JP2001001429A - ナプキン及びナプキンの製造方法、並びにナプキンの素材を用いた化粧用パフ及びその製造方法 - Google Patents

ナプキン及びナプキンの製造方法、並びにナプキンの素材を用いた化粧用パフ及びその製造方法

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JP2001001429A
JP2001001429A JP17894399A JP17894399A JP2001001429A JP 2001001429 A JP2001001429 A JP 2001001429A JP 17894399 A JP17894399 A JP 17894399A JP 17894399 A JP17894399 A JP 17894399A JP 2001001429 A JP2001001429 A JP 2001001429A
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polyethylene film
roller
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JP17894399A
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English (en)
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Toshio Ichihara
敏生 市原
Setsuko Ichihara
節子 市原
Kozo Ichihara
孝三 市原
Junko Ichihara
順子 市原
Seizo Ichihara
誠三 市原
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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ICHIHARA KK
SAIKYOSHA KK
Saikyosha Corp
Ichihara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口の周りに付着したあぶら分などの汚れをこ
すらずに当てるだけで、綺麗に取れること。 【解決手段】 高密度タイプのポリエチレンフィルム1
1でナプキン10を形成する。ポリエチレンフィルム1
1の厚みとしては、15μm〜30μmのものが好適例
である。また、ポリエチレンフィルム11の色合いも、
無色の場合でも、有色の場合でも良い。ポリエチレンフ
ィルム11を有色とした場合、ポリエチレンフィルムと
顔料との構成比率は、高密度ポリエチレン100部に顔
料を3部〜10部加えた構成としており、任意の色の着
色を可能としている。実験の結果、白色顔料、パール系
顔料の混入比率が高くなるほど、吸脂性が悪い。そこ
で、ブルー、バイオレット、ブラックなどの濃色系の顔
料を用いる。これにより、吸脂性が良く、また、取れた
脂が良く見えるので、使用する者に対して吸脂性効果を
与え易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食事の後に口の周
りの汚れなどを拭くナプキン及びナプキンの製造方法、
並びにナプキンの素材を用いた化粧用パフ及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レストラン、ファーストフード店などの
食事やジュース、コーヒーなどの飲料水を提供する場所
では、紙製のナプキンがテーブルの上に置かれている。
そして、食後や飲料水を飲んだ後にお客が口の周りに付
いた汚れをナプキンを自由に使って拭くようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ナプキンは紙製の
ために、口の周りにナプキンを軽く当てるだけで、口の
周りに付いた水分はうまく吸収して綺麗にできるもの
の、肉類などのあぶら分はナプキンが紙製のために口の
周りに当てるだけでは綺麗に吸収させることができな
い。そこで、ナプキンで口の周りをこするようにして拭
き取っている。子供や男性の場合は、女性のように化粧
をしていないので、ナプキンを口の周りに強く当てなが
ら拭き取っても何ら支障はない。しかし、ほとんどの女
性はファンデーションや口紅などの化粧をしているの
で、口の周りの汚れをこすって取るということができ
ず、ナプキンを口の周りに当てるだけとなる。
【0004】そのため、どうしても口の周りの汚れ、特
にあぶら分の汚れを綺麗に取ることができず、また、少
しナプキンを口の周りにこすりながら取った場合には、
食後にいちいち化粧室に行って化粧を整えなければなら
ないという問題があった。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みて提供したもの
であって、口の周りに付着したあぶら分などの汚れをこ
すらずに当てるだけで、綺麗に取れることを目的とした
ナプキン及びナプキンの製造方法、並びにナプキンの素
材を用いた化粧用パフ及びその製造方法を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のナプキンでは、厚みが15μm〜30μmで、
高密度タイプのポリエチレンフィルム11で構成してい
ることを特徴としている。
【0007】かかる構成により、口の周りに付いている
あぶら分をポリエチレンフィルム11を当てるだけで、
綺麗に取ることができる。また、従来のようにナプキン
をこする必要がないので、化粧くずれも起こすことがな
い。
【0008】請求項2のナプキンでは、高密度ポリエチ
レン100部に対して、ブルー、バイオレット、ブラッ
ク等の濃色系の顔料を3〜10部加えてポリエチレンフ
ィルム11を形成していることを特徴としている。
【0009】かかる構成とすることで、吸脂性を向上さ
せることができ、また、ポリエチレンフィルム11を濃
色系としていることで、取れた脂が良く見えて、ナプキ
ン10を使用する者に対して吸脂性効果を与えることに
なる。
【0010】請求項3のナプキンでは、上記ポリエチレ
ンフィルム11は、顔の皮脂を取るあぶらとり紙と兼ね
ていることを特徴としている。
【0011】これにより、通常のナプキン10として、
また、顔の皮脂をとるあぶらとり紙として兼ねること
で、頗る重宝なナプキン10を提供でき、また、両面の
使用ができるので、経済的である。
【0012】請求項4のナプキンでは、厚みが15μm
〜30μmで、高密度タイプのポリエチレンフィルム1
1と、通常用のナプキン用の紙シート13とを貼合して
ナプキン10を形成していることを特徴としている。
【0013】かかる構成により、紙シート13で飲料水
などの水分を取り、また、ポリエチレンフィルム11の
面で食後の口の周りについたあぶら分を取ることができ
る。したがって、1つのナプキン10で水分やあぶら分
を取ることができ、使用する者にとって使い勝手が良い
ものである。
【0014】請求項5のナプキンでは、厚みが15μm
〜30μmで、高密度タイプのポリエチレンフィルム1
1と、坪量が50g/m 2 前後で少し厚めのコットン
紙層16とを貼合してナプキン10を形成していること
を特徴としている。
【0015】かかる構成により、コットン紙層16で汗
や水分を吸収でき、特に夏場においてはコットン紙層1
6がウエットティッシュやおしぼりの代わりにでき、ま
た、ポリエチレンフィルム11の面で食後の口の周りに
ついたあぶら分を取ることができる。したがって、1つ
のナプキン10で水分やあぶら分を取ることができ、使
用する者にとって使い勝手が良いものである。
【0016】請求項6のナプキンでは、高密度ポリエチ
レン100部に対して、ブルー、バイオレット、ブラッ
ク等の濃色系の顔料を3〜10部加えてポリエチレンフ
ィルム11を形成していることを特徴としている。
【0017】かかる構成とすることで、吸脂性を向上さ
せることができ、また、ポリエチレンフィルム11を濃
色系としていることで、取れた脂が良く見えて、ナプキ
ン10を使用する者に対して吸脂性効果を与えることに
なる。
【0018】請求項7のナプキンでは、上記ポリエチレ
ンフィルム11は、顔の皮脂を取るあぶらとり紙と兼ね
ていることを特徴としている。
【0019】これにより、通常のナプキン10として、
また、顔の皮脂をとるあぶらとり紙として兼ねること
で、頗る重宝なナプキン10を提供でき、また、両面の
使用ができるので、経済的である。
【0020】請求項8のナプキンの製造方法では、厚み
が15μm〜30μmで、高密度タイプのポリエチレン
フィルム11と、通常のナプキン用の紙シート13の原
紙13aまたは坪量が50g/m 2 前後で少し厚めの
コットン紙層16の原紙16aとを受けローラー21と
加圧ローラー22との間に移送し、上記加圧ローラー2
2の周面より部分的に突設した加圧部23により所定の
温度、圧力、速度で上記原紙13aまたは原紙16aと
ポリエチレンフィルム11とを接着剤を用いずに部分的
に熱加圧していき、これらの温度、圧力、速度を、 温度:130℃〜150℃ 圧力:2トン〜3トン 速度:毎分10m〜30m の条件で設定しておき、加圧ローラー22と受けローラ
ー21とで貼合されたナプキン素材10aを製造するよ
うにしていることを特徴としている。
【0021】かかる製造方法により、接着剤を用いずに
ポリエチレンフィルム11と、原紙13a、または原紙
16aを貼合でき、製造コストを安価にすることができ
るものである。
【0022】請求項9のナプキンでは、厚みが15μm
〜20μmで、高密度タイプのポリエチレンフィルム1
1を2枚、接着剤31を介して貼合していることを特徴
としている。
【0023】かかる構成により、口の周りに付いている
あぶら分をポリエチレンフィルム11を当てるだけで、
綺麗に取ることができる。また、従来のようにナプキン
をこする必要がないので、化粧くずれも起こすことがな
い。
【0024】請求項10のナプキンでは、接着剤31の
塗布形状は、文字、数字、図柄模様の単独、またはこれ
らの組み合わせとしていることを特徴としている。
【0025】これにより、接着剤31の塗布形状を例え
ば、会社名とすることで、販促効果を上げたり、図柄の
場合には意匠的効果も発揮させることができる。
【0026】請求項11のナプキンでは、接着剤31の
色は、ポリエチレンフィルム11の色とは異なる色を着
色していることを特徴としている。
【0027】かかる構成により、接着剤31を色をポリ
エチレンフィルム11の色とは異なる色とすることで、
会社名や図柄がナプキン10から浮き出るようになり、
販促効果、宣伝効果を向上させ、また意匠的効果も向上
させることができる。
【0028】請求項12の化粧用パフでは、厚みが15
μm〜30μmで、高密度タイプのポリエチレンフィル
ム11と、坪量が50g/m 2 前後で少し厚めのコッ
トン紙層16とを貼合して化粧用パフ50を構成してい
ることを特徴としている。
【0029】これにより、汗をかいている場合には化粧
用パフ50の片面のコットン紙層16で汗を十分に拭き
取り、肌の水分を取った後に、他面のポリエチレンフィ
ルム11の面で顔のあぶら分を取ることができる。特
に、片面のコットン紙層16はクッション性が良いた
め、肌に対する圧力が高まり、そのため、さらにあぶら
とり効果を向上させることができ、また、肌触りも心地
良いものとなっている。また、化粧用パフ50をポリエ
チレンフィルム11にてあぶらとりのみを行なった場合
には、使用後はコットン紙層16にて「コットン紙パ
フ」として使用することができる。さらに、ポリエチレ
ンフィルム11によって、あぶら分や水分の透過を防止
しているので、化粧用パフ50のコットン紙層16に付
けた化粧液や、あるいはポリエチレンフィルム11にて
吸収したあぶら分は他方に滲み出ることがなく、そのた
め、化粧液や吸収したあぶら分が手に付かず、使い勝手
が良く、女性に歓迎される商品を提供することができ
る。
【0030】請求項13の化粧用パフの製造方法では、
厚みが15μm〜30μmで、高密度タイプのポリエチ
レンフィルム11の一面に接着剤31を塗布する工程
と、この工程を経た上記ポリエチレンフィルム11の進
行方向をガイドローラー43により反転させる工程と、
このガイドローラー43を経たポリエチレンフィルム1
1と坪量が50g/m 2 前後で少し厚めのコットン紙
層16の原紙16aとを貼合ローラー44により貼合す
る工程と、上記原紙16aの一面に当接して該原紙16
aに第1のテンションローラー45によりテンションを
付与する工程と、上記貼合ローラー44を経て貼合され
たパフ本体素材50aの一面に当接して該パフ本体素材
50aに第2のテンションローラー46によりテンショ
ンを付与する工程とにより化粧用パフ50を製造するよ
うにしていることを特徴としている。
【0031】かかる製造方法により、ポリエチレンフィ
ルム11とコットン紙層16の原紙16aを弛みやシワ
を生じさせることなく効率良く貼合することができる。
【0032】請求項14の化粧用パフの製造方法では、
前記ガイドローラー43から貼合ローラー44へ送るポ
リエチレンフィルム11の仰角を45度前後とし、前記
貼合ローラー44の直径を20cm〜25cmとすると
共に、貼合ローラー44の回転速度をポリエチレンフィ
ルム11と原紙16aの進行速度より15%〜20%増
とし、前記第1、第2のテンションローラー45、46
の回転速度をポリエチレンフィルム11と原紙16aの
進行速度より10%〜15%減として、貼合ローラー4
4を経て形成されるパフ本体素材50aをローラー38
にて巻き取るようにしていることを特徴としている。
【0033】かかる製造方法により、パフ本体素材50
aを連続して自動的に製造する場合にローラー38で巻
き取るに際して応答コントロールを良くすることができ
る。これによりローラー38でパフ本体素材50aをた
るみなく巻き取ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明のナ
プキン10の平面図を示し、大きさはレストランやファ
ーストフード店などで使用される大きさであり、大きさ
自体は特に限定されるものではなく、使用目的に応じて
適宜な大きさに変更できるのは言うまでもない。
【0035】従来より一般的に使用されているナプキン
は紙製であり、この紙製のナプキンでは上述したように
水分の吸収は容易であるが、肉類や調理に使用した油な
どのあぶら分は吸収することはほとんど不可能である。
そこで、本出願人は種々研究し、いろいろな材料を使用
してどれが最もあぶら分を吸収することができるのかを
探究してきた。ナプキンの場合、どうしても水分も吸収
する必要があると思い、材料をあくまでも紙製として、
それに何かを付与して水分もあぶら分も同時に吸収させ
ようとしたが、なかなかうまくいかなかった。
【0036】そこで、発明者は発想の転換を図り、材料
を紙から離れ、とにかくあぶら分を吸収できる材料を種
々あたって見た。その結果以外にもあぶら分を吸収でき
る材料を偶然にも見つけ出した。その材料とは、高密度
タイプのポリエチレンフィルム11である。ただし、実
験の結果、同じポリエチレンフィルムでも低密度のもの
は、吸脂性がないことが判明した。ナプキン10の材料
として、高密度タイプのポリエチレンフィルム11に限
るのである。
【0037】そして、ポリエチレンフィルム11の厚み
としては、15μm〜30μmのものが好適例である。
また、ポリエチレンフィルム11の色合いも、無色の場
合でも、有色の場合でも良い。無色のポリエチレンフィ
ルム11の場合、光沢のないマットタイプでも、また、
すりガラス調でも良い。さらに、ポリエチレンフィルム
11を有色とした場合、ポリエチレンフィルムと顔料と
の構成比率は以下のようにしている。高密度ポリエチレ
ン100部に顔料を3部〜10部加えた構成としてお
り、任意の色の着色を可能としている。
【0038】しかし、実験の結果、顔料の色によってそ
れぞれ特徴があることが判明した。すなわち、白色顔
料、パール系顔料の混入比率が高くなるほど、ポリエチ
レンフィルムに柔軟性がなく、また、肝心の吸脂性が悪
く、取った脂が見にくく、そのため、見た目も分かり難
いということが分かった。これに対して、ブルー、バイ
オレット、ブラックなどの濃色系の方が、吸脂性が良
く、また、取れた脂が良く見えるので、使用する者に対
して吸脂性効果を与え易くなる。
【0039】なお、上記のポリエチレンフィルムの本来
の使用目的として、物入れの袋とか、食品の包装用とし
て製造会社から提供されているものであり、上記ポリエ
チレンフィルムが吸脂性に富んでいることは、本発明者
が初めて見つけ出したものである。
【0040】上記ポリエチレンフィルム11を材料とし
て形成したのが、図1に示すナプキン10である。この
ナプキン10は、あぶら分取りとして両面を使用でき、
また、材料をポリエチレンフィルム11としているの
で、あぶら分や水分は透過せず、一方の面で取った(吸
収ないし付着)あぶら分は、他方の面には滲み出ること
はない。実使用においては、テーブルの上には、従来か
らある紙製のナプキンと、本発明のナプキン10とを置
き、通常の水分は紙製のナプキンで吸収し、その後、本
発明のナプキン10を口の周りに当てるだけで、口の周
りに付着しているあぶら分を取ることができる。
【0041】したがって、ナプキン10を口の周りに当
てるだけで、従来のようにナプキン10を口の周りにこ
すりながら汚れを拭き取るのではないため、口紅などの
化粧くずれを起こすことがない。また、ナプキン10は
あぶら分を透過させないので、汚れが手に付くこともな
く、使用者に不快感を与えることもない。さらに、図2
に示すように、ナプキン10の一面を使用した後に、ナ
プキン10を二つ折りすることで、あぶら分12同士が
対面し、外側の面を再度あぶら分取りとして使用するこ
とができる。
【0042】ここで、焼き肉屋の場合、肉のあぶらが飛
び散るので、食後に顔全体にナプキン10を当てること
で、顔全体に付着しているあぶら分を容易に取ることが
でき、頗る重宝なナプキン10を提供することができ
る。
【0043】なお、上記ポリエチレンフィルム11で構
成したナプキン10を、顔の皮脂を取るあぶらとり紙と
しても使用することができる。この場合、あぶらとり紙
として両面の使用ができるので、経済的である。また、
任意の色を着色できるので、意匠的効果も発揮すること
ができる。なお、あぶらとり紙の大きさとしては、手の
平のサイズから顔の大きさのサイズまで、任意の大きさ
のサイズに形成できる。
【0044】(第2の実施の形態)図3にナプキン10
の第2の実施の形態を示す。先の実施の形態では、両面
の使用が可能であったが、別途紙製のナプキンが必要な
場合があるので、本実施の形態では、上記ポリエチレン
フィルム11と、通常の一般的に用いられている紙製の
紙シート13の2層構造でナプキン10を構成したもの
である。ポリエチレンフィルム11と紙シート13とを
貼り合わせる場合、全面的に貼り合わせるようにしても
良いが、この実施の形態では、両側を貼合して両者を貼
り合わせるようにしている。すなわち、両側を貼り合わ
せた帯状の貼合部14とし、その他の内側の部分は貼合
していない。なお、このナプキン10の製造方法は後述
する。
【0045】図3に示すナプキン10では、吸脂性の良
いポリエチレンフィルム11と通常の紙製の紙シート1
3でナプキン10を構成しているので、水分は紙シート
13で吸収し、あぶら分は他面のポリエチレンフィルム
11で取るようにしている。したがって、テーブルの上
に置くナプキン10は、一種類だけで良く、第1の実施
の形態のように、通常の紙製のナプキンと、本発明のポ
リエチレンフィルム11のみからなるナプキン10との
2種類を置いておく必要もない。
【0046】(第3の実施の形態)図4に第3の実施の
形態のナプキン10を示す。このナプキン10は、厚み
を少し有し柔らかいコットン紙層16と、このコットン
紙層16と貼り合わせた上記ポリエチレンフィルム11
とで構成されている。本実施の形態で最も重要な部分
は、コットン紙層16の材料としてどれを用いるかとい
うことである。また、選択した材料をどのようにして所
定の条件下で製造するかである。
【0047】まず、ナプキン10のコットン紙層16の
材料は、種々実験、検討した結果、ジェイソフト株式会
社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m
2 の巻取り原紙」を使用している。この選択したコット
ン紙100%のコットン紙層16により柔らかく肌触り
が良く、肌に当てた時に心地良いものとしている。ま
た、多くの水分の吸収を可能としている。
【0048】この実施の形態では、ナプキン10の一面
に厚めのコットン紙層16を設けているので、多くの水
分が吸収できるのはもちろん、ウエットティッシュの代
わりにもなる。すなわち、夏場は特に汗を良くかくの
で、レストランやファーストフード店に入ってテーブル
についた時に、このナプキン10のコットン紙層16の
面で汗を拭くことができる。食後は、飲料水等の水分は
コットン紙層16で吸収し、あぶら分などの汚れはポリ
エチレンフィルム11の面で取るものである。
【0049】つまり、先ずナプキン10のコットン紙層
16で十分に水分を吸収させて、その後、他面のポリエ
チレンフィルム11の面で口の周りのあぶら分を取るも
のである。もちろん、顔の皮脂もナプキン10のポリエ
チレンフィルム11の面で取ることができる。また、ナ
プキン10のコットン紙層16は、ジェイソフト株式会
社製の「JS50HBコットンパルプ混抄紙50g/m
2 の巻取り原紙」を使用しているので、クッション性が
良く、使い心地が良く、またクッション性が良いので、
肌に対する圧力が高まることにより、さらにあぶら分な
どの汚れ取り効果を向上させることができる。しかも、
肌触りも心地良いものとなっている。
【0050】なお、図4に示すように、ポリエチレンフ
ィルム11とコットン紙層16との貼合部分は、図3の
場合と同様に両側だけの貼合部14とし、ポリエチレン
フィルム11とコットン紙層16とを貼り合わせてナプ
キン10を形成している。また、上記各実施の形態にお
けるナプキン10を、前掛けとして使用することもで
き、その場合のナプキン10の形状は、四角形状でも良
く、一般的な前掛けの形状に裁断して構成しても良い。
【0051】次に、図3及び図4の場合のナプキン10
の製造方法について説明する。ところで、ナプキン10
の貼合部14を接着剤を用いて貼合する場合、人によっ
ては接着剤により肌が荒れたりする虞もある。そこで、
本実施の形態では、接着剤を使用せずに、ポリエチレン
フィルム11と紙シート13、あるいはコットン紙層1
6とを貼合するようにしたものである。
【0052】図5に示す製造装置において、表面にゴム
を貼り回転自在とした受けローラー21の上方には、上
下動自在で且つ回転自在な加圧ローラー22が配設され
ている。この受けローラー21と加圧ローラー22はそ
れぞれモータ(図示せず)にて所定の回転速度で回転制
御されるものである。また、加圧ローラー22には加熱
手段(図示せず)が設けられている。図6は加圧ローラ
ー22の正面図を示し、加圧ローラー22の表面には軸
方向に沿って所定の間隔毎にリング状で突条の加圧部2
3が一体的に複数形成されている。
【0053】ここで、製造される製品はナプキン10な
ので、上記加圧部23の幅寸法、加圧部23間の寸法は
以下のような設定している。すなわち、加圧部23の幅
寸法は約2cmであり、また、加圧部23と加圧部23
との間隔の寸法は約5cm〜10cm(なお、ナプキン
10の大きさにより任意に設定はできるようになってい
る。)である。さらに、加圧部23の高さは貼合するシ
ートの枚数にもよるが、本実施の形態では2枚のシート
を貼合するので、約3mmとしている。もちろん、この
加圧部23の高さは貼合するコットン紙層16の厚みな
どに応じて任意に設定可能である。
【0054】図5において、上側の紙シート13の原紙
13a、あるいはコットン紙層16の原紙16aと、下
側のポリエチレンフィルム11とがガイドローラー24
(なお、このガイドローラー24は無くても良い。)に
よって重ねられた状態でガイドされながら受けローラー
21と加圧ローラー22との間に供給される。
【0055】ここで、受けローラー21と加圧ローラー
22による貼合条件は以下の通りである。 温度:130℃〜150℃ 圧力:2トン〜3トン 速度:毎分10m〜30m
【0056】上記の条件で原紙13a、または原紙16
aは加圧ローラー22のリング状の加圧部23により熱
加圧されて、2層のナプキン素材10aが形成される。
そして、図7は加圧ローラー22の加圧部23により貼
合されたナプキン素材10aの要部平面図を示してお
り、加圧部23により貼合された貼合部14(図中の斜
線部分)が帯状に形成されている。加圧部23により熱
加圧されると、ポリエチレンフィルム11が溶融し、こ
れにより原紙13a、または原紙16aが貼合されるこ
とになる。所定の間隔で貼合されたナプキン素材10a
は、図5に示すようにロータリーカッター25の固定台
26の箇所でカッター27により所定の幅寸法毎に断裁
されていく。
【0057】カッター27にてナプキン素材10aが所
定の寸法毎に断裁されてナプキン素材片10bが形成さ
れ、断裁後にナプキン素材片10bが積層されていく。
ここで、コットン紙層16を用いてナプキン10を製造
する場合において、貼合部14以外の部分は貼合されて
いないので、コットン紙層16はコットン紙100%の
ソフト感を出せることができる。しかも、接着剤を使用
せずにポリエチレンフィルム11の溶融により紙シート
13、またはコットン紙層16を貼合しているので、貼
合の際に接着剤自体が不要になり、製造コストを非常に
安価にすることができる。更には、ポリエチレンフィル
ム11と紙シート13、またはコットン紙層16の貼合
に接着剤を使用していないので、肌が荒れるということ
もなく、肌が弱い人でも安心して使用できるものであ
る。
【0058】なお、上記のように製造されたナプキン素
材片10bは、図7の破線に示すように通常のナプキン
10の形状や大きさにカッティングされて、図3や図4
に示すようなナプキン10が形成されることになる。ま
た、図3及び図4に示すナプキン10は、両側だけに貼
合部14を形成するようにしたが、内側にも貼合部14
を1条、または複数条設けるようにしても良い。
【0059】ところで、加圧ローラー22の加圧部23
の形状は、図5及び図6に示すような形状に限られるも
のではない。図5の場合では加圧部23をリング状の突
条としたが、加圧部23と加圧部23の間に周方向に所
定の間隔をあけて軸方向に沿った突条(図示せず)を形
成するようにしても良い。この場合には、図8に示すよ
うに、ナプキン素材10aは格子状に熱加圧されて、貼
合部14が格子状に形成されることになる。ここで、貼
合部14と貼合部14との間隔は図7の場合よりも短く
て、例えば、約1cm〜3cmとしている。これにより
ナプキン10を形成した場合には、ナプキン10の表面
には格子状で且つ凹凸面のデザインが立体的に施される
ことになる。
【0060】また、貼合部14の形状を帯状や格子状以
外の形状にするようにしても良い。例えば、メーカー名
や販売会社の名前をアルファベットの形になるように貼
合部14を形成するようにしても良い。この場合、加圧
ローラー22の加圧部23の形状はアルファベットの逆
の文字に形成することで、任意の文字により貼合部14
を形成することができる。もちろん、貼合部14の形状
は、アルファベット以外のカタカナ、ひらかな、簡単な
漢字となるようにしても良く、また、図柄などのデザイ
ンとなるようにしても良い。
【0061】(第4の実施の形態)上記の実施の形態で
は2枚のシートを貼合する場合、接着剤を使用せずに行
なっていたが、この実施の形態では、接着剤を用いて貼
合するようにしたものである。すなわち、図9は本実施
の形態のナプキン10の平面図を示し、また、図10は
ナプキン10の断面図を示している。この実施の形態で
は、2枚のポリエチレンフィルム11を接着剤31によ
り貼合してナプキン10を形成したものである。なお、
この場合、ポリエチレンフィルム11の厚みは、15〜
20μmのものを使用するようにしている。
【0062】接着剤31を塗布する形状は、文字、数
字、図柄の単独、またはこれらの組み合わせに対応させ
たものであり、図9は、例えば、「ABC」というナプ
キン10の製造会社や販売会社などの会社名の文字の形
状で接着剤31を塗布したものである。多数の文字をポ
リエチレンフィルム11の略全面に塗布することで、2
枚のポリエチレンフィルム11を確実に貼合することが
できる。また、接着剤31に、ポリエチレンフィルム1
1とは異なる色で着色することで、ナプキン10を見た
時に「ABC」という会社名が浮き上がり、使用者に会
社名を知らしめることができて、販促効果や宣伝効果を
高めることができる。
【0063】次に、図9に示すナプキン10の製造方法
について説明する。回動自在なローラー32、33にポ
リエチレンフィルム11がそれぞれ巻回されており、上
側のポリエチレンフィルム11は、ローラー34と、会
社名などの文字、例えば「ABC」を刻印した彫刻ロー
ラー35との間に移送される。彫刻ローラー35の下方
には接着剤31を入れた容器36が配設されていて、彫
刻ローラー35が回転することで、その表面に突設した
「ABC」の文字面に接着剤31が付着するようになっ
ている。そして、彫刻ローラー35からポリエチレンフ
ィルム11の下面に「ABC」という文字の形状に接着
剤31が転写されることになる。
【0064】2枚のポリエチレンフィルム11は、貼合
機37で貼り合わせるようになっている。ここで、上記
貼合機37としては、いわゆるドライラミネーター、又
はポリエチレンラミネーターと呼ばれているものを使用
している。貼合機37で貼り合わされたナプキン素材1
0aはローラー38で巻き取られるようになっている。
そして、ナプキン素材10aを適宜な寸法に裁断するこ
とで、ナプキン10を形成することができる。
【0065】このように、接着剤31を文字、数字、図
柄などの形状で構成し、2枚のポリエチレンフィルム1
1を貼合したナプキン10を形成でき、しかも、接着剤
31の色をポリエチレンフィルム11とは異なる色で着
色することで、意匠的効果や販促効果を発揮することが
できる。なお、図9では接着剤31の文字(「AB
C」)を斜めにしているが、斜めに限らず横方向でも、
縦方向でも良い。また、図柄として例えば、有名なキャ
ラクターを用いても良い。
【0066】(第5の実施の形態)次に、第5の実施の
形態について説明する。この実施の形態では、図12に
示すように、上記ナプキン10で用いていたポリエチレ
ンフィルム11とコットン紙層16とで化粧用パフ50
を構成したものである。コットン紙層16は柔らかく、
肌触りが良いことに着目し、ナプキン10以外の使用目
的を考慮した結果、化粧用パフにも適用できることを考
えついたのである。しかも、吸脂性が非常に良いポリエ
チレンフィルム11の性質を利用して顔の皮脂も吸収さ
せるようにした化粧用パフ50を提供するものである。
【0067】この化粧用パフ50では、ポリエチレンフ
ィルム11とコットン紙層16とを貼り合わせること
で、コットン紙層16で優れた吸水性を図り、また、他
面のポリエチレンフィルム11で顔の肌のあぶら分(皮
脂)を取ることができる。そして、他の化粧用パフ50
を用いてファンデーションなどを行なう。
【0068】このように、汗をかいている場合には化粧
用パフ50の片面のコットン紙層16で汗を十分に拭き
取り、肌の水分を取った後に、他面のポリエチレンフィ
ルム11の面で顔のあぶら分を取ることができる。特
に、片面のコットン紙層11はクッション性が良いた
め、肌に対する圧力が高まり、そのため、さらにあぶら
とり効果を向上させることができ、また、肌触りも心地
良いものとなっている。また、化粧用パフ50をポリエ
チレンフィルム11にてあぶらとりのみを行なった場合
には、使用後はコットン紙層16にて「コットン紙パ
フ」として使用することができる。さらに、ポリエチレ
ンフィルム11によって、あぶら分や水分の透過を防止
しているので、化粧用パフ50のコットン紙層16に付
けた化粧液や、あるいはポリエチレンフィルム11にて
吸収したあぶら分は他方に滲み出ることがなく、そのた
め、化粧液や吸収したあぶら分が手に付かず、使い勝手
が良く、女性に歓迎される商品を提供することができ
る。
【0069】次に、化粧用パフ50の製造方法について
説明する。この場合、図11に示す製造方法と基本的に
は同じである。この実施の形態では、彫刻ローラー35
の代わりに表面を平滑面としたローラー39を用いてい
る(図13参照)。貼合機37でのコットン紙層16と
ポリエチレンフィルム11の貼合の条件は以下のように
設定している。 速度:40m〜50m/毎分 接着剤の塗布量:12g/m2 (ウエット) また、図13に示すように、ローラー33にはコットン
紙層16の原紙16aが巻装され、ローラー32にはポ
リエチレンフィルム11が巻装されている。
【0070】図13は貼合機37の具体的な構成を示す
図であり、以下、具体的に説明する。接着剤31が塗布
されたポリエチレンフィルム11は乾燥装置41で少し
乾燥されて乾燥装置41から送り出される。乾燥装置4
1から送り出されたポリエチレンフィルム11は、ガイ
ドローラー42を経てテイルガイドローラー43で方向
が反転される。なお、2枚のシートを貼合する通常の装
置では、テイルガイドローラー43の箇所でゴム製のニ
ップローラー47(図13の破線部分参照)で2枚のシ
ートを貼合するが、本発明では上記ニップローラー47
は使用していない。ニップローラー47とテイルガイド
ローラー43とで圧力をかけて貼合すると、本発明のよ
うに柔らかいコットン紙層16となる原紙16aを使用
している場合には不向きとなるからである。
【0071】本発明では、テイルガイドローラー43で
進行方向を反転させた後に、メッキローラーと呼ばれる
貼合ローラー44により、ポリエチレンフィルム11
と、ローラー33から送り出されるコットン紙層16と
なる原紙16aとを貼合するようにしている。貼合ロー
ラー44の両側にはそれぞれテンションローラー45、
46を配設してポリエチレンフィルム11と原紙16a
の貼合時での張力制御を行なっている。また、上記貼合
ローラー44の表面は硬質のクロムメッキが施されてい
る。
【0072】テイルガイドローラー43で反転したポリ
エチレンフィルム11と、ローラー33からのテンショ
ンローラー36を介した原紙16aとが貼合ローラー4
4で貼合されて、ローラー38にパフ本体素材50aと
して巻き取られる。ここで、貼合ローラー44の横幅の
寸法は1m〜1.5mぐらいであり、直径は20cm〜
25cmとしている。また、図14に示すように、テイ
ルガイドローラー43から貼合ローラー44へ送り出さ
れるポリエチレンフィルム11の角度(仰角)は約45
度とし、ポリエチレンフィルム11の進行速度に対して
15%〜20%増の同方向で回転させるようにしてい
る。
【0073】ポリエチレンフィルム11の貼合ローラー
44に対する仰角を約45度としているのは、以下の理
由からである。すなわち、45度より大きくなるとポリ
エチレンフィルム11が引っ張られて薄いポリエチレン
フィルム11が破れ易くなり、45度より小さくなると
貼合時にシワが生じたりするからである。したがって4
5度近辺の角度が最適であるが、40度〜50度ぐらい
の範囲内であれば良い。また、貼合ローラー44の直径
を20cm〜25cmとしている理由は下記の通りであ
る。すなわち、貼合ローラー44の直径が大き過ぎる
と、貼合ローラー44の表面とポリエチレンフィルム1
1との接触面積が多くなりすぎて適度のテンションを得
ることができず、また、直径が小さ過ぎるとテンション
がきつくなってシワが出来たり、安定感がなくなるから
である。更にはポリエチレンフィルム11が薄いために
破れる可能性も出てくる。
【0074】上記貼合ローラー44の前後に配設してい
るテンションローラー45、46は、原紙16aやパフ
本体素材50aの進行速度より10%〜15%程度速度
を落として原紙16aやパフ本体素材50aの張力制御
を行ない易くしている。また、テンションローラー4
5、46の回転方向は、原紙16aやパフ本体素材50
aの進行方向と同じである。なお、上記貼合ローラー4
4、テンションローラー45、46、ローラー38はモ
ータ(図示せず)により回転制御されている。このよう
に、テイルガイドローラー43からのポリエチレンフィ
ルム11の貼合ローラー44への送り出す際の仰角を約
45度とし、且つ貼合ローラー44の回転速度をポリエ
チレンフィルム11の進行速度より15%〜20%増と
し、なお且つ両側のテンションローラー45、46を原
紙16a等の進行速度より10%〜15%減としている
ことで、パフ本体素材50aを連続して自動的に製造す
る場合にローラー38で巻き取るに際して応答コントロ
ールを良くすることができる。これによりローラー38
でパフ本体素材50aをたるみなく巻き取ることができ
る。
【0075】このようにして貼合機37にてコットン紙
層16の原紙16aとポリエチレンフィルム11とが貼
合されてパフ本体素材50aが連続して形成され、そし
て、パフ本体素材50aはローラー38に巻き取られて
いく。ローラー38にて巻き取ったパフ本体素材50a
は、図12(a)に示すような一般的なパフの形状にカ
ッティング成形され、本実施の形態の化粧用パフ50が
形成されることになる。
【0076】なお、貼合機37におけるコットン紙層1
6の原紙16aとポリエチレンフィルム11との接着に
おいて、接着剤31は貼合面の全面にわたって塗布して
も良く、また上述したように、貼合面に文字、数字、図
柄を単独、または組み合わせた形状に接着剤を塗布し
て、化粧用パフ50の柔らかさとデザイン的な特徴を持
たせるようにしても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のナプキンによれ
ば、口の周りに付いているあぶら分をポリエチレンフィ
ルムを当てるだけで、綺麗に取ることができる。また、
従来のようにナプキンをこする必要がないので、化粧く
ずれも起こすことがない。
【0078】請求項2のナプキンによれば、吸脂性を向
上させることができ、また、ポリエチレンフィルムを濃
色系としていることで、とれた脂が良く見えて、ナプキ
ンを使用する者に対して吸脂性効果を与えることにな
る。
【0079】請求項3のナプキンによれば、通常のナプ
キンとして、また、顔の皮脂をとるあぶらとり紙として
兼ねることで、頗る重宝なナプキンを提供でき、また、
両面の使用ができるので、経済的である。
【0080】請求項4のナプキンによれば、紙シートで
飲料水などの水分を取り、また、ポリエチレンフィルム
の面で食後の口の周りについたあぶら分を取ることがで
きる。したがって、1つのナプキンで水分やあぶら分を
取ることができ、使用する者にとって使い勝手が良いも
のである。
【0081】請求項5のナプキンによれば、コットン紙
層で汗や水分を吸収でき、特に夏場においてはコットン
紙層がウエットティッシュやおしぼりの代わりにでき、
また、ポリエチレンフィルムの面で食後の口の周りにつ
いたあぶら分を取ることができる。したがって、1つの
ナプキンで水分やあぶら分を取ることができ、使用する
者にとって使い勝手が良いものである。
【0082】請求項6のナプキンによれば、吸脂性を向
上させることができ、また、ポリエチレンフィルムを濃
色系としていることで、とれた脂が良く見えて、ナプキ
ンを使用する者に対して吸脂性効果を与えることにな
る。
【0083】請求項7のナプキンによれば、通常のナプ
キンとして、また、顔の皮脂をとるあぶらとり紙として
兼ねることで、頗る重宝なナプキンを提供でき、また、
両面の使用ができるので、経済的である。
【0084】請求項8のナプキンの製造方法によれば、
接着剤を用いずにポリエチレンフィルムと、原紙を貼合
でき、製造コストを安価にすることができるものであ
る。更には、ポリエチレンフィルムと紙シート、または
コットン紙層の貼合に接着剤を使用していないので、肌
が荒れるということもなく、肌が弱い人でも安心して使
用できるものである。
【0085】請求項9のナプキンによれば、口の周りに
付いているあぶら分をポリエチレンフィルムを当てるだ
けで、綺麗に取ることができる。また、従来のようにナ
プキンをこする必要がないので、化粧くずれも起こすこ
とがない。
【0086】請求項10のナプキンによれば、接着剤の
塗布形状を例えば、会社名とすることで、販促効果を上
げたり、図柄の場合には意匠的効果も発揮させることが
できる。
【0087】請求項11のナプキンによれば、接着剤を
色をポリエチレンフィルムの色とは異なる色とすること
で、会社名や図柄がナプキンから浮き出るようになり、
販促効果、宣伝効果を向上させ、また意匠的効果も向上
させることができる。
【0088】請求項12の化粧用パフによれば、汗をか
いている場合には化粧用パフの片面のコットン紙層で汗
を十分に拭き取り、肌の水分を取った後に、他面のポリ
エチレンフィルムの面で顔のあぶら分を取ることができ
る。特に、片面のコットン紙層はクッション性が良いた
め、肌に対する圧力が高まり、そのため、さらにあぶら
とり効果を向上させることができ、また、肌触りも心地
良いものとなっている。また、化粧用パフをポリエチレ
ンフィルムにてあぶらとりのみを行なった場合には、使
用後はコットン紙層にて「コットン紙パフ」として使用
することができる。さらに、ポリエチレンフィルムによ
って、あぶら分や水分の透過を防止しているので、化粧
用パフのコットン紙層に付けた化粧液や、あるいはポリ
エチレンフィルムにて吸収したあぶら分は他方に滲み出
ることがなく、そのため、化粧液や吸収したあぶら分が
手に付かず、使い勝手が良く、女性に歓迎される商品を
提供することができる。
【0089】請求項13の化粧用パフの製造方法によれ
ば、ポリエチレンフィルムとコットン紙層の原紙を弛み
やシワを生じさせることなく効率良く貼合することがで
きる。
【0090】請求項14の化粧用パフの製造方法によれ
ば、パフ本体素材を連続して自動的に製造する場合にロ
ーラーで巻き取るに際して応答コントロールを良くする
ことができる。これによりローラーでパフ本体素材をた
るみなく巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のナプキンの平面図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のナプキンの使用状
態の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のナプキンの斜視図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のナプキンの斜視図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のナプキンの製造方
法を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における加圧ローラ
ーの正面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における図5に示す
製造方法で製造されたナプキン素材の要部平面図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施の形態における貼合部を他
の形状で形成した場合のナプキン素材の要部平面図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施の形態のナプキンの平面図
である。
【図10】本発明の第4の実施の形態のナプキンの要部
拡大断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態における製造方法
を示す図である。
【図12】(a)(b)は本発明の第5の実施の形態の
化粧用パフの平面図及び要部拡大断面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態における製造方法
を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態における貼合機の
要部の説明図である。
【符号の説明】
10 ナプキン 10a ナプキン素材 11 ポリエチレンフィルム 13 紙シート 16 コットン紙層 16a 原紙 21 受けローラー 22 加圧ローラー 23 加圧部 31 接着剤 43 テイルガイドローラー 44 貼合ローラー 45 テンションローラー 46 テンションローラー 50 化粧用パフ 50a パフ本体素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 節子 京都府京都市伏見区下鳥羽但馬町16番地 株式会社彩響舎内 (72)発明者 市原 孝三 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 (72)発明者 市原 順子 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 (72)発明者 市原 誠三 滋賀県大津市稲葉台29番6号 株式会社い ちはら内 Fターム(参考) 3E075 BA85 BB01 CA02 DA04 DA05 DA14 DA35 DB02 DB14 DD13 DD33 GA02 GA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みが15μm〜30μmで、高密度タイ
    プのポリエチレンフィルム(11)で構成していること
    を特徴とするナプキン。
  2. 【請求項2】高密度ポリエチレン100部に対して、ブ
    ルー、バイオレット、ブラック等の濃色系の顔料を3〜
    10部加えてポリエチレンフィルム(11)を形成して
    いることを特徴とする請求項1記載のナプキン。
  3. 【請求項3】上記ポリエチレンフィルム(11)は、顔
    の皮脂を取るあぶらとり紙と兼ねていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のナプキン。
  4. 【請求項4】厚みが15μm〜30μmで、高密度タイ
    プのポリエチレンフィルム(11)と、通常用のナプキ
    ン用の紙シート(13)とを貼合してナプキン(10)
    を形成していることを特徴とするナプキン。
  5. 【請求項5】厚みが15μm〜30μmで、高密度タイ
    プのポリエチレンフィルム(11)と、坪量が50g/
    2 前後で少し厚めのコットン紙層(16)とを貼合
    してナプキン(10)を形成していることを特徴とする
    ナプキン。
  6. 【請求項6】高密度ポリエチレン100部に対して、ブ
    ルー、バイオレット、ブラック等の濃色系の顔料を3〜
    10部加えてポリエチレンフィルム(11)を形成して
    いることを特徴とする請求項4または請求項5記載のナ
    プキン。
  7. 【請求項7】上記ポリエチレンフィルム(11)は、顔
    の皮脂を取るあぶらとり紙と兼ねていることを特徴とす
    る請求項4〜請求項6のいずれかに記載のナプキン。
  8. 【請求項8】厚みが15μm〜30μmで、高密度タイ
    プのポリエチレンフィルム(11)と、通常のナプキン
    用の紙シート(13)の原紙(13a)または坪量が5
    0g/m 2 前後で少し厚めのコットン紙層(16)の
    原紙(16a)とを受けローラー(21)と加圧ローラ
    ー(22)との間に移送し、上記加圧ローラー(22)
    の周面より部分的に突設した加圧部(23)により所定
    の温度、圧力、速度で上記原紙(13a)または原紙
    (16a)とポリエチレンフィルム(11)とを接着剤
    を用いずに部分的に熱加圧していき、これらの温度、圧
    力、速度を、 温度:130℃〜150℃ 圧力:2トン〜3トン 速度:毎分10m〜30m の条件で設定しておき、加圧ローラー(22)と受けロ
    ーラー(21)とで貼合されたナプキン素材(10a)
    を製造するようにしていることを特徴とするナプキンの
    製造方法。
  9. 【請求項9】厚みが15μm〜20μmで、高密度タイ
    プのポリエチレンフィルム(11)を2枚、接着剤(3
    1)を介して貼合していることを特徴とするナプキン。
  10. 【請求項10】接着剤(31)の塗布形状は、文字、数
    字、図柄模様の単独、またはこれらの組み合わせとして
    いることを特徴とする請求項9記載のナプキン。
  11. 【請求項11】接着剤(31)の色は、ポリエチレンフ
    ィルム(11)の色とは異なる色を着色していることを
    特徴とする請求項10記載のナプキン。
  12. 【請求項12】厚みが15μm〜30μmで、高密度タ
    イプのポリエチレンフィルム(11)と、坪量が50g
    /m 2 前後で少し厚めのコットン紙層(16)とを貼
    合して化粧用パフ(50)を構成していることを特徴と
    する化粧用パフ。
  13. 【請求項13】厚みが15μm〜30μmで、高密度タ
    イプのポリエチレンフィルム(11)の一面に接着剤
    (31)を塗布する工程と、この工程を経た上記ポリエ
    チレンフィルム(11)の進行方向をガイドローラー
    (43)により反転させる工程と、このガイドローラー
    (43)を経たポリエチレンフィルム(11)と坪量が
    50g/m 2 前後で少し厚めのコットン紙層(16)
    の原紙(16a)とを貼合ローラー(44)により貼合
    する工程と、上記原紙(16a)の一面に当接して該原
    紙(16a)に第1のテンションローラー(45)によ
    りテンションを付与する工程と、上記貼合ローラー(4
    4)を経て貼合されたパフ本体素材(50a)の一面に
    当接して該パフ本体素材(50a)に第2のテンション
    ローラー(46)によりテンションを付与する工程とに
    より化粧用パフ(50)を製造するようにしていること
    を特徴とする化粧用パフの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ガイドローラー(43)から貼合
    ローラー(44)へ送るポリエチレンフィルム(11)
    の仰角を45度前後とし、前記貼合ローラー(44)の
    直径を20cm〜25cmとすると共に、貼合ローラー
    (44)の回転速度をポリエチレンフィルム(11)と
    原紙(16a)の進行速度より15%〜20%増とし、
    前記第1、第2のテンションローラー(45)(46)
    の回転速度をポリエチレンフィルム(11)と原紙(1
    6a)の進行速度より10%〜15%減として、貼合ロ
    ーラー(44)を経て形成されるパフ本体素材(50
    a)をローラー(38)にて巻き取るようにしているこ
    とを特徴とする請求項13記載の化粧用パフの製造方
    法。
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