JP4368811B2 - 既設橋梁の鋼床版補強装置及び補強方法 - Google Patents

既設橋梁の鋼床版補強装置及び補強方法 Download PDF

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Description

この発明は、既設橋梁においてリブが溶接された鋼床版を補強する工法に関し、特に前記溶接部を補強する工法に関する。
一般に、橋梁の鋼床版にはUリブやプレートリブからなる縦リブや横リブが溶接されている。一方、鋼床版には車両の輪荷重が直接的に載荷される。そのため、鋼床版とリブとの溶接部に局部的な応力振幅が生じ、そこから疲労亀裂が発生しやすい。そこで、かかる溶接部の補強工法が種々提案されている。
特許文献1:特開2001−248114に記載のものでは、Uリブの内部にコンクリートを充填している。
特許文献2:特開2002−173912に記載のものでは、Uリブより下側にこれと直交するように補強桁を架け渡し、この補強桁に設けた支持金具にてUリブを下から支持するようになっている。
特許文献3:特開2003−183769には、鋼材の材質として疲労亀裂しにくいものを用いることが記載されている。
特開2001−248114 特開2002−173912 特開2003−183769
本発明は、上記事情に鑑み、鋼床版とリブの溶接部をより確実に補強できる工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
既設橋梁においてリブが溶接された鋼床版を補強する装置であって、
(a)前記リブに摺動可能に宛がわれるとともにボルトにて止められるベース部と、前記鋼床版に押し当てられるべき押し当て部とを有する補強部材と、
(b)前記補強部材のベース部と前記ボルトの頭部又はナットとの間に設けられ、前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構と、
を備えたことを特徴とする。
これによって、動荷重による鋼床版の変形を抑制でき、鋼床版とリブの溶接部における局所応力を緩和でき、疲労寿命を向上させることができる。
前記力方向変換機構が、前記補強部材のベース部に固定された第1部材と、この第1部材と前記ボルトの頭部又はナットの間とに設けられた第2部材とを有し、これら第1部材及び第2部材が、前記鋼床版に近づくにしたがって前記補強部材のベース部から離れるように傾斜された当接面を有し、第1部材の当接面と第2部材の当接面が互いに当接され、第2部材のリブに接近する方向へのスライドが第1部材の鋼床版に接近する方向へのスライドに変換されることが望ましい。これによって、力の方向を変換する作用を確実に発揮させることができ、押し当て部を鋼床版に確実に押し当てることができる。
前記リブがUリブである場合には、このUリブの内部にモルタルやコンクリート等の充填材が充填され、前記ボルトの一部(中間部等)がこの充填材内に埋まっていることが望ましい。これによって、ボルトを充填材に定着でき、ボルトに伝わって来た荷重を充填材に分散させることができる。
充填材は、軽量モルタル又は軽量コンクリートであることが望ましい。これによって、自荷重を軽減できる。
前記補強部材の押し当て部と鋼床版の間に緩衝部材を設けるのが望ましい。これによって、押し当て部と鋼床版の接触誤差を吸収できる。
また、本発明は、既設橋梁においてリブが溶接された鋼床版を補強する方法であって、前記リブに補強部材をボルトにて取り付けるとともにこの補強部材とボルトの頭部又はナットとの間に、前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構を挟んでおき、ボルトを締め付けることで前記補強部材を鋼床版に押し当てることを特徴とする。
前記リブがUリブである場合には、前記Uリブにボルトを通すとともに、Uリブの内部に充填材を充填することによりこの充填材内に前記ボルトの一部(中間部等)を埋め込み、さらに、前記ボルトがUリブの外部に突出した部分を用いて補強部材をUリブの外側面に取り付けるとともに、この補強部材と前記ボルトの突出部分にねじ込んだナットとの間に前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構を挟んでおき、前記ボルトを締め付けることで前記補強部材を鋼床版に押し当てることが望ましい。
本発明によれば、鋼床版に動荷重が加わっても鋼床版の動的な変形を補強装置によって抑制でき、鋼床版とリブの溶接部における局所的な応力振幅を緩和でき、疲労寿命を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は、第1実施形態の既設の鋼床版橋梁10を示したものである。橋梁10の橋脚上に主桁11が橋軸方向(図1の紙面直交方向)へ延びるように架設されている。主桁11の上に鋼床版13が設置され、その上にアスファルト舗装14が敷設されている。
鋼床版13の下面には補強用の縦リブ15が設置されている。縦リブ15は、橋軸方向へ延びるとともに橋幅方向に複数並んで配置されている。
縦リブ15として、U字断面をなすUリブが用いられている。図3に示すように、Uリブ15の両側部は、上へ向かって互いに離れるように傾斜されている。このUリブ15の両側部の上端部が、それぞれ鋼床版13に溶接されている。
既設橋梁10にはこの溶接部の補強構造が構築されている。図1及び図2に示すように、補強構造は、複数の補強装置Sで構成されている。これら補強装置Sは、Uリブ15の両側面の長手方向に間隔を置いて配置されている。これら補強装置Sは、等間隔で配置するのが望ましいが間隔を異ならせてもよく、Uリブ15の全長にわたって配置するのが望ましいが、補強を必要とする一部の領域に限定的に配置してもよい。Uリブ15の幅方向片側の補強装置Sと反対側の補強装置Sどうしは、Uリブ15の長手方向の同じ位置に対向するように配置されている。
図3及び図4に示すように、補強装置Sは、補強部材20を主要構成の1つとしている。補強部材20には、ベース部21が設けられている。ベース部21は、矩形の鋼板で構成されている。このベース部21が、Uリブ15の外側面に宛がわれている。このUリブ15の外側面の上下方向の傾斜に合わせて、ベース部21も傾斜されている。
ベース部21の両側部には一対の縦板22が設けられている。縦板22は、正面視ほぼ三角形状の鋼板からなり、ベース部21と直交するように垂直に取り付けられている。各縦板22の上端部は、ベース部21の上縁部より上へ突出し、そこに押し当て部23が設けられている。押し当て部23は、小さめの鋼板にて構成され、縦板22と直交するように水平に配置されている。押し当て部23の上面にはゴム製の緩衝部材60が接着剤にて貼り付けられている。この緩衝部材60を介して押し当て部23が鋼床版13の下面に当てられている。
補強部材20は、ボルト30にてUリブ15に取り付けられている。ボルト30は、頭無しボルトにて構成され、Uリブ15の幅方向に延びている。Uリブ15の両側部にはボルト30のための貫通孔15b,15bが形成されている。各貫通孔15bの内径は、ボルト30の外径に僅かなクリアランスを加味した大きさになっているが、ボルト30の外径より十分大きくしてもよい。ボルト30の両端部は、この貫通孔15b,15bを貫通し、更に両側の補強部材20,20のベース部21,21をそれぞれ貫通し突出している。このボルト30の両端部の周面に雄ネジ30a,30aがそれぞれ刻設され、これにナット32,32がそれぞれ捩じ込まれている。これによって、橋軸方向の同位置におけるUリブ15の幅方向両側に配置された2つの補強部材20,20が、共通のボルト30でUリブ15に止められている。
ナット32と補強部材20のベース部21との間には、ワッシャ40(力方向変換機構)が挟まれている。このワッシャ40は、ボルト30の軸方向に2つの部材41,42に分割されている。ベース部21側の分割部材41(第1部材)は、ベース部21に溶接等にて固定され、補強部材20と一体になっている。一方、ナット32側の分割部材42(第2部材)は、ナット32とは別体になっている。
補強部材20のベース部21及びそれと一体の分割部材41に形成されたボルト挿通孔41bの内径は、ボルト30の外径より十分に大きくなっている。このボルト挿通孔41bは、円形状になっているが、上下に長い長孔状であってもよい。
ナット32側の分割部材42のボルト挿通孔42bは、ボルト30を僅かなクリアランスをもって挿通可能な程度の大きさになっている。
ワッシャ40の分割面すなわち2つの分割部材41,42どうしの当接面は、上に向かうにしたがってUリブ15の側面から離れるように傾斜されている。これによって、ナット32の締め込みによりナット32側の分割部材42がUリブ15に接近すると、ベース21側の分割部材41及びそれと一体の補強部材20が上へスライドするようになっている。
したがって、これら分割部材41,42からなるワッシャ40は、分割部材42のリブ方向へのスライドを分割部材41の鋼床版方向へのスライドに変換し、ひいては、ボルト30の締め付け力を補強部材20の押上力に変換する力方向変換機構を構成している。
分割部材41は、第1部材を構成し、その分割面が第1当接面41aを構成している。分割部材42は、第2部材を構成し、その分割面が、第2当接面42aを構成している。
図4に示すように、上記ボルト30の端部とナット32及びワッシャ40は、補強部材20の一対の縦板22,22どうしの間に配置されている。1つの補強部材20を止めるのに、ボルト30が1本用いられているが、2本以上用いることにしてもよい。
Uリブ15の内部には、充填材として軽量モルタル50が充填されている。この軽量モルタル50内にボルト30の中間部が埋設、定着されている。
軽量モルタル50は、Uリブ15の長手方向に沿って補強部材20,20…を配置してある領域の全体に万遍なく充填されている。
上記の補強構造の施工手順について説明する。
Uリブ15の両側部にボルト貫通孔15b,15bを開穿する。これら貫通孔15b,15bにボルト30を通し、このボルト30の両端部をUリブ15の両側部からそれぞれ突出させておく。
別途、Uリブ15にモルタル注入孔と空気抜き孔(図示せず)を開穿する。そして、上記ボルト15のUリブ15への挿通後にモルタル注入孔からUリブ15の内部の全長にわたって軽量モルタル50を充填する。この時、Uリブ15のボルト貫通孔15bとボルト30の間の隙間が大きい場合にはそこをシールして軽量モルタル50が漏れ出ないようにしておくのが望ましい。
軽量モルタル50が硬化した後、Uリブ15の外面に補強部材20を設置する。
すなわち、第1部材41を一体に含む補強部材20の挿通孔41bにボルト30の端部を挿通する。次いで、このボルト30の端部に第2部材42を通し、更にナット32を螺合し締め込む。この締め込みは、ボルト30の両端部のナット32,32について各々行なう。同時に締め込んでもよく、片側を締め込んだ後反対側を締め込んでもよい。
図5の仮想線に示すように、この締め込みにより第2部材42がUリブ15へ接近する方向へ押される。すると、当接面41a,42aどうしの作用によって、第1部材41ひいてはこれと一体の補強部材20が上へスライドされる。すなわち、力方向変換機構40によってボルト30の締め込み力が補強部材20の上方(鋼床版13の方向)への押力に変換される。これによって、補強部材20の押し当て部23を、緩衝部材60を介して鋼床版13の下面に強く押し当てることができる。
これによって、鋼床版13上に車両走行等による動荷重が加えられても、Uリブ15との溶接部より補強部材20の側の鋼床版13が下へ曲がるように動変形(図6の仮想線13a)するのを防止することができる。そして、上記の動荷重は、補強部材20からボルト30を介してUリブ15内のモルタル50に分散させることができる。これによって、鋼床版20とUリブ15との溶接部に作用する局所的な応力振幅を十分に緩和することができる。ひいては、溶接部の疲労寿命を確実に向上させることができる。
また、Uリブ15内に充填されたモルタル50は、その上側の鋼床版13が下へ曲がるように動変形(図6の仮想線13b)するのを防止することができる。これによって、溶接部の局所応力を一層緩和でき、疲労寿命を一層向上させることができる。
モルタル50は、軽量モルタルが用いられているので、橋梁10の上部工の自荷重の増加を抑えることができる。
押し当て部23と鋼床版13の間に緩衝部材60を挟むことによって、接触誤差を吸収することができる。
次に、他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、上記第1実施形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
[第2実施形態]
図7に示すように、Uリブ15内には充填材50を充填しなくてもよい。この実施形態では、補強部材20が、Uリブ15の各側部の外側面だけでなく内側面にも設けられている。各補強部材20のベース部21と押し当て部23は、1枚の鋼板を折り曲げることによって構成され、一体に連なっている。外側の補強部材20の当接部21,23用鋼板は、Uリブ15の外側面と鋼床版13の角度に合わせて鈍角に折り曲げられている。一方、内側の補強部材20の当接部21,23用鋼板は、Uリブ15の内側面と鋼床版13の角度に合わせて鋭角に折り曲げられている。もちろん、第1実施形態のようにベース部21と押し当て部23が別々になった補強部材を用いてもよい。
ボルト30は、Uリブ15の側部ごとに設けられ、各側部の外側面の補強部材20と内側面の補強部材20を貫いて連結している。このボルト30は、頭部31付きのものが用いられている。このボルト頭部31は、Uリブ15の内部の補強部材20側に位置しているが、Uリブ15の外部の補強部材20側に位置させるようにしてもよい。もちろん、頭部31とは反対側のボルト30の端部にはナット32が螺合される。これらボルト頭部31若しくはナット32と補強部材20のベース部21の間に、ワッシャすなわち力方向変換機構40がそれぞれ挟装されている。
Uリブ15の底部には、補強部材20や作業者の手やボルト30締め付け用の工具を挿入できる程度の穴15fが設けられている。
[第3実施形態]
鋼床版13の補強リブは、Uリブ15に限られない。例えば、図8に示すように、プレートリブ15Pであってもよい。プレートリブ15Pは、垂直になっている。これに合わせて、補強部材20のベース部21が垂直になっている。
図8では、補強部材20がリブ15Pの両側にそれぞれ設けられている。
これに対し、図9に示すように、鋼床版13の動変形がリブ15Pの一方側で専ら起きている場合には、その側にだけ補強部材20を設けることにしてもよい。
さらに、本発明は、上記の各実施形態に限定されず、種々の改変をなすことができる。
例えば、本発明の補強工法は、鋼床版13と縦リブ15,15Pとの溶接部に限らず、鋼床版13と横リブとの溶接部にも適用できる。リブは、Uリブ15やプレートリブ15Pの他、種々の形状のリブに適用できる。
リブの補強部材設置面の摩擦抵抗が大きい場合には、潤滑剤を塗布するなどの滑面化処理を予め施しておくとよい。
第1及び第2部材41,42の当接面41a,42aの傾斜角度は、上記の摩擦抵抗や鋼床版13に及ぼすべき押し当て力などを考慮して適宜設定するとよい。
上記補強構造の施工手順は適宜変更してもよい。例えば、第1実施形態において補強部材20の設置工程は、モルタル50の硬化後に限らず、Uリブ15にボルト30を挿通後軽量モルタル50の充填前に行なってもよく、充填後養生期間中に行なってもよい。その場合、ナット32はゆるくしておき、モルタル50の硬化後に緊締するとよい。
Uリブ15内の充填材50としてモルタルに代えてコンクリートを用いてもよい。その場合、軽量コンクリートを用いるのが望ましい。
軽量モルタルや軽量コンクリート等の充填材50は、Uリブ15の長手方向に沿って補強部材20を配置してある領域の全体に充填するのに代えて、ボルト30がUリブ15を貫通する部位の周辺にだけ限定的に充填することにしてもよい。
緩衝部材60は、補強部材20の押し当て部23にではなく鋼床版13に接着剤で貼り付けてもよい。接着剤を使わずに鋼床版13と補強部材20の押し当て部23との間に単に挟み付けることにしてもよい。
第1及び第2実施形態において、Uリブ15の幅方向片側の補強装置Sと反対側の補強装置Sどうしを、Uリブ15の長手方向の同じ位置に配置するのに代えて、Uリブ15の長手方向にずらして配置してもよい。
第1及び第2実施形態のUリブ15においても、図9のプレートリブ15Pと同様に、鋼床版13の動変形がUリブ15の一方側で専ら起きている場合には、その側にだけ補強部材20を設けることにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る補強構造を施工した既設橋梁を概略的に示す正面図である。 図1のII−II線に沿う上記橋梁の側面図である。 図1の円III−IIIで囲んだ部分を拡大して示す上記補強構造の正面断面図である。 図2の円IV−IVで囲んだ部分を拡大して示す上記補強構造の側面図である。 ボルト締め付けによる作用を解説した図4のV−V線に沿う正面断面図である。 荷重に対する補強構造の作用を解説した図4のVI−VI線に沿う正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る補強構造を示す正面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る補強構造を示す正面断面図である。 図8の補強構造の変形例を示す正面断面図である。
符号の説明
S 補強装置
10 橋梁
11 主桁
13 鋼床版
14 アスファルト舗装
15 Uリブ
15b ボルト貫通孔
15f 底穴
15P 板リブ
20 補強部材
21 ベース部
22 縦板
23 押し当て部
30 ボルト
30a 雄ネジ
31 ボルト頭部
32 ナット
40 ワッシャ(力方向変換機構)
41 第1部材
41a 当接
41b ボルト挿通孔
42 第2部材
42a 当接
42b ボルト挿通孔
50 軽量モルタル(充填材)
60 緩衝部材

Claims (6)

  1. 既設橋梁においてリブが溶接された鋼床版を補強する装置であって、
    (a)前記リブに摺動可能に宛がわれるとともにボルトにて止められるベース部と、前記鋼床版に押し当てられるべき押し当て部とを有する補強部材と、
    (b)前記補強部材のベース部と前記ボルトの頭部又はナットとの間に設けられ、前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構と、
    を備えたことを特徴とする既設橋梁の鋼床版補強装置。
  2. 前記力方向変換機構が、前記補強部材のベース部に固定された第1部材と、この第1部材と前記ボルトの頭部又はナットの間とに設けられた第2部材とを有し、これら第1部材及び第2部材が、前記鋼床版に近づくにしたがって前記補強部材のベース部から離れるように傾斜された当接面をそれぞれ有し、第1部材の当接面と第2部材の当接面が互いに当接され、第2部材のリブに接近する方向へのスライドが第1部材の鋼床版に接近する方向へのスライドに変換されることを特徴とする請求項1に記載の補強装置。
  3. 前記リブがUリブであり、このUリブの内部に充填材が充填され、前記ボルトの一部がこの充填材内に埋まっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の補強装置。
  4. 前記補強部材の押し当て部と鋼床版の間に緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の補強装置。
  5. 既設橋梁においてリブが溶接された鋼床版を補強する方法であって、
    前記リブに補強部材をボルトにて取り付けるとともにこの補強部材とボルトの頭部又はナットとの間に、前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構を挟んでおき、ボルトを締め付けることで前記補強部材を鋼床版に押し当てることを特徴とする既設橋梁の鋼床版補強方法。
  6. 既設橋梁においてUリブが溶接された鋼床版を補強する方法であって、
    前記Uリブにボルトを通すとともに、Uリブの内部に充填材を充填することによりこの充填材内に前記ボルトの一部を埋め込み、
    さらに、前記ボルトがUリブの外部に突出した部分を用いて補強部材をUリブの外側面に取り付けるとともに、この補強部材と前記ボルトの突出部分にねじ込んだナットとの間に前記ボルトの軸方向への締め込み力を前記補強部材の前記鋼床版への押力に変換する力方向変換機構を挟んでおき、
    前記ボルトを締め付けることで前記補強部材を鋼床版に押し当てることを特徴とする既設橋梁の鋼床版補強方法。
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