JPH06318076A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH06318076A
JPH06318076A JP5104868A JP10486893A JPH06318076A JP H06318076 A JPH06318076 A JP H06318076A JP 5104868 A JP5104868 A JP 5104868A JP 10486893 A JP10486893 A JP 10486893A JP H06318076 A JPH06318076 A JP H06318076A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵を支持部材に取り付けるときに、支持部材
上の鍵スイッチを変形させる原因となる外力を発生させ
ない鍵盤構造を提供する。 【構成】 支持部材12と、該支持部材に対し回動自在
に支持された鍵28と、該鍵の押鍵動作を検出するため
の前記支持部材上に設けた鍵スイッチ15と、該鍵スイ
ッチを押圧して駆動するための前記鍵側に設けたアクチ
ュエータ部32とを具備した鍵盤装置において、鍵28
を上方から前記支持部材12に組み付けるときに、該鍵
をほぼ自由落下状態で落下させ、上記鍵スイッチ15の
上面に前記アクチュエータ32が当接するように上記鍵
をガイドするガイド手段23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ピアノその他鍵
盤を有する電子楽器の鍵盤装置に関し、特に製造組立時
の作業性の向上を図るための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子楽器の鍵盤装置は、楽器本体に固定
された鍵、鍵スイッチ、鍵ストッパ、鍵ガイド等を支持
する鍵支持部材としての鍵フレームに対し鍵を回動自在
に支持し、この鍵フレーム上に各鍵に対応して鍵スイッ
チを設け、押鍵動作により鍵スイッチを駆動してキーオ
ン信号等を得るように構成される。
【0003】従来の鍵盤装置の構成を図16に示す。鍵
フレーム8の前端部には、押鍵時に鍵の横振れやねじれ
等を防止するためのキーガイド11が設けられる。この
キーガイド11は、例えば金属板材からなる短冊状鍵フ
レーム8の先端を屈曲させ、この屈曲部を覆って樹脂モ
ールド成形したもの、もしくは前記形状をしたものを一
体に樹脂形成し、鍵接触部のみを軟質樹脂で披着したも
のである。鍵フレーム8には各鍵に対応して鍵スイッチ
10が基板81上に設けられたスイッチアセンブリをネ
ジ82にて固定される。この鍵スイッチ10は、ゴム等
の弾性体からなる膨出部材を含み、押鍵時に鍵1側のア
クチュエータ6により押圧され変形して内部の接点をオ
ン状態にする。
【0004】鍵1には、鍵フレーム8のキーガイド11
に案内されて摺動する被ガイド部材4が鍵1と一体成形
により設けられる。被ガイド部材4の下端部には、押鍵
復帰時にキーガイド11に当接して鍵1の上限ストッパ
を構成するための係止片5が形成される。3は黒鍵であ
る。また鍵(白鍵)1は後端の鍵共通基端部2から下側
に突出する突起7を有し、この突起7を鍵フレーム8の
穴9に挿入することで鍵1を仮係止し、ネジ83を螺着
するようにしてなる。
【0005】このような鍵1を鍵フレーム8に組み付け
る場合、鍵1側の突起7を鍵フレーム8上に乗せ水平に
スライドさせながら被ガイド部材4をキーガイド11に
装着するとともに突起7を穴内に挿入して組立ている。
この水平動作を行う理由は、ストッパ係止片5が必ず被
ガイド部材4から水平に延設されているため、組み付け
直前に水平に奥側に移動せざるを得ない構造をしている
からである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の鍵盤装置を組み立る場合、鍵1側の天井面やアクチ
ュエータ6が鍵フレーム8上の鍵スイッチ10に対し水
平方向から当接して組立てられることがあり、この鍵ス
イッチ10を横に変形させた状態で固定してしまいスイ
ッチとして正常に働かず機能上問題を生ずる場合があっ
た。組立時のこのような水平方向からの力による変形を
抑えるために、従来は鍵スイッチ10のゴム厚を厚くし
たり硬度を大きくする必要があった。また、鍵スイッチ
10を鍵フレーム8に対し強固に固定する必要があっ
た。さらには、鍵フレームの上方から鍵を挿入し得るよ
うにするため、ストッパ係止片5を逃がすような弁構造
を鍵フレームと鍵スイッチと基板とに設けたものがUS
P4,914,999に開示されている。
【0007】しかしながら、このように鍵スイッチ10
のゴム厚を厚くしたりゴムを硬くすると、押鍵感触の低
下を来すという問題を生ずる。また、鍵スイッチを強固
に固定するためには、固定部品や工数を増加させなけれ
ばならないという問題を生ずる。さらに、作業者は組立
時に鍵側部材が鍵スイッチに当らないように細心の注意
を払って鍵を鍵フレームに組み付けなければならず、こ
のため組立作業に多くの時間と手間を要していた。
【0008】また前記米国特許技術はその構成及び鍵フ
レーム等の加工が複雑で鍵の鍵フレームへの組付け作業
が、全鍵ストッパ係止片が弁をくぐり抜けなければなら
ないため、煩雑にならざるを得なかった。
【0009】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、鍵を鍵支持部材(鍵フレーム)に取り
付けるときに、該鍵支持部材上の押鍵センサ(例えば鍵
スイッチ)を変形させる原因となる外力を発生させない
鍵盤構造の提供を第1の目的とする。(請求項1及び3
に対応)。
【0010】本発明ではさらに、鍵盤組立のための外力
により上記鍵支持部材上の押鍵センサが変形することを
防止しなおかつ、その防止機能を付加しても鍵の金型は
複雑化しないようにした鍵盤構造の提供を第2の目的と
する。(請求項2および3に対応)。
【0011】本発明の第3の目的は、鍵の金型を複雑に
することなく押鍵センサの変形を防止可能とするととも
に鍵および鍵支持部材を楽器本体の上ケース側へ簡単に
組み付け可能とする鍵盤構造を提供することである。
(請求項4に対応)。
【0012】本発明の第4の目的は、鍵を鍵支持部材に
対し簡単に組み付け可能とし、さらに鍵の鍵支持部材に
対する鍵長手方向の位置決めを容易に可能とする鍵盤構
造を提供することである。(請求項5に対応)。
【0013】本発明の第5の目的は、鍵を最終組み立て
位置まで自動誘導して位置決めするとともに鍵の鍵長手
方向および鍵幅方向の位置決め固定保持を達成できる鍵
盤構造を提供することである。(請求項6に対応)。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明では、鍵支持部材と、該鍵支持部材に対
し回動自在に支持された鍵と、該鍵の押鍵動作を検出す
るための前記鍵支持部材上に設けた押鍵センサと、該押
鍵センサを押圧して駆動するための前記鍵側に設けたア
クチュエータ部とを具備した鍵盤装置において、鍵を上
方から前記鍵支持部材に組み付けるときに、該鍵をほぼ
自由落下状態で落下させ、上記押鍵センサの上面に前記
アクチュエータが当接するように上記鍵をガイドするガ
イド手段を設けている。
【0015】ここでほぼ自由落下状態とは重力(加速
度)方向に落下することおよびほぼ重力(加速度)方向
にガイド手段にてガイドして落下させる態様を意味し、
この文言の及ぶ範囲はガイド面と重力(加速度)とのな
す角が最大静止摩擦力に抗して動き得る角度で求められ
るところの45°以内(理論値)ということになる。こ
の値はどんな物体も摩擦係数が最大(1)であっても4
5°より垂直な斜面にはとどまれないという原理に基づ
いているが、この要素だけでは鍵スイッチとアクチュエ
ータが斜めに当接し続けることはないという確証は困難
かもしれないが、鍵自体が軽いものであれば、上記確証
は限りなく真理に近づく。また、多少重量があっても、
落下距離が大きくなければ、これも真理に近づく。さら
に、通常は摩擦係数が最大にはならないので許容範囲が
あり、大きさ、重量的に通常の鍵盤を総合的に考えて上
記数値が妥当であろう。
【0016】前記第2の目的を達成するため、本発明で
は、鍵支持部材と、該鍵支持部材に対し回動自在に支持
された鍵と、該鍵の押鍵動作を検出するための前記鍵支
持部材上に設けた押鍵センサと、該押鍵センサを押圧し
て駆動するための前記鍵側に設けたアクチュエータ部と
を具備した鍵盤装置において、前記鍵支持部材側に前記
鍵を組み付けるときに鍵をガイドするガイド部を設け、
前記鍵の後端部近傍に前記ガイド部に案内される被ガイ
ド部を形成している。
【0017】好ましい実施例においては、前記ガイド部
は前記鍵支持部材の後端部近傍から上方に突設され、そ
の高さは、鍵の被ガイド部をこのガイド部の上端に嵌合
する直前または直後において、前記アクチュエータが鍵
スイッチから上方に離隔している状態となる高さであ
る。(請求項3に対応)。
【0018】前記第3の目的を達成するため、本発明の
好ましい実施例においては、前記ガイド部は前記鍵支持
部材の後端部近傍から上方に突設され、その上部は上ケ
ースの下面に当接して該上ケースの支持部を構成する。
(請求項4に対応)。
【0019】前記第4の目的を達成するため、本発明で
は、鍵支持部材と、ヒンジ部を有し該ヒンジ部にて回動
自在にされ該ヒンジ部の後方に位置する基端部を前記鍵
支持部材に対し固着手段にて固着する鍵とを備えた鍵盤
装置において、前記鍵支持部材は前記基端部のさらに後
方に立ち上がり部を有し、前記鍵には前記基端部の後端
に位置し鍵長手方向に弾性を有する弾性片を設け、前記
鍵支持部材もしくは前記鍵の基端部のいずれか一方に仮
係止用突条部を、他方にこの突条部が嵌入する鍵長手方
向に余裕のある凹部を設け、前記鍵支持部材に前記突条
部を設けたものにあっては該突条部の後面を、前記鍵に
前記突条部を設けたものにあっては前記凹部の前面を前
記基端部の鍵側当接部に当接し、前記弾性片は前記面と
前記立ち上がり部との間に挟持するようにしたことを特
徴としている。(請求項5に対応)。
【0020】前記第5の目的を達成するため、本発明で
は、鍵支持部材と、該鍵支持部材に対し回動自在に支持
された鍵と、前記鍵の押鍵操作を検出するための押鍵セ
ンサとを具備した鍵盤装置において、前記鍵支持部材も
しくは前記鍵の基端部のいずれか一方に突条部を、他方
に鍵幅方向の動きを規制された前記突条部が嵌入する凹
部を設け、前記突条部と前記凹部とで構成され前記突条
部を凹部に嵌入することで鍵の鍵幅方向の動きを規制す
る第1嵌合手段と、前記第1嵌合手段の近傍に前記鍵の
少なくとも長手方向の動きを規制する第2嵌合手段とを
設け、前記第1嵌合手段の嵌合操作にて上記押鍵センサ
の上面に前記アクチュエータが当接するように上記鍵を
ガイドするようになし、前記第2嵌合手段の嵌合操作に
て前記鍵の鍵支持部材に対する少なくとも鍵長手方向の
位置決めをなすようにしたことを特徴としている。(請
求項6に対応)。
【0021】
【作用】前記第1の目的達成手段によれば、鍵の組み立
て製造時に、鍵支持部材に対し鍵が水平方向の抵抗がほ
ぼゼロの自由落下状態で落下し鍵側のアクチュエータが
鍵支持部材上の押鍵センサ上面に達する。これにより鍵
の組み付けが容易にでき、かつ組み付け時における押鍵
センサの変形が防止される。
【0022】前記第2の目的達成手段によれば、鍵支持
部材側のガイド部に沿って鍵側の被ガイド部が所定位置
に落下し、鍵の組み付け作業が容易になり組み付け時に
おける鍵スイッチ(押鍵センサ)の変形防止が可能にな
る。また鍵の金型構造が簡単になる。
【0023】前記第3の目的達成手段によれば、鍵支持
部材の後端部から上方に突設されたガイド部上に鍵盤装
置本体の上ケースが固定支持される。これにより、鍵の
組み付けが容易になり組み付け時における鍵スイッチの
変形防止が可能になり、さらに鍵の金型を複雑にするこ
となく上ケースと鍵および鍵支持部材および下ケースを
一体に組み立て固定することができる。また鍵基端部を
上ケースと鍵支持部材とで挟持せず、鍵支持部材にのみ
保持したものを上ケースに固定するようにしたので鍵支
持部材と上ケースとの関係が一義的に定まる。
【0024】前記第4の目的達成手段によれば、鍵支持
部材に仮固定用突条部を設けたものにあっては鍵の長手
方向に弾性を有する弾性片を鍵の基端部後方に突出させ
て設け、この弾性片は鍵支持部材の該突条部後面と鍵支
持部材後端の立ち上がり部との間に挟まれる。また鍵基
端部に仮係止用突条部を設けたものにあっては、該突条
部対応凹部の前面を該突条部と当接させ、これと鍵支持
部材後端の立ち上がり部とで前記弾性片を挟持させる。
これにより鍵の組み付け作業が容易に行われるとともに
鍵の長手方向の位置決めが容易に可能となる。
【0025】前記第5の目的達成手段によれば、鍵の装
着動作により鍵が鍵支持部材に対し自動的に所定の予め
決められた位置にガイドされる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係る鍵盤装置
の鍵支持部材の上面図である。金属材料からなる鍵フレ
ーム(鍵支持部材)12上に樹脂材料(例えばポリエス
テルフィルム)からなるフレキシブル基板13が取付け
られる。フレキシブル基板13の端部(図の上端)は折
り返されて鍵フレーム12の下側に設けたメイン基板
(図2参照)35に折り返し部131端部のコネクタ1
32にて接続される。フレキシブル基板13上にはラバ
ーシート14を介して各鍵(図示しない)に対応して弾
性変形可能な押鍵センサ(鍵スイッチ15)が配設され
る。該鍵スイッチ15は、膨出部内上面に2種の可動接
点を有し、基板13上に該可動接点に対応した2種の固
定接点がほぼ同心円状に配されてなる。この鍵スイッチ
は、後述のアクチュエータ32にて膨出部上方から押さ
れることで時間差を有して順次オンされタッチレスポン
ス情報を出力する。また、この鍵スイッチの可動接点構
造は、ほとんど同形状にてストロークセンサをも構成す
ることができる。膨出部内上面の可動接点構造に代えて
この上面を鏡面処理し、この対応部に各鍵ごとに基板1
3上にフォトリフレクタタイプの光センサを配設すれ
ば、押鍵ストロークに対応したストロークセンサが形成
される。このように、本発明では、押鍵センサは鍵スイ
ッチに限らず、ストロークセンサ、さらにはイニシャル
/アフタ両用センサをも含むものとし、鍵スイッチのみ
に限定されない。以下押鍵センサは鍵スイッチとして説
明する。
【0027】鍵フレーム12の前側の側縁部(図の右
側)に沿って各鍵に対応して鍵の押鍵動作中の横振れや
ねじれを防止するための鍵ガイド16が設けられる。1
7は鍵フレームを鍵盤本体の上ケースの鍵盤両側部(図
示しない)に固定するための取付孔である。
【0028】鍵フレーム12の後端部側(図の左側)は
上方に屈曲され立ち上がり部18を形成している。この
立ち上がり部18には所定の位置に、後述のように鍵組
体を固定するためのつめ用孔19が形成される。鍵フレ
ーム12には、楽器本体の下ケース(図示しない)をこ
の鍵フレーム12に固定するための取付用孔20が所定
の複数か所(例えば1オクターブに1ないし2か所)に
形成され、下ケース側のボス26を通してねじ201に
より下側からねじ止め固定される。
【0029】鍵フレーム12の後端部近傍には切り起こ
しによりガイド部23が形成される。22は切り起こし
形成後の開口を示す。ガイド部23は、鍵フレーム12
に対し垂直に屈曲して上向きに切り起こされて形成され
る。このガイド部23の上端は水平に屈曲され上ケース
(図示しない)を支持するための支持片45が形成され
る。支持片45には上ケースを装着するための取付孔2
4が形成される。25は後述の鍵組体を取付ける場合の
位置決め用の孔である。
【0030】図2は、上記鍵フレーム12に対し鍵を組
み付け、さらに上ケースおよび下ケースを固定した状態
の鍵盤装置の縦断面図である。鍵フレーム12のほぼ中
央部の下側にはスペーサ34を介してメイン基板35が
固定される。鍵フレーム12上面のフレキシブル基板1
3は下側に折り返されてこのメイン基板35に接続され
る。メイン基板35は、例えば押鍵割当、楽音制御に供
するマイクロコンピュータ、メモリ、および音源回路等
を保持した基板である。
【0031】この鍵フレーム12に対し取付られる鍵組
体29は、鍵後端部にある鍵共通基端部281,28
2,271を3段に重ねた3つの鍵ユニットにより構成
される。図は2つの白鍵ユニットを構成する白鍵28,
28’および黒鍵ユニットを構成する黒鍵27(上部の
み図示)を示す。黒鍵ユニットは例えば1オクターブ分
の5つの黒鍵27からなり、白鍵ユニットは1オクター
ブ内の1つとばしの複数の白鍵28からなり、他の1つ
の白鍵ユニットは1つとばしでとばされた複数の白鍵に
より構成される。これら3つの鍵フレームは鍵共通基端
部(図の左側)で、図示したように、3段重ねで取付け
られる。
【0032】各鍵(白鍵)28には押鍵時に押鍵センサ
である鍵スイッチ15を押圧するためのアクチュエータ
32が設けられる。各鍵の前側部分(図の右側)には、
対応する各鍵ガイド16の両側を挟むようにスライドガ
イド片46が形成される。ガイド片46の下端部には、
押鍵復帰時に鍵ガイド16の下端面に当接して上限スト
ッパを構成する係止片47が形成される。また、各鍵2
8の天井板の内面側には、組立時に鍵を水平方向にスラ
イドさせる際、鍵ガイド16の上面に沿ってスライドさ
せアクチュエータ32が鍵スイッチ15に当らないよう
にするためのリブ33が設けられる。
【0033】鍵組体29は、後述のように、白鍵28の
基端部後端に突出する弾性片38の突起つめ39を有
し、この突起つめ39を鍵フレーム12の立ち上がり部
18のつめ用孔19に弾発的に係合させて装着される。
鍵組体29は各鍵ユニット共通基端部281,282,
271を3段重ねにしてねじ37により鍵フレーム12
に対し固定される。これにより、各鍵はその後端部で鍵
フレーム12に対しヒンジ部36を介して押鍵方向(上
下方向)に回動可能に支持される。
【0034】このとき鍵長手方向および鍵幅方向の正確
な鍵フレームに対する鍵の位置決めは図1に示された孔
25とこれに対応する鍵の突起(図示しないが図3に示
した鍵共通基端部281のF鍵とF#鍵との間の位置に
垂下して設けた突起)とで行う。詳細に述べると一点保
持では突起23とガイド孔41とが存在しても鍵ユニッ
トは微小回転可となるため位置が定まらない。そこで回
転を止めるため前述の突出部43と弾性片38と立ち上
がり部18とからなる係止手段(1オクターブに2個)
にて正確に鍵を鍵フレームに係止するようにしてなる。
【0035】一方上ケース31は図示しない上ケース3
1から突設したボスに固定された基板311にアセンブ
リされた音色等選択スイッチ郡12が配設されたスイッ
チ部を有する。
【0036】図2に示す鍵盤楽器を組み立てるにはまず
上ケース31を上下逆に置き、前述のように鍵ユニット
を鍵フレーム12に固着したものを裏がえして開口22
からねじ231を挿入し、切り起こしガイド部23の上
部支持片45の孔24を介して上ケース31のボス54
にねじ止め固定する。この状態で裏がえした下ケース3
0をさらにボス26の孔からねじ201にて鍵フレーム
12に固定する。このようにして組み立てを完了する。
【0037】図3は、上記鍵盤構造の組み立て前の状態
の後部部分の斜視図であり、鍵フレーム12を上から見
て鍵組体29を下から見た状態を示している。また、図
4は鍵組体29の後端部の一部を示す斜視図であり、図
5はその断面図である。鍵組体29の後端部には、所定
の位置に鍵フレーム12側のガイド部23に対応して鍵
共通基端部の3段重ね部分を貫通してガイド孔41が形
成される。このガイド孔41のさらに後方に底面を揃え
て突出部43が設けられる。この突出部43の下面側に
はガイド溝42が形成される。ガイド溝42の後端部入
口側は外側に広がる丸みまたはテーパ44が形成されガ
イド溝42の入口開口を広げている。突出部43の後端
部から上向きに屈曲して弾性片38が一体成形される。
この弾性片38は鍵組み立ての挿入方向(鍵長手方向)
に弾性を有し、その後面側に突起つめ39が形成され
る。また、弾性片38の上端部には押し片40が後方に
屈曲して形成される。鍵フレーム12の切り起こしガイ
ド部23の後側エッジ部は湾曲したまたは直線テーパ状
のガイド面23aとして形成される。
【0038】上記構成の鍵組体29を鍵フレーム12に
組み付ける手順を図6を用いて説明する。わかりやすく
するため黒鍵見えがかり部を略図してある。まず、鍵組
体29のガイドリブ33を鍵フレーム12の鍵ガイド1
6の頂部に沿って摺動させ、鍵組体29を水平にスライ
ドさせて、(A)図のように、後端部のガイド溝42を
鍵フレーム12のガイド部23の頂部に係入させる。
【0039】さらに、(B)図に示すように、鍵組体2
9を後方(図の左側)にスライドさせるとガイド孔41
の後側内縁部が、ガイド部23の後縁側のガイド面23
aに達する。このとき、鍵組体29のアクチュエータ3
2は鍵フレーム12上の鍵スイッチ15の上方で離れた
位置にある。
【0040】この状態から、(C)図に示すように、鍵
組体29のガイド孔41の内縁部を鍵フレーム12のガ
イド部23のガイド面23aに沿って、水平方向の抵抗
がほぼゼロの略自然落下状態で下降させる。これによ
り、鍵組体29のアクチュエータ32が鍵フレーム12
上の鍵スイッチ15の上面に対し上側から落下して当接
する。従って、鍵スイッチ15に対し水平方向の力は付
与されない。
【0041】この状態から、鍵組体29の上限ストッパ
用係止片47を鍵ガイド16の下端面に係止させたま
ま、鍵共通基端部の上面271(黒鍵用)を押し下げて
下降させ突起つめ39を鍵フレーム側の立ち上がり部1
8の孔19内に弾発的にスナップ係止させる。この状態
では鍵共通基端部の底面が鍵フレーム12の後端部上面
に完全に当接し、前後方向の位置が固定される(図2の
位置)。即ち、この実施例の鍵盤構造においては、鍵組
体29と鍵フレーム12との接触面において、ガイド孔
41の後側縁部の肉厚とここから突出する突出部43の
突出長さの和が、鍵フレーム12側のガイド部23のガ
イド面23aと立ち上がり部18の立ち上がり面との間
の長さに等しく形成されている。したがって、鍵組体2
9の底面を鍵フレーム12の上面に当接させた状態では
鍵組体29は鍵長手方向に動くことができず位置が固定
される。また、弾性片38の突起つめ39と鍵フレーム
12のつめ用孔19とのスナップフィット式の結合によ
り上下方向の動きが規制され組み立て作業中の抜け落ち
が防止される。鍵を鍵フレームから取り外すときには、
弾性片38の押え片40を弾性に抗して前方に押し戻す
ことにより突起つめ39をつめ穴19から外して鍵組体
を鍵フレーム12から取り出す。
【0042】このように、鍵組体29の後端突出部43
およびこれに連続して上方に屈曲する弾性片38を、鍵
フレーム12のガイド部23のガイド面23aとその後
方の立ち上がり部18との間に挟んで配置し、ガイド面
23aに沿って被ガイド部である鍵側のガイド孔41を
落下させることにより、鍵組体29は鍵フレーム12に
対する所定の位置に自動的に誘導される。
【0043】図7は、前述の本発明の実施例に係る鍵フ
レーム12に対する鍵組体29の組み付け手順の別のフ
ローを示す。この例においては、(A)(B)の状態は
それぞれ図6(A)(B)の状態と同様である。(B)
図の状態の後、各部形状の摩擦力や鍵ガイド部16及び
47のグリスの塗布状態の相違により、鍵組体29の前
側および後側で落下速度が異なり、鍵組体29の後端部
側よりも先に前端部側のスライドガイド46が落下する
場合がある。このように、鍵組体29の前端部側が先に
落下すると、(C)図の状態になる。この(C)図の状
態は鍵落下の最悪状態であって、通常はリブ33の急斜
面部331の水平分力にて落下中に後ろ向きにわずかの
力を鍵に与えるので、後端、前端が同時に落下する。と
ころで仮に(C)図の状態になったとして、この場合、
鍵組体29のアクチュエータ32はほぼ自然落下状態で
鍵スイッチ15の上面に位置し、アクチュエータ32と
鍵スイッチ15とはわずかに離間した状態となる。従っ
てこの遷移状態にあっても鍵スイッチ15に対し横から
の力はかからない。この状態は鍵落下中を意味し、鍵は
前記わずかな後方水平分力を得ているので引き続いて、
鍵組体29の後端部側が落下する。この後端部側の落下
状態は、前述の図6(C)で説明した落下状態と同じで
あり、ガイド部23のガイド面23aに沿って鍵組体2
9のガイド孔41の内縁部がほぼ自然落下状態で落下し
図7(D)の状態となる。このように、鍵組体29のア
クチュエータ32が鍵フレーム12の鍵スイッチ15に
対しその上面から落下した後さらに鍵後端側が落下す
る。したがって、鍵スイッチ15に対し水平方向の力は
付与されない。
【0044】図8は本発明の別の実施例に係る鍵盤構造
の鍵組体後端部の斜視図である。この実施例において
は、ガイド孔41の後側に突出する突出部43にはガイ
ド溝が形成されていない。この実施例の鍵組体を鍵フレ
ームに装着する場合には、鍵を最初から図6または図7
の(B)の位置に(スライドさせずに)運び、この状態
からガイド孔41の内縁を鍵フレーム側のガイド部23
に沿って落下させ、前述の図6または図7で説明したよ
うに、ほぼ自然落下状態で鍵のアクチュエータを鍵スイ
ッチ上面に当接させる。このためガイド孔41には、前
述の実施例のガイド溝42の丸みまたはテーパ44(図
4参照)に相当して、入口部の開口を広げるための丸み
またはテーパ48が形成されている。その他の構成およ
び作用効果は前記実施例と同様である。
【0045】図9は本発明のさらに別の実施例に係る鍵
盤装置の後端部側の斜視図である。また、図10はこの
実施例に対応する鍵フレーム側のガイド部23の斜視図
である。この実施例では、ガイド部23は樹脂材料によ
る鍵フレーム12とは別部品またはアウトサート成形に
よる一体部品として形成される。鍵組体29側にはガイ
ド孔41の後方突出部43に突起51が垂設される。こ
の鍵側の突起51に対応してガイド部23の上面にはガ
イド通路49が形成されその入口部には丸みまたはテー
パ50が形成される。24は上ケース固定用の取付ねじ
孔であって下側は鍵フレーム12の対応部とともにねじ
頭が貫通する大きめの透孔を設け頭部のみ貫通しない小
孔を設けている。ガイド部23の背面側の鍵フレーム1
2には位置決め孔52が設けられる。この位置決め孔5
2は第1実施例(図1)の孔25に対応する。従ってこ
の実施例にあってはD鍵とD#鍵との間に鍵ユニットの
位置決め手段がある。
【0046】G#鍵とA鍵との間に設けられた鍵組付け
ガイド手段(図10及び図9)近傍の突起51および孔
52はあえて設けないものとする。そもそも図9の突起
51もしくは図1の孔25に対応する突起は樹脂成形鍵
ユニットの熱収縮、鍵フレームの透孔精度誤差等があっ
ても押鍵がスムーズにできるようにした位置決め手段で
あるから、位置決めポイントは1点でよい。
【0047】このような構成の鍵盤装置を組み立てる場
合、鍵組体29を鍵フレーム12上のガイド部23に対
し、まず突起51をガイド部23のガイド通路49内
に、丸み50が形成された入口開口側から挿入し、水平
にスライドさせてガイド孔41をガイド部23に案内し
前述の実施例と同様にほぼ自由落下状態で鍵組体29を
落下させる。鍵組体29が完全に落とし込まれた状態で
は鍵組体29の突起51が鍵フレーム12の位置決め孔
52内に嵌入し、さらに弾性片38の突起つめ39が前
述の実施例と同様に鍵フレーム側のつめ孔19にスナッ
プフィット式に係合する。これにより、鍵組体29は、
鍵フレーム12に対し、前後左右方向に位置決め固定保
持されるとともに上下方向に固定保持される。
【0048】この実施例にあっては鍵組み付けガイド手
段とほぼ同位置に鍵ユニット位置決め手段を設けたの
で、鍵組み付け作業と同時にワンタッチで鍵ユニットの
鍵フレームに対する位置決めを正確に行えるメリットが
ある。このことは組み付け作業スピーディにかつ精度よ
く正確に行えることにもなる。この効果は大きい。
【0049】図11は、本発明のさらに別の実施例に係
る鍵盤装置の後端部分の斜視図である。この実施例は、
各鍵ごとに独立して鍵を鍵フレームに取り付ける構成で
ある。各鍵53はそれぞれ前記実施例と同様に鍵基端部
531にガイド孔(透孔)41およびその後側の突出部
43、ガイド溝42、弾性片38および押え片40等を
有している。鍵フレーム12の後端部近傍には各鍵1つ
1つに対応して鍵組み立て用ガイド部23が設けられ
る。このガイド部23は樹脂材料による別部品でもよい
しまたはアウトサート成形による鍵フレームとの一体部
品であってもよい。この実施例の鍵53は、前述の実施
例の水平スライド用のガイドリブ33が省略されてい
る。
【0050】また上ケース固定用の取付孔24は適当な
間隔でガイド部23の上面に形成する。例えばD鍵とA
鍵対応位置に1オクターブに対し2個の取付孔24を形
成する。また、ガイド部23の後面側は、図示したよう
に鍵フレーム12に対し垂直である。このガイド部23
の後面側は、前述の実施例と同様に傾斜させあるいは円
弧状に形成してもよい。
【0051】ここで、この実施例における鍵の鍵フレー
ムへの組み付け手順を図12を参照しながら説明する。
該手順は一義的でなく複数あるので各ケースに分けて説
明する。
【0052】(ケース1)まず鍵53の突出部43が鍵
フレーム12のガイド部23の上面に達する位置までこ
の鍵53を指で支えて運び、さらに鍵53を指で支えた
まま鍵53のガイド溝42をガイド部23上でスライド
させて鍵53を落下位置(図12(A)で示す位置)ま
で移動させる。この位置ではアクチュエータ32は鍵ス
イッチ15のほぼ真上に来ている。そしてガイド孔にガ
イド部が嵌入し始めると同時にまたは少し遅れて指を離
すようにする。すると鍵53は自由落下状態で鍵フレー
ムに当接する。その後鍵基端部531を上方から押える
ようにすると突起つめ39がつめ孔19にスナップフィ
ットして鍵53が鍵フレーム12に取付けられる。
【0053】この作業を鍵数分繰り返し全鍵幅長を有す
る鍵共通固定板55(図15参照)で押え固定して作業
を終了する。なお、上ケースへの取付けは、鍵フレーム
の鍵取付け後、天地逆にして上ケースを下において鍵フ
レームの下方(図11のとおり)から孔24を介してボ
ス54にねじでねじ止めする。該固定板55は各ガイド
部23に対応して鍵数分の透孔69と1〜3鍵おきに開
孔したねじ止め用孔68を有し、各鍵基端部531の上
からクロスオーバーして配設し、ねじ532にて孔68
を介して該基端部を挟持しつつ鍵フレーム12に固定す
るものである。
【0054】(ケース2)鍵53を手で持って、あるい
は自動載置用ロボットのアームで持って、その基端部5
31をガイド部23の上面に、なおかつスライドガイド
46を鍵ガイド16近傍に配するように鍵フレーム上に
載置する。この状態はガイド溝42がガイド部23頭部
に置かれた状態である。この状態での鍵フレーム水平部
121と鍵表面とのなす角θをθ1とする。この状態か
ら鍵自由端部を手あるいはロボットアームにて後方に押
込んでいくとθは少しづつ増加しガイド孔41の後面が
ガイド部23の後面と同位置となり、θ=θ0>θ1
なる。これが(B)図に示す鍵の落下直前の状態であ
る。この状態でアクチュエータ32が鍵スイッチ15に
当接しないようにわずかに離間するようにガイド部23
もしくはアクチュエータの高さを設定する。その後さら
にわずかに後方に鍵を押込むと鍵53は落下し鍵フレー
ム12に当接する。その後の工程はケース1と同様であ
るので省略する。
【0055】ここで、この実施例の優れた点をさらに詳
述する。一般に材料量およびスイッチ駆動精度、楽器全
体の厚み等の点で鍵を鍵フレームとはなるべく離間せず
配設したいものであり、またガイド部兼取付け用ボス2
3を低くしたいものである。
【0056】ところでこの実施例においては、鍵後方へ
のスライド前ではθはθ=θ1、スライド前落下直前で
はθはθ=θ0 でありθ0 >θ1 の関係を有しているこ
とに着目する。
【0057】落下直前でアクチュエータ32と鍵スイッ
チ15とをわずかに離間させた方が望ましく、この距離
を製品上で仮に1mmになるように製品設計するには、
各種の製造誤差を考え、例えば1mmより大きい2mm
にしなければならない。これをわずか1mm大きくする
だけだがガイド部23の高さは相似形の比に比例し、5
〜6mmも高くしなければならない。ところがこの実施
例にあっては組み付け直前(鍵落下直前)のアクチュエ
ータ32と鍵スイッチ15との上下位置関係が最大にな
るので上記許容範囲を小さくすることができ例えば1m
mも離間させておけば充分である。このように設計して
1mmが製品上でたとえゼロになってもガイド部23と
ガイド孔41とにわずかな遊びがあることにより、落下
直前までアクチュエータ32が鍵スイッチ15を横に押
していても落下直前でその力を完全に開放することがで
きる。従って鍵とフレームとの関係、さらには楽器全体
を薄く製作できるメリットがある。
【0058】図13は本発明に係る鍵盤装置のさらに他
の実施例を示した側面図である。この実施例は請求項5
および6と密接に関連している。この実施例の第1の特
徴は鍵ユニットの鍵フレームへの組み付けと位置決めと
を同時動作もしくはワンタッチで可能にした他の例を示
す。第2の特徴は鍵組み付けガイド部を鍵側に設けてい
る。鍵ユニットの鍵フレームへの取付けもしくは組み付
けを行う場合、仮係止部が存在するとその作業のスピー
ドアップが可能となる。この実施例では組み付けガイド
機能に加えて仮係止部材としての下端丸み加工付仮係止
用突条部235を鍵ユニットの鍵共通基端部281の下
面でD鍵とD#鍵との間およびG#鍵とA鍵との間に垂
下して設ける。さらにこの突条部235が嵌入する凹部
125(透孔)を鍵フレーム(鍵支持部材)側に設け
る。その他の構成は第1実施例(図1、図2、図3、図
6、図7)と同様であるので省略する。
【0059】以上の構成により、鍵組み付け時に突条部
235が凹部125に案内されながら鍵フレームへの仮
係止がなされ、ほぼ位置が定まったところで立上がり部
18のつめ孔19につめ39が嵌入されることで、凹部
125の前端面と基端部鍵側当接部である突条部前端面
とが当接係止し、かつ弾性片38の後面と立上がり部1
8とが当接係止してお互いに押合うように係止される。
これにより、つめ孔19とつめ39とに精度をもたせる
ことで完全に鍵ユニットの鍵フレームへの位置決め(鍵
幅方向、鍵長手方向、鍵上下方向の全て)が完了する。
なお、2か所のつめ孔19とつめ39のうち1か所のみ
精度を上げるようにすればよいので、他方のそれはつめ
孔が鍵幅方向に少し大きめのものを設けておく。さら
に、この実施例では1オクターブ鍵ユニットに2か所の
突条部および鍵フレームの対応凹部を設けているが、そ
のうち1か所の凹部は鍵幅方向の動きを規制するように
突条部幅と凹部幅とを嵌入する程度に同一にして第1嵌
合手段を形成し、他方のそれには遊びをもたせる。そし
てこの第1嵌合手段の近傍に鍵の長手方向の動きを規制
する第2嵌合手段として前記つめ39とつめ孔19を設
けることによりやはり完全なる鍵ユニットの鍵フレーム
への位置決めが完了する。
【0060】図14は、本発明に係る鍵盤装置の鍵組体
後端部の分解斜視図である。この例はC,E(63),
G,B(C鍵、G鍵、B鍵は図示省略)の各鍵を有する
鍵ユニット57とD鍵64、F鍵65およびA鍵(A鍵
は図示省略)を有する鍵ユニット58の2つの鍵ユニッ
ト57,58の組み立て部分を示す。黒鍵ユニットは図
示されていないが、図14において最下位置に配され、
組図としては図2、図3で示されるように最上位置にお
かれる。E鍵63を有する鍵ユニット57には複数の上
方への(図では下方)突出部59が形成され、これらの
突出部59に対応して相手側の鍵ユニット58には凹部
60が形成される。各凹部60内にはリブ66が形成さ
れ突出部59を凹部60に嵌合したときにリブ66が凹
部60の対応部を傷つけながら圧入されて圧入状態を保
ち両者を確実に結合する。61は各鍵ユニット間(57
と58)の位置決め用の突起であり、相手側ユニットの
位置決め用の孔62に嵌入する。各鍵ユニット57,5
8には複数の貫通孔67が整合して形成される。これら
の貫通孔67は鍵フレームへのねじ止め用の孔であり、
図2のねじ37により鍵組体を鍵フレームに固定する。
【0061】最下位置(図14では上位置)の鍵ユニッ
ト57側に、前述の本発明に係るガイド溝42が形成さ
れまたガイド孔41が形成される。このガイド孔41に
整合して相手側の鍵ユニット58にもガイド孔41が形
成される。このような鍵組体は、前述の各実施例と同様
に、ガイド孔41を鍵フレーム側のガイド部(図示しな
い)に沿って落下させることにより、鍵スイッチを変形
させることなく鍵フレームに組み付けられる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る鍵盤
装置によれば、鍵の組み立て製造時に、支持部材に対し
鍵が水平方向の抵抗がほぼゼロの自由落下状態で落下し
鍵側のアクチュエータが支持部材上の鍵スイッチ上面に
達する。これにより鍵の組み付けが容易にでき、かつ組
み付け時における鍵スイッチの変形が防止される。
【0063】また、鍵フレーム(支持部材)側にガイド
部を突出して設け、鍵側に被ガイド部であるガイド孔を
設けることにより、鍵フレームのガイド部に沿って鍵側
の被ガイド部が所定位置に落下し、鍵の組み付け作業が
容易になり組み付け時における鍵スイッチの変形防止が
可能になるとともにアンダーカットを起こさない鍵金型
にて鍵を容易に成形できる。
【0064】また、本発明において、支持部材の後部か
ら上方に突設されたガイド部上に鍵盤装置本体の上ケー
スが固定支持される構造を用いれば、上記鍵の組み付け
が容易になり組み付け時における鍵スイッチの変形防止
が可能になるという効果に加え、さらに鍵の金型を複雑
にすることなく上ケースと鍵および支持部材および下ケ
ースを一体に組み立て固定することができるという効果
が得られる。
【0065】さらに本発明において、鍵の前後方向に弾
性を有する弾性片を鍵の後端部に突出させて設け、この
弾性片は支持部材のガイド部後面と支持部材後端の立ち
上がり部との間に挟まれる構成を用いれば、鍵の組み付
け作業が容易に行われるとともに鍵の前後方向の位置決
めが容易に可能となる。
【0066】また、第1嵌合手段にて鍵幅方向の動きを
規制しつつ、第1嵌合手段の近傍の第2嵌合手段にて鍵
の長手方向の動きを規制するように鍵基端部を上方から
鍵組み付けガイドさせ、支持部材へ嵌合するようにした
ので鍵組み付けと鍵位置決めが同時にワンタッチで正確
に行うことができ、総合的鍵取付け作業のスピードアッ
プが可能となりその効果は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の鍵フレーム
の一部を示す上面図である。
【図2】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の組み立て状
態を示す側面図である。
【図3】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の鍵組体およ
び鍵フレームの組み立て前の状態を示す斜視図である。
【図4】 図3の実施例の鍵組体の後端部を示す斜視図
である。
【図5】 図4に示す構造部分の断面図である。
【図6】 (A)(B)(C)は本発明の実施例に係る
鍵盤装置の組み立て手順を順番に示す説明図である。
【図7】 (A)(B)(C)(D)は、本発明の実施
例に係る鍵盤装置の組み立て手順の別の流れを順番に示
す説明図である。
【図8】 本発明の別の実施例に係る鍵盤装置の鍵組体
後端部を示す斜視図である。
【図9】 本発明のさらに別の実施例に係る鍵盤装置の
鍵組体後端部を示す斜視図である。
【図10】 図9の実施例に対応する鍵フレーム側の構
造を示す斜視図である。
【図11】 本発明のさらに別の実施例に係る鍵盤装置
の鍵および鍵フレームの組み立て前の状態を示す斜視図
である。
【図12】 (A)(B)(C)は、図11の実施例の
組み立て手順を順番に示す説明図である。
【図13】 本発明のさらに他の実施例に係る鍵盤装置
の側面図である。
【図14】 本発明の実施例に係る鍵盤装置の鍵ユニッ
トの後端部の一部を示す分解斜視図である。
【図15】 図11の実施例で用いる固定板の斜視図で
ある。
【図16】 従来の鍵盤装置の組み立て方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
12:鍵フレーム、 15:鍵スイッチ、 18:鍵フ
レーム後端の立ち上がり部、 19:スナップ係止のつ
め用の孔、 23:鍵フレーム側に設けたガイド部、
23a:ガイド面、 26:下ケースのボス、 27:
黒鍵、 28:白鍵、 29:鍵組体、 30:下ケー
ス、 31:上ケース、 32:アクチュエータ、 3
6:ヒンジ部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵支持部材と、 該鍵支持部材に対し回動自在に支持された鍵と、 該鍵の押鍵動作を検出するための前記鍵支持部材上に設
    けた押鍵センサと、 該押鍵センサを押圧して駆動するための前記鍵側に設け
    たアクチュエータ部とを具備した鍵盤装置において、 鍵を上方から前記鍵支持部材に組み付けるときに、該鍵
    をほぼ自由落下状態で落下させ、上記鍵スイッチの上面
    に前記アクチュエータが当接するように上記鍵をガイド
    するガイド手段を設けたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 鍵支持部材と、 該鍵支持部材に対し回動自在に支持された鍵と、 該鍵の押鍵動作を検出するための前記鍵支持部材上に設
    けた押鍵センサと、 該押鍵センサを押圧して駆動するための前記鍵側に設け
    たアクチュエータ部とを具備した鍵盤装置において、 前記鍵支持部材側に前記鍵を組み付けるときに鍵をガイ
    ドするガイド部を設け、 前記鍵の後端部近傍に前記ガイド部に案内される被ガイ
    ド部を形成したことを特徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部は前記鍵支持部材の後端部
    近傍から上方に突設され、その高さは、鍵の被ガイド部
    をこのガイド部の上端に嵌合する直前または直後におい
    て、前記アクチュエータが押鍵センサから上方に離隔し
    ている状態となる高さであることを特徴とする請求項2
    に記載の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部は前記鍵支持部材の後端部
    近傍から上方に突設され、その上部は楽器本体を構成す
    る上ケースの下面に当接して該上ケースの支持部を構成
    することを特徴とする請求項2に記載の鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 鍵支持部材と、 ヒンジ部を有し該ヒンジ部にて回動自在にされ該ヒンジ
    部の後方に位置する基端部を前記鍵支持部材に対し固着
    手段にて固着する鍵とを備えた鍵盤装置において、 前記鍵支持部材は前記基端部のさらに後方に立ち上がり
    部を有し、 前記鍵には前記基端部の後端に位置し鍵長手方向に弾性
    を有する弾性片を設け、 前記鍵支持部材もしくは前記鍵の基端部のいずれか一方
    に仮係止用突条部を、他方にこの突条部が嵌入する鍵長
    手方向に余裕のある凹部を設け、 前記鍵支持部材に前記突条部を設けたものにあっては該
    突条部の後面を、前記鍵に前記突条部を設けたものにあ
    っては前記凹部の前面を前記基端部の鍵側当接部に当接
    し、 前記弾性片は前記面と前記立ち上がり部との間に挟持す
    るようにしたことを特徴とする鍵盤装置。
  6. 【請求項6】 鍵支持部材と、 該鍵支持部材に対し回動自在に支持された鍵と、 前記鍵の押鍵操作を検出するための押鍵センサとを具備
    した鍵盤装置において、 前記鍵支持部材もしくは前記鍵の基端部のいずれか一方
    に突条部を、他方に鍵幅方向の動きを規制された前記突
    条部が嵌入する凹部を設け、前記突条部と前記凹部とで
    構成され前記突条部を凹部に嵌入することで鍵の鍵幅方
    向の動きを規制する第1嵌合手段と、 前記第1嵌合手段の近傍に前記鍵の少なくとも長手方向
    の動きを規制する第2嵌合手段とを設け、 前記第1嵌合手段の嵌合操作にて上記押鍵センサの上面
    に前記アクチュエータが当接するように上記鍵をガイド
    するようになし、 前記第2嵌合手段の嵌合操作にて前記鍵の鍵支持部材に
    対する少なくとも鍵長手方向の位置決めをなすようにし
    たことを特徴とする鍵盤装置。
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