔(図9の符号15c参照)が形成され、
該折り曲げ部(15a)は、前記貫通孔(15c)に挿通された固定部材(16)を介して前記橋脚横梁(1)に固定されたことを特徴とする。
該平板状の鋼製ブラケット(13B,13D)と、該鋼製ブラケット(13B,13D)の下方に並設されることとなる前記折り曲げ部(15a)と、に亘って第1押え部材(図10(b) の符号20参照)を配置し、
これらの鋼製ブラケット(13B,13D)及び折り曲げ部(15a)が前記橋脚横梁(1)の側面(1b,1d)と前記第1押え部材(20)との間に挟持されるように、該第1押え部材(20)を第1押え用固定部材(16,17,21,22)にて前記側面(1b,1d)に固定したことを特徴とする。
該板状部材(32)の下面及び前記折り曲げ部(15a)の表面に沿うように配置された、断面が略L字形の第2押え部材(34)を有し、
該第2押え部材(34)が前記橋脚横梁(1)の側面(1b,1d)との間に前記折り曲げ部(15a)を挟持すると共に前記板状部材(32)に固定されるように、該第2押え部材(34)を第2押え用固定部材(36,37,38,39)にて前記側面(1b,1d)及び前記板状部材(32)に固定したことを特徴とする。
前記一の鋼製ブラケット(3B)と前記他の鋼製ブラケット(3D)とは、平面視において、前記橋脚横梁(1)の長手方向中心軸(M)を挟むように対称に配置され、
前記一の鋼製ブラケット(3B)の板状部材(32)の下面、前記一の側面(1b)の一部であって前記一の鋼製ブラケット(3B)の下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面(1c)の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、前記他の側面(1d)の一部であって前記他の鋼製ブラケット(3D)の下方に位置する他の側面部分、及び前記他の鋼製ブラケット(3D)の板状部材の下面(1c)に亘って第6強化繊維シート(図13の符号35参照)が貼付され、
前記一の鋼製ブラケット(3B)の板状部材(32)の下面及び前記一の側面(1b)との間に前記第6強化繊維シート(35)を挟持するように、断面が略L字形の第2押え部材(34)を配置し、
前記他の鋼製ブラケット(3D)の板状部材(32)の下面及び前記他の側面(1d)との間に前記第6強化繊維シート(35)を挟持するように、断面が略L字形の第2押え部材(34)を配置し、
各第2押え部材(34)を第2押え用固定部材(36,37,38,39)によって各板状部材(32)及び各側面(1b,1d)に固定したことを特徴とする。
2枚の強化繊維シート片(15B,15D)の上端部分(図9の符号15a参照)を、板状部材(18)を挟み込んだ状態に折り曲げる工程と、
その折り曲げ部(15a)以外に樹脂が含浸されないような状態で、該折り曲げ部(15a)に樹脂を含浸させる工程と、
該折り曲げ部(15a)にて前記板状部材(18)を貫通する貫通孔(15c)を穿設する工程と、
前記橋脚横梁(1)の側面(1b,1d)であって各鋼製ブラケット(13B,13D)の下方に、前記貫通孔(15c)を挿通させた固定部材(16)により各強化繊維シート片(15B,15D)を固定する工程と、
それら2つの強化繊維シート片(15B,15D)が前記橋脚横梁(1)の下面(1c)に回り込んで重なり合った状態で、それらのシート片(15B,15D)に樹脂を含浸させる工程と、を備えたことを特徴とする。
は、本発明に係る橋脚横梁の補強方法の一例であって第1押え部材を配置する前の状態を示す断面図であり、図10(b) は、第1押え部材を配置した後の状態を示す断面図である。さらに、図11は、本発明に係る橋脚横梁の補強構造の一例を示す断面図であり、図12は、鋼製ブラケットへ強化繊維シートが固定される構造の一例を示す詳細断面図であり、図13は、鋼製ブラケットへ強化繊維シートが固定される構造の他の例を示す詳細断面図である。
(第1の形態)
・ 符号5で示す第1強化繊維シートと、
・ 符号6で示す第2強化繊維シートと、
を備えている。このうち、第1強化繊維シート5は、
・ 前記一の側面1bの一部であって前記一の鋼製ブラケット3Bの下方に位置する一の側面部分、
・ 前記横梁1の下面1cの一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、
・ 前記他の側面1dの一部であって前記他の鋼製ブラケット3Dの下方に位置する他の側面部分
に亘ってU字状に貼付されている。また、第2強化繊維シート6は、
・ 前記横梁の上面1aにおける前記支承2が配置されていない部分、
・ 前記一の側面1bにおける前記一の鋼製ブラケット3Bが取り付けられていない部分、
・ 前記横梁の下面1c、
・ 前記他の側面1dにおける前記他の鋼製ブラケット3Dが取り付けられていない部分
に亘って横梁全周に帯状に巻き付けられている。本発明によれば、上面に支承2が配置され、側面に鋼製ブラケット3B,3Dが取り付けられているような橋脚横梁1であっても、強化繊維シート5,6を貼り付けることによる十分な補強を行うことができる。
・ アンカー部材やナット等のような固定部材を介して前記付勢部材7を前記横梁1や前記鋼製ブラケット3B,3D等に固定する方法
・ 該付勢部材を前記第1強化繊維シート5の表面に当接すると共に該シート5の幅方向両外側に突出するように配置しておき、該突出した部分を、前記第2強化繊維シート6と前記横梁1との間に挟持した状態で固定する方法
などを挙げることができる。この付勢部材としては鋼製の部材を挙げることができるが、後者の方法で固定する場合は強化繊維シート(第5強化繊維シート)を用いても良い。また、この第5強化繊維シートを後者の方法で固定するのではなく、第1強化繊維シート5の上端部分及び横梁表面に亘って貼付するようにしても良い。
(第2の形態)
・ 符号5で示す第1強化繊維シートと、
・ 符号8で示す第3強化繊維シートと、
を備えている。なお、図4では、第2強化繊維シート6も示されているが、該第2強化繊維シート6を有さない構造のものも権利範囲に含める趣旨である。
・ 該上端部分を付勢部材7によって付勢するようにしても、
・ 鋼製固定部材を介して鋼製ブラケットに固定するようにしても、
良い。また、付勢部材7の支持は、
・ アンカー部材やナット等のような固定部材を介して前記付勢部材7を前記横梁1や前記鋼製ブラケット3B,3D等に固定する方法
・ 該付勢部材を前記第1強化繊維シート5の表面に当接すると共に該シート5の幅方向両外側に突出するように配置しておき、該突出した部分を、前記第2強化繊維シート6と前記横梁1との間に挟持した状態で固定する方法
などにより行えば良い。
・ 一方の上面部分1a1、
・ 前記一の側面1bの一部であって前記上面部分1a1に連続するところの一の側面部分、
・ 前記横梁の下面1cの一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、
・ 前記他の側面1dの一部であって前記下面部分に連続するところの他の側面部分、
・ 他方の上面部分1a2、
に亘って貼付されている。
(第3の形態)
・ 前記一の側面1bの一部であって前記一の鋼製ブラケット13Bの下方に位置する一の側面部分、
・ 前記横梁1の下面1cの一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、
・ 前記他の側面1dの一部であって前記他の鋼製ブラケット13Dの下方に位置する他の側面部分
に亘って略U字状に貼付されている。この第1強化繊維シート15の上端部分(図9に符号15aで示す部分であって、一の鋼製ブラケット13Bに近接する端縁部分、及び他の鋼製ブラケット13Dに近接する端縁部分の少なくとも一方、又は両方)は、板状部材18を挟み込んだ状態で折り曲げられており、該折り曲げ部15aには、前記第1強化繊維シート15及び板状部材18を貫通する貫通孔15cが形成されている。そして、この折り曲げ部15aは、前記貫通孔15cに挿通された固定部材(例えば、符号16で示すボルトや、符号17で示すナット等)を介して橋脚横梁1に固定されている。この折り曲げ部15a等には樹脂が含浸されている(詳細は後述する)。
参照)。この方法によれば、強化繊維シート片15B,15Dの橋脚横梁1への貼り付けは、各シート片15B,15Dの上端部(折り曲げ部15a)を橋脚横梁1にボルト16で固定してから行なうため、各シート片15B,15Dの位置決めや保持が容易となり、そのようなボルト16による固定を行なわない場合に比べ、後工程の作業(例えば、強化繊維シート片15B,15Dの符号15bの部分に樹脂を含浸させる作業)を比較的簡単に行なうことができる。また、この方法によれば、強化繊維シート片15B,15Dの貼り付け長さ調整はその重なり部にて行なうことができ、それらのシート片15B,15Dをぴったりと橋脚横梁1に貼付することができる。
(1) 2枚の強化繊維シート片15B,15Dの上端部分を、前記板状部材18を挟み込んだ状態に折り曲げる工程
(2) その折り曲げ部以外15bに樹脂が含浸されないような状態で、該折り曲げ部15aに樹脂を含浸させる工程
(3) 樹脂が固まった段階で、前記板状部材18を貫通する貫通孔15cを該折り曲げ部15aに穿設する工程
(4) 図8(a) に示すように、前記貫通孔15cを挿通された固定部材16により、前記橋脚横梁1の側面1b,1dであって各鋼製ブラケット13B,13Dの下方に各強化繊維シート片15B,15Dを固定する工程
(5) 図8(b) に示すように、それら2つの強化繊維シート片15B,15Dが前記橋脚横梁1の下面1cに回り込んで重なり合った状態で、それらのシート片15B,15Dに樹脂を含浸させる工程
(b) に示す符号21は、鋼製ブラケット側に取り付けられたボルトを示し、符号22は該ボルト21に螺合されるナットを示し、符号16は、折り曲げ部15aの貫通孔15cを貫通した状態で橋脚横梁1に埋設されたボルトを示し、符号17は、該ボルト16に螺合されたナットを示す。また、図10(a)
の符号23は、高さを揃えるために配置されたスペーサとしてのナットを示す。
(第4の形態)
・ 前記一の側面1bの一部であって前記一の鋼製ブラケット3Bの下方に位置する一の側面部分、
・ 前記横梁1の下面1cの一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、
・ 前記他の側面1dの一部であって前記他の鋼製ブラケット3Dの下方に位置する他の側面部分
に亘って略U字状に貼付されている。この第1強化繊維シート15の上端部分(図9に符号15aで示す部分であって、一の鋼製ブラケット3Bに近接する端縁部分、及び他の鋼製ブラケット3Dに近接する端縁部分の少なくとも一方、又は両方)は、板状部材18を挟み込むように折り曲げられており、該折り曲げ部15aには、前記第1強化繊維シート15及び板状部材18を貫通する貫通孔15cが2つ形成されている(図9には1つのみ示す)。
(1) 第3の形態と同様の方法で、図9に示す強化繊維シート片15B,15Dを作製する。すなわち、まず、2枚の強化繊維シート片15B,15Dの上端部分を、前記板状部材18を挟み込んだ状態に折り曲げ、その折り曲げ部以外15bに樹脂が含浸されないような状態で、該折り曲げ部15aに樹脂を含浸させ、樹脂が固まった段階で、前記板状部材18を貫通する貫通孔15cを該折り曲げ部15aに穿設する。
(2) 次に、各折り曲げ部15aを、上述の第2押え部材34や第2押え用固定部材36,37,38,39により図12に示すように固定する。このとき、折り曲げ部以外の部分15bは含浸されていないので、垂れ下がった状態となる。
(3) 図11に示すように、それら2つの強化繊維シート片15B,15Dが前記橋脚横梁1の下面1cに回り込んで重なり合った状態で、それらのシート片15B,15Dに樹脂を含浸させる。
(第5の形態)
・ 前記一の鋼製ブラケット3Bの板状部材32の下面、
・ 前記一の側面1bの一部であって前記一の鋼製ブラケット3Bの下方に位置する一の側面部分、
・ 前記横梁1の下面1cの一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、
・ 前記他の側面1dの一部であって前記他の鋼製ブラケット3Dの下方に位置する他の側面部分
・ 前記他の鋼製ブラケット3Dの板状部材32の下面
に亘って略U字状に貼付されている。なお、この第6強化繊維シート35には、上述の折り曲げ部15aに相当する部分は形成されていない。そして、前記一の鋼製ブラケット3Bの板状部材32の下面及び前記一の側面部分に前記第6強化繊維シート35を押え付けるように、断面が略L字形の第2押え部材34を配置し、該第2押え部材34を第2押え用固定部材(例えば、符号36,38で示すボルトや、符号37,39で示すナット)によって固定した。また、前記他の鋼製ブラケット3Dの側も同様とし(不図示)、板状部材32の下面及び前記一の側面部分に前記第6強化繊維シート35を押え付けるように、断面が略L字形の第2押え部材34を配置し、該第2押え部材34を第2押え用固定部材(例えば、符号36,38で示すボルトや、符号37,39で示すナット)によって固定した。
1a 上面
1b 一の側面
1c 下面
1d 他の側面
2 支承
3B 一の鋼製ブラケット
3D 他の鋼製ブラケット
5 第1強化繊維シート
6 第2強化繊維シート
7 付勢部材
8 第3強化繊維シート
9 第4強化繊維シート
13B 一の鋼製ブラケット
13D 他の鋼製ブラケット
15 第1強化繊維シート
15B 強化繊維シート片
15D 強化繊維シート片
15a 折り曲げ部
15c 貫通孔
16 固定部材(第1押え用固定部材)
17 ナット(第1押え用固定部材)
18 板状部材
20 第1押え部材
21 ボルト(第1押え用固定部材)
22 ナット(第1押え用固定部材)
32 板状部材
34 第2押え部材
35 第6強化繊維シート
36 ボルト(第2押え用固定部材)
37 ナット(第2押え用固定部材)
38 ボルト(第2押え用固定部材)
39 ナット(第2押え用固定部材)
M 長手方向中心軸
Claims (15)
- 上面に支承が配置され、一の側面に一の鋼製ブラケットが取り付けられ、他の側面に他の鋼製ブラケットが取り付けられてなる略矩形状断面の橋脚横梁の補強構造において、
平面視において前記2つの鋼製ブラケットが前記支承を挟み込むような位置関係となるように、それらが配置され、
前記一の側面の一部であって前記一の鋼製ブラケットの下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面の一部であって前記他の鋼製ブラケットの下方に位置する他の側面部分に亘ってU字状に貼付される第1強化繊維シートと、
前記横梁の上面における前記支承が配置されていない部分、前記一の側面における前記一の鋼製ブラケットが取り付けられていない部分、前記横梁の下面、及び前記他の側面における前記他の鋼製ブラケットが取り付けられていない部分に亘って横梁全周に帯状に巻き付けられる第2強化繊維シートと、
を備えたことを特徴とする橋脚横梁の補強構造。 - 上面に支承が配置され、一の側面に一の鋼製ブラケットが取り付けられ、他の側面に他の鋼製ブラケットが取り付けられてなる略矩形状断面の橋脚横梁の補強構造において、
前記一の鋼製ブラケットと前記他の鋼製ブラケットとは、平面視において、前記橋脚横梁の長手方向中心軸を挟むように対称に配置され、
前記支承は、平面視において前記2つの鋼製ブラケットに挟み込まれない位置に配置され、
前記一の側面の一部であって前記一の鋼製ブラケットの下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面の一部であって前記他の鋼製ブラケットの下方に位置する他の側面部分に亘ってU字状に貼付される第1強化繊維シートと、
前記横梁の上面の一部であって前記支承と前記一の側面との間の上面部分、前記一の側面の一部であって前記上面部分に連続するところの一の側面部分、前記横梁の下面の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、前記他の側面の一部であって前記下面部分に連続するところの他の側面部分、及び、前記横梁の上面の一部であって前記他の側面部分に連続するところの上面部分に亘って貼付される第3強化繊維シートと、
を備えたことを特徴とする橋脚横梁の補強構造。 - 前記横梁の上面における前記支承が配置されていない部分、前記一の側面における前記一の鋼製ブラケットが取り付けられていない部分、前記横梁の下面、及び前記他の側面における前記他の鋼製ブラケットが取り付けられていない部分に亘って横梁全周に帯状に巻き付けられる第2強化繊維シート、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記第3強化繊維シートの一部であって前記横梁の上面部分に貼り付けられた部分、及び前記横梁の上面の一部であって前記第3強化繊維シートが貼り付けられていない部分の両方に亘って貼付される第4強化繊維シート、
を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記第1強化繊維シートの上端部分を前記横梁の方に付勢する付勢部材、
を備えた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記付勢部材は、前記第1強化繊維シートの幅方向両外側に突出するように配置されると共に、該第1強化繊維シートの上端部分及び横梁表面に亘って貼付された第5強化繊維シートである、
ことを特徴とする請求項5に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記付勢部材は鋼製部材であって固定部材を介して前記横梁又は前記鋼製ブラケットに固定された、
ことを特徴とする請求項5に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記第1強化繊維シートの上端部分を前記横梁の方に付勢する付勢部材、を備え、
該付勢部材は、前記第1強化繊維シートの表面に当接すると共に該第1強化繊維シートの幅方向両外側に突出するように配置され、
該突出した部分は、前記第2強化繊維シートと前記横梁との間に挟持された状態で固定される、
ことを特徴とする請求項1,3及び4のいずれか1項に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記付勢部材は鋼製部材又は第5強化繊維シートである、
ことを特徴とする請求項8に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記第1強化繊維シートの上端部分に鋼製固定部材が取り付けられ、
前記第1強化繊維シートの上端部分は該鋼製固定部材を介して前記鋼製ブラケットに固定された、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 一の側面に一の鋼製ブラケットが取り付けられ、他の側面に他の鋼製ブラケットが取り付けられてなる略矩形状断面の橋脚横梁の補強構造において、
前記一の鋼製ブラケットと前記他の鋼製ブラケットとは、平面視において、前記橋脚横梁の長手方向中心軸を挟むように対称に配置され、
前記一の側面の一部であって前記一の鋼製ブラケットの下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、及び前記他の側面の一部であって前記他の鋼製ブラケットの下方に位置する他の側面部分に亘って第1強化繊維シートが略U字状に貼付され、
該第1強化繊維シートの上端部分は、板状部材を挟み込んだ状態で折り曲げられ、
該折り曲げ部には、前記第1強化繊維シート及び板状部材を貫通する貫通孔が形成され、
該折り曲げ部は、前記貫通孔に挿通された固定部材を介して前記橋脚横梁に固定された、
ことを特徴とする橋脚横梁の補強構造。 - 前記鋼製ブラケットは、前記橋脚横梁の側面に沿って配置された平板状の部材であり、
該平板状の鋼製ブラケットと、該鋼製ブラケットの下方に並設されることとなる前記折り曲げ部と、に亘って第1押え部材を配置し、
これらの鋼製ブラケット及び折り曲げ部が前記橋脚横梁の側面と前記第1押え部材との間に挟持されるように、該第1押え部材を第1押え用固定部材にて前記側面に固定した、
ことを特徴とする請求項11に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 前記鋼製ブラケットは、略水平な板状部材をその下端部分に有し、
該板状部材の下面及び前記折り曲げ部の表面に沿うように配置された、断面が略L字形の第2押え部材を有し、
該第2押え部材が前記橋脚横梁の側面との間に前記折り曲げ部を挟持すると共に前記板状部材に固定されるように、該第2押え部材を第2押え用固定部材にて前記側面及び前記板状部材に固定した、
ことを特徴とする請求項11に記載の橋脚横梁の補強構造。 - 略水平な板状部材を下端部分に有する一の鋼製ブラケットが前記一の側面に取り付けられ、略水平な板状部材を下端部分に有する他の鋼製ブラケットが前記他の側面に取り付けられてなる略矩形状断面の橋脚横梁の補強構造において、
前記一の鋼製ブラケットと前記他の鋼製ブラケットとは、平面視において、前記橋脚横梁の長手方向中心軸を挟むように対称に配置され、
前記一の鋼製ブラケットの板状部材の下面、前記一の側面の一部であって前記一の鋼製ブラケットの下方に位置する一の側面部分、前記横梁の下面の一部であって前記一の側面部分に連続するところの下面部分、前記他の側面の一部であって前記他の鋼製ブラケットの下方に位置する他の側面部分、及び前記他の鋼製ブラケットの板状部材の下面に亘って第6強化繊維シートが貼付され、
前記一の鋼製ブラケットの板状部材の下面及び前記一の側面との間に前記第6強化繊維シートを挟持するように、断面が略L字形の第2押え部材を配置し、
前記他の鋼製ブラケットの板状部材の下面及び前記他の側面との間に前記第6強化繊維シートを挟持するように、断面が略L字形の第2押え部材を配置し、
各第2押え部材を第2押え用固定部材によって各板状部材及び各側面に固定した、
ことを特徴とする橋脚横梁の補強構造。 - 一の側面に一の鋼製ブラケットが取り付けられ、他の側面に他の鋼製ブラケットが取り付けられてなる略矩形状断面の橋脚横梁を補強する方法において、
2枚の強化繊維シート片の上端部分を、板状部材を挟み込んだ状態に折り曲げる工程と、
その折り曲げ部以外に樹脂が含浸されないような状態で、該折り曲げ部に樹脂を含浸させる工程と、
該折り曲げ部にて前記板状部材を貫通する貫通孔を穿設する工程と、
前記橋脚横梁の側面であって各鋼製ブラケットの下方に、前記貫通孔を挿通させた固定部材により各強化繊維シート片を固定する工程と、
それら2つの強化繊維シート片が前記橋脚横梁の下面に回り込んで重なり合った状態で、それらのシート片に樹脂を含浸させる工程と、
を備えたことを特徴とする、橋脚横梁を補強する方法。
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