JPH0632005Y2 - 化粧用スポンジパフ - Google Patents

化粧用スポンジパフ

Info

Publication number
JPH0632005Y2
JPH0632005Y2 JP1990115506U JP11550690U JPH0632005Y2 JP H0632005 Y2 JPH0632005 Y2 JP H0632005Y2 JP 1990115506 U JP1990115506 U JP 1990115506U JP 11550690 U JP11550690 U JP 11550690U JP H0632005 Y2 JPH0632005 Y2 JP H0632005Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
puff
sponge
cosmetic
cosmetics
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990115506U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0473313U (ja
Inventor
昭 山田
俊峯 森
Original Assignee
日本パフ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本パフ株式会社 filed Critical 日本パフ株式会社
Priority to JP1990115506U priority Critical patent/JPH0632005Y2/ja
Publication of JPH0473313U publication Critical patent/JPH0473313U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0632005Y2 publication Critical patent/JPH0632005Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Bathtub Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は化粧用スポンジパフ(以下、「スポンジパフ」
あるいは単に、「パフ」ともいう。)に関するものであ
る。
[従来の技術と考案が解決しようとする課題] 連続気泡構造からなる化粧用スポンジパフに化粧料、特
に低粘度の化粧料を付着させた場合、化粧料の大部分が
連続気泡を通ってパフ内部に吸収されてしまい、化粧料
が肌にほとんど付着せず、化粧料の無駄が多くなるばか
りか、満足な化粧ができなかった。しかも、パフ内部に
吸収された化粧料が腐敗するといった問題もあった。
連続気泡の気泡径を小さくしたり、あるいは発泡倍率を
小さくすれば、上記の問題はある程度解決されるが、そ
の反面、化粧用スポンジパフに必要不可欠な柔軟性が消
失してしまうといった問題があり、この方法を採用する
わけにはいかなかった。
また、化粧料の吸収を押さえるために、化粧用スポンジ
パフの表面に、ゴムまたはプラスチックの多孔質フィル
ム材を貼着したものがあるが、そのようなパフの製造方
法は極めて煩雑であり、しかも著しいコスト高を招い
た。
[課題を解決するための手段および作用] そこで、上記の種々の問題を解決するために、次のよう
な手段を講じた。
本考案の化粧用スポンジパフは、熱により溶融し連続気
泡構造からなるパフの片面あるいは両面において、加熱
した金属板をネット状物を介して押圧してパフ表面を溶
融し、一部の気泡の微細開孔部を閉塞してなるものであ
る。
ここでいう「ネット状物」とは、金属製あるいは合成樹
脂製の多数の線条体あるいは繊維が、規則正しく若しく
は不規則に交差してなる金属ネット、合成繊維の織物あ
るいは編物はもちろん、単に、多数の線条体あるいは繊
維が並設されてなるものも含まれる。
熱により溶融するスポンジパフとしては、ポリウレタン
スポンジパフ、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)スポンジパフなどが挙げられる。
次に、この化粧用スポンジパフの製造方法の一例を説明
する。
すなわち、ポリウレタンスポンジシートを所望のサイズ
に裁断したのち、これを研磨してスポンジ体を作った。
このスポンジ体の上に金属ネットを載せ、その上方から
加熱した金属板を押し付けてスポンジ体を圧縮し、その
後、これを放冷して化粧用スポンジパフを得た。この際
の熱圧縮の条件としては、特に限定はないが、金属板の
温度210〜300℃、圧力2〜6kg/cm2、圧着時間
2〜8秒が好ましい。
この化粧用スポンジパフにおける金属ネットとの当接部
分は、金属板から金属ネットを介して伝わった熱により
溶融固化し、これにより、気泡の微細開孔部が閉塞して
いた。しかし、このパフにおける柔軟性には何ら変化は
見られなかった。
この化粧用スポンジパフに低粘度の化粧料を付着させる
と、上述したように、気泡の微細開孔部が閉塞されてい
るため、化粧料の内部への吸収率が抑えられ、パフ表面
に化粧料が多く残った。これにより、化粧料の無駄を防
止することができる。
上記のような気泡の微細開孔部閉塞を、前記スポンジ体
の片面にのみ行なってもよく、両面に行なってもよい。
また、熱圧縮条件を変えることにより、パフの微細開孔
部の閉塞割合を変えることができる。前記ネット状物の
形状により、微細開孔部の閉塞割合を変えることもでき
る。いずれにしろ、この閉塞の割合をいろいろと変え
て、化粧料の吸収率の異なるパフを得ることができる。
双方の面について熱圧縮する場合、一方の面と他方の面
との微細開孔部を閉塞する割合を変えておけば、粘度の
異なる化粧料を使用する場合など両者を使い分けること
ができる。
また、模様や文字が凹凸状に形成されたネット状物を使
用すれば、この模様などをパフの表面に転写することも
でき美感を与えることができる。
なお、スポンジパフの表面に文字や模様を形成するため
に、加熱された金属刻印を直接パフの表面に押圧する方
法もある。しかし、本考案のように、ネット状物を、加
熱した金属板とパフとの間に介すれば、パフに設ける模
様を変更したい場合でも、このネット状物を変えるだけ
でよく、従来のように、金属刻印を成形し直す必要はな
い。したがって、パフ表面の模様の変更に、容易にか
つ、安価に対応できることも、本考案の特徴でもある。
[実施例] 次に、本考案をさらに詳しく説明するために実施例を挙
げる。
実施例1 連続気泡構造からなるポリウレタンスポンジシートを裁
断した後、これを研磨して、厚さ6mm、直径60mmのス
ポンジ体を作った。このスポンジ体の上に、幅1mmの多
数の凸条体が3mmの間隔で並設されてなるネット状物を
載せて、この上から230℃に加熱した金属板を、圧力
3kg/cm2のもとで、3秒間押圧した後、これを放冷し
て化粧スポンジパフを得た。
第1図および第2図に示すように、この化粧用スポンジ
パフ10における前記ネット状物との当接部分12は、金属
板からネット状物を介して伝わった熱により溶融固化し
濃色化した。これにより、約30%の気泡の微細開孔部
14が閉塞した。しかし、このパフにおける柔軟性には何
ら変化は見られなかった。
また、このスポンジパフにおけるリキッド化粧料の吸収
性および表面への展開性について次のような試験を行な
った。
吸収性についての試験 0.5mlのリキッド化粧料を実施例1で得られた化粧用
スポンジパフの上に落とし、この化粧料をスポンジパフ
表面に指で略同じ力で押し広げた。その時の化粧料の広
がり面積(cm2)を測定した。
展開性についての試験 0.5mlのリキッド化粧料を実施例1で得られた化粧用
スポンジパフの上に落とし、この化粧料をパフ表面に指
で略同じ力で押し広げ、これを紙の平滑面上に擦った。
その時の化粧料の広がり面積(cm2)を測定した。
上記試験結果を第1表に記載する。
比較例として、前記スポンジ体に対して加熱した金属板
を押圧しなかった以外は、実施例1と同じである化粧用
スポンジパフについても上記と同じ試験を行ない、その
結果を第1表に併記する。
なお、表における数値は、各試験を実施例1、比較例と
もそれぞれ3回行なったその平均値である。
第1表から明らかなように、実施例1のパフの表面に付
着させた化粧料は、比較例に付着させた化粧料に比べ、
パフ内部への吸収が抑えられており、パフの表面に多く
残っていた。これは、気泡の微細開孔部を熱により閉塞
させたためであると考えられる。これにより、化粧料の
無駄を防止することができる。
実施例2 連続気泡構造からなるポリウレタンスポンジシートを裁
断した後、これを研磨して、厚さ6mm、直径60mmのス
ポンジ体を作った。このスポンジ体の上に、例えば、ポ
リ四フッ化エチレンなどにより離型処理を施されたポリ
エステル織物をかぶせ、この上から260℃に加熱した
金属板を、圧力5kg/cm2のもとで、5秒間押圧した
後、これを放冷して化粧スポンジパフを得た。
第3図に示すように、この化粧用スポンジパフ16におけ
る前記ポリエステル繊維との当接部分は、たとえその上
方から加熱されていても前記ポリエステル織物が耐熱性
を有していることから、何ら変化は見られなかった。そ
れ以外の部分、つまり、化粧用スポンジパフにおいて、
前記織物の織り糸と織り糸との間の織目に対応する部分
18は、金属板の熱を受けて溶融固化し濃色化した。これ
により、約70%の気泡の微細開孔部が閉塞した。しか
し、このパフにおける柔軟性には何ら変化は見られなか
った。
また、上記のようにして得られたパフに付着させた化粧
料は、前記比較例のパフに付着させた化粧料に比べて、
パフ内部への吸収が抑えられており、パフの表面に多く
残ることが分かった。
実施例3 連続気泡構造からなるアクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)のスポンジシートを裁断した後、これを研磨
して、厚さ8mm、直径70mmのスポンジ体を作った。こ
のスポンジ体の上に、例えば、ポリ四フッ化エチレンな
どにより離型処理を施されたポリエステル編物をかぶ
せ、この上から270℃に加熱した金属板を、圧力6kg
/cm2のもとで、7秒間押圧した後、これを放冷して化
粧スポンジパフを得た。
上記の化粧用スポンジパフにおいて、前記編物の編み糸
と編み糸との間のすきま部分に対応した部分は、金属板
の熱を受けて溶融固化し、これにより、約60%の気泡
の微細開孔部が閉塞していた。しかし、このパフにおけ
る柔軟性には何ら変化は見られなかった。
また、上記のようにして得られたパフに付着させた化粧
料は、前記比較例のパフに付着させた化粧料に比べて、
パフ内部への吸収が抑えられており、パフの表面に多く
残ることが分かった。
[考案の効果] 本考案の化粧用スポンジパフを使用すれば、このパフの
表面に付着させた化粧料のパフ内部への吸収を容易に抑
えることができ、これにより、化粧料の無駄を防止する
ことができるとともに、連続気泡からなるパフを使用し
て、厚化粧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1によって得られた化粧用スポンジパ
フの平面図、 第2図は、前図におけるII−II線断面図、 第3図は、実施例2によって得られた化粧用スポンジパ
フの拡大部分平面図である。 [符号の説明] 10、16…化粧用スポンジパフ 12…閉塞部 14…当接部分 18…織目に対応する部分

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱により溶融し連続気泡構造からなる化粧
    用スポンジパフの片面あるいは両面において、加熱した
    金属板をネット状物を介して押圧してパフ表面を溶融
    し、一部の気泡の微細開孔部を閉塞してなることを特徴
    とする化粧用スポンジパフ。
JP1990115506U 1990-11-02 1990-11-02 化粧用スポンジパフ Expired - Lifetime JPH0632005Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990115506U JPH0632005Y2 (ja) 1990-11-02 1990-11-02 化粧用スポンジパフ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990115506U JPH0632005Y2 (ja) 1990-11-02 1990-11-02 化粧用スポンジパフ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0473313U JPH0473313U (ja) 1992-06-26
JPH0632005Y2 true JPH0632005Y2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=31863281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990115506U Expired - Lifetime JPH0632005Y2 (ja) 1990-11-02 1990-11-02 化粧用スポンジパフ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0632005Y2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5244263B2 (ja) * 1973-03-24 1977-11-07
JPS5897305A (ja) * 1981-12-03 1983-06-09 井上エムテ−ピ−株式会社 化粧用パフの製造方法
JPS58183108A (ja) * 1982-04-22 1983-10-26 亀田 紀昭 化粧用塗布具素材及びその製造方法
JPS6255404A (ja) * 1985-09-03 1987-03-11 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の摺動弁のシ−ル構造
JPS6312608A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 Nec Corp レジスト材料
JPH053157Y2 (ja) * 1988-08-19 1993-01-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0473313U (ja) 1992-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5026552A (en) Sheet material for performing a skin or hair treatment, method for its manufacture, and articles made of this material
TW398970B (en) Method of producing an apertured covering sheet for an absorbent article and a material produced in accordance with the method
US3307545A (en) Non-adherent dressing
CA1262619A (en) Embossed fabrics
US6312181B1 (en) Disposable make-up applicator
US3080688A (en) Scouring device
EP2199447A1 (de) Superabsorberpolymerfilz und Verfahren zu dessen Herstellung
US5480699A (en) Pad for applying liquid or semi-solid material
JPH09164017A (ja) 化粧用スポンジパフの製造方法
MXPA05006363A (es) Produccion de una hoja continua con diseno entintado.
JPH0632005Y2 (ja) 化粧用スポンジパフ
JP3985916B2 (ja) 化粧用パフの製造方法
JPS6010487Y2 (ja) 化粧用パフ
JPH068825Y2 (ja) 化粧用パフ
JP2897953B2 (ja)
JPS59204955A (ja) 綿不織布及その製造方法
JPS6012411Y2 (ja) 運動靴甲皮用基布
CN110051475A (zh) 一种具有凹凸型面层的纸尿裤的制备方法
CN2430033Y (zh) 远红外保健保暖服装材料
WO1991000719A1 (de) Hygieneartikel und verfahren zur herstellung desselben
JPS6127528Y2 (ja)
CN212688372U (zh) 一种高持液率水刺非织造基材及含其的面膜
CN213675790U (zh) 一种防臭干爽型热风无纺布面料
US2433270A (en) Method of coating stitched fabric
JP2527400Y2 (ja) 使い捨ておむつ