JP3985916B2 - 化粧用パフの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧する際においてファンデーションを顔に付ける時に用いる化粧用パフの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、化粧用パフとして、スポンジ・布・ガーゼ・不織布・コットン等の素材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スポンジ製のパフは、ファンデーションを顔につける場合、パフを何回も使用するため不衛生であり、まめに洗浄しないとカビが発生し、そのため、肌に良くないと言われている。
【0004】
また、コットン製のパフは、耐水性がなく、また化粧水や液体の化粧品などの化粧液を使用した場合には、パフにしみ込んだ化粧液が手についてベトベトになり、使用者に不快感を与えている。また、コットン製のパフは、コットン自体が化粧液を吸い込み過ぎて化粧液がパフ全体に広がらず、そのため、必要以上の化粧液をパフに付け過ぎることになる。それで、パフに付ける化粧液が多くなり、大変無駄が多く不経済であるという問題があった。
【0005】
さらに、レーヨン系の不織布やガーゼからなるパフは、繊維状のため肌触りが悪く、しかも、化粧液が手につき、使用者に不快感を与えたり、また必要以上の化粧液を使用することになるため、やはり不経済であるという問題がある。
【0006】
また、手や足の爪に付けたマニキュアを除去する際、除光液を上述のパフに付けてマニキュアを除去するが、パフにしみ込んだ除光液が手に付いてしまい、その手に付いた除光液の臭いが嫌だという女性が多い。
【0007】
靴用の中敷に関しては、最近は抗菌用のものが既に販売されているが、その中敷は、単に抗菌用としたものにすぎない。そして、むれた足の水分を効率良く吸収できないという問題を有している。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みて提供したものであって、使い捨てで衛生的であり、耐水性を付与して化粧液が手に付かないようにし、しかも低価格で肌触りを良くし、さらには使用する化粧液の使用量を低減させることを目的とした化粧用パフの製造方法を提供するものである
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の請求項1記載の化粧用パフの製造方法では、一方のシート12aの一面に接着剤31を塗布する工程と、この工程を経た前記一方のシート12aの進行方向を反転させるガイドローラー36と、このガイドローラー36を経た一方のシート12aと他方のシート11aとを貼合する貼合ローラー37と、前記他方のシート11aの一面に当接して該シート11aにテンションを付与する第1のテンションローラー38と、前記貼合ローラー37を経て貼合されたパフ本体素材10aの一面に当接して該パフ本体素材10aにテンションを付与する第2のテンションローラー39とを備えてパフ本体10を製造するようにしていることを特徴としている。
【0010】
かかる製造方法により、2枚のシートを弛みやシワを生じさせることなく効率良く貼合することができる。
【0011】
請求項2記載の化粧用パフの製造方法では、前記ガイドローラー36から貼合ローラー37へ送る一方のシート12aの仰角を45度前後とし、前記貼合ローラー37の直径を20cm〜25cmとすると共に、貼合ローラー37の回転速度をシート11a、12aの進行速度より15%〜20%増とし、前記第1、第2のテンションローラー38、39の回転速度をシート11a、10aの進行速度より10%〜15%減として、貼合ローラー37を経て形成されるパフ本体素材10aをローラー16にて巻き取るようにしていることを特徴としている。
【0012】
かかる製造方法により、パフ本体素材10aを連続して自動的に製造する場合にローラー16で巻き取るに際して応答コントロールを良くすることができる。これによりローラー16でパフ本体素材10aをたるみなく巻き取ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施の形態における化粧用のパフ本体10の斜視図を示し、図1(b)はパフ本体10の要部拡大断面図を示している。このパフ本体10は、厚みを少し有し柔らかいコットン紙層11と、このコットン紙層11と貼り合わせた偏平なシート状のあぶらとり紙層12とで構成されている。
【0014】
本発明の最も重要な部分は、化粧用パフの材料としてどれを用いるかということである。また、選択した材料をどのようにして所定の条件下で製造するかである。
まず、パフ本体10のコットン紙層11の材料は、種々実験、検討した結果、ジェイソフト株式会社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m2 の巻取り原紙」を使用している。この選択したコットン紙100%のコットン紙層11により柔らかく肌触りが良く、肌に当てた時に心地良いものとしている。
また、あぶらとり紙層12に使用するあぶらとり紙としては、本出願人(有限会社彩響舎)が製造しているあぶらとり紙の巻き取り原紙を用いている。
【0015】
ここで、上記あぶらとり紙層12に用いるあぶらとり紙(あぶらとり紙の巻き取り原紙)は以下に示すような構成であり、また、以下に示す方法で製造されるものである。
すなわち、図20に示すように、あぶらとり紙の材料となる原紙71は、軸73により回動自在に軸支されている巻き出しローラー72により幾層にも連続して巻装されている。この原紙71は、20g/m2 前後の重さで、柔らかく比較的吸収性のある巻取和紙やレーヨン混抄紙、あるいはある程度平滑性があり厚さが均一の巻取洋紙を用いている。
なお、原紙71の重さとしては18〜30g/m2 の範囲のものが適用されるが、上記の20g/m2 の原紙71が好適例である。
【0016】
巻き出しローラー72からの送り出し側には、共に表面を滑らかとした受けローラー74と加圧ローラー76とで構成される無地ロール加工装置80が設けられている。受けローラー74は固定された軸75により回動自在に軸支されており、また、加圧ローラー76は軸77により回動自在に軸支されていると共に上下方向に移動自在となっている。更に加圧ローラー76はエアー等の加圧手段(図示せず)により白抜きの矢印の方向に付勢されて受けローラー74側を加圧するようになっている。なお、加圧ローラー76には該加圧ローラー76を加熱するための加熱手段(図示せず)が設けられている。
また、ローラー85には後述するコーティングフィルム84が巻装されている。
【0017】
無地ロール加工装置80の送り出し側には、加工により形成されたあぶらとり紙素材83を巻き取る巻き取りローラー81が軸82により回動自在に配設されている。また、上記コーティングフィルム84の熱可塑性樹脂87(図21参照)を原紙71に熱転写して剥離したフィルム86を巻き取るローラー90が配設されている。なお、91,92はガイドローラーである。
【0018】
上記コーティングフィルム84は、図21に示すように極く薄いフィルム86の片面に主として水溶性の熱可塑性樹脂87をウエットコートして形成されており、このコーティングフィルム84の熱可塑性樹脂87を原紙71の一面に無地ロール加工により熱転写するようにしたものである。
上記水溶性の熱可塑性樹脂87としては、塩化ビニル、アクリル等を用い、またフィルム86としては、厚さ12μm〜15μmのポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルム等を用いている。また、水溶性の熱可塑性樹脂87をフィルム86にコーティングする場合には、5〜10g/m2 の範囲でウエットコートしている。
【0019】
次に、フィルム86、熱可塑性樹脂87、原紙71、無地ロール加工における温度、速度、加工回数等を具体的に説明する。
(1)コーティングフィルム84を形成するための材質
フィルム86 :東洋紡社製ポリエステルフィルム 厚さ12μm
熱可塑性樹脂87:呉羽化学社製クレハロンDOA(登録商標)
グラビアコーターにより熱可塑性樹脂87のクレハロンDOA(45%)を、フィルム86のポリエステルフィルム(12μm)の片面にウエット(8g/m2 )コートして、巻き取る。このようにして形成されたのがコーティングフィルム84であり、コーティングフィルム84の拡大断面図を図21に示す。なお、この図21は図20のA部の拡大断面図である。
また、図20において上述のようにして巻き取ったコーティングフィルム84をローラー85から無地ロール加工装置80へ送り出すようにしている。
【0020】
(2)原紙71としては以下のものが好適例である。
白川製紙社、大王製紙社製20g/m2 巻取色原紙
三和製紙社製20g/m2 細雪巻取原紙
【0021】
(3)無地ロール加工装置80での条件
温度:90℃〜150℃
速度:毎分4M〜6M(Mはメートル)
無地ロール加工:1回
【0022】
次に製造方法について説明する。巻き出しローラー72及びローラー85から連続して原紙71及びコーティングフィルム84を無地ロール加工装置80へ送り出す。この時、ローラー85からのコーティングフィルム84は熱可塑性樹脂87を下面にして送り出し、原紙71の上面にコーティングフィルム84を沿わせながら無地ロール加工装置80にて上記の温度、速度の条件下で無地ロール加工を行なう。原紙71及びコーティングフィルム84は無地ロール加工装置80の受けローラー74と加圧ローラー76により熱加圧されて、原紙71の上面にコーティングフィルム84の熱可塑性樹脂87が熱転写される。
【0023】
この加圧ローラー76によるコーティングフィルム84の熱可塑性樹脂87の熱転写の際にコーティングフィルム84のフィルム86が剥離され、この剥離されたフィルム86はガイドローラー92を介してローラー90に巻き取られる。なお、フィルム86にコーティングする水溶性の熱可塑性樹脂87は、該フィルム86へはコートが可能で、且つ加圧ローラー76による熱転写の際には簡単に剥離できる材質を用いている。
このように、無地ロール加工装置80にて原紙71にコーティングフィルム84の熱可塑性樹脂87を熱転写し、剥離したフィルム86をローラー90にて巻き取っていき、フィルム86を剥離した原紙71はあぶらとり紙素材83として形成され、巻き取りローラー61にあぶらとり紙素材83が連続して巻き取られていく。
【0024】
図22は原紙71に熱可塑性樹脂87を熱転写した場合のあぶらとり紙素材83(あぶらとり紙)の拡大断面図(図20のB部の拡大断面図)を示しており、熱可塑性樹脂87の分子が原紙71の繊維の間に浸透し、優れた平滑性、吸収力を得ることができた。
なお、実際の製品としてのあぶらとり紙を形成する場合には、巻き取りローラー61にて巻き取ったあぶらとり紙素材83を所定の大きさに断裁されることになる。
【0025】
なお、上記において、無地ロール加工装置80における無地ロール加工において、温度条件を90℃〜150℃にそれぞれ設定してあぶらとり紙を形成した場合について説明したが、温度条件の範囲を130℃〜150℃とした場合には、より品質の良いあぶらとり紙を製造することができる。
更に、原紙の一面に熱転写する樹脂として上記では熱可塑性樹脂としたが、熱可塑性樹脂に限定されるものではない。例えば、カゼイン、柿渋などの天然樹脂を原紙の一面に熱転写してあぶらとり紙を形成しても良い。
【0026】
このように、フィルム86にコーティングした熱可塑性樹脂87を原紙71に無地ロール加工による熱転写してあぶらとり紙素材83を形成したものであり、無地ロール加工による熱加圧効果により優れた平滑性、吸収力を得ることができたものである。また、無地ロール加工の回数も1回で済み、特にこの加工回数の大幅な減少により製造コストを大幅に下げることができる。
【0027】
更には、原紙71の一面に熱可塑性樹脂87を熱転写しているので、あぶらとり紙素材83、つまりあぶらとり紙の一面は熱可塑性樹脂87面となり、この熱可塑性樹脂87の面が光沢を放ち、あぶらとり紙の吸収面と非吸収面とが肉眼的且つ感触的にハッキリ区別でき、使用者には非常に使い勝手が良いものである。またこの熱可塑性樹脂87面があぶらとり紙の一面に全体にわたって形成されているので、あぶら分を吸収した場合には吸収面とは反対側への浸透が熱可塑性樹脂87により阻止されてあぶらが滲み出ることもない。そのため、手が汚れることもなく非常に使い勝手が良いものである。
【0028】
上記のようにして形成されたあぶらとり紙を夏期に用いた場合には、少し問題が発生する。すなわち、夏期では汗が出るので、汗が出ている状態で顔にあぶらとり紙を当てると、あぶらとり紙が汗を先に吸い取るために、あぶらとり紙によるあぶらとり効果が無くなってしまう。
そこで、上記のあぶらとり紙層12とコットン紙層11とを貼り合わせてパフ本体10を形成することで、パフ本体10の片面のコットン紙層11により優れた吸水性を図り、また、他面のあぶらとり紙層12により顔の肌のあぶら(皮脂)とりを行なうようにしたものである。
【0029】
つまり、先ずパフ本体10のコットン紙層11で十分に汗を拭き取って肌の水分を減らし、その後、他面のあぶらとり紙層12であぶらとりを行なう。
また、パフ本体10のコットン紙層11は、ジェイソフト株式会社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m2 の巻取り原紙」を使用しているので、クッション性が良く、そのため、肌に対する圧力が高まることにより、さらにあぶらとり効果を向上させることができる。しかも、肌触りも心地良いものとなっている。
また、顔の皮膚に汗をかいていない場合では、パフ本体10の片面のあぶらとり紙層12によりあぶらとりを行ない、あぶらとりを行なった後は、他面のコットン紙層11は使用していないので、パフ本体10を「コットン紙パフ」として使用することができる。
【0030】
また、パフ本体10の片面に有限会社彩響舎製の「あぶらとり紙(あぶらとり紙層12)」を使用しているので、特殊樹脂コート(樹脂87)により、吸収したあぶら(皮脂)は他面のコットン紙層11に滲みでることもなく、また、コットン紙層11に「コットン紙パフ」として化粧水などの液状の化粧液を使った場合でも化粧液が他面に滲みでることもない。
さらには、パフ本体10のコットン紙層11は、ジェイソフト株式会社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m2 の巻取り原紙」を使用しているので、化粧液をコットン紙層11に付けた場合でも、化粧液がコットン紙層11に広がっていき、従来よりも化粧液の使用を減らすことができる。実際の使用テストでは、化粧水や液状化粧品の使用量を2/3〜1/2に減らすことができたものである。
【0031】
また、あぶらとり紙層12とコットン紙層11との接着面に柄状に接着剤をプリント加工して貼り合わせることにより、柔らかさとデザイン的な特徴を持たせることができる。
【0032】
次に、第1の実施の形態の製造方法について説明する。図2は第1の実施の形態のパフ本体10の製造方法を示す図であり、回転自在としたローラー13には上述のコットン紙層11となる原紙11aが巻装されている。また、回転自在としたローラー14には上述の有限会社彩響舎製のあぶらとり紙層12となる原紙12a(前記あぶらとり紙素材83)が巻装され、コットン紙層11となる原紙11a及びあぶらとり紙層12となる原紙12aとが貼合機15で貼り合わせるようになっている。
ここで、上記貼合機15としては、いわゆるドライラミネーター、又はポリエチレンラミネーターと呼ばれているものを使用している。
【0033】
あぶらとり紙層12の原紙12aは、その樹脂87の面がコットン紙層11の原紙11aと貼り合わされるように貼合機15へ供給されていき、貼合機15での原紙12aと原紙11aとの貼合の条件は以下のように設定している。
速度:40m〜50m/毎分
接着剤の塗布量:12g/m2 (ウエット)
あぶらとり紙層12の原紙12aの樹脂87の面に接着剤を塗布して貼合機15にてあぶらとり紙層12の原紙12aとコットン紙層11の原紙11aとを貼合する。
【0034】
図3は貼合機15の具体的な構成を示す図であり、以下、具体的に説明する。ローラー14の前方には接着剤31を貯留した容器30が配設されており、この容器30の上方に一対のローラー32、33が設けられている。下側のローラー32の下部は接着剤31に浸漬するように配設され、上部のローラー33の表面が下部のローラー32の表面に接触して接着剤31を伸ばすようにしている。
ローラー14に巻装されているあぶらとり紙層12となる原紙12aは、一対のローラー32、33の間に供給されて樹脂87の面に接着剤31が塗布されていく。
【0035】
接着剤31が塗布された原紙12aは乾燥装置34で少し乾燥されて乾燥装置34から送り出される。乾燥装置34から送り出された原紙12aは、ガイドローラー35を経てテイルガイドローラー36で方向が反転される。
なお、2枚のシートを貼合する通常の装置では、テイルガイドローラー36の箇所でゴム製のニップローラー(図3の破線部分参照)で2枚のシートを貼合するが本発明では上記ニップローラーは使用していない。ニップローラーとテイルガイドローラー36とで圧力をかけて貼合すると、本発明のように柔らかいコットン紙層11となる原紙11aを使用している場合には不向きとなるからである。
【0036】
本発明では、テイルガイドローラー36で進行方向を反転させた後に、メッキローラーと呼ばれる貼合ローラー37により、あぶらとり紙層12となる原紙12aとローラー13から送り出されるコットン紙層11となる原紙11aとを貼合するようにしている。
貼合ローラー37の両側にはそれぞれテンションローラー38、39を配設して2枚の原紙12a、11aの貼合時での張力制御を行なっている。また、上記貼合ローラー37の表面は硬質のクロムメッキが施されている。
【0037】
テイルガイドローラー36で反転した原紙12aと、ローラー13からのテンションローラー38を介した原紙11aとが貼合ローラー37で貼合されることになる。
ここで、貼合ローラー37の横幅の寸法は1m〜1.5mぐらいであり、直径は20cm〜25cmとしている。また、図4に示すように、テンションローラー36から貼合ローラー37へ送り出される原紙12aの角度(仰角)は約45度とし、原紙12aの進行速度に対して15%〜20%増の同方向で回転させるようにしている。
【0038】
原紙12aの貼合ローラー37に対する仰角を約45度としているのは、以下の理由からである。すなわち、45度より大きくなると原紙12aが引っ張られて薄い原紙12aが破れ易くなり、45度より小さくなると貼合時にシワが生じたりするからである。したがって45度近辺の角度が最適であるが、40度〜50度ぐらいの範囲内であれば良い。
また、貼合ローラー37の直径を20cm〜25cmとしている理由は下記の通りである。すなわち、貼合ローラー37の直径が大き過ぎると、貼合ローラー37の表面と原紙12aとの接触面積が多くなりすぎて適度のテンションを得ることができず、また、直径が小さ過ぎるとテンションがきつくなってシワが出来たり、安定感がなくなるからである。更には原紙12aが薄いために破れる可能性も出てくる。
【0039】
上記貼合ローラー37の前後に配設しているテンションローラー38、39は、原紙11aやパフ本体素材10aの進行速度より10%〜15%程度速度を落として原紙11aやパフ本体素材10aの張力制御を行ない易くしている。また、テンションローラー38、39の回転方向は、原紙11aやパフ本体素材10aの進行方向と同じである。
なお、上記貼合ローラー37、テンションローラー38、39、ローラー16はモータ(図示せず)により回転制御されている。
このように、ローラー13からの原紙11aの貼合ローラー37への送り出す際の仰角を約45度とし、且つ貼合ローラー37の回転速度を原紙12aの進行速度より15%〜20%増とし、なお且つ両側のテンションローラー38、39を原紙11a等の進行速度より10%〜15%減としていることで、パフ本体素材10aを連続して自動的に製造する場合にローラー16で巻き取るに際して応答コントロールを良くすることができる。これによりローラー16でパフ本体素材10aをたるみなく巻き取ることができる。
【0040】
このようにして貼合機15にてコットン紙層11の原紙11aとあぶらとり紙層12の原紙12aとが貼合されてパフ本体素材10aが連続して形成され、そして、パフ本体素材10aはローラー16に巻き取られていく。
ローラー16にて巻き取ったパフ本体素材10aは、次に図1(a)に示すような一般的なパフの形状にカッティング成形され、本発明のパフ本体10が形成されることになる。
【0041】
なお、貼合機15におけるコットン紙層11の原紙11aとあぶらとり紙層12の原紙12aとの接着において、接着剤31は貼合面の全面にわたって塗布しても良く、また上述したように、貼合面に柄状に接着剤を塗布して、パフ本体10の柔らかさとデザイン的な特徴を持たせるようにしても良い。
【0042】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、コットン紙層11は第1の実施の形態と同じ素材を用いるが、あぶらとり紙層12は有限会社彩響舎製のあぶらとり紙を用いず、樹脂をコートしていない紙のみの他社のあぶらとり紙を用いている。
そして、樹脂87の代わりに、厚さが12μm〜20μmでシート状の合成樹脂製のフィルム19を用いている。このフィルム19の材料としては、ポリエステルフィルム、ステレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等の合成樹脂製のフィルムである。
【0043】
図5及び図6は第2の実施の形態の製造方法を示す図であり、図2と同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付して、その説明は省略する。
先ず、図5において、回転自在としたローラー20には上記フィルム19が巻装されており、また、一般のあぶらとり紙原紙22が巻装されている。このフィルム19とあぶらとり紙原紙22とが貼合機15で第1の実施の形態と同様の条件で貼合される。貼合機15で貼合されたあぶらとり紙層12となるシート状のあぶらとり紙素材23は、回転自在のローラー24に巻き取られる。
なお、貼合機15の構成は図3及び図4に示す構成と同一である。
【0044】
次に、図6に示すように、フィルム19面を上にしたあぶらとり紙素材23と、第1の実施の形態と同じコットン紙層11となる原紙11aを貼合機15で先の条件と同じ条件で貼合する。そして、貼合機15で貼合されたパフ本体素材10aはローラー16により巻き取られる。
次に、ローラー16に巻き取られたパフ本体素材10aをパフの形状にカッティング成形して図1に示すようなパフ本体10を形成する。
【0045】
したがって、あぶらとり紙層12のフィルム19がコットン紙層11との間に介在していることで、液体を一方から他方へ滲み出るのを防止している。これにより本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を発揮することができる。
【0046】
(第3の実施の形態)
従来のスポンジやコットン製のパフでは、化粧液がパフの素材に必要以上にしみ込んで不経済であるし、また手にとってパフを使用する場合でも手が汚れて嫌だという女性が多い。
そこで、本実施の形態では、リキッドファンデーション等を使う場合、化粧液を100パーセント有効に活用できるようにしたものである。
【0047】
図7は本実施の形態のパフ本体42の斜視図を示し、図8はパフ本体42の要部拡大断面図を示している。本実施の形態のパフ本体42は、有限会社彩響舎製のあぶらとり紙層12の樹脂87の面を表面側にし、コットン紙層11は第1の実施の形態と同じ素材を用いている。
このパフ本体42のあぶらとり紙層12の樹脂87の面に化粧液を少量塗り付けて、化粧液を顔に塗る。そして、パフ本体42の他面のコットン紙層11で薄く伸ばすようにして化粧を行なう。
【0048】
この実施の形態のパフ本体42においては、樹脂87面に付けた化粧液を顔に塗布することで、樹脂87面に塗布した化粧液のほとんどを顔に付けることができ、更にパフ本体42のコットン紙層11で薄く伸ばすことで、少量の化粧液で化粧を行なうことができる。
また、樹脂87面の化粧液をほとんど顔に塗ることができるので、樹脂87面の部分を持ってコットン紙層11で化粧液を伸ばす場合にでも、化粧液はあまり手に付くこともない。同時にコットン紙層11で化粧液を伸ばす際にも、コットン紙層11側の化粧液は樹脂87面により外側に滲み出ることがないので、顔の化粧液が手に付くことはない。そのため、化粧液で手が汚れるということも従来と比べて大幅に減らすことができる。
【0049】
図9は第3の実施の形態の製造方法を示す図であり、先の実施の形態と同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態の製造方法は基本的には図2〜図4の場合と同様であり、ローラー14からのあぶらとり紙層12となる原紙12aの上下面が逆となっている。つまり、原紙12aの樹脂87面を下面にして貼合機15にてコットン紙層11の原紙11aと第1の実施の形態と同じ条件で貼合する。
貼合機15にて貼合されたパフ本体素材42aの表面には樹脂87面が位置することになる。このパフ本体素材42aはローラー16により巻き取られ、さらに、パフ本体素材42aをパフの形状にカッティング成形して図7に示すようなパフ本体42を形成する。
【0050】
(第4の実施の形態)
図10は第4の実施の形態のパフ本体42の要部拡大断面図を示し、図11はパフ本体42の製造方法を示す図である。
すなわち、先の実施の形態では、有限会社彩響舎製のあぶらとり紙を用いてパフ本体42を形成したが、この実施の形態では、上述のフィルム19とコットン紙層11とでパフ本体42を形成したものである。
【0051】
図11に示すように、ローラー20に巻装されているフィルム19と、ローラー13に巻装されているコットン紙層11となる原紙11aとを貼合機15にて先の条件と同じ条件で貼合する。これにより貼合機15からのパフ本体素材42aをローラー16で巻き取り、その後、パフの形状にカッティング成形する。
この実施の形態においても、パフ本体42の使い方や効果は第3の実施の形態と同様である。
【0052】
(第5の実施の形態)
ところで、従来のいわゆる「おしろい紙」はファンデーションパウダーが普通紙にコーティングしてあるので、その紙の繊維にファンデーションパウダーがしみ込んで顔に塗り付けにくいという問題があった。つまり、ファンデーションパウダーが紙から離れにくいという問題である。
また、「おしろい紙」は紙製なのでクッション性が全くなく、使い心地も良くないという問題がある。
【0053】
そこで、本発明の第5の実施の形態では、先の第3、第4の実施の形態におけるパフ本体42にファンデーションパウダーをコーティングするようにしたものである。図12はファンデーションパウダー44を表面にコーティングしたパフ本体42の斜視図を示し、図13はパフ本体42の要部拡大断面図を示している。なお、先の実施の形態と同一の要素には同一の番号を付している。
図8に示す第3の実施の形態では、あぶらとり紙層12の樹脂87面をパフ本体42の表面としており、この樹脂87の面にファンデーションパウダー44をコーティングしたものである。
また、図10に示す第4の実施の形態では、パフ本体42の表面をフィルム19面としており、このフィルム19の面に図14に示すようにファンデーションパウダー44をコーティングしたものである。
【0054】
したがって、ファンデーションパウダー44を樹脂87又はフィルム19の面のコーティングするまでは、先の実施の形態と同様に製造される。そして、図15に示すように、ローラー16に巻き取ったパフ本体素材42aをグラビアコーター45によりファンデーションパウダー44をコーティングするようにしている。
グラビアコーター45においてパフ本体素材42aの表面にコーティングするファンデーションパウダー44の材料としては、例えば、株式会社香粧園社製のファンデーションパウダーが挙げられる。そして、シート状のパフ本体素材42aに下記の条件でファンデーションパウダー44をコーティングする。
ファンデーションパウダー 25%
アルコール 50%
接着樹脂 25% (重量比)
【0055】
ローラー16からのパフ本体素材42aがグラビアコーター45に送られ、120メッシュ〜150メッシュの彫刻ローラー(図示せず)を使用し、毎分40m〜60mでグラビアコーター45においてファンデーションパウダー44がコーティングされる。
そして、グラビアコーター45でコーティングされてパフ本体素材46としてローラー47に巻き取られる。そして、図12に示すようなパフの形状にカッティング成形される。
【0056】
このようにして形成されたパフ本体42は、ファンデーションパウダー44が樹脂87面又はフィルム19面にコーティングされているので、離けい性が良くなり、コーティングされたファンデーションパウダー44が化粧直しとして使用した場合、そのほとんどを顔に付けることができた。また、使用時には、コットン紙層11によりクッション性があり、肌触りが良いものとなっている。
また、パフ本体42の片面はコットン紙層11によりコットンパフとして活用することができる。
【0057】
また、従来の「おしろい紙」にはファンデーションパウダーの成分にはあぶらが入っており、このあぶらが肌に良くないとされている。この実施の形態のファンデーションパウダーにはあぶらを入れていないので、パフ本体を使用しても肌を傷めることもなく、また、肌にきめ細かくファンデーションパウダーを塗布でき、しかも透明感を与えることができる。
なお、ファンデーションパウダー44の材料としては、もちろん上記の株式会社香粧園社製以外のファンデーションパウダーを使用しても良い。
【0058】
なお、上記ファンデーションパウダー44にシルクの微粉末を混入したり、シルクの微粉末のみでファンデーションパウダーを構成するようにしても良い。
もちろん、現在流行している抗菌剤をファンデーションパウダーに混入しても良い。
【0059】
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。
上述したように、従来の不織布製やコットン製のパフに化粧液を付けた場合、化粧液のパフへの吸い込みが強過ぎるために手に付く化粧液の量がかなりあり、非常に不経済という問題がある。
そこで、本実施の形態では、化粧液の使用量を半減できるようにすると共に、両面にコットン紙層11を設けて使い勝手を良くするようにしたものである。
【0060】
図16は本実施の形態のパフ本体51の斜視図を示し、図17はパフ本体51の要部拡大断面図を示すものである。パフ本体51はシート状のフィルム19を両側からコットン紙層11でサンドイッチ構造としたものであり、フィルム19により一方のコットン紙層11に化粧液を付けても他方のコットン紙層11には滲み出ないものである。したがって、コットン紙層11に化粧液を付けても手に化粧液が付かない。
また、パフ本体51のコットン紙層11は、ジェイソフト株式会社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m2 の巻取り原紙」を使用しているので、化粧液をコットン紙層11に付けた場合でも、化粧液がコットン紙層11に広がっていき、従来よりも化粧液の使用を減らすことができる。実際の使用テストでは、化粧水や液状化粧品の使用量を2/3〜1/2に減らすことができたものである。
【0061】
更には、両側のコットン紙層11により両面使用が可能となり、1枚のパフ本体51で2回の使用ができて経済的である。また、嵩張らないために、旅行などでも便利で使い勝手が良いものである。
【0062】
次に、本実施の形態の製造方法について説明する。基本的には図2及び図3に示す製造方法と同様である。
先ず、図18に示すように、ローラー13からのコットン紙層11の原紙11aとローラー20からのフィルム19とを貼合機15にて貼合する(先の実施の形態と同じ貼合条件)。貼合機15にて原紙11aとフィルム19とが貼合されて中間素材52としてローラー53に巻き取られる。
次に、ローラー13からのコットン紙層11の原紙11aと、上記巻き取ったローラー53からの中間素材52とを貼合機15にて貼合する(先と同じ貼合条件)。この時、フィルム19の表面が原紙11aとの接着面となる。原紙11aと中間素材52とが貼合機15にて貼合されて、パフ本体素材51aとしてローラー16に巻き取られる。そして、パフ本体素材51aは図16に示すようなパフ本体51の形状にカッティング成形される。
【0063】
なお、先の各実施の形態において、2枚のシートを貼合する場合には、貼合機15においては1回の工程で良いが、パフ本体を3層構造とする場合には、再度貼合機15において貼合工程を行なう。
【0064】
(第7の実施の形態)
ところで、先の実施の形態ではシート状の素材や原紙を貼合するのに、基本的には図3に示すような装置で行なっており、2層構造の素材を製造する場合には1回の工程で良いが、3層構造の素材を製造するには再度同じ工程を行なうために2回の工程が必要となる。そのため、製造コストが高くつくという問題が生じる。
【0065】
また、ソフトでクッション性を備えたパフ本体素材10a、42a、51aを製造することができたものの、ローラー16に巻き取っているパフ本体素材10a、42a、51aの状態から所定の寸法毎に断裁する際に、やはりローラー(図示せず)でパフ本体素材10a、42a、51aを加圧するため、コットン紙層11におけるクッション性が低下してしまうという問題が新たに発生することが分かった。
さらには、接着剤31を用いてコットン紙層11、フィルム19、あぶらとり紙層12等を貼合しているため、人によっては接着剤31により肌が荒れたりする虞もある。
そこで、本実施の形態では、パフ本体素材10a、42a、51aを断裁する時に素材を加圧しない方法で、しかもコットン紙層11等の貼合も同時に行ない、更には接着剤を用いずにコットン紙層11等の貼合を行なうようにしたものである。
【0066】
この実施の形態では図23に示す製造装置で図16に示すような3層構造のパフ本体51を製造する場合について説明する。表面にゴムを貼り回転自在とした受けローラー55の上方には、上下動自在で且つ回転自在な加圧ローラー56が配設されている。この受けローラー55と加圧ローラー56はそれぞれモータ(図示せず)にて所定の回転速度で回転制御されるものである。また、加圧ローラー56には加熱手段(図示せず)が設けられている。
図24は加圧ローラー56の正面図を示し、加圧ローラー56の表面には軸方向に沿って所定の間隔毎にリング状で突条の加圧部57が一体的に複数形成されている。
【0067】
ここで、最終的に製造される製品は化粧用パフなので、上記加圧部57の幅寸法、加圧部57間の寸法は以下のような設定している。すなわち、加圧部57の幅寸法は約2cmであり、また、加圧部57と加圧部57との間隔の寸法は約5cmである。さらに、加圧部57の高さは貼合するシートの枚数にもよるが、本実施の形態では3枚のシートを貼合するので、約3mmとしている。もちろん、この加圧部57の高さは貼合する原紙やフィルムの層数に応じて任意に設定可能である。
【0068】
図23において、コットン紙層11となる原紙11aは先の実施の形態で使用しているものと同じ材料であり、また、フィルム19はポリエチレンフィルムを用いており、具体的には日立化成工業株式会社製の「C−AH」ストレッチフィルムと呼ばれている商品である。そして、このフィルム19は、厚さが18μmで、ポリエチレン100%である。
そして、上側のコットン紙層11の原紙11aと、フィルム19と、下側のコットン紙層11の原紙11aとがガイドローラー58によって重ねられた状態でガイドされながら受けローラー55と加圧ローラー56との間に供給される。
【0069】
ここで、受けローラー55と加圧ローラー56による貼合条件は以下の通りである。
温度:130℃〜150℃
速度:毎分10m〜30m
【0070】
上記の条件で原紙11a、フィルム19、原紙11aは加圧ローラー56のリング状の加圧部57により熱加圧されて、3層のパフ本体素材51aが形成される。そして、図25は加圧ローラー56の加圧部57により貼合されたパフ本体素材51aの要部平面図を示しており、加圧部57により貼合された貼合部63(図中の斜線部分)が帯状に形成されている。
加圧部57により熱加圧されると、上下のコットン紙層11の原紙11aの間のフィルム19が溶融し、これにより上下の原紙11aが貼合されることになる。帯状の間隔で貼合されたパフ本体素材51aは、図23に示すようにロータリーカッター59の固定台60の箇所でカッター61により所定の幅寸法毎に断裁されていく。
【0071】
カッター61にてパフ本体素材51aが所定の寸法毎に断裁されてパフ本体素材片51bが形成され、断裁後にパフ本体素材片51bが積層されていく。
図26はパフ本体素材片51bの要部破断斜視図を示し、貼合部63以外の部分は貼合されていないので、上下面のコットン紙層11はコットン紙100%のソフト感を出せることができる。しかも、接着剤を使用せずにフィルム19の溶融により上下のコットン紙層11を貼合しているので、貼合の際に接着剤自体が不要になり、また1回の貼合工程で3層のシートを貼合できるので、製造コストを非常に安価にすることができる。
更には、シートの貼合に接着剤を使用していないので、肌が荒れるということもなく、肌が弱い人でも安心して使用できるものである。
もちろん、第1の実施の形態と同様にコットン紙層11により化粧液の使用量を大幅に削減でき、一般消費者にとって非常に有益となる。
【0072】
なお、上記のように製造されたパフ本体素材片51bは、図25の破線に示すように通常のパフに形状にカッティングされて、図27に示すようなパフ本体51が形成されることになる。
【0073】
図28は、図1に示すあぶらとり紙層12とコットン紙層11とで構成したパフ本体10の場合を示しており、図23に示す場合と同様に製造することができる。この場合、コットン紙層11の原紙11aとあぶらとり紙層12の原紙12aとの2層の貼合となり、先の条件と同じ条件で加圧ローラー56の加圧部57により上記と同様に帯状に貼合部63が形成されて、この貼合部63により原紙11aと原紙12aとは貼合されることになる。
そして、貼合部63以外の部分のコットン紙層11はふっくらとしたソフト感を出すことができる。
ここで、あぶらとり紙層12は一面に樹脂87がコーティングされているので、この樹脂87が加熱されることで溶融し、これにより、あぶらとり紙層12の原紙12aとコットン紙層11とが貼合される。
【0074】
したがって、この場合にも接着剤を使用していないので、製造コストも安価にでき、肌が弱い人も安心して化粧用パフとして使用することができる。
【0075】
また、コットン紙層11の原紙11aとフィルム19との2層構造のパフ本体42(パフ本体素材42a)を製造する場合でも、図23に示す方法で同様に製造することができる。
【0076】
ところで、加圧ローラー56の加圧部57の形状は、図24に示すような形状に限られるものではない。図24の場合では加圧部57をリング状の突条としたが、加圧部57と加圧部57の間に周方向に所定の間隔をあけて軸方向に沿った突条(図示せず)を形成するようにしても良い。
この場合には、図29に示すように、パフ本体素材51aは格子状に熱加圧されて、貼合部63が格子状に形成されることになる。ここで、貼合部63と貼合部63との間隔は図25の場合よりも短くて、例えば、約1cmとしている。これにより化粧用パフとしてのパフ本体51を形成した場合には、パフ本体51の表面には格子状で且つ凹凸面のデザインが立体的に施されることになる。
【0077】
また、貼合部63の形状を帯状や格子状以外の形状にするようにしても良い。例えば、メーカー名や販売会社の名前をアルファベットの形になるように貼合部63を形成するようにしても良い。この場合、加圧ローラー56の加圧部57の形状はアルファベットの逆の文字に形成することで、任意の文字により貼合部63を形成することができる。
もちろん、貼合部63の形状は、アルファベット以外のカタカナ、ひらかな、簡単な漢字となるようにしても良く、また、図柄などのデザインとなるようにしても良い。
【0078】
上記の実施の形態では、2層と3層との貼合の場合について説明したが、4層以上のシートを貼合する場合にも、適用することができる。なお、コットン紙層11となる原紙11aを貼合する場合にフィルム19を溶融させて貼合させていたが、コットン紙層同士や、コットン紙層と一般の樹脂面を有しないあぶらとり紙層とを直接貼合させるようにしても良い。かかる場合、紙同士を貼合することは可能である。
すなわち、2層のコットン紙層11でパフ本体を構成する場合にも、図23に示す製造装置により先と同様に接着剤を使用せずに部分的な貼合にてパフ本体を形成することができる。なお、製造方法は先の場合と同じなので詳細な説明は省略する。
しかし、原紙11aと原紙11aとの間にフィルム19や樹脂87を介装させる方が、熱加圧によるフィルム19や樹脂87の溶融によって、より確実に原紙11aを貼合することができる。
【0079】
ところで、上記のコットン紙層11として、コットン紙を用いた場合について説明したが、紙製ではなくシート状のコットンを用いてパフ本体素材(パフ本体)を形成するようにしても良い。
すなわち、図23に示す製造装置により、シート状のコットンと上述したあぶらとり紙層12となる原紙12a、あるいは上述したフィルム19とを貼合してパフ本体を形成するようにしても良い。つまり、原紙12a、あるいはフィルム19とシート状のコットンとの2層のパフ本体素材を形成し、このパフ本体素材から通常のパフの大きさにカッティングしてパフ本体を形成するものである。
また、フィルム19とシート状のコットンとをサンドイッチ構造のパフ本体素材を図23に示す製造装置により形成し、形成されたパフ本体素材から通常のパフの大きさにカッティングしてパフ本体を形成するものである。
【0080】
なお、この場合の貼合部63の形状は上述したのと同様に種々の形状を構成することができる。つまり、図23〜図29の各実施の形態において、材料のコットン紙層11を紙製ではないシート状のコットンに置き換えてパフ本体素材(パフ本体)を形成するようにしたものである。
【0081】
なお、上記各実施の形態におけるパフ本体を、手や足の爪のマニキュアを取る時に使用する除光液を使用する際にも利用することができる。つまり、パフ本体のフィルム19又は樹脂87により除光液が表面に滲む出ることがないので、手に除光液が付くこともほとんどない。そのため、除光液によって手が臭くなるということもなく、女性に歓迎される商品を提供することができる。
【0082】
また、上記各実施の形態におけるパフ本体は、化粧時の化粧用パフとして使用例を説明したが、他の用途にも使用することができる。例えば、化粧用パフの延長上で、エステ等の際に使用するフェイスマスクにも適用することができる。
この場合、化粧液をコットン紙層11に付けたり、化粧クリームはフィルム19面やあぶらとり紙層12の樹脂87面に付けて使用することができる。
【0083】
上記各実施の形態におけるパフ本体は、コットン紙層11により吸水性が良いので、靴用の中敷としても利用することができる。つまり、パフ本体と同じ構成の素材を靴用の中敷として利用するものであり、形状は足の形にする。
コットン紙層11を上面にして靴の中に入れると、コットン紙層11によりクッション性が良く、履き心地も良く、また、コットン紙層11により水分等を吸収してむれやすい靴の中を快適にすることもできる。
また、フィルム19や樹脂87により足のあぶら分が浸透するのを阻止されて、靴内部の底面が汚れにくくなり、靴を快適な状態に長く保つことができる。しかも、パフ本体の素材は安価にできるので、パフ本体が汚れてきた場合には新しい中敷に交換しても、コスト高とはならない。
【0084】
また、上記各実施の形態におけるパフ本体の素材を用いて床ずれ防止用のマットとしても使用ができる。特に、パフ本体の素材の内部には、フィルム19や樹脂87が介装されているので、失禁した場合でも、寝具を汚すことはない。
【0085】
なお、コットン紙層11の材料の坪量としては、50g/m2 のものを使用していたが、コットン紙層11をより厚みを持たせる場合には、さらに坪量の大きな材料を用いるようにしても良い。
また、コットン紙層11の材料として、ジェイソフト株式会社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m2 の巻取り原紙」を使用している場合について説明したが、これに限定されるものではない。同量の坪量であって、他社製品の物でも良い。また、コットン100%のあぶらこし紙を用いるようにしても良い。
【0086】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の化粧用パフの製造方法によれば、一方のシート12aの一面に接着剤31を塗布する工程と、この工程を経た前記一方のシート12aの進行方向を反転させるガイドローラー36と、このガイドローラー36を経た一方のシート12aと他方のシート11aとを貼合する貼合ローラー37と、前記他方のシート11aの一面に当接して該シート11aにテンションを付与する第1のテンションローラー38と、前記貼合ローラー37を経て貼合されたパフ本体素材10aの一面に当接して該パフ本体素材10aにテンションを付与する第2のテンションローラー39とを備えてパフ本体10を製造するようにしているので、2枚のシートを弛みやシワを生じさせることなく効率良く貼合することができる。
【0087】
請求項2記載の化粧用パフの製造方法によれば、前記ガイドローラー36から貼合ローラー37へ送る一方のシート12aの仰角を45度前後とし、前記貼合ローラー37の直径を20cm〜25cmとすると共に、貼合ローラー37の回転速度をシート11a、12aの進行速度より15%〜20%増とし、前記第1、第2のテンションローラー38、39の回転速度をシート11a、10aの進行速度より10%〜15%減として、貼合ローラー37を経て形成されるパフ本体素材10aをローラー16にて巻き取るようにしているので、パフ本体素材10aを連続して自動的に製造する場合にローラー16で巻き取るに際して応答コントロールを良くすることができる。これによりローラー16でパフ本体素材10aをたるみなく巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の第1の実施の形態におけるパフ本体の斜視図である。
(b)は本発明の第1の実施の形態におけるパフ本体の要部拡大断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図3】 本発明の貼合機の構成を示す図である。
【図4】 本発明の貼合機の要部の説明図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態におけるパフ本体の斜視図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態におけるパフ本体の要部拡大断面図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図10】 本発明の第4の実施の形態におけるパフ本体の要部拡大断面図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図12】 本発明の第5の実施の形態におけるパフ本体の斜視図である。
【図13】 本発明の第5の実施の形態におけるパフ本体の要部拡大断面図である。
【図14】 本発明の第5の実施の形態における他の例のパフ本体の要部拡大断面図である。
【図15】 本発明の第5の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図16】 本発明の第6の実施の形態におけるパフ本体の斜視図である。
【図17】 本発明の第6の実施の形態におけるパフ本体の要部拡大断面図である。
【図18】 本発明の第6の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図19】 本発明の第6の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態のあぶらとり紙層の原紙を製造する場合の製造方法を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態の図20のA部の要部拡大断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態の図20のB部の要部拡大断面図である。
【図23】 本発明の第7の実施の形態におけるパフ本体の製造方法を示す図である。
【図24】 本発明の第7の実施の形態における加圧ローラーの正面図である。
【図25】 本発明の第7の実施の形態における図23に示す製造方法で製造されたパフ本体素材の要部平面図である。
【図26】 本発明の第7の実施の形態における図23に示す製造方法で製造されたパフ本体素材の要部破断斜視図である。
【図27】 本発明の第7の実施の形態におけるパフ本体の斜視図である。
【図28】 本発明の第7の実施の形態における他の例のパフ本体素材の要部破断斜視図である。
【図29】 本発明の第7の実施の形態における貼合部を他の形状で形成した場合のパフ本体素材の要部平面図である。
【符号の説明】
10 パフ本体
10a パフ本体素材
11 コットン紙層
11a 原紙
12 あぶらとり紙層
12a 原紙
16 ローラー
19 フィルム
23 あぶらとり紙層素材
36 ガイドローラー
37 貼合ローラー
38 テンションローラー
39 テンションローラー
42 パフ本体
44 ファンデーションパウダー
51 パフ本体
55 受けローラー
56 加圧ローラー
57 加圧部
61 カッター
63 貼合部
87 樹脂

Claims (2)

  1. 一方のシート(12a)の一面に接着剤(31)を塗布する工程と、この工程を経た前記一方のシート(12a)の進行方向を反転させるガイドローラー(36)と、このガイドローラー(36)を経た一方のシート(12a)と他方のシート(11a)とを貼合する貼合ローラー(37)と、前記他方のシート(11a)の一面に当接して該シート(11a)にテンションを付与する第1のテンションローラー(38)と、前記貼合ローラー(37)を経て貼合されたパフ本体素材(10a)の一面に当接して該パフ本体素材(10a)にテンションを付与する第2のテンションローラー(39)とを備えてパフ本体(10)を製造するようにしていることを特徴とする化粧用パフの製造方法。
  2. 前記ガイドローラー(36)から貼合ローラー(37)へ送る一方のシート(12a)の仰角を45度前後とし、前記貼合ローラー(37)の直径を20cm〜25cmとすると共に、貼合ローラー(37)の回転速度をシート(11a)(12a)の進行速度より15%〜20%増とし、前記第1、第2のテンションローラー(38)(39)の回転速度をシート(11a)(10a)の進行速度より10%〜15%減として、貼合ローラー(37)を経て形成されるパフ本体素材(10a)をローラー(16)にて巻き取るようにしていることを特徴とする請求項1記載の化粧用パフの製造方法
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