JPH06320343A - ワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置

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JPH06320343A
JPH06320343A JP11724193A JP11724193A JPH06320343A JP H06320343 A JPH06320343 A JP H06320343A JP 11724193 A JP11724193 A JP 11724193A JP 11724193 A JP11724193 A JP 11724193A JP H06320343 A JPH06320343 A JP H06320343A
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JP
Japan
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wire
wire electrode
winding
electrode
bobbin
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JP11724193A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Goshima
基行 五島
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06320343A publication Critical patent/JPH06320343A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤ断線時において、ワイヤ電極を巻き上
げる際にワイヤ電極のたるみを防止し、脱線を防ぐこと
ができ、確実に巻き上げを行うことができるワイヤ放電
加工機のワイヤ電極巻き上げ装置を提供する。 【構成】 ワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置
において、巻き上げモータ11は、ワイヤ電極1を加工
時の走行方向Aとは逆方向Bに付勢し、ワイヤ電極1の
断線時にワイヤ電極1を巻き上げる。ワイヤボビン10
のボビン径は、巻き上げモータエンコーダ7からの信号
とテンションブレーキエンコーダ9からの信号に基づい
て測定される。電子制御装置は、測定されたボビン径に
基いて巻き上げモータ11のトルクを制御し、ボビン径
によらず一定の巻上力を発生するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ電極と被加工物
との間で、パルス放電を繰り返して加工するワイヤ放電
加工機のワイヤ電極巻き上げ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤ放電加工機は、上下のアー
ムに設けられたガイドにワイヤ電極を張架すると共に、
他方の電極となる被加工物をワイヤ電極に対向して配置
し、両電極間のパルス放電によって加工を行っている。
ところで、この種のワイヤ放電加工機では、加工中にワ
イヤ電極が断線することがあるので、断線したワイヤ電
極の再張架を自動的に行う機構が備えられている。この
ワイヤ電極の再張架を自動的に行うためには、断線した
ワイヤ電極の位置決めが必要であるので、従来より各種
のワイヤ電極位置決め制御装置が提案されている。
【0003】例えば、図1(a)、(b)に示す様に、
ワーク31よりワイヤ電極32の供給側(上流部)に、
ワイヤ補助送り装置33を配置し、このワイヤ補助送り
装置33を用いてワイヤ電極32の位置決めを行う装置
が提案されている。(特公昭60ー52893号公報参
照)。このワイヤ補助送り装置33は、ワイヤ電極32
の把持又は開放を行うと共に、ワイヤ電極32を加工時
のワイヤ走行方向(矢印C方向)とは逆方向(矢印D方
向)に送る駆動ローラ34を備えている。
【0004】そして、まず、ワーク31より下流側に配
置された断線センサ35によってワイヤ電極32の断線
を検出した場合には、駆動ローラ34及びピンチローラ
36にてワイヤ電極32を挟んで、モータ37にて駆動
ローラ34を回転させてワイヤ走行方向とは逆方向にワ
イヤ電極32を送る。その後、ワイヤ端検出センサ38
によって、断線したワイヤ電極32の端部を検出する
と、ワイヤ電極32の逆方向への送給を停止することに
よりワイヤ端の位置決めを行うものである。
【0005】また、図2に示す様に、ワイヤボビン60
とブレーキローラ66との間に張架されたワイヤ電極5
1がたるまない様に巻き上げモータ61によりワイヤ巻
き上げ方向にトルクをかけ、加工を行う。ワイヤ電極5
1の断線を検出したとき、テンションブレーキ67の駆
動を停止しワイヤ端検出センサ55がワイヤ端を検出す
るまで巻き上げモータ61にてワイヤ電極51を巻き上
げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1
(a)、(b)に示す従来技術は、断線したワイヤ電極
32を、ワイヤ走行方向とは逆方向に送るために、モー
タ37、駆動ローラ34、及びピンチローラ36からな
るワイヤ補助送り装置33が必要となり、装置構成が複
雑になるという問題があった。そして、このワイヤ補助
送り装置33では、加工持にワイヤ電極32を走行させ
るために、駆動ローラ34及びピンチローラ36をワイ
ヤ電極32から開放しなければならず、そのための開放
機構が必要であるという問題もあった。さらに、このワ
イヤ補助送り装置33では、断線したワイヤ電極32を
巻き上げた場合、ワイヤ補助送り装置33とワイヤ電極
32を供給するワイヤボビン39との間で、ワイヤ電極
32のたるみが発生し、ワイヤ電極32がその間に配置
されたプーリやローラ30から脱線して再張架すること
ができないという問題があった。
【0007】また、図2に示す従来技術は、ボビン径が
変化すると巻き上げモータ61のトルクが一定でも巻上
力としては変化してしまう。このため、ボビン径が小さ
いと巻上力は大きくなり、巻き上げ速度が早くなるた
め、ワイヤ端検出センサがワイヤ断線端をを検出しても
ワイヤ断線端が所定の位置に停止せず行き過ぎてしま
う。逆にボビン径が大きいと巻上力は小さくなり、巻き
上がらない。どちらかに巻き上げモータ61のトルクを
設定すると設定以外のボビン径に対し旨く巻き上げでき
ないと言う問題があった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡単な構成で、巻き上げ時のワ
イヤ電極のたるみを防止し、脱線を防ぐ事ができて、確
実に巻き上げを行うワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き
上げ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置
は、ワイヤ電極を加工時の走行方向とは逆方向に付勢
し、ワイヤ電極の断線時にワイヤ電極を巻き上げるワイ
ヤ電極巻き上げ手段と、ワイヤ電極が巻回されたワイヤ
電極供給ボビンのボビン径を測定する供給ボビン径測定
手段と、この供給ボビン径測定手段により測定されたボ
ビン径に基いてワイヤ電極の巻上力を制御する巻き上げ
制御手段とを備えている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のワイヤ放電加工機
のワイヤ電極巻き上げ装置において、ワイヤ電極巻き上
げ手段は、ワイヤ電極を加工時の走行方向とは逆方向に
付勢し、ワイヤ電極の断線時にワイヤ電極を巻き上げ
る。供給ボビン径測定手段は、ワイヤ電極が巻回された
ワイヤ電極供給ボビンのボビン径を測定する。巻き上げ
制御手段は、供給ボビン径測定手段により測定されたボ
ビン径に基いてワイヤ電極の巻上力を制御する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】図3に示すように、本実施例のワイヤ放電
加工機は、加工時にはワイヤ送り方向(矢印A方向)に
ワイヤ電極1を送給するものであり、ワイヤボビン10
とブレーキローラ16との間にワイヤ電極1に付与する
巻上力を発生する巻上力発生機構2と、ブレーキローラ
16と駆動ローラ25との間のワイヤ電極1に付与する
張力を発生する張力発生機構3と、ワイヤ電極が巻回さ
れたワイヤボビンの半径を測定するための巻上力発生機
後部のエンコーダ7と張力発生機構部のエンコーダ9
と、断線したワイヤ電極1の端部を検出するワイヤ端検
出センサ5と、使用済みワイヤ電極1を回収するワイヤ
回収機構6と、から構成されている。
【0013】巻上力発生機構2は、送り出すワイヤ電極
1が巻回されたワイヤボビン10と、ワイヤボビン10
をワイヤ巻き上げ方向(矢印B方向)に付勢する巻き上
げモータ11と、巻き上げモータ11の回転を停止させ
る電磁ブレーキ12と、ワイヤボビン10の回転速度を
検出する巻き上げモータエンコーダ7とから構成されて
いる。ワイヤボビン10と張力発生機構3との間に張架
されたワイヤ電極1がたるまない様に巻き上げモータ1
1によってワイヤ巻き上げ方向(矢印B方向)にトルク
が掛けられている。
【0014】張力発生機構3は、ピンチローラ15、ブ
レーキローラ16、及びテンションブレーキ17、テン
ションブレーキエンコーダ9から構成され、テンション
ブレーキ17が発生する摩擦トルクをワイヤ電極1を挟
むブレーキローラ16及びピンチローラ15によって張
力に変換している。詳細には磁性パウダの励磁によって
摩擦トルクを発生するテンションブレーキ17によっ
て、被加工物18に沿って張架されたワイヤ電極1に張
力が付与されている。
【0015】ワイヤ端検出センサ5は、張力発生機構3
と被加工物18との間に配置されており、ワイヤ電極1
の切断端がこのセンサ5を通過したときに報知するもの
である。
【0016】ワイヤ回収機構6は、ワイヤ電極1を加工
時の走行方向(矢印A方向)に走行させる駆動ローラ2
5と、駆動ローラ25を駆動するワイヤ駆動モータ26
と、駆動ローラと共にワイヤ電極を挟むピンチローラ2
7と、使用済みワイヤ電極1を回収する回収バケット2
8とから構成されている。
【0017】図4は電気的構成を示すブロック図であ
り、ワイヤ電極1の走行等を制御するために電子制御装
置(ECU)40が設けられている。このECU40は
周知のRAM40a、ROM40b、CPU40c、入
出力ポート40d、及びバスライン40e等からなる。
そして、ECU40は巻き上げモータ11、電磁ブレー
キ12、テンションブレーキ17、ワイヤ駆動モータ2
6、ワイヤ端検出センサ5、テンションブレーキエンコ
ーダ9、巻き上げモータエンコーダ7と接続されてい
る。
【0018】ECU40は、テンションブレーキエンコ
ーダ9からの信号と巻き上げモータエンコーダ7からの
信号より現在のワイヤ電極の走行速度と、ワイヤボビン
の回転速度を測定し、ワイヤ電極が巻回されたワイヤボ
ビン10のボビン径を求める。測定されたボビン径に基
いて巻き上げモータ11のトルクを制御し、ボビン径に
よらず一定の巻上力を発生するように制御する。
【0019】次に、本実施例の動作を図5に示すフロー
チャートに基づいて説明する。ワイヤ走行指令が開始さ
れると、S100においてワイヤ駆動モータ26をON
しワイヤ電極1を走行させる。S110で巻き上げモー
タ11をONしワイヤ電極に巻上力を発生させる。この
時、供給ボビン径は未知であるため初期値としては平均
値を設定する。また、同時にテンションブレーキ17を
ONし張力を発生させる。
【0020】S120にてテンションブレーキエンコー
ダ9からの信号と巻き上げモータエンコーダ7からの信
号より、ワイヤ電極が巻回されたワイヤボビン10のボ
ビン径を測定する。S130にてボビン径に応じた巻上
力を発生させる巻き上げモータ電流を設定する。S14
0に於いてワイヤ端検出センサ5により加工中に断線し
たワイヤ電極1が所定の位置まで巻き上がることを判定
している。このワイヤ端検出センサ5がワイヤ断線端を
検出しなければ、S120のボビン径の算出とS130
の巻き上げモータ電流値設定を繰り返す。
【0021】そして、加工中にワイヤ電極1の断線が発
生すると、巻き上げモータ11の巻上力によりワイヤ電
極は自動的に所定の位置まで巻き上がりワイヤ電極1の
断線端はワイヤ端検出センサ5をONする。このセンサ
入力よりS150にてテンションブレーキ17をOFF
し、巻き上げモータ11に取付けられた電磁ブレーキ1
2をONしてワイヤ電極1の巻き上げを停止する。S1
60にて一定時間ワイヤ駆動モータ26を動作させるこ
とにより、断線した使用済みワイヤ電極1を回収した
後、ワイヤ駆動モータ26を停止させる。
【0022】このように、断線時の巻き上げにおいてワ
イヤ電極のたるみが発生せず、また供給ボビンの径によ
り適切な巻上力を発生させているため、どのような供給
ボビンにおいても正確な位置決めが可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置は、
ワイヤ電極供給ボビンの巻上力を一定にすることによ
り、ワイヤ断線時において、ワイヤ電極を巻き上げる際
にワイヤ電極のたるみを防止し、脱線を防ぐことがで
き、確実に巻き上げを行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、従来技術におけるワイヤ電極走行路
の構成図である。(b)は、(a)におけるワイヤ補助
送り装置の詳細を示す図である。
【図2】別の従来技術におけるワイヤ電極走行路の構成
図である。
【図3】本実施例におけるワイヤ電極走行路の構成図で
ある。
【図4】本実施例における電気的構成を示すブロック図
である。
【図5】本実施例における制御動作のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ワイヤ電極 5 ワイヤ端検出センサ 7 巻き上げモータエンコーダ 9 テンションブレーキエンコーダ 10 ワイヤボビン 11 巻き上げモータ 17 テンションブレーキ 25 駆動ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極と他方の電極である被加工物
    との間に、加工液を供給すると共にパルス放電を行っ
    て、被加工物を加工するワイヤ放電加工機のワイヤ電極
    巻き上げ装置において、 ワイヤ電極を加工時の走行方向とは逆方向に付勢し、ワ
    イヤ電極の断線時にワイヤ電極を巻き上げるワイヤ電極
    巻き上げ手段と、 ワイヤ電極が巻回されたワイヤ電極供給ボビンのボビン
    径を測定する供給ボビン径測定手段と、 この供給ボビン径測定手段により測定されたボビン径に
    基いてワイヤ電極の巻上力を制御する巻き上げ制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ電
    極巻き上げ装置。
JP11724193A 1993-05-19 1993-05-19 ワイヤ放電加工機のワイヤ電極巻き上げ装置 Pending JPH06320343A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9150379B2 (en) 2012-01-30 2015-10-06 Mitsubishi Electric Corporation Wire traveling device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9150379B2 (en) 2012-01-30 2015-10-06 Mitsubishi Electric Corporation Wire traveling device

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